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2084 タイム・ラヴァーズ/時空を繋ぐ指輪の物語※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監 督 ローランド・ジョフィ 「キリング・フィールド」「ミッション」・脚 本 ローランド・ジョフィ アジェイ・シャンカー・撮 影 ベン・ノット「プリデスティネーション」・編 集 ジョン・スコット・製 作 デイル・G.ブラッドレー グラント・ブラッドレー ポール・ブルールズ「キリングゲーム」 ガイ・ルーサン「ダークネス」 キャサリン・ヴァンデリーネ・製作総指揮 アジェイ・ジャンカー ジョン・L.ヒックフォード グレゴリー・ブラウン ディーン・ハミルトン ウェイ・ハン ガイ・タナヒル「キリングゲーム」 ハワード・ワイズマン【キャスト】・ジェイ/ジェームス(内田夕夜)… ジョシュ・ハートネット 「ブラックホーク・ダウン」「パール・ハーバー」・ローラ(米倉希代子)……タムシン・エガートン 「あと1センチの恋」・トゥラジャ(岸本百恵)…ビバシャ・バスー・ソナハイ(米倉希代子)…ターミナ・サニー・ドリー(宮中はるか)……アリス・イングラート 「ビューティフル・クリーチャーズ/ 光と闇に選ばれし者」※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 ALBTS0130・製作年度 2015年・製 作 国 ベルギー・インド・オーストラリア・原 題 LOVERS・発 売 アルバトロス株式会社・販 売 アルバトロス株式会社・発売協力 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・字幕監修 ----・制作協力 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 105分・サ イ ズ シネスコ・音 声 1.オリジナル (英語・ヒンディー語) (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕 2.デカ字幕 3.日本語吹替用字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用 レンタル禁止・映像特典 1.予告編※ディスク【ジャケット】・オモテ面:2020年から1778年へ――。 2つの時代の運命が、 今、1つになる。・ウラ面 :総製作費40億円!! 世界各地と時をかける、 圧倒的スペクタクル!! 242年の時空を繋ぐ、 SFアクション・アドベンチャー超大作!!ちょっとベタなデザインだなぁ。指輪とジョシュ・ハートネットを仕切りにして、左側が2020年、右側が1778年のインドが描かれている。このアイデアは、ウラ面にも使われている。色味もブルーと赤系に分かれ、片や未来、片や過去の歴史だ。でもなぁ、時間の流れは1つだ。指輪が2つの点を繋げているだけ。二つに分けてしまうこと自体、間違っていると思う。それに、こんなデザインの指輪じゃなかったしね。(だいぶ近いけど)【感 想】「指輪の物語」ファンタジー系ロマンス小説の映像化って感じ。よく出来ているとは思うけど、尺が足りなくて説明不足な感じは否めない。イギリスがインドにチョッカイを出していた頃の話しで、日本人にはあまり馴染みがない。そこは、もう少し丁寧に説明して欲しかった。(溜息)――2020年、沈没船の探査をしていたチームが、銀のポーチに入った指輪を発見する。ボンベイからイギリスに向かっていた船らしい。探査チームのメンバーであるローラは、この指輪を結婚一周年の記念に夫のジェフに渡そうと閃く。サプライズだ。それは、素晴らしいアイデアに思えた。ところが、ローラは勝手に沈船に潜り、事故に遭ってしまう。船の残骸に挟まれて身動き出来なくなってしまったのだ。そして、助けようとしたジェフまでもが、無理な潜水で潜水病になり、昏睡状態に陥ってしまう。……というオープニング。ローラが引き揚げようとした指輪に、どんな物語があったのか語られる。それが本編である。《恋人たち》と名付けられた一組の指輪は、18世紀のインドで数奇な運命を経験し、やがて21世紀の夫婦の愛に結実して行くことになる。――1778年の夏、インド亜大陸の覇権を握ろうと、イギリス東インド会社は、王の弟であるラムジを抱き込み、クーデターを起こさせる。ラムジは、王を殺して玉座に座るが、イギリスから派遣されたジェームズ・スチュアート大尉に説得されて、王妃の殺害を思いとどまる。しかし、子を宿している王妃をそのままにしておくことは禍根を残す。秘かにボンベイに移送させることになり、ジェームズは、その任を引き受ける。彼は、若いイギリス娘のドリーと家庭教師も避難させる隊列に王妃たちを紛れこませることになる。……というお話し。物語は、この後、混迷する。永年、王に仕えた大臣が兵を集めて蜂起し、ラムジを倒し、ボンベイに向かう王妃を奪還しようとする。一方、新たな王妃となったラムジの妻は、王妃を暗殺しようと兵を送り出す。また、ヒロインであるトゥラジャは、王妃を助けるため、或いはジェームズを助けるために「自分が王妃だ」と偽ってイギリス側に身を寄せる。ラムジと密約を交わした東インド会社は窮地に陥り、ジェームズを戦闘の最前線に送り込む。うーん、観ていて、こんがらがってしまった。(苦笑)トゥラジャは、肩を矢で射ぬかれた上、右脇腹を槍で刺されたのに、次のシーンでは平気で動き回っている。そこには傷が治癒するだけの時間があったはずだが、大胆に省略されている。こういう作品こそ小説のように章を明示して欲しいと思う。分からないのは、肝心の指輪の行方である。もともと王妃が、先々代から贈られたもので、本編の序盤でトゥラジャに譲っている。このうち一つは、ジェームズに渡された。二つ目は、彼を誘き出して殺すためのエサとして使われた。つまり、彼が惨殺された時には、二つは一緒だったはずだ。なのに、一つは沈没船で見つかり、もう一つは、トゥラジャが持っていて、2020年に現れてローラに渡している。「えっ? 何が起きているの?」って感じ。(苦笑)ポーチのイニシャルが「DE」だったことからすると、持主はイギリス娘のドリーか? アメリカに行くと言っていたから、その船が沈んだのかも知れないな。でも何故、ドリーが指輪を持っていたのだろう? うーん、何度も観たけど、分からない。(だいたい我々はインドの歴史を知らない。東インド会社なんて世界史の教科書でも一行くらいの記述しかない)イマイチ人物の見分けがつかないのも、難点だな。イギリス人は変なカツラをつけて出て来たかと思うと、時々、現地のインド人と同じ格好をしていたりする。ワケガワカラナイ。本作品が、未公開なのも、観客に理解できるように説明されていないかならではなかろうか。『ミッション』のローランド・ジョフィ監督がメガホンを取っているし、インドでロケした映像は見応えがある。悪くない作品なんだけど、やっぱりオススメは出来ないかなぁ。(溜息)【 時間を扱った作品 】『0136 タイムマシン』『1174 TIME/タイム』『1856 タイム・ループ』『1793 ラビリンス/前編:指輪が導く十字軍との決戦』『1794 ラビリンス/後編:受け継がれし守護者』『0780 エアポート2015』『0758 10ミニッツ・アフター』『1790 アンダー・ザ・ウォーター』『0829 ランド・オブ・ザ・ロスト』『1876 ロスト・イン・スペース』『0510 オール・ユー・ニード・イズ・キル』
2020.12.17
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1629 リアル・スティール※オモテ面【スタッフ】・監 督 ショーン・レヴィ・脚 本 ジョン・ゲイティンズ・製 作 ドン・マーフィ& スーザン・モントフォードAND ショーン・レヴィ・製作総指揮 ジャック・ラプケ ロバート・ゼメキス スティーヴ・スターキー スティーブン・スピルバーグ ジョシュ・マクラグレン メアリー・マクラグレン【キャスト】・チャーリー・ケントン… ヒュー・ジャックマン(山路和弘)・マックス・ケントン…………ダコタ・ゴヨ(吉永拓斗)・ベイリー………エヴァンジェリン・リリー(天海祐希)・フィン………………アンソニー・マッキー(堀内賢雄)・リッキー……………ケヴィン・デュランド(森田順平)※ウラ面【仕 様】・型 番 VWDP1351・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 REAL STEEL・発 売 元 ウォルト・ディズニー・スタジオ ・ジャパン・販 売 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 松浦美奈・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 127分(本編)・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコサイズ・音 声 1.英 語 (5.1ch/ドルビーデジタル) 2.日本語 (5.1ch/ドルビーデジタル)・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 片面 2層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、レンタル専用・映像特典 1.制作秘話:マックスとATOMの 出会いのシーン 2.ロボットが完成するまで 3.音声解説 4.NGシーン集※ディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :興奮 vs 感動 どちらが勝つか! ヒュー・ジャックマン主演 アクション・エンターテイメントの 決定版!メジャー作品らしいシンプルで素っ気ないジャケット。(笑)ヒュー・ジャックマンとダコタ・ゴヨの画像が大きく配置されて、タイトルの下にロボットの格闘シーン。中小零細企業からのリリースだったら、間違いなく「陳腐だ」のひと言で終わりだ。でも、メジャーだからね、ここはホメないと……。「昔の映画館の看板を思わせるデザインは、映画本来の姿を現している」なんてね。(爆)ウラ面も、そうだな。正直なところ、陳腐だよなぁ。(おいおい)【感 想】「ロボコン」少し前、リモコンで操作する二足歩行の小さなヒト型ロボットがブームになった。ご多分に漏れず、私も買い漁って何台か持っていた。1台ではすぐに飽きてしまうが、2台あると競争させたり戦わせたりすることが出来る。3台あれば3通り、4台なら6通り。総当たりのトーナメントが楽しめる。(笑)ガンプラの要領でカラーリングとマーキングをして、オリジナリティを演出。機体番号をつけたりして、結構、凝っていた。でも、所詮はオモチャ。動作パターンが同じなので、ひと月もしないうちに飽きてしまった。(腕の可動域は広かったが、相手を倒せるようなストレートを打つことが出来なかったと記憶している)2台は親戚の子がくすねて行ったが、残った2台はネットで売り払ってしまった。わずか半年くらいの狂騒だった。(苦笑)さて、本作品は、リチャード・マシスンの古い短編小説を現代に蘇らせた大味のスター映画。如何にもハリウッドらしい作品だった。人気のあるスターをメインに据えて、CGやVFX満載、そこそこコメディテイストで、そこそこハートウォーミング、クライマックスからエンディングまで一気に盛り上げる。万人向けの仕上がりには物足りなさを感じるが安心して観ていられる。疲れない。或る意味、見事な十八番だ。(笑)――元プロボクサーのチャーリー・ケントンは、ロボット格闘技で日銭を稼ぐヤクザな日々を送っていた。商売道具のロボットをスクラップにされた或る日のこと、別れた妻の訃報を知らせに弁護士が遣って来る。そして、彼の息子マックスの親権を、妻の姉夫婦が欲しがっていると言う。もっけの幸いとばかりに、チャーリーは、マックスの親権を10万ドルで売り渡してしまう。条件は夫婦が旅行する夏の間だけマックスを預かること。斯くして、チャーリーは前金で新しいロボットを手に入れる。借金に追い駆け回されている彼にとって、ロボット格闘技で稼ぐ以外に返済の道はなかった。ところが、マックスを連れて乗り込んだ賭け試合の初戦でボロ負け。手に入れたばかりのロボットは大破。明らかに作戦負けだし、マックスの目から見てもチャーリーはロボットの操縦がヘタだった。それでも懲りないチャーリーはジャンク屋に忍び込む。使えそうなパーツを盗んで、新しいロボットを組み立てるのだ。けれど、そのジャンク屋でマックスが埋もれていたロボットを発見する。それは、旧式のスパーリング用ロボットだった。……というお話し。再起を図る元ボクサーの父親と幼気な子供の絆を描いた作品と言えば、私たち世代なら否応なくジョン・ヴォイト主演の『チャンプ(79)』を思い出すだろう。日本でもヒットしたので覚えている方も大勢いるはずだ。勿論、本作品はハッピーエンドなので、全体的に違った印象の作品に仕上がっているし、ストーリーラインだけならば、ジョン・ファブローの『シェフ/三ツ星フードトラック始めました(14)』も同じだ。父と息子を描こうとすると、こういう展開になってしまうのは、避けられないことなのかも知れない。監督は、『ナイト・ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。観客にウケる公式を用いて手堅くヒットを稼いでいる。そう言えば、あのシリーズも父親の復権がテーマだったっけ。脚本は、役者あがり(?)ジョン・ゲイティンズ。本作品でも動物園でのロボット格闘技の試合を仕切っていたモヒカン頭の男を演じていた。撮影は、『アバター(09)』でオスカーを受賞したマウロ・フィオーレ。ところどころいいカットもあったが、全体的にはピリッとしなかった。チャーリー役を演じたのは、ヒュー・ジャックマン。これ1本で何十億も稼いだのだろうが、スターってやつは、重圧を気にしない鈍感さを兼ね備えていないと務まらないな。マックス役を演じたのは、ダコタ・ゴヨ。『マイティ・ソー(11)』や『ノア/約束の舟(14)』で主人公の幼少期を演じている。確かなお芝居をするってことだろう。人気があったのかどうかは知らないが、大きくブレイクしなかったのは、おそらく子供らしい可愛らしさに欠けているからだろう。(マーク・レスターではなく、ジャック・ワイルドに近い)毒にも薬にもならない作品だった。でも、親戚の子供相手にプライベートでロボコンを開催していた身としてはなかなか面白かったので、ほんのちょっぴりオススメ!
2019.09.19
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1521 ゴースト・チェイス※オモテ面【スタッフ】・監 督 ローランド・エメリッヒ・製作総指揮 ウルリッヒ・メラー・製 作 ディーン・ハイド ローランド・エメリッヒ・共同製作 ウテ・エメリッヒ・原 案 オリバー・エバール・脚 本 ローランド・エメリッヒ トーマス・カビッシュ・撮 影 カール・ウォルター・リンデンローブ・音 楽 フーベルト・バルトロマエ【キャスト】・ジェーソン・ライブリィ・ティム・マクダニエル・ジル・ウィットロウ・ポール・グリーソン※ウラ面【仕 様】・型 番 KIBF74・製作年度 1988年・製 作 国 アメリカ映画・原 題 GHOST CHASE・発 売 キングレコード株式会社・販 売 元 キングレコード株式会社・提 供 ツイン・価 格 税抜 4,700円・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・日本公開 1993年劇場公開作品・リリース ----・収 録 89分+特典映像・サ イ ズ LB ビスタサイズ・音 声 1.オリジナル (英語) (2.0chドルビーデジタルステレオ) 2.日本語 (2.0chドルビーデジタルステレオ)・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル禁止・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ローランド・エメリッヒ 〈「GODZILLA」 「インデペンデンスデイ」〉が贈る 傑作SFファンタジー・アドベンチャー!うーん、ジャケットの出来映えは、いまひとつ。(溜息)焦点が定まっていない感じだ。本作品の魅力を伝えることに苦慮しているように見える。若い方がデザインしたのだろうか……。隘路を走って来る車のヘッドライトに置時計の文字盤が重なっている。タイトルの下には、メインキャストの画像が並べられているが、みんな、テンデンバラバラ。目線も統一されていない。まぁ、ウラ面は、そこそこの出来映え。ここで使われた画像と同じくらいのクオリティで本編を観ることが出来たら、何の文句はないんですけどね。(溜息)【感 想】「『大人の休日倶楽部』に入会できる方だけ限定」ローランド・エメリッヒ監督の最初期の作品。画質はVHS程度で、上映用のフィルムをテレシネしたままパッケージしたんじゃないかなぁ。ゴミやキズ、一部には変色も見受けらる。リリースしてくれるのは嬉しいが不満が残る。新品のようにレストアしてくれとは言わないが、もう少し愛情を見せてキレイにして欲しかった。(溜息)『ディストラクション/地球滅亡(ビデオ版タイトル『スペースノア』)(81)』で長編デビューした後、R.エメリッヒは、妹と映画製作のプロダクションを設立する。1984年のことで、それが現在のセントロポリス・エンタテインメントである。日本では未DVD化の『デビル・ドール(84)』をリリースし、87年に本作品を撮っている。国際市場を意識したようだが、ドイツでの製作に限界を感じたのかも知れない。程なくして、エメリッヒは、マリオ・カサールに招かれてアメリカに渡ることになる。――ウォーレンとフレッドは、ホラー映画の製作に熱中していたが、資金不足に頭を抱えていた。そんな折り、21歳になったウォーレンが亡くなった祖父の遺産を相続することになる。お金持ちだが、強欲だった祖父のことだ、大金を残しているに違いない。喜んだ2人だったが、受け取ったのはトランク1コだけだった。中に入っていたのは、古い置時計などのガラクタばかり。けれど、その置時計から祖父の執事の幽霊が現れる。……というお話し。もともとユーモラスでコメディ色の強さがエメリッヒ監督作品の持ち味だが、本作品はストレートなコメディ映画。『ゴースト・バスターズ』なんかと同じ路線だ。つまり、80~90年代のレンタルビデオが全盛期の頃に巷に溢れていたB級SF映画やホラー映画の雰囲気が、プンプンしている。音楽や衣装や髪型は、あの時代特有のものだ。然も、スクリーン(画面)のあちこちに映画へのラブレターが散りばめられている。それは、『ラウンドミッドナイト』の看板であったり、『大アマゾンの半魚人』のポスターであったりする。ヨーダのような人形は明らかに『スター・ウォーズ』だし、2人が乗る霊柩車は、『ゴースト・バスターズ』へのリスペクトだろう。劇中に流れるのは、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』だ。正直なところ、現代のスピード感に照らし合わせると、のんびりし過ぎているように思える。でも、まぁ、それも本作品の味わいの一つかも知れない。IMDBによれば、ランニングタイムが 112分のディレクターズカット版が存在するらしい。CG以前の懐かしい雰囲気の作品だし、是非とも日本でもリリースして欲しいものだ。応援する意味で、オススメ!(『大人の休日倶楽部』に入会できる人に限定! たぶん、若い子には無理!)『1508 ディストラクション/地球滅亡(スペースノア)』『1493 ユニバーサル・ソルジャー [ローランド・エメリッヒ監督作品〈DTS〉セット』『1494 スターゲイト [ローランド・エメリッヒ監督作品〈DTS〉セット』『1498 インデペンデンス・デイ [ブルーレイ]』『1499 インデペンデンス・デイ/リサージェンス』『1503 ゴジラ/GODZILLA』『0250 デイ・アフター・トゥモロー』『0991 紀元前1万年 [ブルーレイ]』『1504 2012 [ブルーレイ]』『0172 ホワイトハウス・ダウン』
2019.06.03
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1426 Terra Nova/テラノバ DISC 7※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 ピーター・チャーニン スティーブン・スピルバーグ レネ・エシェヴァリア ブラノン・ブラーガ ジョン・カサー アーロン・カプラン アレックス・グレイヴス【キャスト】・ジム・シャノン………ジェイソン・オマラ(畠中 洋)・エリザベス・シャノン…シェリー・コン(河合美智子)・ジョシュ・シャノン…ランドン・リブロン(浪川大輔)・ナサニエル・テイラー司令官… スティーヴン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBJE-56651-7・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 TERRA NOVA・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 4,990円(税込)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2013.・収 録 13話収録( 1話約44分 第 1& 2話、第12& 13話は通して約87分)・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語 2.英語・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・映像特典 監督日記 第1話製作の舞台裏※先着予約購入特典[映像特典ディスク]ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :恐竜時代にタイムトラベルし 我らが地球を救う試みが始まった!映像特典ディスクの内容は、次の通り。1.未公開シーン集2.白亜紀の生活 テラノバの恐竜たち3.ミステリーの探求4.NGシーン集5.新TVシリーズ『TOUCH/タッチ』第1話シーズン打ち切りとなってしまった今、製作者たちの意気込みや想いも、なんだか虚しく響く特典だった。(溜息)※ピクチャディスク【感 想】「未完の大作」結局、本シリーズは、第1シーズンで打ち切りになってしまった。製作サイドは、契約通りに13作品を仕上げたわけだが、まさかシーズン継続がままならないとは思っていなかったのだろう。遣りっ放しになっている部分がたくさんある。或る意味、『CSI:MIAMI』 のように、継続か打ち切りか分からない状況だったために中途半端な幕切れになってしまうよりは、盛大に謎を残したまま終えられたことは、本作品にとっては好ましいことかも知れない。おかげで、第2シーズン、第3シーズンへと繋がるアイテムが、あちこちに散りばめられている。それはそれで、本作品の妙味として味わいたいものである。■.第12話 侵略計画厳戒体制の中、第11期移住団が到着する。次々とポータルを抜けて来る移住者。順調かと思われたが、移住者の1人が爆薬を体に巻きつけており、ジムは爆発に巻き込まれる。3日後、ジムが目を覚ました時、世界な一転していた。“テラノバ”は2149年から来た“フェニックス”を名乗る軍隊に支配されていた。然も、テイラーが反撃して来ないように住民たちは半ば軟禁状態だ。ジムは、ミラやルーカスの目を盗みながらテイラーとのコンタクトを図る。……というお話し。『スターゲイト』のミニサイズのようなポータルが、2149年とテラノバを繋げている。劇中のセリフでは一方通行らしい。ルーカスは、それを双方向にするための計算をしていたわけだが、その計算結果が機械にどう反映されたのかは不明。簡単にポータルを通って2149年に戻っている。ミラは2149年と交信していたようだし、テラノバにしてもリクエストを2149年に伝えている。ご都合主義と言ってしまえば、それまでだが、もう少し辻褄の合う設定をした上で物語を紡いで欲しかった。■.第13話 希望への出航テイラーの反撃は順調に思われたが、ジムが捕まり、ワシントンがルーカスに殺されてしまう。見せしめだった。強い罪の意識に苛まれるテイラーだったが、ワシントンの最期の言葉に決意する。地球の資源を食い尽くそうとする“フェニックス”の野望を阻止するためには、2149年のポータルを破壊すればいい。そのためには、誰かが2149年に戻り、爆弾をセットする必要がある。ジムが、その大役を担うことになったが、無事に“テラノバ”に戻れる保証はなかった。……というお話し。2149年のポータルを爆破することは補給の道を絶ち、自給自足の生活を覚悟することである。「 1,000人で文明を築けるか」というセリフがあるが、それはムリだろう。何しろ産業を興すことから始めなければならない。衣食住の確保という点では、まずは衣料品を生産するための工場を作らねばならないし、原材料をどうやって調達するか考える必要がある。食べることは、農園と上下水道が整備されれば何とかなりそうだ。住居は既にあるからよいとしても、医療の面では、かなり困難を極めそうだ。そんなことを考えると、テラノバの未来は短そうだ。結局、未完に終わることになったわけだが、その方が良かったかも知れない。ファミリー向けドラマならば巨額の製作費をかけるのは間違いだし、SFドラマとするならばキチンと世界観を構築することが先決だ。出来れば、最初からやり直しして欲しいところだ。可能ならば、『刑事コロンボ』のように、年に1本か2本くらい 2時間枠で放映するスタイルで継続して欲しいと思う。ホームドラマのような展開はサブストーリーにして、 8,500万年前への終わりなき旅をスペクタクルに描く方が、いい。監督と脚本家陣は一新し、新たな“テラノバ”の世界を構築するべきである。冒険映画のファンにとっては魅力的な題材なだけに、このまま埋もれさせてしまうのは、あまりに惜しい。つくづく本作品の出来映えは、残念だった。オススメ致しません!
2019.02.28
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1425 Terra Nova/テラノバ DISC 6※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 ピーター・チャーニン スティーブン・スピルバーグ レネ・エシェヴァリア ブラノン・ブラーガ ジョン・カサー アーロン・カプラン アレックス・グレイヴス【キャスト】・ジム・シャノン………ジェイソン・オマラ(畠中 洋)・エリザベス・シャノン…シェリー・コン(河合美智子)・ジョシュ・シャノン…ランドン・リブロン(浪川大輔)・ナサニエル・テイラー司令官… スティーヴン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBJE-56651-6・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 TERRA NOVA・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 4,990円(税込)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2013.・収 録 13話収録( 1話約44分 第 1& 2話、第12& 13話は通して約87分)・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語 2.英語・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・映像特典 監督日記 第1話製作の舞台裏※先着予約購入特典[映像特典ディスク]ジャケットのウラ面【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :恐竜時代にタイムトラベルし 我らが地球を救う試みが始まった!本シリーズがWOWOWで放送された時、タイトルは『テラノバ/未来創世記』だった。DVDリリースのタイトルは『テラノバ』。シンプルで良いが、いまいち本編のイメージが伝わって来ない。SFドラマとして考えた場合、これはマイナスだろう。やはり、作品のイメージがストレートに伝わるタイトルの方が、相応しいと思う。(苦笑)※ピクチャディスク【感 想】「キャスティングよりもキャラクタ作りの方が未来はある」主人公のジム・シャノンを演じるのは、ジェイソン・オマラ。『LIFE ON MARS』や『CSI:』シリーズに出演しているのを見たことがある。映画にも出演しているようだが、どちらかと言うとTV畑の方だ。もっさりした感じで、主役をはるタイプではない。第1話で鍛えた肉体を披露しているが、シャープな印象でないのが、その証拠。本作品への出演は大抜擢と言えるだろう。妻のエリザベスを演じるのは、シェリー・コン。この方は、よく知らない。出演作を観た記憶がないので、舞台の方かも知れない。母親としての温かさを醸し出している。いい役者さんだと思う。テイラー司令官を演じるのは、スティーブン・ラング。『アバター』で強烈な印象を残している。同じ軍人を演じているから、正直似たようなカンジだが、片や正義の味方で片や敵役。同じお芝居をしていても、立ち位置によって印象が異なる。まぁ、厳密には同じお芝居ではないのだが、キャラクタの行動律は同じ。演出やカメラによって、こうも変わるのかと、いい勉強になった。『アバター』では、厳つい巨漢のイメージだったが、本作品では小柄に見えるのだから面白い。■.第11話 内通者スパイの捜索を進めているジムは、副官のワシントンから見せられた監視映像に驚く。ジョシュの女友達のスカイが、こっそりと“テラノバ”を抜け出すところが映っていたのだ。報告を受けたテイラーも落胆する。スカイを娘のように可愛いがっていたが、秘密があると知って裏切られた気分だった。然も、彼女が密かに何かをしていた証拠が次々と見つかる。その頃、スカイはシクサーズのキャンプにいた。病気の母親に薬を貰うため、ミラの言いなりに情報を流して来たが、“テラノバ”を裏切っていることに耐えられなくなっていた。その上、図らずもルーカスのポータルを開ける計算を手伝ってしまったことにショックを受け、母親にすべてを話す。母親はスカイに「私のことはもういいから」と“テラノバ”に帰るように諭す。間違いを改めるようにと――。……というお話し。母親の病気が、“テラノバ”ではなくシクサーズが持っている薬で治ると信じた根拠はなんだろう? 最新設備を整えたテラノバの方が、安心していられると思うんだがなぁ。それに「素晴らしいお薬」を合成できそうなことも、分かるんじゃないか? 呪術師の煎じ薬じゃないんだから、ミラが未来から調達して来たことは想像に難くない。でも、ミラはどうやって2149年と交信したんだ? 交信できるというセリフはあるが、交信の様子は描かれていない。あー、穴だらけだなぁ、この作品。シャノン家の長男ジョシュを演じたのは、ランドン・リブロン。整った顔立ちだが、類型的で華やかさに欠けている。演技も一本調子でつまらなかった。そのジョシュの女友達で、シクサーズにコキ使われていたスカイを演じたアリソン・ミラー。『BLOOD/THE LAST VAMPIRE』や『セブンティーン・アゲイン』に出演している。分かりやすいお芝居をされるので、これから露出が多くなりそうだ。キャストからすると、有名なスターを起用するよりも、イメージが固着していない俳優を選択したようだ。その方針は良いとしても、キャラクタがイマイチなので、どのみち誰を起用しても同じだったような気がする。残念。(笑)オススメ致しません!
2019.02.27
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1424 Terra Nova/テラノバ DISC 5※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 ピーター・チャーニン スティーブン・スピルバーグ レネ・エシェヴァリア ブラノン・ブラーガ ジョン・カサー アーロン・カプラン アレックス・グレイヴス【キャスト】・ジム・シャノン………ジェイソン・オマラ(畠中 洋)・エリザベス・シャノン…シェリー・コン(河合美智子)・ジョシュ・シャノン…ランドン・リブロン(浪川大輔)・ナサニエル・テイラー司令官… スティーヴン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBJE-56651-5・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 TERRA NOVA・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 4,990円(税込)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2013.・収 録 13話収録( 1話約44分 第 1& 2話、第12& 13話は通して約87分)・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語 2.英語・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・映像特典 監督日記 第1話製作の舞台裏※先着予約購入特典[映像特典ディスク]ジャケットのオモテ面【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :恐竜時代にタイムトラベルし 我らが地球を救う試みが始まった!先着予約購入特典として、映像特典ディスクを手に入れた。そのジャケットを見てみると、ケースのオモテ面とウラ面に使用されている画像が、別々の素材を組み合わせて作り上げたことが分かる。ちょっとガッカリだ。だから、オモテ面もウラ面も、バランスが悪かったのだな。(溜息)※ピクチャディスク【感 想】「オママゴトの罪と罰」本作品を観ていて、あまりの“過保護”ぶりに辟易することが多々あった。シャノン家の長男ジョシュは、オリエンテーションをサボり、“テラノバ”の外で恐竜に襲われているところを助けられる。また、母親の身分証を偽造して病院から薬を盗んだりもする。ジャングルでこっそりとミラと会ったり、スカイの頼みで偽証もする。その上、見境なくバーで喧嘩をして、父親を窮地に陥れてしまう。人格形成も済んで善悪の区別もつく年頃のはずなのに、フェロモンに振り回されている。(笑)こうした問題児に対して、シャノン家は“外出禁止”を言い渡すだけ。「その程度なの?」と思ってしまった。罰になってないじゃん。過保護もいいとこ。とんだ甘ちゃんの家族だ。■.第09話 対決ミラが潜入させたスパイを捜し出すべく、バーを営むボイランの尋問が行われていた。シクサーズ相手に商売をしていたからだ。スパイの正体を知っていると踏んだテイラーは、ボイランを寝かさず薬を投与し半ば拷問のよう。見かねたジムが尋問を代わるとボイランは、記念樹の下に死体が眠っていることを示唆する。ジムは半信半疑で記念樹の根元を掘り返すと、片腕の遺体が出て来る。本当だったのだ。エリザベスが検視したところによれば、遺体の身許は不明だが、正規にポータルを通って来ていないことが判明する。果たして、そんなことが可能なのか? 遺体は誰なのか? テイラーが殺したのか? そんな時、ジムがスパイ容疑で捕まってしまう。……というお話し。移住記念日のお祭りが、物語の背景として描かれる。移住第1号であるテイラー司令官がポータルを通って来た日を祝うのだそうだ。どっかの貧しい国の書記長の誕生日を祝う祭典みたいだった。(苦笑)何だか、幼いお祭り風景は、作り手の想像力とスキルのなさを露呈しているようで、見ていて恥ずかしかった。これなら町内会の夏祭りの方が、よほどマシってもんだ。 1,000人からの移住者がいるらしいが、どうみても 100人だ。巨大なオープンセットだけではスケール感は表せない。そう言えば、子供たちがお芝居をするシーンで、『スターウォーズ/ジェダイの復讐』でイウォーク族を相手に物語を聞かせるC3POとR2D2の姿を思い出してしまった。アメリカって国は、歴史を口伝することに憧れがあるらしい。不思議な印象を受けた。■.第10話 迷いの森テイラーは、息子のルーカスが残した手掛かりを見に1人で岩場に向かう。ポータルを相互に行き来できるように彼がどこまで計算を終えたかを知るためだ。しかし、不覚にもミラに見つかり、テイラーは捕らわれてしまう。ミラも1人だった。シクサーズのキャンプに向かう道すがら、ミラが2149年の何者かに雇われて“テラノバ”に謀反していることを知る。それも、残して来た娘のために。テイラーのミラに対する考え方が少しずつ変わって行く。その時、何かが2人の跡をつけて来る気配を感じる。……というお話し。『手錠のままの脱獄』ではないが、反目する2人の逃走劇は、昔から映画やドラマのモチーフとして用いられて来た。いい作品も多い。なのに本作品は、互いのプロフィールを明かすに止まっている。本筋に絡まない。勿体ない話しだ。ジョシュは、バーでアルバイトをしているが、正規雇用ではない。かと言って、学校に通っているわけでもないので、家でぶらぶら。“ニートくん”だ。マディも診療所で見習いをしたりするが、直ぐにドロップアウト。学校に通っているようなセリフもあるから、まぁ学生なのだろう。末娘のゾーイだけは学校に連れて行かれる場面がある。こうしてみると、登場人物の生活が描かれていないことが良く解る。脚本の未熟さが現れていると言っていいだろう。テイラー司令官も、ジョシュを罰しない。家族の問題ということもあるが、薬を盗むのは、犯罪じゃないのか? 罪は描いても罰の描かれない本作品は、教育上、あまり良い作品じゃないな。学校で勉強するシーンもないしね。オススメ致しません!
2019.02.26
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1423 Terra Nova/テラノバ DISC 4※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 ピーター・チャーニン スティーブン・スピルバーグ レネ・エシェヴァリア ブラノン・ブラーガ ジョン・カサー アーロン・カプラン アレックス・グレイヴス【キャスト】・ジム・シャノン………ジェイソン・オマラ(畠中 洋)・エリザベス・シャノン…シェリー・コン(河合美智子)・ジョシュ・シャノン…ランドン・リブロン(浪川大輔)・ナサニエル・テイラー司令官… スティーヴン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBJE-56651-4・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 TERRA NOVA・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 4,990円(税込)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2013.・収 録 13話収録( 1話約44分 第 1& 2話、第12& 13話は通して約87分)・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語 2.英語・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・映像特典 監督日記 第1話製作の舞台裏※再生上のご注意【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :恐竜時代にタイムトラベルし 我らが地球を救う試みが始まった!13話 7枚組だが、いずれも、ピクチャディスク仕様になっている。岩盤に刻まれたレリーフのような恐竜の図柄が3パターン。肉食恐竜と草食恐竜、翼竜である。そして、何故かルーカスの描いた方程式(線画にしか見えないが……)も1枚だけ使われている。色味は2つ。ブルーとグリーン。なかなか良い出来映えだ。※ピクチャディスク【感 想】「15億円はどこに行った?」スティーブン・スピルバーグが製作するTVシリーズだ。然も、恐竜が跋扈する太古の地球に移民するお話しだから、誰だってCGやVFXに期待してしまう。それは仕方ないことだろう。有名税のようなものだ。製作サイドも、それがウリであることを十分に認識しており、ファミリー向けドラマながらたくさんの恐竜が登場するし、隕石の落下といったスペクタクル・シーンもある。その力の入れようは正しいと思うのだが、どうも映像がショボい。(苦笑)「パイロット版の製作に15億円を投じた」という記事を読んだが、残念ながらCGに投じられたものではないらしい。■.第07話 迫りくる闇隕石が落下し、発生した電磁パルスで“テラノバ”の電子機器が使用出来なくなる。電力も止まり、原始の生活に逆戻り。その頃、ジムは末娘を連れて“アイ”を訪れていた。地球の歴史を詰め込んだコンピュータだ。娘に故郷の地球を見せるためだったが、電力ダウンで閉じ込められてしまう。テイラーは恐竜たちの襲撃に備えて部下たちの配備を終えていた。しかし、ソニック銃などの現代の武器は使えない。如何にも心もとなかった。一方、“テラノバ”の機能が停止したことを知ったミラは“箱”を取り戻すために行動を開始する。……というお話し。この“箱”がどんな役割りを果たすのか、結局は判らずじまいで終わってしまう。(苦笑) どうやらテイラーの息子のルーカスが使うコンピュータのように見える。彼は、ポータルを双方向にするための計算に没頭しているが、まぁ定かではない。第1シーズンでの打ち切りが早々に決まったことで、謎が謎のままで終わってしまった部分がたくさんある。この“箱”も、その一つだな。■.第08話 見えない真実ジムと釣りに出掛けたテイラーは、森の中で焚き火の跡を発見する。シクサーズなら痕跡は残さない。殺人罪で“テラノバ”を追放されたカレンだろうと当たりをつけたテイラーは、ジムを帰らせると1人で追跡を開始する。その頃、“テラノバ”には、半年間の野外調査を終えた科学者チームが戻って来ていた。チームを率いていたホートン博士は、シャノン家の長女マディの憧れだった。マディは母エリザベスのツテでホートン博士と知り合いになる。しかし、博士はマディの思っていた人物とは違っていた。……というお話し。ホートン博士のエピソードは、本筋には絡まない。尺を合わせるために盛り込まれたようなもので、メインの展開は別にある。そのため、散漫な出来映えの印象が残る。ところで、このホートン博士は何か罰を受けたのだろうか?本作品に登場する恐竜は、実在したものもあるし、番組オリジナルの恐竜もあるようだ。まぁ、オリジナルといっても、ホンモノとよく似ている。似ているというよりも名前だけ変えたようにしか見えない。(笑)何故なら、それらの恐竜が『ジュラシック・パーク』と似たシーンを演じるからである。明らかにマイナスだろう。まるで、亜流のB級作品みたいにチープに見える。個人的にはB級映画は好きだが、本家が手を抜いちゃいけないでしょ。本作品のスタッフは、スピルバーグの看板を背負ってるという自覚が足りなかったように思える。どうせなら、見たことのない恐竜を作り出して欲しかったなぁ。(笑)オススメ致しません!
2019.02.25
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1422 Terra Nova/テラノバ DISC 3※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 ピーター・チャーニン スティーブン・スピルバーグ レネ・エシェヴァリア ブラノン・ブラーガ ジョン・カサー アーロン・カプラン アレックス・グレイヴス【キャスト】・ジム・シャノン………ジェイソン・オマラ(畠中 洋)・エリザベス・シャノン…シェリー・コン(河合美智子)・ジョシュ・シャノン…ランドン・リブロン(浪川大輔)・ナサニエル・テイラー司令官… スティーヴン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBJE-56651-3・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 TERRA NOVA・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 4,990円(税込)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2013.・収 録 13話収録( 1話約44分 第 1& 2話、第12& 13話は通して約87分)・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語 2.英語・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・映像特典 監督日記 第1話製作の舞台裏※チラシ【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :恐竜時代にタイムトラベルし 我らが地球を救う試みが始まった!ケースのウラ面は、ジャングルを背景にジム・シャノンとテイラー司令官の画像が使われている。そして、左端には、肉食恐竜の画像が辛うじて配置されている。やっぱり、恐竜の姿がカッコ良くない。白亜紀って設定なのだから、もっとバーン!と恐竜の画像を用いても良かったんじゃないか? そのくらい潔いデザインを見せて欲しかった。スペースの問題もあってか、クレジットとスペックは最低限度の記載にとどめている。なのに、“テラノバ”の言葉の意味を解説するプチ・トリビアを記載している。この意味が分からない。(溜息)※ピクチャディスク【感 想】「移住者たちの経済」セリフから推測すると“テラノバ”には通貨があるらしい。単位は“テラ”と称するようで、それが“テラノバ”だけに流通するものなのか、2149年の地球で広く使われている通貨なのか不明。もっとも、コインや紙幣は一度も映し出されていない。単なるクレジットなのかも知れないが、それを保障するものがなければ、“貝殻”ほどの価値もないことになる。まぁ、“テラノバ”は植民地だから母国の通貨が使われるのが普通だろう。■.第05話 ジャングルの逃亡者或る日、“テラノバ”近くのジャングルでシクサーズから逃げて来た女の子が保護される。名前はリア。翌日、シクサーズがリアを連れ戻しにやって来る。一瞬、緊張が走るが、「ここにいたい」というリアの言葉に、シクサーズは帰って行く。リアは、シャノン一家に迎え入れられる。しかし、リアには秘密があった。シクサーズを率いるミラが住んでいた家に忍び込み、隠してある“箱”を回収することだった。……というお話し。リアの様子を見ていて、『エイリアン2』の“ニュート”を思い出した。キャラクタ作りの参考にしたのは明らかだ。ところが、この2つのキャラクタは、あまり似ていない。ニュートはエイリアンから隠れながら生き延びて来た少女だ、小さな隙間に身を潜ませないと安心して眠れない。一方、リアはシクサーズのキャンプで守られて生活していた。たとえ待遇や環境は悪いにしても、生命の危険に眠れないほどではなかったはずだ。リアに対してニュートと同じ演出を施しては場面にそぐわないのは当然だろう。こういう奇をてらった演出は、あまり気持ちのよいものではない。■.第06話 楽園の掟通信基地で兵士が恐竜に襲われる。事故かと思われたが、ジムが不審な点に気づき、殺人事件であることが判明する。捜査で浮かび上がって来たのは、被害者と付き合っていた人妻のレベッカ。取り調べを始めるが、自白したのは、レベッカの夫のミルナーだった。ミルナーは“テラノバ”の法に従い、ジャングルへと追放される。しかし、ジムには納得出来なかった。ミルナーの自白には何か理由がある。そう直感したジムは、ジャングルの中でミルナーと会う。……というお話し。結局、テイラーが独断で裁いてしまう。殺人事件と呼ぶほどの内容はないのだが、何となく釈然としなかった。何故なら、本作品のコンセプトは、西部劇のSFバージョンだと思っていたからだ。テイラーの役どころは保安官だ。ジムは新参者の保安官補だろうか。だから、テイラーが判事まで務めてしまうのは、ちょっと違和感があった。これじゃあ、“テラノバ”は軍事国家になっちまう。それでいいのかなぁ。(苦笑)シクサーズの連中はお金を密輸していた、というセリフがあるから、貨幣や紙幣は存在するのだろう。けれど、銀行の存在には一度たりとも触れていない。ここは“ない”ものと見るべきだろう。なのに通貨が流通する不思議さ。労働も義務づけられているようだし、農業などの産業もあるようだ。市場もあるのだから、物々交換だけではないだろう。何と言ってもバーがある。(笑)時に、モイランは、どうやって酒を仕入れしているんだ? 移住団が数ヶ月おきに来るタイミングで仕入れしたとしても、千人からの人間が暮らしているのに、間に合わんだろう。仮に 500人が毎晩、瓶ビールを一本開けたとして一晩に 500本。 1ヶ月で約15,000本だ。移住団が年に 2回来るとして、在庫は 6ヶ月分で90,000本。67,500リットル。67.5トン。これは、無理でしょ。半分でも無理だな。ショットグラス一杯でベロベロになるくらい強いウイスキーじゃないと、バーなんて商いは成立しない。(笑)――待てよ、モイランは、どうやって仕入れ代金を支払ってるんだ? 謎だ。(苦笑)ドラマの中の通貨なんて、実はどうでもよいことなのだが、何故か本作品はこだわっているので、突っ込んでみた次第。要するに“オママゴト”なんだなぁ、本作品は。オススメ致しません!
2019.02.24
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1421 Terra Nova/テラノバ DISC 2※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 ピーター・チャーニン スティーブン・スピルバーグ レネ・エシェヴァリア ブラノン・ブラーガ ジョン・カサー アーロン・カプラン アレックス・グレイヴス【キャスト】・ジム・シャノン………ジェイソン・オマラ(畠中 洋)・エリザベス・シャノン…シェリー・コン(河合美智子)・ジョシュ・シャノン…ランドン・リブロン(浪川大輔)・ナサニエル・テイラー司令官… スティーヴン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBJE-56651-2・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 TERRA NOVA・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 4,990円(税込)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2013.・収 録 13話収録( 1話約44分 第 1& 2話、第12& 13話は通して約87分)・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語 2.英語・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・映像特典 監督日記 第1話製作の舞台裏※チラシ【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :恐竜時代にタイムトラベルし 我らが地球を救う試みが始まった!ケースのオモテ面には、“テラノバ”の環境を表現したイラストが使われている。突き出した岩の上に男が二人。1人は、ジム・シャノンだろう。でも、もう1人は? 息子のジョシュだろうか? 銃を持っているようなシルエットだが、ハッキリしない。空には翼竜が飛び、地上には草食恐竜の姿が遠くに霞んで見える。でも、手前の顔だけ出した肉食恐竜が、マヌケだな。これがジャケットのクオリティを著しく下げている。(苦笑)※ピクチャディスク【感 想】「退治した寄生虫は、どうしたのか?」本作品は、百年以上未来の設定なので、さまざまな“未来”のアイテムが登場する。車輌や銃、コンピュータ、医療器具など、実に多岐に渡る。けれども、DISC1のレビューでも述べたように説得力がない。どうしても、その機能が備わっているように見えない。役者さんの演技にも問題があるのだろうが、機能美に欠けるデザインは明らかに失敗だろう。また、車輌や“テラノバ”の防護壁は『ジュラシック・パーク』シリーズを連想させるし、オリジナリティが低い。それも評価を下げている一因になっている。スティーブン・スピルバーグは「『ジュラシック・パーク』と同じ恐竜を登場させてはいけない」と制約をつけたそうだが、もっと範囲を広げるべきだった。■.第03話 空を覆う影“テラノバ”が翼竜の大群に襲われる。ゲートの外で警備兵が襲われたことが始まりだった。次第に彼らは“テラノバ”に近づき、やがて市場や住宅地まで襲い始める。テイラーは、科学班チーフのマルコムに解決策を求める。マルコムは、エリザベスとは大学の同期生だった。ジムは、仲良く翼竜の分析をする2人に嫉妬する。やがて、彼らが繁殖のために“テラノバ”にやって来たことを突き止める。ならば、フェロモンを使って彼らを誘導し、新しい繁殖地を作ってやればいい。マルコムたちはフェロモンの合成に取り掛かる。……というお話し。あー、どこかで知っているような話しだった。「ギャオスか?」と思ってしまった。(笑)フェロモンを合成させるのに、コンピュータ・グラフィクスを使ってエリザベスとマルコムが何やら操作している場面がある。その動作に説得力がないのは前述の通り。それよりも、フェロモンを化学式で合成することと、物理的に精製することは別だと思うだけどなぁ。納得行かなかった。■.第04話 記憶の悪戯野外調査のラボから通信が途絶える。通信機の故障かと思われたが、様子を見に行ったテイラーとエリザベスは、ラボが謎の病原体に侵されていることを知る。違法にアルツハイマーの遺伝子治療に取り組んでいたらしい。然も、恐竜に通信ケーブルが噛み切られていた。原因は分かったが、その時は既に、テイラーもエリザベスも病原体に感染していた。2人からの通信が途絶したことに居ても立ってもいられないジムは、マルコムを連れてラボに向かう。……というお話し。こちらも『アンドロメダ…』の亜流作品みたいな内容でいただけなかった。きっと『宇宙大作戦』や『スペース1999』にも似たようなエピソードがあるに違いない。ジムとエリザベスが愛情を確かめるサブストーリーも、手垢のついたメロドラマみたいで閉口した。然も、ジム役のジェイソン・オマラの演技がヘタで、なぜ起用したのか不思議に思った。手のひらの傷をスプレーひと噴きで治したり、体内の寄生虫を切開せずに退治する場面がある。それは、未来の医学ならこれくらい可能になっているだろう、という空想を映像化したものだ。これ見よがしに丁寧なカットをインサートしているところからすると、作り手としては自信があったのだろう。まぁ、子供が夏休みの宿題に描いたのならカワイイが、仮にも2011年製作のSFドラマでそれをやられちゃ鬱遠しい。(笑)作り手側の精神年齢が低いってことだろうなぁ。ところで、腸内に巣くった9mの寄生虫。ヘンテコな道具で殺したのはいいけど、体内から取り出さないとダメなんじゃないの? 腸内で寄生虫の死体が腐ったら、もっと悲惨なことにならないか? やっぱり腹部を切り開いて取り出さないといけないんじゃないの?(笑)ま、いい加減な設定だから、どうでもいいんだけどね。(あー、冷たい言い方になってしまった)ほとんどオススメ出来ません!
2019.02.23
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1420 Terra Nova/テラノバ DISC 1※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 ピーター・チャーニン スティーブン・スピルバーグ レネ・エシェヴァリア ブラノン・ブラーガ ジョン・カサー アーロン・カプラン アレックス・グレイヴス【キャスト】・ジム・シャノン………ジェイソン・オマラ(畠中 洋)・エリザベス・シャノン…シェリー・コン(河合美智子)・ジョシュ・シャノン…ランドン・リブロン(浪川大輔)・ナサニエル・テイラー司令官… スティーヴン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBJE-56651-1・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 TERRA NOVA・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 4,990円(税込)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2013.・収 録 13話収録( 1話約44分 第 1& 2話、第12& 13話は通して約87分)・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語 2.英語・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・映像特典 監督日記 第1話製作の舞台裏※チラシ【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :恐竜時代にタイムトラベルし 我らが地球を救う試みが始まった!FOXのTVシリーズ「シーズンズ」。13話 7枚組だが、コンパクト・サイズなので、手のひらにのせられるくらい。然も、求めやすい低価格。これはこれで良いが、圧倒的に情報量が少なくて物足りない。ブログに掲載するには、不向きな仕様だよなぁ。(苦笑)※ピクチャディスク【感 想】「ファミリー向けドラマの失敗」スティーブン・スピルバーグとジョン・カサーが製作に取り組んだTVドラマ。シーズン1で打ち切りになったが、観てみると「ま、そうだよな」と思える出来映え。(笑)それは、製作サイドの中途半端な姿勢と、広告サイドの思惑が不一致だったせいである。太古の地球に移住する設定は、間違いなく骨太なSFドラマを思わせる。製作者のメンツを考えれば、仕方ないところだが、実のところファミリー向けのドラマである。幼稚と言ってしまえば語弊があるが、説得力のない描写にはそう言わざるを得ない。■.第01話 8500万年前への旅[前編]西暦2149年、地球は環境汚染が進み、人口規制がなされていた。1組の夫婦に子供2人。しかし、警察官のジム・シャノンは妻のエリザベスと3人目の子供をもうけ、密かに自宅で育てていた。或る日、人口規制法違反で憲兵に踏み込まれ、抵抗したジムは投獄されてしまう。2年後、医師の経歴からエリザベスが“テラノバ”の移住団に選ばれる。“テラノバ”とは太古の地球に作られた新天地だった。……というお話し。物語は、このシャノン家を中心に描かれる。ジムとエリザベスの夫婦、素直でない反抗的な長男のジョシュ、勉強好きで優等生の長女のマディ。そして、末娘のゾーイ。脚本の上では、いろいろ性格づけがなされているが、残念なことに映像面に活かされていない。皆、似たり寄ったりの地味な服装をしている。何か裏設定があるのかも知れないが、そんなのはクソくらえ! 絵的に面白くなければ、意味がないではないか。これは明らかに衣装部門の失敗だろう。■.第02話 8500万年前への旅[後編]エリザベスの手引きで脱獄したジムは、家族とともに“テラノバ”へのタイムトラベルに成功する。そこは司令官のナサニエル・テイラーが統率する開拓地だった。青い空、緑の木々、果実はたわわに実り、マスクなしで外を歩ける環境は、まさにユートピアだった。しかし、テイラー司令官に離反した勢力“シクサーズ”とのいざこざも絶えなかった。然も、“テラノバ”の外には恐竜が徘徊している。安全に暮らすにはルールが必要だった。そんなルールを嫌って勝手気ままを望んだ長男のジョシュは、知り合った女の子スカイと一緒にゲートの外に出てしまう。ジャングルへ冒険に出たのだ。……というお話し。シャノン一家に与えられた住居のつまらなさ。東南アジアのリゾート・コテージみたいだ。これならツリーハウスの方が、よほど説得力がある。「予算が足りなかったのか?」と思ってしまった。(笑)リアリティと説得力は別物で、“テラノバ”の広場は現地の材料で造成し建築されたのだろう。そういう意味では、未来から来た移住者たちが現地調達できる材料で組み立てたと思えばリアルだ。しかし、そこで商いする人たち、生活する人たちの息遣いが聞こえて来ない。演出が末端まで届いていない証拠だ。だから、リアリティがない。ほとんど“おままごと”のようだった。それでもOKとした監督さんの見識の低さが、本作品をダメにした最大の要因だろう。誰もが一流の映像と一級のストーリーを期待したはずだ。ところが、出て来たのは“ほのぼの家族ドラマ”崩れの中途半端な作品。これなら、『宇宙大作戦』のように“ゴッコ遊び”を徹底して、シャノン一家が数多の困難を乗り越えて行く家族ドラマの方が、まだ良かった。あまりオススメ出来ません!
2019.02.22
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1262 ワンダフル・ワールド※オモテ面【スタッフ】・監督・製作・脚本 テーム・ニッキ・製作・脚本 ヤニ・ペセ・撮 影 ユルキ・アルニカリ・編 集 イッカ・ヘッセ【キャスト】・ミルカ・スオンパー・ヨエル・ヒルヴォネン・マリ・ランタスィラ・マッティ・オンニスマ・エリナ・クニヒティラ※ウラ面【仕 様】・型 番 TWAD-1388・製作年度 2015年・製 作 国 フィンランド・原 題 Lovemilla・発 売 株式会社トランスワールドアソシエイツ・販 売 株式会社トランスワールドアソシエイツ・販売協力 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 approx.97分・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ・音 声 オリジナル (フィンランド語) 5.1ch・字 幕 日本語字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向け、 レンタル専用・映像特典 オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:ロボット恋人の“ハート”を取り戻せ! SF&エキセントリック・ファンタジー!!・ウラ面 :ラブあり!ゾンビあり!ミュージカルあり!! 世界各国の映画祭で大絶賛! ファンタスティック& エキセントリック・ファンタジー!! [フィンランド・アカデミー賞2016 メイクアップデザイン賞受賞 脚本賞・衣装デザイン賞ノミネート ヌーシャテル国際ファンタスティック 映画祭2015 最優秀作品賞ノミネート]この奇妙な作品を表現するジャケットをデザインすることは、とても難しかったのではないかと思う。作品自体が、さまざまな側面を持っているからだ。その点、このオモテ面は、かなり健闘した方だと思う。タイトルを中心に円を描くようにレイアウトされているところが、邦題の『~・ワールド』の部分を上手に表現していると思う。(苦笑)ウラ面は、オーソドックスなレイアウトになっていて、気をてらわず、ぐっと抑えたデザインが良い感じに仕上がっている。ブルー系の配色にグラテーションなども使って、ポップでキッチュなイメージだ。なかなか他人に面白さを伝えることが難しい作品だし、本作品を「面白い!」と大きな声で言うには勇気がいる。そういう作品だが、このジャケットのデザインには手抜きがない。いいジャケットだ。【感 想】「ねぇムーミン、こっち向いて」フィンランドと言えば“ムーミン”だよなぁ、やっぱり。(笑) あの奇妙な生き物は、世界中で人気がある。衣装を着けずハダカで歩き回り、カノジョもいれば、父親も母親もいる。ヘンテコな物語世界だ。(ムーミンママだけ何故かエプロンをしている。“裸にエプロン”なんて、かなりマニアックだ)だから、人間と覚しきスナフキンの存在が異質だと、かねがね思っている。然も、パイプをふかしているしね。路上禁煙区域が増えた現在、彼もまた暮らし難かろう。(スナフキンもミーも妖精らしいが……)本作品も、かなりヘンテコな世界だ。最初は面食らってしまった。この世界観に慣れるまで時間がかかるかも知れないが、慣れてしまえば、どうと言うことはない。むしろ楽しい。(笑)ゾンビやらスーパーヒーロー、怪人にエイリアン、『エリジウム』みたいなサイボーグ、SFっぽい設定も盛り込まれている。イク時は頭部が破裂してバラの花びらが飛び散るし、ミュージカル・シーンもある。男女の機微を描いたシリアスな場面もあれば、コメディもある。ミッラとアイモが同棲する部屋には“ガイガン”とか“怪獣王”とかペンキで書いてある。すべての事象が何かのメタファーであるかのように見えるし、単なる“遊び”にも見える。変な作品だ。(笑)――ミッラは、アルコール依存症でゾンビになってしまった両親に愛想を尽かし、恋人のアイモと暮らす決意をする。2人は、ボロいアパートの部屋で同棲を始める。アイモは、ダイナーを経営していたし、2人の甘い生活は順調に思えた。しかし、自分に自信を持てないアイモは、ミッラと2人で貯めたお金に手をつけてしまう。……というお話し。SFとかファンタジーとか言うよりも“現代の寓話”と言った雰囲気。それに、主人公たちが、決して美男美女ではないところも良い。(笑) ファンランドに行ったら、こんな人たちが空港で出迎えてくれるのではないかと思った。ごくフツーの人たちだ。そこに好感が持てる。――“筋肉オタク”の彼は、闇医者を訪れ、サイボーグ手術を受ける。パワーアシスト付きで、1トンの重量でも軽々持ち上げられるカラダになった。愚かさに気づかないアイモは、上機嫌でダイナーでお客に見せびらかす始末。腹を立てたミッラは、女友達の勧めでリッチな実業家とデートする。タイムトラベルを販売する企業のオーナーで、ハンサムだ。けれど、ミッラは少しも楽しくない。しかし、それを見たアイモは傷心のあまり“心”まで機械と交換してしまう。……という展開。物語は、落ち着くべきところに落ち着く。バッド・テイストでもなければ、ノー天気なハッピーエンドでもない。でも、最後のカットは、ちょっとオシャレだった。こんな終わり方なら、後を引かない。いいセンスだと思う。まるで、ゴッタ煮のような作品だったが、日本の園子温監督や中島哲也監督作品を思わせる。でも、それより遥かにポップで、キッチュだ。何よりも、クセになる。もともと若者向けのTV番組だったようだから、いつかそちらの方も観てみたいものだ。(笑)ムーミンの生まれ国、フィンランドは、侮れない。(拍手)オススメ!
2018.09.17
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1171 T.I.M./ティム※オモテ面【スタッフ】・監 督 ロルフ・ヴァン・アイク・脚 本 バスティアン・ティシュラー・製 作 レネ・ヒュイブレクツェ パウル・ルーヴェン ウィラント・ブーケルマン・撮 影 マルティン・ファン・ブルックハイゼン・音 楽 バルト・ヴェスターラーケン【キャスト】・ディオン・ウィルケンズ(浅井晴美)・バート・ド・フリース(相楽真太郎)・バス・カイザー(菊池康弘)・クラウディア・カンネ(ひなたたまり)※ウラ面【仕 様】・型 番 LDRD-00083・製作年度 2014年・製 作 国 オランダ・原 題 ----・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社エルディ・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 approx.85分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.オリジナル (オランダ語) 5.1ch 2.日本語吹替 ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、 セル専用・映像特典 オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:これが、僕たちの進むべき道程。(みち)・ウラ面 :世界中の映画祭で称賛の嵐! 孤独な少年と壊れかけのロボットの 友情と絆を描く 感動のSFファンタジー!ジャケットのデザインは、かなりダサイ。(苦笑)主要なキャラクタ、ティムとティボルとキキが線路を歩いている姿が描かれているが、3人が3人とも違う方向を向いている。これって、失敗じゃないか? 背景には、ティボルたちが目指す灯台も描き込まれているので、まぁ、ストーリーに則したデザインと言えるだろう。そこは評価したい。ウラ面は、シンプルに画像を配置しただけのもの。特に工夫がなされているようには見えない。でも、まぁ、ティボルとティムの関係を思わせる場面ばかりなので、本作品のイメージを伝えることに成功していると言える。それは悪くない。ダサイけど、まぁまぁの出来映えかな。(苦笑)【感 想】「ロボットより可愛いメイド」オランダ製のSFファミリー映画。スタッフもキャストも知らない人ばかり。本国で、どんな評価を受けたのか定かではない。日本では未公開。悲しいことに、この手の作品の需要は低いようだ。(溜息)でも、本作品は、子供の自立を優しく描いていて心に残る。秋山貴彦監督の『HINOKIO(ヒノキオ)』を思い出させるが、対象年齢をもっと下げているところがポイント。お伽話や寓話のような仕上がりで、覚めた目で観ると物語が都合よく展開しているように見えてしまうのが、ウィークポイントか……。(苦笑)――近未来、人間の生活をサポートする家事代行のロボットが普及していた。ティボルの家でも古いロボット“ティム”が働いている。母を亡くしたティボルにとって、思い出を記録しているティムは、かけがえのない存在だった。或る日、ティムが故障してしまう。工場に修理を頼むが、最初にリリースされた家庭用ロボットのティムは、古すぎて直せないと言う。父親は、諦めて最新型のロボットを買うが、ティムが廃棄されると知ったティボルは、工場に忍び込んで、外に連れ出してしまう。ティムを直せるのは、開発したロボット博士だけだと信じるティボルは、工場で聞いた名前だけを頼りに旅に出ることになる。しかし、ティムが貴重な試作機であることを知った男たちが、2人の後を追い始める。……というお話し。何でも言うことを聞くティムに依存し、荒い言葉で命令するティボルの姿は、幼児そのもので心がいたむ。観ていてツラかった。人間って、いつ子供を卒業して大人になるのだろう。ティボルの振る舞いを見ていて、私もまだまだ子供だってことに気づいてしまった。何だか、大人になる前に一生を終えそうだな。(汗)ティボルは、少女キキと出会ったり、ティムを突き放したり、男たちに追われたり、旅の途中で様々な経験をする。やがて、ティボルは自立する道を選び、ティムに別れを告げる姿に、観客はじんわりと心を打たれる。地味だが、いい作品だった。映像も美しい。きらびやかな美しさではなく、洗い晒しの木綿のようなテイスト。清潔で心地いい。それに、CGを使わなかったことも高く評価したい。本作品の味わいを、より一層深めている。ティムのデザインが秀逸なのだ。ロケ地の選定を含め、未来の物語にレトロな感じを持ち込むことに成功している。ちょっとアートっぽいが、後味は、さわやか。いい作品だった。でも、私なら、どんなに便利になっても、ロボットなんか欲しくないなぁ。ロボットなんかより、断然、メイド! 可愛いメイド! 黒に白いフリフリの付いたメイド服を着せて、仕事から帰ったら「お帰りなさいませ♪」と迎えられたい。身長 150cm、女子大卒、卵料理が作れて、マッサージが得意で、毎朝整髪してくれる娘をオーダーするな。(笑)どれだけ仕事の疲れが癒やされることか。そんな日常を送りたいなぁ。オススメ!(あーあ、せっかく良い映画なのに最後のコメントで台無し!)
2018.06.18
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1063 エンド・オブ・オデッセイ※オモテ面【スタッフ】・監督・製作・脚本・編集 ニコラス・アルカラ・製 作 カローラ・ロドリゲス ブルーノ・テイシドール・撮 影 ルイス・エンリケ・カリオン・編 集 カルロス・セラーノ【キャスト】・レオン・オッケンデン・マックス・ロッツリー 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』・カトリーヌ・デ・キャンドル・ガイ・ウィリアムズ・デヴィッド・バウス『フィフス・エレメント』※ウラ面【仕 様】・型 番 LDRD-00087・製作年度 2013年・製 作 国 スペイン・英 題 THE COSMONAUT・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社エルディ・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編aprrox.99分・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ・音 声 1.オリジナル (スペイン語・英語) 5.1ch・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、 セル専用・映像特典 1.アナザーエンディング 2.オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:宇宙にたった独り、 誰もが彼の還りを待っている。・ウラ面 :地球に帰還するまで決して諦めない! 宇宙の果てに迷い込んだ男の運命を描く 衝撃のSFサスペンス!!このジャケットは、日本のオリジナルですね。何ともパランスが悪い出来映えだ。これでは本編の持つ静けさが伝わって来ない。本国のポスターの方が、まだカッコイイ。(溜息)ウラ面は、オーソドクスな出来映え。画像の選択もレイアウトも悪くない。けれど、オモテ面もそうだが、リドリー・スコット監督の『オデッセイ』を意識した宣伝コピーが不適切だ。もっとも、便乗商法でないと、本作品は日の目を見なかったかも知れないので、しようがないと言えば、しようがない。でも、もうちょっと、何とかならなかったのかよ。(溜息)【感 想】「エンドロールの迫力」1980年代、私は、N○Kのディレクタだった佐々木昭一郎氏の作品に夢中だった。『四季/ユートピア』や『クーリバの木の下で』、『夏のアルバム』は、録画して何度も観た。まだ若かったし、おそらく作者が行間にこめた以上の言葉を勝手に読み取っていた。(笑)佐々木氏の作品は“映像詩”と呼ばれ、世界各国のコンクールで高く評価されていた。けれど、お茶の間で楽しむ作品でないことは明らかで、視聴者は限られていたと思う。それなのに、これほどクオリティの高い映像作品を作り続けられたのは、国営放送局ならではだろう。民放には絶対マネ出来ないのではなかろうか。本作品を観ながら、そんなことを思い出していた。或る意味、本作品も、物語はあるが、美しい映像が奏でる情感を堪能する作品である。SFサスペンスやスリラーとして楽しむのとは違う。――1975年、ソビエトは、月面探査のために有人ロケットを発射する。乗っていたのは、宇宙飛行士のスタスただ一人。彼は月面に足跡を残すが、帰還出来ないまま数ヶ月が過ぎた。地球では、彼が密かに恋心を寄せるユリア、そして友人のアンドレイが無事を祈っていた。しかし、生存は絶望的だった。ところが、通信が途切れて7ヶ月が経った頃、突然モジュールが地球に帰還する。ユリアとアンドレイは、モジュールの落下地点へと急ぐが、そこで信じがたい光景を目にする。……というお話し。状況の説明は、ほとんどなく、登場人物の感情を伝えることだけに力を注いでいる。それをランダムに組み上げているものだから、物語を追おうとすると、ワケが分からなくなる。感覚的に捉えるのが、本作品の正しい鑑賞方法だと思う。とはいえ、頓挫したと言われるソ連の有人ロケットの打ち上げ計画が、「実は実施されていた」という設定なので、本編中には設計者のチェロメイなどの実在した人物の名前も出て来る。敵対していたミシンの名前を聞いて鼻で笑うシーンが印象的だ。“政治的科学”という言葉もインパクトがあった。当時のソ連の内情を垣間見るようで面白かった。興味深いのは、ソ連の月面着陸の計画が舞台になってはいるが、何故だかスペイン映画であること。日本では、アポロの月面着陸の認知度が高いが、欧州ではソユーズへの関心と期待が大きかったのかも知れない。本作品は、クラウドファンディングで資金を集めて制作されたとのこと。そのため、スタッフとキャストのクレジットもそこそこに、資金を出した方の名前が延々とエンドロールで流れる。背景のアニメーションが面白いので見入ってしまうので、あまり時間的な苦痛は感じないが、その人数に圧倒される。二十分もエンドロールにかけてまで全員の名前を流したところに、製作サイドの気持ちが伝わって来る。(出資者を大事にするのは良いことだ)そう、本作品は、基本的に映像詩である。カメラの凝りようは、見応えがあるので、それを楽しんでいただきたいと思う。どうしても、物語上の整合性を見出したい方は、映像特典として収録された“アナザー・エンディング”をご覧いただければ、解釈の助けになるかも知れない。酷評の多い作品だが、新海誠監督作品が本当に受け入れられたのなら、もっと本作品を受け入れる方がいてもよいと思うなぁ。(笑)勇気を出して、オススメ!
2018.03.02
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1057 THOR ソー/生命の木とアスガルドの神々※オモテ面【スタッフ】・監 督 クリストファー・レイ・脚 本 エリック・エステンバーグ・撮 影 アレクサンダー・イェレン・編 集 ロン・サンティアーノ・音 楽 クリス・ライデンハウア・製 作 デヴィッド・マイケル・ラット・製作総指揮 デヴィッド・リマウィー【キャスト】・ソー(川中子雅人)…コディ・ディール・ヤルンサクサ(木下紗華)…パトリシア・ヴァラスケス 「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」・ロキ(青山 譲)…リチャード・グリエコ 「モブスターズ」・オーディン(大友龍三郎)…ケヴィン・ナッシュ 「パニッシャー」「ロンゲスト・ヤード」・バルディエール(遠藤大輔)…ジェス・アレン※ウラ面【仕 様】・型 番 ALBTS0089・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 ALMIGHTY THOR・発 売 アルバトロス株式会社・販 売 アルバトロス株式会社・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 93分・サ イ ズ 16: 9 シネスコ・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕 2.デカ字幕 3.日本語吹替用字幕・そ の 他 片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、 セル専用・映像特典 1.予告編収録※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:史上最強の“神様”登場!! 無敵の石鎚が、全てを打ち砕く!!・ウラ面 :神の世界〈アスガルド〉と、 人類の世界〈地球〉に迫る滅亡の危機!! “二つの世界”を救うべく、 北欧神話最強の戦神が遂に目覚める!!ソーが地面にハンマーを打ち付け、アスファルトが飛び散り、自動車さえも宙に舞う。迫力のある良いイラストだと思う。物語性は皆無だが、本作品の主人公への期待感は高まる。(ムダに終わるんですけどね)ウラ面、ハンマーを振り上げたソーのイラストを中心に、ちょっとマヌケな感じはするけど、ロキとヤルンサクサの姿が配置されている。もつと緊張感のある画像を選べば良かったのに、ちょっとガッカリだ。でも、端正にまとめられていて、出来映えとしては、悪くない。ボロも出ていないしね。(笑)比較的いい出来映えのジャケットだ。【感 想】「関係者以外立入禁止」アサイラムのいつもの面々が作り出したマーベル版『マイティ・ソー』のモックバスター。いつもと変わらない出来映え(笑)だが、クライマックスだけは、かつてアサイラムが製作したデザスター映画から崩壊シーン等の再利用を積極的に行い、“ぶ厚く”なっている。ショボいCGでも、これだけ厚くすると、なかなか見応えがある。――最強の石槌(ハンマー)を求めて神々の国“アスガルド”に攻め入った邪神ロキ。怪物を従え、圧倒的な力の前に、アスガルドは瞬く間に火の海と化す。然も、防戦に出たオーディン王も殺されてしまい、アスガルドは滅亡する。しかし、オーディンは死ぬ間際、ロキに奪われまいと、ハンマーを“生命の木”の幹の中へと“飛ばして”しまった。怒り狂うロキは、怪物を使って石槌の行方を追う。一方、生き残ったオーディンの息子ソーは、女兵士ヤルンサクサに助けられ、ハンマーを取り戻すため、“ミッドガルド(現代の地球)”へと飛ぶ。……というお話し。この“ソー”がまた、前代未聞のバカ息子で、「いまの貴方ではロキにかなわないわ。特訓するの!」「分かった!」と言って3歩も歩かないうちに「俺はロキを倒す!」と突っ走り始める。そんなことが延々と続く。ウンザリするくらい続く。アサイラムの隠れファンである私でさえ嫌になる。一般のノーマルな方々には、とても耐えられないだろう。然も、その先に待つのは、素晴らしい映画的なカタルシスではない。「くだらねー!」と自分の人生に匙を投げたくなるくらい空前絶後の“オチ”である。アサイラムのファンは、耐えて耐えて耐えて耐えて耐えた挙げ句、その忍耐が決して報われることがないことくらい知っていなければならない。(笑)本作品では、バカなソーがハンマーをロキに奪われ、マグマがたぎる地中深くに閉じ込められる。すると、何を思ったか、「俺が最強のハンマーを作る!」と鍛冶屋を始める。――はい?観ているこっちは茫然自失状態である。“生命の木(ユグドラシル)”で作ったからこそ、最強のハンマーなんじゃないの?マグマを粘土みたいにコネてハンマーを作ったからって、どうして“最強”なんだよ?すべてを覆すこのシーンには笑ってしまった。(笑)待てよ、ソーが最強のハンマーを作れるなら、量産が可能なんじゃないか? 材料は有り余るほど地面の下にある。ソー君は 5分程で 1本作ったから 1時間で12本。拘束時間は 9時間、休憩を除いた 8時間労働として残業30分。 1日の生産量は 100本を目指そう。(笑)ハンマーの部分に“THOR”と銘を彫って、柄にはシリアルナンバーを付けよう。ネットで限定品として売り出せば、ヒット間違いなしだ。 1本10万円なら 1日の売上は1千万円。月間売上は 3億、年間36億円。うん、悪くない。ソー君の給与は月額固定でいいんじゃないか? 社会保険と労働保険料、源泉は引いて25万円は保障してあげよう。住民税はどっちで課税するんだろ? アスガルド? ミッドガルド? ああ、アスガルドは滅亡したから、地球で住民登録しないといけないな。交通費は非課税の範囲内での支給にしよう。どう? 有給休暇は半年後から付与してあげよう。――これくらいナメてかからないと、アサイラムの作品は観れないな。(笑)ちなみに、ロキを演じた役者さんのなりきりぶりが様になっていて、本作品で一番の見所になっている。ムダに長いカメラ回しに臆することなくお芝居を続ける集中力、細かいところにも演技をつけ、観ていても厭きない。いい役者さんだ。つい、彼を応援してしまった。ガキ同然のソーなんか、とっとと殺してしまって、ロキが統治する九つの世界の暗黒ぶりをCGを駆使して見せて欲しかった。(笑)アサイラムのファンの方には必見の1本である。オススメ!(一般人は立ち入り禁止!)
2018.02.24
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1035 フェリックスの不思議な冒険/時空旅行とナチスの秘密兵器※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本 ヴィクトル・スクシネツキ・脚 本 ラファウ・コシク【キャスト】・カミル・クリエル(高坂篤志)・マチェイ・ストラルチュク(山本和臣)・クラウディア・レプコウスカ(山田悠希)・ツェザリ・パズラ(越後屋コースケ)※ウラ面【仕 様】・型 番 ADX-1074R・製作年度 2012年・製 作 国 ポーランド・原 題 Felix,Net i Nika・発 売 アメイジング D.C.・販 売 元 アメイジング D.C.・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編約95分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.オリジナル (ポーランド語) 2.0ch 2.日本語吹替 2.0ch・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕・そ の 他 片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、 レンタル専用・映像特典 1.予告編 2.主題歌ミュージッククリップ※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:[ポーランド映画祭音楽賞ノミネート] [国際ファミリー映画祭最優秀外国語映画賞] [シネキッドこども映画祭観客賞ノミネート]・ウラ面 :時空を飛び超え、 ナチスの野望を打ち砕け! ヨーロッパで熱狂的な人気を誇る 冒険ファンタジー小説、 待望の実写映画化!ジャケットのオモテ面に使われているイラストは、なかなか良い出来映えだ。本編中の主要なモチーフが、すべて描き込まれている。――いやいや、それどころか、プラスアルファも描かれているな。(笑) 多少誇張気味だが、“善し”としよう。ウラ面の出来映えも悪くない。ただ、子供に観て欲しいことを考えると、画像の数を減らして、もっと大きくした方がいい。いい作品だから、ターゲットを絞ったデザインにすべきだ。惜しいっ!!【感 想】「なりきりゴッコ遊び」ポーランドの子供向けSFファンタジー映画。本国で人気のあるジュヴナイル小説の映画化だそうだが、ストーリーはオリジナルではないかと思っている。翻訳本が3冊出ているが、どれも本作品とは内容が異なる。たぶん、登場人物は同じだろうから、本編の説明不足のところや唐突な展開は、原作を読んでいると違和感がないのかも知れない。(笑)物語は、3人の少年少女が、ひょんなことから次元転移装置を動かしてしまったことから大冒険をするお話し。対象年齢は中学一年生くらいだろうか。根拠があるのかないのか分からないSFっぽい道具や装置、現象が描かれていて、なかなか楽しい。子供の頃の空想を思い出してしまった。いつの時代も、子供の“なりきりゴッコ遊び”にこそ最高のストーリーが隠されている。(笑)――フェリックスとネットとニカは、仲のいい3人組。その年の夏は、フェリックスの父親に連れられて海辺の別荘で過ごすことになる。父親は、新たに発見されたナチスの“遺産”を調査研究することが仕事だった。それは湖底に沈む列車の謎と未知の装置で、解明に手こずっていた。ところが、3人が湖底の列車がロンドンの地下鉄であることを突き止めたことから研究所に連れて行って貰うことになる。……というお話し。この作品、好きだ。(笑)子供向けの作品だが、作り手の良心がうかがえる。“大人のスキルをもって、子供の心で撮った”って感じだ。勿論、大人の目で見てしまうと、演出の抑揚が足りないとか、CGやVFXがちゃちいとか、いろいろツッコミどころがある。科学的な考証をしたら、話しにならないかも知れない。でも、細かいことを抜きにして楽しむのが、“大人の分別”ってヤツだろう。(笑)それに、音楽がいい。耳に馴染む楽曲が用いられていて、エンドロールには主題歌も流れる。サントラが欲しくなってしまった。(♪)――研究所を見学しに行った3人は偶然、次元転移装置を起動させてしまう。それは、第二次大戦末期に、ナチスドイツが戦局の逆転を狙って開発したものだった。それを契機に、不思議な現象が3人の周囲で起きはじめる。実は、この次元転移装置によって、ロンドンを急襲しようとしていたドイツ兵が4次元の世界に閉じ込められていた。そして、彼らは何とか現実の世界に返ろうとしていた。……という展開。タイトルこそ『フェリックスの不思議な冒険』だが、実のところ、あまり彼は活躍しない。ルックスも良いしスポーツも得意そうだ。歴史の知識もある。でも、リーダーシップをとるわけでもなく、キャラクタとしては弱い。むしろ、勉強が大好きそうなネットの方が、キャラが立っている。空気が読めない個人主義のイヤな奴だが、不思議と憎めない。天才的な頭脳の持ち主で自我を持つAI“マンフレッド”も開発している。女の子のニカは、両親を亡くして生活のために内職もしているらしい。健気な子で、男の子2人に好意を寄せられていて、彼女を触媒に彼らの関係が揺らぐ。今後の彼らの関係が気になる。(笑)続編があるのかどうかは知らないが、同じ音楽と同じキャストなら是非ともリリースして欲しいなぁ。楽しそうだ。(笑)オススメ!
2018.02.02
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0930 スター・ウォーズ/シスの復讐 [THE COMPLETE SAGA/ブルーレイ]※ブックレット1【スタッフ】Music by JOHN WILLIAMSProduced by RICK McCALLUMWritten and Directed by GEORGE LUCASSpecial Visual Effects and Animation by INDUSTRIAL LIGHT & MAGIC【キャスト】EWAN McGREGORNATALIE PORTMANHAYDEN CHRISTENSENIAN McDIARMIDSAMUEL L.JACKSONCHRISTPHER LEEANTHONY DANIELSKENNY BAKERFRANK OZ※ピクチャディスク1【仕 様】・型 番 FXXA-51416・製作年度 2005年・製 作 国 アメリカ・原 題 STAR WARS:EPISODE 3 – REVENGE OF THE SITH・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・翻訳監修 ----・吹替演出 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 140分(本編)・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ・音 声 1.英 語 6.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、Blu-ray、 DOLBY DIGITAL、日本市場向、 dts-HD MasterAudio、セル専用・映像特典 1.ジョージ・ルーカスとキャスト& スタッフによる音声解説 2.本邦初公開! キャスト&スタッフによるアーカイブ &インタビュー収録の音声解説 [DISC 9(特典)] 1.ドキュメンタリー集 ・製作秘話『スター・ウォーズ』1977 ・特撮のすべて ~“帝国の逆襲”より1980 ・クリーチャー(空想動物)のすべて ~“ジェダイの帰還”より1983 ・デューバック徹底解剖 1997 ・世界の兵士たち大行進!2007 ・『スター・ウォーズ』の空想科学 2007 ・製作30周年記念: 名匠たちとの会話2010 2.パロディ傑作選※ピクチャディスク2【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----※ブックレット2私たち世代にとって『スター・ウォーズ』は、夢の体験だった。確かに、特撮は稚拙かも知れない。でも、どんなに技術革新が進もうと、CGやVFXで迫力のある映像が作られようと、それは技術見本でしかない。そこに、映画としての“夢”は、ない。1977年の『スター・ウォーズ』には、その夢があった。大人が描く政治だの悪だのとは無縁で、子供が抱く漠然とした“悪”の化身としてダース・ベイダーが登場し、どこの田舎者かも分からない青年ルーク・スカイウォーカーがお姫様と出会い、いつの間にか世界を救う功績をあげてしまう。まるで『三銃士』のようではないか。(笑)そういう夢が、本BOXの装丁には、ない。非常に残念だ。※ブックレット3【感 想】「急ぎ過ぎた結末(暗黒と炎)」ジョージ・ルーカスは大病に犯されでもしているのだろうか。余命いくばくもないとか。でなければ、何故こんなにも急いで3部作を仕上げねばならなかったのか理解出来ない。映像の作り込みは凄いし、鬼気迫る迫力を感じる。しかし、その一方でリズムが単調で、観ていると飽きてしまうのも確かだ。宇宙船の飛び方、ライトセーバーの対決、台詞のトーン等々、――いずれも同じリズムなのだ。デジタル製作の弊害かとも思ったが、何度か観ているうちにはったと気づいた。これはルーカス監督自身の生理的なリズムではないか、と。根拠はない、単なる直感だ。感情移入するヒマもなく、機械的に撮ったという証しだ。同時にそれは本作に対する監督の愛情が薄いという証査でもある。ナタリー・ポートマンにも疲れが見え、前2作の輝きがない。母になる前の輝きが表現されても良かったろうし、あれだけ行動力のあったパドメが最後まで物語に絡まないのも納得が行かない。アナキンに対する不安感があるなら尚更だ。(ルーカスは女性の描き方が下手だなぁ)一方でアナキンの不信感はあからさまに描かれる。性急過ぎる性格が後押ししたとしても暗黒面に落ちる場面は幼稚すぎないか? あんなに簡単に翻意するなら、とっくにダースベイダーになっていてもおかしくない。それに暗黒面に落ちることと子供を殺すことが結びつかない。なぜ殺せるの?由来の判らないクローン兵をジェダイの連中が重用していたこともどうかと思う。前作の救出劇で使うのは判らないでもないけどね。それに無敵のジェダイを根絶やしにする秘策としてスリーパーを使うのも安易でいただけない。全体にストーリーの推敲が足りない。まるで多数決で物語を決めたような感じだ。それでいいのかも知れないが、心を揺さぶられる展開ではなかった。多数意見とはそうしたものだ。無難なところに落ち着いてしまう。世界でも有名な悪役の誕生はもっとドラマティックであってほしかった。ともあれ、『新たな希望』に続く布石は打たれ、本作は幕を下ろした。新たな三部作は始動し、スピンオフも企画され、いかにもディスニーらしい展開に鼻白む。こんなことなら、『ジェダイの復讐』で終わらせてくれた方が良かったな。(溜息)オススメ致しません!(あ~あ、とうとう言っちまったゼ)※ブックレット4
2017.10.20
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0929 スター・ウォーズ/クローンの攻撃 [THE COMPLETE SAGA/ブルーレイ]※ブックレット1【スタッフ】Music by JOHN WILLIAMSProduced by RICK McCALLUMScreenplay by GEORGE LUCAS and JONATHAN HALESDirected by GEORGE LUCASSpecial Visual Effects and Animation by INDUSTRIAL LIGHT & MAGIC【キャスト】EWAN McGREGORNATALIE PORTMANHAYDEN CHRISTENSENIAN McDIARMIDSAMUEL L.JACKSONCHRISTPHER LEEANTHONY DANIELSKENNY BAKERFRANK OZ※ピクチャディスク1【仕 様】・型 番 FXXA-51416・製作年度 2002年・製 作 国 アメリカ・原 題 STAR WARS:EPISODE 2 – ATTACK OF THE CLONES・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・翻訳監修 ----・吹替演出 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 143分(本編)・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ・音 声 1.英 語 6.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、Blu-ray、 DOLBY DIGITAL、日本市場向、 dts-HD MasterAudio、セル専用・映像特典 1.ジョージ・ルーカスとキャスト& スタッフによる音声解説 2.本邦初公開! キャスト&スタッフによるアーカイブ &インタビュー収録の音声解説 [DISC 8(特典)] 1.アーカイブ・バーチャル散策 2.作品アーカイブ ・未公開シーン集 ・インタビュー集 ・コレクション・アイテム集 ・コンセプトアート・ギャラリー※ピクチャディスク2【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----※ブックレット2本ブルーレイBOXには、ブックレット“GUIDE TO GALAXY”が付いている。オールカラーで、28ページ。どのページも、イラストが使われ、本編からの映像は掲載されていない。コンセプト・アートと呼ばれているものかも知れない。残念なことは、読み物が掲載されていないこと。パラパラめくってオシマイである。イラストにしても、さほど力のあるものではないし、これに較べたら黒澤明監督のそれは、驚くほどに力強い。特典は、3枚のディスクにュ宇六されているので、そちらを見て下さい、ということなのだろう。ならば、このブックレット、必要ないんじゃない?(笑)こんなことなら、公開時のパンフレットの縮刷版を6冊つけて欲しかった。※ブックレット3【感 想】「混乱の果て(荒地の戦場と楽園)」物語りの印象が薄い。後になって思い出そうとしても何があったのか判然としない。特に今となっては、1作目のエピソードだったのか、3作目のことだったのか思い出すのに苦労するほどだ。ヘイデン・クリステンセンって役者は好きじゃないな。観ていると陰鬱な気分になって来る。それがキャラクターなのか本人の資質なのかハッキリしないが、私にはこのシリーズに相応しくないように思えてならない。「だから、暗黒面に捕らわれたのだ」と言われればそれまでだが……。(苦笑)確かに、ジョージ・ルーカスは1作目からアナキンの“負”の部分を描いて来た。それも細心の注意を払って丹念に。それを本作品で、成人した男性として体現させようというのだから、大変なことだ。著名な俳優は使えないし、生半可な役者では演じ切れない。だからと言って、ホンモノと見まがうような役者を起用するのはどうかと思う。或る意味で、物語りやエピソード、演出などの映像表現では観客を納得させられない、という判断によるものなのだろう。3作品を通してベイダーの誕生を描くことが製作の目的だったわけだから、それはそれで正しいことなのかも知れない。本作のクライマックスは“戦争”である。救出劇が戦争に刷り替わる。まさか『スター・ウォーズ』でリアルな戦場が描かれるとは思ってもいなかった。正直観たくはなかった。78年の封切りを観た者にとって『スター・ウォーズ』は大いなる希望だったし、血湧き肉踊る冒険活劇だったのだから――。ところで、ナブーでイチャイチャするアナキンとパドメを見てズッコケた人も少なくないはずだ。あまりに俗っぽい。今時、こんなのは少女漫画にすら描かれないだろう。そうそう、もう一つ。戦争の場面でいきなり使われる大胆なクローズアップも、安っぽくていけない。まるで、型遅れのデジタルビデオのクローズアップみたいだ。何だってこんなのを採用したのか理解に苦しむ。明らかに本作品の中では異質だ。相変わらず映像は凄いが、どうしても他人にススメる気にはなれない。見終わった後、「凄かったゼ、この映画!」と自慢したくなるカタルシスが得られないからだ。どうしてもストーリーを知りたいと思う方だけ、どうぞ。※ブックレット4
2017.10.19
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0928 スター・ウォーズ/ファントム・メナス [THE COMPLETE SAGA/ブルーレイ]※ブックレット1【スタッフ】Music by JOHN WILLIAMSProduced by RICK McCALLUMWritten and Directed by GEORGE LUCASSpecial Visual Effects and Animation by INDUSTRIAL LIGHT & MAGIC【キャスト】LIAM NEESONEWAN McGREGORNATALIE PORTMANJAKE LLOYDIAN McDIARMID※ピクチャディスク1【仕 様】・型 番 FXXA-51416・製作年度 1999年・製 作 国 アメリカ・原 題 STAR WARS:EPISODE 1 – THE PHANTOM MENACE・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・翻訳監修 ----・吹替演出 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 137分(本編)・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ・音 声 1.英 語 6.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、Blu-ray、 DOLBY DIGITAL、日本市場向、 dts-HD MasterAudio、セル専用・映像特典 1.ジョージ・ルーカスとキャスト& スタッフによる音声解説 2.本邦初公開! キャスト&スタッフによるアーカイブ &インタビュー収録の音声解説 [DISC 7(特典)] 1.アーカイブ・バーチャル散策 2.作品アーカイブ ・未公開シーン集 ・インタビュー集 ・コレクション・アイテム集 ・コンセプトアート・ギャラリー※ピクチャディスク2【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----ブルーレイの9枚組のBOXで、本編6枚に3枚の特典ディスクが付いている。いずれも、ピクチャディスクで、キャラクタの顔のイラストが使われている。でも、ルーク・スカイウォーカーもハン・ソロもレイア姫も登場しない。オールド・ファンとしては、残念でならない。チューバッカやC-3POやR2D2もいいが、やはり、ルークたち3名は『スター・ウォーズ』の“顔”だ。象徴と言っても、いい。それが登場しないなんて、デザイナーは何を考えているんだ? ありえないでしょ?正直、1999年から始まった3部作は、誰が誰やらサッパリ分からない。ジジイばかりだし……。(苦笑) 夢のない作品のキャラクタなんか使わないで、大冒険だった初期の3部作に敬意を表するべきだ。※ブックレット3【感 想】「夢に追いついた技術(水と砂漠と草原)」思うに、長く監督業から離れていたジョージ・ルーカスが20年ぶりに返り咲いた訳は、自分の撮りたい画を撮れる技術が出来たと判断したからに違いない。それだけ、この映画は確信的な画づくりがなされている。良くも悪くもね。しかし、第一印象は“うるさい”だった。何もかも盛り込まれて、省略の美しさがどこにもない。見え過ぎることの弊害が全編に渡っている。明らかに情報過多の画と言える。これが今の時代に求められたものなのだろうか。残念なことに、私には受け入れ難かった。何の制限もなく作られた映画は、革新的ではあっても、極めて独り善がりな作品にしか見えなかった。私の友人はポッドレースの場面を絶賛していた。映画史に残る名場面だと興奮してまくし立てた。しかし、どう贔屓目に観ても『/ジェダイの復讐』で見せたスピーダーのチェイスの焼き増しにしか見えない。しかも、殆どCGとの合成で作られたそれには何の魅力も感じられなかった。政治や宗教などの要素も盛り込まれ、雑多な極彩色の寄せ鍋から生まれた本作品は、大人の作った映画だった。束の間の静寂の後、大音響と共に『STAR WARS』と映し出されるオープニングのワクワクするような高揚感は、本作にはない。あるのは、ルーカス自身の瞳のように物憂げで悲しそうな不安感だけだ。それは彼自身の孤独感かも知れない。ルーカスの演出力はお世辞にも素晴らしいとは言えない。が、彼の周囲の人達、彼を支えるスタッフがこの映画を作った。彼自身の気持ちは別にして。そんな風に思えてならない。一人歩きをはじめた巨大な映画の頂点で、監督は孤独な闘いを続けている。最先端の技術を自由に操る若いスタッフ、集まって来る著名なスターたち、巨額の製作費、それらを意の如く操るには、ルーカスは歳を取りすぎたのかも知れない。ナタリー・ポートマンは好演、リーアム・ニーソンとS.ジャクソンはミスキャスト。異星人の多くがキグルミにしか見えないのには閉口した。(仮面ライダーの怪人と大差ないね)確かに『スター・ウォーズ』だが、前3作とは根本的に何かが違う。それを受け入れられるかどうかによって評価は分かれるだろう。技術の粋を集めて作られた映像は一見の価値有り。映画としてはススメないけど、そこだけはススメます!※ブックレット4
2017.10.18
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0923 スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 [THE COMPLETE SAGA/ブルーレイ]※ブックレット1【スタッフ】Directed by RICHARD MARQUANDProduced by HOWARD KAZANJIANExecutive Producer GEORGE LUCASScreenplay by LAWRENCE KASDAN and GEORGE LUCASStory by GEORGE LUCASExecutive Producer GEORGE LUCASMusic by JOHN WILLIAMS【キャスト】MARK HAMILLHARRISON FORDCARRIE FISHERBILLY DEE WILLIAMSANTHONY DANIELS as C-3PODAVID PROWSEKENNY BAKERPETER MAYHEWFRANK OZ※インナーケース扉裏面【仕 様】・型 番 FXXA-51416・製作年度 1983年・製 作 国 アメリカ・原 題 STAR WARS:EPISODE 6 – RETURN OF JEDI・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・翻訳監修 ----・吹替演出 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 136分(本編)・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ・音 声 1.英 語 6.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、Blu-ray、 DOLBY DIGITAL、日本市場向、 dts-HD MasterAudio、セル専用・映像特典 1.ジョージ・ルーカスとキャスト& スタッフによる音声解説 2.本邦初公開! キャスト&スタッフによるアーカイブ &インタビュー収録の音声解説※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----※ブックレット2このブルーレイBOXは、アウターケースもインナーケースもディスクも、ブックレットの各ページまで、使われているのは、イラストである。スチルや本編からの取り込み画像は、一枚もない。これって、何か意図的なのだろうか?製作に当って描かれたイメージ・ボードならば希少な資料なのだろうけど、そんなことはどうでもよくて、ひたすら本編を「楽しみたい」と思っている人には、「何じゃコリャ?」である。正直、力作だとは思うが、個人的には好きなタイプのイラストではない。どの作品も、中途半端な印象を受ける。もっと粗い線で力強く描くか、繊細な線で精緻に描くか、どちらかにして欲しかった。(苦笑)※ブックレット3【感 想】「大団円にはスケール不足(森林)」本作は、私には『ジェダイの復讐』と言うタイトルの方がしっくり来る。公開当時から「ジェダイは復讐しない」という理由からマニアの間では『ジェダイの帰還』と呼ばれていた。全くマニアというヤツは、いつだって正しい。(笑) でも、やっぱり本作は『復讐』の方がいい。本作の白眉は、やはり森林の中でのスピーダーによるチェイスだろう。映画館の座席で体を右に左に傾けていたっけ。それほどの臨場感だった。この場面だけは、大きいスクリーンで観ないと意味がないな。映画全体に閉塞感があって、ストーリーそのものもあまり展開しない。むしろ親子の対決と和解に重点をおいたせいか、デス・スターの存在なんか“刺身のツマ”程度になり下がっていた。そのため、大団円を迎えてもカタルシスが得られない。(スクリーンでは派手に花火があがるが)第1作目が公開された時、シリーズは3部構成で全9作と宣伝されていた。『ジェダイの復讐』は第2部の完結でしかない、と――。いまは、全9作の完結に向けて動いているが、正直なところ、いまの『スター・ウォーズ』を好きになれない。SF叙事詩の完結編として、本作は明らかに力不足だし、スケール不足だ。「イウォークが可愛いからいい!」と、観客の一部で人気になっていたが、そんな問題ではなかろう。長大なスペースオペラの最終話として相応しい姿かたちがあったはずだ。映画の醍醐味も味わえる一方で、父と子の対決はひどく退屈だ。睡魔が襲って来る魔の時間だ。それに、中盤以降、物語りの中心に登場するイウォークは邪魔くさいし、全体を幼児化させる要因になっている。まぁ、スピーダーのチェイス以外は不満だらけだが、シリーズ中盤の最終話、是非とも観ていただきたい。オススメ!!!!!
2017.10.13
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0922 スター・ウォーズ/帝国の逆襲 [THE COMPLETE SAGA/ブルーレイ]※インナーケース表面【スタッフ】Directed by IRVIN KERSHNERProduced by GARY KURTZScreenplay by LEIGH BRACKETT and LAWRENCE KASDANStory by GEORGE LUCASExecutive Producer GEORGE LUCASMusic by JOHN WILLIAMS【キャスト】MARK HAMILLHARRISON FORDCARRIE FISHERBILLY DEE WILLIAMSANTHONY DANIELS as C-3PODAVID PROWSEKENNY BAKERPETER MAYHEWFRANK OZ※インナーケース裏面【仕 様】・型 番 FXXA-51416・製作年度 1980年・製 作 国 アメリカ・原 題 STAR WARS:EPISODE 5 – THE EMPIRE STRIKES BACK・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・翻訳監修 ----・吹替演出 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 129分(本編)・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ・音 声 1.英 語 6.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、Blu-ray、 DOLBY DIGITAL、日本市場向、 dts-HD MasterAudio、セル専用・映像特典 1.ジョージ・ルーカスとキャスト& スタッフによる音声解説 2.本邦初公開! キャスト&スタッフによるアーカイブ &インタビュー収録の音声解説※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----※ブックレットより1正直なところ、『スター・ウォーズ』のポスターは、どれもダサイ。(笑) まるで、ペーパーバックの表紙のようで、いわゆる“スペースオペラ”の地位の低さを象徴していたと、私は思っている。ただ、1作目の日本公開が決まった年の正月にお目見えしたポスターは素晴らしかった。黒とも紺色ともつかない下地に星々が輝いており、下の方に小さめに『STAR WARS』と記されていた。確か、試写会状も、このデザインだったと記憶している。シンプルで、何かを期待させるものを含んでいる。あれを超えるインパクトを持ったポスターを他に知らない。※ブックレットより2【感 想】「熱狂的なファン(雪と雲)」熱狂的なファンの多い『帝国の逆襲』だが、私はあまり好きじゃない。ラストの余韻が暗くていけない。ルークの手首が切り落とされるのも、当時のヒーロー像からすると有り得ないことだった。どんなにボコボコにやられたって、最後には逆転勝利してピカピカの笑顔を見せてこそ真のヒーローだ。それがどうしたことか、何とも歯切れの悪い幕切れではないか。続編とは言え、第3作目公開までの“繋ぎ”にしか思えなかった。穿った見方をすれば、「だからルーカスは自ら監督しなかったのだ」そう思っていた。実際、公開当時からダースベイダーとルークの関係、ルークとレイア姫の関係がまことしやかに噂され、ヨーダの人気などもあって、3作目の公開に向けて話題づくりは十分だった。A.カーシュナー監督も貧乏クジをひいたもんだ。(恩師だからかな?) それくらい印象が悪かった。それは今も変わらない。それでもこの作品がファンから熱烈に支持されるのは、メカニックの面白さが抜群だからだろう。正直、雪上を攻めて来るウォーカーを初めて観た時はビックリした。圧倒的な火力も弱点も持った巨大なマシンの存在感は、見事だった。プラモデルを探して東奔西走したっけ。(輸入物の出来はあまりよくなかった)“フォースの力”を初めて具体的に描いた、という点でシリーズ中でも特異な作品と言える。あまり好きな作品ではないが、シリーズを語る上で欠かすことの出来ない作品であることも間違いない。オススメ!!!!!!
2017.10.12
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0921 スター・ウォーズ [THE COMPLETE SAGA/ブルーレイ]※アウターケース表面【スタッフ】Written and Directed by GEORGE LUCASProduced by GARY KURTZMusic by JOHN WILLIAMS【キャスト】MARK HAMILLHARRISON FORDCARRIE FISHERPETER CUSHINGALEC GUINNESS※アウターケース裏面【仕 様】・型 番 FXXA-51416・製作年度 1977年・製 作 国 アメリカ・原 題 STAR WARS:EPISODE 4 – A NEW HOPE・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・翻訳監修 ----・吹替演出 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 125分(本編)・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ・音 声 1.英 語 6.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、Blu-ray、 DOLBY DIGITAL、日本市場向、 dts-HD MasterAudio、セル専用・映像特典 1.ジョージ・ルーカスとキャスト& スタッフによる音声解説 2.本邦初公開! キャスト&スタッフによるアーカイブ &インタビュー収録の音声解説※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :THE FORCE ON BLU-RAY. すべての瞬間が蘇る!※ブックレット1『エピソード1』から『6』までを収録したブルーレイディスク9枚組の“THE COMPLETE SAGA”を購入した。本編6枚に特典ディスクが3枚。その上、28ページのブックレット“GUIDE TO GALAXY”も付いている。なかなか豪華な仕様だ。(笑)ブックレットと言うよりも、イラスト集と言った方が正しいかも知れない。プレプロダクションで使うようなイラストが収録されている。ジョージ・ルーカスが描いたものだろうか。でも、どのイラストも好きじゃない。(溜息)せめて、各作品のクレジットとかスペックを掲載しておいて欲しかった。※ブックレット2【感 想】「映像化された夢(砂漠)」初めて観た時、まるで夢のようだと思った。78年の夏、日劇でのことだった。一日中、スクリーンの前に座っていた。それほど、この映画の登場は衝撃的だった。単純な物語りを彩る特撮は、CG全盛の現代の目には稚拙に映るが、そのセンスには脱帽せざるを得ない。革新的だった。ミレニアム・ファルコン号の銃座から帝国軍の戦闘機を銃撃するシーンや、Xウィングでデススターに攻撃を仕掛けるクライマックスは、それまで誰も経験したことのない臨場感を味あわせてくれた。子供心にも「もっと戦闘シーンが観たい!」と思ったものだ。オープニング・タイトルを含め、映画史に残る名シーンをリアルタイムで体験出来たことを、私はいまも幸せに思っている。たとえ大金を詰まれても譲れない貴重な体験だ。その一方で、エイリアンの酒場のシーンは、ひどく退屈に感じた。エイリアンや楽器の造形が陳腐だったからだ。説得力がないと言うか。子供にもそれは判った。やろうとしていることは解るが、この程度の表現、リアリティでは誰も驚かない。「冗長気味だ」という映画評を読んで、やっぱりなと思ったものだ。とはいえ、作品そのものの完成度は高い。後日、デジタルで補完した『特別編』が公開されたが、個人的にはオリジナルの方が好きだ。時代の移り変わりと伴に技術は進歩する。その技術で昔の作品を撮れたならと思う気持ちも解らないではないが、どうも反則のような気がしてならない。それに、映像はキレイになったが、観客のスクリーンに対する集中度が損なわれたような気がする。映画の“質”は間違いなく下がったね。何やかや言って来たが、不朽の名作であることに間違いはない。オススメ!!!!!!!
2017.10.11
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0894 ザ・ガーディアンズ/後編:闇の侵略者との最終決戦※オモテ面【スタッフ】・監 督 アンドリュー・シーメック・脚 本 ミヒケル・ハリライド アンドリュー・シーメック・製 作 クレイグ・フレミング・編 集 アンドリュー・コワルチャック アンドリュー・シーメック【キャスト】・ブリジット・キングズレー(的場かすみ)・マイク・ヌグ・ナーギャン(渡邉ひろし)・ジェイコブ・ブレア「アンダーワールド/覚醒」 (春山壱樹)・コリン・モックリー(東 十條)・スコット・トンプソン「ハンニバル」(伊藤緑茶)・ローレン・ウィリアムズ(貞本有加)※ウラ面【仕 様】・型 番 LDRD-00036・製作年度 2013年・製 作 国 カナダ・原 題 DARK RISING:WARRIOR OF WORLDS・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社エルディ・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・脚 色 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 本編 approx.96分・サ イ ズ 16: 9 LB スクイーズ・音 声 1.オリジナル (英 語) 5.1ch 2.日本語吹替 2.0ch ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用・映像特典 オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:地球の命運を握る、戦士たち――・ウラ面 :地球を巡る因縁の対決 いよいよ最終決戦! 地球の命運を握る戦士達の戦いを描いた SFアクション・アドベンチヤー! 悪の力から地球を守るため 勇敢な仲間たちが集結! 本国ではTVドラマシリーズも 好評を博した 人気のSFダーク・ファンタジー!!ジャケットのオモテ面は、前編とよく似ている。素材の画像は同じで、配置が違うだけ。右上の地球も赤味を帯びて、前編との違いを演出している。なかなかクレバーなデザイナーさんだ。驚いたことに、ウラも、使われている素材の画像が違うだけで、レイアウトは同じ。賢い。(笑)難を言えば、サマー・ヴェイルを演じるブリジット・キングズレーの画像が、イマイチだってこと。もう少し、セクシーだとかキレイだとかカッコイイとか、そんな画像を使って欲しかった。でも、本編以上に大きな世界観を演出しているし、十分に及第点でしょう。(笑)【感 想】「やれば出来る子」本作品がコメディであることに誰も異論はないだろう。売り手は本格的なファンタジー・アクション映画としてウリたかったのだろうが、それは明らかに間違っている。(溜息)「うちの子は、やれば出来る子なの!」と弁護する頭の悪い親と同じである。“やれば出来る子”という表現は、“やらなければ何も出来ない子”という意味で、いま現在は“やっていない”ので“何も出来ていない”状態である。つまり、バカだということになる。(笑)自分の子をバカだと堂々と言ってのける親の頭の悪さは、子に遺伝するのだなと常々思っている。本シリーズは、発売元が違うにもかかわらず、みんなファンタジー・アクション映画として売ろうとしている。そこに“コメディ映画<アクション映画”という間違った価値観がうかがえる。つまり、「ちゃんと撮ればSFファンタジー・アクション映画になるの!」と言っているようなものだ。でも、ちゃんと撮っているワケではないのでファンタジー・アクションにはならない。単に、テンポの悪いコメディ映画に過ぎない。(溜息)思えば、リュミエール兄弟が、パリのグランカフェでシネマトグラフを公開したのは1895年。この頃は、列車が動くところとか、単なる情景描写に過ぎなかった。辛うじて、“水が出なくなったホースを覗き込んだ途端に水が噴き出す”コントみたいなのもある。確かに、初めてシーンを繋いで物語を伝えたのは、メリエスの『月世界旅行(1902)』かも知れない。でも、その前に、短いコントが、世界中の人たちに笑顔をもたらせていた。映画の原点は、コント=コメディなのだ。胸をはって貰いたい。“映画の父”であるD.W.グリフィスによって映画の文法が確立されたのは1910年代の終わり頃、ちょうど百年前だ。初のトーキー映画は1927年。本格的なトーキーへの移行は30年代に入ってからで、同時にハリウッドは黄金期を迎える。40年代には、実に年間 400本が制作された。けれど、50年代には“赤狩り”で衰退し始め、60年代のニューシネマの台頭が追い討ちをかける。しかし、70年代に入ると、ハリウッドは大作映画で存在感を示すようになる。特に、『スターウォーズ』は特撮の存在価値を再認識させる契機となった。極端な言い方をすれば、映画の技術革新の始まりである。実に、トーキーから半世紀。映画という世界は、変化を嫌うところなのかも知れない。映像技術が発達した現代なら、CGやVFXを駆使したコントが見られる日も近いと思う。でも、『ハムナプトラ』や『ファンタスティック4』シリーズとは違うと思う。勿論、本シリーズとも違う。(笑)むしろ、ディズニーランドのアトラクションなんかに、最新の映像技術を用いたコントやコメディの未来を見いだすことが出来るかも知れない。映画の世界は、階段を上がる老人のように歩みが遅い。スティーブン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク(1993)』が登場するまでは、特撮はオプティカル合成が主流だったし、特殊メイクはラテックスだった。確かに、カメラの高性能化やコンピュータ制御もあったし、合成技術も洗練された。けれど、何十年間も変わらない手法であったことは否めない。本作品は、『ザ・ガーディアンズ』の後編だが、ますます独り善がりで観客は置いてけぼり。さすがの私も、単なる続編づくりの伏線であることくらい容易に察することが出来る。でも、この後、アンドリュー・シーメックとブリジット・キングズレーは、手に手をとって制作会社を飛び出し、新たな会社を立ち上げてしまった。(2人は結婚したらしい)つまり、本シリーズは、ここで打ち止めってことである。数多の謎を残したまま、「そりゃないぜ」って感じ。(溜息)特に熱心なファンではないし、さほど一生懸命観て来たわけではないが、それなりに愛着のあったシリーズなだけに残念なことである。もうビキニや下着姿で戦う女戦士を観ることが出来ないのかと思うと、寂しい。だから、少しだけオススメにしておきましょう!(笑)
2017.09.14
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0893 ザ・ガーディアンズ/前編:暗黒の地からデーモン襲来※オモテ面【スタッフ】・監 督 アンドリュー・シーメック・脚 本 ミヒケル・ハリライド アンドリュー・シーメック・製 作 クレイグ・フレミング・編 集 アンドリュー・コワルチャック アンドリュー・シーメック【キャスト】・ブリジット・キングズレー(的場かすみ)・マイク・ヌグ・ナーギャン(渡邉ひろし)・ジェイコブ・ブレア「アンダーワールド/覚醒」 (春山壱樹)・コリン・モックリー(東 十條)・スコット・トンプソン「ハンニバル」(伊藤緑茶)・ローレン・ウィリアムズ(貞本有加)※ウラ面【仕 様】・型 番 LDRD-00035・製作年度 2013年・製 作 国 カナダ・原 題 DARK RISING:WARRIOR OF WORLDS・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社エルディ・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・脚 色 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 本編 approx.84分・サ イ ズ 16: 9 LB スクイーズ・音 声 1.オリジナル (英 語) 5.1ch 2.日本語吹替 2.0ch ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用・映像特典 オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:地球が、悪魔に侵略される――・ウラ面 :人間vsデーモンの壮絶な勢力争いが勃発! 地球を守るために戦う勇敢な者達を描いた SFアクション・アドベンチヤー! 美しい女戦士が人間界の危機を 救うために命を懸けて戦う! 本国ではTVドラマシリーズも 好評を博した 人気のSFダーク・ファンタジー!!ジャケットだけならスペース・オペラみたいな雰囲気だ。左上部に描き込まれた地球が、いっそうその印象を強くしている。モンスターも主要登場人物も顔を出しているし、どのキャラクタも、カッコイイではないか。でも、クドイようだが、“SFアクション・アドベンチャー”でも“SFダーク・ファンタジー”でもない。単なるコメディ映画なんだよねぇ。(苦笑)――まぁ、オモテ面もウラ面も、気合いの入ったデザインなので、許しましょう。(笑)【感 想】「失われたアイデンティティ」本シリーズは、オリジナル・ビデオ『アマゾネス★プリンセス』の後、再びTVに戻る。『Dark Rising:Warrior of Worlds(2014)』がそれ。本作品である。全 5話のミニ・シリーズ。こちらは、『ザ・ガーディアンズ』という邦題でリリースされている。前編が『暗黒の地からデーモン襲来』、後編が『闇の侵略者との最終決戦』というサブタイトルが付いている。それぞれ90分前後の収録だから計 3時間になる。どうやら本国では1時間の番組だったようだ。従って、本作品は“総集編”といったところだろう。このシリーズが、いまも続いているのかは知らないが、オタクくんが好きな要素が揃っているので、コアなファンがついているかも知れない。出来の悪さも、彼らが好む一因だ。そして、何よりも、第1作目から少しずつ予算がアップし、映像的な見映えが良くなっている点もオタクくんの支持を集める要因だろう。“育てている”感が味わえるからだ。日本ではあまり見かけないが、欧米のマイナー作品のファンは、作品を育てるのは自分だと自負している。署名を集め、イベントを開催し、映画化のために資金を集めたりする。彼らの行動の原理には、母性や父性をうかがうことが出来る。この辺は、日本のオタク文化とは一線を画しているような気がする。だからこそ、そこそこ出来の悪いことが肝要なのだ。――鉱山で働くネイサンは、或る日、坑道で発見された石柱に触れて、未知のパワーを体に取り込んでしまう。それは、地球と異世界(暗黒の地球)とを結ぶ力“テザー”だった。異世界のモンスターに襲われていたネイサンを助けてくれたサマーとブロに、そう教えられたものの、自分がどうするべきか、彼には分からなかった。一方、テザーを手に入れて、地球を我が物にしようと企む悪魔のナセルは、執拗にネイサンを襲い続ける。……というお話し。ひと言で言うと、ファンタジー・コメディ映画。ふた言目を付け足すなら、コントである。それも悪くはないが、もう少し映画らしいところを見せて欲しかった。ただ、『ダーク・ワールド』や『アマゾネス★プリンセス』に較べると、かなり温和しい。前作で良いコミック・リリーフぶりを見せてくれたマイク・ヌグ・ナーギャンが演じるブロも、いまいちハジケていない。物語世界は大きく広がり、登場人物が増えた分だけ居所を失ってしまったように見えた。それは、サマー・ヴェイルを演じたブリジット・キングズレーにも言える。これまで、ビキニだの下着姿だの、我々ファンの目を楽しませてくれた大きなお○ぱいとお尻を封印している。あろうことか、服を着ている! これには、異論を唱えざるを得ない。ビキニと下着こそ、本作品のアイデンティティのはずなのに……。これは、製作の企画段階の過ちだ。(もしかしたら、撮影が秋冬で、ビキニや下着姿ではムリだったのかも知れない)撮影規模の大きさや出演者が増えた様子から察すると、かなり予算がついたようだ。アサイラム製の“なんちゃって”デザスター映画と互する出来映えに進化している。下らなさと編集のヘタクソさも互角だ。本シリーズで、監督だけではなく、脚本や編集、カメラにも携わったアンドリュー・シーメックって方には、ぜひともアサイラムで1本撮って欲しいものだ。(笑)アイデンティティを失った本作品に何の魅力もないが、女優さんがたくさん出て来るので、それなりに楽しい。登場する度に衣装が違うローズマリーや、求人広告で悪魔に雇われたシーラ、ネイサンの恋人ナンシーや姉のグエンなど、女性陣が華やかだ。後編もあることだし、女優さんをボンヤリ眺めているだけで良いのかも知れない。(笑)ちょっぴりオススメ!
2017.09.13
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0892 アマゾネス★プリンセス※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本 アンドリュー・シーメック・SFX ジム・ピーコック 「インクレディブル・ハルク」「ソウ5」・音 楽 ジェイムス・チャップル【キャスト】・ブリジット・キングズリー・ランディー・キャノン「キャットウーマン」・マイケル・アイアンサイド 「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」 「トータル・リコール」・ジュリア・シュナイダー※ウラ面【仕 様】・型 番 TSDR-70275・製作年度 2012年・製 作 国 カナダ・原 題 DARK RISING:SUMMER STRIKES BACK・発 売 元 株式会社竹書房・販 売 元 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・脚 色 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 本編 93分・サ イ ズ 16: 9・音 声 1.英 語 ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、レンタル専用・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:破壊の女神、あらわる。・ウラ面 :闘いに飢えた姫君に襲いくる 巨大モンスターたち! 興奮のアマゾネス・アクション!中央に量子ガン(?)を担いだサマー・ヴェイルの全身像。その背後には、本作品に登場するモンスターが2体、描かれている。効果線も描き込まれ、サマーの表情はいささかマヌケだが、悪くない出来映えだ。相変わらず、コメディであることは隠されている。(笑)ウラ面も迫力のある出来映えだが、大都市を舞台にした作品ではない。やっぱり、コメディであることは、どこにも明示されていない。キャッチコピーも“アマゾネス・アクション”かよ……。なんか、竹書房らしいと言えば言えるが、アクション・コメディ映画としてアプローチして欲しかった。(溜息)【感 想】「女性の下着姿は、それだけで正義」IMDBによれば、『Dark Rising:Bring Your Battle Axe(2007)』が、このシリーズの最初。カナダ製のオリジナル・ビデオである。日本では『ダーク・ワールド』という邦題でリリースされた。次が『Dark Rising:The Savage Tales of Summer Vale(2011)』というTVシリーズ。全12話で、30分番組だったらしい。こちらは、日本でリリースされていない。(邦題に統一感がないので検索し切れていない可能性もあるが……)そして、3作品目が本作品。原題は『Agency of Vengeance:Dark Rising(2011)』。いきなりサマーの結婚式から始まったり、“ダーク・ライジング”という組織が出て来たりするのは、こういうことだったのね。(笑) TVシリーズを観ていないので、唐突なキャラの登場やセリフには面食らってしまった。すっかり置いてけぼりである。でもまぁ、確かに物語は続いているかな。(苦笑)昔、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス2』を観た時、「どこが続編なんだよ」と思ったことがある。主人公の名前と姿カタチが同じで、同じモンスター・カーが出て来るだけで、物語の世界は全く異なっていた。(苦笑)あれに較べれば、本シリーズは可愛いものかも知れない。――サマーの結婚式。突如、地中から現れたモンスターに婚約者が喰われてしまう。モンスターは退治したものの失意に沈むサマーに、ジェイソンはかける言葉もない。悪魔と人間のハーフであるブーロは、異世界で何かが起きていることを示唆する。新たな勢力が力を増しているらしい。“ダーク・ライジング”部隊は、事態を収拾するために行動を開始する。……というお話し。今回は、ブリジット・キングズレー演じるサマー・ヴェイルは、ビキニではなく、下着姿で頑張る。(違いがよく分からないが……) その点だけは、大いに評価したい。彼女の大きなお○ぱいと大きなお尻、ビキニ姿(下着姿)こそ、本作品のアイデンティティだ。(笑)然も、本作品ではダーク・ライジング部隊の女性兵士ホリーの下着姿も拝める。おっ○いはさほど大きくないが、ぷよぷよのお腹に惹かれてしまった。(笑) 鍛えて腹筋の割れたお腹には萎えてしまうが、柔らかいお肉が適度についたお腹には、得も言えぬ欲望をかきたてられる。(ヘンタイだな)女性の下着姿は、それだけで正義だ。既に物語は思い出せないが、サマーとジェイソンがよりを戻して大団円。やっぱり、この手の作品は、ハッピーエンドじゃないとね。(笑)前作から大幅に予算はUPしたようで、アサイラム製のモックバスターと較べられるくらいのクオリティには到達している。でも、ヘンテコな銃にCGで照準が描き込まれているのには笑ってしまった。監督さんは「カッコイイじゃん!」と思ったんだろうなぁ。この辺に、監督さんの嗜好がうかがえて興味深い。たぶん、『スターウォーズ』や『フラッシュ・ゴードン』などのスペースオペラにハマったクチなんだろうなぁ。(笑)何故か、マイケル・アイアンサイドが、ダーク・ライジング部隊の指揮官として出演している。彼も、小遣い稼ぎをするポジションになってしまったようで悲しかった。(笑)基本的に一般人向きの作品ではなく、ウラ設定を知りたがるマニアやオタクくんにだけオススメかな。(笑)
2017.09.12
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0891 ダーク・ワールド※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本・編集 アンドリュー・シーメック・製作総指揮 マイケル・ハリーライド・撮 影 ブラッド・スミス・音 楽 マーティ・ビークロフト ジョー・ヘスリップ【キャスト】・ランディ・キャノン「キャットウーマン」・ブリジット・キングズレー「オーロラの彼方へ」・ジェイソン・リン「Wrestlemania X-Seven」・ジュリア・シュナイダー・ヴァネッサ・ジェームズ※ウラ面【仕 様】・型 番 FMDR-9225・製作年度 2007年・製 作 国 ----・原 題 ----・発 売 AMGエンタテインメント株式会社・販 売 元 AMGエンタテインメント株式会社・価 格 ----・字幕翻訳 額賀深雪・吹替翻訳 ----・脚 色 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 本編 93分・サ イ ズ LB ビスタサイズ・音 声 1.英 語 (2.0ch ステレオ)・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、レンタル専用・映像特典 1.オリジナルトレーラー 2.日本版トレーラー※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:魔界に咲く、殺戮の華――・ウラ面 :ファンタジー ソード・アクション 最強作!ジャケットの中央に描かれた女戦士サマーは、確かに登場する。衣装も忠実だ。オノを武器にしているし、夜の森の中が主たる舞台だから、背景のイメージも、まぁまぁ作品の雰囲気を伝えていると言える。ウラ面では、サマーが剣を天に突き上げ、古文書が光りを放っている。この辺りのデザインも、物語を伝える一助になっている。サマーの後ろには、ジェイソンと友だちも描かれていて、これがなかなかカッコいい。本編から取り込んだ画像も、いい感じのシーンを選んでいる。キャッチコピーも、シンプルでいい。最近は、言葉の意味もわからないで使っているような変なコピーを目にすることが多くなったが、これは極限まで装飾を削っている。クレバーな方が考えてデザインしたのだろう。――でも、たった一つ、間違っているところがある。それは、本作品が、アクションでもファンタジーでもなく、単なるコメディだ、ということ。そこに目をつむっちゃダメでしょ。(笑)【感 想】「おっ○いの大きな女戦士の大きなお尻」お○ぱいの大きな女性が剣を持ってモンスターと戦うファンタジー・アクション映画を期待していたんですけどねぇ。(溜息)――彼女にフラれたジェイソンは、友人らと一緒にキャンプに出掛ける。女の子3人と男2人。然も、女の子の1人は元カノだ。よりを戻せるのではないかと気合いの入るジェイソンだったが、彼女はレズ○アンだった。一方、レズの女友達に誘われてキャンプについて来たルネは、毎晩のように悪夢に悩まれており、その原因を探ろうと一冊の古文書を手に入れる。そこに書かれた呪文を唱えるうちに、異世界の扉が開いてしまう。……というお話し。……らしい。(笑)正直、ハッキリしない。映画作りがヘタすぎて何が何だか分からない。照明やカメラは、そこそこスキルがあるようだし、ショボいながらも特殊メイクやCGも用いている。少なくとも、TVドラマ1本分くらいの予算はついたんじゃないかなぁ。なのに、こんなにワケの分からない作品になってしまったのは、監督さんに映画作りのスキルがなかった、ということだろう。だいたいレズビ○ンという設定を採用しておいてカラミがないのはどうしたことだ。ふざけるな、と言いたい。(笑)それにしても、一体いつになったら、おっぱ○の大きいビキニ姿の女戦士が出て来るんだ?――ルネたちの唱えた呪文で異世界の扉が開き、モンスターがこちらの世界にやって来てしまう。早速、レズビア○の女の子たちが犠牲になる。元カノがモンスターに噛まれ、慌てふためくジェイソンの前に現れたのは、サマーという名の女戦士だった。彼女は自分を「女王」と呼び、モンスターと戦っていると言う。しかし、彼女には過去の記憶がなかった。どうやら、ルネが見ていた悪夢が、サマーの失われた記憶と関係があるようだった。サマーとルネとジェイソンの3人は、再び呪文を唱えて“扉”を開き、モンスターを異世界に押し戻そうと作戦を立てる。……という展開。(笑)まさか、本当にモンスターを“手で”押し戻そうとするとは思ってもいなかった。(爆笑) これには笑いました。ようやく、○っぱいの大きい女戦士が登場(拍手!)してくれたものの、運動が苦手な女優さんらしく、教えられたポーズを繰り返すだけで、とても“戦い”といったレベルでなかったのは、ザンネン。それに、モンスターも“立っているだけで精一杯”といった風情。まさしく、低予算のZ級映画の典型のような出来映えだった。(苦笑)いろいろ調べてみたが、カナダのビデオ作品らしい。この後、TVのミニ・シリーズになっており、日本でもリリースされている。(全部ではないようだ)『アマゾネス・プリンセス』、『ザ・ガーディアンズ』と続くが、数少ないネットのレビューを読むと、みんな似たり寄ったりらしい。(苦笑)正直、コントが8割のファンタジー映画なんか観るもんじゃない、というのが偽らざる感想だ。役者さんたちは楽しげに演じているが、観ているこっちは、かなり退屈だった。(溜息)サマー役の女優さんの○っぱいが大きくて(そればかりだな)、大きなお尻以外は、観るべきところはない。(ルネ役の女の子も可愛かったか)でも、不思議と憎めないカンジなんだよなぁ。(なんだよ、それ)とてもオススメ出来るレベルの作品ではないが、妙に愛おしい。たぶん、「出来の悪い子ほどカワイイ」ってやつだな。だからって、オススメ致しませんけどね。(笑)
2017.09.11
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0843 アバター [ブルーレイ+DVD]※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本・製作 ジェームズ・キャメロン・製 作 ジョン・ランドー・撮影監督 マウロ・フィオーレ ASC【キャスト】・ジェイク…………サム・ワーシントン(東地宏樹)・ネイティリ………ゾーイ・サルダナ(小松由佳)・グレース…………シガーニー・ウィーバー(弥永和子)・クオリッチ大佐…スティーブン・ラング(菅生隆之)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXXA-39603・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ・原 題 AVATAR・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 元 ----・価 格 ----・字幕翻訳 戸田奈津子・吹替翻訳 久保喜昭・脚 色 ----・公 開 2009年劇場公開作品・リリース ----・収 録 162分(本編)・映像特典 ----[Blu-ray]・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HDマスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、dts-HD MasterAudio、 dts Digital Surround 日本市場向、Blu-ray、 DOLBY DIGITAL、セル専用[DVD]・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・音 声 1.英 語 5.1chサラウンド 2.日本語 5.1chサラウンド・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用※ピクチャディスク1【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :RETURN TO PANDORA正直、作品を観るまでは、「何コレ?」とポスターを見て思った。青い肌の色の異星人の顔のアップ。これが、話題作のポスターとは、到底思えなかった。まるで、コミックの表紙のイラストみたいだ。でも、作品を観てからは、「これ以上に考えられたデザインはないな」と思えた。(笑)惑星パンドラのイメージを伝える画像を用いず、主人公の顔だけを大写しにする。どんな先入観もキライ、でも最小限の情報でキチンと物語を伝える。実に優れている。製作上の秘密主義を徹底するジェームズ・キャメロンらしい。(ポスターのデザインまで口を出したろうことは想像に難くない)それをジャケットに用いているのだから、不満はない。素晴らしいジャケットだ。(笑)ちなみに、主要登場人物を演じた4人のサイン入りポスターも手に入れたので、感想の最後に載せました。参考までに。※ピクチャディスク2【感 想】「新時代の幕開けに相応しい映像美」素晴らしい作品だった。ジェームズ・キャメロン監督は、10年という歳月を濃密な映像空間に凝縮させたようだ。圧倒的な画と音の迫力は他の追随を許さない領域に踏み込んでいる。公開当時、封切りから月1回のペースで劇場に足を運び、毎回、映像と音響の迫力を堪能させて貰った。こんなに一本の映画に入れ込んだのは『E.T.』以来かも知れない。オスカーの主要部門を逃し、一番館での上映も終わって残念に思っていたら《特別編》が公開された。あの時は、設備の整った劇場で観る機会が再び訪れたことに小躍りしたっけ。(笑)本作品は、物語がどうだの、CGがどうだの言うレベルではないと思っている。確かに、「ありゃあマンガだよ」と言う人も多い。ストーリーや音楽、ナヴィらの動きは、ディズニーアニメ『ポカホンタス』からインスパイアされたのは確かだし、宮崎アニメの影響もみて取れる。そもそもオタッキーのJ.キャメロン監督だからジャパニメーションや漫画から着想しただろうストーリー展開や画の構図があったとしても不思議ではない。しかし、その世界観は、見事に完結している。それはキャメロン監督の頭の中で構築され、いまも進化し広がり続けているように思える。だから、続編の製作が発表された時も大した抵抗感もなかった。むしろ自明のことのように思えた。それは商業的な成功からではなく、あくまでも監督の頭の中で生き続ける惑星“パンドラ”が歴史を刻み続けているからだ。「映画は3Dにシフトする」と言われて久しい。この先、どれだけ驚異的な映像が私たちの前に登場するのか分からないが、本作品が現時点で最高峰であることに間違いはない。単に技術的なことばかりではなく、映像の持つ美しさや恣意性は卓越しており、当分、本作品に互して語れる作品は登場しないだろう。『アバター』のオリジナリティは、さまざまな過去の作品との類似性は指摘されるものの、映像が持つ説得力によって、容易にその呪縛から逃れられている。――怪鳥たちの飛ぶ姿を見よ。あの質感、あの重量感、空気の抵抗感まで、私たち観客に伝わって来る。これをしてリアリティと言うなかれ。そんなレベルを遥かに超えている。実際にパンドラは存在し、そこに行って撮影して来たのだ、と言われても信じられる作りだ。幼稚な発想だが、私は是非ともキャメロン監督にそう言ってほしい。それほど、私は本作品に恋している。だからかもしれないが、どうもメイキングの類を観る気になれない。好きな作品ほどメイキングは見たくない。ただただ、作品を観て、その世界観に浸っていたいのだ。映画が本来持つ素晴らしさを総て兼ね備えた作品だった。大勢の人に勧めたい。オススメ!※Sam Worthington,Sigourney Weaver,Zoe Saldana,Stephen Lang のサイン
2017.07.25
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0829 ランド・オブ・ザ・ロスト※オモテ面【スタッフ】・監 督 C.トーマス・ハウエル・原 作 エドガー・ライス・バローズ・脚 本 ダーレン・ダルトン・撮 影 マーク・アトキンス・編 集 ブライアン・ブリンクマン・音 楽 クリス・ライデンハウア・製 作 デヴィッド・マイケル・ラット・製作総指揮 デヴィッド・リマウィー【キャスト】・フロスト(小杉十郎太)…C.トーマス・ハウエル 「アウトサイダー」・バローズ船長(麦人)…ティモシー・ボトムズ 「エレファント」・リンジー(斉藤梨絵)…リンゼイ・マッケオン 「ヴェロニカ・マーズ」・カレン(日野由利加)…アンヤ・ベントン・ロンゾ(黒澤剛史)…スティーブン・ブラックハート※ウラ面【仕 様】・型 番 ALBTS0060・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE LAND THAT FORGOT・発 売 アルバトロス株式会社・販 売 アルバトロス株式会社・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・リリース ----・収 録 89分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕 2.日本語デカ字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・映像特典 予告編収録【ジャケット】・オモテ面:そこは、時に忘れられた世界。・ウラ面 :ロストワールド?!タイムスリップ?! 息をもつかせぬサバイバル・アクション! 世界的SF冒険小説『時に忘れられた世界』を 映像化!!まるで子供向けの本の表紙みたいだ。月もT-REXも翼竜も本編に登場する。ドイツの潜水艦だって出て来るし、描き込まれた登場人物の衣装も忠実に再現されている。爆発シーンだってある。このイラストを描いた方は、本編を観た上で描いたことは明らかだ。(戦闘機や砂漠に埋もれた都市や橋は出て来ないが……) そこに、本作品の愛情を感じることが出来る。ウラ面は、まるでティモシー・ボトムズが主人公のように扱われている。ちょっとした誤謬はあるが、まずまず作りこまれた出来映えだろう。いいジャケットだ。さすが、アルバトロス!※ピクチャディスク【感 想】「失われた夢の記憶」『ヒッチャー』に主演したトーマス・ハウエルは、鳴かず飛ばずの四半世紀を過ごしたようだ。いまや、くたびれた営業マンみたいな姿になってしまった。ライトバンの荷台に売れない商品を積んでアメリカ全土を放浪しているような顔つき。とてもスターとか俳優とか呼べる輝きはない。古いイメージで恐縮だが、荷台の商品はゴムひもとか荒物雑貨に違いない。(笑)そのトーマス・ハウエルが監督、主演した作品が、これ。軟弱な主人公を演じている。監督業としても、涙が出るくらいヘタクソで情けなかった。こんな作品で名を汚すとは……。(泣)――男女4人のグループがプエルトリコへとクルージングに出る。しかし、ヨットは嵐に遭い、異次元(?)に飛ばされてしまう。そうして彼らは、或る島に辿り着くが、そこは太古の恐竜が棲む島だった。……というお話し。エドガー・ライス・バローズ原作らしいが、そのテイストは皆無のような気がする。まだ義務教育を受けていた頃に観た『恐竜の島』『続・恐竜の島』の方が、まだ原作に近かったように思う。既に40年から昔の記憶なので定かではないが、本作品の出来映えに較べたら、超大作だったのかも知れない。(笑)当時は多感な年頃だったので、子供向けの映画を観たいと言えなくて1人で観に行った。(と思う) 親には「『メーテルリンクの青い鳥』を観に行く」と言ってお金をせびり、ちゃっかり『恐竜の島』を観て来たりしていた。何しろ、エリザベス・テイラーが出演した『青い鳥』は、文部省の推薦映画だった。○○○推薦映画ほど退屈な作品はない。(笑)そう言えば、あの頃は『恐竜の島』シリーズに続いて『地底王国』とか、毎年のように封切られ、目に見えて作品の質は低下していったが、実に楽しい時代だった。程なく、荒唐無稽な空想科学映画は姿を消し、『レイダース/失われたアーク』に代表される大人向けの冒険映画にシフトされてしまう。それはそれで善いのだが、小中学生が純粋に楽しめる映画が作られなくなったことは、寂しい。それは、ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグがもたらした悪い影響のひとつだと私は思っている。「地球上には、まだ見つかっていない無人島があって、そこには巨大生物が生息している」と夢見る子供が、どれほどいるだろうか。私は、誰かに先に発見されやしないかと、ドキドキして夜も眠れないまま幾日も過ごした。早く大人になりたかった。そのうち、船乗りクプクプのように船に忍び込んでしまうかと考えたりもした。船乗りたちは、海の上でたくさん不思議なものを目撃しているのに仲間たちだけの秘密にして、陸の人たちには本当のことを喋らないだけなんだ、と思っていた。子供たちに、そういう夢を与えてくれる映画が、いまはない。そのせいか、スイカの定期券をぶら下げ、ランドセルを背負って携帯ゲーム機をいじっている子供ばかりだ。ランドセルには防犯ブザーまで付いていて、みんな眼鏡をかけている。この子たちに『十五少年漂流記』や『地底探検』の興奮を教えてあげたい。アトラクション・ムービーでは体験できないホンモノの興奮を――。勿論、本作品で、その体験をすることは出来ないが、ちょっとだけ、そんな気分にさせてくれる。共演にティモシー・ボトムズ。 懐かしい名前だ。いいオジイチャンになってしまった。クルーズ船の船長役だが、酔っ払いのプール清掃員にしか見えない。(退役軍人ね)ゲーム機を捨てて夢を見よう。ほんのほんのほんの少しだけ、オススメ!
2017.07.11
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0691 第9地区 [ブルーレイ+DVD]※オモテ面【スタッフ】・監 督 ニール・ブロムカンプ・製 作 ピーター・ジャクソン【キャスト】・ヴィカス:シャルト・コプリー(川島得愛)・クーバス大佐:デヴィッド・ジェームス(谷 昌樹)・クリストファー・ジョンソン: ジェイソン・コープ(斉藤次郎)・タニア:ヴァネッサ・ハイウッド(田中晶子)※ウラ面【仕 様】・型 番 ----・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ/ニュージーランド・原 題 DISTRICT 9・そ の 他 カラー、DOLBY DIGITAL、PG-12、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・提 供 ワーナー・ブラザース映画 ギャガ・収 録 本編 112分・字 幕 松浦美奈・吹 替 久保喜昭[ブルーレイ]・サ イ ズ 1080p High Definition 16x9 1.85:1・音 声 1.5.1ch DTS-HD Master Audio:英 語 2.5.1ch DTS-HD Master Audio:日本語・字 幕 1.英 語 2.日本語・映像特典 1.ニール・ブロムカンプ監督による 音声解説 2.未公開シーン集 3.エイリアン・アジェンダ ~製作日誌より~ ・第1章:ストーリーの構築 ・第2章:撮影を進める中で ・第3章:夢を形にして -映画ができるまで- 4.ヴィカスの変身-苦悩の舞台裏- 5.キャラクタを作る -演技の可能性を信じて- 6.“第9地区”の世界を描く -想像力を駆使して- 7.エイリアン誕生-驚異の視覚効果- 8.キャスト(静止画)[DVD]・サ イ ズ スクイーズ ビスタサイズ 16x9FF・音 声 1.オリジナル (5.1chサラウンド) 2.日本語 (5.1chサラウンド)・字 幕 1.英 語 2.日本語・そ の 他 MPEG-2、NTSC 日本国内向 輸出禁止商品・映像特典 1.ニール・ブロムカンプ監督による 音声解説 2.未公開シーン集 3.エイリアン・アジェンダ ~製作日誌より~ ・第1章:ストーリーの構築 ・第2章:撮影を進める中で ・第3章:夢を形にして -映画ができるまで- 4.キャスト(静止画)※ピクチャディスク1【ジャケット】・オモテ面:人類、立入禁止。・ウラ面 :“知的で、胸をえぐられる。 これは『ブレードランナー』に匹敵する SF映画だ”印象的なジャケットだ。『ジョーズ/JAWS』や『未知との遭遇』などのポスターを思い出す。スターの名前で売らない作品だから、このデザインは最高に活きている。ブルーレイとDVDの2枚組。「DVDプレイヤーを所有しているが、ブルーレイは持っていない」というユーザー向けの組み合わせだろう。購入者は、「いずれはブルーレイのプレイヤーを買う」って前提だ。これまで、この組み合わせは否定的だったが、観較べる機会を貰ったと思えば、なかなかお得な組み合わせなのかも知れない。※ピクチャディスク2【感 想】「時代の同時性」本作品を初めて観た時はビックリした。演劇をやっていた学生の頃、本作品とほぼ同じ設定の一幕劇の台本を書いていたからである。結局、それは舞台にかかることはなかったが、当時は随分と気に入っていたから、原稿を捨てるに棄てられず、長いこと引き出しの中で眠っていた。30年前の話しだ。何故こんな話しを持ち出したかと言えば、本作品を観ながら“時代の同時性”を強く肌で感じたからである。世界中で起きている事象はすべて、時代をほぼ同じくして複数発生する、という説がある。あらゆる出来事が必然であるため、確実に履行されるために複数の因子が配置されると考えるわけだ。簡単に言えば、補欠をベンチ入りさせるのと同じようなもの。運命論的な発想だし、ユングの共時性の意訳のようだが、私個人としては「そういうことってあるよなぁ」と、ぼんやり共感している。そうでなければ、産業革命や技術革新なんてムリだもんね。さて、本作品は、地球に降り立った異星人が“難民化”するお話し。(笑) 端折り過ぎだが、あまりストーリーを載せてしまうと興趣を殺がれるので、このくらいが丁度いい。面白いのは、異星人の意識や思想、道徳観などが人間のそれと同じなことである。父と子が登場したりして、その社会もまた、人間のそれに近い。正直、私にはそれが納得できないのだが……。(溜息)異星人が登場する映画はたくさんあるが、人間には理解できない思想や社会性を描いてくれた作品は、ない。私が知る限り、ない。強いて言えば、リドリー・スコット監督の『エイリアン』くらいだろうか。宇宙を渡って地球にやって来た異星人なら、その科学や技術、社会性は、まず人間には理解できないだろうな、と私は思っている。異星人を擬人化する必要は、どこにもない。そういう意味では、異星人=未知への畏怖を異常な愛情をもって描こうとした『地球外生命体捕獲』は、正しいアプローチの仕方を示しているのかも知れない。(笑)もし、本作品が、異星人の姿を全く登場させず、主人公のメタモルフォーゼの様子を執拗に追いかけてくれていたなら、かなり面白くなっていたに違いない。(私好みってことね)さて、本作品は、優れた演出でラストシーンまで一気に見せてくれる。それは見事なのだが、個人的には、もし、これがTVドラマだったなら尚更「サイコーに面白い!」と絶賛したことだろう。第2シーズンへと物語を展開させる余地がたらふくある。惜しむらくは、劇場用映画としてはスケール感が足りなかったことだろうか。何となく黒澤監督の脚本を映画化した小泉監督の『雨あがる』と似た印象を受ける。おそらく、プロデューサやスタッフのおかげによるところが大きいのだろう。監督サンの力量以上の出来映えのような気がしてならない。どちらかと言えばイロモノだが、正統なSF映画のにほいも残す作品だった。メタモルフォーゼしつつある主人公が宇宙船を見上げる場面は、詩的ですらあった。よいSF映画には、この詩心が必要だ。オススメ! ――でも、ひと月もすると忘れてしまうかなぁ。(笑)
2017.02.23
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0659 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 3※オモテ面1【スタッフ】・製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ F.マーシャル K.ケネディ・監督・原案 ロバート・ゼメキス・脚本・原案 ロバート・ゼメキス ボブ・ゲイル・撮 影 ディーン・カンディ・音 楽 アラン・シルベストリ【キャスト】・マーティ/シェイマス…マイケル・J.フォックス・ドク・ブラウン………クリストファー・ロイド・クララ…………………メアリー・スティーンバージェン・ビュフォード/ビフ・タンネン… トーマス・F.ウィルソン・マギー/ロレイン……リー・トンプソン・ジェニファー…………エリザベス・シュー※ウラ面【仕 様】・型 番 37605・製作年度 1990年・製 作 国 アメリカ・原 題 BACK TO THE FUTURE PART 3・そ の 他 片面2層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 元 NBCユニバーサル・エンターテイメント・収 録 約 118分(本編)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.英 語 (5.1ch サラウンド) 2.英 語 (5.1ch サラウンド/DTS) 3.日本語 (5.1ch サラウンド)・字 幕 1.英語字幕 2.日本語字幕 3.タイ語字幕 4.インドネシア語字幕 5.中国語字幕 (3言語) 6.韓国語字幕・映像特典 1.三部作の秘密:第3章 2.NG集 3.未公開シーン集 4.ストーリーボードと映像の比較 5.プロダクション・アーカイブ 6.ZZ TOP“Doubleback” ミュージッククリップ 7.オリジナル劇場予告編 8.『E.T. The Extra Terrestrial』 DVDオリジナル予告編※オモテ面2【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :舞台はとうとう西部開拓時代へ! 感動のシリーズ完結編さて、『PART 3』だから当然だが、デロリアンから降りて時計をのぞいているマーティ、ドク、そしてクララのイラストが、ジャケットになっている。統一感があって良いなぁ。ウラ面は、線路の上にデロリアン。その後ろに蒸気機関車が描かれている。物語が伝わって来るイラストだ。30周年を記念してリリースされたわけだが、収録内容については、これまでリリースされたものと同じってところが、残念だ。ジャケットだけ変えても、意味はないと思うぞ。リマタ、レストアして再発売して欲しいものだ。※ピクチャディスク【感 想】「西部劇とSF冒険映画のハイブリッドは意外と退屈」前作のクライマックスで1855年に“跳ばされて”しまったドクを救いに、マーティが奮闘するお話し。日米修好条約の締結が1858年だから、日本では黒船の来航に揺らいでいた時代だ。こうして見ると、米国も野蛮な国だったことがよく分かる。西洋文明に初めて触れた日本人は驚嘆し、貪欲にそれを吸収し始める。しかし、日米にどれほどの差があったのだろう? おそらく数十年で文明のレベルは追いついたはずだ。けれど、文化の水準としては退行の一途を辿ったように思えて仕方ない。ライフスタイルが欧米化した現代の日本では、既に“日本文化”が形骸化しているのが、その証拠だろう。さて、本作品を観る限り、製作のスティーブン・スピルバーグも、監督のロバート・ゼメキスも、西部劇を撮りたかったようだ。インディアンに騎兵隊、酒場に駅馬車、蒸気機関車と、魅力的なアイテムがいっぱいだからムリもない。(笑)けれど、その方針は敢えなく潰え、作品の出来映えは嘘っぽくて、映画としての充実感を観客に与えることが出来なかった。確かに舞台設定は19世紀のアメリカ西部だが、何だか“西部劇ゴッコ”を見せられているようで少しばかり不快だった。もう少し真面目に“西部劇”して欲しかった。もしかしたら、マイケル・クライトン監督の名作『ウエストワールド』に出て来る遊園地の方が、まだマシかも知れない。ただ、面白いのは、“西部劇ゴッコ”の中で、ひとりマーティがマカロニ・ウエスタンを演じていることだろう。クリント・イーストウッドをかたる辺りに、そのズレた楽しさがある。思い返してみれば、本シリーズは「ギャップを楽しむ」シリーズだった。文化の違いや生活習慣の違い、――いわゆるシチュエーション・コメディというヤツで、TVでもよくみかける。マイケル・J.フォックスの『ファミリータイズ』も、その一つ。だから、彼がキャスティングされるのは自明のことだったわけだ。そういう意味では、エリック・ストルツが降板して良かったなぁと、つくづく思う。シチュエーション・コメディは、観客が両方の文化を知っている方が、より楽しめる。ボケぶりがよく分かるからだ。1作目でもコークを巡る掛け合いが楽しかった。逆に言うと2作目は、未来社会のことなど誰も知らないのだから、楽しいはずがない。R.ゼメキス監督が、どれほどそれを演出プランに組み込んだのか分からないが、大失敗だったことは明らかだ。本作品では、原点に戻ったかのごとくギャップを強調する演出が随所に見られる。ヤニだらけの歯と生っ白い歯、デロリアンと蒸気機関車、吊し首になりかけたマーティの背後では時計台のある建物が建築中だったり、ギャップとともに対比の面白さを強調している。探せばまだまだ見つかるだろう。しかし、そうした演出プランのせいか、異文化の中でマーティやドクが右往左往しながら現代に戻ろうとする姿は、冒険活劇のようだった。コメディ調の演出に惑わされるが、意外と正統派の作りをしている。然も、クライマックスでは、ドクが1855年に残る決意をするのだから、SF冒険映画以外なにものでもない。もともと『BTTF』はSF冒険映画だから間違いではないのだが、西部劇というジャンルから遠ざかることになってしまった。おかげでミテクレと中身が異なる結果となった。言ってみれば、おでんのにおいがする鍋の蓋を開けたら中身はポトフだった、そんな感じだ。どちらかに重心が傾いていたなら、もっと面白い作品となったに違いない。あまりにキレイにバランスがとれていたがために、中途半端になってしまった。だいたいゼメキス監督作品ってバランスのとれた作品ばかりだ。それだけお行儀がよくて「つまらない」と言える。本作品は、その代表例かも知れない。ちなみにマーティの恋人役をエリザベス・シューが演じている。本シリーズでは出番も少なく、精彩もないのだが、個人的にはファンだ。80年代の実力派アイドル女優だが、『ベビーシッター・アドベンチャー』が一番輝いていた。いろいろ書いて来たが、シリーズ3作品の中では最も映画的なスケール感がある作品なので、一番オススメかも知れない。
2017.01.22
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0658 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2※オモテ面1【スタッフ】・製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ F.マーシャル K.ケネディ・監督・原案 ロバート・ゼメキス・原案・脚本 ボブ・ゲイル・撮 影 ディーン・カンディ・特 撮 ILM (インダストリアル・ライト&マジック)・音 楽 アラン・シルベストリ【キャスト】・マーティ……………マイケル・J.フォックス・ドク・ブラウン……クリストファー・ロイド・ロレイン……………リー・トンプソン・ジョージ……………ジェフリー・ワイズマン・ビフ・タンネン……トーマス・F.ウィルソン・ジェニファー………エリザベス・シュー※ウラ面【仕 様】・型 番 37604・製作年度 1989年・製 作 国 アメリカ・原 題 BACK TO THE FUTURE PART 2・そ の 他 片面2層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 元 NBCユニバーサル・エンターテイメント・収 録 約 116分(本編)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.英 語 (5.1ch サラウンド) 2.英 語 (5.1ch サラウンド/DTS) 3.日本語 (5.1ch サラウンド)・字 幕 1.英語字幕 2.日本語字幕 3.タイ語字幕 4.インドネシア語字幕 5.中国語字幕 (3言語) 6.韓国語字幕・映像特典 1.メイキング・オブ・『バック・トゥ・ ザ・フューチャー PART 2』 2.三部作の秘密:第2章 3.NG集 4.未公開シーン集 5.プロダクション・アーカイブ 6.ストーリーボードと映像の比較 7.オリジナル劇場予告編 8.ホバーボード・テスト※オモテ面2【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :暗黒の未来を変えるため、 マーティが3つの時代を駆けめぐる!デロリアンから降りたマーティが時計をのぞいているイラストが、前作だった。今回は、その後ろにドクの姿を重ねている。衣装も未来の2015年のものになっている。デロリアンもホバー機能が付いて、タイヤが横になっているのが分かる。面白い趣向だ。(笑)ウラ面は、ホバーボードに乗るマーティの姿とデロリアンから顔をのぞかせているドクの姿が使われている。ただ、半分以上はクレジットのディスクのスペックなどに占められている。まぁ、評価の定まった作品だから、この程度で良いのかも知れないが、30周年記念で売るなら、もう少し工夫が欲しかったところだ。※ピクチャディスク【感 想】「テーマが欠如した駄作」第1作目はチャレンジ精神を讃える作品だった。(と思う) 少なくともそういうテーマだった。けれど、本作品はどうだ? ――何もない。ただ場つなぎのドタバタがあるだけ。まるで『PART3』に話しを繋げるための辻褄合わせようだ。思うに、製作サイドは、3作目の“西部劇”を撮りたかっただけではないのか、という気がする。それほど完成度が低い作品だった。本作品では未来の世界が描かれる。しかし、そのイメージは、公開当時からチープだった。それが意図されたものかどうか分からないが、一気に物語世界をダメにしたのは確かだ。おそらく1955年の人たちが思い描いた未来世界のイメージに近づけたのだと思う。サイケで突飛で安っぽい。しかし、1985年までの30年の間に人々の知識は豊かになり、科学と産業の進歩は方向を変えざるを得なかった。そして20年が経過した現在、安心と安全とエコが中心。“空飛ぶ車”は実現しなかったが、ハイブリッドカーを生み出したわけだ。これは、決して進歩のスピードが鈍化したわけではない。世知辛くてリアルな現実に応えられる体力が、科学や産業の世界に培われた、ということである。心の豊さをたてにとり、空想や夢想を美化する人たちもいるが、現実的な対応で進歩を支える人たちの英知を、私は尊いと思う。話を映画に戻そう。本作品は、特殊メイクの出来映えも酷く、リー・トンプソンの数少ない出演シーンを台無しにしていた。マイケル・J・フォックスの4役も下らなくてガッカリしたことを、いまも覚えている。封切り館に足を運んだファンの多くは、そんなことは気にしていないようだったが、一部の映画ファンは「スピルバーグもゼメキスも卑しい」と囁き合った。実際、前作のフィルムの使い回しも多く、同じ場面を違う視点で描いただけで「また入場料を取るなんて詐欺だ!」ということである。まるで舞台裏を覗き見るような案配で、事実上ストーリーが進展しないことも苛立ちの要因の一つである。そう、本作品は何となくイライラさせられる仕上がりなのだ。脚本も整理されていなければ、演出も不在、独り善がりなデザインも好きになれない。そう言えば、特撮もアラが目立つな。カメラもアップが減って情緒的な描写から説明的な描写が増えた。身内のジョークが散見できるし、“繰り返す”出来事すらセルフパロディに思えてしまう。(怖ず怖ずとした『激突!』のパロディシーンもイヤだけど) どうも、スッキリしない。本当は観なくても『PART3』を楽しめるのだけど、本作品のエンディングから『PART3』は始まるからそういうわけにもいかないか。まぁ頑張って観ましょう。(笑)
2017.01.21
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0657 バック・トゥ・ザ・フューチャー※オモテ面1【スタッフ】・製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ F.マーシャル K.ケネディ・監 督 ロバート・ゼメキス・脚 本 ロバート・ゼメキス ボブ・ゲイル・特 撮 ILM (インダストリアル・ライト&マジック)・音 楽 アラン・シルベストリ【キャスト】・マーティ……マイケル・J.フォックス・ドク…………クリストファー・ロイド・ロレイン……リー・トンプソン・ジョージ……クリスピン・グローヴァー・ビフ…………トーマス・F.ウィルソン※ウラ面【仕 様】・型 番 37603・製作年度 1985年・製 作 国 アメリカ・原 題 BACK TO THE FUTURE・そ の 他 片面2層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 元 NBCユニバーサル・エンターテイメント・収 録 約 116分(本編)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.英 語 (5.1ch サラウンド) 2.英 語 (5.1ch サラウンド/DTS) 3.日本語 (5.1ch サラウンド)・字 幕 1.英語字幕 2.日本語字幕 3.タイ語字幕 4.インドネシア語字幕 5.中国語字幕 (3言語) 6.韓国語字幕・映像特典 1.メイキング・オブ・ 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 2.三部作の秘密:第1章 3.音声解説 (ロバート・ゼメキス&ボブ・ゲイル) 4.NG集 5.未公開シーン集 6.『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 秘密の扉 7.オリジナルのメイクアップ・テスト 8.ストーリーボードと映像の比較 9.プロダクション・アーカイブ 10.オリジナル劇場予告編※オモテ面2【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :マーティと一緒にデロリアンに乗り込んで、 過去の世界を旅しよう!今回は“30周年アニバーサリー/リミテッド・ジャケット”のもの。一昨年リリースされたバージョンである。だからどうってこともないのだが、ついつい“~記念”とか“~限定”とか言われると、手が出てしまう。(笑)有名なポスターのイラストとタイトル、その下に“30TH ANNIVERSARY”とデザインされているだけ。もっと大きく違うデザインを期待したいところだが、この当時は、何種類もポスターを作成しなかった。公開前の告知用のポスターと公開時のポスターの2種類くらい。特に、最初に目にする告知用のポスターは人気が高い。映画ファンは、ヒットするのを見込んで、これを手に入れる。コケれば二束三文だが、大ヒットするとプレミアがついて高値で取り引きされる。星空に『STARWARS』とタイトルだけが入った『スターウォーズ(1977)』の告知用ポスターは、当時ものスゴイ人気だった。確か、試写会状のデザインも、これだった。今は、いくらくらいの値段がついているだろう。気になる。※ピクチャディスク【感 想】「1985年12月」――この年、年末の映画界は盛況だった。マスコミは“BCG対決!”と謳い、各社の興収を煽っていた。“BCG”というのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『コクーン』『グーニーズ』3作品の頭文字から取ったもので、まるで予防接種のようだが、うまい語呂合わせを考えたものである。おかげで私たち“映画スズメ”は3作品とも観るのが使命であるかのように感じていた。3つとも観なければ、何も語れない雰囲気すらあった。おかげで、私は毎週末、有楽町と銀座界隈をうろつく羽目になった。なぜなら3作品の封切り日が一週間づつズレていたからだ。(笑)さて、本作品は、いまさら何も言えないくらいの人気作である。あまり映画を観ない人でも、この作品のことは知っている。テレビやビデオで一度くらいは観たことのある人がほとんどだろう。この人気ぶりのおかげで、本作品は3部作となった。個人的には「それほどのものか?」というのが、最初の感想である。面白いけど、映画を観ている感じがしなかった。よく出来たTVドラマだ。この印象は、いまも変わらない。当時の私の評価は、1.『グーニーズ』 2.『コクーン』 3.『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 ――である。最近、3作品とも観直す機会に恵まれたが、やはり同じ評価だった。余談だが、劇中、マーティがドクの実験を記録するためにビデオカメラを持って行くが、これはビクターがリリースした当時最新の機種だった。世界初の一体型で、メディアはVHS-C 。その年の秋頃に店頭に並び、見境もなく私は飛びついた。当時のビデオカメラはカメラとレコーダが分かれており、一体型は見たことがなかったからだ。店員の説明によれば、民生機としては第1号で、月間の生産台数も極端に少なく、1日50台とのことだった。それを持って開園間もないTDLに行き、外人観光客相手に見せびらかしたっけ。(笑) そういう点では、なかなか思い出深い作品だ。思い出話しをもうひとつ――。年も明けてブームが落ち着き始めた頃、銀座の並木通りにあった映画館で本作品と『グーニーズ』が2本立てで掛かった。勿論、「これはオイシイ!」とばかりに観に行った。2本を見較べる機会はそうはない。『グーニーズ』を堪能して幕間にフランスパンをかじっているところで、何故か私服警官の職質を受けて、私は劇場内からひっぱり出されてしまった。命じられるままに鞄の中身を開けて解放されたが、当時の私は髪はオールバックにポニーテール、無精髭も伸ばしていたし、アポロキャップを目深にかぶっていた。はき古しのジーンズは膝のところが破れ、冬だというのにビーサンだった。持っていた鞄はダイビング用のデカいバッグ。警官からすると“アブナいやつ”に見えたに違いない。冬場、暖かい国へ潜りに行くことを唯一の楽しみとしていた私には、その格好は至極フツーだった。あまり治安のよくない国に行く時は、汚い格好をしていくに限る。その方が安全だ。(それでも現地人からするとキレイだ)私服警官は謝りもせずに立ち去ったが、席に戻ると既に上映は始まっており、ドクは過激派に銃撃されていた。人相が悪いのか、よく職質を受けるが、この時のことは腹立たしく思い出される。あの警官は、たまたま私を見かけて不審に思ったわけではないだろう。おそらく、劇場側が通報したのだと私は思っている。以来、私はその映画館に行かなくなった。いまはもうない映画館だが、多くの名作を観た映画館であり、2番館としては小綺麗だっただけに、余計に悔しかった。本作品を観ると、その時のことを思い出す。映画は、作品の良し悪しもあるが、それにまつわる思い出も大事な要素かも知れない。主演はマイケル・J・フォックス、助演にクリストファー・ロイドとリー・トンプソンが名を連ねている。本作品で一躍スターダムにのし上がった3人だが、特筆すべきことは、リー・トンプソンが最高に輝いていたことだろう。『BTTF』の人気は、彼女の魅力によるところが大きいと私は思っている。マイケル・J・フォックスもいいが、やはり、出番は少ないもののキュートな印象を残した彼女だ。親しみやすい顔立ちから日本でも人気が沸騰し、出演作品が陸続と公開されたが、駄作(でも好き)『ハワード・ザ・ダック』と本作品が最も輝いていたと思う。私はマイケル・J・フォックスが好きだし、『ファミリータイズ』は今でも観る。もともとTVドラマで頭角を現しただけに、実に彼らしい魅力にあふれている。私にとって彼は“アレックス”であって、“マーティ”とは成り得なかった。それは、パート2を観て確信するに至る……。取り立ててススメたいとは思わないけど、オスカーを受賞した音響効果に浸るのも良いかも知れない。(^_^;)
2017.01.20
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0432 スーパー8 [ブルーレイ+DVD] ※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本 J.J.エイブラムス・製 作 スティーブン・スピルバーグ J.J.エイブラムス 他・製作総指揮 ガイ・リーデル・撮 影 ラリー・フォン【キャスト】・----※ウラ面【仕 様】・型 番 PPCB120759(2枚組)・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 SUPER 8【DISC 1 ブルーレイ(本編)(特典映像)】・収 録 本編 112分・音 声 1.オリジナル (英語) / 7.1ch ドルビーTrueHD 2.日本語吹替/ 5.1ch サラウンド 3.音声解説 (英語)/2.0ch ステレオ・字 幕 1.英語字幕 2.吹替用日本語字幕 3.日本語字幕 4.音声解説 (日本語字幕)・サ イ ズ 16: 9 LB (1080p Hi-Def)/スコープサイズ・そ の 他 2層、COLOR、DOLBY DIGITAL、 Blu-ray、セル専用・映像特典 1.J.J.エイブラムス(監督・製作・脚本)、 ブライアン・バーク(製作)と ラリー・フォン(撮影)による音声解説 2.映像特典 HD 3.列車事故の解体(英語のみ) 4.削除シーン HD 5.クレジット【DISC 2 DVD(本編)(特典映像)】・収 録 本編 112分・音 声 1.オリジナル (英語) / 5.1ch サラウンド 2.日本語吹替/ 5.1ch サラウンド 3.音声解説 (英語)/2.0ch ステレオ・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕 3.音声解説 (日本語字幕) 4.吹替用日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 Lスコープサイズ・そ の 他 片面2層、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向け、DVD、セル専用・映像特典 1.J.J.エイブラムス(監督・製作・脚本)、 ブライアン・バーク(製作)と ラリー・フォン(撮影)による音声解説 2.スーパー8に懸けた夢 3.訪問者の生命・日本初公開 2011.06.24.・字幕・吹替翻訳 岸田恵子・吹替演出 三好慶一郎 川合茂美・発 売 元 パラマウント ジャパン株式会社※ブルーレイディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----オモテ面は、『未知との遭遇』や『E.T.』を彷彿させるデザイン。70年代後半の雰囲気を醸し出している。私たち世代には、懐かしい。暗闇に立つ少年少女を、遠くから何モノかの光が照らし出している。宇宙船だろうか……。ウラ面は、ブルーレイにしては、画像も情報もつまっている。作品の雰囲気が伝わって来るが、残念ながらストーリーまでは見えて来ない。それに、キャストが明記されていないのも、残念。画像の選択も、いまいちかなぁ。(苦笑)※DVDディスク【感 想】「8ミリフィルムの幻影とデジタルカメラのノイズ」70年代の半ば、既に8ミリフィルムは廃れていた。学校教材にオープンリールのビデオ(モノクロ)が配備されていたし、80年代には家庭用ビデオデッキが普及する。TDLがオープンした年には、ビクターが世界初の録撮一体型のビデオカメラをリリースしていた。『BTTF』でドクの実験記録を撮るためにマーティが手にしていたヤツだ。だから、私たちが8ミリに触れる機会は少なかった。本作品のタイトルは、アメコミ・ヒーローの名前でも宇宙船の名前でもない。60年代にコダックから発売された8ミリフィルムの規格である。日本ではフジフィルムのシングル8の方が馴染み深い。どちらもカートリッジタイプだった。――まぁ、そんな話しをしても、知らない人の方が多いだろう。「懐かしい」と思う方は、40~50年代生まれだ。(笑) スティーブン・スピルバーグが40年代半ばの生まれだから、ドンピシャ。一方、J.J.エイブラムス監督は、20歳ほど若いから、ほとんど知らないのではないかと思う。もっとも、米国人ってのは早熟だから、中学生になる前から映画づくりをしていたとしても驚かないけどね。(笑) 社会が子供の自立を助ける機能を有している。羨ましい限りである。本作品を観る限り、エイブラムス監督は、8ミリフィルムを回した経験がないのではないかと思う。何せ撮影できる時間が短いから、撮影は時計とにらめっこしながらだ。8ミリ映画は、編集は楽しいが、撮影は制限ばかりで苦労が多い。その辺りの描写がないと、主人公たちの映画づくりに説得力がないではないか。だから、エイブラムス監督がスピルバーグに近づくために立てた企画のような気がしてならない。(単なる勘です。根拠はないので念のため)本作品は、スーパー8を使って8ミリ映画を撮ろうと奮闘する少年少女の物語。或る夜、撮影に出かけた少年少女は列車事故を目撃する。どうやら、彼らが通う学校の科学教師が、ワザとトラックで貨物列車に突っ込んだらしい。然も、彼らが撮影していたフィルムには、得体の知れないモンスターが写っていた……。ここに主人公の“心の傷”と少女との出会い。異星人の目的が絡み、物語は大人たちのドタバタした市街戦をよそに、摩訶不思議な展開が描かれる。それに、何だか、何もかも既視感を拭えない出来映え。『ET』のようでもあるし、『アイアン・ジャイアント』のようでもある。『チキンリトル』にも似てるな。いろんな映画の美味しいトコロを、まるで8ミリフィルムを編集するかのように継ぎ接ぎして、『スタンド・バイ・ミー』で味付けした感じ。あまりいい印象ではない。正直、エイブラムス監督に「ちゃんとしたドラマのある作品が撮れるのかよ」と思った。いつも思わせぶりに引っ張っておいて、結局、最後はうやむやみたいな作品ばかり撮っている監督さんだ。案の定、登場人物の描き方が即物的すぎて、全く感情移入できなかった。これだけ美味な素材を使っておいて勿体ない話しである。それに異星人と心を通わす瞬間すら描かれないのは大失敗だろう。クライマックスの主人公たちの奮闘が、どんな気持ちに支えられていたのか、全く観客に伝わって来ない。そのため“摩訶不思議”な展開にしか見えないのだ。そもそも、スピルバーグとエイブラムスの組み合わせなんて、聞いただけでもゾッとするではないか。片やフィルム撮影にこだわる巨匠、片やデジタル世代の新進気鋭だ、食い合わせが良いワケない。まして、“ボーイ・ミーツ・エイリアン”とくれば、何をかいわんやである。どれだけ興収をあげたのか知らないが、最初から失敗は約束されていたようなものだ。(嘆息)フィルムの幻影は、観客に夢を与えてくれるが、デジタルのそれは単なるノイズでしかない。本作品に登場する少年少女は、姿形こそ子供だが、行動律や理屈は大人そのもの。私には歪なノイズにしか見えなかった。もし、劇中に彼らの撮ったゾンビ映画が挿入されなかったら、途中でほおっていたかも知れない。下心が透けて見える駄作だった。オススメ致しません!
2016.06.09
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0393 エアベンダー [ブルーレイ]【スタッフ】・監 督 M.ナイト・シャマラン・製 作 サム・マーサー フランク・マーシャル・製作総指揮 キャスリーン・ケネディ スコット・アヴァーサノ マイケル・ダンテ・ディマーティノ ブライアン・コニーツコ・キャラクター創造 マイケル・ダンテ・ディマーティノ ブライアン・コニーツコ・脚 本 M.ナイト・シャマラン・撮 影 アンドリュー・レスニー・プロダクション・デザイン フィリップ・メッシーナ・衣装デザイン ジュディアナ・マコフスキー・編 集 コンラッド・パフ・音 楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード【キャスト】・アン……………ノア・リンガー(小林 翼)・ズーコ…………デヴ・バテル(早志勇紀)・カタラ…………ニコラ・ベルツ(小幡真裕)・サカ……………ジャクソン・ラスボーン(細谷佳正)・アイロ伯父……ショーン・トープ(根本泰彦)・ジャオ司令官…アーシフ・マンドヴィ(加瀬康彦)・オザイ王………クリフ・カーティス(井上和彦)【仕 様】・型 番 PBH 119889・製作年度 2010年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE LAST AIRBENDER・収 録 本編 103分・音 声 1.オリジナル (英 語)/ 5.1DTS-HD Master Audio 2.日本語吹替/ 5.1chサラウンド・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替用日本語字幕 3.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 (1080p Hi-Def)/スコープサイズ・そ の 他 片面2層、COLOR、DOLBY DIGITAL、 dts-HD Master Audio|5.1、日本市場向、 Blu-ray、セル専用・字幕翻訳 岸田恵子・吹替翻訳 杉田朋子・吹替演出 三好慶一郎・日本初公開 2010. 7.17.・発 売 元 パラマウント ジャパン・映像特典 1.「エアベンダー」ができるまで HD 2.北の水の国の戦い HD 3.アバターのルーツ HD 4.カタラとしての一日 HD 5.削除シーン HD 6.NG集 HD 7.アバター解説 (ピクチャーインピクチャー)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----いかにも映画ポスターっぽいジャケットだ。火と水のベンダーに、中央にアバターの“マルコメ君”が描かれている。あくまでもイメージなので、ここから物語は伝わって来ない。芸術性優先の作品なので、インテリアとしては良いかも知れない。所有欲を満たす出来映えと言えるだろう。ウラ面は、やや間延びしている。取り敢えず、空いているスペースにイラストを配置してみましたって感じ。本編からの取り込み画像を使わなかったのは、何か意図があるのだろうか。落第点だな、このデザインは……。オモテ面の雰囲気を重視したのかも知れないが、もう少し全体をみて、賢明な判断わして欲しかった。【感 想】「悩めるマルコメ君は権力に屈服する」友人いわく『レディ・イン・ザ・ウォーター』からこっち、M.ナイト・シャマラン監督は「与太っている」らしい。真っ直ぐ歩けず、あちらこちら覗いて冷やかしている、と言う。なる程、言い得て妙だ。もともと特異な世界を描くことに力を注いで来た方だから、ネタが尽きてくれば多少路線が違っても手を出さざるを得ない……。私自身、同じような印象を受けていた。だから、本作品は観るのは先送りにして来た。多少路線が違うくらいならいいが、「これは畑違いだろう」と思ったからである。ところが、いざ観てみると本作品は、意外と面白かった。シャマラン監督は、これまで固執して来た日常から離れ、完全なるフィクションの世界を構築し、私たちの前に広げてみせてくれた。しかし、正直なところ、どこかで聞いたような物語世界だし、敵味方の構図もありきたり。馴染んでいる分、受け入れやすいとも言えるのだが、もう少し新鮮さが欲しい内容だった。どうやら原作があるようなので、一概に監督や脚本家の責任ではないかも知れないが、もっと遣りようがあったはずだ。手垢のついた素材でも自分のカラーで新しい世界を作り上げてしまうティム・バートン監督が、良い手本になる。さて、本作品は近年稀にみる整然としたファンタジー映画で、場当たり的な演出はなく、緻密に織り上げているところが、如何にもシャマラン監督らしい。確信的な画づくりも従来通り。何よりも彼らしいリズムを崩していない。――まぁ、ノンビリしていると言えなくもないのだが……。そのせいかどうか判らないが、何となくインパクトの薄い作品だったこともまた確かだろう。CGやVFXの出来映えも良く、もう少しノー天気な作品に仕上げることも出来たはずだが、何故か終始、生真面目だ。そういう点では、“優等生”のシャマラン監督らしい作品だと言える。マルコメ君のような主人公が、長い眠りから覚めたところから物語は始まる。彼は、火や水や土や気を扱う“ベンダー”の頂点に立つ“アバター”だった。しかし、その責任を押し付けられることを嫌い、脱走したはぐれ者。それが、闘いを通して、運命を受け入れて責任を果たす覚悟をする。――うーん、こうしてみると、実にオーソドックスなストーリーだ。何となく“運命”という権力に屈服したようで気の毒だが……。冒険映画やファンタジー映画の常で、主人公の心の変容が主軸になる。そういう意味では最後のカットが重要になるのだが、本作品のそれはジョン・ミリアス監督の『コナン・ザ・グレート』を思い出させてくれた。(近々観てみよう) 運命を受け入れながらも苦悩する子供の顔は、ファンタジー映画としてはなかなか異質なものだった。生真面目すぎる感じもするが、作品としての完成度は高まった。続編を前提としたストーリーだが、製作されるのかどうか知らない。もし製作されるのであれば、クオリティを落とさず、地道に進めてほしいと思う。ところで、本作品には、これまた定番の“不運な宿敵”が登場する。火の国の元・王子。このキャラクタを活かすことが出来れば、息の長いシリーズ化も夢でないような気がする。(笑) 派手でライト感覚のファンタジーもいいが、時にはこんな作品もいいものだ。オススメ!
2016.05.01
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0326 エンジェル ウォーズ【スタッフ】・原 案 ザック・スナイダー・脚 本 ザック・スナイダー スティーブ・シブヤ・製 作 デボラ・スナイダー ザック・スナイダー・監 督 ザック・スナイダー【キャスト】・ベイビードール…エミリー・ブラウニング(寿美菜子)・スイートピー……アビー・コーニッシュ(甲斐田裕子)・ロケット…………ジェナ・マローン(戸松 遥)・ブロンディ………バネッサ・ハジェンズ(豊崎愛生)・アンバー…………ジェイミー・チャン(高垣彩陽)【仕 様】・型 番 1000296140・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 SUCKER PUNCH・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、NTSC、 日本国内向、DOLBY DIGITAL、DVD、 セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・収 録 本編 110分+映像特典 14分・音 声 1.オリジナル (5.1ch サラウンド) 2.日本語 (5.1ch サラウンド)・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕 3.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・字幕翻訳 林 完治・吹替翻訳 アンゼたかし・映像特典 1.空想世界を彩る音楽 2.『エンジェルウォーズ』短編アニメ集 ・修羅に落ちた侍 ・塹壕にて ・ドラゴンの城 ・遥かな惑星 ※「短編アニメ集」の吹替音声は、オリジナル 音声と一部仕様が異なります。 ※映像特典の画面サイズは、スクイーズビスタ サイズ/シネマスコープサイズ混合です。【ジャケット】・オモテ面:---- ・ウラ面 :観る者を生々しい空想の世界へ引き込む、 SFアクション超大作オモテ面は、まるでコミックのポスターのような出来映え。画像というより超高精細のイラストみたいだ。スーパーリアリズムってヤツ。ウン、いいジャケットだ。ウラ面も、なかなかの出来映え。ただ、3分の1は、英語のクレジットが占めている。カッコ良いけど、画像が少ない要因になっている。もうちょっと何とかして欲しかった。【感 想】「オタクくんは金髪セーラー戦士の夢を見るか?」ラブホのレンタル・コスチュームのようにビミョーにHなセーラー服を着た丸顔の金髪女性が、カタナと銃を持って暴れまくる。それ以外は蛇足のような作品だった。(笑)それにしても、外人女性のセーラー服姿って、そこはかとなくヒワイな感じがするのは、私だけ?(爆笑)“入れ子”状態の物語構造は、賛否が分かれそうだが、そう悪くない。解りにくいこと、感情が途切れてしまうことが難点だろうか。折角、オタッキーな世界なのに、イマイチのめり込めない恨みが残った。義父の策略で精神病院に送り込まれ、暴力的性向ありとしてロボトミー手術をされることになった主人公。この世界が基本のようだ。次にショーダンサーとして、仲間とともに牢獄のような生活から脱出しようとする主人公。妄想の世界だが、現実の世界とシンクロしている。そして、イマジネーションの世界。どこかの国と戦争をしており、主人公は仲間とともにミッションをクリアしていく。妄想の世界の仲間とシンクロしている。白眉は、この3つ目のイマジネーションの世界。巨大な鎧武者と戦ったかと思うと、ドラゴンが出て来たり、お次はモビルスーツのような人型ロボット。『ボトムズ』に登場しそうなデザインだ。スコット・グレンがミッションを与える指揮官を演じているが、これまたコミックに出て来そうなキャラクタだった。アクション・シーンに日本のアニメやコミックの影響が見られるが、そんな指摘がバカバカしくなるくらい、どのカットもオタッキーな魅力に溢れていた。これだけマニアックな作品は、昨今では珍しい。普通は咀嚼してオブラートに包むものだが、そのまま現出させている。日本のサブカルチャは、たぶんにHで、ちょっと恥ずかしい。人に隠れて楽しみたいものだが、それを堂々と演出したザック・スナイダー監督に拍手をおくりたい。作品の出来映えは兎も角、自身のキャリアが潰える可能性だってあった。それをものともしない覚悟で臨んだのだから、賞賛に値するだろう。(褒めすぎか)ただ、不可解なのは、最後に新天地を目指したのが主人公ではないこと。「あれ?」と思った。あんなに戦ったのに何故、主人公は逃げることが出来なかったのだろう? 釈然としない。待てよ、現実はどれだ? それとも、すべて現実なのか? ――そんなことを考えさせられるエンディングだった。(正直、モノローグの意味もよく解らなかった) 既に娯楽作品として失敗のような気もするが、何か意図のあってのことだろう。私には読み解くことが出来なかった。それだけは残念だった。総評すると、オタクくんの妄想がいっぱいつまった一本だったと言える。個人的には、面白いのかつまらないのか、よく分からなかったが、脚本が未成熟、未分化の印象を受けた。それは確かだろう。ザック・スナイダー監督の勇気に敬意を表してオススメ!
2016.02.24
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0232 センター・オブ・ジ・アース2/神秘の島 3D[ブルーレイ]【スタッフ】・監 督 ブラッド・ペイトン・製 作 シャーロット・ハギンズ、ボー・フリン、トリップ・ビンソン・撮 影 デイビッド・タッターサル・原 案 リチャード・アウッテン【キャスト】・ハンク……………ドウェイン・ジョンソン(大塚明夫)・アレキサンダー…マイケル・ケイン(永井一郎)・ショーン…………ジョシュ・ハッチャーソン(細谷佳正)・カイラニ…………バネッサ・ハジェンズ(藤村 歩)・ガバチョ…………ルイス・ガスマン(宮澤 正)・リズ………………クリスティン・デイビス(坪井木の実)【仕 様】・型 番 ----・製作年度 2012年・製 作 国 アメリカ・原 題 JOURNEY 2:THE MYSTERIOUS ISLAND・収 録 本編94分・音 声 1. 5.1ch DTS-HD Master Audio:英 語 2.ドルビーデジタル 5.1ch:日本語・字 幕 1.英語、2.日本語・サ イ ズ 1080 Hight Definition 16x 9 1.85:1・そ の 他 DOLBY DIGITAL、Blu-ray 3D、Blu-ray、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・字幕翻訳 藤澤睦実・吹替翻訳 藤澤睦実・映像特典 1.神秘の島でサバイバル! 2.NG集 3.未公開シーン【ジャケット】・オモテ面:いま、新たな 冒険が始まる!・ウラ面 :おどろきの動物たちがいっぱい! そこは想像を超えたアドベンチャー・ワールド 驚異の3D映像で冒険の旅へでかけよう!このジャケットも、総華的。本編の見せ場が、ほぼ網羅されている。どうやら、巨大トカゲから逃げる様子を描いているのだろう。考えてみたら、『SF巨大生物の島(1961)』と同じ原作ってことだよねぇ。こうも違う作品になるとは……。(苦笑)ウラ面は、3D視聴のための機器の説明が中心になっている。右上に、申しワケ程度に本編からのイラストが用いられている。巨大ウツボ(?)に追われる主人公2人。ホント、ブルーレイのジャケットって、もう少し楽しくならないのかなぁ。(笑)【感 想】「3D表現のレベル」物語の構造は前作と同じ。――なのに、何故かショボい。登場するのが恐竜ではなくトカゲだったから? 紅一点が“女の子”だから? 主人公がジョッシュ・ハッチャーソンだから、これに合わせればヒロインがローティーンになるのは仕方ないわな。だらしないのは、ザ・ロックことドゥエイン・ジョンソン。義理の父親になるらしいが、保護観察官ほどの役にも立たない。(笑)3Dで鑑賞。それ以外に全く取り柄のない作品だった。以前、思いあまって3D対応のヘッドマウントディスプレイを買った。しかし、買って早々に初期不良が発覚し、すっかり興味が失せてしまった。以来ずっと棚の上で埃をかぶっていた。それを、この夏、引っ張り出してみた。TVを買い換える予定でいたのだが、今のスペースでは、より大きなインチのTVが設置できないってことが判ったからだ。「サイズをそのままに大画面化の傾向にあるからあと数年待てば……」と量販店の担当者が言っていたが、あやしいものだ。買い換えるなら今より大きいものを、と欲するのが人情。――で、暫く諦めることにした。そこでHMDの出番である。ひと昔前の3Dソフトからは想像もつかないほどクリアな映像は、技術革新のなせる業。ストーリーやテーマなんか関係ない。ひたすら映像を楽しむ。『アバター』からこっち、山のように3D映画が封切られたが、現実には今の3D映画は、まだそういう段階でしかない。本作品は、まさにそんな感じの作品だった。もう少ししたら、3Dでしか表現し得ない作品が出て来るのではないかと期待している。足の竦むような高所の恐怖とか、海の底に向かって射す光のグラデーションの美しさとか、嵐の夜の森の不穏さとか、――感情表現の代替えとして挿入される情景描写は、各個人の体験に基づいている。けれど、それが限りなくリアルに疑似体験できるのであれば、作品で用いられる映像言語は、大きく変わる可能性がある。その時代に生きていたいと切に思う。本作品を2Dバージョンを観た時は、盛大に寝てしまった。仕事の疲れもあったし、職場の人間関係にも悩まされていたけれど、最大の原因は、あまりに幼稚だったから――、これに尽きると思う。70年周期で海に沈む島? 沈んでしまう前に皆で大脱出を敢行するわけだが、島が沈んだらミニチュアの象や巨大なハチや蝶はどうなるの? 沈んでしまったら、いまの動植物は死滅するんじゃないの? 70年後、島が浮上した時は、生き物の姿を見ることが出来ない不毛の土地になってるのかな? 疑問が尽きない。まぁ、もともと『センター・オブ・ジ・アース』自体が空想科学映画だから、あまり目くじらを立ててツッコミを入れることもないのだろうけど、あまりユルユルだと許せなくなる。もう少し辻褄が合うようにして欲しかった。(笑)マイケル・ケインが、イカレた冒険好きのお祖父さん役で出演。ディズニー映画に出て来そうなキャラクタだった。――そう言えば、本作品もディズニー映画じゃない。前作の時も不思議だったが、『センター・オブ・ジ・アース』も『海底2万マイル』も東京ディズニーシーのアトラクションにあるのに、映画に取り組まないのが不思議だ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』の成功で、すっかりその方針で行くと思ったのになぁ。不思議だ。ちょっとだけオススメ!
2015.11.22
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0231 センター・オブ・ジ・アース 3D【スタッフ(参考)】・監 督 エリック・ブレヴィグ・製 作 シャーロット・ハギンズ、ボー・フリン・製作総指揮 トビー・エメリッヒ、ブレンダン・フレイザー、トリップ・ヴィンソン・脚 本 ジェニファー・フラケット、マイケル・ウェイス、マーク・レヴィン・原 作 ジュール・ヴェルヌ・音 楽 アンドリュー・ロッキングトン【キャスト(参考)】・ブレンダン・フレイザー・アニータ・プリエム・ジョシュ・ハッチャーソン・フランク・フォンテイン【仕 様(参考)】・型 番 GNBF-7531・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH 3D・収 録 本編92分+特典映像 約20分・音 声 1.英 語 (5.1ch サラウンド) 2.日本語 (5.1ch サラウンド) 3.日本語 (音声解説) ステレオ・字 幕 1.日本語、2.日本語吹替用字幕、3.音声解説用字幕 ・サ イ ズ ----・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----アウターケース仕様だったので、中のジャケットをスキャンし忘れてしまった。(苦笑)従って、スタッフもキャストもディスク仕様も、あくまでも参考ですので、念のため。オモテ面とウラ面に描かれたイラストで、本編の見せ場は、ほぼ網羅されている。或る意味、見事。動きもあるし、主人公の3人も登場している。細かいことを言えば、宙に浮いた岩にへばりついていたのは、ジョシュ・ハッチャーソンの方なんですけどね。(笑)好きだなぁ、こういうジャケット。【感 想】「過渡期の3D映画」公開第一週目に3D版を観た。かなりガラガラで席は選びたい放題だった。で、見終えた後、出口のアンケート調査に「面白かったが、期待外れだった」と答えた。その感想は、今も変わっていない。全編3D映画は初めてだったので、どんな映像が楽しめるのかワクワクしていたが、正直、ガッカリしたからだ。これではTDRのアトラクションに遠く及ばない。まだまだ試行錯誤の段階だろう。とは言え、かなり安易なストーリー展開だったが、子供向けであることを考えれば上出来の部類だろう。誰も死なないし、遺体もスクリーンに映さない。性的な表現は皆無だし、登場人物も少なくて分かりやすい。これ以上ないってくらいに健全だ。ディズニー映画でないことが不思議なくらいだ。もしかしたら、あまりの幼稚さにディズニーがその名を冠することを許さなかったとか。(笑) ――何だか、そんな風に思えてしまう出来映えの映画だった。物語は、ヴェルヌの『地底旅行』とは別モノで、同小説にインスパイアされたオリジナルである。名作『地底探検』ともモチロン異なる。なにしろ地底に入るまでが、素晴らしく“早い”。(笑) 食事に行ったら、前菜やスープを抜きにして、いきなりメインディシュばかり並べられるような感じだ。まぁ、フルコースの料理と言うよりマ○クのハンバーガーのような映画だから無理もないか。しかし、地球の中心まで“落っこちて”しまうのだから、これにはちょっとビックリした。ファーストフードは、人のココロからだんだんに情緒を奪い取っているのかも知れない。主演のブレンダン・フレイザーは、『ハムナプトラ』の頃と較べると、かなり太って少々重たげな印象だった。精悍さがなくなりつつある。このままではコメディ映画の“良いお父さん”役しか来なくなるゾ。家庭で低学年の子供たちと楽しむには最適な作品。私のように*0歳を過ぎても責任感が皆無のおちゃらけ人生を送っている人たちにもオススメ!
2015.11.21
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0224 アメイジング・ワールド/勇士の帰還【スタッフ】・監督・脚本 ヴァディム・ジーン・製作総指揮 ロバート・ハルミ Sr.、ロバート・ハルミ Jr.・撮 影 ギャヴィン・フィネイ・音 楽 デヴィッド・A.ヒューズ、ポール・E.フランシス・編 集 ジョー・マクナリー、リズ・ウェバー・原 作 テリー・プラチェット【キャスト】・ショーン・アスティン「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ(遠藤純一)・ティム・カリー「チャーリーズ・エンジェル」(佐々木省三)・ジェレミー・アイアンズ「ダイ・ハード3」(向井 修)・クリストファー・リー「スター・ウォーズ」シリーズ(斉藤志郎)・デヴィッド・ジェイソン(多田野曜平)【仕 様】・型 番 PWAD-1920・製作年度 2008年・製 作 国 イギリス・原 題 THE COLOR OF MAGIC・収 録 96分・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕、2.デカ字幕、3.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用・発 売 プライムウェーブ株式会社・販 売 プライムウェーブ株式会社・映像特典 予告編【ジャケット】・オモテ面:そして 奇跡の伝説《サーガ》は完結する・ウラ面 :鮮烈なヴィジュアル・イメージとVFXで驚異の映像世界へいざなう 驚異のスペクタクル・アドベンチャー超大作 ここに完結!! 巨大な亀の背中に乗り 宇宙を漂流する驚異の異次元世界 “ディスクワールド”に迫る “死の星”との衝突の危機 予言書の謎を解き 世界を破滅から救えるのか? 誰も見たことのない奇跡の旅は いま壮大なクライマックスへ!!なんてステキなイラストだろう。(笑)もうポスターが欲しいっ!(笑)こういうイマジネーションに富んだイラストは、大好きだ。何かが触発される。本作品中にも出て来るが、内容なんかどうでもよくて、クライマックスのあの映像こそが、白眉だ。それ以外は、どうでも、いい。でも、前作と同じように、ウラ面はイマイチだなぁ。(苦笑) 暗いイメージは、本作品に相応しくない。ザンネン!【感 想】「何かが起きそうでも何も起きない」素敵なジャケットに惹かれた『アメイジング・ワールド』の後編。なかなか面白かった。物語の着地点が見えているからだろう。そこに向けて収斂して行くので、人物と舞台の説明に費やされた前編とは、かなりスピード感が違う。――宇宙を漂流する巨大なカメ。その甲羅には4頭の像に支えられた世界がある。それが、ディスクワールド。この奇妙な世界を観光に来たツゥーフラワーと、魔法使い“くずれ”のリースウィンドは、予期せぬ宇宙遊泳を“楽しんだ”後、無事にディスクワールドに戻って来る。しかし、ディスクワールドに不吉な赤い星が近づいて来ており、町は大騒動になっていた。彼らは、旅の仲間を増やしつつ町に向かう。すべては、リースウィンドの頭の中にある8つ目の呪文がキーだった。……というお話し。ヘタレの魔法使いリースウィンドを演じるのは、デヴィッド・ジェイソン。ミステリーチャンネルで放送している『プロスト警部(1992―2010)』で主人公のフロスト警部を演じている。分かりやすい顔立ちのオッサンで、本作品でも、いい味を出している。(笑)旅行者のツゥーフラワーを演じるのは、ショーン・オースティン。私たち世代には『グーニーズ(1985)』のマイキーだな。面影がないが……。(笑)いまの世代には『ロード・オブ・ザ・リング(2001―2003)』3部作のサムか。子役が大成するのは難しいが、彼は成功した方ではなかろうか。魔法学校の学長の椅子を狙うトライモンには、ティム・カリー。何故か、「ドラえもん」って聞こえて仕方なかった。(笑)リドリー・スコット監督の『レジェンド/光と闇の伝説(1985)』が思い出される。(この作品で素顔は映らないが……)元老役には、ジェレミー・アイアンズ。デビッド・クローネンバーグ監督の『戦慄の絆(1988)』や『エラゴン/遺志を継ぐ者(2006)』といった作品に出演。クセのある演技を披露している。死神の声をアテたのは、クリストファー・リー。ハマー・プロ『吸血鬼ドラキュラ(1985)』のドラキュラ伯爵役で有名だが、個人的には『007/黄金銃を持つ男(1974)』の孤高の暗殺者スカラマンガを思い出す。(好きなキャラクタではないが……)若い人には『スターウォーズ』の新3部作の方だろうなぁ。他の出演者については、よく分からないが、イギリス映画なので、何となくみんな痩せている。アメリカ映画のようなデブはほとんど出て来ない。やっぱり清貧の国なんだろうなぁ。さて、前作はビミョーな感じだったが、本作品はフツーに楽しめるファミリー映画に仕上がっている。相変わらず、スペクタクル・シーンはないが、巨人が出て来たりして目を楽しませてくれる。(笑)“目を楽しませる”と言えば、初めて女性キャラが登場したことも取り上げておかなければいけない。でも、貧○なんだよねぇ……。(苦笑)薄衣をまとった美女が、何が悲しくて○乳なんだろう。お尻も小さい。許せない。(真剣)彼女が年の差カップルの相手に選んだのは、『コナン・ザ・バーバリアン』ならぬ“コーエン・ザ・バーバリアン”という歯抜けのオジイサン。英国らしく、セックス・ジョークも慎ましやかだ。(笑)だから、何も起きない。(笑)いや、何かが起きているけど、何も起きない物語は、行間を読む必要がある。これが実に厄介だ。(笑)もう少しストレートな描写をして欲しいものだ。かすかな旅情が漂うクライマックスとエンディングだけは好みだった。ほんのちょっぴりオススメ!
2015.11.14
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0223 アメイジング・ワールド【スタッフ】・監督・脚本 ヴァディム・ジーン・製作総指揮 ロバート・ハルミ Sr.、ロバート・ハルミ Jr.・撮 影 ギャヴィン・フィネイ・音 楽 デヴィッド・A.ヒューズ、ポール・E.フランシス・編 集 ジョー・マクナリー、リズ・ウェバー・原 作 テリー・プラチェット【キャスト】・ショーン・アスティン「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ(遠藤純一)・ティム・カリー「チャーリーズ・エンジェル」(佐々木省三)・ジェレミー・アイアンズ「ダイ・ハード3」(向井 修)・クリストファー・リー「スター・ウォーズ」シリーズ(斉藤志郎)・デヴィッド・ジェイソン(多田野曜平)【仕 様】・型 番 ALBSD-1234・製作年度 2008年・製 作 国 イギリス・原 題 THE COLOR OF MAGIC・収 録 103分・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕、2.デカ字幕、3.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・提 供 プライムウェーブ株式会社・販 売 アルバトロス株式会社・映像特典 予告編【ジャケット】・オモテ面:驚異の異次元世界へ 奇跡の旅が始まる・ウラ面 :総製作費14億円!! 鮮烈なビジュアル・イメージで描かれた スペクタクル・アドベンチャーの金字塔登場!! 巨大な亀の背中に乗り 4頭の象に支えられ 宇宙を漂流する“ディスクワールド” そこはあらゆる奇跡が現実になる 驚異の異次元空間 世界を滅ぼす謎を解き ディスクワールドの危機を救うため “世界の果て”を目指し 戦いと冒険の旅が始まる!!なんてステキなイラストだろう。(笑)これぞB級映画って雰囲気がプンプンするではないか。宙に浮く島、ドラゴンすら小さく見えるほど巨大だ。その下には、世界の果て……。こんなイラストを見たら、手に取らずにはいられない。いいデザインだ。でも、ウラ面は、イマイチ。本編のカラフルな映像とは違って、くすんだ色合いに統一されている。このセンスは良くないな。ザンネン!【感 想】「何も起きないが何かが起きている」ジャケットに惹かれて『アメイジング・ワールド/勇者の帰還』を手に入れた。ところが、観始めてから間違いに気づいた。冒頭にダイジェストが流れたのだ。もしや、と思ってググってみたら、案の定、『アメイジング・ワールド』ってヤツがリリースされている。副題がなくて、ジャケットも違う。ラピュタみたいな絵柄だ。仕方ないので、視聴を中止。急遽、通販で本作品を購入した次第。続編なら続編と、明記しておいて欲しいものだ。(溜息)さて、本作品だが、時間とお金をかけてまで観る価値があったか、と問われると「ビミョー……」と答えざるを得ない。たまに、こういうファンタジーにお目にかかるが、個人的にはあまり好みではない。じっくり観る余裕がないからだ。パッと観始めて、ワイワイ楽しんで、パッと終わってしまう方が、いい。(苦笑)『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』、『ナルニア国物語』などが代表するように、アクションやスペクタクルに比重を置いた作品が、いまの時代、ファンタジーでは主流だろう。みんな、そちらを向いているような気がする。興行収入もいいようだ。その一方で、ヘンテコな物語世界の構築に躍起になったファンタジーがある。主に英国映画に多いようだ。古くは『チキチキバンバン(1968)』、最近では『ナニー・マクフィー』のシリーズ等が、そうだ。例えば、『ドーン・オブ・ザ・デッド(2004)』に対する『ショーン・オブ・ザ・デッド(2004)』のポジションを考えると分かりやすい。(笑) 英国ってところは、昔からその傾向が強いような気がする。本作品も、古い英国映画の流れをくむファンタジー作品。スペクタクル・シーンはありませんので、念のため。(笑)何とも言えないが、日本や米国では、一部の好事家のための作品のような気がする。決して万人向けではない。かなり退屈だからだ。何も起きないけれど、何かが起きている物語は、その物語世界にどっぷり浸らないと、楽しめない。これが実に、簡単なようでカンタンではない。(笑)――宇宙を漂流する巨大なカメ。その甲羅には4頭の像に支えられた世界がある。それが、ディスクワールド。その奇妙な世界を観光に来たツゥーフラワーは、魔法使い“くずれ”のリースウィンドと知り合う。魔法使いを目指しながら修得出来ずに魔法学校を退学になったばかりのリースウィンドにとって、観光客は金貨を巻き上げる“カモ”でしかなかった。しかし、それは元老の知るところとなり、ツゥーフラワーの護衛を命ぜられてしまう。斯くして、2人の珍道中が始まる。……というお話し。まるでホラ吹き男爵の冒険のような物語。酒場での喧嘩を見たり、ドラゴンに乗ったり、最果ての海に行ったり……。一方で、魔法学校の権利争い(?)が描かれたりと、2時間弱のわりには盛りだくさんの内容になっている。でも、何だかのんびりしたムードで眠くなってしまうのだから不思議だ。原作は、テリー・プラチェット。日本でも『ディスクワールド騒動記』というタイトルで単行本が出ているらしい。それなりに知名度は高いようだ。同じディスクワールドを舞台にした『ナイトメア・オブ・クリスマス』も同じ監督で映像化されている。こちらも知らなかった。確かに、ジャケットを見ると、本作品にも出て来る“死神”が登場するようだ。続編でも前日談でもないようだが、同じ物語世界ならば観ておかなければ……。(苦笑)宿題が増えてしまった。TVMとはいえ、かなりお金をかけたようで、ヴィジュアル面では満足度が高い。でも、ヘンテコなユーモアに馴染めないかなぁ。個人的には、オススメ致しません!(お好きな方だけ、どうぞ!)
2015.11.13
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0203 エンジェル・アポカリプス【スタッフ】・監 督 イワン・ミトフ・製 作 ジェフ・ビーチ、フィリップ・ロス・脚 本 ネイサン・アトキンス、ポール・ジョシュア・ルービンス・撮 影 マーティン・チチョフ・音 楽 ダニエル・リチャーズ【キャスト】・サラ・ブラウン(瑚海みどり)・ミッシェル・リー(片岡身江)・エイドリアン・ポール「シューター/狙撃手」(小野塚貴志)・ウィリアム・ホープ「シャーロック・ホームズ」(穂積隆信)・ウラジミール・コーレフ(手塚秀彰)・ベリザー・ビネフ・ジョン・ラスコウスキー・シェリー・バロッド【仕 様】・型 番 LBX-120・製作年度 2010年・製 作 国 アメリカ・原 題 COLD FUSION・収 録 本編 82分・音 声 1.オリジナル(Stereo) 2.日本語吹替(Stereo)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9ビスタ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・発 売 元 ジャスティ・販 売 元 ファインディスクコーポレーション【ジャケット】・オモテ面:世界を救え 美しき戦士《エンジェル》たち・ウラ面 :レディアクション&SF&パニック!! エンタメ3大アイテムで完全武装!! 墜落したUFOから生み出された 恐怖の最終抹殺兵器 それが起動した時 人類文明は終焉を迎える 巨大な陰謀に戦いを挑む 2人の美女エージェント 世界の運命を賭けた “天使の黙示録”が幕を開ける!!いいデザインだ。(笑)実際に映像はどうなのかは兎も角、主人公2人の太ももに目が離せない。(笑)何でもアリのB級映画らしく、賑やかなジャケットに仕上がっている。ウラ面に使われている画像も、なかなかだ。【感 想】「DVDの出来映え」DVDの仕様も、作品のうちだと思っている。「映画とカンケーないじゃん!」とか言われそうだが、購入者の満足度に関わることだから、あたら無視は出来ない。画質や音響、スクリーン・サイズと、言い出したらキリがない。場合によっては、日本語吹き替えの有無から字幕翻訳のスキルも重要な要素だ。これまでも度々触れて来たように、私が重要視するのは、ディスクの使い勝手だ。本作品は、本編はなかなか面白かったが、使い勝手の面では落第点だ。何がダメって、新作紹介も予告編も収録されていないこと。ひとつくらい、映像特典が欲しいものだ。それに、メニューの大雑把さ。“英語再生”と“日本語再生”しかボタンがなくて、その下に6つのチャプターが並んでいるだけ。まぁ、大雑把なメニューは他にもあるから、善しとしよう。でも、“日本語再生”を選ぶと吹き替えで再生されるが、字幕は消えないのは、どういうこと? リモコンで字幕を選択しようとしても拒否される。これは、プレイヤーを代えても同じだった。たまに、こういう不具合いはあるが、ちょっとねぇ……。そんなわけで、本ディスクは、落第点である。(笑)さて、本作品は、SF映画っぽい設定+スパイ映画っぽい筋書き+レディ・アクション映画っぽいキャスティング。(笑) あくまでも“ぽい”ね。ジャケットのキャッチコピーのまんまってワケにはいかないが、いいセン行ってた。(笑)これは、稀有なことで、大抵は嘘八百が並べ立てられているが、本作品は実に正直だ。――80年代に撃墜したUFOを研究する施設は、ソ連の崩壊以降、ロシア・中国・米国によって極秘に運営されていた。しかし、UFOを直せないことに業を煮やした一部の幹部が、燃料から新型爆弾を作ることに方向転換。出来上がった爆弾を、アメリカで爆発させる。得体の知れない爆発で町を一つ失ったアメリカは、NSAが動き出す。エージェントのリオは、ウクライナに飛び、ロシアの中国人の女性エージェント、エカテリーナと合流、事件の真相と黒幕を暴き出そうとする。……というお話し。格闘シーンは、丁寧に撮っているし、女優さんの動きも良かった。これならOKだ、と期待したが、途中から失速。予算を使い切って、脚本を端折ったのだろうか? 何だか、そんな出来映えだった。だいたいUFOを撃墜する場面を冒頭に持って来ながら、その後は全く活用されないし、宇宙人も出て来ない(シベリアの研究所に送られた、と台詞で説明はある)し、UFOを登場させる意味がなかった。結局、あのUFOは、どうなったんだ?こんなことなら、UFOなんかに費用をかけず、“マッドサイエンティストの暴走”ってセンでまとめた方が、もっとちゃんと撮れたんじゃないか?面白かったけど、ディスクと同じように落第点だなぁ。(笑)オススメ致しません!
2015.10.24
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0200 エンダーのゲーム【スタッフ(参考)】・監督・脚本 ギャヴィン・フッド・原 作 オースン・スコット・カード・製 作 ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン、 ジジ・プリッツカー、リンダ・マクドナフ、 ロバート・チャートフ、リン・ヘンディー、 オースン・スコット・カード、エド・ウルブリッシュ・製作総指揮 デイヴィッド・コートスワース、デボラ・デル・プレト、 ビル・リシャック、テッド・ラヴィネット、 ヴェンカテッシュ・ロダム、マンディー・サファヴィ、 アイヴィー・チョン・撮 影 ドナルド・マルカパイン・編 集 ザック・ステンバーグ、リー・スミス・音 楽 スティーブ・ジャブロンスキー【キャスト】・ハイラム・グラッフ大佐………ハリソン・フォード(磯部 勉)・エンダー・ウィッギン…………エイサ・バターフィールド(逢坂良太)・ペトラ・アーカニアン…………ヘイリー・スタインフェルド(佐藤聡美)・アンダースン少佐………………ヴィオラ・デイヴィス(斉藤貴美子)・ヴァレンタイン・ウィッギン…アビゲイル・プレスリン(白石涼子)・メイザー・ラッカム……………ベン・キングズレー(麦人)【仕 様】・型 番 VWDP1527・製作年度 2013年・製 作 国 アメリカ・原 題 ENDER’S GAME・収 録 114分(本編)・音 声 1.ドルビーデジタル 5.1ch 英語 2.ドルビーデジタル 5.1ch 日本語・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、NTSC 日本国内向、 DVD、レンタル専用・字幕翻訳 森本務・発 売 元 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン・映像特典 1.音声解説 2.未公開シーン 3.オリジナル劇場予告編【ジャケット】・オモテ面:全米No.1大ヒットのSFアクション・ウラ面 :人類滅亡の危機、宇宙戦争を終結せよ! 全ては、その戦士に託されたこのジャケットで気になるのは、時計まわりで確認して行くと、1時の位置にいるのが、ベン・ギングズレー、3時の位置が、アビゲイル・プレスリン、5時の位置が、ヘイリー・スタンフェルドだろう。今度は、反時計まわりで、11時の位置が、ハリソン・フォード、9時の位置が、ヴィオラ・デイヴィス、7時の位置が、エイサ・バターフィールド。……では、6時の中央にいるのは、誰?(笑)【感 想】「アムロ・レイになれなかったエンダー」『機動戦士ガンダム』の主人公の少年兵アムロ・レイに、本作品の主人公エンダーとの共通項を見て取ることが出来る。少年が巨大なロボットを操縦するのは、この手のアニメでは定番だが、『ガンダム』は、主人公のリアルな成長を描いて異質だった。既に30年以上も昔のことだ。――地球が異星人フォーミックの襲撃を受けて半世紀。地球は、再度の侵攻に怯えながら、敵を殲滅するための準備を進めていた。少年少女をスカウトして、有能な司令官に仕立てて行くプログラム“バトルスクール”も、その一つだった。エンダーは、戦略の才に優れ、畏れずにそれを実行する怜悧さも持ち合わせていた。同時に人としての感情的な豊さに欠けており、それが故に、普通の社会に適応出来なかった。しかし、バトルスクールの教官であるグラッフ大佐の目にとまり、彼はバトルスクールに入ることになる。……というお話し。クライマックスに大きな仕掛けが施されているが、これには異論がある。気に入らない。エンディングから先の物語を描かなければ、ただの生意気なガキの自己発見の物語だ。(笑)エンダー役は、エイサ・バターフィールド。『ヒューゴの不思議な発明』の少年だが、随分と大きくなった。でも、子役が大人になると、ちょっとひいてしまう。(笑)「あら、ずいぶんと大きくなったわねぇ」と親戚のオバチャンのように微笑むことなんて出来ない。彼が心のバランスをとる相手として姉のバレンタインが登場している。この役を、アビゲイル・プレスリンが演じている。こちらも、ずいぶん大人びていた。ただ、他の女性キャラと描き分けが出来ていない上、彼女にも“輝き”が感じられなかったのは、ザンネン。出番も少なかったしね。でも、総じて、レビューの書きにくい作品だった。面白いかどうかは別にして、映像は素晴らしいし、物語の世界観も出来上がっている。子供たちの演技にも、引き込まれるものがあった。けれど、大人が不在のこの作品は、70~80年代なら分かるが、いま映像化するのって危険ではないのか?親や社会の大人たちが、子供に対して無関心な現代は、それこそ大人不在の世界だ。『ザ・チャイルド』の世界そのもの。スマホを端末にネット社会が並行してある子供たちは、“家”という社会、“学校”という社会、ゲームが仲介する“放課後”という社会、――子供たちは、器用にシフトしながら生きている。本作品のように、ゲームの勝敗が現実世界の生死を決める感覚が養われてしまったら、『ザ・チャイルド』は預言書になってしまう。本作品は、さしづめバイブルだ。『機動戦士ガンダム』が優れているのは、そんな特異な子供を、大人が躾て行くところにある。ブライトさんであったり、リュウさんであったり、ランバ・ラルさんであったり、シャアであったり、アムロに関わる大人たちが、コンピューター・オタクで内向的でニュータイプとほめそやされる少年に社会の規律や道理を教えて行く。(個々のエゴによるものだが……)本作品には、躾る大人がいない。それが、どうも気持ち悪い。見終えた後、言い知れぬ不安感が残る。こういう作品は、撮ってはいけないと思う。オススメ致しません!
2015.10.21
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0187 ドラゴン・パール/謎の皇帝のドラゴンボール【スタッフ】・監督・脚本・製作 マリオ・アンドレアッシオ「シークレット・パラダイス」・脚 本 ジョン・アームストロング「チェイス/RISK」 ロン・サンダース「クルタ/夢大陸の子犬」・製 作 マルコ・アンドレアッキオ、チャールズ・M.フライズ、 マーク・パターソン・撮 影 ジェフリー・シンプソン「セッションズ」「トスカーナの休日」・編 集 スレーシュ・エイアー「アイアン・スカイ」【キャスト】・サム・ニール「大脱出」「ジュラシック・パーク」シリーズ・ルイス・コルベット「シャルロットのおくりもの」・ロバート・マモーネ「マトリックス/リローデッド」・チャン・シウチョン「イップマン/最終章」【仕 様】・型 番 FFEDR-00675・製作年度 2011年・製 作 国 オーストラリア・原 題 THE DRAGON PEARL・収 録 本編 94分・音 声 1.オリジナル英語・中国語 5.1ch 2.日本語吹替 2ch・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 DVD、NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 株式会社SIMカンパニー・販 売 株式会社ファインフィルムズ【ジャケット】・オモテ面:想像を超える《冒険》の旅へ。・ウラ面 :呪われたドラゴンを救えるのは秘宝【ドラゴン・パール】 魔の力を悪用しようとする世界征服を企む悪と闘え!ジャケットのオモテ面は、いいデザインだ。上半分は、洞窟でドラゴンと邂逅した子供たちの姿。神秘的で静けさが漂っている。タイトルを挟んで下の方には、アクション・シーンの画像がコラージュされている。静と動が演出されていて見事だと思う。ウラ面は、端正でおとなしいカンジ。もう少し動きがあっても良かった。でも、オモテ面では後ろ姿だった子供たちが、ウラ面では顔を見せている。そこに演出の意図を感じる。でも、ドラゴンの顔が見られないのは、寂しいなぁ。(笑)【感 想】「♪金、銀、パール、プレゼント♪」子供向けの冒険ファンタジー映画。『センター・オブ・ジ・アース(2008)』なんかと、ほぼ同じ構造。適度にハラハラドキドキ、適度にワクワクで、安心して観ていられた。(笑)――遺跡の発掘調査をしている父親を訪ねて、中国に遣って来たジョシュ。同じように、中国人女性博士のリンと仲良くなる。2人は、竜寺を守るウーと知り合いになるが、彼は、リンが皇帝の末裔であると言い出す。リンが、他の人には聞こえない笛の音を聞き分けたからだ。ウーは、2人に竜と皇帝の物語を伝え、寺のどこかに秘密の扉があることを教える。……というお話し。モチロン、2人はドラゴンと出会い、竜玉(ドラゴン・パール)を返す冒険が始まる。無私の心で竜玉を返そうとするのだから、子供って、健気でイイなぁ。(笑)私だったら、絶対に“世界征服”を狙うな。2人は、ドラゴンの力で空を飛んだり、謎を解いたり、悪者と戦ったり、束の間の冒険に心をおどらせる。この辺りは、ファミリー映画としては手堅いストーリー展開で、なかなか楽しかった。特に、空を飛ぶシーンは、仕上がりが良く、結構良かった。ドラゴンが空を飛ぶ姿がヘンテコなのも良かった。どうして、あんな動きをつけたのか、不思議だ。(笑)そのドラゴンの造形も可愛らしく、これなら「1匹、水槽で飼ってみたい」と思わせる魅力があった。金色だし、水槽を玄関に置いたら金運が上がるかも知れない。(笑)小さいのが1匹欲しいなぁ。ジョシュ役を演じた子役は、ザンネンなくらい印象に残らなかった。(笑)誰なんだろ? 見た目は悪くないのに……。この子は、どこかで損をしているな。リン役を演じた子役は、利発そうで、なかなか鋭い輝きを放っていた。笑うとカドがとれて、柔らかくなる。もう少し笑顔を見たい子だ。竜寺を守るウー役は、香港映画に脇役で出ていそうな風貌だった。キャリアは長そうだが、お芝居に起伏をつけるのがヘタなご様子で、大人向けの作品で、いい役を貰うのは難しそうだ。どうなんだろ?(笑)ジョシュの父親役には、サム・ニール。『ジュラシック・パーク(1993)』以来、こんな役ばかり引き受けているような気がする。(笑)本作品は、いつもと同じお芝居だったが、少々浮いていたような気がする。集中力に欠けていたようだ。お仕事を請けたはいいものの、あまりお気に召さなかったようだ。中国が合わなかったか……。(笑)監督さんの名前は知らなかった。調べたら、『クルタ/夢大陸の子犬(1995)』を撮った方だった。動物映画が苦手な私でも、タイトルは知っているから、日本でもヒットしたのだろう。ファミリー向けの映画に才がある方なのかも知れない。本作品も、ソツなくまとまっており、お子さんが小さいご家庭なら1本常備しておいても損はないと思う。そんな出来映えだった。ちょっとだけオススメ!
2015.10.08
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0175 スペースカウボーイ【スタッフ】・製作・監督 クリント・イーストウッド・製 作 アンドリュー・ラーザー・脚 本 ケン・カウフマン、ハワード・クラウスナー【キャスト】・フランク・コービン………クリント・イーストウッド(小林清志)・ホーク・ホーキンズ………トミー・リー・ジョーンズ(坂口芳貞)・ジェリー・オニール………ドナルド・サザーランド(松井範雄)・タンク・サリバン…………ジェームズ・ガーナー(大塚周夫)【仕 様】・型 番 DL-18722・製作年度 2000年・製 作 国 アメリカ・原 題 SPACE COWBOYS・収 録 本編 130分+映像特典54分・音 声 1.オリジナル(5.1ch サラウンド) 2.日本語(5.1ch サラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・映 像 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 DVD、ROM機能付き、NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・映像特典 1.編集ジョエル・コックスによる製作裏話 2.“トゥナイト・オン・レノ” 3.視覚効果について 4.メイキング +オリジナル劇場予告編・字幕翻訳 林 完治・吹替翻訳 アンゼたかし・オリジナル・サントラ盤 ワーナーミュージック・ジャパン【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :クリント・イーストウッド製作・監督・主演 4大俳優共演で贈るスペース・アドベンチャー渋いジャケットだ。メインの登場人物の顔が宇宙空間に浮かんでいる。その下には、地球とクルリと迷走するスペースシャトル。(笑) これだけで、作品の雰囲気が伝わって来る。何気ないが、実に良いデザインだ。ウラ面は、同じ登場人物が青空をバックにニッカと笑っている画が大写しになっている。それだけだが、オモテ面の対比が鮮やかで、心躍る仕上がりになっている。こちらも、いい雰囲気だ。物語の詳細に伝わって来ないが、シリアスで明るくて、ちょっとコメディ・タッチなのが分かる。どんなクライマックスが待っているのか、興味がかき立てられる。シンプルなデザインの見本のようなジャケットだ。(笑)【感 想】「私も宇宙に行きたい!」実を言うと、クリント・イーストウッド監督作品の中では、本作品を観る機会が一番多い。出来映えはイマイチだが、マカロニウエスタンのヒーローとスペースシャトルなんて組み合わせは、そうそうお目にかかれない。(笑)――1958年、米国空軍のチーム“ダイダロス”は、初の宇宙飛行士になるはずだった。けれど、政府はダイダロス計画を中止、計画は創設されたばかりのNASAに引き継がれる。しかし、NASAが宇宙飛行士に選んだのは、チンパンジーだった。チームの面々は、宇宙に行くことを諦め、技術者として仕事に従事した後、退官した。……序盤で、物語の背景がモノクロ映像で語られる。面白いけど、若手俳優さんたちにメリハリがなく、イマイチだった。主人公フランクの若い頃を演じた俳優さんだけは、イーストウッドの苦々しい顔をする時の雰囲気をつかんで、親和性が高かった。こうした構造の作品では、姿カタチが似ていることも重要な要素だが、演じるキャラクタが同じなのだから、同じ演技でなければならない。モノマネでは困るし、難しいところだ。――40年が経ち、チーム“ダイダロス”の中心だったフランクは、妻と2人、静かな引退生活を送っていた。ところが或る日、NASAから協力を要請される。冷戦時代に打ち上げられたロシアの通信衛星“ICON”が制御不能になり、大気圏突入の危機にあると言う。この衛星の制御に使われているのが、フランクが“スカイラブ”用に開発したシステムだった。……ムリムリの設定だが、そこはC.イーストウッド監督、最後はキレイにまとめてみせる。ご安心を。(笑)フランクは、チーム“ダイダロス”を復活させ、自分たちが宇宙に行って衛星を直す、と強気の交渉。(笑) これが妥結して物語は動き始める。そこで気が付く。本作品はSFやポリティカル・フィクションではなく、夢を忘れなかった男たちのファンタジーなのだ、と――。言ってみれば、『スペースキャンプ』と同軸上にある作品だ。――チーム“ダイダロス”が復活。かつては音速機を操り宇宙を目指していたメンバーも、いまや還暦だ。パイロットだったホークは観光客相手にプロペラ機で曲乗りをしている。ジェリーは遊園地のジェットコースターを設計しており、タンクに至っては牧師になっていた。それぞれが、いまの生活や遺恨を抱えながら、フランクの持って来た計画にのって、再び宇宙を目指すことになる。……ホーク役には、トミー・リー・ジョーンズ。ジェリー役には、ドナルド・サザーランド。タンク役にはジェームズ・ガーナ。このキャスティングが最高に面白い。一体、誰が考えたのだろう。笑ってしまった。まるで、ハワード・ホークス監督の西部劇みたいだ。このメンツで『リオブラボー』みたいな西部劇を観てみたい。(笑)結局、イーストウッド監督は、トミー・リー・ジョーンズに花を持たせる。クライマックスで衛星に自分をくくりつけているところなんか「ガンダムかっ」と思ってしまった。その上、最後のあのカット、何てスゴイ画だろう。このワンカットのために2時間を費やして来たようなものだ。途轍もなくセンチメンタルで、途轍もなくファンタジックで、途轍もなくハードボイルドだった。イーストウッド監督にしか撮れない。(でも、どこか『七人の侍』みたいな感じがするのもご愛嬌)もっ回観よ。(笑)オススメ!
2015.09.26
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0163 V フォー・ヴェンデッタ【スタッフ】・監 督 ジェームズ・マクティーグ・製 作 ジョエル・シルバー、グラント・ヒル・製作・脚本 アンディ・ウォシャウ、ラリー・ウォシャウスキー・原 作 デイビッド・ロイド【キャスト】・イヴィー………ナタリー・ポートマン(浅野まゆみ)・“V”…………ヒューゴ・ウィービング(菅生隆之)・フィンチ警視…スティーブン・レイ(屋良有作)・サトラー議長…ジョン・ハート(中 博史)【仕 様】・型 番 DL-73660・製作年度 2006年・製 作 国 アメリカ・原 題 V FOR VENDETTA・収 録 本編 132分・音 声 1.オリジナル(5.1ch サラウンド)、2.日本語(5.1ch サラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、3.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・字幕翻訳 雨宮 健・吹替翻訳 久保喜昭【ジャケット】・オモテ面:『マトリックス』3部作のクリエイターが仕掛ける、 衝撃の近未来サスペンス・アクション!・ウラ面 :“『マトリックス』に並ぶ衝撃!ウォシャウスキー兄弟が仕掛ける、 近未来サスペンス・アクション!!”――Richard Collis,TIMEオモテ面は、赤地に主人公とヒロインが描かれたデザイン。ポスターをそのままジャケットにしたようだ。レトロなイメージを優先しているが、“赤”ってところが好きじゃないなぁ。(笑)ウラ面は、サッパリしている。メジャーからのリリースは、こういうタイプが多いな。劇場公開作品がほとんどだし、既に広告宣伝を終えているって判断なんだろうなぁ。敢えて、細々と記載したり画像を載せる必要はないってコトだろう。でも、つまらないなぁ。(苦笑)【感 想】「照れくさいが面白い!」最初はどうなるかと思った。(笑)“V”というキャラクターの造形があまりに大時代がかっていたからだ。冒頭、装飾華美なセリフをまくし立て始めた時は正直、目がテンになった。いまどきのセリフじゃあ、ない。シェークスピアじゃあるまいし、尻のあたりがこそばゆくて仕方なかった。(セリフは衒学的だが、振り付けられた動作ほどには物腰が優雅ではないのが難点)それでも、ナタリー・ポートマンの熱演に支えられて物語りの構築が進むといつの間にか、その世界に引き込まれていた。独裁者による圧制、市民の蜂起、革命という現在ではやや古いタイプのストーリーは、『リベリオン』なんかもそうだが、この頃の流行りなのだろうか。自家中毒気味の政治や混沌とした世界情勢への不安の現れか。反体制の活動を描く映画は、人間らしい自由を勝ち取って終わるのが常道だが、残念ながら本作でそのカタルシスを味わうことは出来ない。予定調和のようなラストはいただけないが、Vのセリフに馴れれば楽に観ることが出来る。レンタル版には、『スーパーナチュラル』ファースト・シーズンの第1話が収録されており、お得な一枚である。オススメ!!
2015.09.14
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0160 ザ・コア【スタッフ】・監 督 ジョン・アミエル・脚 本 クーパー・レイン、ジョン・ロジャース・製 作 デヴィッド・フォスター、クーパー・レイン、ショーン・ベイリー・撮影監督 ジョン・リンドレー(A.S.C.)・製作デザイン フィリップ・ハリソン・編 集 テリー・ローリングス(A.C.E.)・衣 装 ダン・レスター・視覚効果監督 グレゴリー・L.マクマリー・音 楽 クリストファー・ヤング・制 作 補 デヴィッド・ハウスホルター【キャスト】・ジョシュ……………アーロン・エッカート(大塚芳忠)・レベッカ……………ヒラリー・スワンク(魏 涼子)・エド…………………デルロイ・リンドー(島香 裕)・ジムスキー博士……スタンリー・トゥッチ(谷 昌樹)・ラット………………D.J.クォールズ(松野太紀)・パーセル将軍………リチャード・ジェンキンス(有本欽隆)・サージ………………チェッキー・カリョ(土師孝也)・アイバーソン船長…ブルース・グリーンウッド(金尾哲夫)・スティックリー……アルフレ・ウッダード(松岡洋子)【仕 様】・型 番 PIBF-1534・製作年度 2003年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE CORE・収 録 本編 134分+特典51分・音 声 1.英 語( 5.1ch サラウンド/ドルビーデジタル) 2.英 語( 5.1ch サラウンド/DTS) 3.日本語( 5.1ch サラウンド) 4.英 語(解説)( 2ch ステレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、 3.吹替用字幕、4.解説用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB スコープ・サイズ・そ の 他 片面2層ディスク+片面1層ディスク( 2枚組)、MPEG-2、COLOR、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、セル専用・その他2 パラマウント映画提供、 デヴィッド・フォスター+クーパー・レイン+ショーン・ベイリー作品、 スコープ・サイズ(パナビジョン、 1×2.40)、カラー(デラックス)、 ステレオ(ドルビー、DTS)・日本公開 2003年 6月 7日(配給 ギャガ=ヒューマックス共同)・日本語字幕翻訳 林 完治・日本語吹替翻訳 大川直美・日本語吹替演出 清水洋史・発 売 元 ジェネオンエンタテインメント株式会社・本編ディスク(本編 134分+予告編 7分) 1)16: 9 スクイーズ・マスター(スコープ) 2)ドルビー&DTS・ダブル 5.1ch音声 3)日本語吹替( 5.1ch) 4)監督の音声解説(英語 2ch) 5)日本語字幕、英語字幕、吹替用字幕、解説用字幕 6)オリジナル&日本版予告編( 7分) 7)ピクチャー・ディスク・特典ディスク(特典 44分、音声:英語 2.ch、字幕:日本語、 4: 3 収録) 1)未公開シーン(監督の説明付き)(14分) 2)メイキング「地球の中心へ」(11分) 3)SFXの舞台裏(19分) A.プリ・ヴィジュアライゼーション B.トラファルガー広場 C.ローマ D.ゴールデン・ゲイト・ブリッジ E.水晶洞 4)ピクチャー・ディスク※ピクチャーディスク【ジャケット】・オモテ面:---- ・ウラ面 :映画史上初。地球内部を完全映像化!衝撃のSFX超大作!! 地下3,000キロ、地球の心臓部《コア》 そこは、想像を遥かに超えた神の領域。初回限定版は、アウター・ケース仕様だった。光の線にそってケースが分かれて、中からトール・ケースが出て来る仕組み。なかなか凝っていた。(笑)オモテ面は、B級デザスター映画には敵わないものの、なかなかのデザインだ。主要登場人物6人の顔が並んでいるが、これが余分かなぁ。(笑)ウラ面は、情報量が多いが、キチンと物語を伝える画像が配置されている。細かい配慮だ。観る前は、何の画像か分からないが、観た後だと納得できる。いいジャケットだ。【感 想】「空想科学映画」本作品が好きだ。(笑)好きな理由は、ハードSFではなく、空想科学映画のような雰囲気を持っているからだ。或いは、古いSF映画のエッセンスが詰まっていると言ったらいいだろうか。地球に危機が訪れ、科学者や軍人がよってたかって対策を検討、突拍子もない解決策を編み出す。あろうことか、大した理由もなく、そいつを実行する。たいてい「時間がない!」とか、そんな理由。(笑)ヘンテコな最新兵器なんかも登場する。海底軍艦とか円盤型有人戦闘機とか……。地球は辛うじて危機を回避する。――ま、私のイメージは、そんなトコだな。エキスパートが大勢登場するのに、何故か主人公はシロート。専門知識は薄いのに、人望だけは厚い。彼が何か言うと、間違っていても、その通りになってしまう。(笑)地球にロケットをたくさん付けて動かそうとしたり、いきなり無敵の戦艦が出て来たりする、あれだ。(笑)バカバカしいと思いつつ、妙ちきりんな説明をされると、つい「あー、そうなんだ」と納得してしまう。(←バカですね)本作品はそんな映画である。――ボストンで、ペースメーカーの使用者32名が、時を同じくして亡くなる。また、ロンドンのトラファルガー広場では、鳥たちが狂ったようにビルや車にぶつかり始める。そして、スペースシャトルが用水路に不時着する事件が起きて、いよいよ事態は深刻さを帯びて来る。地球物理学のジョシュ・キーズ博士は、一連の事件を調べるうちに、或る結論に辿り着く。それは、俄には信じられないものだった。しかし、ほどなくして、キーズ博士は聴聞会に呼び出され、説明を求められる。彼は、政府首脳の前で「あと1年で地球は滅亡です」と自説を披露することになる。……というお話し。異常気象の原因が、地球のコア内部の対流が止まったことだと判明した辺りから、物語は収束し、事態収拾のための活動に移って行く。意外と早い展開だ。無駄に広げなかったことは、賢明だった。もともと、さほど予算のつかないB級映画だったらしい。ラッシュを観たスタジオ側が出来映えを気に入り、スペクタクル・シーンを追加、撮り直しをして仕上げた作品だと聞いている。だからかも知れないが、シナリオがコンパクトだ。コアを爆弾で刺激して再度動かそうという計画を3ヶ月で実行してしまう。よほど必死で説得し、各方面の調整をしたに違いない。もっとも、画面からは、そんな切迫感は伝わって来ない。(笑)どちらかと言うと、画面から伝わって来るのは、ふんわりした優しさだったり、呑気さだったりする。何しろ、地底探査船“バージル”に乗って地球の中心、コアまで行くのは、6名。この6名のキャラがたっていて、滅法面白いのだ。スペースシャトルのパイロットだったレベッカ・チャイルズ少佐(ヒラリー・スワンク)と、ロバート・アイバーソン船長(ブルース・グリーンウッド)。この2人がバージルを操縦する。主人公のキーズ博士(アーロン・エッカート)と高エネルギー兵器の専門家でフランス人のサージ・レベック(チェッキー・カリョ)。タレント科学者っぽいコンラッド・ジムスキー博士(スタンリー・トゥッチ)と、地底探査船の生みの親のエドワード・ブラズルトン博士(デルロイ・リンドー)。彼らを地上からサポートする天才ハッカーのセオドア・フィンチ、通称“ラット”(D.J.クオールズ)。これらのキャラクタは、抜群だった。セリフも軽妙でいいが、監督さんの演出も、いい。『地底探検』を彷彿させる場面もあり、アトラクション・ムービーとしても楽しめる。TDSの“センター・オブ・ジ・アース”に代わって、“ザ・コア”にならないかな、と思ったくらい。本作品の映像とシナリオのままライドしてみたい。(笑)科学的な考証にこだわる人には不向きだが、イマジネーションの広がりを楽しめる人には、断然オススメ!
2015.09.11
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0158 スカイ・キャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー【スタッフ】・監督・脚本 ケリー・コンラン・製作総指揮 オーレリオ・デ・ラウレンティス ラファエラ・デ・ラウレンティス ビル・ハーパー・製 作 ジョン・アヴネット マーシャ・オグレズビー サディ・フロスト ジュード・ロウ・撮影監督 エリック・アドキンス・プロダクション・デザイン ケヴィン・コンラン・VFX監督 スコット・E.アンダーソン・衣装デザイン ステラ・マッカートニー・編 集 サブリナ・ブリスコ・音 楽 エドワード・シェアマー【キャスト】・ジョー・サリヴァン…ジュード・ロウ(咲野俊介)・ホリー・パーキンス…グウィネス・パルトロウ(渡辺美佐)・フランキー・クック…アンジェリーン・ジョリー(朴 璐美)・デックス………………ジョヴァンニ・リビシ(佐久田修)・ヴァルガス博士………ジュリアン・カリー(千田光男)・ジェニングス博士……トレヴァー・バクスター(西川幾雄)・カジ……………………オミッド・ジャリーリ(麦 人)・ベイリー編集長………マイケル・ガンボン(小林勝彦)・謎の女…………………パイ・リン(セリフなし)・トーテンコフ…………ローレンス・オリヴィエ(青山 穣)【仕 様】・型 番 GNBF-1078・製作年度 2004年・製 作 国 アメリカ・原 題 Sky Captain and the World of Tomorrow(大空主将と明日の世界)・収 録 本編 106分+特典12分・音 声 1.英語 5.1ch サラウンド、2.日本語 5.1ch サラウンド、 3.英語 5.1ch サラウンド/DTS、4.英語コメンタリー1(2chステレオ)、 5.英語コメンタリー2(2chステレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.吹替用字幕、3.英語字幕、 4.コメンタリー用字幕1(日本語)、5.コメンタリー用字幕2(日本語)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、セル専用・その他2 ブルックリン・フィルムズ2+リフ・ラフ・ブルーフラワー+フィルモーロ作品 カラー(デラックス)、ビスタ・サイズ(1×1.85、HDTV原版 1×1.78)、 ステレオ(デジタル5.1ch=ドルビー、DTS)、 1時間46分( 7巻2920m)、 日本公開 2004年11月27日(配給 ギャガ=ヒューマックス共同)・日本語字幕翻訳 風間綾平・日本語吹替翻訳 小寺陽子・日本語吹替演出 伊達康間将・ディスク内容 1)本編映像 1×1.78ビスタ(16: 9スクイーズ収録) 106分 2)本編音声 1.英 語(5.1ch) 2.日本語(5.1ch) 3.英 語(5.1chDTS) 4.製作者コメンタリー 5.監督&VFXスタッフ・コメンタリー 3)本編字幕 1.日本語、2.吹替用、3.英語 4.コメンタリー1用、2.コメンタリー2用 4)特典映像 1.オリジナル予告編 2.日本版予告編 3.主演2人&監督来日インタビュー映像 計12分・発 売 元 ジェネオンエンタテインメント株式会社・販 売 株式会社竹書房【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ジュード・ロウ、グウィネス・バロトロウ、アンジェリーナ・ジョリー主演 驚愕の革新映像で描くアクション・アドベンチャー大作!1枚組と2枚組の2種類がリリースされたが、こちらは1枚組の方。ちょっと安っぽい。(笑)本編映像はモノトーン、セピアカラーだったが、このジャケットは“総天然色カラー”だ。(笑)ジャケットのデザインを云々する以前に、この違いに笑ってしまう。発売する側としては、売るための苦肉の策だったんだろうなぁ。【感 想】「何とも間抜けな映画」絵ゴコロはあっても、殆どシロートが撮ったも同然の作品だった。予告編を観た時は期待したんだけどなぁ。役者たちの戸惑いが透けて見えるようなのがいただけない。これは、特殊な撮影方法に原因があるのではなく、監督自身に原因があるように思える。ストーリーが、どこかで聞いたような話しなのは良いとしても、コメディの要素を入れようとして間の悪いカットが随所に見られる。恥ずかしいことこの上ない。こそばゆくなってしまう。いま時、こんなにセンスのない監督も珍しい。何と言うか、パソコンばかりいじって、あまり人と接したことのないオタクみたいな感じだ。モノを扱うのは上手いが、人付き合いが下手な連中。ましてや相手が役者とあっては尚更だ。演出の“え”の字も施されていないのは、そのためだろう。それが、役者たちの戸惑いの原因だ。(或いは、元々はシリアス調だったものを、試写の反応を見て大幅に脚本を書き直したか、だ。編集し直してアフレコしたのが今の作品なのかも知れない)ところで、登場するマシンの多くが、宮崎駿監督のアニメに出て来るマシンとよく似ている。この辺も観ていて鼻白らむ要因だが、まぁオマージュと思えば納得出来る範囲だろう。宮崎監督だってダ・ヴィンチのデッサンなんかから発想を得ているようだしね。(確証はありません、念の為)広く考えれば、総て先人たちの模倣とも言えるのだからメクジラを立てることもあるまい。それにしても、ジュウド・ロウ、グィネス・パウトロウ、アンジェリーナ・ジョリーといったスターを揃えていることに驚いた。スタジオ側もかなり力を入れたようだ。ところが、出来上がってみればこんな出来映え。さぞやガッカリしたに違いない。出演した役者たちも、二度とこの監督の許では仕事をすまい、と心に誓ったことだろう。(笑)実験的な要素があったとしても、まずは映画として面白くなければいけない。個人がコンテストに応募するためにコツコツ作業して仕上げる映像作品とは違い、映画は総合芸術だ。そして、お金を払って観に来る観客がいる。監督サンには、是非ともその辺りのことを考えてほしいものだ。ススメません。
2015.09.09
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0155 エラゴン/遺志を継ぐ者【スタッフ】・監 督 シュテフェン・ファンマイアー・製 作 ジョン・デイビス、ウィック・ゴッドフレイ・脚 本 ピーター・バックマン・原 作 クリストファー・パオリーニ・製作総指揮 ギル・ネッター、クリス・シムズ【キャスト】・エラゴン………………………エド・スペリーアス(山田孝之)・サフィラ(ドラゴンの声)…レイチェル・ワイズ(林真理花)・プロム…………………………ジェレミー・アイアンズ(有本欽隆)・アーリア………………………シエンナ・ギロリー(小雪)・ダーザ…………………………ロバート・カーライル(家中宏)【仕 様】・型 番 ----・製作年度 2006年・製 作 国 アメリカ・原 題 ERAGON・収 録 104分(本編)・音 声 1.英語5.1chDTS、2.英語5.1chサラウンド、 3.日本語5.1chサラウンド、4.音声解説・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・特典映像 1.シュテフェン・ファンマイアー監督による音声解説 2.未公開シーン(7種)・字幕翻訳 戸田奈津子・吹替翻訳 久保喜昭・2006年劇場公開作品【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ドラゴンと心を交わし天空を舞う、 選ばれしドラゴンライダーの 壮大な旅が今始まった―― ファンタジーを超えた、史上最大スカイ・アクション!オモテ面は、主人公エラゴンを中心に主要な登場人物が並ぶ。エラゴンはドラゴンのタマゴを持っている。ぼんやりとだが、ストーリーが伝わって来るデザインだ。でも、おとなし過ぎる感じがする。もう少し動きがあっても良かったような気がする。(後ろに並んだキャラクタたちに動きをつけるのが一番いいと思うのだが……)ウラ面は、ドラゴンに乗って空を飛ぶエラゴンの画像がメインに据えられている。いいデザインだ。でも、ちょっと写真が良くないな。もっとドラゴンがハッキリした画像はなかったのだろうか?【感 想】「子供の夢と大人のしつけ」『スターウォーズ(1977)』を観た中学生が、興奮したまま「オレにも書けるゼ!」と書いたような作品。(笑)あらすじが、ほとんど一緒だ。舞台が違うだけ。微笑ましいが、こんなんでいいのだろうか? まるで、なりきり坊やの魔法使いゴッコだ。そんな印象を強くしたのは、ジェレミー・アイアンズが演じる(元)ドラゴン・ライダーのブロムが、やたらと解説する場面があること。主人公のエラゴンが何も知らないから説明しているのだろうが、観客に対して説明しているようにしか受け取れなかった。時に用語の解説は必要だとは思うが、なくても平気なように作るのが、当然だろう。稚拙な脚本、ダイアローグだった。それは、エラゴンの成長(?)過程にもうかがえる。ドラゴン・ライダーとして自覚が芽生えて行くに従って、だんだん嫌なガキになって行く。(とても成長とは言えないな)それが物語の中心に据えられているのだから、観ていても不快感が残る。“子供の夢”だと思えばいいのだろうが、莫大な費用をかけての映像化となると、そうも言っておれない。多くの子供が観るのだ、責任とか義務とか鍛錬とか努力とか、キチンと道徳的な側面を教えなければならない。それを、「何年もかかって学ぶことを本能的に修得してしまった」なんて……。人生をバカにしているとしか思えない。原作がどうだか知らないが、こんな安直なお話しを、大人は受け入れられない。中盤以降、エラゴンがやたらと魔法を使うのも失笑モノ。真面目な顔で呪文を連呼する。「いつ学んだんだよ!」とツッコんでしまった。一度くらいなら見よう見真似ってこともあるが、これだけ頻繁だと、「何なんだよ、オマエ」と興味が失せてしまった。突然、必殺技を繰り出すなんて、少年ジ○ンプの漫画みたいだ。思えば、バンババンもホシヒュウマも魔球を生み出すのに“修行”した。けれど、いきなり○○○○人になって絶大なパワーとワザを使えるようになるのは、ジャ○プだけ。そんなイメージです、はい。(笑)見所は、シェナ・ギロリー。魔法で拘束され、痛めつけられる。横たわった女性が「ウッ」とか苦痛に顔を歪めると、何故かドキドキしてしまう。(笑)ここだけ見所だった。(スミマセン)CGで描き出されたドラゴンは見事。さすがILMと感心してしまった。いま観ても、全く遜色ない。空を飛ぶシーンに工夫が欲しいところだが、欧米人の感性では、こんなもんだろう。アクションでしかない。宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ(1984)』で、メーベェが上昇気流に乗って舞い上がるシーンの浮遊感は、日本人ならではの感性だなと最近気づいた。即物的な欧米人には描けない。ムリだ。続編があるようなエンディングだったが、いまのところ『2』がクランクインしたような話しは聞いていない。採算が合わずに見送られたか……。まぁ、この場合、その方がいいかもね。(笑)オススメ致しません!(シェナ・ギロリーだけ必見)
2015.09.06
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0136 タイムマシン【スタッフ】・原 作 H.G.ウェルズ・監 督 サイモン・ウェルズ・脚本・共同製作 ジョン・ローガン・視覚効果監修 ジェイムズ・E.プライス【キャスト】・アレクサンダー…………ガイ・ピアース(子安武人)・ウーパー・モーロック…ジェレミー・アイアンズ(小川真司)・ボックス…………………オーランド・ジョーンズ(置鮎龍太郎)【仕 様】・型 番 DL-22191・製作年度 2002年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE TIME MACHINE・収 録 本編 96分、映像特典30分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド) 3.音声解説(監督S.ウェルズによる)※1 4.音声解説(製作D.バルディスによる)※2・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、 3.音声解説用字幕(※1)、4.音声解説用字幕(※2)・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・映像特典 1.未公開オープニング・シーン( 7分) 2.狩猟シーン 絵コンテ( 6分) 3.メイキング集:モーロック誕生( 6分) :タイムマシンの設計( 6分) :視覚効果について( 4分) :スタントについて( 1分) <オリジナル劇場予告編収録>・音声特典 1.監督サイモン・ウェルズと編集ウェイン・ウォーマンによる音声解説 2.製作デイビッド・バルディズと 視覚効果監修ジェイムズ・E.プライスによる音声解説・字幕翻訳 佐藤恵子・吹替翻訳 藤澤睦実【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ハリウッド最強VFXチームが総結集! 史上最高の映像世界の誕生!! ドリーム・ワークスが放つSF超大作 未公開オープニング・シーン、メイキング映像などを収録した特別版。青一色のジャケットは好きだ。オモテ面は、いいデザインだと思う。(笑)けれど、ウラ面は、ゴチャゴチャした印象のデザインで、よろしくない。タイムトラベルを表現したかったのだろうが、そんなことよりドラマ部分を強調して欲しかった。【感 想】「感動のない冒険なんて」『アバター』は素晴らしかった。ジェームズ・キャメロン監督のブランクを感じさせない、――いや、それどころか十年という歳月を濃密な映像空間に凝縮させたようだ。圧倒的な画と音の迫力は他の追随を許さない領域に踏み込んでいた。封切り当時は月1度のペースで劇場に足を運んでいたが、毎回、映像と音響の迫力を堪能させて貰った。前置きが長くなったが、『アバター』を観た時、本作品のことを思い出した。連想した理由は、主人公が訪れる未来世界のイメージが『アバター』と似ていたからだ。いや、「似ていた」と言うと誤解されそうだが、画と音のイメージにぼんやりと共通点がある、――その程度だ。それでも、本作品にとっては名誉なことではなかろうか。何しろ相手は世界最高の興収を上げたのだから。(笑)さて、本作品は、H.G.ウェルズのSF小説『タイムマシン』を、曾孫が監督したVFX満載の大作である。ただ、かなり脚本がヘボくて退屈この上ない。然も、監督さんにスキルがないものだから製作費に反比例して“凡庸”のひと言に尽きる出来映えになってしまった。(途中で体調を崩してゴア・ヴァービンスキー監督に交代したようだが、真相は「降板させられた」のだと私は思っている)タイムトラベルの描写は原作に近いらしい。VFXはデジタル・ドメイン社が担当したようだが、それだけで観客をつなぎ止めておくことが出来るはずもなく、興収的には惨敗したようだ。何しろ異境の地を訪れる不安や喜びや決意、その他もろもろの感情が描かれないのだから、ヒドイ話しである。何の感動もない。原作はSFの古典だが、根底には冒険心をくすぐるドラマがある。それを無視して見てくればかりのVFXに力を注いだのでは本末転倒である。未来世界に残ることを決めた科学者の想いを描き出して欲しかった。残念なことである。『デトロイトメタルシティ』のような扮装で登場したジェレミー・アイアンズに大爆笑。オススメしませんけどね。(笑)
2015.08.18
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0134 イーオン・フラックス【スタッフ】・監 督 カリン・クサマ・脚 本 フィル・ヘイ&マット・マンフレディ・原作・クリエイター ピーター・チョン・プロデューサー ゲイル・アン・ハード、デヴィッド・ゲイル、 ゲイリー・ルチェッシ、グレッグ・グッドマン、 マーサ・グリフィン・撮 影 スチュアート・ドライバーグ・音 楽 グレーム・レヴェル【キャスト】・イーオン・フラックス……………シャーリーズ・セロン(藤本喜久子)・トレヴァー・グッドチャイルド…マートン・ソーカス(てらそままさき)・オーレン・グッドチャイルド……ジョニー・リー・ミラー(内田夕夜)・シサンドラ…………………………ソフィー・オコネドー(藤貴子)・ウーナ・フラックス………………アメリア・ワーナー(佐古真弓)・ハンドラー…………………………フランシス・マクドーマンド(磯西真喜)【仕 様】・型 番 GNBF-1130・製作年度 2005年・製 作 国 アメリカ・原 題 AEON FLUX・収 録 本編 93分+特典 9分・音 声 1.英語(5.1chサラウンド/ドルビーデジタル)、 2.英語(5.1chサラウンド/DTS) 3.日本語(5.1chサラウンド/ドルビーデジタル)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、3.吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ(1×2.35/スーパー35)・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・日本語字幕 林完治・日本語吹替 川本優子・日本語吹替演出 福本莞爾・パラマウント映画&レイクショア・エンタテインメント提供、 ヴァルハラ・モーション・ピクチャーズ&MTVフィルムズ作品・日本公開 2006年 3月11日・提供・配給 ギャガ・コミュニケーションズ・映像特典 1.シャーリーズ・セロンから日本のファンへのメッセージ(30秒) 2.シャーリーズ・セロンの来日舞台挨拶映像( 4分) 3.オリジナル予告編&オリジナルTVスポット( 5分)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :反政府組織の革命戦士イーオン・フラックスに 秘密と虚偽のヴェールに包まれた 未来都市の支配者暗殺の命が下る……。オモテ面は、主人公イーオン・フラックスのイラスト。コミックが原作のようだから、これが元のキャラクタだろうか? シャーリーズ・セロンに見えなくもない……。(笑)ウラ面は、思い切りシャーリーズ・セロン。(笑) どこかもかしこもシャーリーズ・セロン。これでは、物語世界が、さっぱり分からない。ファンには嬉しいだろうけど。(笑)【感 想】「美女の復活」シャーリーズ・セロンの“復活”を見せるための映画だ。『モンスター』で太って弛んだ肉体に変身してみせ、見事オスカーを分捕った執念はさすがだった。だが、誰もが思ったはずだ、「あんなに太ったら元に戻せないんじゃない?」って――。かく言う私も「完全には戻らないだろうなぁ」と応じていた。「セルライトの痕が消えないだろ!?」と。ところが、人間の肉体は凄い。R.デ・ニーロを見て来て知っているはずなのに、こうも見事に肉体改造されると驚きを禁じ得ない。しかも、女優だ。(女性蔑視の意味はありませんので、念のため)本作は、肉体を元に戻し、「凄いでしょ!」と言いたげなシーンが満載だ。誤魔化せない全身タイツのような衣装がほとんどだし、体の柔らかさを見せつけるようなアクロバティックな体勢も多い。スタンドインを使っている場面があったとしても素晴らしいプロポーションを披露している。ただ惜しむらくは、あまり身体能力は高くなさそうなことだ。走っている後ろ姿はドタドタだし、格闘シーンのスピードも鈍い。(ストレッチやヨガは得意そうだが)これだけは天賦の才に負うところが大きいから、努力だけではどうにもならない時もある。A.ジョリーやJ.ガーナーのように武道の訓練が必要だったろう。勿論、監督は自らの才能を印象づけるために色々と工夫しているが、あまりパッとしない。途中で予算でも切られたのか、肝心なシーンがなかったりしている。特に鳥瞰するカットが必要なはずの場面でそれがないのは致命的だ。おかげで『SG1』のようなTVドラマかと思う瞬間が多々ある。そういう意味ではとてもチープだ。欧米ってのは“子供が生まれなくなる世界”を想定した映画をよく作る。不妊や出産制限をバックボーンにした映画も多い。何故だろう? あまり日本には見かけないが、不思議だ。それとも日本ってのが不思議な国なのかも知れない。映画そのものは破綻ギリギリのところで踏みとどまっている。それが良いのかどうか分からないが、まぁその程度の出来映えである。あくまでもC.セロンを見るための一編です。一般にはオススメしませんが、ファンの方には狂喜乱舞の必見です。
2015.08.16
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0105 2048【スタッフ】・監督・脚本 ジーン・デ・セゴンザック・脚 本 トーステン・ディウィ・視覚効果 イアン・アラード、アーロン・デン・衣 装 ディアナ・シリアーズ【キャスト】・イアン・サマーハルダー(佐藤雄大)・ジェームズ・ブローリン(宝亀克寿)・ベティナ・ジマーマン(雨谷和砂)・字幕翻訳 榊原美奈子・吹替翻訳 中村紀美子【仕 様】・型 番 ATVD-14381・製作年度 2008年・製 作 国 ドイツ・原 題 LOST CITY RAIDERS・収 録 本編98分・音 声 1.英語(ドルビーステレオ)、2.日本語(ドルビーステレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.デカ字幕、3.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 アット エンタテインメント株式会社・販 売 アット エンタテインメント株式会社・提 供 株式会社ショウゲート・映像特典 予告編・リリース 2010.09.03.【ジャケット】・オモテ面:大津波!水面上昇!すべてが沈む!!・ウラ面 :2048年-世界の90%が水没!! 人類に、生き残るすべはあるのか-? 「アルマゲドン」「ウォッチメン」のスタッフが放つ、近未来SF超大作!実にステキなイラストだ。(笑)自由の女神が水没し、地球がどういう状態になっているのか端的に現している。本編でもこれくらい力を入れて描いてくれていたら、もっと面白い作品になっただろうに……。ウラ面のデザインも、SFを強調しているが、中身は、そうでもない。(笑)然も、物語も読み取れるし、いいデザインだと思う。ホント、作品そのものよりも、ジャケットの方が優れている。【感 想】「水没した冒険アドベンチャー映画」タイトルやジャケットからB級デザスター映画を期待していたのだが、裏切られてしまった。ザンネン。(溜息)でも、ヘナチョコ『インディ・ジョーンズ』だと思ってみると、なかなか楽しい作品だった。最近、とみにドイツ映画が好きになって来た。(笑)――地球温暖化が進んで海水面が15mも上昇した2048年。陸地の大半が水没し、地震や津波で地球の人口も激減していた。残された人々は、わずかばかりの陸地にしがみついて生活している。サルベージ業を営むクビアック親子の許に、バチカンから命令が下る。それは海水面の上昇を止めるための秘策=“ソベクの杖”の引き上げだった。……というお話し。監督は、ジーン・デ・セゴンザック。脚本も手掛けている。『グランドクロス(1998)』や『ミミック2(2001)』、『エアポート03(2002)』等を撮っており、TVMやOVAの監督さんとしては手堅い方のようだ。トーステン・ディウィが脚本を仕上げている。『フルスピード(2005)』『サイレント・ワールド(2004)』なども書いているが、あまりスキルは高くない。本作品にしても、さほど優秀ではなかった。監督さんのナマ温い演出のせいもあるが、短絡的な脚本によるところが大きいだろう。この内容を90分におさめるのは難しかったようだ。粗筋だけなら、かなり面白いだけにザンネンだ。――いや、待てよ、25年も未来の話しなのに、現代と変わらない小道具や衣装にも問題がある。“ソベクの杖”の安っぽさも、いただけない。船や建物にも工夫がなかった。辛うじて、クライマックスのセットに描かれた“線画”だけは、見事だった。(笑)やはり、登場人物が身につける衣装が一番罪が重いな。担当したのは、ディアナ・シリアーズ。最近は仕事に恵まれて、エヴァ・グリーンが出演したウエスタン『悪党に粛清を(2014)』、ニール・ブロムカンプ監督の『チャッピー(2015)』でも衣装を担当している。……でも、本作品は何も考えていないなぁ。(苦笑)有名作品のスタッフが参加しているらしいが、CGはかなりショボい。ジャケットには、“視覚効果 イアン・アラード、アーロン・デン”と記載されている。『アルマゲドン(1998)』等に参加していた方々らしい。長いクレジットをチェックする元気はないので、未確認である。(苦笑)主演は、ジャック役のイアン・サマーハルダー。TVドラマ『LOST』で人気を集めた俳優さんだが、『Uボート/最後の決断(2004)』や『アノマリー(2014)』も出演している。本作品では、“主役”と呼べるほどの存在感はなかった。その父親、ジョン役には、ジェームズ・ブローリン。『カプリコン・1(1977)』や『悪魔の棲む家(1979)』とか、私たち世代には懐かしい役者さんだ。久しぶりに見たような気がする。ずいぶんイメージが変わっていた。ジャックの元彼女、ジョヴァンナ役には、ベティナ・ジマーマン。『アースレイジ(2011)』『サイレント・ワールド(2004)』に出演していた男顔の美人さん。女性は男顔の方が美人だし、男性は女顔の方がハンサムだと思っている。体格がいいので、この手の作品にはピッタリだ。弟のトーマス役には、ジェイミー・トーマス・キング。アサイラム製『アドベンチャー・オブ・スノーホワイト(2012)』に出ていたらしい。観たはずなのに、全く判らなかった。中盤から仲間に加わる女性整備士のカーラが、いいキャラだったが、活かし切れず。こちらもザンネンだった。ドイツ映画なので、作りはしっかりしている。2時間にして、丹念に作り込めば、面白かったと思えるだけに、ザンネンでならない。惜しいっ!
2015.07.18
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0084 セレニティー【スタッフ】・監督・脚本 ジョス・ウェドン・製作総指揮 クリストファー・ブキャナン デイヴィッド・レスター アリサ・テイガー・製 作 バリー・メンデル・音 楽 デイヴィッド・ニューマン【キャスト】・マル…………ネイサン・フィリオン(桐本琢也)・ゾーイ………ジーナ・トレス(湯屋敦子)・ウォッシュ…アラン・テュディック(白熊寛嗣)・リバー………サマー・グロー(弓場沙織)・サイモン……ショーン・メイハー(風間秀郎)【仕 様】・型 番 UNDR-42730・製作年度 2005年・製 作 国 アメリカ・原 題 SERENITY・収 録 約119分(本編)・音 声 1.英語(5.1ch)、2.日本語(5.1ch)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、3.韓国語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン・特 典 1.未公開シーン 2.NGシーン 3.未来の地球:“かつての地球” 4.製作の裏側 5.“FireFly”の復活 6.ジョス・ウェドン監督によるイントロダクション 7.製作者たちの思い 8.脚本/監督ジョス・ウェドンによる本編音声解説【ジャケット】・オモテ面:彼女は、最強のバトル・マシン。・ウラ面 :遥かな宇宙の彼方で誰も見たことのない冒険が始まる…!全体的にシンプルなデザインだが、どうも「気ののらないデザイナーの手によるものじゃないか?」――そんな気がしてならない。(笑)最近、本作品を気に入っている私としては、どうも歯がゆい。ウラ面だって、当たり障りのないデザイン。(溜息)作り直して欲しいなぁ。【感 想】「微妙にツマラナいくせに、妙に面白い」端的に言って、ありがちなスペースオペラだった。……でも、悪くない。(笑)……でも、良くもない。(笑)何ともヘンな作品だ。オンボロ宇宙船の船長が、謎の兄妹を助けたがために、アライアンス同盟軍に追われることになる。……というお話し。打ち切りになったTVドラマの映画版とのこと。そもそも打ち切りになったドラマを「映画にしよう!」って考えるトコがふざけている。完結させたいって気持ちが強かったのだろう。よほど悔しかったに違いない。(笑)この、ひとをくった企画を実現させたのは、ジョス・ウィードン。いまでは『アベンジャーズ』の監督として知名度を上げ、確固たる地位も確立しているが、本作品製作当時は、まだシナリオ・ライターでしかなかった。然も、映画はノンクレジットだし、主だった作品はTVドラマだ。きっとプレゼンテーションが抜群に上手かったのだ。そうでなければ、資金を集められなかったはずだ。正直、軽めのセリフで場面を切り替えるところは、TVっぽい。チープだ。CMが入るドラマなら兎も角、映画では上手に使わないとリズムが悪くなる。また、スピード感に欠ける演出も、シロートっぽさが否めない。明らかに監督としては経験不足だろう。けれど、作品に対する情熱というか愛着が、そうした欠点を補っている。細かなインサート・ショット、カメラのアングルにも凝っている。セットの作り込みもハンパじゃない。ただ、B級映画の哀しさで、デザインや造形に説得力がなかった。例えば、重火器にしても、主人公のマルが愛用するリボルバーが一番リアルという本末転倒ぶり。それはダメでしょ。(笑)マルを演じたのは、ネイサン・フィリオン。TVドラマ『キャッスル』で当たり役を得たが、この頃の方が体躯も締まっていて、いい男だ。(笑) でも、鈍い動作は格闘シーンには向かないなぁ。宇宙船“セレニティー”のクルーには、TV畑の役者さんが名を連ねている。いずれも、どこかで見たような方ばかりだが、皆、楽しそうに自分の役を演じていた。たぶん、監督さんと同様に打ち切りが悔しかったのだろう。仲の良さそうな現場がうかがえる。(冒頭に登場する女性教師は、『BONES』のタマラ・テイラーではなかったか……)面白いのは、洗練されていないわりには、カメラの長回しが多かったこと。役者さんにとってはプレッシャだが、リハーサルを繰り返すことで一体感が育まれる。よい作品をつくろうという情熱を燃え上がらせるには、最適な手法だ。ただ、ワザとらしくなってしまう点がマイナス。致し方ないところだが、この規模の作品としては、その取り組みを高く評価したい。謎の少女リバを演じたのは、サマー・グロー。TVドラマ『サラ・コナー・クロニクル』に出ていた方だ。あのジャケットは印象的だった。女の子としては、可愛くもないし、美人でもない。けれど、格闘シーンは見事。もうちょっと見ていたい気がした。ヘンな作品だし、ツマラナかったりするのだが、何となく愛おしい作品だった。この際だから、打ち切りになったドラマ『ファイヤーフライ/宇宙大戦争』も観ておこうかな。(笑)オススメ!
2015.06.27
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