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2023.12.10
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カテゴリ: ヴァニラ文庫


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2013年7月刊
ヴァニラ文庫Miel
著者:玉紀直さん


「早速ですが、僕と結婚してください」義理で受けたお見合いで開口一番にプロポーズされてしまった芽衣。SPとは結婚できないとはっきりお断りしたのに、護は諦めるどころか猛アプローチしてくる。甘やかされて心の壁を壊され、快感に溺れさせられて心がグラつく。彼がSPでさえなければ一緒にいたいのに。そんなときある事件に巻き込まれて!?

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 高羽芽衣=保育士。とある理由からSPという職業が嫌い。
  堂島護=芽衣の見合い相手のエリートSP。


亡き父の昔の同僚からどうしてもと頼まれお見合いした芽衣。
しかし、話を聞いた時から会うだけ会ってお断りしようと心に決めていた。何故ならお相手の職業が大嫌いなSPだったから​。
彼、堂島護はいかにもモテそうな外見で、わざわざお見合いする必要も無さそう。なのに、開口一番「結婚してください」と言われて思わず茫然。
さも、第一印象から決めてました!ばりの彼に正気に返った芽衣は呆れつつ、きっぱり断ると座敷を後にしたのだった。

その翌日、帰宅時に園児の家庭トラブルに巻き込まれた芽衣はあわや連れ去られそうになり、危うい所を護に救われ事なきを得た。
助けてもらっておいてなんだが、随分タイミングが良く現れたなと思っていたら、彼は芽衣ともう一度話をしたくて園の近くで待っていたらしい。
どうしても諦められないので、前向きに自分との結婚を考えてくれないかと話す護に、仕方なくSPという職業が嫌なんですと告げた。

芽衣の父はSPで彼女が高校生の時に殉職していた。母は父の死にショックを受け暫く落ち込みそれを間近で見ていた芽衣はSPという危険な仕事を憎んだ。
だから護と結婚するなんて無理。
しかし、護は彼女の父に訓練学校時代に世話になっており、事情も承知していたのだった。なら察して欲しいという芽衣に、最終的に断られるにしても自分のことを知ってから判断して欲しいと頼まれ、気は変わらないと思うけどそれで納得するならと頷いた。

それからというもの、忙しいだろうに護は足繁く彼女のご機嫌窺いに現れ、その人懐っこさに芽衣も段々と絆されて行った。
護は先日の連れ去られかけた件もあってか、随分と心配してくれているらしい。
あのような危険なことはさすがに稀ではあるものの、勤務中は少しでも気を抜けない上に有事の際は身体を張ってでも子供たちを守らなければならないので、保育士は中々ハードな仕事だった。
園児の家族達の家庭問題も嫌でも耳に入って来るし、ストレスも多い。おまけに本来は親がやるはずの躾まで園任せにする家も。
さすがに今日は腹に据えかねて、護と食事がてら酒を飲んだ芽衣は飲み過ぎて愚痴三昧。キャパを越えて倒れた彼女は気付くと彼の部屋だった。

夢に見てつい昔トラウマになった事件を思い出してしまった彼女は、護に縋りそのまま一線を越えてしまったことから話し合い、結婚を前提とした交際を承諾。
父の死について蟠りがあったのは確かだが、実は幼い頃にトラウマになった出来事が元で芽衣は父を避けていた。なのに、和解することなく父が殉職してしまったので、ずっと後悔していたのだ。
護と付き合ううちにそのことに気付くことができたので今は随分とスッキリしている。

一方、護は実家からのしつこい呼び出しに辟易していた。
彼の父はメガバンクの頭取で、芽衣との交際について話を聞きたいのだろう。
案の定、父は一般人の彼女との結婚をよく思っていないようだったが、芽衣が自分を庇って亡くなったSPの娘と知って思う所があるようだった。
翌日、護の父は保育園を尋ね芽衣と面会。彼女の父の死が自分を守ったせいだと話し・・・。


親父、余計な事いうなよ~~~~。
でも結婚するとなればいずれバレるか。
そして、芽衣は護の過去を知ります。天才的な頭脳を持つ彼は吸収するままに勉強や習い事を詰め込まれ、父の後を継ぐはずだったのに、何故だか全部投げ捨ててSPになったらしい。
今となっては立派な仕事だと判るだけに、堂島氏がSPの仕事を卑下するのが許せず反発。父の死が例え堂島氏を守ったせいだとしても彼を嫌いになったりしないと言い切る芽衣。
このやりとりで彼女は堂島氏に興味を持たれたようだったけれど、序盤に家庭トラブルがあった園児の父親の暴走により再び連れ去り事件が発生。後を追った芽衣も巻き込まれることに。
でも間近にいた堂島氏の連絡により護が駆けつけ、園児の父は敢無く確保となります。
今作では保育士さんが巻き込まれがちな家庭の問題がいくつも出て来て、本当に大変な仕事だなと読んでてしみじみ。それで薄給なんですもんね、割に合わないよ。
世の中話の通じない人とか多いから、トラブルも多岐にわたりそう。

事件後、二人は両家共に結婚を認められ婚約。
最後はちょっとほのぼのした感じで終わっています。
この保育園、同レーベルの「貴方の子供じゃありません」に出てた海花ちゃんが通っていて、思わず( ̄ー ̄)ニヤリとする場面も。


評価:★★★★★







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最終更新日  2023.12.10 09:00:09
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