田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2017.06.20
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モンゴルの政策金利が6月16日から2%下がり、12%になりました。

この政策金利というのがどういうものなのかは正確にはわかりませんが、普通に考えれば公定歩合と同じでしょう。つまり中央銀行が市中銀行からお金を預かるときの金利ということでしょう、多分。

モンゴルは元々の金利が高いこともあり、日本やアメリカのように金利を変更する場合に0.1%とか0.25%なんてみみっちいことはせず、ドーンと2%も下げます。

しかし、昨年はもっとすごく、5月に10.5%に引き下げた後、8月に4.5%も引き上げ15%としました。

この時は、トゥグルグ安が続いたので、通貨防衛のためということでしたが、結果としては大して効果はありませんでした。

今回は、なんで引き下げたのか?その効果はどうなのか?と、考えてはみましたが、日本にいながらそんなことがわかるはずありません。なので、若干の想像と現地からの情報で書いてみたいと思います。

まずは市場環境、と思ったのですが、モンゴルではトゥグルグの市場金利がどの程度で推移しているのか、というのがよくわからないのです。

例えば、ハーンバンクからほぼ毎日のようにPriority_Daily market news という題名で市場情報を送っていただいています。これは大変便利で、モンゴルにおける主要ニュースをピックアップして、英語版で送ってくれます。

このニュースには金融市場の情報も含まれているのですが、何度見てもトゥグルグの金利情報がないのです。

私の見方が悪いのでしょうか?もし関係者の方が本ブログを見て「そんなはずはない。ちゃんと書いてるぞ」という場合は、こそっと私に教えてください。

金融関係の情報は、インフレ率、政策金利、マネ―サプライ等に加えて、貿易収支や外貨準備程度です。金利情報はいろいろあるのですが、どれもドルのものばかり。

モンゴルの外債情報も詳しく出ていますが、全部ドルなどの外貨でトゥグルグ建てはありません。あとはモンゴル証券市場の株価だけ。

やはりどう見ても、トゥグルグの金利動向がわかるものはありません。きっとまだそういう国というか、そういう市場なのでしょう。いや、金融市場そのものがほとんどないのかもしれません。

なので、今回の金利引き下げについても「市場金利が下がりつつあった」とか「政策金利の変更発表で市場金利が下がった」などは全くわかりません。


現地からの情報では「最近、モンゴルの国債のイールドが2%ほど下がってきている」との話は聞いていました。要するに、市場金利らしきものが2%下がってきているということです。

国債のイールドが発表されているなら、それを参考にすればかなり市場の動きはわかるはずですが、どうもそうじゃないようなのです。

なぜなら「人伝で聞いたのですが」という注釈が入っているのです。つまり国債のイールド程度の情報もオープンになっていないということなのでしょう。

現地の情報を総合すると、IMFとの合意で危機的状況は脱した、通貨防衛のために高金利を維持してきたが、最近の為替を見ると、これまたトゥグルグの下げ止まり感が出ている。しかも、インフレは大きな問題になりそうにない。

こうした環境からして、利下げを決断したのだと思われます。何のために?

それはもちろん景気回復でしょう。確かにこの政策はいいタイミングかも知れません。

IMF合意で考え方がポジティブになり、用途制限はあるものの実際に多額の外貨がモンゴルに入ってきています。

ここ数年、ほとんどの企業が積極的経営ができなかったのですから、そろそろ「投資したい!」というマインドに切り替わってもいいでしょう。

但し例え金利が下がっても、ここ数年の供給過剰で不動産への投資が急激に増えることはなさそうです。まずはこの金利低下で実需が増えるかどうかであり、建設が急激増えることはないと思います。

そうなると、不動産以外の事業に期待が持てます。恐らく定期預金金利の低下により、預金から投資への動きも出て来るんじゃないでしょうか?

現地では「これを機に、景気過熱にならないといいのですが・・・」という、ここ数年では考えられない懸念も一部に出ているようです。本当かな?もしそうなら嬉しいですね。

確かに、もう1回利下げがあって、しかもトゥグルグが安定しているなら、景気回復は現実的な見通しになりうると思います。

もちろん、これは私の「期待」に過ぎません。そうならない理由は、残念ながら100はあるでしょうね。(笑)





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Last updated  2017.06.24 00:39:10
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