田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2019.11.10
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11月に入ってから、1ドル=2700トゥグルグを突破しました。1週間ほど続いているので、一時的というわけではなさそうです。

ここ十年で見ると、2011年に最高値1ドル=1188トゥグルグを付けた後は、ほぼ一貫して下落を続けてきました。10年でおよそ1500トゥグルグの下落、率にして127%もの下落です。要するに対ドルでの価値が半分以下ということになります。

平均1年で150トゥグルグ程度下落している計算になりますが、この1年は奇妙に低位安定していました。過去の記録を見ると、2018年9月に2500トゥグルグ台に乗せた後、同年12月には2600トゥグルグに乗っていました。このペースでは、もう3000トゥグルグは間近かと思われたものです。

ですが2019年に入ると、奇妙なほど安定し、半年間くらいは2600~2650の間の非常に狭いボックス圏内の小さな動きに留まっていました。

その後も10月中旬までは大きな動きもなく、このままいけばここ10年間で為替変動が最も小さい年になりそうな感じでした。

ですが、10月下旬からトゥグルグ安方向に動き出し、先週遂に2700台に突入したというわけです。

対円では対ドルほど一直線にトゥグルグ安に向かっているというわけではありませんが、この夏には1円=25トゥグルグを突破しました。恐らく現在も現金交換所では1円を買うには25トゥグルグ以上は必要だと思われます。

なぜここにきてトゥグルグ安に?という理由はわかりません。私は15年以上トゥグルグの動きを見ていますが、そもそもトゥグルグは国際金融市場の動向とはあまり関係なく、投機的資金の流入もあまり見られないので、変動要因はわかりにくいです。

逆に言えば、外部環境というよりは、モンゴル自身の要因で動くことが多いです。しかもこの10数年間はほぼ一貫して下落です。

例外は、2011年前後に「世界一の経済成長国」と報道されたあのモンゴルバブルの時代に若干のトゥグルグ高傾向があった程度です。

そのバブルの終焉と共に、経済成長の鈍化、外貨準備高の減少、デフォルト危機へのIMF救済など、基本的にはトゥグルグに対してはマイナスの影響しかありませんでしたので、一貫して下落を続けてきたのは仕方のないことです。

ですが、10月30日には「モンゴル銀行による為替介入」があったとの情報もありますので、現状は結構な下落圧力があるのかもしれません。中央銀行が2700トゥグルグを一つの節目と見ていたのは間違いないようです。

が、もともと外貨不足、つまりドル不足が深刻ななわけで、ドル売り介入なんて続くわけありません。で、あっけなく2700台となったのでしょう。

今後は?

下落材料には事欠きませんが、上昇材料はほとんどありません。中国への石炭輸出がちょっと増えるなどのニュースもありますが、基本的に世界的には石炭需要は減りますし、鉄鋼生産も頭打ちなので、長期的には石炭はマイナス材料になるのではないかと思います。

銅や金の話も、10年前からある話と基本的には同じです。敢えて来年に向けてサプライズがあるとすれば、新空港開港で観光客収入が増え、それが話題になってトゥグルグが買われることがあるかな?という程度じゃないでしょうか?

次の節目の2800トゥグルグは来年のどこかで達することでしょう。





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Last updated  2019.11.11 13:23:41
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