田崎正巳のモンゴル徒然日記

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モンゴル好き@ Re:あーあ、プーチン来ちゃった。。。(09/03) このニュースを知ったときには本当に残念…
モンゴル2008 @ Re[3]:韓国系が活躍?(06/27) ichiguさん、 ありがとうございます。 気…
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モンゴル2008 @ Re[1]:韓国系が活躍?(06/27) コメントありがとうございます。 日本留…
ichigu@ Re:韓国系が活躍?(06/27) こんばんは! 数日前に、田崎さんのブロ…

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2021.08.17
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モンゴルは長く厳しい冬が続くので、多くの人たちは短い夏にはじけることを楽しみにしています。住んでみるとわかりますが、確かに 9 月中旬からアパートには暖房が入り、翌年4月でもまだ気温がマイナスの日が半分以上はありますから、自由な服装をして遊びまわれる期間はかなり短いです。

5月も天候が悪いことが多いので、実質的には6月から8月いっぱいが日本の「春+夏+初秋」という感じです。ガイドブックには「10月までがベストシーズン」なんて書いてありますが、鵜吞みにしてはいけません。これから8月中旬を過ぎれば、地方にあるゲルキャンプでは夜はストーブを必要とする頃です。

ただ、今年はわかりません。欧米も日本も中国もそうですが、いわゆる異常気象のせいで、異常に熱い、異常に雨が降る、といった光景が当たり前になりつつありますが、モンゴルの例外ではないようです。

例年であれば、モンゴルの夏休みは7月上旬のナーダム期間から始まり、7月は当然のこと、8月上旬まで多くのUB市民は短い夏を存分にエンジョイします。なので、モンゴルでのビジネスは実質的にはこの1か月半は、半分お休み状態が続きます。

多くの庶民は、田舎へ帰ったり、田舎を旅行したり、郊外でキャンプをします。富裕層の多くはこの時期、海外へ出るのが定番です。最近は富裕層とまでいかなくとも、中間層の多くも海外へ出るのが多いです。日本人もコロナ前は多くの人が海外へ出ますが、実感としてはUBの人の方が一般的日本人よりはより多く外国へ行く機会が多いように思えます。

ですが、昨年に引き続き今年もコロナですので、行動はかなり制限されています。そんな中、コロナの影響なども含め、現在のモンゴルでの夏休みの様子を少しだけお伝えしましょう。

モンゴル人は元々学生時代に外国へ行く機会は多いです。間違いなく、日本人よりは留学生比率が高いでしょう。このブログでも何度かお伝えしていますが、文部科学省の外国人の日本への留学制度を使って日本へ留学するモンゴル人は多いです。

待遇が良いので当然アジア各国からの留学生とのし烈な競争がありますが、国の人口に対する文部省留学生比率はほぼ一貫してモンゴルが世界ナンバーワンです。(絶対数では中国や韓国などです)

とはいえ、モンゴル人といえども誰もがこの難関に合格するわけではありませんから、人数的には私費留学が圧倒的に多いです。また、世界各国政府が持つ外国人留学生制度を使って留学する人たちも多いです。

私もモンゴル行く前は「留学=先進国留学」となんとなく思っていましたが、世界各国の留学生制度を使っていく人が多いことを知りました。最近は中国も増えていますが、ベトナム、マレーシア、台湾、トルコ、インド、ハンガリー、ブルガリアなどを含め、ありとあらゆる国々へ留学しています。

こうした中、当然富裕層の子弟の多くは海外へ留学しています。その場合は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなどの英語圏定番国に加え、日本、韓国も結構あります。中学高校生くらいでの留学ですから、年に最低一度、夏休みには会いたいと親が思うのは当然です。

ところが、今はコロナです。昨年もそうですから、1年から2年も子供と会えない親は結構います。富裕層はお金はありますから「今年こそ!」と意気込む人も多いでしょう。
ですが、そこにコロナの壁があります。アメリカは簡単には観光ビザは今の状況では出しません。ヨーロッパは出発国別に厳しさが違います。

日本はヨーロッパでは比較的コロナ評価良いらしく、陰性証明などで入れる場合が多いですが、残念ながらモンゴルは厳しい国とみられています。またワクチン証明を出しても「中国のワクチンでは証明にならない」と言われる例も実際にあります。好きで中国ワクチン選んでいるのではないですが、モンゴルの事情としては仕方ありません。

そもそも観光ビザが必要な国が多いところに、コロナの「ビザ障害」があるので、なかなか難しいようです。シンガポールはモンゴル人にもビザ不要国で大丈夫かと思えば、同国はそもそも現在は原則外国人の入国禁止ですから、ビザ以前の問題です。

このようにアメリカもダメ、ヨーロッパもダメ、アジアもダメとなると、やはり今年も子供に会えないということになります。ですが、成長期の子供に長期間会えないのは辛いでしょう。
一つの解決策が、なんとドバイ集合だそうです。

ドバイは観光ビザでも長期滞在でき、しかもコロナ禍でも入国は比較的容易なんだそうです。なので、アメリカやヨーロッパに留学中の子弟をドバイに呼び寄せ、自分自身もモンゴルからドバイに行って、そこで落ち合うということが可能なんだそうです。なるほど、子供に会いたいモンゴルの富裕層には、お金の問題じゃないんですね。探せば方法はあるということです。

国内に残った人たちも、旅行したくてうずうずしている人は多いようです。コロナ以前であれば、UBのランクルが半減するほど、モンゴルの田舎にはUBナンバーのランクルが溢れていました。「去年は田舎に帰れなかったなあ」と思うUBの人たちの多くが、田舎へ飛び出して行っているようです。私も経験しましたが、モンゴルの夏の田舎でのゲルやキャンプでの滞在は格別です。

ところが今年は、多くの国と同じように異常気象だそうです。日本では「一か月分の雨量がたった1日で降った」などの報道がありますが、モンゴルは「一年分の雨量がたった1日で降る」という状況です。

とはいえ、もともと年間降水量が300mm程度かそれ以下の地域も多いので、ちょっと大雨が降ればあっという間に年間降水量に達してしまいます。逆にいえば、それほど通常の(過去の)モンゴルは雨が少なかった、と言えます。

なので基本的にモンゴルでは「排水設備」などという概念はありません。首都の主要道路ですら、日本的に言えば「普通のザーザー雨」でも道路が川になるということがあります。首都でもそうですから、田舎は対策ゼロです。

今年は雨が異常に多いらしく、フブスグル湖へ出かけた人が帰りの道の浸水で帰れないということが起こっているそうです。フブスグルへの道は、確かに10年前はそれはそれはひどい道でした。「この道があの有名な観光地へ通じる道なのか?」と驚いた記憶があります。

大平原の道なき道を走るのはお馴染みですが、森林地帯の道なき道というのは、本当に道じゃないんだなと思いました。
ですが、その後立派なバイパスができて、それは便利になりました。私かがつて上下に揺られた道なんか通る人なんかもういないんだと思います。なので「でも、あの立派な道ができたから大丈夫じゃないですか?」と聞くと、「あの道が全部川に変わって、ランクルも通れないような状況だ」と言われました。

コロナに異常気象、この二つの自然(?)災害は確実にモンゴル人の夏休みにも影響を与えているということです。この二つの災害の根本的な原因は、自然災害ではなく人災なんでしょうけど。






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Last updated  2021.08.18 16:43:01
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