田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2021.11.28
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カテゴリ: 世界とモンゴル
先日「チコちゃんに叱られる」を見ていたら、NHKらしくない半端な問題&解答がありました。問題の正確性を期すために、NHKのHPを見ました。

それによると「応援団のフレーフレーの意味は?語源は英語のHooray?」とあり、アメリカから伝わったとありました。しかも、アメリカでは「万歳」のような感じで使われると、まるでアメリカや英語が語源のように出ていました。

この番組で伝えたかったのは、「1905年に早稲田大学野球部がアメリカ遠征に行って、アメリカ式の応援方法を輸入した」と言いたいようです。ですが、この問題は「フレーフレーの意味」及び「その語源」です。

語源とまであるのに、本当の語源を伝えないのはNHKらしからぬ手抜きというか「本当のことを知らない上で、早稲田という答えが先にあり、いい加減な語源」を示してしまったのです。

もう9年も前になりますが、本ブログで本当の語源を解説したので、それを以下再掲します。(一部、再構成)

この「フレーフレー」って何語だと思いますか?ちなみに広辞苑によれば、hurrayという英語だそうです。万歳(バンザイ)などを意味するんだそうです。日本に直接入って来たのは英語のhurrayですが、その語源はドイツ語のhurraだそうです。そのドイツ語の語源を調べると、なんとロシア語のura(ロシア語でypa)になるんだそうです。

ロシア語?ああ、モンゴルは社会主義時代ロシアの影響下にあったからそのせいかな?と思ったら、もちろんそんな「最近の語源」であるはずはありません。モンゴル帝国がロシアを支配していた13~14世紀にモンゴル語のhuraa(発音はほとんど日本語と同じフレー)がロシアに入って、ロシア語化したというわけです。元々のモンゴル語では軍隊の雄叫びなんだそうです。

モンゴルでは兵隊が「フラー!」と声を上げ、ロシアではそれが「ウラー!」と叫ぶそうです。日本の「エイエイオー!」と同じ使われ方のようです。ブラジルなどでサッカーを応援するときの「オレーオレオレオレー」もどうやら同じ語源のようです。

それにしても、歴史ってすごいです。モンゴル→ロシア→ドイツ→イギリス→アメリカ経由で日本にやって来たということです。地球を西に向かって一周して、同じアジアの東にある日本に数世紀かけて伝播したというわけです。

日本に直接入って来たのは英語のhurrayですが、その語源はドイツ語のhurraだそうです。そのドイツ語の語源を調べると、なんとロシア語のura(ロシア語でypa)になるんだそうです。

以上、再掲載です。

こんなに長い数百年に渡る世界的な歴史を持ち、かつ世界的に広まっている「フレーフレー」を取り上げながら、NHKは「早稲田大学がアメリカから持ってきた」「大元はアメリカの万歳」などと矮小化して放送しています。いくらなんでもモンゴルに対する敬意が足りないのではないでしょうか?





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Last updated  2021.12.03 16:48:04
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