田崎正巳のモンゴル徒然日記

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モンゴル2008 @ Re[1]:モンゴルでのお葬式(2)(04/03) 高橋 諒様 ご連絡ありがとうございます…
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2024.07.30
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旧日本電産、現ニデックのCMについてだ。ネット上には賛否両論いろいろ書かれているが、私の見る限りでは圧倒的に否定的コメントが多い。ダサい、川口春奈がかわいそう、など厳しいものが並んでいる。私も同感する部分も多いが、ここではそれに乗って論評するつもりはない。

ネット上のコメントをいろいろ読んだが、ほとんどがCMの内容についてであって目的については全くない。目的を別の言い方をすれば、何のために高い金を出してテレビで流しているのか、である。

テレビのCMのほとんどが消費者向けに自社商品を売ることが目的である。ではニデックは一体、誰に向けてCMを流しているのか?ネット上にはこの視点が全くないので、スポーツのルールを知らない観客が騒いでいるようにしか見えないのだ。

偉そうに言うつもりはない。単に視点の問題だけだ。

ニデックは小型モーター事業では世界一の会社であり、数多くの企業買収を成功させて成長してきた企業グループである。製品の販売先は自動車、電気、機械などの業界であり、消費者に直接売ることはほとんどないし、このCMは製品販売が目的でもない。。

なので、広告のターゲットになっていないようなネット住民からの批判は、まあどうでもいいと言える。ニデックのCMの目的はおおまかに2つあると推測される。

1つ目は、新社名を周知することである。社名変更による新社名の広告はよくあることだが、みずほ銀行やJTなどの消費者向け企業が多い。ニデックは旧社名の時から、企業規模の割には一般的な知名度が今一つだったことから、社名変更を機にCMを出したのだろう。

2つ目はリクルーティングであり、こちらの方がより強い目的であろう。最近、b2b企業つまり企業向け販売を主力にする会社に広告を出す傾向が多く見られる。例えば日本製鉄やJFEなどの大手製鉄会社には、以前ならば黙っていても一流大学の金属関係の学生が応募してくれた。

しかし今はAIやSDGs対応事業に必要な電子や環境など、今までとは違う学科の学生が欲しいという背景がある。更には、学生よりも即戦力としての転職者をより求める場合もあろう。つまり、リクルーティングのターゲットは、就職する学生と転職者なのである。

で、ニデックのCMである。上記1つ目の目的は半分くらいは達成できたかもしれない。業界関係者以外には知名度が低かったが、変なCMの会社ということで多少は名前が知れただろう。

なのでネット住民に多少内容を批判されても、騒いでもらって知名度が上がればそれで充分なのである。だが何をやっている会社かわからないので、イメージもなくすぐに忘れられるだろうが。

だが、ニデックにとってより大事なのは2つ目のリクルーティングである。つまり、ターゲットは新卒者と転職者なのだ。ニデックを一代で世界的な企業にまで築き上げた現会長には、リクルーティング市場で人気がないことが永らく不満があるように見える。

それは、「こんなに高収益でやりがいのある仕事がたくさんある立派な大企業なのに、なんで新卒採用や転職市場で人気がないのだろう」ということである。「本社が京都だからか、いやいやオムロンや任天堂は人気がある。」とすると、「やっぱり知名度が足りないのか。じゃあ人事部に作らせるか。」となる。

普段は広告代理店とは大きな取引がないb2b会社なので、電通を呼んで会長直轄で作らせたのであろう、というのが私の推測である。広告素人のオーナー会長を説き伏せれば、あとは電通のやり放題で出来たのがあのCMなのだろう。広告に長けたサントリーが、電通に丸投げしてあんなCMを作るはずがない。

以上の考察をベースにニデックの今流れているドライヤーを使ったCMを評価する。ターゲットは新卒者と転職者だ。

まずはニデックを知らない人へ。私の周囲の一般人らに「これは何の広告か」と聞いた。一番多いのがドライヤーの宣伝で次が「わからない」。小型モーターの会社との声はゼロ。いくら社名を叫んでも何の会社かわからなければ、ターゲットは興味を示さない。なので評価は0点。

次はニデックを知っている人で、これは重要なターゲットだ。ニデックの狙いは主として理系の学生や他企業で働いている技術者の獲得だ。「ニデックは世界一の小型モーターの会社らしいが具体的にはよくわからない」という人たちも含まれる。

ターゲットの人たちの視点で考えよう。
「ニデックのCMを見た。最初はよくわからなかったが何度か見ているうちに、全体像がわかってきた。社名を覚えてもらいたと同時に、自社製品を見せる広告なのだ。自社製品とはさすがにドライヤーではなく、その中で使われている小型モーターのことなのだろう。」

「自分はドライヤーに使われるモーターの設計や開発に興味があるのか」と自問してみる。「ドライヤーメーカーの下請け会社なのかも。少なくとも世界一の小型モーターの会社で最先端の製品を開発しているようには見えない。ちょっと違うかも。」

広告代理店側こう言うだろう。「いや、この前のCMでは電気自動車など多様な用途のモーターを見せたので、シリーズ第二弾はシンプルにしました」と。確かに前のはごちゃごちゃしてモーターの会社であることすら、ニデックを良く知る人以外には分かりにくい内容だった。

ニデックの名前は知っているというターゲットに、そこで働いてみたいと思わせたか、が一番大事。少なくともモーターの会社だと伝わった可能性はあるが、国際的なEV向けモーターとかのもっとすごい会社だと思っていたがドライヤー向けモーターの会社なのか、との逆効果もあるので評価は10点。

変なCMと多少なりとも話題になったのであれば、総合点でせいぜい30点か。CMとは別に、この会社は確かにリクルーティング市場で人気がないのは事実だが、理由は言うまい。





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Last updated  2024.07.30 18:02:31
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