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「ねえそんなことを隣で君も思ったりするのかな」(評価 ★★★★☆ 四つ星) ぼくの好きなノア・バウムバック監督さまの作品なので、迷うことなく鑑賞決定。この人は「家族」をお題とする映画をよく作るけれど、今回も同様、てか少し「仕事」寄りの設定。 初老のハリウッド俳優ジェイ・ケリーの自分探しの物語。長いこと自分を支えてくれた家族、仕事仲間、旧友らとの関係を改めて振り返る。 主演はジョージ・クルーニー。 ウィキのページは https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェイ・ケリー ありがちな内容の作品ではあるけれど、ぼくの感想としては「悪くはない」。せっかくフランスとイタリアに舞台を移し、プチ壮大な旅物語にも発展するのに、わちゃわちゃしてばかりでもったいない気も。 家族そして仕事仲間って、いつも一緒にいて濃い時間を過ごしているから意見や価値観までも同じと勘違いしがち。でも表向きは良好に見えて、しかもいわゆる「あうんの呼吸」で体裁を保ってるような関係であっても、実はどちらかが遠慮したり気を遣ってたり先回りして裏で根回してるから上手くまわっているだけ。 この映画の主人公のように、富や名声を手にし成功すればするほど、周りも気遣いに長けていき、よいしょしながら絶妙に転がせられるようになるので、結果としてますます空気の読めないおじ(い)さんができあがっていく。 主演クルーニーさん、演技は普通にいい感じ。ただ、もうちょっと老害感を出せるより高齢の役者が演じたほうがよかったか。 てか、ぼくはむしろ脇役の方々がもれなく素晴らしいのに感動。相棒役アダム・サンドラーはもちろん、酒場の場面でのビリー・クラダップの演技とかは特におじょーず。 ほかにもローラ・ダーン、ジム・ブロードベント、パトリック・ウィルソン、グレタ・ガーウィグ、ジョシュ・ハミルトン、エミリー・モーティマーらが、チョイ役だけど優れた演技をご披露。
Jan 16, 2026
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「あゝ私の恋は南の風に乗って走るわ」(評価 ★★★★★ 満点五つ星) 現時点で三作が制作、配信されており、全部観たのでその覚え書き。 基本的にはどれも南国の高級リゾート施設(つまり閉鎖的な空間)を舞台に、白人のお金持ちアメリカ人の宿泊客さまたちが、ホテル従業員や地元の方々をも巻き込んでアモーレとかおクスリとかでタイヘンなことになるという設定。てか、結局死者が出てしまう。 ウィキの日本語ページ:https://ja.wikipedia.org/wiki/ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート 第一期(2021年)アメリカ(ハワイ・マウイ島) 第二期(2022年)イタリア(シチリア島) 第三期(2025年)タイ(サムイ島) それぞれ独立した話ではあるものの、登場人物が数人ほど微妙に被っているので、第一期ハワイ編から順番に観たほうがいい。1.ハワイ編 最も観やすくわかりやすい。富と名声を持ちながらもそれに満足せず、甘えん坊の幼児のようにひたすら駄々こねて「あれ欲しいこれ欲しい」と言い続ける新婚の男性と、そんな彼の本性に気づき戸惑う新婦のくだりがいい感じ。よく描かれている。2.シチリア編 建物や風景など、映像的に最も美しいとぼくが感嘆したのがこのイタリア編。アガサクリスティものや「太陽がいっぱい」のような欧州風推理系スリリング系が好きな人なら特に楽しめる。役者さんたちもみんなして名演。←例えばウィル・トモモリ・フクダ・シャープさんら英国人役者が米国人の役を見事に演じきっている3.タイ編 登場人物が多く筋も複雑なので難解。じっくり頭を使いながら鑑賞する時間と知力、気力があれば楽しめるはず。ただ、妙に意味ありげな映像や台詞が盛り込まれてるわりに、きちんと回収されてない気がする。 どれもオトナなお話や生々しい描写が多く、よい子のみんなには薦められないものの、こうゆう毒気のあるドラマはたまに観るぶんには楽しめる。そして「勝ち組」とも思われがちな白人でアメリカ人でお金持ちの方々を痛快にコ馬鹿にするという作りは(ひがみ根性も手伝って)心地よく感じながら鑑賞できた。 てか、ぼく自身、友だちにまさにこのドラマに出てくるようなお金持ち白人アメリカ人がいて、何度か彼らの家族旅行に同伴、便乗して、上記のような南の異国リゾート施設で休暇を過ごしたことがあるのだけど、妙に居心地が悪く、結局その後も毎年のように誘われるのだけれど近年は丁重にお断りしている次第。ぼくはやっぱり、自分の足で下町をぶらぶら歩き回って、物価の高低を肌で感じながら、大衆食堂でその土地の料理を食べるような旅行が好きなわけで。
Jan 9, 2026
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