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「ケジメなさい」 今日のピアノ五重奏の練習、後半はエルガー。この曲を前回弾いたのは一昨年の秋。 こーゆう曲、嫌いな人は嫌いかと思う。かったるいし。 Vn1 トーニー、Vn2 ピーター、Va 僕、Vc ロバート、Pf セス。 トーニー氏(英国人)と僕は、この曲を激しく好んでいることを公言しているのだけれど、ほかの三人(アメリカ人)はなかなか賛同してくれない。中庸すぎてイライラするらしい。もっとテキパキした曲のほうが好きみたい。実際、今日の練習曲としてこの曲を選ぶにあたり、なかなか彼らを説得できなかった。僕らを隔てる国境という見えない壁。 確かに、まったりした曲調は緊張感に欠ける。陽光のもとでのうたたねを誘いかねない感じ。意識的に、盛り上がるところはきちんと盛り上げ、多少は鋭角的に弾く必要があるかも。 でも、英国紳士としての意地や誇りなのか、トーニー氏は、不必要なまでにこの曲を万人にわかりやすく演出(=アメリカナイズ)して弾くことを決して良しとしない。ひたすらピアニッシモとかピアノで禁欲的に弾こうと提案なさる。 イギリス南西部(トーキーあたり)の風景、あるいはコンスタブルとかターナーなどの英国人画家の風景画を思わせるような音楽。 ぶっちゃけ、映画音楽みたいな感じでもある。確か、「ニューシネマパラダイス」のサントラにこの曲の2楽章みたいな曲があったような気がする。 全体的にチェロがおいしい。ビオラもたまぁーに「萌えメロ」がある(2楽章)。 この曲、五人もの賛同者を一同に介して、せっせと練習する機会を設けるのはタイヘン。今後の人生であと何回弾けるのだろうと考えてしまう。 せっかくいい曲なのに、地味というだけで敬遠されてしまうなんてもったいない。 曲に対する思い入れ、熱意の合致する者どうしだけで徹底的に練習しまくるべきか、あるいは中途半端にメンツを揃えてダラダラ弾くより、五人全員が心から弾きたいと願う曲を事前の打ち合わせ段階で徹底的に探り通すべきか。 五人ものワガママな大人が集まると必ず直面する難しい問題なわけで。
Jan 31, 2009
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「七転八倒」 厳寒の一日。街はカチンカチンに凍りついてる。 今日はP5の練習をした。 前半の練習曲はブラームス。Vn 1 自分、Vn 2 ピーター、Va トーニー、Vc ロバート、Pf セス。前回の練習は9ヶ月前。 原曲は二台ピアノ用だからか、弦楽器奏者にとっては非常に弾きにくい曲だと思う。 ブラームスの室内楽の中で最も難しいかも。アンサンブルという意味では弦四のほうが難しいけど、フラット四つという調性とか、音量を落とさずに弓を飛ばす奏法とか、手こずってばかり。これは難曲中の難曲。 一方、ピアノ奏者に言わせても、このP5版はやはり原曲の二台ピアノ用よりずっと弾きにくいそうで、結局は五人全員でうだうだ言い訳しながらの練習となってしまった。 今日の練習では2楽章の音量調節はもちろん、特に3楽章や4楽章の効率的な弓づかいを探るのに苦戦した。安定したテンポで芯のある音を、しかもやや飛ばしぎみに発音するのはかなりの高等技術。 そして、この曲は次々と調が転びまくる。 キーとなるキーはヘ短調と嬰ハ短調。で、1楽章にいたっては、ヘ長調になったり嬰へ短調になったりもして、七回ぐらいそれらの調を行き来する。 転調回数という意味では、ブラームスの室内楽ではおそらく上位三曲ぐらいに入るのではないか。ドボルザーク的な転調のしかたのようにも思える。 ビオラやチェロの人にいたっては、調だけじゃなく、音部記号(ト音、ハ音、ヘ音記号)もころころ変わるので、猛烈にテンパってた。 チャンポンな感じがして落ち着かないし、各パート、踏んだり蹴ったり。だからこそ、テンポの遅い部分では、地に足をつけてしっとりと弾きこなしてみたいと思った。
Jan 31, 2009
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「おこりびと」 「おくりびと」とともに米オスカー外国語映画賞の候補になってる作品。既にカンヌ映画祭でパルムドールを受賞している。 アフリカ系、カリブ系、中国系などの移民の子たちの集うパリの中学校が舞台。なにかと反抗的な生徒たちを相手に奮闘する熱中先生が主役。 主演のフランソワ・べゴドーは実際に教師であり、この作品は、彼自身が書いた小説をローラン・カンテ監督が映画化したもの。 原題 Entre les murs は、「壁と壁のあいだ」とかいう意味(=教室) 日本の学園ドラマを見慣れてる身としては、いろいろな問題が起こりつつも、卒業を前に教師と生徒が和解、でもって、愛と感動の涙の卒業式!、みたいな筋書きを勝手に予想しながら観た。 実際、最後のほうになって、先生チームと生徒チームで校庭でサッカーやったりする微笑ましい場面も出てくるのだけれど、決してハッピーエンディングにはならない。 多感な中学生を教えるのはただでさえ大変なのに、移民ということで事態は複雑。あちこちに立ちはだかる見えない壁。 例えば、子どもの非行問題を保護者面談で解決しようにも、親はフランス語を解さないので、わかり合うことができない。 いつになっても反抗的な態度を改めない子どもたちに、教師はついに怒りを爆発させ、言ってはいけないひとことを口走ってしまう。***** 「おくりびと」のほうがいい映画だと一瞬思ったけれど、今日一緒に映画館で観てた人たちの反応を見ると、やっぱりアメリカ人にはこうゆう映画のほうが好意的に受け入れられるのかもと思った。 映画館であっても、お茶の間感覚で感想をぶつぶつ言いながら鑑賞なさるアメリカ人さんたち。今日も、さまざまな場面で、あれこれ同意したり反論したりしてた。こちらとしては、もう少し静かに観ていただきたいのに。 「おくりびと」は、遠い極東の国の、素晴らしくも謎めいた世界(エキゾチックじゃぱん!)を、受け身の感覚で楽しめる。しかし、この「ザ・クラス」は、答えのない問題提起がなされてて、しかもそれが人種問題なので、アメリカ人は積極的に同調できるらしい。追記: むしろ、こちらアメリカの映画好きの連中のあいだでは、「おくりびと(英語題:Departures)」よりも、小泉今日子の「トウキョウソナタ」のほうが話題になっているのが現状。やはりカンヌで受賞してるし、既に全米での一般公開も決まった。
Jan 31, 2009
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僭越ながら、このたび、とある結婚式にて音楽監督 Musical Director とやらを務めることになってます。いよいよ半月後に迫ってます。 新郎新婦および婚礼演出家のご意向を聞きながら、式と宴の音楽関係全般を担当させていただきます。ちょっとした有名人(歌手とDJ)を招いてもいるのですが、僕自身も実際に演奏いたします! この話を打診された当初は、いつも自分が定期的、非定期的に練習している弦楽四重奏団かピアノ三重奏団として(バイオリンで)演奏させていただくつもりでした。編成的に選曲に困らないし、結婚式で弾いたことは過去に何度もあるので、それなりのレパートリーも蓄積されてきてます。 しかし話が二転三転。僕は今回、ピアノで出演するのであります。 人サマの前でピアノを弾くなんて久しぶり。しかも結婚式となると、何年も前に、長渕剛の「乾杯」の伴奏をして以来です。確か、あの時は花嫁を号泣させちゃったよーな(あまりに冷や冷やさせて)。 今回僕が弾くのは、来賓によるお祝いの歌の伴奏を含め、招待客の出迎え時、新郎新婦らの入退場時の音楽など。 こないだまでしばらく日本に行ってたりして、じっくりと準備する時間がなかったので、現在慌てて練習中です。こうなったら自分の数少ないレパートリー曲を総動員するっきゃありません。 神聖なる教会での式典。特にクラシック曲はビシッと決めたいものです。 バッハ:平均率プレリュード1番、主よ人の望みの喜びよ ヘンデル:ラルゴ(オンブラマイフ) モーツァルト:ハ長調ソナタK545の2楽章アンダンテ メンデルスゾーン/ワーグナー:結婚行進曲 シューマン:トロイメライ パッヘルベル:カノン(ジョージ・ウィンストン編) ショパン:前奏曲7番(「太田胃酸」編) ほかには、ご歓談タイム用に、ビートルズ、ビリー・ジョエル、坂本龍一など。 ジャズの稽古で習ったばかりの曲もちゃっかり織り交ぜちゃう予定。 ハレの場で弾くわけだから、失敗は決して許されません。 嗚呼、この緊張感、たまらなく苦しいけど、ちょっぴり自虐的に楽しんでいたりもして。 ←式を台無しにしてはいけません!
Jan 29, 2009
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起きてることが辛いなら、いっそ小さく寝ればいい、のだけれども、それは時差ボケの抜本的な解決策にはならない。 身体を新しい時間に慣らすためには、きちんと睡魔と闘い、昼間はしっかり起きていなきゃいけないし、夜になったら(全然眠くなくても)頑張って寝るべき。 これがなかなかしんどい。 数時間の時差ならすぐに調整できるかもしれないけど、昼夜がまるっきり逆の地から飛んで来た場合、すぐに時差ボケを治すことが難しくなってきた。年をとるということはそーゆうこと? 海外に飛ぶ二、三日前から時差調整に入るという手もあるけど、現実的には、気を遣わなきゃいけないのはむしろ飛行機内での過ごしかた。ずばり、機内で寝るか寝ないか。 っていうか、自分にとっては、機内で上映されてる映画を見るか見ないかが重要な問題。 最近の飛行機って、当然のように個々の座席に画面がついてるし、かなりの選択肢のなかから映画を選べる。機内でスヤスヤ眠っちゃうなんてもったいない。 わざわざ映画館に通ったり、レンタル屋からDVDを借りたりする金を節約できるわけだし、せっかく高額の航空券を買って飛行機に乗るんだから、元をとらねば損。(せこい?) だから、僕はいつも、飛行機に乗って座席についたら、まず何より先に機内誌を目を皿のようにして確認、どんな映画が上映されてるか片っ端から調べ、観る映画をご決定。睡眠だの読書だの仕事だのは、その後。 そして、つい先日映画館で観た映画ばかりが機内で上映されてるのを発見しては、損した気になって凹んだり。(せこいっつーの)***** 機内の映画上映といえば、ひと昔前だったら、前方のスクリーンに無造作に投影されるだけだった。みんなで一斉に同じ映画を強制的に観させられるわけで、座席によってはスクリーンが見えにくかったり、ほんとは寝たいのに映写の照り返しが眩しくて寝られなかったりしたもの。 でも、一緒に映画を観ることで乗客同士の妙な連帯感が芽生えてたような気もする。一緒に泣いたり笑ったり。 英語も全くわからず、心細い状態で海外に飛んでた若かりし頃、機内で上映されてた「Mr ビーン」を観ながら、周りのガイジンさんたちと一緒に笑えたのが嬉しく、だいぶ勇気づけられたことを思い出した。←あれって、英語がわからなくても笑える映画なわけで。
Jan 25, 2009
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忙しかったけれども充実した一時帰国が終了。今となっては、全ては夢だったのかも?と思えたりもして。 暖かかった東京とは一転、ニューヨークの空港は氷点下。迎えに来てくださった運転手さんは、当然のように分厚い防寒着を着ていながらも、いや、今日はあったかいほうだよ、などとのたまう。 日本での思い出をさっそく美化してしまう自分。特に公私にわたり多くの方がたにご歓待いただいたうえ、日本食を朝昼晩食べまくることができ、至福。「赤坂の料亭」とか「新橋の居酒屋」、あるいは夜の銀座や六本木。お前はガイジン観光客か?と言われるぐらい、意図的に日本の食文化を体験しちゃったかも。 あの思い出だけで白いご飯が何杯でも食べられそう(笑)。 ま、現実はと言うと、今の自分の生活拠点はこちらアメリカにあるわけだし、自分なりに精一杯強くたくましく生きてくほかない。 今回も、空港での入国審査にて、怖い顔した審査官のお兄さんに威圧的な態度で根掘り葉掘り詰問されたわけだけれど、あれってどうにかならないものか。ってゆーか、僕は米国永住権(グリーンカード)を持ってるというのに。 なんだかなぁ、この国。
Jan 23, 2009
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今日は、友だちが所属している都内の某室内楽愛好団体の方がたの集まりにお邪魔させていただく。 自分もちゃっかり演奏に加わらせてもらい、その場でビオラをお借りして、団員さんたちと一緒に弦楽四重奏曲を初見で弾きまくった。 初見で弾くのって、タイヘンだけど楽しい。 自分の場合、バイオリンだったらまだしも、ビオラは決して譜面がちゃんと読めてるわけでもないし(コラ)、そもそも、ひとことで初見と言ってもいろいろあるから一概には言えないけれど、でも、あの独特の緊張感はたまらない。 自分の実力と曲の難しさを天秤にかけ、その「できるかな」感を自虐的にどっぷり味わいながら弾く。これ、絶対に脳の活性化につながってるはず。 知ってる曲を初見で弾くのと知らない曲を弾くのとではやっぱり違うし、同じカルテットでもファーストを初見で弾くのとセカンドを弾くのとでは違う。 で、僕がいつも思うのは、カルテットの初見大会で一番楽しいのは、絶対にビオラパート。 伴奏と思って弾いてて、いきなり旋律が登場してオロオロしちゃったり、譜面ヅラはソロかと思わせといて実は大ユニゾン、または誰かの三度下とかでのハモり要員だったり。 いろんな驚きや感動がある。 それって、同じ曲を何度も練習して徐々に上達してることを実感したときとの喜びとはまた別の快感。一期一会、一発勝負、一所懸命。***** 話は大きく変わって。 日本での一時滞在もあとわずかだけれども、ほんとはゲームセンターに行って「太鼓の達人」や「ドラムマニア」に挑戦してみたかった。 先月、フィラデルフィア郊外の某知人宅での夕食会に招かれたとき、そこの中学生の息子さんがいろんな家庭用ゲームを持ってて、一緒に遊んでたら、思わずハマってしまった。画面に映されるリズムに合わせてドラムスを叩くやつ。ちょっとルールがわかりづらいものの、そこはご愛嬌。 同じ曲を何度も練習して技を磨いていくよりも、こーゆうゲームは初見で楽しむに限る。多少なりとも楽器を演奏する人だったら、このテのゲーム、楽しめるのではないかと思う。←オレだけ? そのときの写真。我を忘れて熱中してる筆者。撮影は木之下晃(笑) ボンジョビ Livin' on a Prayer やイーグルス Hotel California で勝負を挑んでるとこ。(っつーか、選曲の時点で既にオヤジ?)
Jan 18, 2009
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日本フィルの定期を聴きにサントリーホールに行く。 P席(パイプオルガンの下、舞台を後ろから見る席)を嫌がる聴衆は多いかもしれないけど、自分としては、オケ団員になった気分で、特に指揮者アレクサンドル・ラザレフ氏の表情などが間近で見られて面白かった。棒を使わず素手で、しかしメリハリのある演奏。コバケン氏と同様に、しかし別方向に熱いおじ(い)ちゃん。 プロコフィエフ: 交響曲1番「古典」 モーツァルト: 協奏交響曲(Vn 漆原朝子、Va 今井信子) プロコフィエフ: 交響曲7番「青春」 コンマス木野雅之氏の見事な弾きっぷりも堪能させてもらった。木野さんってば、ますます貫禄たっぷり、大きくなられて存在感がある。 プロコの「古典」は自分も大好きな曲。昔どっかで演奏したときは難曲のあまり泣きながら弾いた記憶があるけど、プロのホンモノの演奏をナマで聴けて感激。予想以上に速いテンポで、情景が次々と変わっていく。ボーっと聴いてると置き去りにされてしまうので、気合いを入れ、緊張しながら聴く。 後半の7番「青春」も瑞々しい演奏で楽しめた。この曲には終楽章が二通りあって、今日は、いったん改訂版を演奏し、アンコール曲として、プロコフィエフが「当局に書かされた」オリジナル版4楽章も演奏。オリジナル版は、とってつけたようなハッピーエンディングが笑えた。 で、モーツァルトのコンチェルタンテ。 いつか今井さんのビオラを聴いてみたいと思い焦がれてたので、それだけで感無量。輪郭のはっきりした太くて強くて深い音で、漆原さんの輝きのある華やかなバイオリンとは対照的。バイオリンともチェロとも全く異なる、ビオラ特有、今井さん特有の芯のある音で、どんどん前に音楽を引っ張っていらっしゃった。 ちなみに今井さんって、実は既に60歳半ばなんだそうで。そうは全然見えない。 最近自伝を上梓なさったらしいので、是非とも読んでみたい。***** 演奏会終了後は、日フィルの某団員さんを囲んで、一緒に聴いた友だちらと五人で呑み会。六本木のアジア料理屋にて。 団員の方から業界のウラ話をいろいろ聞かせていただいた。
Jan 17, 2009
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「少年に何が起こったか」 この映画、観なきゃ良かった。 いや、すごく良く出来た映画なのだけれど、観ていてツラく、痛々しいというか。僕自身、せっかく久しぶりに東京に滞在してるわけだし、この豊かな楽園で楽しい思い出だけを胸にアメリカに戻りたかったのに、甘かった。全然甘かった。これが現実。 バラバラな家族四人の物語。「ボクんち、不協和音」という宣伝文句が実にハマってる。母親役に小泉今日子。 父親は失業したのに家族にそれを言えない。母親はドーナツを作っても誰にも食べてもらえない。大学生の長男は米軍に入隊するとか言い出しちゃうし、小学生の次男は、ピアノを習うことを親に反対され、結局こっそりピアノ教室に通っている。 四人の歯車は全く噛み合っていない。それでも彼らは淡々と(無言で)夕食を囲む。 不幸な人びとを描いた映画って、実は自分は好んで観ている。どーせ他人ごとだし、「彼らに比べたら、オレって、なんて幸せなんだろう」と勝手に優越感に浸っては、明日からの活力にしている。←性格悪い? でも、この映画は決して遠い世界の話じゃない。 先週観た映画「おくりびと」はおそらく全ての日本人にウけるであろうと思われるけど、それとは対照的で、こーゆうダークでブラックでドライな映画は(←少しは日本語使え!)むしろ外国人にウけるのではと感じた。 実際カンヌで受賞したみたいだし、いろいろ調べてみたら、この映画、製作に多くの外国人が携わってるらしい。今日の会場(東京六本木の映画館)では英語字幕つきで上映されてて、やはり外国人の客も多かった。 次男を演じた少年が見事だった。ピアノを弾く場面も完璧。「おくりびと」のモックンのチェロより上手い。 コイズミ氏がこんなに凄い役者だったことにも驚いた。昭和の末期、彼女がアイドルだった頃、ピアノを学ぶ音大生を演じてたのを懐かしく思い出した。←古すぎ?
Jan 12, 2009
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「a hard case」 今回の日本滞在中に是非とも観ようと思ってた映画。死と向き合うことは大切だし、内容が内容だけに両親と一緒に観に行きたかったのだけれど、なぜか父にも母にも断られてしまい、結局独りで観るはめに。 納棺師の話。遺体を清め、在りし日の故人の面影を美しく残すべく化粧したりして、最後のお別れに立ち会う仕事。速やかに行わないと遺体は腐敗し硬直してしまうし、遺族は遺族で身内の死を受け入れられずに困憊しテンパってるわけだし、この仕事、精神的にも体力的にも人格的にも強靭な人じゃないとできない。 見事な映画だと思ったし、くぅー、やられたぁー、そう来たかぁー、という感じ。さすがは我が祖国、Viva ニッポンの文化。そして、そんな国に生まれて、こーゆう映画に素直に感動できる自分を勝手ながら誇らしく感じたわけで。←なんか違う 納棺の儀の場面も興味深かったし、ヒノキだかの高級木材に精巧に彫刻を施した棺おけには見とれた。 主人公が楽器を弾くという設定はいいとして、しかしその楽器がチェロというのにも「やられたぁー」という感じ。これで日本のチェロ人口がちょっと増えるだろうし、テーマ音楽の楽譜(チェロ&ピアノ編)が売れまくるに違いない。作曲家の久石譲さん、もしかして稼ぎまくり? ←目指せK室哲哉(の絶頂期) 個人的には、主人公の弾くアベマリアがそのまま映画のテーマ音楽へとつながる場面が特に気に入った。 最近はどの国の映画もやたらとハリウッド化して、余計な音楽が背後に流れてて気が散ってしまうもの。この映画も観る前から心配だったけど、比較的控えめだったので安心した。 ってゆーか、主演は本木雅弘だし、エンディング曲を「シブがき隊」が歌ってたらどーしよう、などとちょっとだけ心配してたおバカな自分。
Jan 8, 2009
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「Vitamin G」 帰省中につき、バイオリンの恩師M先生のもとへご挨拶(兼レッスン)に伺う。 久しぶりの再会。 近況報告や昔ばなしで盛り上がりつつも、いよいよレッスン開始。 師匠は、ビブラートのかけかたや、弓の使いかた、特に身体のどこの筋肉をどのように使って弾くかということについて、今も日々研究なさってるようで、いろいろと奥深いことを教えていただいた。 診ていただいたのは Vitali 作曲の「シャコンヌ」。バイオリンを学ぶ者には避けて通れない曲。しかも2分の3拍子。逃げ場がなくてツラい。 ハイポジ・オクターブや重音など、技巧的な難所が次々と出てくる曲だけれど、レッスンでは、むしろ右手(弓の扱いかた)を中心にご指導があった。 問題の重音については、「サラサーテのバスク奇想曲かカルメン幻想曲あたりで鍛えなさい」と言われた。←先生ってば、今もあいかわらず無謀な選曲で弟子をイジメてるらしい? 短時間のレッスンで多くのことを教えていただき、ちょっと飽和状態にはなったけれど、曲の良さにも助けられて、充実感が残った。この曲、いつかはちゃんと師匠に診ていただきたいと思ってたし。***** ちなみに、ビターリという作曲家はずばり一発屋。Vitali という言葉の響きに勝手に好印象を持ってるガイジンさんは多いはず。バイタリティ vitality などの単語を連想させるから。(vita:ラテン語で「生きること」?) 実際、このシャコンヌも活力が沸いてくる感じの曲。 バイオリン学習者以外にももっと知られていい曲だと思う。ブゾーニ氏あたりがピアノ独奏に編曲してくれていれば、バッハのシャコンヌみたいにもっと有名になってたに違いないのに。 それに、ト短調という調には独特の重力感があって惹かれる。このシャコンヌも、下は最低音Gの開放弦から上はハイDまで、かなり広い音域で書かれてて、ブルッフの協奏曲みたい。 あと、「これ、ほんとにバロック?」っていうぐらい情熱的なのも特長。ド派手でバブリーな変奏曲という意味では、ヘンデルの「パッサカリア」(ハルボルセン編曲)をも髣髴とさせる。
Jan 7, 2009
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