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「アパートの鍵借ります」(評価 ★★★★★ 五つ星) 今日はこちら米国北東部全域で非常事態宣言が出されるほどの豪雪及び吹雪。外出どころではないので家に引きこもり、外の様子を心配しながらも映画鑑賞。 記憶喪失になった殺し屋と、売れない役者とが、住まいや職業ごと入れ替わる話。<感想> ネットに上がってる日本映画のなかで(米国の)視聴者の評価が比較的高かったのでこの作品を選んだわけで、何の予備知識もなくいきなり観たけれども、とても面白かった。観て良かった。監督は内田けんじ氏。 主演は堺雅人、広末涼子、香川照之の三氏。特に香川さんの演技が素晴らしかった。 あちこちでクラシック音楽が多用されてるのにも好感が持てた。てゆーか、ベートーベン弦楽四重奏Op131が非常に重要な役割を果たしているのが凄すぎる。 よって、甘めに満点五つ星。後半の展開にちょっと無理があったような気がしたものの。
Jan 23, 2016
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「You jump, I jump」 二か月ぶりのカルテット合わせ。今回はハイドン晩年の作品77-2をば。←モーツァルトは既に他界、ベートーベン作品18とだいたい重なる頃か Vn1 ぼく、Vn2 Y氏、Va N氏、Vc E氏。 たぶん彼の書いた最後のカルテットだけあって、確かに成熟度が感じられる。ずばり最高峰と言い切っちゃってよろしいかと。実際、今まで弾いたハイドンのなかで最も難しく複雑。弾けば弾くほどいろんな発見がある。特に和声的なこと。 ハイドンって、「ファーストだけが難しくて、ほかの三人は地味ぃなことやってる」と思われがちだけれど、この曲は違う。つまるところ、四人ひとまとりとしての弾き甲斐というか、互いが互いを必要とする書法が、とくに後半で顕著。3楽章の変奏曲は実に凝ってるし、4楽章が三拍子ってのも妙な気合いが感じられる。 みんなで力を合わせての共同作業、同じ舟に乗って荒波を航海しているようなドキドキ感。一人が落ちるとそれにつられて舟ごと崩壊してしまうような怖さ、そして危うさ。これぞカルテットの醍醐味。 あぁ、楽しかった。 この四人で継続してカルテットで遊んでそれなりの期間になるけれども、君が辞めるならぼくも辞める、だとか、いっそ解散しかちゃおうかとか言うことなく、今後もみんなで仲良く弾き続けてまいりたい所存。
Jan 19, 2016
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「五人でスマスマ」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 米国男子五人組ザ・ビーチボーイズ(1960年代に一世を風靡)の中心人物ブライアン・ウィルソンさんの半生を描く。絶頂期の彼と、のちに統合失調症に苦しむ80年代の彼を二人の役者が演じる。 日本でも公開済み。http://loveandmercy-movie.jp/<感想> もともとビーチボーイズに関する知識や興味のなかったぼくですらそれなりに楽しめた。当時のブライアン氏がいかに音楽的に天才だったかを示す場面も出てくるし、名作「スマイリー・スマイル」とかの制作秘話なども。 こうゆう「過去に成功した天才の残念なその後」を描いた映画は山ほどあって、ぶっちゃけ、ぼく自身ちょっと飽きてきたとこだけれども、後世に映画の題材に取り上げられてこそ大物/天才と言えるのかもしれない。ちなみに奇しくも日本では今、Jャニーズ事務所のSマップが解散するとかしないとかで国ぢゅうが大騒ぎとのこと。現在の彼らのご活躍ぶりは後世どのように遺り、伝えられていくのであらうか。 さて、この映画で描かれているように、仲間や市場の求める音楽と自分の表現したい音楽が異なってる場合、天才音楽家はどうしても孤立化してしまうのはどの時代も同じ。特にブライアン氏の場合、当時は英国ビートルズに負けない音づくりのできる唯一の米国人らしかったし、いろいろと圧力やトラウマを抱えててタイヘンだったもよう。クスリや暴飲暴食に明け暮れる彼にほんとに必要だったのは、お題が示すように、ずばり愛と慈悲っ。
Jan 17, 2016
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「Bitter Sweet Symphony」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 経営難のオケ、ニューヨーク交響楽団 New York Symphony(架空)を舞台に、演奏家/組合、事務局、そして新参メキシコ人指揮者(ガエル・ガルシア・ベルナル演)らのドタバタを描いた娯楽作品。日本でも第一シーズンは視聴できるようですが、こちら米国では第二シーズンも配信ずみ。今回なんとゴールデングローブも受賞したみたいだし、これを機にここに書き留めておこうかと。 そもそも我が家にはテレビがないので連続ドラマは一切観てないのですが、この作品だけは別。クラシック音楽ネタというのもあるし、一話一話が短いので時間のあるときにネットでさくさく鑑賞。てか、ぼくの友人が出演してることもあって毎回楽しく観られました。 グスタボ・ドゥダメル、ラン・ラン、ジョシュア・ベル、エマニュエル・アックス、アラン・ギルバートら本物の演奏家もチョイ役で特別出演してます。 感想としては、実際にプロオケに関わってる人からするとツッコミどころ満載でしょうが、ぼくとしては高評価を差し上げたい。適度に均衡のとれた作品で、お下品なのにお上品。 やはり役者さんらの「弾き真似」演技はイマイチ。演奏場面では日本の「のだめ」の演出力の素晴らしさには及ばず。 ちなみに、一番驚いたのは、チェリストを演じた役者ダーモット・マルロニー。彼だけはほんとに楽器を弾いており、しかもチョー上手いっ。
Jan 11, 2016
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「屋根の下のピアノ弾き」(評価 ★★★★★ 満点五つ星) イーサン・ホーク氏監督によるドキュメンタリー映画。日本では未公開らしい。 演奏家として華々しく成功しながらも、若くしてその道を自ら退き、自宅に籠って作曲家兼指導者としてのみ音楽活動をすることにした幻の?ピアノ奏者シーモア・バーンステーンを取材。(おそらく日本語ではセイモア・バーンスタインとして知られるお方) 後期高齢者となった今でもニューヨーク市内で後進の指導でおいそが氏。<感想> ハリウッドであれほど成功なさってるイーサン氏が、商業価値の低そーなこんな地味ぃな題材で映画を撮ったこと自体すごすぎ。それだけで五つ星。 クラシックピアノに興味があってもなくても、「芸術」に携わる人なら楽しめる映画。 イーサン監督ほか、教え子や批評家ら関係者と語り合う場面を軸に展開されるのだけれども、それぞれが長すぎないのでテンポ感があるし、何よりシーモアさんのお話がおじょーず。ほんとに頭のいい人。キャラ的にもいー感じ。 それに、ご自身も尊敬に値するけど、氏を師匠と呼ぶことのできるピアニストたちもまたすごい。 DVDの特典映像として、イーサンさん主催「シーモアさん一夜限り復活演奏会」の模様が収められているっ。
Jan 8, 2016
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