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「A whale is no more a fish than a dorphin is」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 可愛いイルカちゃんたちを殺して食べるらしい残酷で野蛮なとんでもない国ジャパァンっ!を描いた2009年の米国映画「ザ・コーブ」。アカデミー賞までお獲りになっちゃったこの作品に対抗して日本人監督が制作したのがこのドキュメンタリー映画。 こちら英語圏市場では、英語吹き替え版で配信されており。<感想> この映画は後半が面白い。ご多忙の方は後半だけ観てもいいかも。前半はそれぞれの当事者がそれぞれの言語で愚痴とか言い訳とか言ってばかりで、なんだか「コーブ」から全然進歩してないような気がして焦ったけど、後半にかけて論理的になっていく。 「コーブ」が、巧みな隠し撮りとか、危機感をあおる超かっこよい編集で、しかもお金をかけて作られてて世界ぢゅうから注目を浴びたのに比べ、この映画は地味。どこまで世間一般に観てもらえてるのかは不明。 開き直って、冷静に事実だけをパワーポイントとかで淡々とわかりやすく説明したほうが説得力があったか。多角的な取材、分析という意味では「コーブ」より優れているわけだし。「あと出しジャンケン」という見方もできるけれど、日本語話者、英語話者ともに多くの人に取材している点はすばらしい。 そして、その情報をどのように理解するかはぼくら視聴者次第。てか、相変わらず日本のみなさまってば、芸能人の不倫ネタでせっせと貴重なお時間を割いてお過ごしでいらっしゃるようだけれど、こうゆう映画を観て、「媒体が公表する情報」に関してどこまで興味を持ちどこまで信じてどこまで無視し、そしてどこまで自分たちの日常生活や信念に適用するべきかを改めて考えてみたいかも。 あと、自分の信念を他人に押し付けたい場合、どのような方法をとるかってのも大事。 例えば、動物愛護を論じるなら、人間はどのようなときに動物を殺しているのかをまず整理してからでないと。一.食べるため(例:美味、栄養)二.装飾品を作るため(例:象牙、鯨油、くじらのヒゲ、ヘビやワニの革)三.寒さから身を守るための衣類を作るため(例:イヌイット)四.伝統文化、娯楽、スポーツのため(例:英国のキツネ狩り、スペインの闘牛)五、農作物を荒らされたり、人間の生活を脅かされたりするのを防ぐため六、(殺しはせず)捕獲して動物園や水族館で展示したり芸をさせたりするためなど これらはいっしょくたにせず個別に討論していくべき。まず、その対象となる動物は、どこで線引きをするのか、誰が決めるのか。イルカとクジラの違いだけでも激しく論争されそう。 さらに、食用だったら、水銀、タンパク、バレニンなどはどのぐらい含まれているか、人体に関する影響はどの程度か、とか。 装飾用だったら、動物の皮で作ったカバンと、石油で作ったプラスチック製のカバン、どちらが「持続可能」、「地球に優しい」のか、とか。 捕獲に関する国際的な法律や基準があるなら、その対象となっている動物、加盟国/非加盟国、そして、政治的な資金の動きなどはどうなっているのか。 国連にはどれぐらい頼り、どれぐらい距離を置くべきか。他の捕鯨国(北欧とか)と日本とではなぜ国際社会の反応が異なっているのか。 環境保護団体シーシェパードの活動についても同様、成功例、失敗例、彼らの活動の優れている点、よろしくない点など客観的に分析したい。太地町の町長さんも町民さんも、シーシェパードに対してはもっと論理的に抗議すべき。観光業にも大打撃のようだし。逆ギレして慣れない英語で抗議するのは絶対に逆効果。 ふだんの町の皆さんの笑顔の映像観てると、いい人そう賢そうなお方ばかりなのでもったいない。 結局、「コーブ」の製作者、およびシーシェパードの太地町非難者たちは、何に対して誰に対してご立腹なのかいまだにわかりづらい。そしてこの映画の最後のほうで触れられているように、「アメリカは日本のことを上から目線で見たがる人種である」ことにも留意する必要がある。 実際この映画で一番興味深かったのは、アメリカでも日本でもない「第三者」さんへの取材内容。ノルウェイのオスロ大学教授なんとかかんとか氏の、感情に流されない冷静な分析には、なるほどぉと思った。
Jan 28, 2018
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今年最初の婚礼演奏は弦楽四重奏。バイオリンはエフゲニーとユージン、ビオラはぼく、チェロはエズギ。 会場は、かつて倉庫だか工場だかだった煉瓦造りの建物を某お金持ちさんが買い取って改造したという宿泊兼飲食施設でした。 介添え人ご入場:Stand By Me 花嫁ご入場:パッヘルベルのカノン 花嫁花婿ご退場:This Will Be an Everlasting Love(ナタリー・コウル) さらに挙式につづき、食前酒提供時の音楽を一時間、昨今の米国大衆歌謡曲を中心に演奏いたしました。
Jan 27, 2018
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「Knock knock, Who's there?」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) ダルデンヌ兄弟監督の作品を鑑賞。 日本公開はまもなく終了らしい。公式サイト 夜遅く病院を訪ねてきた少女がいたのに、診療時間外ということで居留守をつかって扉を開けなかった医者。翌朝、少女の惨殺遺体が見つかり、医者はあのとき扉を開けて中に入れてあげなかったことを後悔する。<感想> おすすめできない。よっぽど時間があリあまっててしょうがない人、ダルデンヌ監督が好きでしょうがない人、ベルギーの地方都市(しかも旧市街じゃなく郊外の町並み)が好きでしょうがない人とかでないかぎり、ぜんぜん楽しめないのではないかと。 おそらくお題は「間接的に人を殺してしまったかもしれない罪悪感」。ただ、主人公である若い医師の探偵ごっこが危なっかしく、彼女のキャラに感情移入しにくい。 それに、わざとだろうけれど、映像もぜんぜん美しくなくて、どんよりしてる。
Jan 26, 2018
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「夢は今もめぐりて忘れがたきふるさと」(評価 ★★★★☆ 四つ星) インドで迷子になって家なき子になった少年の話。のちにオーストラリアの夫婦のもとで養子となり成人した彼は、25年前の記憶をもとにインターネットを使ってインドの故郷の村を探し出す。<感想> 主役のインド人少年を演じたお若い俳優さん(約5歳)がとってもおじょーずだった。 この作品、実話をもとにしているということなので、その話が美談であることはいいとして、それを映画化する場合、どこまで脚色や演出が許されるものなのかビミョー。そのへんの制約は存じないし興味ないけど、どうしても妙な違和感を覚えてしまう。いっそのこと、「実話をもとにしている」ことを知らずに観たほうが楽しめることだってある。 インドの場面、映像があまりに美しすぎてドン引き。あんな綺麗で清潔な国ぢゃないし、インドって。もうすこし砂ぼこりとか高温多湿とか悪臭とかが伝わってくるような描写、編集にしたほうが良かった。あと、「蝶々」とか「ふるさとの味/揚げもの」とか、伏線なのか何なのか一瞬困惑してしまった。 里親(ニコールキッドマンら演)の心境をもっと深く掘り下げて描写していただきたかった。たしかにこれ以上長い映画になると観てて疲れてしまうけれども、余計と思われる場面は削っちゃえばいいわけで。例えば、実の家族に会いたいと本人がうだうだ葛藤する場面とか、大学の同級生美女と恋仲になるも彼女の「かまってちゃん」ぶりに翻弄される場面とか、そこまで時間を割かなくてもいいんじゃねとか思った。 ちなみに、最後の最後になって、なぜこの映画の題名が「ライオン」なのかがようやく判明する。
Jan 20, 2018
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今年一発めの本番は婚礼祭での営業活動でした(約3時間)。弦楽四重奏で実演販売をば。Vn1 マイケル、Vn2 ぼく、Va シャロン、Vc アグ。 こうゆう場での演奏って、聴いてくださる方の反応が直接伝わってくるので勉強になります。どんなに丁寧に弾いても見向きもされないこともあれば、多少雑でもノリノリに弾くと人だかりができてるときもあり、ほんと、予断を許さないわけで。
Jan 14, 2018
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「幸い住むと人の言う」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) フランス北岸カレーに住む、裕福なのに幸せとはいいがたい三世代家族の物語。日本公開は三月。日本語の公式サイト このミヒャエル・ハネケという監督さんは、前作「愛・アムール」が素晴らしかったし、かなり期待して映画館へと向かった。そしたら行列できてるし。←ちなみにこの映画館(ニューヨークのブロードウェイ沿いリンカン・プラザ・シネマ)、残念ながら今月末で閉館/休館らしい(号泣)。 あと、「アムール」ではピアニストのアレクサンドル・タローさんがチョイ役で出演なさってたけど、本作ではビオラダガンビストのヒレパールさんがプチご出演。<感想> わかりづらかった。無理して感想を述べるなら、「真の幸せとは何かを考えさせられるやうな映画であつた。」とか優等生的にお茶を濁してごまかすしかない。 てゆーか、家族構成すらわかりやすく描写してくれないもんだから、ぼくは映画後半まで誰と誰がどうゆう関係なのか把握できてなかった。 不倫、離婚、婚約、子供の養育、自殺願望、死、どら息子、老衰/認知症、会社経営、難民/移民援助、インターネット/スマホ依存症、ほか、あれもこれも詰め込みすぎ。 主演はイザベルユペールさんってことになってるけれども(←またかいな)、おそらくこの映画の真の主役は祖父と孫娘と言いたい。祖父はやはり「アムール」に出てた役者さん(←いかりや長介さんに似たお方)。そしてオトナのワガママに振り回される13歳の少女も非常に重要な役どころ。多感なんだけど無表情女子という難役を、かわゆく美しい役者さんが演じていらっしゃった。 優しい紳士のふりしてどーしよーもないだめんずパパを演じてたのはマチュー・カソビッツさん。この人、久しぶりに見た。やはりかなりめんどくさそうな役どころ。 自分に「家族」があり自分が「家族」の一員であるということだけで、それがそのまますなわち幸せであるということでは決してない、ということを言いたい映画なのかもしれない。それって、「幸せはお金で買えない」よりたちが悪いわけで。<題名について> Happy Endという題名の意味するところも読み取れなかった。こてこてのフランス語映画のくせしてなぜか英語の題、ってのも、らしからぬ。最後の海辺の場面もどう解釈していいのかわからず、決して「幸福な結末」とは思えないし、ぼくはオロオロしながら絶句して観終えたのだけれども、この場面、映画館内には爆笑とも苦笑ともとれる乾いた笑い声が響き渡っていたのであつた。
Jan 13, 2018
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「笑ってはイケナイ」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 2000年前後のロスアンジェリスとかを舞台に、役者志向の男ふたりが「The Room」という映画を制作する過程(実話)を描いている。←一部では「映画史上最低の映画」として有名 ジェイムス・フランコ氏がいくつもの映画賞で最優秀主演男優賞を獲りまくってるもよう。 日本公開はたぶん未定。日本語のウィキのページ<感想> 当時の出来事をかなり忠実に再現しているみたい。Jフランコ氏の演技が(過大)評価されてるのも、実在の人物にかなり似せて演技をしているためかと。ぼく自身はこの「ザ・ルーム」という映画を観たことがなく、なんの予備知識も持ってなかったので、彼の演技が受賞に値するとは思えず困惑してしまった。てゆーか、むしろ親友役のデイブ・フランコ氏(実の弟さん?)のほうが普通に演技が上手いよーな。 最後まで観たら、確かによくできてる映画かもと思い始めた。基本的には下品でおバカな映画として分類されることになるんだろうけど、悪くない。 しかもこの際、原作映画も観てみたいと少しだけ思った。製作者側としては真面目な映画を作ったはずなのに、残念すぎる脚本、演出、そして大根役者の下手な演技のためか、観客はげらげら笑いながら観るらしい。怖いもの見たさというか。
Jan 11, 2018
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「Ms. ビーン」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) どら焼き屋を営む男(永瀬正敏演)のもとに老女(樹木希林演)が現れ、アルバイトとして雇われる。小豆を丁寧に煮て作る彼女のあんこが好評で店は繁盛するが(以下略)。 監督は河瀬直美さん。氏の作品を観るのは初めてだし、期待して鑑賞に臨む。<感想> 映像は綺麗だし、樹木さんも永瀬さんも演技は悪くはないし、咲いては散る短命の桜、狭い籠のなかで鳴くカナリアといった意味深な伏線も敷かれてるし、名作っぽい雰囲気だけは伝わってくるのだけれども、でもイマイチ。 確かに文句のつけどころのない佳作なのは事実。だけど好き嫌いで言うならぼくは嫌い。うまく言えないけど、どこか感動を押しつけられてる気がして居心地が悪い。早送りで観るぐらいがちょうどよい。ずばり好みの問題。
Jan 8, 2018
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「いざさらばさらば友よ美しい明日の日のため」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 19世紀の南仏とパリを舞台に幼なじみ二人の生涯を描く。小説家としてがんがん成功していくゾラと、なかなか評価されない画家セザンヌ。 現在日本で公開ちゅう。http://www.cetera.co.jp/cezanne/<感想> 構成的にちょっとわかりづらい映画なので(特に前半)観てて疲れたけれど、最後まで観たらそれなりに楽しめた。 お題は「腐れ縁」。このままずるずる引きずっていくのか、きっぱり縁を切るほうが互いのためなのか、人間関係の断捨離ってほんとに難しいわけで。 ひとつの映画のなかで二人の生涯を平等に並行して描こうとするのは無理がある。芸術家の苦悩という点ではセザンヌの生きざまのほうがネタ的には面白いのに、主演はゾラ役のギヨーム・カネということになってて、つまりゾラ寄りの目線でセザンヌを描いた映画ということらしい。 ところどころ出てくる哲学的で粋な台詞、そのエスプリ臭はいー感じ。美しい南仏の風景にも惚れる。さすが。 劇中で流れる音楽については、なんだかラフマニノフのピアノ協奏曲をパクったような感じで耳に優しいよーな耳障りなよーな。
Jan 7, 2018
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「ダスティンホフマンになれなかったよ」(評価 ★★★★★ 満点五つ星) ネットフリックス配信の映画。日本でも視聴可能らしい。 わけあり家族マイヤロウィッツ家の物語。わがままで頑固な老父(ダスティンホフマン演)に対し素直になれずに口論になってばかりの子供たち(ベンスティラー、アダムサンドラーら演)。終活や断捨離をめぐってもめまくる。 <感想> 久しぶりに惜しみなく五つ星を差し上げちゃおうかと。 ニューヨーク市を舞台にしてる(特に前半)のは嬉しい。てか、ホフマン氏がNYのアパートにいるというただそれだけの画に勝手ながら感動してしまったわけで。あの「クレイマーvsクレイマー」からたぶん40年ぐらいだろか。ちなみに今回の妻役はエマトンプソン様。 長男を演じたAサンドラー氏が特に素晴らしかった。こんなに演技派だったとわ。なかなか難しい役どころ。なんだかんだ言って芸術家としてそれなりに成功している父に対し自分は無職で引け目を感じているのか、やたらと衝突する。唯一の自慢は美しくて才能のある娘。しかし彼女もまた芸術肌であり、祖父と同様の道に進みたいらしい。 本作で描かれてるのは、過去との訣別、そしてそれはニューヨーク市との別れでもある。市内で育った都会派家族三世代が、いつのまにか市を離れていく。それぞれNY州北部だったりマサチューセッツ州だったりロスアンジェリスだったり。 このノア・バウムバックという監督さんは、現時点でぼくが最も気に入ってる/気になってる監督と言っちゃってよい。家族愛を描こうとしているっぽいけど、決してお涙ちょーだい系にはせず、てか、全然幸せな結末にはならない。その加減が絶妙。配役、脚本もムダムラムムリがないし。次回作にも期待しまくりなわけで。
Jan 2, 2018
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2017年を振り返って本番の回数とかをさくっと数えてみたところ、約93回。てか、どっからどこまでを「本番」扱いするかはビミョーだけれど。結婚式: 21ミュージカル: 7(のべ46公演)管弦楽団/交響曲や協奏曲: 5(のべ7公演)管弦楽団/バレエの伴奏: 1(のべ7公演)マリアッチ楽団: 4 営業/宣伝活動: 2宗教行事: 2録音: 2ギグ(ホテル/レストランにて): 1発表会: 1 ミュージカルやバレエの劇伴が半数以上を占め、よって暗闇のなかオーケストラピットに籠ってばかりだったわけで。 ちなみに、本番を伴わずに仲間うちで室内楽(弦楽四重奏など)を練習したのは計12回。
Jan 1, 2018
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