投資逍遥

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2008/08/24
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カテゴリ: 読書
読後感を書いておきます。

この本は1998年9月発行ですので、10年前になりますか。
著者が60歳になる前に書かれた本になります。

著者が書かれた本の感想は過去に書きました。
『対論 昭和天皇』 『皇后四代』 です。
どちらも3年前に読んだ本ですが、当時は皇室に興味をもっていたことが思い出されます。

以下に、今回読んだ『晩年の研究』を、 【この本からの引用】 【上記の感想】 という形で書いてみます。


【この本からの引用】

松田がなにげなく右手を見せてくれた
右手の人指し指と親指の第二関節付近に、穴があいているのである。
その穴に絵筆がすっぽりとおさまる。

【上記の感想】

松田というのは、松田権六という漆芸家のことです。
ウィキペディアには、次のように書かれています。

-----ウィキペディアより引用開始-----

松田 権六(まつだ ごんろく、1896年4月20日 - 1986年6月15日)は石川県金沢市生まれの蒔絵師である。「うるしの神様」の異名を持つ。

7歳で蒔絵の修行を始める。石川県立工業学校漆工科、東京美術学校漆工科を経て1943年 東京美術学校教授に就任、以後36年教鞭を取る。1947年日本芸術院会員となり1955年 2月15日に重要無形文化財(人間国宝)保持認定を受ける。伝統工芸の復興に力を尽くす一方で並木製作所の蒔絵万年筆(ダンヒル・ナミキ)の製作指導といった新しい蒔絵の模索も行っている(この万年筆は、ドイツ皇帝が、詔勅にサインする国璽用にも使われた)。

-----引用終了-----

その松田権六の右手ですが、筆をもつことにより、自然と穴があいてしまったようです。
それだけ精力的に描き続けたということのようです。


【この本からの引用】

あなたは、自分の晩年の生き方を想像してみたことがあるだろうか。
「晩年」という語に、特別のイメージはわかないので想像できないという人もいるかもしれない。

【上記の感想】

晩年とはどういう意味なのでしょうか。
「人生において、死ぬ前の数年のことで、それまでに生きた時間とやや異なる生き方をした時間。」
これは、私が今考えたことです。
と言っても、まっさらな状態で考えたわけではなく、『晩年の研究』を読んだあとに考えたことです。

では、三省堂の新明解をひいてみましょう。
すると、晩年とは、「相応の人生経験を積んだ人が亡くなる前の数年間。中高年に達しない物故者の生涯について回顧する時にはあまり用いない。」と書かれていました。

ごく普通ですね。

さて、自分の晩年の想像ですが、貧困な人間関係しか築いていないため、寂しい晩年になりそうですね。
まあ、あまり想像したくはないです。(苦笑)

それから、今のところは、何かを残そうとかという思いは全くないです。
残すにもそんなものはないじゃないかと言われれば、その通りなんですが。(笑)
これには、過去に読んだ本で安岡昌篤が言われていた次の言葉の影響を受けていると思われます。

「すべてのものは何もかも消えていくのだ。それでよいではないか。自分は何一つ残すつもりはない。残そうと思うのは未練である」と。





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Last updated  2008/08/24 06:16:14 AM
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