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「辛い」とか「苦しい」とか「状態は最悪」とか、もっと発言しても構わないのではないでしょうか?SPの後、今までに無いネガティヴな発言をされた真央ちゃんの事を考えていて思いました。正直、少しショックでもあったのです。これまでの彼女は、どんな状況であってもあんな弱気な、後ろ向きの発言をされる事は無かったですから。例えどんなに苦しくとも、内心血の涙を流しておられたとしても、彼女はひたすら「前」を向いている、そんな風に思って来ましたから。だから、その真央ちゃんが「あんな」発言をされたと知って、本当に驚きましたし、そこまで状態が悪いのか、追い詰められているのかと更に心配になりました。何とか3位以内に入って、世界選手権出場の切符を掴んで来て欲しい、そう願っていましたが、もしかするとそれも叶わないかも知れない、いやもしかしたらこの全日本を最後に引退されてしまうかも、とさえ思い、もう目の前が真っ暗に。恐らく多くの彼女のファンが、同じ様な思いでいらっしゃったと思うのですが。しかし・・ふと思ったのですよね。こんな今までにない後ろ向きの、ネガティブな発言をされてしまった真央ちゃんの心は、かなり「軽く」なられたのではないかな?と。ずっと思ってきた事なのですが、真央ちゃんは何もかも、一人で抱え込んでしまうタイプでいらっしゃるような、そんな気がするのです。苦しんでいる事があったとしても皆に心配をかけまいとして「大丈夫です」「何でもないです」と言ってしまうタイプではないか?と。或いはもしかしたらそれは、人への気遣いなどではなく、「自分の弱さを見せられない弱さ」、なのかも知れません。けど人間って、驚くほど単純な一面も持っていて、辛い時や苦しい時に一言「辛い・・」と言ってしまったら、もうそれだけで心が軽くなって、最前程の辛さや苦しさを感じなくなっている事ってありますよね?「辛い」と口にすれば、もうそれだけで救われる部分って、絶対にあると思うんですよ。自分の中にある辛さや苦しさの存在を認めてあげて、それらを「解放」してやる。それだけで本当に驚くほど、心は軽くなる事を、私も体験的に知っております。なので今回真央ちゃんが初めて?あのような弱気な発言をされた事を、私はある意味、非常に喜ばしい事だ、と受け止める事にしました。そして今、思います。彼女はもっと、ネガティブな発言をしても良い、いやむしろするべきだ、と。ネガティブな発言をする事によって確実に、ネガティブな感情は「解放」されます。それだけで心理的にもの凄く救われると思うんです。真央ちゃんの様な本当に生真面目で、一本気な性格の人には、何よりの「メンタルトレーニング」になるのではないか?そう私は思うのですが。イメージが許さないでしょうか?「浅田真央」がネガティブな発言をする様になったら許せませんか?真央ちゃんは、常に「清く、正しく、美しく」あらねばなりませんか?私はそうは思わないです。彼女がネガティブな発言をするようになったとしても、「浅田真央」は「浅田真央」であり、彼女の「本質」が損なわれる事は全くない、そう思います。ネガティブ、と言うと聞こえが悪いかも知れません、もっと率直になってもいい、という事です。いつもいつも「優等生」でなくても全然構わないんだよ、真央ちゃん!もっと自分を「解放」して上げて!絶対「楽に」なれるから!そう私は思います。
2015年12月29日
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フィギュアスケートの試合を見て、こんなに興奮したのはいつ以来だろう?ふとそんな感慨に耽る程、素晴らしい演技が続出した2015年のグランプリファイナルでした。羽生選手、宇野選手、フェルナンデス選手、パトリック、メドヴェージェワ、宮原選手、ラジオノワ、ワグナー、「神演技」の続出にワクワクとドキドキが止まりませんでした。皆さん本当に素晴らしかった!特に宇野選手。「トゥーランドット」を見ていて、私は本当に号泣してしまいました。何なんだろう、彼のあの表現力の凄まじさは?まだ少年の面影を残した(というか実際まだ少年だけど)、愛らしいともいえる容貌の小柄な選手。それがリンクに立ち、いざ音楽が流れ出すと一転、まるで別人になったかの如く氷上を彼の色に染めていく。まるで音楽によって新たな生命を吹き込まれたかのように。自由自在に音楽を操り、遂には音楽さえも彼の「配下」になってしまうかのようだ。あの荘厳な「トゥーランドット」をここまで自分の物として表現し尽くせるとは・・もう言葉が無いです。まだ17歳ですよ?高校生ですよ?一体何をどうしたらこんな演技が出来るのか、こんなにも「魅せる」演技が出来るのかと、唯々呆然とさせられます。人間って、二つのタイプに分かれるのかも知れないですね。「何を演じても自分自身」になってしまう人と、「他の誰かに成り切れてしまう」人と。それはもしかしたら生まれ持った、天性の物であり「宿命」であるとさえ、言えるものなのかも知れないです。羽生選手は前者であり、宇野選手は後者である、と個人的には感じます。「何を演じても自分自身」、このタイプは生まれながらの「スター」であると思います。超有名な、スターと言われる芸能人を思い浮かべてみて下さい。大抵、前者のタイプですよね?特に「大スター」と言われる人程、そうした傾向は強いと思います。「大スター」「スター中のスター」であればある程、実はそこまで「演技力」に秀でている訳ではない事に気付きます。彼らは「演技力」などという次元を超越した地点で輝いており、「自分自身」であるだけで、唯それだけで磁力を発する事の出来る、人々を魅了する事の出来る、正に選ばれし人々なのです。対する後者は、自分自身を捨てる事によって輝けるタイプです。自分ではない誰か、に成り切れば成り切る程、その威力は凄まじいものとなります。逆説的ではありますが、自分自身を捨てる事によって、その事によって却って自分を輝かせる事が出来るのですね。羽生選手が天性の「スター」であるならば、宇野選手は天性の「役者」である、そう思います。得難い個性を持つ二人が、こうして同じ時代に生を享け、同じ時代にフィギュアスケーターとして輝いてくれる事、互いに切磋琢磨して行ってくれるであろう事、を私は心の底から嬉しく思います。役者タイプ、演技派といえば、宮原選手も該当するかも知れません。「ファイアダンス」といい「ため息」といい、別にこれといったストーリーがある訳ではありませんが、それでも彼女は「役」に成り切っていると感じます。「演じている」と感じます。宮原知子は宮原知子であるのだけれど、演技の中において彼女は「宮原知子」ではない、と。しかも年々、益々、試合を経るごとに彼女の役者魂、女優魂には磨きがかけられて、今回のファイナルでの演技は正に圧巻でした。特に「ため息」での彼女は絶品ですね。文字通り、思わず知らずため息が漏れてしまうかのような素晴らしい演技でした。それにしても、本当に凄い大会だった、と思う。羽生選手の快挙に関してはもう、何をか言わんや、という所だし、女子ではメドヴェージェワが素晴らしかった。実は今まで彼女の演技は動画でしか見た事がなく、凄い選手と思いはしてもそれ程感じ入るものはなく、その実力には少々懐疑的でさえいたのだけれど、う~ん、やはり「凄い」選手だったのですね、彼女は・・やはりテレビの大画面で見るのと、パソコンの小さな画面で見るのとでは印象が全然違う。正直、素晴らしいと感動してしまった。彼女も若干16歳、シニアに上がって来たばかりの選手ですよ?それなのに、なんと上手い「演技」をされるのだろう、とビックリしてしまいました。彼女も敢えて分類するとすれば「演技派」タイプではないか?と思う。ロシアの女子ならば、リーザやラジオノワは「スター」タイプかと私は思うのだけど、彼女は「自分自身」を武器にして、燦然と輝けるタイプではない。見た目はリーザやラジオノワと比較するといまいちパッとしないと言うか、正直「地味」だとさえ感じてしまう。可愛らしい顔をされているし、あの細身のスタイルは何と言ってもこれからの彼女の「武器」になるものかも知れないと、期待もするのだけれど(お願いだから太らないで!)、それにしても何というか「華」がない、というか・・(失礼な事言って本当に申し訳ないです)。けど、彼女も宇野選手と同じく、いざリンクに立つと人が変わったかのようになる。宇野選手程、音楽を自分の物とされている、とまでは思わないけれど(表現力があるとは思わないけれど)、「演技力」は凄い、と感じる。哀愁漂うあの雰囲気は、生半な16歳が醸し出せるものとは思えない。ラジオノワのいかにも年齢相応、の「演技」と比較すると、彼女の凄さ、本質がよく分かるのではないだろうか?(注・ラジオノワは「スター」タイプなのであれでいいのです。)ラジオノワもミスはあったけれど、渾身の演技には私は心から感動させられました。メダリストになった3選手には心からの拍手と、感謝の気持ちを表したいです(それにしてもこのメンバーの中で宮原選手が銀メダリストに輝かれるとは、失礼ながら予想していなかったです、本当に凄い事ですね!)。真央ちゃんは悔いの残る演技だったと思います。悔しいでしょうね、さぞかし。これからこうした「試練」を迎えるのかも知れませんが、まぁ、私があれこれ思い煩っても仕方がない事です。浅田真央は私達ファンが思っているよりずっとずっと「強い」人である筈なので、彼女について心配する事は止めました。素晴らしい演技と共に、色んな「人間模様」を垣間見る事の出来た大会でもあったなぁ、としみじみ思います。私たちが想像も出来ない位の、凄まじい重圧に打ち勝った羽生選手、もうてきと~に手を抜いて欲しいと思う位ですが・・失意のSPから一転、素晴らしいFSで魅せてくれたパトリックとワグナー。優勝候補だったのにどうしちゃったの?だったグレイシー。正に悲喜こもごもで、「ドラマ」を見ている様でした。
2015年12月13日
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