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2012.01.25
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カテゴリ: 映画/アクション
【ダイ・ハード4】
20130204new4

「英雄とは何か。撃たれるだけさ。“よくやった、偉い”と背中をポン。女房とは離婚。名字も忘れられる。子供は口を利かず、飯はいつも独り。そんな奴になりたいか?」
「でもやってる。」
「他にやる奴がいない。やる奴がいりゃ喜んで代わるが、誰もいない。」
「そうか、そこが英雄なんだ。」


映画を観賞する上でいつも思うのは、それこそが基本的に大衆向けの娯楽であるから、話題となる作品には自然とその時代の有り様が反映されているということだ。
例えば「ロッキー・ザ・ファイナル」では、頂点に登り詰めた男ロッキーでさえ息子との確執に苦悩し、エイドリアン亡きあと孤独感に苛まれ、それは何を持ってしても埋められるものではなかった。
しかし、再びリングに上がることで過去の栄光にすがりつく老兵で終わることを拒絶したのだ。
「ダイ・ハード4.0」でも類似性が見られる。
それは現代社会が再び家族関係の見直し、もっとストレートに言うと親子関係のあり方を真剣に問う時期にさしかかっている証拠でもある。
「そんな問題は古今東西、今さらのテーマだ」と、我々は目を背けて来た。
「しかたがないのだ」と。

この作品は独立記念日の前夜、FBIのサイバー犯罪部が何者かにハッキングされたことから物語が展開する。
その恐るべき行為はサイバーテロで、全米の都市機能が壊滅状態となってしまう。

ジョンがファレルのアパートまで出向き、連行しようとした矢先、何者かによって突然銃撃を受ける。

作中、大型トレーラーとF-35戦闘機の対決シーンが出て来るのだが、見事な描写力。美術効果である。
また、マクレーン刑事の愛娘ルーシーに「ジョン」と呼び捨てにされるシーンで、「その呼び方はやめろ」と応じるセリフは「アルマゲドン」のパロディらしく、興味深い。
ジョン・マクレーンが愛娘のために捨て身でがんばっている姿を目にした時、無償の愛を感じないではいられない。
ギブ・アンド・テイク主流の男女間の愛に終わりがあっても、親と子の絆は永遠である。

スイッチ一つでデータの消えていくデジタル社会の中で、愛という灯は決して絶やしてはならない崇高な魂なのだ。

2007年公開
【監督】レイ・ワイズマン
【撮影】サイモン・ダガン
【出演】ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、クリフ・カーティス、マギー・Q 、ティモシー・オリファント

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~掲載紹介~
20120126no1ダイ・ハード1は コチラ

20120126no2 コチラ

20120126no3ダイ・ハード3は コチラ





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最終更新日  2013.02.04 09:23:26
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