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2024.10.26
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『ノイエ・ハイマート』という本を、手にしたのです。
池澤夏樹さんが著した本で、ウクライナやガザの戦闘もテーマとなっているようで、興味深いのである♪




池澤夏樹著、新潮社、2024年刊

<「BOOK」データベース>より
ある日、難民になる。「新しい故郷」を求めて、歩きだす。そんなに遠い世界の話ではないのです。シリアで、クロアチアで、アフガニスタンで、満洲で、生きのびるために難民となった、ふつうの人たち。その姿と心を、てのひらで触れるようにして描きだす。

<読む前の大使寸評>
池澤夏樹さんが著した本で、ウクライナやガザの戦闘もテーマとなっているようで、興味深いのである♪

<図書館予約:(6/29予約、副本?、予約?)>

rakuten ノイエ・ハイマート


「01章」の冒頭から、見てみましょう。
p9~12
<01 失われた子供たちの海岸>
 もう15年も前に小さな映画祭で見た映画のタイトルが私の記憶に残っている。映像もおぼろに脳裏にたゆたっているのだが、それもモロッコの砂浜に流浪の子供たちがいるというだけ。まるで空を行く薄い雲の断片のように頼りない。
 その映画のタイトルが「失われた子供たちの海岸」。
 海岸はわかるとして、なぜあの子たちは「失われた」のか。
 探してもDVDなどは手に入らない。

 子供たちが帰ってきた。
 瀬戸内海のある島の砂浜に、たくさんの子供の像が並んでいる。現実の生きた子供よりはだいぶ小さく、行儀よく真っ直ぐに立っていて、砂と同じ色。砂でできているように見える。埴輪を連想することもできるだろう。

 整列しているわけではなく、互いに間を空けて、二百名近くがそれぞれ違う方向を向いている。
 みな同じ顔。幼い仏のような柔和な顔。そこに悲しみを読み取ることができるかどうか、それは見る者の心の姿勢による。その意味では彼らの顔は鏡である。

 彼らは世界のすべての国からこの海岸に漂着した。
 いや、正確には日本と国交のあるすべての国から。しかし、それはともかく、彼らはそれぞれの国で辛い思いをしながら生きている子供たちの代表である。だからみんな体に一連の数字が書かれており、背中の数字は出身国の首都の緯度経度を、胸の数字はそこまでの距離を表わしている。顔はそれぞれの故国の方を向いている。

 国の名は記されていない。なぜならば今は国の名、国々を隔てる境界線、国と言うシステムによる保護、などという概念が意味を成さない時代だから。それゆえの子供たちの受難なのだから。(どうして西洋の言葉では「受難」と「情熱」がpassionという同じ単語で表わされるのだろう? 明治期の日本の誰がそれを二つの意味に訳し分けたのだろう? キリストの生涯に関りがあるらしいけれど、私は今それを知らない) 

 子供たちの像は見た目どうり砂でできている。砂に他の素材を混ぜ、型に詰めて作られた。最後までしっかり立っていられるように、中心には鉄の芯が垂直に通っている。まるでお菓子みたいに米粉と砂糖を混入した砂で作られた彼らの身体は風の強い日には海水のしぶきが飛び交う砂浜にあって少しずつ浸蝕されて表面から剥離してただの砂に戻ってゆく。彼らは数週間に亘って下半身から砂の肉体を失いつづけ、最後には一本の鉄の棒になる。その胸のあたりに取り付けられた鉄のプレートに刻印された文字によってようやく一人一人の身元が知れる。それぞれの出身の国の名が現れる。そして頭があったところには一輪の石膏のバラの花が残る。

 こんなに具体的に書けるのには理由があって、これは現代台湾のアーティスト林舜龍によって2016年の瀬戸内国際芸術祭のために小豆島に作られたインスタレーションをそのまま記述したものだからだ。私はその場に行って、砂を踏んで、自分の目で見た。渚に近いあたりの子の下半身はあらかた消滅していた。時間というものの作用が素材と気象の組み合わせによって表現されていた。ものは消えてゆく。しかし生きるものはみなそれに逆らう。生きるというのは時間に消されまいとする意志だ。その意思の主体が個体と呼ばれる。更に個体の意思を超えて種の意思がある。
(中略)

 渚にはたくさんの力が働く。
 国境と同じように。
 林舜龍にこれを作らせたきっかけは、トルコの海岸に流れ着いた子供の遺体だった。海を渡ることを試みて失敗した難民の子供の遺体。2015年9月、トルコの海岸に漂着した三歳の男の子の写真が世界を震撼させた。彼の名はアイラン・クルディ。クルド系シリア人の難民でギリシャのコス島を目指した船が難破したのだった。

 それは十字架の上のキリストと同じ意味で受難の象徴だった。
 たくさんの子供たちが住むところを失ってさまよっている。海路にも陸路にも、砂漠にも深い森にも、あるいは都市の街路、スラムの一室、彼らは座り込んで、じっと待っている。食べるものを、暖かさを、荒々しい抱擁を、言葉を。つまりは普通の生活を。しかし彼らに与えられるのは飢えであり、寒気であり、時にはカラシニコフだ。





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Last updated  2024.10.26 00:02:28
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