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歩世亜さんComments
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図書館で『エビはすごいカニもすごい』という本を、手にしたのです。
エビ、カニ、 シャコ は食べると美味しいのだが、やや高価なイメージがあるわけで・・・そのあたりが知りたいのでチョイスした次第です。
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<table border="1"><tbody><tr><td width="550" height="50">
【エビはすごいカニもすごい】
webp 画像につき開示できず
< 「 BOOK 」データベース >より
みんなが大好きなエビとカニ。しかし、その体のしくみや行動は意外に知られていない。なぜエビ・カニは茹でると赤くなるのか。エビがプリプリの理由は?カニの横歩きの秘密は?エビ・カニとシャコやヤドカリとの違いとは?さらには何百kmも渡りをするエビ、ハサミをパチンと閉じてプラズマを発生させ獲物を倒すエビ、毒を持つイソギンチャクをはさんで身を守るカニ等、多種多彩なエビ・カニのすごい生き方を紹介する。
<読む前の大使寸評>
エビ、カニ、
シャコ
は食べると美味しいのだが、やや高価なイメージがあるわけで・・・そのあたりが知りたいのでチョイスした次第です。
rakuten<a href="
https://books.rakuten.co.jp/rb/16952801/
">
エビはすごいカニもすごい
</a></td></tr></tbody></table>
第 3 章でエビたちの不思議な行動が述べられているので、見てみましょう。
</a><TABLE border="1"><TR><TD width="550" height="50"> p81 ~ 84
<font color="brown"> <テッポウエビは閃光を放つ強い音圧の衝撃波を使って獲物を狩る> </font>
全長が 4 ㎝ほどのテッポウエビは、熱帯から温帯の浅い海に棲息し、熱帯域ほど種類が多い。エビ類の中でもとりわけ種類数が多く、世界の海には 400 種ほどもいて、日本では 70 種類が知られている。
テッポウエビ科のエビは別名ピストルシュリンプあるいはスナップシュリンプとも呼ばれている。これらの名前は、いずれもこのエビがパチンとハサミを鳴らす音 ( スナップ音 ) に由来している。
テッポウエビは、大きなハサミと小さなハサミを持ち、大きなハサミの長さは、全長の半分ほどにもなる。テッポウエビが獲物を狩るときは、大きなハサミを使ってスナップ音を出して獲物を倒し、それを食べるときは細かい突起が付いた小さなハサミを使うことが以前からわかっていた。
だが、テッポウエビのスナップ音が、どのようなしくみで鳴らされているのか、詳しいことは長い間不明のままであった。テッポウエビは、大きなハサミの可動部分の太く短い指節を、前節に強く当てることでスナップ音を出しているのだろうか。
あるいは、何か特別な方法でスナップ音を発しているのだろうか。こういった疑問を解く論文が『ネイチャー』 2001 年 10 月 4 日の 413 号に掲載された。
オランダのトゥエンテ大学のデットレフ・ローゼたちは、テッポウエビが鳴らすパチンという大きなスナップ音は、大きなほうのハサミの指節を前節に当てた音でなく、強く閉じるときに生じる泡が激しく崩壊して発生する音で、強い閃光を伴うことを明らかにした。
その後、多くの研究者によってテッポウエビはハサミの可動部分の太く短い指節を時速 97km のスピードで閉じることができ、この速さでハサミの指節を前節に強く当てると泡が発生する、泡は破裂すると強い音圧を伴いながら光を発することが報告された。また、泡は破裂すると、秒速 27m ほどのすごい衝撃波を起こし、この衝撃波はハサミの指節から 4 ㎝ほど離れた距離にいる小さなエビを倒すか殺すのに十分な力であることを示した。
なぜ、泡が破裂すると閃光を発する衝撃波が発生するのだろうか。まず、水中でハサミの指節を高速で前節に強く当てたときに液体の流速が増加し、液体の圧力が低下すると泡が発生する。すると発生した泡を取り巻く周辺の液体は泡を押しつぶすように中心に向かって動き出す。泡はますます押しつぶされて小さくなるとともに、泡の内部の気体が圧縮されて圧力が上昇し、ついに中心に向かう液体の動きを押しとどめるほどに泡の内部の気体 ( 真空に近い ) の圧力が極端に高くなる。
この極端に高い圧力が液体に対して急速に解放されて、泡は激しく崩壊し局所的に非常に高い衝撃圧が発生して、水中に強いプラズマの衝撃波が閃光を伴って放射されると考えられる。
現在、米国の大学では、機械工学を専攻する研究者たちがテッポウエビの大きく太いハサミの構造を正確に再現したロボットハサミを造り、指節を動かす筋肉と腱に替えて強力なねじりバネを使用して高速で閉じ、水中で衝撃波を伴うプラズマを人工的に発生させることに成功している。
彼らは、このロボットハサミを使って、水中で効率的プラズマを発生させ、水中での溶接や岩盤の掘削などに応用することを考えている。なんともワクワクする話である。
</TD></TR></TABLE>
<a href="https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202511300000/">『 エビはすごいカニもすごい 』 1 </a>: 江戸前のエビ、カニたち
『六角精児の無理しない生き方』2 2025.12.03
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