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10年ぶりに聴いた合唱コンクール全国大会で、私が個人的に印象に残った団体について感想を書いておきたいと思う。大学ユース部門ここでまず私の涙腺を崩壊させたのは、1位になった都留文、自由曲の信長作品の戦争物だった。戦争物によくありがちな、歌う方の気持ちが入りすぎ聴く方の気持ちが入る隙間のない、厳しい言い方をすると歌う方の自己満足な演奏が多い(とくにレベルが高い団体によく見られる)のだが、ここの演奏は冷静にテキストをきっちり伝えてきていた。そして作品の素晴らしさが表現され私の涙腺は崩壊・・・そしてこの部門でもう一団体、私の涙腺を崩壊させたのが関学グリーだった。ここは曲自体の影響で泣けてきたのではなく、同じく大学グリー出身の私の心に一時期衰退気味になっていた大学グリーの復活がすごく嬉しかったこと・・・いや、復活というよりも新しい演奏技術を取り入れ以前よりハイレベルな演奏聴かせてくれたことに感動したということだろう。室内部門ここも部門1位の女声合唱団ソレイユの演奏・・・この団体は九州佐賀の団体、なので当然初めて聴いたのだが、倍音が出にくくハモるのが難しい女声合唱の構造的な難しさを、違った方面から克服した素晴らしい演奏だった。ハーモニーのバランス、響きの統一、などなどまったく隙のない演奏の上にグラスハープという飛び道具も使用し曲が作り出す世界を見事に表現していたと感じた。同声部門まず朝一番での演奏だった創価学会しなの合唱団、ここは同じ東京で同じ男声合唱ということもあり以前からよく聴かせて頂いているのだが、今回の演奏は今まで聴いたなかでも一番の演奏だったと思った。課題曲、自由曲とも私の耳レベルには完璧な演奏だったと思った。そしてもう一団体は1位のBRILLANTI、室内部門でも書いたのだが少し難しい構成の女声合唱の構造的弱点を、雨森先生独特な聴く方の心に入り込むような表現できっちり克服していた。他の女声合唱団の自由曲が一人の作曲家に集中し、おそらくその意図はその作曲家独自の難解な音楽をきっちり演奏することで女声合唱の弱点を克服しようとしたのだと感じたのだが、ここはそうではなく素直に作曲者の曲に対する思いをストレートに聴く側に届けていたと感じた。混声部門はっきり言って、この部門は凄すぎる・・・全体的にハイレベルでどの団体も素晴らしい演奏だった。まず1位になったCAの演奏・・・ここの特徴はもうよく分かっていて、今回は特に技術的なことに注目し心を持って行かれないように頑張っていたのだが、結局、精神性の上に乗った音圧に私の微力な抵抗は、演奏した「交響詩 海」の波にのまれるように持っていかれてしまった。ハーモニーの精度や母音の響きの不統一など細かい問題を全て根こそぎ沖の方へ持って行くような感じだった。あと私が技術的にもっとも素晴らしく感じたのは、MODOKI・・・もう私の耳程度では、少しの違和感も感じることのない素晴らしいブラームスを聴かせてもらった。今後はコンクールには出ないという噂なので聴けて良かった。最後に個人的にクール・シェンヌのソプラノの響きが好き・・・以上、二日間で51団体全て聴かせて頂きすごくいろいろな感動などを感じさせてくれた素晴らしい時間だった。
2017.11.30
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全国大会2日間全団体の演奏を聴きました。さすがにレベルが高い演奏ばかりでした。各部門の1位は、都留文、ソレイユ、雨森先生2団体でした。ソレイユを除いては、技術的というより、精神性が高く聴衆の心を引き込む感じでしょうか?それと会場の音響・・・たしかに素晴らしいのですが、全体の響きというより、一つ一つの音が綺麗に聞こえてくる感じで、西洋音楽の元になっている教会の響きとは違ったように感じました。もしかしたら合唱としてのブレンドが難しかったかもしれません。10年ぶりに聴いた全国大会、初めて聴いた団体も多く、それぞれの団体の特色もよく出ていてとても楽しかったです。しかし疲れました。これならきっと歌っていた方が精神的には楽だったでしょう。でも、これも聴くことの重要性の一つだと感じています。出場された団体の皆さん、お疲れ様でした。そして素晴らしい演奏ありがとうございました。あと運営に関わっていた方々もお疲れ様でした。
2017.11.26
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昨晩、AZ第5期の12/16AizawaNote vol.2 への練習がスタートした。AZはイベントの都度、メンバーを集める形をとっており、私は3、4期に続き3回目の参加となる。今回の参加者は30人弱、演奏する曲の作曲者である土田先生も一緒に歌うことになっている。第一回目の練習は、参加者が12、3人・・・さすがに母数が多いので4期のように少なくはない。で、知らない人も多いので恒例の自己紹介からスタート、いろんな団体から参加されている方が多く、しかも若い人が中心、おそらく今回も58歳の私が最高齢???ということで、また若い人のエネルギーを吸収して若返ろうという目論見・・・ということで練習したのは、もちろん演奏する「愛の天文学」で一応3曲全曲の音を確認しながら歌うという練習だった。土田先生の作曲された曲を歌うのは初めてになるのだが、歌ってみた感じでは、なかなか難しいが良い曲・・・これをピアノを入れた残り3回の練習で仕上げるということになる。で、昨日もまだ人数は半分くらいなのだが良い音が鳴っていた。これでメンバーが揃い練習を重ねれば第一生命ホールで新しい男声合唱の魅力を表現できるのではと思っている。演奏会の詳細は以下のHPより、チケットもまだまだありますので、連絡いただければ手配いたしますので、ぜひよろしくお願いします。『AizawaNote vol.2 −相澤直人 指揮者の軌跡−』
2017.11.24
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昨日、TCMCの定期演奏会が終了いたしました。 真冬のような寒さの中、東京の東端の青砥まで聴きに来て頂いた方は、本当にありがとうございました。 今回の演奏会、春の教会コンサートが当間先生の入院手術により中止となり、TCMCとしては1年ぶりの演奏会となりました。この団体は、年2回の演奏会でしかステージに乗らないので、久々の本番とはなりました。 私自身も、今年初めから入退院手術を繰り返し、本格的に復帰できたのは8月から、他メンバーより3か月遅れたことでなかなかしっかり歌えず、本番でやっとなんとか声をしっかり出すことができたという感じで、メンバーにはいろいろ迷惑をかけたのではないかと思っています。また、復帰後はコンクールなどでしか歌っていなかったので、今回の重量級のプログラムには、歌う体力が懸念されましたが、なんとか歌いきることができました。 聴いて頂いたいた方からのアンケートや、関連団体の皆さんの感想からもいろいろ反省点や良かった点などをお話しいただきました。また、ここから次の春の教会コンサートに向けて頑張っていきますのでよろしくお願いします。ここからは、個人的な感想ですが、今回のプログラム、特に前半のシュッツ、ブルックナーはともに私としては初めての作曲家であり、なかなか歌っていて新鮮な感じがしました。後半の木下作品、千原作品も、なかなか素敵な曲で表現のしがいがあったように思います。とくに日本語の歌い方にはこだわっている部分もあるので・・・男声アンコールの木下作品「祝福」・・・これには苦戦しました。実は当間先生関連団体がすべて集まる夏合宿で、アンサンブルコンテストでこれを歌って賞をもらっていたのですが、今回、前日やリハでもなかなかうまくそろわなくて・・・本番は、なんとかうまくいったような感じではあり、聴いて頂いた方からの評判も良かったので一安心・・・しかし、木下作品の男声合唱曲は、私のようにグリー出身者にとっては超難しい・・・一つのハーモニーもおろそかにできず、力技など使おうものなら即崩壊・・・(T_T)まあ、しかしこの団体に参加して3回目の演奏会でしたが、私個人の「耳」も多少は進化してきたかなあ・・・とは思っています。この「耳」がないと、純正ハーモニーは構築できないので・・・聴いて頂いた方には、何かご感想などいただけると嬉しいです。
2017.11.20
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合唱で歌を歌っていると、いろいろな疑問、特に自分の声に関することで分からないことが多いのだが、その中でも大学時代からずーと疑問だったのが、「なぜ、こんなに声が大きく響くのだろうか?」ということだった。これは歌だけでなく、会社で風邪をひいて咳を苦しそうにしていると、同じ階の隣のフロアからも苦しそうな咳が聞こえるので大丈夫と言われたりする。実際に合唱では、100人の男声合唱で歌っても、ハーモニーの中ではあるが私の声は認識できる。聴こえ方としては、キラキラ感というか、高めの響きで全体の中から浮き上がっている感じ・・・これ、きっちりハーモニーの中にいれば、まあ問題は無いが、私のピッチが上ずったり周りが下がったりすると悲惨なことになってしまう。最近、いろいろ調べていると(ネットで)、「歌手のフォルマント」というのがあるらしい。これは優秀なオペラ歌手の声をスペクトル分析すると、通常は500HZあたりでピークになりその後単調に減少していくのが、2000から3000HZあたりでもう一つのピークを向かえる。これがあることによりオペラ歌手はオーケストラを超えて声を客席に良く届けることが出来るそうだ。単純に高次倍音がよく出てる声は明るくて良く通る声ということなのだが、それだけでなく、かなりの高周波のところでエネルギーの集中があるということのようだ。しかしながら私は、そんなことを気にしながら歌っているわけではなく、昔からそういう声が出ている(もちろん、発声をフィンテに変えたことにより響きが柔らかくブレンドしやすくはなっているが)というのが実情なので、これはもう生まれ持っての身体という楽器のおかげという他はないのだろう。
2017.11.16
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先日、二年ぶりに男フェスにオンステしてきた。昨年は男声合唱団に入っていなかったので、合唱を復活させて以来はじめてこのイベントに参加出来ず寂しい思いをしていたのだが、今年から「タダタケを歌う会」に参加させて頂き、このイベントにオンステできた。私にとって、この団体でのステージは初のなる。この団体は、名前の通りタダタケすなわち多田作品しか歌わないという、まあマニアックな団体なのだが、それだけ男声合唱をメインで歌っているものにとって多田作品に対する愛着は大きいものがある。もちろん私のような中高年が多田作品大好きなのは、まあ当たり前なのだが、現在の大学グリーでも多田作品はかなりな頻度で演奏されている。それだけ年齢を問わず男声合唱を歌うものにとって魅力があるのだろう。その人気は当然のことながら、この男フェスにも表れる。60団体が参加しているのだが、そのうち15、6団体で多田作品は演奏されている。ということで本家を自認しているこの団体、下手な演奏などするわけにはいかないということで、個人的には気合いが入っていた。当日は、朝からみっちり音楽監督による事前練習、この団体の特徴の一つに発声(もちろん多田作品を歌うことを最終目標としたもの)をみっちり行う。この日も2時間の練習時間で最初に1時間を発声に使ったくらい。また直前リハにおいても、通常は怖いので全曲通すのが普通なのだが、それをせず、ここでも発声の最終確認、最後にピッチパイプによる出だしの確認だけで本番、歌ったのは以下の2曲男声合唱組曲『優しき歌』 より爽やかな五月に立原 道造 作詩/多田 武彦 作曲男声合唱組曲『雪明りの路』 より春を待つ伊藤 整 作詩/多田 武彦 作曲本番は、28人のオンステでまあまあ良い感じで歌えた。録音CDを聴くと、まあ良い出来ではないだろうかと思っている。聴いて頂いた方がいれば感想など聴かせていただけると嬉しいですね。そして大学グリーを卒業し、タダタケ歌いたいと思っている方はぜひ当団へ・・・他の団体では歌えるかどうかわからないタダタケがみっちり歌えますよ。
2017.11.14
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日時:2017年11月19日(日)開場:15:30 / 開演:16:00会場:かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール最寄り駅:京成線青砥駅より徒歩5分...指揮:当間修一ピアノ:小枝佳世<演奏曲目>ハインリッヒ・シュッツ 宗教的合唱曲集より Die mit Tränen säen (SWV378) So fahr ich hin zu Jesu Christ (SWV379) Unser Wandel ist im Himmel (SWV390) Selig sind die Toten (SWV391)アントン・ブルックナー モテット集より混声合唱曲集「にじ色の魚」 混声合唱とピアノのための「良寛相聞」<入場料> 一般:2500円 / 学生2000円 / 高校生以下1500円 (当日券は各+300円)チケットは、私にメッセージ頂ければ手配しますし、以下のHPからも購入できますので、ぜひ聴いて頂き厳しいご意見を頂ければと思っています。11/4に大阪のメイン団体、シュッツ室内の演奏会が第一生命ホールでありますので、そちらも合わせてよろしくお願いします。ホームページへのリンク
2017.11.01
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