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先日、北京で久々に友人のお客にお邪魔しました。彼の家族と雑談した後、彼の書斎に移動して「子供が小さいもんで、、、ここで吸いましょう」とタバコに火をつけました。見ると、日系メーカーの空気清浄機が置いてありました。タバコに火がつくと、クゥオーンと音がしたかと思うと、空気をどんどん吸っていくのがわかりました。「これは凄いね」と感心していると、二やっと笑って、「もっと凄いですよ。見ててください」と言ったかと思うといきなり窓を全開に開けました。「この寒い日に何を、、、」とすると、いきなり空気清浄機が「グオオオオ!」と轟音を立て始めました。さっきのタバコの時よりも遥かにうるさい。しばらくして窓を閉めると「ねっ、凄いでしょう?」と呑気に笑ってます。「これは、、、タバコの煙りより外気が汚いってこと?」と聞くと、「もちろんです。もうこれなしでは生活できないほどです」ということでした。北京とはじめ中国各地の大気汚染が深刻なのは知っているつもりでも、こうして空気清浄機で実験すると改めて驚きます。それ以来、中国に出張する際には超小型空気清浄機を持ってくるようになりました(笑)。せめてホテルで寝ている時くらいはきれいない空気を吸おう、と。だから気のせいか目覚めがいいです(笑)。そんな経験もあって、中国でお世話になっている人のお土産に小型の空気清浄機を買って来ました。もちろん大喜びでした。ちなみに、中国人観光客にも大人気です。ある中国人客は、日本のビジネスホテルに泊まった際に、空気のきれいな日本で、ホテルの部屋に空気清浄機があることに驚いてました。「こんなにきれいな空気でも清浄機を使うのか?」と。そして、翌朝、「なんだか気持ち良く寝れた、、、気がする」となり、そんなこんなでお土産に買うことになるわけです(笑)。友人知人のお土産には、パソコンにUSBでつなぐイオンが出るタイプがまとめ買いで人気でした。さっそくブログにアップしたら、そのホテルは人気になったそうです。
2011/12/26
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先日、テレビを見ていたら経済評論家的な先生が「世界はグローバル化に向かっているから、もっと日本人も世界に出て行くべき」と言うようなよく書店でみかけるようなお話をされていました。それを聞いていて思ったのは、先生が出ていけばいいのに、、、ということです(笑)。嫌味ではなく、現地を見てないな、とわかったからです。ちなみに、中国では、日系企業や日本人は大活躍しています。どんどん出てきています。マスコミに取り上げられるような有名企業だけをみていてはわからないかもしれないけど、名古屋で数店舗の居酒屋を経営していた人が中国に出店して大人気、、、みたいな事例は豊富です。私たちのような中小零細自営業の活動は見えないから仕方ないのでしょうが、現地に来れば多少は実感できるのは?と思います。たくさん出ればその分、失敗する率も高くなるでしょう。(だからもっと勉強しなければならないのは当然)ただ、いつまでもサムスンの事例を出して、「それに比べて日系企業は、、、」というワンパターンは、、、ねぇ(汗)。家電、自動車、携帯電話ばかりが日系企業ではなくて、宅配便、クリーニング店、ネイルサロン、居酒屋にクラブ、ファッション雑誌、いよいよ本格化してきたアパレル、ジュエリー、何と言っても生活に根差したコンビニ、中国企業の最も弱い分野を開拓した住宅、オフィスの水回りビジネス、結局全くきれないならない「水」と「空気」を浄化する企業、、、ついでに言えば、空港や橋、警察に消防のノウハウ、、、などなど、国別でみればトップランナーです。これだけの業種で勝負できる国はないでしょう。これだけ多岐の分野で成功できるのはやっぱり凄いことですね。(まぁ失敗もあるが、、、仕方ない)もちろん、弱い分野もあります。私たちが関わっている「インバウンド」と「教育」などは弱いです。金融、保険などもこれからでしょう。ただし、それらは規制が大きく影響しているので、仕方ない部分もありますね。ただ、これだけ多くの企業や個人が進出しているにも関わらず、あまり「成功と失敗のノウハウ」が公表されてないのが気になります。マスコミに登場する日中ビジネスを語る人達もワンパターンで、実は日本に住んでいたりします。話す内容にも違和感を覚えることがあります。(インターネットの情と人に聞いた情報が多い)来年は、ぜひ「知る人ぞ知る人」も取り上げてもらいたいと思います。そうすれば、さらに外国でビジネスする人や企業が増えるし、成功の打率もアップするはずです。===昨晩のイヴは、北京→上海へ移動して、P&Aの代表の松井さんのマンションへお邪魔して、上海のホテル経営で成功している田中さんと3人で、ピザとチキンとケーキとシャンパンにワイン、、、のフルコースで、PlayStation3&BRAVIAで、あこがれの「グランドツーリスモ」大会をしました(笑)。深夜3:00まで堪能しちゃいました。「女子会」ならぬ「おやじ会」もいいな、と。学生時代に戻ったような楽しさがありました。
2011/12/25
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北京での研修が無事に終了しました。(中国最大のIT企業)年末に急遽呼ばれたので、迷いましたがわざわざ-3度の北京に来たかいがありました。うれしいことが2つありました1つは、中国人団体旅行を獲得できたこと。つまり社員旅行です。2日間の店舗の運営サービス研修の中で、徹底的に日本のサービスを紹介します。それはショッピングモール、ホテル、テーマパーク、商店街、、、それらを混ぜながらよいサービスや店舗運営を学ぶだけです。すると、研修終了後に一番後方で見ていた事業部長が「次回の社員旅行はぜひ日本に行きたい」と言い出しました。元々社員旅行の予算をもっていて、韓国にするかシンガポールにする、考えていたとのこと。「観光もできて学びもあるという点では日本がいい」となりました(笑)。すぐに具体的な日程とスケジュールと行程を決めたい、ということで、1月に提案して確定する予定。別れ際に、事業部長が「それにしても、見方によってはあなたは私たちからお金(研修費用)をとって、日本の宣伝をして、団体旅行も受注する。いやー商売が上手ですね(ニヤリッ)」と言われました(汗)。ここは言い訳しても仕方ないので、「日本にくれば皆さんはもっと勉強になって儲かりますよ」とかわしました。ある意味でズバリ言い当ててます。たった2日間でも合計で16時間です。この時間をほぼ独占して、直接的にも間接的にも日本を紹介できる、これは大きなメリットです。その代わり、こうして誘致した以上は、アテンドして意地でも満足度を高めなければなりません。だからそれなりに緊張もします。ここで得られることは、「日本のサービスをどのよに紹介すると中国人の心にヒットするか」ということです。これをあれこれ試せるわけです。また機会があればお知らせしたいと思います。もう一つのうれしかったことは、基本的に北京の人達の研修だったにも関わらず、わざわざ広東から参加してくれた青年がいたこと。休憩時間に話し掛けてきてくれました。「なぜ広東から来たのか?」聞くと、「高校生の時に雑誌で先生の記事をみてファンになりました」とのこと。雑誌にインタビューの記憶がないので不思議に思っていると、どうやら「中国での活躍する名物外国人講師」として掲載されていたとのこと。ようするに受講した人のインタビュー記事みたいなものでした。それにしてもありがたいことです。素直にやっててよかったと実感しました。夜、ホテルに戻ってPCをみると、Weibo仲間が増えてました。これから上海へ移動します。す
2011/12/24
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今回、北京の宿泊先はオリンピック公園近くのHoliday Inn Expressです。外国人にも好評なホテルチェーンです。フロントスタッフもカジュアルウェアを着てフレンドリーな接客。可もなく不可もなく。何より素晴らしいのは、サービスコンセプトです。「シンプル」「新鮮」の2つだけ。部屋もシンプルで清潔で新鮮感があります。さっき廊下に出たとき、スーツ姿の中国人のフロアMGRがあいさつをしたかと思うと、腰をかがめてゴミを手で拾ってました。行動にも徹底されている証拠のようなシーンでした。ビジネス利用客に合わせて、デスク周りは大変使いやすくできてます。電気スタンドもあって、コンセントやインターネットケーブルも一箇所にまとまっています。PCを置いて作業をするのに十分なスペースです。(その他ハードも割り切ってよくできています)このようにシンプルと新鮮だけは徹底していて、後のサービスはまぁまぁ。それでいいわけですね。値段も一泊400元だし、、、。何よりスタッフは働きやすいのです。この2つのキーワードを徹底して実践するように指導されています。さらに、指示命令系統もシンプルで、基本的に相談を受けたスタッフの判断で対応してくれます。あまり上司にお伺いすることが少ない。スターバックスにしろ、中国で良いサービス、十分なサービスを提供して収益を上げているのは米国系(サービス業の場合)が強いですね。客にもスタッフにもわかりやすいからでしょう。もちろん、お客にもわかりやすい。「このホテルの品質はこれだ」と選びやすいです。(それが好きな人が集まる)日本では、こうしたサービスコンセプトや理念ようなものを作成しようとすると「あれも、これも、、、」と欲張り過ぎで、たいていは「何でもできます」的になり、結果として「幕の内弁当」的なコピーの羅列になってしまいがりです。(だから大して特徴もなくなってしまう:汗)「これは徹底的にやるけど、これはやらない」というように「やらないことを決める」作業がないからだと思います。こういうのは研修のオーダーを受けて打ち合わせる時にもよくわかります。いろいろとその企業で大事にしている「顧客満足魂」のような話しを伺ったあと、「では、これらの優先順位を教えてください」というと、「どれも大事」とのこと(汗)。もちろん、それが全部できるようになれば素敵なスタッフ、ということになるのでしょうが、、、。それにしても、そういう凄いスタッフに登っていく際に、「まずはこれ」と優先順位を示して、階段のようにしないと思うように成長できないから、結果としていつまでも「未熟」になります。それは働いている方にとっては楽しいものではありませんね。米国企業は、こういう階段を作って上がらせるのがうまいですね。そこには思い切って「これは大事、一番大事なのはこれで、こっちはいらない」と言えるからで、それはこうして中国においても威力を発揮しているわけです。
2011/12/21
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@北京にて。マンション投資ができなくなって、車を買おうにも肝心のナンバーを取得することが重要(大変)で、そうなると、ダブついたマネーが様々な方面に流れるようになります。そんな中でも大型の商業施設はどんどん開業しています。テナントは、ますますおしゃれで良質なブランドが進出しています。日系も中国系も積極的に出店して陣取り合戦の激しさは増すばかり。そうした出店が多いせいか、この2年間くらいは、その新店舗の研修依頼が急増しています。(最低でも毎月一回は実施しています)そういう店を見ているといつも思うことがあります。「ブランド」を強調するあまり、凝ったデザイン、大枚を投じた店舗が出現しますが、肝心の店員のユニフォームは、、、(汗)。「なんじゃぁ、こりゃあ?!」って感じです。ようするに「ダサい」ってことです。これは日系も中国系も似てるんです。その点、韓国系は「ブランディング」しまくってます。もう韓流イメージをそのまま活かそうという気迫があります。身だしなみ、特にユニフォームなど抜かりなしで、商品や店舗のデザインは大差ないものの、スタッフが輝いて見えたりします。思うに、新店舗の開業投資のバランス、つまりお金の使い方がうまい!日常雑貨品ならいざ知らず、すでにお金持ちになった中国人客を相手に数千円、数万円の商品を欧米ブランドに混じって売っていくには、スタッフが大事なのはわかりきっていること。それを実践しているところが、悔しいが、、、素晴らしい!日本ではサービス業のブランド戦略の講演などでよくディズニーランドやリッツカールトンの話しが出てきます。ディズニーランドにしてもリッツにしても、数万円~数十万円のコスチュームを支給しています。もうそれだけで十分にモチベーションが高まるわけです。建物のデザインに負けない、同等の身だしなみが約束されているわけです。「出演者の衣装」という考えだからでしょう。しかし、一般的には、内装デザインは金かけても、(すでに予算を使い果たしてしまい、、、)スタッフには、ポロシャツ2枚支給して、「私たちのこの店舗のデザインは、、、ブランドは、、、」と言われても、スタッフは「これって、コンビニと同じじゃん」と思っているわけです。===ユニフォームは、求人でも大事です。若いスタッフで商売したい場合、特に店舗の場合は、ダサいユニフォームとCoolにリニューアルするだけでも応募率が変わります。応募数が増えれば、それだけ良い人を採用できる確立が高くなる。そう考えれば、ユニフォームは最重要課題と言えるわけです。特に、現在の中国ではその差が大きいので、やればチャンスだし、放っておけば苦戦要因になります。そして、これを徹底して実践して稼いでいる経営者もいます。(中国人経営者)頑張れ!日系ブランド!(お金の使い方を変えなさい)
2011/12/20
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そのカフェは、上海ではアンティークカフェとして知る人ぞ知るお店です。上海が「東洋のパリ」と言われていた1930年代の雰囲気と当時のアンティーク家具を店内の什器として使用しています。「ゆったり系カフェ」目指して改良して一年。無料Wifiも完備して、日系ファッション誌も最新のものを。フードメニューを用意して、、、夜はワインも、、、そして、ようやく平均滞在時間も1時間30分を越えるようになりました。(インバウンドカフェとしてはこれが武器です)客層は、20-30代後半の女性が多く、その大半は外資系勤務など中流層。iPadを持参してくる層、、、という感じです。そして、夜は中小企業のオーナーが集まるようになりました。次に欧米人が多くなり、平日は欧州の企業がミーティングや研修で使用してくれます。この店は、元々アーティストの所有で、その運営を任されているのが、イーストントラベルコンサルティングの社長石井さんとパートナーの韓さんです。この石井さん、ただものではありません(笑)。元マイクロソフトで日本と中国を担当。上海で独立後、その人脈をフルに活かし、現在は上海航空の旅行会社のインバウンド事業部の顧問を請け負っています。なぜ、こんなことが可能なのか?この石井さんの情報収集能力にあります。それはその語学力で、英語に中国語、上海語に広東語、、、と、およそ中国人が話す言葉はほとんどわかるのです。もちろん、仕事するのに通訳も翻訳も不要です。さらにマスコミに精通した韓さんの人脈を活かし、現地で最も人気の高い女性誌の「Oggi」や「ViVi」とタイアップ企画し、北海道や沖縄など、誘致に積極的な観光地に実際に編集者を連れて行き、取材記事を書かせて監修する、という記事風広告を手がけています。そして、この雑誌が発売になるタイミングに合わせて、旅行会社と共同でツアー商品を作ります。その後は、そのツアーを取り扱う旅行代理店の店員の教育まで実施します。(例えば、このホテルはこのように説明してください、、、という具体的ものです)そして、このカフェで雑誌に掲載された日本の観光地のイベントを開催します。一日目は、旅行代理店とマスコミを招待して、記事の内容とツアーの紹介をします。二日目は店のファンが集まります。店内には、雰囲気を壊さない程度に特集記事の観光地のポスターやパンフレットにVideoを流したり、、、食べ物にお土産をさりえなく置いておきます。普段から「海外旅行に行きたい人の相談場所」としてまさに「トラベルカフェ」のような活動をしていた強みです。実際に、個人ビザの取得サポートから現地のアテンドまでフォローし、昨年も数十名の中流層と富裕層を現地に送客しました。つまり宣伝から送客までをサポートするサービスが完成したわけです。このように一年間の実験を通してインバウンドカフェとして営業が可能と判断しました。私たちは店舗運営のコンサルタントとして、また日本側のクライアントからの窓口業務を担当することになりました。規模は小さいですが、これで晴れて「一年中日本を紹介できる“場”」が手に入りました。カフェだからできる、試飲、試食をはじめ、化粧品などの新商品の「お試しモニター」やメイク教室、アパレルブランドの試着など、現地の日系企業の販促の場として。その他、コンテンツサービスとして、各観光地や施設の中国語のホームページやパンフレットを来客に見てもらって、直すべきポイントをフィードバックする、、、など、アナログな情報収集と発信をしていきます。日本の観光や文化の発信基地として活動していきます。===尚、サービスメニューは近日中に公開予定です。
2011/12/12
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最近、私の周辺では男性をターゲットにした商品やサービスを見直す人々が増えてきました。男性の「凝り性的気質」は、商売の安定化には欠かせません。極端な例ですが、先日、野方のラジコンショップに30年ぶりに行きましたが、まだ営業してました。(阿佐ヶ谷の自転車ショップも!)そうした凝り性を刺激するサービスや商品を開発していこうということです。この20年間くらい日本では、女性マーケティングのラッシュだったけど、外人に人気のある商品やコンテンツの多くは、意外にも男性たちが開拓してきたものが多いのです。漫画にアニメ、ラーメン、カラオケ、女性のアイドル、、、居酒屋に回転寿司、、、。そして秋葉原。ついでに新橋。今や渋谷に並ぶ観光地です。こだわりのオタクどもが突き詰めて進んでいくと、世界からみればそれは貴重でパワフルな商品(コンテンツも)になっている、と。その波及効果をとてつもなく大きいわけです。私たちの場合も、インバウンド関連の仕事で男性ターゲットのコンテンツを企画、提案中です。今「中国人観光客の男性にお勧めの街」をまとめています。(中国の中小企業の経営者向けとして)山手線だけでも男性的視点でどんな楽しみがあるのか?調べてみると、本当におもしろい。さらに中央線まで入れれば、もう一週間くらい満喫できるでしょう(笑)。東京は、本当に色んな顔があるな、と実感しました。
2011/12/09
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札幌での研修が終わって新千歳空港へ。予約してた便まで1.5時間もあったので、ビールを飲みながらandroidのタブレットでメールしていると、「ここWIFIは入りますか?」と同年代くらいの男性が話しかけてきました。私はイーモバイルなので、「5台までテザリングできます。どうぞ使ってください」と言って回線を貸しました。その人は小児科医でした。米国のドラマ「ER」に夢中な私は、ここぞとばかりに質問攻めにしました(笑)。お互いにタブレットの写真やブログを見せ合いながら自己紹介をしつつ、会話は弾みました。その時、たまたまネットのニュースページを開くと「世界の人口が70億人を超えた」という記事がありました。すると途端にその人のトーンがダウンしました。そして語り始めました。(以下、要約すると、、、)どんな仕事でも突き詰めていくと色んな壁に当たります。私たちも同様です。技術的なことより医学はどこまで進歩すればよいのか?を考える時があります。この人口問題は、私たち小児科医にとっては非常に大きな問題なのです。そもそも、かつては医者と言えば、外科医的なものしかなく、小児科はなかったわけです。小児科の進歩が爆発的増加に影響しています。昔は、子供をたくさん生んでも、20歳まで生きられる人は4人に1人、5人に1人でした。つまり、弱い子供たちはそのほとんどが成人になる前に亡くなっていたのです。これは動物の世界と同じです。たくさん産んで身体と頭脳が強いものが生き残る。よく歴史の偉人たちの死亡年齢を見ると驚きますね。医学が未発達だった時代に、食料も満足でない上に、不衛生な環境でもよく70歳とか80歳までよく生きられたな、と。それは「生き残った強い種」だからです。それに、その偉業を見るたびに強い精神力と頭脳明晰なことも驚きますね。これも優秀な種だからです。しかし、小児科の衣装が発達してくると、幼児や子供時代にかかる多数の病を治せるようになってきて、結果として、弱い種が成人まで生きられるようになってきたのです。すると、元々弱いので、成人後も、多数の病に冒されます。これは、ある意味でイタチごっこで、どんどん新たな病原は発見されるのです。強い種は、ほとんど病気らしい病気をしないで、老人になり、死を迎えます。病気と言うのは、見方を変えれば人類の人口調整機能の一部という解釈もあります。つまり、増え過ぎないようにするのです。(他の動物と同様です)このように医学の発達は弱い子供をも長生きさせるので、人口も増加し、さらに精神的にも弱い人や病気も増加するので、医療費問題からは逃れることはできないのです。さらに、人口が増えると、国家間の領土問題の摩擦が高まり、エネルギー、食傷の争奪戦、環境破壊、、、と人類に巨大なテーマを投げかけてくるのです。ある地質学者たちの調査によると、日本の国土全体のバランスを考慮すると、7,000万人くらいまでが適正範囲であると言います。ある程度、自国内で自給自足して、環境を維持して、(山、川、海の保全など)健康的に暮らせるという視点での評価です。(江戸時代は産業革命もないのに、当時産業革命真っ最中だったイギリスとほぼ同じGDPだったわけです。鎖国して完全自給自足生活だったが人口3,000万人が生活することができた、と言います)中国は、だいたい5億人が限界と言われています。世界全体では、せいぜい20-25億人です。(1950年頃)その後、医学の急激な進歩により70億人になった。そもそもその地形環境から適正な人口は決まります。それを超えるようになると、様々な問題が噴出することになります。このように医療に関わる人間たちにはこうした苦悩を抱いている者も多いのです。、、、などなど、普段と違う視点のお話し出で、とても考えさせられました。===言われてすぐに思い出したのは、祖母でした。96歳で他界するまで、病気知らずで畑仕事をしてました。最期の朝、ベッドで軽く食事をして「眠い」というので、ふとんに入りました。その後「夕やけ小やけ」を口ずさんでいました。私たちは隣の部屋で「珍しいね」などと話してました。しばらくすると歌が止みました。もう寝たかな?と見に行くと、息を引き取ってました。重い病気にもかからず(よって入院生活もなし)、最期に歌って他界しました。多分、昔の「強い種」の人間だったのかなと思います。その孫の自分が祖母ほど強い種だとは思えませんが、最期は夕焼け小焼けを歌ってみたいものです。
2011/12/02
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