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昨日は、リンリンと共に量販店の視察に行きました。どのコーナーでも商品知識と接客力のあるスタッフが揃ってました。メーカーのロゴの入ったシャツは来ているものの、名札をよく見れば派遣会社のスタッフばかりです。しかし、別にそれでも接客力があるので客としては別段問題はないでしょう。データ通信商品を買おうとすると、一見安い料金にも関わらず、セキュリティソフト、メールソフト、なんとか保証、、、、と合計8個も有料のサービスに加入することになる仕組みです。(テレビやPCも同じようなもの)もちろん、不必要なので「いらない」というと、いったん加入してすぐに解除してください、という説明ばかり。それで解除し忘れている人たちが全国にはたくさんいて、(父も解除し忘れだらけで、毎月1万円以上の無駄な出費をしてました)ギリギリの騙し合いのような商売になってしまっている気がします。それが立派な収益構造になっているのが現実です。そうなると、もうどんどん顧客満足から離れてくわけです。不具合があると、自分でWebを見て解決するか?最悪はコールセンターへ。しかし、なかなかつながらない。やっとかかっても、そこは多分、中国の大連とかに繋がっていて現地の日本語の訓練を受けた小姐たちがマニュアルを見ながら必死に応えます。…こういうのは「◯◯ビジネスモデル」とか立派な名前がついてたりします(笑)。DELLが拡大するに伴い、日系企業も「続け!」とばかりに似たようなサービス形態になっていった気がつけば商品の販売力は「量販店のサジ加減次第」と、メーカーにとってのお客は量販店とか携帯キャリア会社で、商品を使うお客からはどんどん遠のいて行ってしまいました。だから売り方もわからない。そして、不具合やクレームも人件費の安い外国の企業へ外注化。もうお客の声もわからなくなってしまいました。ネットワークでいつでも本社で確認できます!とか言ってますが、直接言われてない人たちは、お客の声を「データ」として見てしまうからそこに捩れが生じます。販売現場もわからない。お客の声もわからない…では、リアルな情報を持たないで企画やマーケティングと言ってもピントが合うわけないな、ということは学生でもわかることです。<バカの壁>でお馴染みの養老孟司氏いわく、現場の生の情報というのは、水族館や海でイカを生体を観察しているようなもの。つまり「生きている状態」の情報。一方で、そのイカを捕まえて干物にして「スルメ」にしたのがデータ…と例えています。だからわかることが違うわけです。さて、この先どうなるのか?そこに韓国や中国のメーカーが一気にラッシュしてきます。韓国では、クレームや不具合の連絡があったらすぐに駆けつけられるように巡回カーを常に走らせています。(もともと韓国は出前サービス先進国です)これはハイアールも同じで、かつての日本の駅前にあった「パパママショップ時代」のサービスも維持しています。地域に根ざしたサービスが好評で、すぐに駆けつけてくれます。デジタルを駆使しつつも「アナログ接近戦」も維持している。しかも、凄まじい勢いで人材を教育して世界中に送り込んでリアル情報を収集して、アナログ接近戦で顧客を開拓し、デジタルを駆使した合理化されたシステムで次々の多種品目を商品化してきます。商品の品質もあまり変わらなくなって来た。というか、そもそも品質はお客さんの使い方次第で「良い・悪い」は決まるわけで、仕上げが丁寧とか自己満足の品質のことではありません。かつては日本の製品が高品質に感じた時代というのは、店頭のサービスやアフターサービスまでが連動して結果として「いい品質だ」と思ったわけです。それが商品だけになってしまえば、外国勢に付け入る隙だらけになってしまうし、現にそれは加速してます。アップルも直営店を各国にオープンさせてダイレクトに販売して、売れ方や不具合の情報などを日々収集しています。だから修理の対応もあえて店舗で受ける。アナログ接近戦です。考えて見れば、デジタルデータとして入手できる情報は各社大差ないでしょう。差が着くのはアナログな情報です。そういうのは定期的に「◯◯リサーチ」「消費者テスト」とかを実施しているから大丈夫です、なんて言って余裕があった時代が懐かしい(笑)。「お客様のために…」という経営理念をあげる企業は多いが、実際にはこのようにお客とのアナログ的接点をどんどん遮断しているのが現実でしょう。多くの日系企業がもう一度、お客との接点を持って、本当にお客にとって良い販売方法、商品、サービスを作り上げて巻き返してもらいたい…。視察をしてて心からそう思いました。===ちなみに父は「わけのわからない月額サービスの引き落としの罠」に懲りて、約20年ぶりに商店街にある「電気屋さん」から買うようになりました。(まずは42インチのテレビと冷蔵庫を買いました)店頭価格は多少高く見えるけど、電話一本ですぐに駆けつけてくれるしヘンなサービスの罠も仕掛けてこないので安心だ、ということです。つまり「サービス込みの料金と考えれば安い」ということです。わからない操作があったら電話ですぐに教えてくれます。するとよりその商品が便利に使えるからより好きになって「買ってよかった」となるわけです。使いこなせなければ「損した」になるだけ。だから電気屋さんも必死で、「もうすぐ大相撲が始まるけど録画の仕方かわる?」と電話くれるほどです。商品の価値はこうして上下するわけですね。手元に届いてからが勝負。見方によっては、街の電気屋さんは家の電化のコンサルタントみたいなものです。これほどの多くの家電に囲まれてくらしていればわからないことだらけだし、不具合も起きて当たり前です。そして多くの消耗品もあります。DVD-Rやコンセントに電池に電球まで届けてくれます。メーカー毎に違う電話番号やWebにアクセスするくらいなら、電気屋さんに電話一本で相談に乗ってもらえるならその方がいいな、と。そう思って、私もさっそく電気屋さんから買おうと思って自宅周辺を調べた…量販店しかなかった(涙)。そのうち電気屋さんが近くにあるマンションの付加価値があがるようになるかもしれませんね。
2011/06/28
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今日は、吉祥寺にてとある神社の神主さん日本宅人のリンリンと3人でインバウンドミーティングをしました。地元の観光の活性化に真剣な方で、わざわざ吉祥寺まで出てきて下さいました。すでに中国語や英語のブログやSNSも実施されている方で、大変行動が速い。そして、しっかり外国人客を誘致しているのだからやる人はやりますね。話題は、リンリンが東北の取材から戻ったので、取材を通じてわかった外国人観光客に必要な誘致方法とかサービスの方法。神主さんからは、ブログの結果どんな外国人が来たのか?の報告など。面白かったのは、リンリンの質問で「神社とお寺は何が違うんですか?」「教会で結婚して、お寺で葬式するのはなぜですか?」など、日本人の不思議を神主さんに聞きまくっていたことです(笑)。そして答えを聞くとその場でSNSしてるのも面白いわけです。すると中国人の知人たちからまた質問が来る…。まるでスマートフォンでセミナーをしている感じでした。そうして多くの中国人に興味を持ってもらえるんだからいやー便利な世の中です。===せっかくの休日の吉祥寺なので、例のごとく、、、最初は喫茶店でまじめな話として→美味しい和食店→一本80円の焼き鳥屋→cafe(飲んだのは白ワイン)述べ6時間、合計4店舗をはしごしました。店を変えると雰囲気も話題も変わります。これがいい。改めて吉祥寺の魅力も満喫できました。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/26
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日本を代表する観光地の京都。すでに外国人客が戻って来てました。京都と言えば舞子さん。多くの学生たちが携帯で写真を撮ってました。ただ、残念なことに、ご本人たちは浮かない様子で、避けるように背を向けてしまいます。どのような諸事情があるのか?わからないけど、観光地ならではのサービスは必要かなと。笑顔くらいあげても、、、と思うわけです。極端な例かもしれないが、学生たちにとっては、(観光客側の立場に立てば)ディズニーランドに行ってミッキーマウスに会ったような気分に近いはず。それでミッキーマウスに無視されたら、、、寂しいでしょうね。===実は、京都は今、課題を抱えています。日本有数の観光地として年間に約5,000万人もの客が訪れるため、観光で潤っているわけですが、同時進行として、サービスに対するモチベーションが下がっています。これは現地の経営者に聞けばわかります。危機感を持っている方が多数います。企業に例えれば、新商品の大ヒットが20年以上続いているようなもの。そう考えると危機感を抱く気持は理解できます。そうなると、モチベーションを維持するのは街全体の課題と言えます。(膨大な観光収入のお陰で設備やツールは充実してるが…)防止策としては、集客に努力している他の地方の観光地にどんどん旅行してみましょう!とアドバイスしてます。観光資源が乏しい、あるいは有名でない観光地は必死です。人的サービスの迫力が違いますよ、と。日本が世界の誇る観光地の代表として、サービスでも代表されるように期待してます。
2011/06/24
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出張前の成田空港で、「もし、飛行機がまた遅れたりしたら暇だなァー」なんて思って空港内の書店で何気に買ったのは↓この本!【送料無料】スティーブ・ジョブズvsビル・ゲイツ価格:840円(税込、送料別)パソコンを使う人なら誰でもご存知のこのお二人。年齢も同じ二人が世界を二分していることを考えると改めて凄いな、と。性格が違う二人とは良く見聞きしていても、どう違うのか?までは知らなかったわけですが、経営者に必要な12の能力それぞれごとに優劣を付けているので、大変読みやすかったです。それにしても180度に近いほどに違う二人がビジネスで大成功を収めているわけで、唯一共有しているビジョンの力、正確にはビジョンを「ロックオン」し続ける力とでも言った方がいいのか、何しろ凄まじいものを感じました。また、きれいごとばかり書いてない点も気に入りました。改めて人間は誰でも長所と短所が同居しているんだな、ということも実感できます。そして、著者である竹内一正氏の難しいことをわかりやすく読ませる能力の高さも味わうことができます。サラッと読める割に、しっかり読み応えもあります。===結局、出張中は読まなかったのですが、帰りの飛行機で読み切りました。理由は、豪雨のためフライトが大幅に遅れたためです。上海空港でチェックインしたのは余裕の12:00。その後、搭乗開始になって、着席。、しかーし、離陸しません。上海14:15発の予定が、搭乗したまま、ずーーーーーっと待機(汗)。ようやく「やっと離陸の許可が出ました」と機長のアナウンスがあったのは17:30。その後、待機していた飛行機の渋滞もあって、離陸したのが18:30(現地時間)。結局、成田空港に到着したのが日本時間で22:00過ぎ(涙)。合計で8時間も機内にいたのでやることがなくて、、、本を買ってて本当に良かったです。それにしても、嫌な予感が的中してしまうのは如何なものか?(うれしくない)中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/21
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週刊トラベルジャーナル6月20日号に連載中今週号は↓どの路線でも問題視されている駅前商店街をコンテンツとして外国人観光客に楽しんでもらう方法を掲載しました。知人の中国人観光客を実際に連れて行って実験してみました(笑)。観光産業の良い所は、無駄に巨額の投資が必要ないことです。よって税金を無駄遣いする率が低い。(空港も港も駅も余るほどあるので…:笑)逆に今あるモノをどう活かすか?の勝負です。===いつも思うのは、観光産業は難しい、ということ。自分たちにとっては当たり前のことの中に外国人が喜ぶモノがあるからです。これは実は国内観光も同じで、たいていは自分の県や市の良い所は自分ではわかんないものです。来てもらう客は、県外、国外の人だからです。「お客様の立場」になりづらい。だから「自力ではできない」産業と言えます。自分たちの長所短所を他県や外国人に指摘してもらいながら邁進していくしかないわけです。そういう意味ではそれに耐えられる所は伸びるだろうし、そうでない所は衰退する…そういう業界です。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/21
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今回の上海の出張で最も印象的だったのが、ビビアン・スーです(笑)。↓ではなく、この女性誌です。B5サイズよりも小さい。通常サイズも販売しているけど、特に地下鉄の売店では、この小さなサイズが並んでいます。一般的な女性は上質な紙を使用していてカラーでページ数も多いため、かなりの重さになります。しかし、このサイズにすることで小さくて軽いため、通勤電車の中でも気軽に読むことができるようです。また、女性のバッグにも入るんだとか。よく考えられています。バッグの中に入れてもれえる商品を開発すればヒット商品、または億万長者と言われるくらい、重要かつ激戦市場です。バッグに入れてもらえなければ売上が伸びないのは、ペットボトルも同じでしょう。500ccのサイズは重たいから敬遠していた女性たちが350ccになったらカバンに入れるようになりました。Macもたいていはオフィスで使っていた人たちがタブレットのipadが出たらバッグに入れて外出するようになりました。女性たちのバッグの中は化粧品の占有率が高く、かつてのCDウォークマンのような商品は追い出されてしまいました。そこで「では、衣服に付けてもらおう…」と開発されたのがipod nano。バッグの中に入れてもらうためのマーケティングでは、ライバルは同業ではなく、他業種だから難しいのでしょうね。===中国で活動はじめた2,000年頃は、バッグを持っている女性が少ないのに驚いたものです。(手ぶらで通勤している人が多かった)バッグは先進国のバロメーターとか言われますが、すでにその中身は化粧品郡が制圧しつつあります(笑)。日系の化粧品メーカーが健闘できる一つの理由は、ポーチを含めた「携帯性」が有利だから、という人もいます。バッグが売れるようになれば当然の流れなんですね。上海のコンビニのお菓子もいよいよ小型化が進んでいます。ここでも日系の菓子メーカーが大活躍です。流行は、家の中にある物より持ち歩く、外に露出する物、身につける物、人に見られる見せられる物の方が大ブレークします。小型化で優れた商品を開発してきた日系企業の出番が続くでしょうね。今後のバッグの中のバトルから目が離せません。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/20
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広がる「けいおん!ブーム」@上海上海の商業施設の視察中に、大きな楽器屋を発見!静かな店内に大人しそうな男子スタッフが数名いました。楽器を見ていると、大人しく横に来て「弾いてもいいですよ」と声をかけてくれます。いろいろとイジらせてもらって、「君が弾いてどんな音が出るのか?教えてよ」とお願いすると、細い声で「はい、やります」と弾きだしました。これがうまいのなんのって、、、。聞けば独学で19年間もピアノとドラムをやっているとのこと。そのうち仲間のスタッフも寄ってきて、「お客さんはベースですね。セッションしましょう!」ということになり、、、ギターとドラムと約15年ぶりくらいにベースを弾いてしまいました。案の定、うまく指が動かなかったけど、いやー、気持いい!!!本当に楽しいひと時でした。===ちなみに彼らは「HIDE」の大ファンで、それでバンドを始めたとのこと。アニメ「けいおん!」もしっかり見ていて、「日本の高校生は学校でクラブがあるのは羨ましい」と。(確かに恵まれているかも)昨年から上海には軽音楽器店が増えつつあります。これもJ-POPやアニメの影響で生まれてきた市場です。これからどんなバンドが生まれて来るのか?楽しみですね。
2011/06/17
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「自分の好きなことを仕事にしたい」とか「自分の長所や特技を活かせる仕事をしたい」とか誰でも一度は考えること。先日、学生たちのセミナーに呼ばれ、「好きなことを仕事にする方法」のようなことを話して欲しいと言われました。(↓以下、概要です)===レジャーサービス研究所なーんて言うと好きな事だらけの仕事をしていると思われるせいでしょうか。何しろこの頃はそういう依頼が多いのは確かです。では、私自身が好きで好きでたまらない仕事を職業にできたか?…と言えば「NO」です。小学生時代はのぞいて、現実的に将来を考える10代の半ばから後半にかけて憧れていたのは「バンド」や「ベーシスト」でした。軽音楽同好会でバンドをやってたからです(笑)。凄く練習したつもりになってくると、段々と色気が出てきて色んな人たちとバンドを組んで大小のコンテストなどに出たりもしました。そんな時、あるコンテストの予選で一緒になったのが、知る人ぞ知る「ザ・ストリート・スライダーズ」でした。年代としては大して変わらないのに、ルックスからテクニック、それにステージでのパフォーマンスまで、どれをとってもあまりの次元の違いに度肝を抜かれたのを覚えています。ビジネスライクなことはさておき、「こういうやつらがプロになっていくんだな」ということくらいはすぐにわかりました。お金をもらって演奏するプロを目指すケタ違いの迫力に圧倒されました。「あっ俺達とは違う人種だな」「なんでこんなところ(コンテスト)に来てしまったんだろう?」とかグズグズ考えて脱力感を覚えました。ちょうどその頃、バイト先で知り合った徳永英明さんとかparis matchの杉山洋介さんがいました。彼らもデビューし、現在も自分の好きなジャンルの音楽活動をしています。彼らはアマチュア時代から、人とコミュニケーションして、何かを創り上げることに長けていました。謙虚だけどユニークで人を惹きつけるし、やることはしっかりやる、、、。いつも一緒にいて「これは俺には無理だな」と。ちなみに、2人とも飲食業(カフェ)で一緒だったんですが、(店は別々です)接客サービスでも全くかないませんでした。(これも大いに落ち込みました)さらにそのカフェにはのちに声優で大成功した「富永みーな」さんも常連で、皆で一緒に飲んでは「将来は、あーなりたい、こーなりたい」と話してました。そんなことがあって、20才くらいまでにキッチリと諦めることができました。才能も努力も及ばないことがあるんだと回りと付き合うことで自覚できたと言えます。こう話すと挫折話に聞こえてしまうかもしれませんが、何か「徹底的にやってもかなわない」とか「負けた経験」は必要ですね。するとキッチリと自覚して自分自身でキッパリ諦めることができます。毎日8時間練習してもかなわないことはたくさんある、と。誰も恨んでないし恨みようがありません。その後、すぐにテーマパークの業界に進むことを決めました。そういう意味では好きなことを仕事にしたとは言えないでしょうね。ところが、その後運営コンサルタントになって様々な施設の研修やこうしたセミナーの講師をしなければならない状況になって来た時に、学生時代に好きだったこと、得意だったことが大変役に立つようになりました。具体的には、研修の講師でデビューするには内容を覚えなければお話になりません。たまにテキストを読みながらやる講師もいますが、私の先生はそれを許してくれませんでした。先生研修ではアシスタントとしてメモしてテープに録音します。そして「その録音テープを何度も聞いてまずは丸暗記しなさい」という指示が3年間くらい続きました。セミナーなどの講演会はただ1~2時間、一方的に話すだけなので、大した労力ではないのですが、研修の場合6~8時間になります。その量が圧倒的に多いのです。そして、質疑応答も頻繁にあるのでそれらに答えられるように様々なケーススタディを暗記しておく必要がありました。だから、自宅でも移動中の車の中でもいつでもテープを聞いているようになります。ただ、私の場合、これ自体は苦にならなかったのです。理由は「バンド」でした。やったことのないベースという楽器を選んでしまってからは、上手い先輩に教わろうと、バイトが終わると毎晩先輩の家に教わりに通いました。最初の一週間くらい基礎を教わると、「あとは、このアルバムを全部コピーして来い。期間は2週間」と高中正義のアルバムを渡されました。↓これがそのアルバムです。名作!高中正義 タカナカマサヨシ / Brasilian Skies 【CD】価格:1,377円(税込、送料別)2週間後に「できました」とか「ここがどうしてもわかりません」と言いながらもまた通います。すると「次は、このアルバムをコピーして来い。期間は2週間」…これを一年間くらい繰り返してました。10枚くらいコピーした後に理論的なことも教わりました。当時は、何でもかんでも譜面が発売されている時代ではなかったので、全て耳だけでコピーするしかありません。結果ですが、コピーする耳が良くなりました。だから、研修の内容をコピーしなさいと言われて、音程や音質、微妙なタッチまでコピーするベースに比べればそんなに難しいことだとは思わなかったのです。ところが「講師になりたい」という同僚や後輩たちの中には、これが辛くて挫折した人が何人もいます。毎日、聞いて覚えることが苦痛な人もいるわけです。つまり、好きな音楽をやる中で渋々やっていた、「耳でコピーする」というスキルが身についていたのです。そんなこんなで、耳で聞いてコピーすることが今ではスッカリ「得意なこと」になっています。(ベースはもう弾いてませんが…:笑)(それと語学には活かせてないことが残念:汗)毎日外出時には、必ずMP3を聞いてます。誰かの講演会、自分自身の研修、打合せの録音、、、などです。これは絶対に欠かしません。結果として、今ではこの仕事が大好きです。バンドでなくて良かった、と思います(笑)。得意なことが武器になってやっていくうちに仕事そのものが好きになってしまうのでしょう。そう実感しています。好きなこと、得意なことはこのように役に立つことが多いんだなというのは私の回りを見ていてもわかります。少なくとも「息長く活動する」には、必要なことでしょう。…ということで、私の場合は、仕事の中に得意なことを活かす方法を見つけたことで、結果として仕事が好きになって、「好きな仕事をしてます!」と話すことができるようになった、ということですね(笑)。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/13
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先日、知人の依頼で中国人観光客をショッピングセンターに案内しました。商業施設で買い物をしながら日本の接客サービスや運営を学ぶ「大人の社会科見学ツアー」です。結果は上々で、8人で100万円以上の買い物。これは買いたい物が買えた、という充実感があったようです。さらにスタッフのサービスに大感動!でした。では、どのスタッフのサービスに感動したのか?を尋ねると、↓彼女たちでした。そうです。駐車場周辺のゲストコントロールのスタッフたちでした。館内は禁煙のため、屋外の喫煙場所に行って発見したそうです。その立ち振る舞いからマイクスピーカーを使って「お車のの方、ご協力ありがとうございました!」というあいさつまで全てが驚きと発見だったようです。(日本人でも驚く人はいます)「なぜ、こんなことができるのか?」「世界中でこのようなスタッフは見たことがない」「まさに、このショッピングセンターのブランドイメージがわかった」「安全とサービスの両立とはこういうことなのか!」などなど、もうベタ褒めでした。皆さん、カメラやビデオで撮影していました。(もちろん私も…:笑)このようなショッピングセンターでは、インフォメーションセンターやコンシェルジュなど屋内(またはエアコンの効いた部屋)で、きれいなユニフォームを着てやる仕事なら求人は驚くほどたくさん集まります。販売もしなくていいしもちろんノルマもない。カウンターもあって座れる。エアコンも効いていて快適な環境。日焼けなどしない。豪雨も台風も関係ない。臭いもない。友達に知れても自慢できる。…などなどメリットが大きいと感じるからでしょう。だから、英語や中国語が話せる人もわんさか集まります。もう特に珍しありません。逆に、笑顔とナレーションときれいな言葉遣い…などのスキルくらいではお客さんが驚いたり感動することもない。(当たり前だと思っている)ところが、このような屋外で交通整理、駐車場係のような仕事でインフォメーションセンターなどと変わらないスキルを駆使して仕事をすると「特別な存在」になります。ようするに目立ちます。「マナーを活かした仕事がしたい。だけど活かせる職場が少ない…」という呻き声を耳にしますが、こういう事例をみると、どんな仕事にもそのスキルは活かせることを知ることができます。そして、それがこうして外国人を驚かし、それがその施設のステータスに進化して、外国に伝わっていく、、、。その波及効果は計測できないほど大きい。商業施設のブランドは結構、こういう人たちが作っているのかもしれません。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/12
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昨日は、浦安駅前のスタバにて「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」の登場人物(実在人物)の町丸さんと打合せ。その後、18:00~「弱者の戦略」「小さな会社儲けのルール」で有名な中小零細企業経営専門コンサルタントの栢野克己氏のセミナーに出席しました。相変わらずの事例の連発でとても勉強になりました。この方に出会ってから、理論的なモノより事例が好きになりました。世の中に多く出回っているビジネスノウハウの本は、なぜか?大手一流企業のモノばかりです。多くの研修会やセミナーもどういうことを話す先生がわんさかいます。だから中小零細企業にはあまり役に立たないはずです。グローバルなモノの考え方とローカルの考え方の違い。「アジア戦略」を考える本社と「千葉県の鴨川市で勝負する販売代理店」とでは必要なノウハウもスキルも違いますね。だから私たちの仕事は、中国でも大手企業からの依頼が多いです。理由は、本社の人たちは販売代理店に必要なローカルで地域に密着した販売サービス戦略はわからないからです。大手一流企業系のビジネス本やセミナーでは、マーケティングや人事、教育、財務、商品、顧客管理などバラバラのノウハウとして書いてあるし、バラバラに教わります。それは大手企業の組織がそうなっているからです。が、中小零細企業は違いますね。どこも同じ担当者が兼務していたり、実務として非常に連動してます。世の中の90%は中小零細企業なのに、本屋にいくと90%は大手一流企業系の本ばかりです。理由は社名が有名だと売れるからです。あとは、そういう本を読んでいると自分が一流になった気がしたり、そういう本を読んでいる自分が好き、とかまぁ色々あるでしょう(笑)。だから中小零細企業の人たちは、必要なノウハウやスキルを自分で探していかなければなりません。栢野さんの存在は、2003年にこの楽天ブログで知りました。それで真似にしてブログを始めたわけです。自分が本やブログで書いているスキルを自分自身でもっとも実践している人です。(だからファンが多い)そして、それで見事に敗者復活して、(過去の悲惨な事件を乗り越えて)今や押しも押されぬコンサルタントとして大活躍しています。混迷する時代に地に足をつけてしっかり進んでいくには、、、やっぱり、自分に必要な師匠を見つけましょう!(ある意味ではコンサルタント)(それは何人いてもいい)中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/11
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自宅に山積みのダンボールの整理中に、凄いビデオが出てきました!社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった 【Disneyzone】価格:1,260円(税込、送料別)この「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」に登場する、町丸さんの講演会のビデオです。(1996年モノです:笑)これは貴重。滅多にやってくれない、意外にお固い人?なので、私の記憶でも17年間で6回くらいしかないと思います。しかし、そのビデオテープのコンディションがヤバそうだったので、さっそくDVDにしました。本の中では香取くんを叱るキャラが強調されて?いますが、(それはそういう機会を作ってしまう香取くんの責任ですが、、、)業界では知る人ぞ知る「運営の達人」でもあります。だから、講演内容もユニークで聞きやすいものの、その内容は、別に「お涙感動系」でもなく現場で働いている人たちにとっては「なるほどぉぉぉぉぉ!」の連続です。この点においては他の追従を許さないでしょう。町丸さんの凄いところは、多くのディズニーランド出身者が、ディズニーランドの経験を話したがるのと比べて、ほとんど話さない点にあります。現に、転職後の職場では一言も話さなかったそうで、町丸さんの部下は、私を通じてディズニーランド出身者だった、ということを知ったほどです。また、自身がこの本の中で登場しているにも関わらず、その本を社内に紹介していなかったり…。(これも私がばらしました:笑)ブランド力のある一部の大手企業をのぞけば、ディズニーランドやリッツカールトンのような世界的超有名ブランドの話は、面白いし感動もするけど、自分たちの仕事に活かせるのか?という疑問が残ります。(部分的には活かせることはありますが)町丸さんはそういうことを十分に理解しているので、話さないのだそうです。そして、何と言っても共感することは、部下の指導や育成に関してです。そういう系の本はたくさんあるけど、「そんな簡単じゃないでしょう」と。苦労の連続で、サラッとやっているわけじゃないのです。現場のリーダー、店長、主任、スーパーバイザー、マネージャー、事業部長、支配人、、、そいう過程を一段づつ登ってきたからこそわかるキレのある話こそが町丸さんの大いなる魅力です。そんな町丸さんが、講演会を引き受けてくれるとのことなので、さっそく7月、8月の研修会のゲストのお願いをしました。いやー楽しみです!中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/07
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前回の上海出張の際にインタビュー。日本宅人の編集長の張リンリンさんに4月の九州取材時の印象とか感想など聞いてきました。↓クリックでYoutubeへ連載記事などには書けないことも話してくれました(笑)。日本各地に、中国人や外国人が驚き、喜ぶ?施設はすでにあるんだな、と。現在は、ブログやSNSに寄せられたコメントを翻訳したり、それを分類して、対応方法を検討する作業をしている、とのことです。特に、HPやブログなどで何を強調するべきなのか?食べ物をどのように表現して伝えるべきか?など。いずれにしろ、中国人に生の現場を観て体験してもらって、その感想も生で聴きに行く、、、。このセットが大事ですね。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/06
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昨年の5月より週刊トラベルジャーナル誌にて「中国人客の購買パワー獲得術」を隔週で連載中。地方の企業(購読者)からの要望でSkypeを使ったセミナーを実施しています。一部をYoutubeにアップしました。↓クリックで【Youtube】へ飛行機や新幹線で移動して、会場を借りて実施するセミナーは多額な必要がかかります。合わせて、参加者の方々も様々な地域から車や新幹線で集まる費用もバカになりません。(チェーン店の場合は特に)そうなると主催者の負担は数十万、時に100万円を超えてしまうわけです。これではインバウンド対応を勉強したいと思っても、なかなかできない、というのが現状のようです。そうした理由により、Skypeを使って、毎回5~8名の方々と音声やチャットで質疑応答を交えながらセミナーを実施するようになりました。通信のコンディションが双方共良好な場合は、お互いにビデオモードにて実施します。Skypeの良いところは、それぞれの店やオフィスにパソコンさえあれば気軽に実施できることです。大人数には向きませんが、その分、質疑応答に全員が参加できるというメリットもあります。基本は1時間。1.参加者の自己紹介(インバウンド対応への課題など)2.「中国人客の購買パワー獲得術」の記事のより希望の1話を抜粋し 詳しい解説をします。3.個別の質疑応答中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/04
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先日、上海から大阪に到着後、豪雨だったため、タクシーでホテルに向かうことにしました。せっかく?なので、外国人?のフリをしてみました(笑)。(多分、中国人風だったと思います)タクシー乗場で片言の日本語でホテルを告げると、「知らない」「わからない」の連続で、結局乗せてくれたのはなんと7台目でした(汗)。乗車後は、日本人であることを告げると「なぁーんだ」ということで大笑いでホテルまで送り届けてくれました。途中、大阪の景気からインバウンドの話しになって、「中国人観光客はたくさん来ているみたいだけど、うちらはあまり関係ないからねぇー」とのこと。ようするに、大手の旅行会社やエアライン、ホテル旅館業と提携先の商店街か百貨店当たりしか関係ないでしょう、という。そこで、アフター7の話しをしました。ホテルに戻ってから夜の街に出たい人はたくさんいるが、言葉が通じないからタクシーに乗るのには勇気がいる、中国人側の気持を伝え、さらに、他の地方で外国人をガンガン乗せて稼いでいるタクシーも出てきていることなど。すると運転手さんの目がギラギラモードに変身。「もっと詳しく教えて欲しい」ということで、2日後、チェックアウト後に時間があるから会いましょう、と約束しました。そして、チェックアウト後に電話するときちっとスタンバイしていて、2人の運転手仲間を連れてcafeに待機していました。そこで、プチ・インバウンド・セミナーを開催。結局、2時間。お礼にと新大阪駅まで送って頂き、別れました。案の定、タクシー会社の方ではインバウンドに関して何も指導してくれていないようで、プチセミナーの内容は全てが新鮮だったようです。そして、その日のうちに「電子辞書を買いました!」という連絡がありました。やるなー。すぐ行動するところが真剣そのものです。===インバウンドビジネスは、気をつけないと、いくら外国人観光客が増えても、いつも通りの業界大手企業にお金が流れるだけになります。(旅行代理店、広告代理店、ホテルグループ、電鉄系など)現在の観光庁が進める政策の中で、最も注意しなければならない点です。そうしないと、肝心の中小零細個人が蚊帳の外に置かれてしまう、、、というリスクがあります。これをどう打破していくか?がとても重要なのです。中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2011/06/03
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