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人間の最高峰より強いコンピューターができるかどうか確かな事は現時点ではわからない。できるとしても相当先の話である。 その時何が起きるかは、これから将棋界の動向を観察するなかで、だんだん明らかになるであろう。 私が心配したような真理を解き明かしてしまうコンピューター、つまりその場面での正確な形勢や最善手を簡単に示すことができるような事態は、専門家の話を総合すると半永久的にあり得ない話であるようだ。 真理を解き明かしたいという気持ちは人の本能であり、囲碁に対しても同じ気持ちは誰でも持っている。しかし、矛盾するようだが「真理の探究を目指し続けるけれど、けして真理が解き明かされないゲームである」のもまた囲碁の魅力だと思う。 誰が何と言おうと、自分が打ちたい手が最善手だと信じて打つことができる。 真理が解明されてしまっているようなゲームでは、囲碁・将棋・チェスのような職業としても成り立つような大きな文化にはならないであろう。 もちろん、人によって「囲碁がそのようなゲームになっても別にいいじゃない、楽しめれば。」という立場があるのも理解できる。 さて今回は、視点を絞ってコンピューターが最強になった時にトーナメントプロがどうなるか?という話である。 チェスでは、2002年に行われた世界チャンピオン・クラムニクと最強コンピューター・ディープフリッツとの対戦では、チャンピオンにミスが出たにも関わらず引き分けだったそうだ。 まだ、完全にコンピューターが上に行ったわけではないようだ。しかし、世界トップと戦うのに当初スーパーコンピューターが必要だったのが、現在ではパソコンで十分になっていて、最近の世界頂上決戦で不正疑惑が出るような事態にもなっている。 チェスではすでに賞金額が大幅に減少しているようであるが、コンピューターが最強になった時に、ゲームのプロの世界には大きな影響がでるように思う。 人は馬や自動車より遅いけれど陸上競技が人気があるのだから、頭脳ゲームにおいても人がコンピューターに抜かれても何もかわりないという理屈はやや飛躍があり、その通りになるか簡単には言えないと思う。 元々、人より速い動物は山ほどあって、人間は非常に身体能力に劣る動物である。その弱い人間がどれだけやれるか、というのがスポーツの一つの大きな興味だと思う。しかし、頭脳ゲームで人間が最強でなくなったとすると、どうなるだろう? また、スポーツとの違いはもう一つある。スポーツ競技は、実際の競技の様子を見て楽しむものだが、囲碁や将棋はそうでもない。わずかにあるテレビ中継でも、対局姿よりも大盤解説が中心であるし、一般には競技風景よりも棋譜の中身とか誰が強いかという興味の方が大きいように思う。 コンピューターといい勝負をしているうちは、むしろ対抗企画で盛り上がるかも知れないが、完全に水を空けられた時は、プロ棋士の立場は相当に危ういと思うのだ。ソフト同士の試合がそれにとって替わるという事態もあり得るのだろうか?。 羽生さんらが言うように、「人と人との試合ならではのドラマ」はなくならないが、わ・リーグに賞金を出す人がいないように純粋なドラマ性への報酬はそう多くないだろう。 さらに、もしトーナメントプロが成立しなくなったとしたら、それがゲーム界全体にどう影響してくるかも興味深い。もし、ソフト同士の対戦が名実ともに最高峰を決める戦いとなったとしたら、少年達は人間の名人を目指すだろうか。 ところで、11月18日に将棋のアマトップ選手とコンピューターとの試合があるそうだ。これは、注目の一戦である。
Oct 30, 2006
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前回の局面で、白番古力プロは以下白1から3とここの白を動き出した。中の白の眼を心配していたので、これにはビックリした。2子を簡単には取らせず、最大限利用しようという手である。黒が中に味良く2と駄目をつめたので、上辺黒の目取りを見せながら先手で渡ってしまった。実戦図1 さらに、以下の実戦図のように右辺ツケコシが手筋で、白は鮮やかに生きてしまった。華麗というか、むしろえげつないシノギである。以下略、白中押し勝ち。実戦図2
Oct 30, 2006
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今日は、幽玄の間で大和証券杯の決勝戦・3番勝負第2戦、ウックン名人対シンディー本因坊の対局を観戦した。 結果は、黒番の本因坊が快勝。2連勝でストレートで優勝。 ハイライトは以下の局面で、黒番高尾本因坊が黒1と稼ぎ上辺をしのぎ勝負に出たところ。白の構えだった上辺を荒らした場面だったので、まさか手を抜くとは思いもしなかった。 名人が黒石に襲いかかったが、あっさりしのぎ黒優勢を確立した。ハイライト 最後の局面は以下の図。黒は、左上の石を捨てて左辺を味良く地にしたのも驚いた。それで足りるのか?と心配したが、最後は中央の白石と絡んで見事にトドメを刺した。 この後白が黒を無理に切って行っても、左上の黒が生還してしまう。最終場面 本因坊は早見えの名人に早碁で読み勝ち、充実を感じさせた。 それにしても名人戦七番勝負の最中に、お二人ともセーブせずに勝ち抜いてしまうのはすごい。しかも、激しい内容で堪能した。 ところで、今日の観戦者はピーク時で400人程度。幽玄の間の対局としては最高記録かも知れないが、囲碁ファンの総数から考えると何とも少ない気がする。 まだまだネット碁って、かなり狭い世界のようだ。
Oct 28, 2006
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前回の局面で白の次の一手は白1のつけ。手筋であるが、ハザマを出られので怖い。思い切ったサバキでカッコいい。 投稿された方全員正解には恐れ入った。実戦図 さらに進んで以下の図が本日の局面。黒が白の大石に迫ってきた場面。白番。 ここでただ活きるのでは面白くないなあとは思ったが、次の3手を見て一瞬目を疑った。白の作戦は?本日の局面
Oct 27, 2006
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前回のコンピュータ囲碁の記事では、思いがけず当ブログ開設以来最多記録となるたくさんのコメントをいただき、いろいろと参考になった。 さらに、意外にもかなりのインテリ系の方々が当ブログを訪問していることもわかった。彼らも日頃のいかがわしい記事など、楽しんでいるのだろうか?コンピューター碁については、いくつかのことがわかった。1 現時点で現場の感覚としては、最強囲碁ソフトの誕生はまだまだ見通しが立たないほど困難な状況であること。ただし、思いがけないほど早々にそれが出現する可能性も否定はできないこと。2 囲碁ソフト開発者にとって、開発は我々が囲碁を楽しむのと同じように深くのめり込んでいる対象であり、最強囲碁出現を止めてほしいという願いでも彼らの向上心を止めることはできそうもないこと。3 仮に囲碁も愛する開発者が最強囲碁ソフト開発を止めたと仮定しても、それ以外の誰かがそれを成し遂げてしまうであろうこと。4 囲碁の真理の探究は、最強囲碁ソフトの誕生の延長戦上ではないこと。真理の探究を成し遂げるには、極めて高性能な人工知能が必要であり。それが誕生するとしたら、囲碁どころでなく人間社会全体に大きな影響が生じる心配をしなければならないこと。 最強囲碁の出現は、いずれは覚悟しなければならないようだ。ただ、序盤の局面でどっちが優勢かすぐはじき出すような事態、つまり囲碁の神秘性が完全に失われるような事態は、あまり心配する必要はないようだ。 最強囲碁出現後の世界についてはいろいろと想像を巡らすが、予想しきれない事態もあるかも知れない。 みんみんさんの記事にあったように、世界最高峰のチェスプレーヤーが公式戦でこっそりソフト打ちをしたと訴えられた、という事件は衝撃的である。 将棋でもネットでのソフト指しが問題になっているが、今後公式戦でも発生する危険がある。目碁でのサイン送りとか不正自体は遠い昔からあるわけだが、より深刻になる可能性が高い。 やはり勝負事は、誰でも負けたくはない。盤面の創造の世界と同時に、人と人との真剣勝負の醍醐味は囲碁でも将棋でも大きな魅力の一つである。 碁会所での碁も同じ、けして人と人との暖かいふれ合いなんて生易しい碁だけではない。時には負けて碁盤をひっくり返すような勝負への執着もあってこそ面白いのだ。そこで、人が誘惑に勝てるだろうか? 人は誘惑に弱いものだ。私も、「不老不死はいけない」などと哲学を述べてはいるが、もし「あと3ヶ月の命」と言われた時に目の前に不老不死の薬が出てきたらどうするか?恥ずかしながら飲んでしまう可能性の方が高いだろう。 今後20~30年の将棋、チェス界の動向は注目である。そこから、囲碁界も何かを学べるかも知れない。 スポーツ界では日本人は比較的潔癖だが、西洋では不正が大問題になっている。自転車ロードなどは、競技の存続にかかわるほど深刻な事態になっている。 チェスの例の事件も氷山の一角で、これから大騒動になる危険があるかも知れない。 以下コメントの続き。>目の前に最強でなくても県代表クラスのプログラムがあれば手を出しませんか?私なら好奇心があるのでいの一番に手をだします。 私も意地になって勝つまでやりますね。一年くらい前に、カンキネットの自動ソフト相手に9子置かせて相手を全滅させるゲームを意地になってやりました。もう一息まで行くけど、どうしても達成できなかったです。2年くらい前に公開してた「~囲碁」ではできたのですが。 >nipparatさん、どんどん挑発してください。パンダの虎、最強プログラムを9子で粉砕するか!なら挑戦うけますか? 去年日本棋院ネットで一級くらいの少年と打っていたのは最強に近いのですか? 当然受けますね。13子でもいいですよ。公開で賭けるのはまずいなら、誰か賞金出してくれると面白いですね。>商業的に考えてみれば、毎年0.3子づつ強くなって長くソフトで稼いでいくほうが得策かもですね。 そう、それがいいですよ。一気に抜かれたら碁打ちの心の準備もできないし、せっかくの企画で盛り上がる機会が少なくなりますからね。
Oct 25, 2006
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今日の週刊碁で興味深い記事を見つけた。王メイエン九段の講座である。以下の図を例に出していた。 私もそうであるが、日本の多くの碁打ちはこの図は黒良しと考えるだろう。右下の定石が黒有利と言われているのに加えて、右辺から上辺の構えとのバランスが良いからである。 しかし、最近中国ではこの石立ては白がやれるという評価になっているらしいのだ。実際、ネット対局では日本人はこの形を避けるが外国の方は平気で打つので不思議に思っていた。 そう言われても私は黒がいいと思っているが、実際の所、黒白とちら良いかは神のみぞ知るである。 棋士同士でたくさん実戦が打たれてそのうち一応の結論が出るかも知れないが、その結論とてまたいつひっくり返るかわからない。 同じ形でも時代によっても棋士によっても評価が異なる。そこが碁の面白いところだ。それゆえ、検討ではああだこうだとみんなで自由に意見を交換することができるし、実戦では「どうせ結論なんてないんだから自分の打ちたいように打とう」という事ができる。 これはトッププロも同じである。彼らのコメントを見れば全く同じことを言っているし、趙治勲さんの碁を見るだけでも明らかであろう。だれもが真理を求める気持ちはあるけれど、それはけして人知が及ばぬところであり、それゆえ碁で自らを表現することができるし、魅力的な棋士の世界が存在するのだ。 しかし、もし囲碁の真理を機械が解き明かしポンポンと示すようになったらどうなるだろうか。つまり、先の例の図なども、PCに入力すれば、どちらが有利で次の手はどこが最善手が示してくれるのだ。 すべての検討はPCを前にして行うようになり、ああだこうだと検討する楽しみはなくなる。必然的に棋士レベルでは、競技としての碁はデータを記憶しているかどうかが大きな比重を占めるようになる。そんな事になったら囲碁の魅力は半減してしまう。 ところが、GOさんの記事を読んで、PC関係者に現実にそういう考えがあるという事が分かった。 最高峰の人間より強いソフトを作って終わりというなら、気持ち的に不愉快ではあるがエベレストを登りたい人がいるのと同じで、多少諦めの気持ちもあったが、「囲碁の真理の探究に寄与する」というならば、私は囲碁を愛するものとしてけして許容できない。 囲碁は、人間が楽しんだり頭を鍛えたり真理を夢見たりするものである。機械が真理を探究しては困るのである。 機械の発達や初登頂の名誉のために囲碁を利用されるのも極めて不愉快である。どう考えても、最高峰の人よりも強いソフトを作ろうとする人は、囲碁を愛しているとは思えない。もう今後はエベレストへの登頂も許容しないことにした。
Oct 22, 2006
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ネットで観戦した中国の強豪同士の対局から取材。鮮やかなシノギにしびれた。 白は古力、黒は孔傑。以下の局面で、黒が1と迫った場面。次の白の一手は?
Oct 21, 2006
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ルーラさんやだすさんの大学選手権の記事を見て、知ってはいたけれどこの大会は地区によってだいぶ趣きが違うなあ、とあらためて思った。 私が参加していたのは、北信越大会である。当然対抗戦ではあるけれど、集団合宿みたいな感じであった。どの大学も遠方から車で何時間もかけてやってくる。 私のころは、必ず富山で春と夏に団体戦を行っていた。参加者全員が同じ施設に泊まる。施設と言っても、安くて小さな田舎の古い公共施設だ。 昼に集合して1~2局打ってから、夜は全員で宴会である。親しい友達達との年に2回の大宴会、という趣きなのだ。夜遅くまで飲んで歌って大騒ぎである。 そのうち、各大学入り乱れて麻雀をやったり、他の大学の初級者に碁を教えたりして、明け方まで遊ぶのである。K大学のOさんが天和を上がって大祝福されたのが、昨日の事のような気がする。 外が白み出すと、そろそろ寝ようかといって、ほとんど全員がたたみの大部屋にぎゅぎゅう詰めで入り乱れて寝るのである。 それでも、8時頃には起き出して対局をするのだから、若さとはすごい。女性がいる時はどうするかと言うと、別に個室を用意した。 当時は5~6チームくらいが参加していたと思う。春と秋とで別のチームが優勝すると、秋の大会に続いてその場でプレーオフである。 上位2チームがいつでも激しい争いをしていて、和気あいあいの大会の中にあって、この2チームの対戦の時だけは突然すごい真剣勝負になり空気が張り詰めていた。 かなり実力が接近していたこともあったけれど、私の在籍中には記憶によると我が母校が東京行きを逃したのは一回だけだったはずだ。 今から思うと不思議で楽しい大会だった。2日間で、10時間以上車を運転して、夜を徹して遊び、さらに真剣勝負。まあ、祭りみたいなものである。 うわさによると、現在の参加チームは3チームらしい。相変わらず同じような雰囲気でやっているのだろうか? 毎年週刊碁の記事を楽しみにしているけれど、我が母校はもうず~っと全国大会には参加していない。さびしいけれど、そんなに強い人がいなくてもクラブが存続しているだけでも良しとしよう。 クラブがあれば夢が見られる。またいつか全国大会で活躍する時が来るのを期待している。
Oct 18, 2006
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パンダの虎 披露 パンダ杯世界大会での優勝が正式に決定。 トーナメント表 これにより、パンダの虎の称号を与えられた。これを記念してはじめ画伯のパンダの虎も正式に発表された。 白目が入ったことで命が吹き込まれ、見違えるような作品となった。やはり碁の命は目である。 今後、野球碁聖と二つの称号を使いわけることになる。フォーマル用がパンダの虎、カジュアル用が野球碁聖となる予定。 最終局は、黒番nipparatのおさま流布石から2隅で面白い変化になった。今まで何局も打ったが、このような形ができたのは初めての経験で、sssさんの工夫も見事であった。 ただ、いずれも白の変化は成功とは言えず、黒がリードする展開となったようだ。しかし、まだまだこれからの碁であり、時間切れの決着は残念であった。実戦図 さて来年のパンダ杯は更なる激戦が予想される。来年度新たな優勝者が出た場合、送られる称号については、顔ぶれにもよるので何とも言えない。関係者の間では、パンダの超新星・パンダの営業部長なども候補として上がっている。
Oct 16, 2006
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パンダ杯世界大会決勝 nipaprat対sss54321戦は黒番nipparatの時間切れ勝ち。 かなり打ち易い碁形にはなっていたが、おそらく相手の方の接続状態が悪く時間が切れてしまったと思われる。事務局の判断待ちであるが、相手の方に再戦の意思がないようなので、このままパンダの虎獲得となる可能性が高い。 詳細は後ほど。
Oct 16, 2006
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例のうさぎ事件は、かなり議論を呼んだらしいね。私はてっきり洒落だと思っていたんだけどね。でも噂によると単に洒落じゃなくて、どうも囲碁のイメージ戦略という大それた事を考えていたらしいね。本当なら、若いのに大したもんだよ。 ただ、週刊碁に載っても、イメージ戦略としては効果はもう一つかもね。週刊碁は、そもそも相当熱心な囲碁ファンが見るものだからね。既存の大会だと波風立つ心配もあるしね。 私は、野球碁で囲碁の不健全さを大人の男性に向けてアピールしようと考えてるんだけどね。彼らは囲碁の明るく柔らかいイメージを女性や若者にアピールしようとしてるわけね。 それで、良い方法がないかと考えていたら、私の秘密クラブの会員から素晴らしいアイデアが出てきたのだよ。 題してコスプレ囲碁大会。 私自身は仮装趣味はないんだけどね、最近は仮装好きが囲碁界にも多いみたいね。 それに欽ちゃんの仮装大会でわかるように、みんな仮装好きでしょ。 それなら、この際100人以上の規模の仮装囲碁大会をやってみたらってことよ。思いっきり可愛く、そしてど派手にね。やるなら、本格的な仮装で碁もしっかり打った方が良いと思うよ。バカバカしいことを本気でやるのが大人の遊び。 平安貴族と宇宙人の対局、なんて見てみたいねえ。 野球ポーカーがロイターで世界に打電されたわけだけど、コスプレ囲碁大会でも100人規模なら少なくとも全国版のニュースにはなると思うよ。 それとこれは、おじさんが企画したんじゃ駄目だね。どうしても下品になるからね。20代の若者がやるのがいいよ。どうかね、誰かやってみない?要請があれば、パンダの虎で出てもいいよ。
Oct 15, 2006
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パンダネット杯世界大会の決勝戦 nipparat 対 sss54321さんの対局日程決定 10月15日(日)夜11:30局開始(早ければ、11:10ころ) 名誉と賞金10万円を賭けた最終決戦である。nipparatはこれに勝てば 「パンダの虎」 の称号を獲得する。 対局を前にしてはじめ画伯による「パンダの虎」も完成した。 本来パンダの虎は、時にはパンダのようにユーモラスで、時には虎のように勇猛なものなのだが、天才画伯の技術を持ってしてもパンダの虎の画像化は非常に難しいことだったようだ。(追伸 パンダの虎研究会開催中) sss54321さんは、何と大本命にして日本のアマトップクラスの打ち手であるkentarouさんに勝っての決勝進出である。豪腕を売りにしている。昨年よりだいぶランクが上がっているので、伸び盛りの打ち手かも知れない。恐ろしい相手である。うなる豪腕 本場中国のパンダの親分 sss54321さん パンダの親分を食ってパンダの虎となれ 野球碁聖 nipparat
Oct 14, 2006
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臓器移植や代理出産問題などが新聞をにぎわすたびに、いつものように考えだしては苦悶する。科学技術は人を幸せにしたか? 技術の進歩で便利になったことは確実であるが、人の幸せが増し続けているという証拠はない。むしろ、いつでも死にたい気持ちでいたり自殺してしまったりする人は増加していることを考えると、人はだんだん不幸せになってきている可能性もある。 ささ船遊びよりラジコンヘリ遊びの方が幸せなんて言えないし、隣町への旅より海外旅行が幸せとも言えない。 道具を使い進歩を続けることが人類の定めだとすれば、とことん進歩を続けて行き着くところまで行って自爆するしかないのだろか?などと考えていると、結局同道巡りになってしまうのだ。 人の幸せと技術の進歩について考えていて、いくつかの法則に気がついた。1 技術は進歩し続ける。人は進歩そのものに快感を感じる。2 それ以前より便利になると幸せを感じるが、それが日常になると幸せ感は元に戻ってしまう。3 周囲の人と同じかそれ以上に便利でないと、不幸に感じる。 インターネット対局ができるようになった時の喜びは大きかったが、慣れてしまうとあたり前になってしまう。 医療も全く同じ。20世紀は抗菌剤を始めとした新薬の開発が驚異的に進み、大きな成果をあげた。 最近は、人の自然の出産や死の姿を大幅に変えたり、人体そのものを改造したり、さらには人間そのものを造り出すことにつながる技術が生まれてきている。 もう日本人は慣れたかも知れないが、多くの日本人は発展途上国から来た人が見たら目を背けたくなるような状況で病院で亡くなっているのである。 たくさんのチューブや機械につながれた姿を見ても、何とも思わない感性の人が増えているのは私には恐ろしくてたまらない。 今はさすがに代理出産には抵抗を感じる人が多いと思うが、今後増えてくればだんだん日常になってしまうであろう。この流れの行き着く先を想像するとさらに恐ろしい。 世の中には、人間の記憶を形あるものとして取り出して移植しようとか、不老不死とか、本気で考えている人がいるのである。100年後には人体は想像を絶する形になっているかもしれない。 新しい技術ができると、必ずそれを使おうとする人が現れ、誰かが使うと誰もが使いたくなる。そろそろ分野によっては技術進歩そのものを止める努力をしないといけないのではないか、と思っている。ただ、それは人間のDNAが許さないのだろうか? 私が将棋や囲碁を自力でするコンピューターの開発に違和感を感じているのも、これに関係している事だからかも知れない。 人間の最高峰より強い囲碁の人工頭脳を作るなんて、人を幸せにするのだろうか?私には、不幸にするだけに思える。 何のためにそんなことをしているのだろうか? 進歩そのものを楽しんでいるのか? それとも、本気で人工的に人の脳の複製を作ろうとしているのか? いずれにしても、開発者達は先の先まで考えて行動してほしいと思う。もう手遅れだろうけど。 それに、少なくとも囲碁界にとっては全くためにならない事だと思うけど、何で日本棋院では新聞で取り上げたりして助けるのだろうか?
Oct 13, 2006
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パンダ杯世界大会準決勝、対おさま先生戦は白番nipparatの11.5目勝ち。棋譜 序盤は、黒のおさま先生は例のおさまスペシャルを採用して来なかった。推測するに、私が最近黒番でおさま流を連発しているのを知っているので、あえて避けてきたのだと思う。かなりおさま流を打っているので、その長所や弱点を大分理解できてきた。 黒は、5・7・9と仕掛けてきた。これも、呉清源流の形である。左上から激しい戦いが起きた。黒も十分にやれるはずの戦いである。 黒23で26または黒25で26の所に打つ方がよかったかも知れない。黒33で34に下がれば黒もやれたはずだが、実戦は白が34にハネて一気に白に流れが傾いてしまった。 白64までとなり、黒がひどく苦しい形。 ここで白66が悪手であった。実は、この時点ですでに単純なシチョウを見逃すというひどい見損じをしていた。ただ、そもそも優勢を意識して気持ちが守りに入ったのがいけない。そんな5目を取ってもつまらない。 66では72に出てどんどん戦線を拡大していくのだった。75のシチョウを見損じしていたのだからひどい。 公式戦では、たぶん人生で3度目のシチョウ見損じである。こんな重要対局で飛び出すとは情けない。 ただ見損じが致命傷にならなかったのは幸運であった。77からの決め方は黒も喜びすぎたためか知れない。白は92まで最小限の被害で治まることができた。 その後、寄せでミスが出るも何とか逃げ切れたが、最後までおさま先生の迫力はずっと感じていた。左辺189挟みつけからの劫仕掛けや207置きなどさすがである。 おさま先生は、この碁の敗戦で罰ゲームとして改名することが決定した。新たな名前の発表はブログ界注目の大イベントになるであろう。 さて、パンダ杯決勝は昨年の優勝者である中国のsss54321さんとの対戦となった。強豪であるが、昨年の予選で当って勝っているので、本人が打ってくれさえすれば勝負になると思う。
Oct 12, 2006
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速報パンダ杯世界大会の準決勝対おさま戦は、白番11.5目勝ちで決勝進出。罰ゲームとしておさまさんの改名が決定した。詳細は後ほど。
Oct 11, 2006
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週刊碁にペア碁の記事発見。 なんと、ウサギの格好で出てるチームがいる。異様だよ、これは何よ、相当な変人とみたね。 この大会って、ネクタイ義務でしょ。それが、私なんかは嫌なんでけどね。ちょっと待てよ、ウサギのカッコがOKなら、ネクタイもクソもないんじゃないのかい? 小さな小学生の男の子がネクタイして出てる写真も面白い。こうなると、ネクタイに意味あるのかね。小学生には健康に悪いよ、こら主催者さんよ。失神したらどうすんの。 ところで、そのウサギペアの女性の方は、ウサギのカッコで扇子持ってる姿がかなりいい感じですね。コスプレおたくかな。非常にOKですよ。 相手の男の方は、むちゃくちゃウサギが似合ってないね。うさぎって顔じゃないでしょう。まあ、しかしいいねえ、いい感じですよ。いったい、何者よ彼らは? 時代が動いているような気がするねえ。いよいよ、野球碁選手権もさらに現実性をおびてきているねえ。その前に、もし今度パンダの虎の称号獲得した人は、パンダの虎の格好で大会に出ることにしよう。
Oct 9, 2006
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パンダ杯世界大会準決勝 対おさま戦は10月11日水曜日午後10時対局開始。 今年もおさま先生とパンダ杯で対戦することになった。昨年は一回戦であったが、今回は決勝進出をかけた大一番である。どうもこの組み合わせは、相当にパンダの遊びが入っているような気がする。 昨年のパンダ杯では私が勝利している。しかし、先日のわ・リーグでは私が痛い負けを喫して単独優勝を妨げられた。ここは、お互いに絶対に負けられない戦いである。 この一戦の勝者は、Kentarou・sss54321戦の勝者と対戦する。 ところで、私の勝手であるが、今回のパンダ杯には大きな称号を賭けたいと思う。Kentarouさんを含めて3人の日本選手の誰かが優勝した場合に、この称号を獲得することにする。 その称号とは! <パンダの虎> 何という味わい深い不思議な言葉であろう。まさに、パンダの王者に相応しい名称ではなかろうか。(いらないという方は書きコミお願いします)パンダの虎に王手をかけるのはどちらだ!出るかおさま流 北陸の棋神 囲碁ブログのカリスマ おさま先生 再び、ウンチの恨みは永遠なり! 野球碁聖 nipparat
Oct 8, 2006
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例のゼネスさんの記事を見て非常に興味深かった。私と反対の立場での、苦悩が描かれていたからである。 中学・高校時代に入賞していた人たちは、雲の上の存在で当時まぶしくてたまらなかった。振り返ると、その後の彼らは様々である。棋士になった人もいれば、その後全く名前を見ない人もいる。 おそらく、完全燃焼して碁から足を洗った人もいれば、栄光が重荷になって苦悩している人もいるのであろう。 私の場合、中学・高校・大学と一回も入賞したことがない。特に、大学時代に入賞できなかったのは、悔しくてたまらなかった。 田舎流の碁会所育ちの碁では、田舎のおっさん達には勝てても、明るくスマートな学生達の碁に通用しなかったのである。彼らは、私の碁とは異質であった。 T先生のところでの押しかけ修行で、腕力に磨きがかかったけれど、スマートさからは余計に遠ざかった。ただ、結果的にこれは後に大きな宝となったと今は思う。 光あるところに影がある。栄光の陰に数知れぬ碁打ちの姿があった。 学生時代の悔しさがあったので、私の場合その後どんなに忙しくなっても完全に碁から離れることができなかったのである。 そして今でも、~教室出身とか元院生とか、英才教育を受けた打ち手に対しては、強烈な対抗意識があるのである。
Oct 7, 2006
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パンダ2回戦の対ゼネス戦を前に、私は追い込まれていた。 9/29に当ブログに掲載したゼネス戦の広告では、彼の学生時代のすばらしい実績を強調し、彼をエリートと位置づけることで、逆に私への応援を呼び込もうとする作戦に出て成功したかに思えた。 しかし、対局前日に発表された彼の記事によって、私の方が一方的に仇役の立場に追い込まれてしまったのだ。 彼は、学生時代の実績があるが故に挫折し、その後碁から離れるほど苦しみ、そして今再び立ち上がり、この対局に思いのすべてをかけて来るとの話であった。 この記事を読み、多くの人々が涙を流し、当然ながら女性ファンがすべて彼についてしまったのである。見事なまでのブログの利用戦術である。 「こうなったら仕方がない。何としても野球碁聖の意地を見せるしかない。」との強い覚悟で本日の対局に臨んだ。 結果は、白nipparatの6目半勝ち 棋譜 序盤、左下に黒を封じ込めて悪くないと思ったのだが、次の30飛びが黒31ボウシを絶好点にしてしまって甘かったと思う。白6の石から飛び上がるが、上辺に先行すべきだった。 その後、黒が主導権をとって競り合いが続いたが、白50・52の手筋に黒53の切りが面白い手で意表をつかれた。出来あがりは黒有利の分かれであろう。 黒68は、78につぎが固い。白78と切って、上辺の味が生じて白にも楽しみが多くなった。 その後、左辺が大きくまとまり6目半勝ちとなった。 ゼネスさんの、厳しい攻めから乱戦となって、振り変わりの連続で非常に面白い碁になったと思う。 次回は、決勝進出をかけていよいよおさま戦である。 また、もう一方の山の準決勝、Kentarouさんとsss54321さんとの対戦も超強豪同士の注目の対戦である。準決勝の予告編はまた改めて。
Oct 4, 2006
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ちゃっちゃらっちゃ ちゃっちゃーん ナレーター 新聞によりますと、わたいご(わたしのブログ囲碁よろしく選手権)の第一回記事選手権におきまして、nipparatが最優秀作品賞を獲得した模様です。(資料) わたいごの初期の呼びかけ人でもあったnipparatの受賞には驚きの声もあり、物議をかもしているようです。ピン子 はい、まずはこの写真をごらんください。これがそのnipparatですね。どうですか。この豚のような男、一見するとまじめなお父さん風なんですが、実はとんでもないやつだったんですね。 取材によりますとね、ハレンチの塊のような男らしいんですよ。そう言われると、そうでしょ。ねえ、この目、何考えてるんだかわからない目でしょ。(はははは) この男が、わたいごの最優秀作品賞だってんだけどね、そもそも発起人みたいなもんだからね、それを喜んでも貰っちゃったってんだから、まあハレンチなわけ。 その上、次は野球碁なんていういかがわしい企画を計画しているらしいのよ、この豚が。みなさんの近くにもこういう男いるでしょうけど、気をつけなきゃ駄目よ。(はははは)芳郎 はい、取材ご苦労様でした。ハレンチな男がいたものですな。はい、今日はここまです。字幕 明日こそいい日でありますように。
Oct 2, 2006
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