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平成4年の暮れから平成12年にかけて凡そ100曲ほどマッキントッシュで作曲しましたが、今となっては譜面を印刷していません(ピリンター無)でしたので、MDやカセットに録音したものしか再現できません。 次なる曲は若者のデュエット用に作った歌詞であり曲であります。もう、すっかり古くなっちゃいました。 「Perhaps We'll Be Happy」(男)一体あいつは どうなってンの いつもいつも この俺を こき下ろし さも気のないよな 台詞を言いやがる そのくせ そのくせ あの目は 何か言っている(女)一体あいつは どうなってンの いつもいつも この私 ブスと呼ぶ さも持ててるよな 自慢を言ってるわ そのくせ そのくせ あの目は 何処か淋しそう(二人) フン ふん フン ふん 二人は無理して 見栄を張る フン ふん フン ふん ふたりはいつか 疲れてる Perhaps Perhaps 俺達ゃ いつか結ばれる Perhaps Perhaps 幸せに やって行けそうだ2)(男)一体○○は どういう奴だ いつもいつも この俺を 無視してる timing外れの 相槌打つばかり そのくせ そのくせ あの目は 何か意味ありげ(女)一体○ちゃん どういう積り いつもいつも この私 馬鹿にする galには不自由しないと言ってるわ そのくせ そのくせ あの目は 私誘ってる(二人) フン ふん フン ふん 二人は無理して 見栄を張る フン ふん フン ふん ふたりはいつか 疲れてる Perhaps Perhaps 俺達ゃ いつか結ばれる Perhaps Perhaps 幸せに やって行けそうだ 音源はこちらへ http://voon.jp/a/cast/?id=iy3o5gd4jt880rtq#player
2013.07.31
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今月は現代俳句協会(9句)への応募、結社の双滴集(10句)への応募、そして通常の句会や吟行句会での作句がありましたので、暑い中大変でしたが、覚悟さえ決めると何とか遣り過ごすことができました。 既に発表済の句のみここに記すことに致します。◎香水や通し歌舞伎の席占めて〇乞巧奠その夜恋歌果てもなき 乞巧奠=冷泉家にて毎年行われる七夕の儀式〇濠深む松江城郭船あそび〇射干やのちはぬば玉結ぶとて 射干=檜扇の花〇活断層歴然として草いきれ 京大農学部そばのグランドの東は数メートルの断層あり◎隧道を抜けライダーの夏木立〇盆僧は二代目にして無口なる◎又の名を教王護国寺梅雨湿り〇二言なき会津魂風五月 そばたてよ創生語るはんざきに はんざき=山椒魚 青嶺越す巨体二頭の鉄砲跳び 無心さを取り戻したく雲の峰 夏茜道問ふやうに近づきぬ 朝曇りイルカのショーを見に行かう さて本日の拙作は三人娘1 わたしは三人娘の中で 一番先に 生まれた娘(コ) ランラ ランラン 容姿端麗 美人の誉れ 心も素直な 優しい娘ォ2 わたしは三人娘の中で それから次に 生まれた娘 ランラ ランラン 運動神経 並みではなくて バレエのマドンナ 務めた娘ォ 3 わたしは三人娘の中で 一番あとに 生まれた娘 ランラ ランラン 頭脳は明晰 パソコン位ぃ 文学少女と 言われた娘ォ三人娘 http://voon.jp/a/cast/?id=k1mi5mz2dg075gcl#player
2013.07.30
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祇園の舞妓・芸妓の白塗り化粧は蝋燭明りに映えるように工夫してあるようですが、歌舞伎に於いても同様で薄暗い中で役者の顔や動作が映えるように、そして隈取などはその典型と言えましょう。むかし天災のため暗闇の中、蝋燭明りで演じた団蔵の仁木弾正が好評を博したのに、6代目菊五郎が松竹の大谷氏と相談して保名を蝋燭明りで演じたところ、不評だったとか。 これは幕間を含め、電気照明に慣れている人々の前で急場的に暗い中での蝋燭明りでは、さしたる効果が無かったという訳だったのでしょう。電気照明の大切さは嫌というほど解っていても、いざ、蝋燭明りでの生活を余儀なくされた場合の不安感や不満は計り知れないものがあります。かと言って、国土の狭いわが国では、原子力発電はどう考えても適していないと思うのです。 さて本日の拙作は、「美しい時それは」。1. 美しい時それは 仕事する時 ただ一心に 懸命に 頑張る姿は 人を打つ2. 美しい時それは 初恋の時 ただ憧れて 一日中 焦がれる姿は やるせない3. 美しい時それは 愛し合う時 ただ見つめ合い 信じ合い 肩組む姿は ロダン像4. 美しい時それは 母になる時 ただ愛しげに 優しげに 児を抱く姿は マリアさま http://voon.jp/a/cast/?id=vg60hl2en6cimvk3#player
2013.07.29
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何か事あるごとに順番や勝ち負けを決める手段として登場する便利屋がこの「じゃんけん」。 中国では「拇拳」とか「酒会」と呼ばれ、二人が向き合い、掛声を掛け合いながら手や指先の形を変えて勝負を争う、言わば酒宴での座興で「本拳」と言われました。江戸の元禄初期に我が国に伝わってきたようですが、派生して「藤八拳」とか「虎拳」、「虫拳」などに変化、現在の「じゃんけん」へと移り変ったようです。 藤八拳は庄屋、キツネ、鉄砲が三つ巴で競う仕組み。定かではありませんが、祇園茶屋遊びのじゃんけんに相当するのが「虎拳」なのかも知れません。 中国の本拳はペルシャを経てイタリアに移り、「モーラ」に変わったようで、右手の親指、人さし指と小指の三本を使い、親と子に分かれて行うとか。三本のうち一本出し、双方が同じなら親の勝、違えば子の勝ちで、親は三回、子は続けて勝つことが条件だとか。中国では「三すくみ」の原理で、蛙は蛇に恐れをなし蛇はなめくじを怖がり、なめくじは蛙を恐れるという言い伝えが源のようです。これを拳に取り入れたのが「虫拳」、それが石と紙と鋏の形になって「石(ジャク)拳」となったという次第です。(参考図書:「日本人の知恵」中央公論社) 本日の拙作は芽ぶき。本当はもっと長い曲ですがさわり部分のみ、MDからパソコンへと再録音したものです。 http://voon.jp/a/cast/?id=vs4ua2h8f2wgs519#player
2013.07.28
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大山崎歴史資料館では毎年、この時節になると学芸員さんのご尽力で掲題の催しが行われています。私たちふるさとガイドの会の一部のメンバーが児童たちが怪我をしないよう、工作が円滑に進むよう、傍らでお手伝いをしています。 25、26の両日で、今年は天王山にあった城郭をつくるのがテーマでした。資料館長や奈良の先生から城について説明を聴いたあと、早速、型紙から型を取って、幾重ものコルク板をカッターナイフで切り取り、順繰りに張り合わせ、昔つくった日本地図のような等圧線の立体図に粘土で覆い、自然な姿へと変えていきました。 堀や土塁など所どころにデコボコがあって、いかにも山城の雰囲気ができて来ました。所謂、大阪城とか姫路城のような建物ではなく、堀と土塁など、自然の地形を利用した山城。子供たちはいろいろ学んだようす。 私が受け持ったのは野球部に属する礼儀正しい5年生。どうです! 翌日の京都新聞の洛西版には彼が大写しで掲載され、小生も右端に載っていました。近くには福島まで行ったソフトボール部の児童もいました。工作が済むと、秀吉が活躍した当時の武将たちがたしなんだ薄茶の作法を教えて貰いながら、お菓子を戴いたり、苦いお抹茶を戴いた30数名の子たちなのでした。 本日の拙作は「道標」。 http://voon.jp/a/cast/?id=rqrlfzpao7hux01n#player
2013.07.27
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京都は全国の人々から憧れて戴いているようですが、町全体が醸し出す幽玄な雰囲気が根源にあるからでしょうか。 それは町屋という建物の形や犬走りや駒寄せという外部の設えにもあるのでしょう。最近、ほとんど見られなくなった表戸の「猿戸」。ぴたりと嵌め込まれた格子戸に、小さな、頭を下げないと出入りできないような潜り戸のある二重構造の出入り口。名の由来は、この潜り戸の内側の桟の上下二か所に「さる」という簡単な差し込み装置がつけてあって、内側から戸を閉めるとき、この差し込みを鴨居と敷居に差すことで戸締りする構造になっているからです。 更に猿戸を開けると、もう一枚の大戸がついて居て大戸の裏には「コロロ」と呼ぶ装置があって、板状のものが自動的に落ちてきて鍵の役目をする構造になっているようです。これこそ戦乱による押込み・強盗に備える古来からの京商人の知恵なのでしょう。 本日の拙作は市岡支店にて外交をしていた折、尻無川沿いに凡そ30軒ある瓦屋問屋さんの多くを担当しました。日本の屋根瓦は三洲ものか、西淡路の淡路瓦が有名です。石川瓦を入れて日本三大瓦とも。 「淡路瓦節」1. 淡路海はよ~ 日本晴れだよ~ 俺がこねた瓦はよ~ 愛しいもんだよ~2. 淡路西はよ~ 今日も晴れだよ~ 俺が釣った魚はよ~ そりゃ旨いもんだよ~3. 淡路女はよ~ 日本一だよ~ 嫁は器量良しでよ~ 働きもんだよ~ 歌詞と照合しながらご試聴される場合には、お手数ですが、別途インターネットを開けていただき、↓のURLを貼り付けてご試聴下さい。http://voon.jp/a/cast/?id=ofkg6n0w4f3aa4uv
2013.07.26
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本日の拙作は婚活まっしぐらの女性を主人公にして書いた詞にマッキントッシュでメロディをつけたもので、平成10年10月24日の作です。 ”占い” 真に恐縮ながら歌詞と照合しながらお聴き頂くとなお、面白いかと・・・。この画面のほかに、別途インターネットを興し、この日記の曲名ボタンを押すか、下のURLをコピーして貼り付け、voonを再生して下さいね。”占い”http://voon.jp/a/cast/?id=53q5s5n7js60jd3e#player 「 占 い 」1) 占いを信じますか? 見料少々 高いけど やっぱり気になる 近頃の運勢 彼は真面目ですか 彼をゲットできますか 彼を旦那にできますか 自分じゃ分らない 手相の溝、溝2) 占いを信じますか? 今までお金に 縁がない やっぱり気になる 将来の金運 彼は金のなる木ですか 彼は出世できますか 部長夫人に なれますか あれこれ欲張っても 根も葉も無い、無い3) 占いを信じますか? チャンスに何度も 負けたけど やっぱり気になる この次の勝運 石田君を狙います 勝てる見込みありますか 後に退けない 本気です 心底祈ってる プライド捨て、捨て
2013.07.25
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父が亡くなって13年も経ちますが、その「夢の跡」グッズはまだまだ沢山遺っています。不思議な事に土鈴だけは、数個しか集めていませんでした。 保育社のカラーブックシリーズの頁を繰ると、まるで地方に旅した気分になれます。著者は山本鉱太郎さん。プロのカメラマンが鮮やかな色合いの土鈴で表紙を飾っています。 横手の十二支の動物はいずれも愛くるしい顔立ち。佐野の土鈴は、やや深みのある作品が多いようです。表紙にも使われた甲府の弓張鈴には大きな目玉の鈴が五個。どんな音色がするのでしょう。岐阜には宝珠鈴、俵鈴そして表紙を飾ったお釜鈴。加賀にも愛らしい十二支の土鈴や直方体の角鈴も。佐渡の土鈴は御陣太鼓の面を思わせる雰囲気が。伊賀の楼車鈴は祇園祭の鉾そっくり。その京には雛の土鈴のほか、バラエティに富んだ作品が・・・。 大阪市岡支店で外回りしていた頃、築港辺りで土建業の社長が土鈴収集をなさっていました。荒っぽいイメージの職に就かれながら、実に穏やかなお人柄でした。 本日の拙作は「宗教曲試作品」http://voon.jp/a/cast/?id=qtk69buk83889qbd#player
2013.07.24
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例によってビックリハウス版「大語海」の回文編からまた適宜抽出しました。この本は2700人もの全国のファンからの投稿にて成り立った稀本なのです。では、左から詠んでも、右から詠んでも同じになる回文、その秀作の始まり、始まり~。誓って、また悪事。ざまないな。まさしく頭でっかち。痴漢は誰?今宵語れず。忘れたかい汚れたハンカチ。妻、おぬしが死ぬを待つ。つまんね!「第九」聴き、悔いた年末。手伝いはしがない田舎しばいだって。徹夜で五日。疲れた俺を誰かッ!かついでやって。テイ・タイム、ミルク飲みつつ、しばし、包みのクルミ剥いた。痛て!首領(ドン)、温泉で電線音頭(オンド)。時計は叫ぶ「今朝(ケサ)は行け!」と。トンカツ待つカント。年増、運動終え、この嬉々の声。「おうどん旨し」と。何だのかんだの檀家の旦那。ナイター見たいな。なかよししよかな。仲のいい物憂い男の子に、この事を言うのもいいのかな。「なんだね?」「くやしい!」「今は、酒飲も」「だめよ。嫁だもの・・・」「今朝は、ま、いい」「酌ね、旦那」「殴る!」「か、かるくな」無い月、きついな。中曽根のマル秘、昼間の寝相かな。 どうでした?どれも傑作ですね。さて私事ながら本日の拙作は「恋と恋仇」。軽快さを愉しんで頂きましょう。 http://voon.jp/a/cast/?id=m18hqwotemzxcq6a#player1. 恋に恋する 時は とても眠れは できぬ 胸の鼓動が 鳴る ドキドキドキラ キキドキラ あの娘だけは 誰にも渡せ ないさ それを思う 時は 胸が高鳴 るのさ 恋に恋する 時は 居てもたっても 居れぬ これが恋の 病 誰も一度は 経験するのさ2. 恋の仇は 強敵 とても俺には 勝てぬ だけど命を 賭けて ヤルヤルヤルサ ヤルヤルサ あの娘決して 美人ではない けれど 気だての良さは 一番 色の白さも 抜群 恋の仇が どうした 俺の真ごころが いつか勝利を 掴む 誰も構うな 今度は ヤルのさ
2013.07.23
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父は竹久夢二が好きだったらしく、かなりの書物を蔵しています。毎日更新する日記の種に困った時にはこのように父の蔵書を話題にする便法があります。 紙の函ながら二重に入っている「歌の絵草紙」は、音楽著作権協会の承認を得た(403050号)昭和41年5月30日付、龍星閣の発行したもので、12枚はカラー版、合計271の詩、絵は複数枚ありますから280程。一部は訳者名、或いは作曲者名も付してあって、目にうったえかけて来ます。 表紙絵は舟宿に腰かけて三味線を弾く女の図。赤地に梅模様、黒帯が図象的に効いています。 さて本日の拙作は、自分でも驚くほど、悪い録音状態です。ボリュームを下げてお聴きください。”人恋川”です。 「人恋川」 水は流れる 二つ川 月の雫も 溶けて行く 貴方を想い 追いかけて来た 忘れられない 憎い人 果たせぬ愛に すがって生きる 星は瞬く 凍て空に 女ひとりの 夜が更ける 幸せは遥か 向うの彼方 忘れられない 遠い人 こだわる愛に 未練が残る 雪はしんしん 降り止まぬ 明日も見えない 恋ゆえに 想いは溢れ 愛しさ積もる 忘れられない 夢の人 イダ 届かぬ愛を 抱いて生きる 人恋川 http://voon.jp/a/cast/?id=zvvfbykk78h42uig#player
2013.07.22
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金田一晴彦さんの「ことばの歳時記」に掲題の章がありましたので、お裾分け致しましょう。 <お化けと幽霊との違いについては、柳田国男氏の『妖怪談義』の中の説が要を得ている。氏によると第一にお化けは出没する場所がきまっていたが、幽霊の方は足がないにもかかわらずかぜのようにどこへでも出張して行くものであると言う。第二にお化けは誰かれの見境なしに「ばー!」とやって喜んでいるが、幽霊の方は特定の人だけをつけ狙って他には心をむけない。第三には幽霊は丑三つの鐘がこもってものすごくというような刻限にかぎって戸をたたいたり、屏風の背後にひそんだりするが、お化けの方は特にそういうめんどうな時間を定めることもないと言うのである。 要するに、お化けは大衆的でタクシーのごとく、幽霊はエリート的でハイヤーのようなものである。> 何だか少し解ったような気がしますね。大阪に引っ越して間もない頃、阿倍野神社近くの、そうそう南海ホークスの山本(鶴岡)監督のお宅近くに、コンクリート製の長方形に立体化したものがあって、いくつかマンホールのような穴があって鉄製の蓋で閉めてありました。姉とふたりで、変に思い、或る蓋を開けたら、ビニールの風呂敷に十文字に紐がかけてあるので、近くの竹棒でつつき、広げると、髪ふり乱れた人の首のようなものが見えたので、二人とも驚愕、一目散にそこを離れ、逃げましたが、もう一度確かめ、確かめ・・・交番の巡査に報告しました。その夜姉と手を取り合って寝付かれぬまま・・・寝入りました。後日、人の首のように見えたものは、馬の首と知らされましたが、納得が行きませんでした。幽霊ならぬ、怖い幼年期のお話。 本日の拙作は「ワルツその1」です。http://voon.jp/a/cast/?id=i4bl00oz31wyqie6#player
2013.07.21
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*** 「大坂の陣」最終章(マスター)「これは失礼仕った。どうも義経公は仲間数には勘定出来かねまするな」(義経)「今一つこと問わん。鉄砲・大砲とは如何なるものに候や?」(後藤)「軍議が横道に逸れては心もとのう御座るによって、略して申せば飛び道具で御座る」(義経)「さすれば何か、弓矢に代わって新しい武器が発明されたと申すのじゃな?」後藤)「いかにも、十五間離れた所から敵を打ち崩すことが出来まする」(義経)「なれば騎兵隊とは趣が違うようじゃな」(後藤)「ご納得が行けば、会議をとくと進めることに致す。・・・夜討ちの人数じゃが・・・」 とまぁ、軍議の捗々しくないことったらありゃしません。一方、東軍は何事もスマートに運ぶようで、(福島)「西軍は毛利、島津、長曽我部の残党も増えて、大軍になっていると聞き及ぶが、各々方、如何致したものであろう」(藤堂)「大御所様の仰せになる通り事を運べば、烏合の衆の西軍など問題では御座らん」(福島)「いかにも仰せの如く、大砲で天守閣を脅かし、太閤の堀を逐一埋めて行けば、裸城も同然。故太閤の常套手段、大がかりな土木作業を併せて行うのが良策に相違あるまいて」(藤堂)「城方の慌てふためく様が見えるようじゃ、ワッハッハッハッ!」 時に家康公は若い時は信長公に義理立てされ、立派な武将であったンですが、太閤秀吉が「浪花のことは夢のまた夢」と辞世の歌を遺して亡くなってからは智謀の限りを尽くした為に、人気は陽気な太閤さんの足元にも及びませんな。血液型で言えば家康はB型、秀吉はO型の典型であったンじゃなかろうかと思います。でぇ~何で御座います。大坂方はいつまで経っても埒(らち)が行かないようで、(義経)「弓矢隊が必要とあらば、義経直属の部隊を遣わせても苦しゅうない」(マスター)「義経はんは未だ理解できたはらへんようですな。アンタの時代と違て、世の中回転が速おますンや。弓矢なンて、ぎゅーうと絞っている間に、ズダーンであの世行きですがな。もおええ加減に時代について来て貰わなどもならん!」(石田)「これっ!六三郎、控えぬか!」(マスター)「関西弁であろうとなかろうと、そんなン気にしてられまへん。イライラしますがな」(石田)「静かに召されい。・・・時に義経の殿、静御前は大層な美人だったと専らの噂で御座るが、まことのことに候や?」(義経)「ふーむ。あれほど綺麗な女子(おなご)は居らぬわい」(石田)「色が抜けるように白かったンでしょうな?」(義経)「色が白い上に餅肌であった」(マスター)「ちょっちょっ一寸待って下さい。その辺で何の話、しているンですか。大坂の陣はどうなるのですか?」(後藤)「大坂の陣よりこっちの方が面白い。ねぇ皆さんそうですな?」 もうこうなって来ると話がごちゃごちゃになってしまいます。源平なら源平、大坂の陣なら大坂の陣とどっちかに纏めなくては、にっちもさっちも行かなくなります。(後藤)「義経さん、貴方がジンギス汗だという裏話もあるンですが、其処ン処はどっちですか?」(義経)「はぁーて、そんな話になっていたンですか。とんと身に覚えありませんが」(後藤)「なら、あの話は嘘ですね?」(義経)「嘘です。きっと天狗の仕業でしょう」(後藤)「何でそんなに自信持って言われるンですか?」(義経)「元はと言えば私ゃ~牛若丸、一緒に暮らした天狗のしそうな事ぐらい分かります。」 この落語は20世紀の終焉近くに庶民的な語り口で、落語を我らに近づけた桂 枝雀師匠に語って貰ったらなとの思いで創作した現代落語です。
2013.07.20
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*** 創作落語「大坂の陣」・・・Vol-4(藤堂)「マスターいつものブランデー頼む」(マスター)「いらっしゃい。今日はお一人ですか? この間のお連れさん、えっと」(藤堂)「あぁ、真田君のことか」(マスター)「そうそう真田さんでした。苦味走ったいい男でしたね」(藤堂)「そりゃーそうかも知れんが、俺はどうなんだ?」(マスター)「いえー、藤堂さんも何しろお歳より貫禄があって、その辺の女が黙ってませんやろ?」(藤堂)「そうだといいンだが、未だ独身て言うのは推して知るべしちゅう処かな?」(マスター)「大丈夫、大丈夫、何せ藤堂さんは仕事の手際が良いと聞いていますから、別嬪さんゲットされるに決まってます」(藤堂)「まぁそうして置くとして、俺が店に入る前、何やワーワーと騒いでいたみたいだけど」(マスター)「えっ、そんなこと無いですよ、ねぇー」(Y男)「ええ、僕達は静かに飲んでいましたけど?」(藤堂)「そうですか、まるで喧嘩していたように聞こえたけど」(マスター)「この辺は最近カラオケばかり歌う客が増えて来たので、うるさかったン違いますか」 という訳で、この場は丸く収まりました。先程えらい剣幕で言い争っていた恋人同志も場所を変えるンですか、勘定払って出て行きました。(藤堂)「マスター、ロトシックスって知ってる?」(マスター)「ええ、でも六つの数字が当たらないと駄目なンでしょう?」(藤堂)「ミニロトは五つで済むけれど、配当はシックスの方が大きいからね」(マスター)「私ら夜の商売ですから、宝くじを買う時間帯は寝たり、何かしていてチャンスが無いンです」(藤堂)「そりゃ気の毒。この間やっと四つ当たったンだけど、配当幾らだと思う?四つも当てて、たったの八千円。ジャンボの方が魅力的かなぁ」(マスター)「どっちにしても夢のような話。当たってなんぼの世界と違いますか」(藤堂)「そう言ったら実も蓋もない」 なンてくだらん話をしている処へ、グラマーな美人連れで真田君がやって参りました。(真田)「ヤぁー今晩は」(藤堂)「あれっ、真田、その人紹介しろよ」(真田)「君は知らなかったのか、一橋商事の受付嬢:田代さん」(田代)「初めまして、田代です」(マスター)「真田さん、美人のお客さん連れて来ていただいたンで、ちょっとだけ割引させて貰います」(真田)「マスター、そんなら今夜はタダか?」(マスター)「タダ言う訳には行きませんけど、割引させて貰います。今後もどんどん連れて来て下さい」 創作落語「大坂の陣」・・・Vol-5(マスター)「このお嬢さん、何とおっしゃるンですか?真田さん」(真田)「田代さんって紹介したじゃーありませんか」(マスター)「いえ、お名前の方です」(田代)「珍しい名なンです。淀子って父がつけたンですよ」(マスター)「淀? 淀って淀君の淀ですか?」(田代)「ええ、変な名前でしょう、私困ってるの」(マスター)「淀君さまに御座りまするか、お懐かしゅう御座います」(田代)「えっ」(マスター)「爺の六三郎に御座りまする」(藤堂)「おい、マスター急に何を言ってるンだ」(田代)「六三郎、そなたは大坂冬の陣の前に、わらわを残して死んでしまったではないか」 ねぇー、ここから四百年前に逆上がるンで御座います(マスター)「はい、無念で御座いました。もっと長生きしたかったので御座いますが、運命には逆らえぬものでして」(藤堂)「ウン?そちらは大坂方か?片桐は如何致した。最近とんと城内の様子を知らせて寄越さんが・・・」(真田)「オイ、藤堂、お前何言ってるンだ。それに田代さんも、マスターもさっぱり訳の解らないことばかり言って・・・」(藤堂)「ムムー!貴様は音に聞こえた真田幸村に似ているぞ。隠すな隠すな」(真田)「俺は何も隠しちゃーいないよ、マスター助けてよ、皆変なンだよ」 こうなってしまっては只一人、昔に戻らない真田君は大変です。捨てる神あれば拾う神ありで、運よく別のグループが入って来ましたンで、ちょっと中休みってぇ所です。しかし時は悪戯もんで、新しく入って来た客五人も、このけったいな大坂の陣に組み込まれてしまいます。(酒井)「片桐殿は、いよいよ間者の立場がばれて、江戸城まで逃げ込まれたそうではないか」(藤堂)「ちょいと待て、お主らは東方の者か、ここで席替えを提案する。マスター、一体誰と誰が大坂方で、誰が東軍側か、はっきりさせてくれ」(マスター)「分かりました。挙手願います。田代淀子さんを中心として、大坂方の方、手を挙げて下さい。・・・あぁ判りました。真田さんは文字通り、真田幸村で、れっきとした大坂方ですなぁ。さっき石田と言うて居られた石田さん、アンタは石田三成さんですか、ハハ~なるほど。で、そこで手を挙げてなさるアンタ、そうそう貴方ですが、どちらさんですか?」(後藤)「後藤又兵衛で御座る」(マスター)「なるほどそれで後藤さんて誰か最前言ってられたンですな。もう大坂方は居られませんか?・・・居られんようやな。では大坂方は淀君に、真田、石田、後藤さん、これだけですか?」(福島)「オィ マスターあんた最前六三郎とか言っていたみたいだが・・・」(マスター)「あぁそうか、私は淀君の爺やだから大坂方か」(藤堂)「東京もん、おや、江戸もん、これもおかしいな。東軍は残り全部ということになる訳だよな」(酒井)「藤堂さんとやら、アンタが仕切ってどうするンや。こっちにはもっと偉い人が居て下さるから、あまり出しゃばらん方がいいよ」(藤堂)「その偉い人ちゅうンはどなたですか?」(加藤)「加藤清正じゃ」(マスター)「へぇー、あの裏切り者の虎之助がアンタか、太閤殿下になり代わり、成敗してやる」(石田)「まぁーまぁー六三郎はん、慌てなさんな。これから歴史の塗り替えじゃ。皆でどうしたら東軍に勝てるか協議しよやないか」(後藤)「身共も賛成で御座る。のう幸村殿」(真田)「いや、まったく持って同感で御座る。淀君様、それで宜しゅう御座いますな?」(田代)「良きに計ってくりゃれ。今度はわらわも嘴入れる積もりは無い」 えらいことになって来ました。ちょっと東軍のメンバーを整理して申し上げますと、加藤清正、藤堂に、福島正則、それにもう一人、三河の英雄酒井家次とその家来、これまた錚々たる人が、たまたま集まったことになります。そこへ先程の二人が戻って来ました。 創作落語「大坂の陣」・・・Vol-6(G女=お江)「忘れ物したの。ネッカチーフありませんでしたぁ?」(マスター)「今、取り込み中です。何でも好きなもん持って帰りなさい」(G女=お江)「あらっ!お姉様じゃないの、私よ私」(田代=淀)「あぁ、お江かえ。なんで私ら姉妹が西と東に別れて争わないかんの。女は不幸やわ」(G女=お江)「姉さん、大坂城落城の目に遇われて、お気の毒でしたねぇ。私みたいに上手に世渡りせんといかんよ!」(田代=淀)「放っといて、もっと自分に正直に生きなあかへんやんか」(G女=お江)「姉さん、完全に関西弁になってるわよ」(田代=淀)「・・・心得ました。そなたと私は敵味方、とっとと片隅に引っ込んでおりゃれ」(G女=お江)「いけずな人。フン!」 皆が皆、昔に戻れる訳ではないのです。ジャガーの兄さんは今度はそのままなンです。・・・これ困りますよ。東軍が一人増えたので、彼が西に就かないと不公平になります。それがどうしてもそうは行かないので西軍に分が悪くなりました。折角協議しなおして歴史を覆(くつがえ)す意気込みでしたンですけど、大変ですわな。(石田)「前回の戦では、淀の御方様が差しで口を挟まれたゆえ、全軍を率いるそれがしも苦労致した。今回は幸村、又兵衛両氏の戦法を第一と致したい。各々方、異存は御座りますまいな」(後藤)「無論もろ手を挙げて賛成仕ります」(真田)「大坂城から一歩も出なかったのが敗因で御座った。今度は夜討ちを掛けたいと思うが如何で御座ろう」(田代=淀)「出て行くは勝手じゃが、秀頼は放しませぬぞ」(後藤)「これ淀君、また口をお出しになる。女子供は評議には関わりの無いこと。お控え召され」(田代=淀)「今度は必ず勝てると申すのじゃな。秀頼を死なせることは無いと申すのじゃな?」(後藤)「じゃから男共にお任せあれと申して居る」(田代=淀)「随分横柄な態度じゃな。身分を弁(わきま)えよ」(後藤)「止ーめた。こんな評議は御免被(こうむ)る。いずれも様、退座致すで御座る」 一番目に怒ったのは後藤又兵衛。歴史は繰り返すとは本当の話ですな。(Y男=義経)「あいや待たれい!後藤殿」 急に口を開いたのは、困りきっていたジャガー君です。(後藤)「待てとお止めなされしは、身共がことに御座りまするか」(Y男=義経)「その台詞は白井権八では御座らぬか。ちょっと不釣り合いで御座る」(後藤)「いや、失礼申した。で、そなたはどなたで御座る」(Y男=義経)「余は九郎判官義経なるぞ」(マスター)「ちょっと待って下さいよ。何でこんな処に義経が出て来るンですか?変ですよ変!」 ここで東軍の連中が、どっと笑います。 創作落語「大坂の陣」・・・Vol-7(Y男=義経)「そう言ってもみんな楽しそうに大坂の陣に参加されているじゃーありませんか。例え時代が古くっても参加させて下さいよ」(マスター)「はい、分かりました。ほんなら義経さんは大坂方という約束で、こっちの仲間に入って貰います。いいえいな、今も聞いての通り、こっちはもう分裂状態でっさかいに、義経さんであろうがなかろうが、一人でも多く仲間に入って貰て、何ですがな、今度こそ狸親父の鼻あかしてやらんといけませんなぁ。よろしゅう頼ンます」(石田)「もし、・・・もし、六三郎殿、我々は皆武士で御座る。そなたの話しようは町人のようで、軽軽しいですぞ。しかも戦の評議で御座れば、もう少し重々しく話していただかねば困るで御座る」(マスター)「まこと、その通りで御座る。勘弁仕うまつる。淀君様、これは軍議で御座れば、何事もそれがしにお任せ下さりませ」(田代)「爺がさほど申すなら、我慢しようぞ」 てな具合で、波瀾に富んだ軍議が再開されました。(石田)「東方の軍容は如何ほどで御座るや?」(真田)「某(それがし)が忍びに探らせた処、秀忠の率いる部隊が未だ到着していないようで御座る」(石田)「それは好都合。幸村殿の言われる夜討ちが最良の手だてと存ずる」(後藤)「いかにも、それが良策で御座ろう」(義経)「夜討ちとは何のことよ」(後藤)「義経公は夜討ちを御存知ないか?」(義経)「我等の時代は白昼堂々と名乗りを挙げて、1対1で腕を競うのが常道なれば」マスター)「あのねぇ、義経はんの時代と違て、今や鉄砲・大砲が戦の主力ですがな。時代錯誤も甚だしいじゃありませんか」(石田)「これっ!六三郎殿、また平成の言葉を使っておじゃる。時は慶長の御世なれば、文語でお話しあれい」
2013.07.19
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創作落語「大坂の陣」・・・Vol1<口上> 誠にこの世は不思議で御座いますね。いつ如何なる理由があって、我々はこの世に生まれて来たンで御座いましょう。気がついて見れば、今の自分がある訳ですよネ。理屈じゃ簡単で、おとっつぁんとおかんが仲良くなってなにしたから、我々がこの世に生まれたことには間違いがありませんが、このことは此処にお越しになっている皆様がよ~く御存知の筈で御座いますが、さて、世間で言われるように、死んでもあの世があって永遠に魂が消えないンでしたら、あの世はこの世以上に人だらけで、交通事故も受験地獄ももっと凄いンじゃありませんでしょうか?死人だらけでしたら、幾ら広いあの世も、人また人で麻痺してしまうンじゃなかろうかと愚考するので御座います。 それに何で御座います。霊を呼び寄せる呪術師が現に何人か居られるようですが、もしあの方達が本当に亡くなった人の霊を呼び寄せることができるンでしたら、歴史なンぞ、正確に復元解明できる訳でして、歴史学者なンてぇ仕事は要らなくなっちゃいますし、リストラされてしまわれるハメになります。<(呪術師)「エエイ!ハンダラハミティソアカ、ナンジャラカンジャラ、ハッ! う~む」(霊)「熱い、熱い・・・・」(聞き手)「何方さまで御座いますか?」(霊)「信長じゃ」(聞き手)「あぁ、本能寺で光秀に討ち滅ぼされた桃山時代の信長公さんですかい?」(霊)「いかにも、それがしが信長じゃ、首を渡す訳にもゆかず、寺に火を点けさせたが、熱いのなんの。こんなことなら、火を点けさせるんじゃ無かったわい」(聞き手)「ちょっとお尋ねしても、よーござんすかい?」
2013.07.18
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最近こういうクイズがリバイバルでテレビを賑わしています。例によって 左側があるもの 右がないもの1)は今までと違って 右にもご注意漢字 かな京都 奈良母 乳母ヒントをプラスしますと背中 腹しょうゆ 酢おの かまえっ? まだ解らないって?右の列には何かことばを足せば・・・カラオケ 歌秘密 胃ギャク わら正解は一番下に添えます。2)トランプ 水晶玉炭 灯油煙 空気本問も右側に注意雲 雨紙テープ セロハンテープ牛乳 水おまけしますよアルミホイル ラップ板 ガラスピンクレディー 透明人間ね お解りですよね。 本日の拙作は「踊るリズム」です。楽器がいろいろ変ります。正解は1)右側に「わない」という言葉を足せば別の意味に。2)そう、右側は無色のものばかり。 「踊るリズム」 http://voon.jp/a/cast/?id=s2pwt801fr2siz9t#player
2013.07.17
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今からちょうど10年前の日記を流用します。先日来楽しみにしていた宝塚観劇の日。家内が懸賞で当てて貰った招待席は何とS席の一列目の中央でした。一階の20列、二階の7列が全てS席、それに近い特等席が当たったのですから、大スターを間近に見る事が出来ました。 若かりし頃から比べると大劇場はゴージャスな建物に様変わり。この6月は花組と専科のスター数人が総出演。勿論新入生のロケットダンスも披露されました。舞台を楽しみながら、主役や端役や将来伸びて来そうな生徒をチェックしたり、振り付けや曲の楽譜を頭で想像しながら観劇していました。物語の哀しい部分では知らず知らず涙が頬を伝います。 私がよく見た昔と異なった印象は、皆さん歌が上手であること。寿美花代や那智わたる、鳳蘭の時代なら主役の中には歌がさほど上手でない人も居られましたが、現在はカラオケなどの国民総スターの時代を反映して、皆さんお上手でした。 我らの席は一列目でしたから、舞台とオーケストラからせり出したエプロンステージで演技されますと、看板スターの汗や肌の荒れ具合まで手に取るように見えました。スターが自分の魅力を遠くの観客までどのようにして伝えるのか、興味津々で見ていました。普段の稽古、そして独りで復習し練って仕上げた技を垣間見ていました。歌唱力、演技力、舞踊の水準、そして天性の才能などを見分けるのも楽しみの一つです。余りにも舞台に近い席でしたので、ダンスの力量を判別しにくかったのが残念でした。舞台の奥の方で踊って下さると舞踊の良否がよく解るのですが・・・。 合唱を通じて私もいろんな舞台に出ていますが、お客さんを魅了するには不断の練習量、練習を積み重ねた結果得た自信が礎(いしずえ)になります。お客さんの反応ばかりを気にしていてもいけない。自分が楽しみながら、余裕を持って披露する処に舞台人の幸せと醍醐味があるのだなぁと思ったのでした。 さて本日の拙作は若干雑音が入りますが、「荘厳な鐘の音」。 http://voon.jp/a/cast/?id=emk990p0mth0zbgj#player
2013.07.16
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祇園さんの紋が木瓜紋だから7月は木瓜を食することはご法度のようですが、旬のキューリは朝昼晩ともに欠かせません。父の生家ではこの時期、奮発して鱧料理を出して下さった。 大村しげさんの「きゅうりとはも皮」と題した小文では<8月の朔日は、本家、分家、主(オモ)家へ盆のあいさつに出向く日。日頃のご無沙汰を詫びてたずねる家へさりげのう京野菜の手土産。 きゅうりもトゲトゲのある千切りたて。刻むときは、安くて仰山あるヘボにする。味に変わりはおへんさかい。塩水にしばしつけて、きゅうりがしんなりしたらいかきにあげ、そのままざっと水洗いすると香りが抜けへん。合いものは、精進ではわかめ、揚げ、大徳寺麩。なまぐさではちりめんじゃこ、いりいわし、いか、たこ、はも焼、はもの皮。> 大阪住吉に居た時分、母は毎日のように胡瓜揉みを昼の膳に出して呉れました。お八つは小ぶりの真っ赤なトマト。冷えていたので美味でした。しんどい夏ですが、やはり季節ものが日本的でよろしいね。 あっ今、熊蝉の初鳴きが聞こえます。 本日の拙作は「無題(115番)」http://voon.jp/a/cast/?id=jc7giqzhjau8e9g2#player
2013.07.15
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渡辺紳一郎さんと言えば、昔、一世を風靡したNHK高橋圭三アナウンサー司会の「私の秘密」の解答者の一人として出演しておられた。この番組は素人ながら特殊な経験、境遇にある人物を登場させ、その隠れた部分を当てる番組で一種のトークショー。視聴率48%も。 髯を生やし、パイプを片手に話すそのおっちゃんを子ども心にそれほど評価していませんでしたが、「東洋語源物語」(旺文社文庫)を手にするや、大ファンになりました。掲題の語彙は、世を導き、教えを施すことを「木鐸」と言い、古くは周時代に、官吏が人民を集めて政令を布告する場合に鳴らした鈴のことで、金属の鈴の舌は木製。 「論語」には次のような話があるようで、孔子が各国を放浪し、衛という国で政権を取り、理想を実現しようとしたが失敗。しかし隣国・儀との国境にさしかかるや、役人が丁重に迎え、「孔子先生が位を失われたことなど問題外ですぞ。天下の道無き折、天はまさに孔子さまを以て、木鐸と成さんと」と孔子の弟子たちに説きました。 最近の日本は全国的に病んでいます。中高生の苛めによる自殺や、無差別殺人、非人道的な殺人行為など。新聞など報道機関は「木鐸」としての機能を果たしているのか否か、もし果たす努力を認めるとするなら、政治が足を引っ張っているのでしょう。今回の選挙、景気もさりながら、「病める日本を救う行政」という面からも塾考を怠りたくないものですね。 本日の拙作、本当は6月22日に添えた「失いしもの」がぴったりなのですが・・・。「GUITAR その1」 http://voon.jp/a/cast/?id=pkp4t21laq80u1t8#player平成10年4月3日作と記録しています。
2013.07.14
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先日紹介した俵万智さんの「百人一酒」は座右の書にしたいほどの名著ですが、表題のような話題も。 友人に誘われて赤坂にある「うさぎや」というバーに行かれ、目と鼻の先で見事なカード捌きを見せて貰われた由。東京では他に「ジョーカー」という店も。 ネットで調べたら京都祇園には「猪虎亭(チョコテイ)」という、2500円で楽しめる店があるようです。昼夜OK(但し要予約)は「エルクワイス」。本日の拙作はシャンソン風の「恋をするなら」。1)恋をするなら ちょっと悪が好き なめてかかってるうち 不意を突くような男(やつ) ちょっと香りの おしゃれして ちょっとハイな スーツ着て 攻めてはさっと退く そんなゲームを 楽しむ 大人の恋を 知った男(やつ)2)恋をするなら ちょっとデブが好き ブルドーザーのように ストレートに来る男(やつ) ちょっと横顔 可愛いくて ちょっとえくぼ 見え隠れ 帰りは 後をひく そんな個性を 持ってる 女の心 溶かす男(やつ)3)恋をするなら ちょっと実(じつ)のある 傷を隠していても すぐに暴き出す男(やつ) ちょっと男(オトコ) 臭さもあって ちょっと過去に 曰(イワ)くある 二人で 秘密共有(も)つ そんな魅惑を 備えた 胸にジーンと 来さす男(やつ) 「恋をするなら」 http://voon.jp/a/cast/?id=qfski6ty36q7q9da#player
2013.07.13
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志貴島の日本(ヤマト)の国は事霊(コトダマ)の 佑(サキ)はふ国ぞま福(サキ)くありこそ <人麻呂> 神代より 言伝て来らく 虚(ソラ)みつ 倭の国は皇神(スメガミ)の 厳(イツク)しき国 言霊の幸はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり 今の世も 人も悉(コトゴト)を 目の前に 知りたり <憶良> 柿本人麻呂も山上憶良も日本という国は”言葉の霊が幸いをもたらす国”だと語り繋いできたことを詠っています。 豊田国夫氏は「古代社会では 口にしたコト(言)はそのままコト(事実・事柄)を意味したし、またコト(出来事・行為)は そのままコト(言)として表現されると信じられていた。それで、言と事とは未分化で、両方ともコトという一つの単語で把握された」と述べられています。 若い女性向きのファッション雑誌のモデル達が使う行き過ぎた”簡略ことば”は、先人たちが培って来られた日本の”和ことば”、特に語彙の多さを崩してしまう破壊行為、日本の文化を損なう元凶そのものでしょうね。 かく言いながらも本日の拙作はバブル時代の象徴から”ディスコ ギャル” です。http://voon.jp/a/cast/?id=j3ghdwd9apavqiho#player
2013.07.12
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私は小学2年生半ばまで京都は桂に住んでいましたが、紙芝居といえば、この桂ではなく、京都市内にある従姉妹の家に寝泊りした時に見た紙芝居の記憶の方が印象的に残っています。街の空き地や木陰に立ち、人寄せの拍子木を叩き、絵を繰り出しながら巧みな声色を演じ、水飴や煎餅を売って子供たちから人気を博した紙芝居は、本当は絵話と言うのであって、絵話の前身である立絵を指して言うのだそうです。昭和3年(1928)の初頭、浅草清島町あたりの貧しい画家などが簡単なペン画や墨絵を見せながら、お話を聞かせて飴を売ったのに始まり、6年に一世を風靡した「黄金バット」が出現するに及んで、大ブレークしたのだと言います。 背の順に子を並ばせる紙芝居 土筆坊 紙芝居親のない子が泣いている 忠丸 子をあやす事も上手な紙芝居 一穂 バーチャルでデジタルなテレビの漫画よりもアナログで語り部と一体感に包まれる、そして駄菓子の魅力に憑かれる紙芝居が、復活ムードでまた流行って来つつあるようです。 今秋、この紙芝居方式の出張ガイドも行う事になっていて、1班、2班共同で、出前ガイドの練習をする予定です。 本日の拙作は、子供の頃に作ったものを平成10年にMACで再現してみました。”兄弟げんか” 一日鼻紙二十枚も かむのは誰だろ 〇〇〇 〇〇〇 一日みかんを十五個も 食うのは誰だろ 〇〇子 〇〇子 毎日機を見て陣えらぶ 要領良い子は 〇〇子 〇〇子 兄弟げんか http://voon.jp/a/cast/?id=7i5fz9lhbkyzx9jj#player
2013.07.11
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京生まれだから固い漢字よりも角の取れたひら仮名を本来は好むのですが、篆刻の字となると俄然、漢字特有の風味に酔ってしまいます。篆刻に関する本「中国遊印200選」高畑常信著(日貿出版社)のページを繰っていると、どの標語を余生の友に選ぼうかと迷ってしまいます。栖神静楽・・・心をやすめ静かに楽しむこと。栖の字 が梅に似ていて住所と錯覚する効果、そ れに字ヅラが宜しい。 詩仙心雑・・・詩に高尚で通俗的でない心を表現する。 面白い言葉ですが、凹版彫ゆえ残念。 浩乎自得・・・深く自分から心に悟る。4つの文字の バランスが宜しい。 小蓬莱・・・・蓬莱山は父の好んだ思想。少し遠慮し た小蓬莱の字の並びが意匠的。 日慎一日・・・毎日毎日、きょう一日を大切にする。 日という文字が二度出てくるのですが、 間、空白の多い字の並びが意匠的。 生気遠出・・・万物を生長発育させる気が、とどまる ことなく発生する。字の並び、意味も良好。大象無形・・・大きな象(カタチ)には、きまった形が無い。 実に面白い篆刻文字。 結局俳句仲間のKH氏に無料で雅号を彫って戴いたのが、ふたつ抽斗のなかにあります。 本日の拙作は「追悲録」です。少し音が割れ雑音が入りますので小さ目でお聴き下さい。「追悲録」 http://voon.jp/a/cast/?id=kavecg607dkig10u#player
2013.07.10
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相変わらずガイドの小抽斗のネタ探索をしています。長岡京市の図書館で見つけた谷川彰英著「地名の魅力」(白水社)の144頁に”打出小槌町”と題した一文が載っていました。<摂津の国兎原郡打出村に隠里(カクレサト)という所があってむかしここに長者がすんでいた。一つの宝の槌を持ってこの槌を打ちふるうと願うことが何でも思いどおりにかなうので、それは大切な宝であった。・(略)・・・何でもこの小槌は、もと葦屋沖にすんでいた竜神が持っていたもので、それが人に化身して聖武天皇に献上したものらしい。・・・葦屋の七不思議の一として古くから伝わっている。 (細川道草「芦屋郷土誌」)>著者は地名の由来として吉田茂樹氏の<近江国大津の「打出浜」同様、大阪湾の浜に打ち出ている土地という意味で、砂堆地の広がった地形を表現したものが、後世、大黒様の打出の小槌に結びつけたものであろう>という説を引用して居られます。 少し視野を広げて書物を物色していますと、参考になる事柄がどんどん見つかるものですね。このほか、「浮気町」(滋賀県守山市:ふけ)や女化(茨城県牛久市:おなばけ)、十八女(徳島県阿南市:さかり)などいっぱい網羅されています。 本日の拙作は「きらきら」で平成10年10月作。この曲のように、次から次へと何かが生まれ出て欲しいものですね。http://voon.jp/a/cast/?id=j8sv4e3hk0v7iiiv&c=4&t=1#player
2013.07.09
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”世の中に 寄り添うものは・・・?” 清流に遊ぶ めだか達? 菜の花に群れる 紋白蝶? 淡い青色の空に浮かぶ 春の雲? 新芽のみどりに降り注ぐ 五月の光? 電線から一躍戻る 軒端のつばめ親子? 池に浮かんだ 貸しボート数隻? 毛づくろいする動物園の 猿? 青田を吹き渡る そよ風? いろいろ有りそうだけど・・・ メールに書かれた みじかい文字? 郵便屋の配達した梅雨に濡れた 封書? 目には見えない 貴方の心? 確かめ合いたい 切ない気持ち? やっと朧に見えてきた 貴方の愛? さて本日の拙作は「男の背中」です。 森光子さんのドラマのワンシーンをヒントに作詞、平成5年9月10日にMACで曲に仕立てました。声を入れたのは、もっと後年の或る日、演歌・ポップス等 20数曲を一挙に素人仕立てにて録音しました。3番の滑り出しでプツンと切れていますが、ご勘弁下さい。 1)彼は今夜も 飲みに来た 何をしている 人なのか 白いカウンターの右端に 足を組んで ただひとり お愛想云っても 頷くばかり 背中に哀愁 漂わせ 女の胸を 女の胸を えぐる淋しさ 持って来る 2)独り住まいか 家持ちか 何を思って 飲んでるの 歌も歌わず 何時までも 長い指には 銀の輪が 話相手など 要らないように 背中に哀愁 漂わせ 女の胸を 女の胸を 燃やす淋しさ 持って来る 3)彼の来ぬ日は 気にかかる 今日でこのまま お別れか いつもの席が 空いている 胸にぽっかり 風の道 会えなくなるのか やきもきさせる 背中が語った 話してた 女の胸を 女の胸を 泣かす淋しさ 置いて行く 男の背中 http://voon.jp/a/cast/?id=2u1lqtl038pl8fmr#player
2013.07.08
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関東では例年より15日早い梅雨明けとか。梅雨入り宣言の失敗をまた繰り返すのかと案じる程、こちら関西では湿気の多い曇り空。それでもここ数日は機嫌の良いことが幾つかあります。玄関先に咲き始めた擬宝珠や捩花。俳句の季語としては、捩り花は誤りで、捩れ花が正しいのだそうですが、好みとしては捩り花ですが・・・。一昨年は玄関先に6株、南に1株あったのですが、今年は玄関先の3株だけでさびしいな。 捩花のピンクの階段シンデレラ 捩花の螺旋の宙や詩ごころ 捩花のらせん昇れば母の許過去の拙作を再度添えておきます。 本日の拙作は、選挙に因んで”勝負”。 夢に敗れて 野に下る 苦節十年 立ち上がる 男の錦は こころざし 人生 人生 勝負だよ 惚れし女は 余所に嫁(ゆ)く 受けし傷心 訓として 男の錦は 思い遣り 人生 人生 勝負だよ 心豊かに 日々処せば 期せず人の 集い来る 男の錦は 侠気魂(ダマ) 人生 人生 勝負だよ「勝負」 http://voon.jp/a/cast/?id=to7kupel93qllgb8#player
2013.07.07
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家から天神さまの池まで徒歩5分。今や清漣浄土とも思える蓮の淡い花が井桁に組まれた渡り廊下や木橋から見る事ができます。以前通っていた整形外科近くの畑に並べられた数個の甕にも無垢の蓮が濃く咲いています。 俵万智さんの「百人一酒」という軽いタッチのエッセイには「象鼻杯その後」と題して起源や味について述べておられます。京都では三室戸寺のそれが有名ですが、大阪万博公園、滋賀の草津市立水生植物園の3つが象鼻杯の聖地だとか。<そもそも象鼻杯とは、中国古代の消夏飲酒法で、紀元3世紀ごろか鄭公カクという人物が、避暑に出向いた先で、発案したという。 大きな蓮の葉に2、3升のお酒を入れ、葉の中心に簪(カンザシ)で穴を開け、茎の先端から酒を吸って回し飲みするのだそうだ。もともとは碧トウ杯と名付けられたが、飲むときの様子が、象が鼻をあげている姿に似ているところから象鼻杯と呼ばれるようになった。> 一人が味わうと、茎のところを順々に切っていくので、見知らぬ人同士の回し飲みでも大丈夫。お酒に移った蓮の香りが素晴らしく病みつきになるようです。象鼻杯 さて本日の拙作は「古代遺跡」では如何でしょうか?「古代遺跡」 http://voon.jp/a/cast/?id=yu8jb80vvh7f5qzg#player
2013.07.06
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平成8年の7月12日、当時愛用したマッキントッシュで作りました。中高生向きのデュエット曲です。 「愛の絆」1)君と僕とは feeling 何をしてても thinking 電話欲しいな waiting 直ぐに鳴る鳴る ringing 好きになったら 迷わない 二人はいつも 一つの心で 結ばれる 地球が パンクするまで 変わらない 愛の誓い 2)朝になったら calling 直ぐに逢いたい meeting コーヒー飲みたい drinking 散歩したいね walking これと決めたら 進むだけ 二人はいつも 平和のともしび 点けている 世界が 闇になっても 変わらない 愛の炎 3)星が綺麗ね looking 風がソフトね holding 愛の言葉を blowing 見つめ合う時 kissing 信じあったら 強いもの 二人はいつも 小さな幸せ 探してる 宇宙が 消滅するまで 変わらない 愛の絆愛の絆 http://voon.jp/a/cast/?id=ufv5ugibgft87y05#player
2013.07.05
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たのしみは 妻子むつまじく うちつどひ 頭ならべて 物をくふ時たのしみは 空暖かに うち晴れし 春秋の日に 出でありく時たのしみは まれに魚煮て 児ら皆が うましうましと いひて食ふ時たのしみは 銭なくなりて わびをるに 人の来たりて 銭くれし時たのしみは 心をおかぬ 友どちと 笑ひかたりて 腹をよる時たのしみは とぼしきままに 人集め 酒飲め物を 食へといふ時たのしみは 客人えたる 折りしもあれ 瓢に酒の ありあへる時たのしみは 家内五人 五たりが 風だにひかで ありあへる時たのしみは 三人の児ども すくすくと 大きくなれる 姿みる時たのしみは 木の芽にやして 大きなる 饅頭を一つ ほほばりし時たのしみは つねに好める 焼き豆腐 うまく煮立てて 食はせける時、たのしみは いやなる人の 来たりしが 長くもをらで かへりける時たのしみは 衾かづきて 物がたり いひをるうちに 寝入りたる時たのしみは 好き筆をえて 先づ水に ひたしねぶりて 試みる時たのしみは はしかりし物 銭ぶくろ うちかたぶけて かひえたる時 これは江戸末期の歌人・国学者であった橘 曙覧(あけみ)の独楽吟の一節です。ほかの人からみれば、清貧そのもののようだけど、現状で充分満足して、家族ともども明るく過ごした偉大な人の生き様ですね。本日の拙作は48曲目? ”Kyrie”。主よ憐み給え(キリエ エレイソン クリステ エレイソン)と繰り返し歌うもので哀調ある曲です。学生時代の4年間、社会人になってから今日まで、いろんな作曲家のKyrieを歌って来ました。”主よ憐み給え”を何度も繰り返し想っていると自然に流れ出たメロディです。終章で半音上げ、転調しています。「Kyrie」http://voon.jp/a/cast/?id=ficycc9mo2qtr4nh#player
2013.07.04
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先月末の日曜日はJR東海さん企画の「日本最古の現存茶室”待庵”見学と”幻の都”長岡京」に参加された名古屋~埼玉間のお客さん31名様のガイドをしました。阪急の大山崎駅から徒歩3分、JR山崎駅なら下車すぐの場所にある「妙喜庵」と「待庵」。8年ほど「大山崎ふるさとガイドの会」の一員として多々ガイドをして参りましたが、「妙喜庵」のガイド希望が過去それほど無く、また住職さんがガイドされるケースが殆どでしたので、このポイントは苦手でしたが、責任を果たすべく、資料づくりに励みました。 千利休翁の研究では第一人者であった桑田忠親氏の名著「千利休」(360頁)をまとめました。この本は父が購入した昭和21年ものです。ほかに図書館から借りたものやインターネットで調べた情報を織り交ぜました。 利休像はどんな古文書から抜粋するのかとか、生い立ち、彼の宗匠、そして信長や秀吉との関わりから出世する様を適宜抽出してまとめました。国宝「待庵」では皆様感銘されていました。続いて天王山山麓にある「アサヒビール大山崎山荘美術館」にて適宜ガイドしました。薫風のなか、二階の喫茶で飲まれたコーヒーはさぞや美味だったことでしょう。 本日の拙作は似たような雰囲気の「軽井沢にて」です。http://voon.jp/a/cast/?id=xv6b770a1de1fhpp#player
2013.07.03
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齋藤孝著「心の琴線にふれる言葉 5巻」に坪野哲久作<母よ母よ息ふとぶととはきたまへ夜天は炎えて雪ふらすなり>という和歌を添えいろいろ言及しておられます。少し引用すると<この歌の要は、呼吸という文字をよく見ると吐く→吸うになっています。まずは吐くが主であるという吐く息主導の考え方が東洋的な身体技法の伝統なのです。息を引き取るというのもいのちが衰えていくと、息がほとんど吐けなくなることにあります。吐くというのは、人間的ないのちの発露です。息を吐いてエネルギーをからにしていく運動がいのちの運動につながるのです。>と説いておられます。また斉藤茂吉の<みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる>(死にたまふ母)をも添えておられます。 呼吸法は誠に健康維持には大切な基本的な行為であり、長期療養後の社会復帰をめざした折私も座禅の呼吸法を身をもって修得しました。百を数えるのに要する時間が、最初の頃は2分程度だったものが、30分ほどまでどんどん伸ばすことができました。身体にある古い(悪い)空気を残らず吐きだし新鮮な(良い)空気を血管の隅々まで行き渡らせることが健康維持に寄与すると思うのです。 本日の拙作は録音状態が悪くて申し訳ありませんが、「ふたりだけの浜」をお聴き下さい。1 夜の帳が降りる頃 南の海は 何もない 心なしか波の音が 高くなったみたい 会話は要らない ただふたり 座っている だけでいい 明日よりも 今が大切2 少し離れた岩々の 影絵のような シルエット 寄せる波に返す波に 心奪われそう 見えない未来を ただふたり 探っている 今夜また 欲しいものは 見えているのに3 ふたり生い立ち違うから 周りの許し 貰えない 高い波に遮られても 諦めはできない 大波越えたい ただふたり 祈っている ひたすらに 解決できる 糸口欲しい「ふたりだけの浜」 http://voon.jp/a/cast/?id=juwga9xj7a5gwprb#player
2013.07.02
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桂米朝師匠が小松左京さんと中国に旅行に行かれたのは、(その間に小米朝さんが婚約を発表したらしい)、もう随分昔のことなんですが、どだい中国の畑は、見渡す限り麦畑だったようです。一体、お百姓さんが何処に住み、何処からやって来て、その広大な畑の世話をするのだろうと不思議に思っていらっしたことを、落語に入る前の「枕」で話して居られました。きっと、日本の農業地帯とスケールが違うのでしょうね。 緑色は目に良いとか言いますが、今を置いて、あの瑞々しい緑は目にすることができません。人の腰、胸の高さまで伸びた稲の葉が、折からの風に吹かれる様は美しいですね。まるで透明人間がその上を歩いているかのように、風の織り成す紋が南から北へと移動して行きます。 一陣の風のうねりや大青田 日本の食料政策は専ら外国からの輸入に頼っています。今年、もし冷夏だったら、米の稔りも危ぶまれますね。何年前でしたか、国内の米不足の為、外米に頼ったことがありました。他国の米と日本の米の味は歴然と違っていました。 戦後の幼い頃、家の前の路上でじゃがいもなどを植えていた淡い記憶があります。穀物は主食となる大切なもの。そういう感謝の目で、もう一度、青田を見て御覧なさい。 人間の原点、幸せの原点が見えてくるかも知れません。 本日の拙作は「Spider Girl」です。 1)いかす男ナンて 居ないわ 時々居るけど年寄 つまんなーい つまんなーい ハートぐうっと掴んで 放さない魅力を 持ってる男に キスしてキスして 取り憑く 甘えて甘えて 拗ねる そんな素敵な男を 網を張って待ってるのよ Wao! 2)どんな男も わたしに 狙われたらもう最後よ 恐いよ 恐いよ 大きなどんぐり瞳で 悩殺パンチを見舞うわ見舞うわ キスしてキスして 取り憑く 甘えて甘えて 拗ねる わたしのペースのスタート 逃れられない蜘蛛の糸よ Wao! 3)飽きさせない程 いろんな キャラクターあるのよわたしに バラエティ バラエティ だから退屈しないよ 波乱万丈の人生 送れる送れる キスしてキスして 取り憑く 甘えて甘えて 拗ねる 訳も解らない女 それがわたしって言う訳なの Wao!「Spider Girl」 http://voon.jp/a/cast/?id=ul2vmza86k1728zv#player
2013.07.01
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