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我が家の同居人 チッチキ夫人
は本屋さんで働いているパートさんです。で、本が好きです。 「つつんで、ひらいて」
のチラシを持ち帰って来たのは彼女です。
「これ、ええと思わん?」 というわけで、 金曜日 の朝の10時過ぎ、 シマクマ君 は一人で アート・ヴィレッジ にやって来たのでした。座って、持参のポットからコーヒーを飲んでいると始まりました。
「うん、見に行ってくる。」
「エエー、仕事やん。」
「ぼくはヒマやん。今日で最終やし。」
「エエー、私はどうなるの?!」
この本です。 「雨」
の文字が独特で、
金箔
です。カバーにはカーテンのような透かしがあって向う側にもう一人の女性がいます。カバーを取ると表紙、色はご覧の通りで、緑がかった灰色で、手触りが独特です。それをあけると中表紙があって レンガ色
です。そして、栞の紐の色がもう少し鮮やかな 赫
です。
それから 「帯」
です、ぼくは 「腰巻」
と呼んでいますが、色は白です。透けて見える丈夫そうな紙質で、透かし模様が入っていて、なんと、この本の場合、その模様は一冊一冊すべて違ってくると装丁家 菊地信義
が語っています。
えっ、一冊ずつみんな違うって?! 帰宅して書棚を探し、見てきた映像を思い出しながら 「雨の裾」 をコピーしてみました。ああ、何ということでしょう。 腰巻 がありません。ぼくは、読んでいて邪魔になる 腰巻 を捨てることはありませんが、栞代わりに本に挟んだり、ちょっと横に放りだしたりすることがあるのですが、その結果でしょうか。まさか、 腰巻 にこの本の 唯一性 が宿っているなんて思いもしませから、いい加減に紛失したに違いありません。ああ、今となっては後の祭りです。
フーと息が抜けて、しばらく座り込んでいましたが、しようがないので立ち上がって、受付でパンフレットを買いました。ぱんふれっとをかうには
そこから、 神戸駅
に向かって、ちょっと急ぎ足で歩きました。ひょっとしたら仕事に向かう チッチキ夫人
に、このパンフレットを見せる事が出来るかもしれないと思ったのです。
「おもしろかったん?」 翌日の 土曜日、 チッチキ夫人 は十三の 第七芸術劇場 に出かけてゆきました。
菊地信義 やで。」
キャスト
菊地信義
水戸部功
古井由吉
2019
年 94
分 日本 2020
・ 01
・ 24・KAVC(no7)
福永壮志「山女」元町映画館no177 2023.07.04 コメント(2)
早川千絵「プラン75」パルシネマno56 2023.04.12
中江功「Dr.コトー診療所」109ハットno18 2022.12.21