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2022.07.09
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​​セルゲイ・ロズニツァ「ドンバス」元町映画館 ​​

​​​​​​  ​神戸​ では、たしか、昨年の冬でした。 ​元町映画館​ で公開された ​「アウステルリッツ」、「粛清裁判」、「国葬」​ という ​歴史ドキュメンタリー三部作(?)​ シマクマ君 を打ちのめした ウクライナ ​セルゲイ・ロズニツァ監督​ でしたが、その監督の劇映画 ​「ドンバス」​ が、同じ ​元町映画館​ で、 2022年の6月 上旬​ に上映されました。​​​​​​
​​​​  ​2018年​ の映画ですが、 ​「ドンバス」​ という題名が示すとおり、まさに、今、 ロシア による侵攻作戦によって戦争が繰り広げられている ウクライナ南東部 黒海沿岸地方=ドンバス地方 を舞台にして描いた映画でした。わかったような書きぶりですが、実は 「ドンバス」 が地名なのか人名なのか映画を観るまで知りませんでした(笑)。まあ、その程度の予備知識です。​​​​
 ​​​ ウクライナ という国は、今回の戦争によって、にわかに注目されていますが、 ​2010年代​ に、 反ロシア的な政権 が樹立して以来 「親ロシア」対「反ロシア」の内戦 がたえない国で、今年に入って 「親ロシア」 的な地域 「ドンバス」 ドネツク人民共和国(DPR) ルガンスク人民共和国(LPR) という二つの 「親ロシア」派の独立国家樹立=ウクライナからの分離 という政治情勢の中で、ついに ロシア が、 ソビエト時代 からお得意の軍事介入に踏み切ったというのが、素人シマクマ君の、まあ、床屋政談というところです。​​​
​​ この映画は 2018年 、現在、今(2022年)から4年前、 「ノボロシア」 と自称している 親ロシア派 が軍事的に制圧している ドンバス地方 の現場の実態をドキュメントしたという設定で、 10本ほど 短編ニュースドキュメント が編集されている趣で、あたかも オムニバス・ドキュメンタリー映画 という構成の作品でした。​​
​  ロケ・バス というのでしょうか、映画に出演する俳優たちがバスの中で化粧したり、衣装を選んだりしているシーンから始まりました。

​「何をしているんだろう?」​

​  と思って見ていると、 ​「早く!早く!」​ とスタッフにうながされて、どうも、ミサイルだか大砲の弾だかが飛んできて、そこらで爆発している街の中を走り始めます。それをカメラが追い、インタビューとかやり始めるのを見ていて、ハッとしました。 ​ 

戦争の被災者を捏造しているシーン

​  なのです。 ​「やらせ」番組​ 、あるいは ​フェイク・ニュース​ の制作風景というわけです。​
​​​​ そこから、無秩序の極みのような ノボロシア(?)軍による検問 の風景、自家用車の軍による徴発プロセス、捕虜になった ウクライナ兵に対する市民によるリンチ 、病院や市議会の腐敗の光景、圧巻はぶっ飛んだ愛国団体の集会としか思えない異様な結婚式でしたが、なんといっても、絶句するのはラストシーンにもう一度映し出されるロケ・バスの俳優たちの運命でした。
 彼らは、オムニバス化されているこの作品の様々なシーンに、市民として繰り返し登場し、それぞれ、記憶に残る独特な人物を演じ続けていたのですが、その俳優たちがどうなったか。バスを襲った数人の狙撃兵によって全員射殺されてしまうのです。映画全体がフェイクであったということでしょうか?​​​​
​​​​  ​2022年​ 、7月の初旬の朝刊には ​​

「ロシア軍、ドンバスを制圧か?」

​ ​ という見出しが躍っていました。映画を観るまでは知らなかった ​ドンバス​ という地名に、思わずくぎ付けになります。
 セルゲイ・ロズニツァ​
のこの映画が作られたのは 2018年 だそうです。その時から、この3年間、何があったのでしょうか。 ロシア政府 ウクライナ ネオナチ勢力 による 親ロ派住民たち に対するジェノサイドを軍事介入、侵攻の正当化の根拠の一つにしているようですが、対岸の火事を眺めている無責任な言い方ですが、この映画を観て感じるの ​​

「どっちもどっち」

​ ​ という印象です。​​​​
 ただ、この作品のすごさは 2018年 当時​ の社会情勢中で撮られているにもかかわらず、ただの 反ロシア的 プロパガンダ映画 ではないのではないかということです。   
​​ 前記の ​ドキュメンタリー三部作​ がそうであったように、本質を覆い隠し、あるいは、捏造することで権力を維持しする暴力的な政治形態のインチキを、その社会で統治されている民衆の姿を活写することで暴いていく作品のトーンは共通していて、 監督 ​セルゲイ・ロズニツァ​ が描こうとしているとぼくが感じたものは、共通していて、この映画では特にラストシーンがそのことをあらわしていると思いましたが、特定の国家や政治権力に対する思い入れはかけらも感じませんでした。​​
​ 彼が次に何を撮っているのか知りませんが、ワクワクしますね。それにしても、この作品は 2018年・第71回カンヌ国際映画祭 監督賞 だそうですが、やっぱり、ただものではなかった ​監督セルゲイ・ロズニツァ​ ​拍手!​ でした。​
監督 セルゲイ・ロズニツァ
製作 ハイノ・デカート
脚本 セルゲイ・ロズニツァ
撮影 オレグ・ムトゥ
美術 キリル・シュバーロフ
衣装 ドロタ・ロケプロ
編集ダニエリュス・コカナウスキス
キャスト
タマラ・ヤツェンコ
ボリス・カモルジン
トルステン・メルテン
アルセン・ボセンコ
イリーナ・プレスニャエワ
スベトラーナ・コレソワ
セルゲイ・コレソフ
セルゲイ・ルスキン
リュドミーラ・スモロジナ
バレリウ・アンドリウツァ
2018年・121分。ドイツ・ウクライナ・フランス・オランダ・ルーマニア・ポーランド合作
原題「Donbass」
2022・06・14-no81・元町映画館no138


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最終更新日  2024.09.17 21:57:27
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