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2022.11.22
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​​ ラッセ・ハルストレム「ギルバート・グレイプ」元町映画館
​​  「12ヶ月のシネマリレー」 という特集が 元町映画館 で始まっています。第1回が ラッセ・ハルストレム監督 「ギルバート・グレイプ」 という作品でした。 1993年 ですから、30年前の名画だそうです。もちろん シマクマ君 は、何にも知らずに、ただ、ただ、30年間の映画体験の空白を埋めたい一心でやってきました。​​  アメリカの西部、中西部(?) アイオワ州 エンドーラ という田舎町で暮らしている グレイプさん という一家、シングルマザーで、長女が、家族の家事一般を請け負っているらしい エイミー(ローラ・ハリントン) 。長男が食料品店に勤める ギルバート(ジョニー・デップ) 。次男が18歳の誕生日を迎える直前の アーニー(レオナルド・ディカプリオ) で、末娘の二女が高校生の エレン(メアリー・ケイト・シェルハート) という5人家族のお話でした。(原作では、もう一人、年長の、ホントは長男もいるようですが、映画では気づきませんでした。)​​
 この家族には父親がいませんが、数年前に 「何にも云わない人が、何にも云わないまま、ある日、家の床下、倉庫になっている地下室で首をくくっていた」 ということが語られます。
​​​​ 突然の夫の死にショックを受けた母、 ボニー・グレイプ(ダーレン・ケイツ) は、夫の亡くなったその日から食べ続けて、 ギルバート の言葉を借りれば、今や、巨大な 「シロナガスクジラ」 のようになっています。長女の エイミー が家事一切を取り仕切っているのはそういうわけです。​​​​
 一見、 「普通」 の、この家族が、 「普通」 ではないと印象付ける要素はもう一つあります。次男の アーニー が、放っておくとやたら高いところに登りたがる上に、社会生活はもちろんのこと、日常生活、たとえば、風呂に入るとか、食事をするとかを家族の介護なしにはできない上に、言語生活もままならない、 「普通」 ではない少年だということです。
 映画は、家族を支えて働き、弟 アーニー の面倒を見て暮らしている青年、 ギルバート・グレイプ の前に、トレーラー暮らしの ベッキー(ジュリエット・ルイス) という、少女と呼ぶほうがピッタリの女性が現れることで動き始めました。
ギルバート ベッキー が知りあい、二人で言葉を交わし合うようになった映画の中頃です。
「何も言わない人だった。」 と自殺した父のことを語るいう ギルバート に、 「そういう人知ってる」 と答える ベッキー の言葉と、 「なにがしたいの?」 と問いかける ベッキー 「いい人になりたい」 と答えた ​ギルバート​ の言葉に、それぞれ、言葉が出てきた、その瞬間、 ドキッ としました。
「ああ、これは、そういう映画なんだ!」
​  原題が 「What's Eating Gilbert Grape」 で、訳せば 「なにを食べているの、ギルバート・グレイプ?」 でしょうか。
​​​ 日常生活の中の、何気ない言葉だと思うのですが、登場する人物たちが、それぞれ 「普通」 ではない、何かを抱えて暮らしているさまを描きながら、何の疑いもなく 「普通」 に埋没し、過食とか障害という言葉を、本当は好奇の目で見ながら、平気で平等を口にしている、ぼくたち自身の 「普通」 の生活を、この題もまた、鋭角に切り裂いたことばだと感じました。
 それにしても ​​
「いい人になりたい!」
​​ という ギルバート のなにげない言葉の深さは並大抵ではないと思いました。この一言でこの作品は記憶に残るでしょうね(笑)。​​​
アーニー を演じているのが、若き日の レオナルド・ディカプリオ だということは、さすがのボクでも、驚きながらも、気づきましたが、 ギルバート が、あの ジョニー・デップ だったことに、 エンド・ロール で気づいてびっくり仰天でした。見終えて、受付のおねーさんにそのことをいうと「ええー、それも知らずに見ていたんですか?」と驚かれましたが、そうなんですね。何にも知らずに見ていたのです。でも、そのせいで、単純な発見の驚きもあるわけで、映画館徘徊は、やっぱりいいですね。
 ちょっというのは恥ずかしいのですが、 ​デカプリオ​ の演じる アーニー の最初の所作から涙が止まらなくなって、ラスト・シーンで、 ギルバート と再会して飛びつ くベッキーの姿 まで、泣きっぱなしでした。いやはや、年を取ったものですね。
 それにしても、 グレイプ家の家族のみなさん ベッキーとおばーちゃん ギルバート に齧りつく、なんだか哀しい カマキリ夫人のベティ(メアリー・スティーンバージェン)さ ん、皆さんに ​拍手!​ でした。
​​ 見たことのない いい映画 というのが、まだまだ、山のようにあることを実感しました。やっぱり、出かけないと話になりませんね(笑)。 「12ヶ月のシネマリレー」 というこのシリーズ、1年がかりのようですが、頑張って完走できたらいいなと、久しぶりに前向きの気持ちになった11月の月曜日でした。​​

監督 ラッセ・ハルストレム
原作 ピーター・ヘッジズ
脚本 ピーター・ヘッジズ
撮影 スベン・ニクビスト
美術 バーント・カプラ
編集 アンドリュー・モンドシェイン
音楽 アラン・パーカー  ビョルン・イシュファルト
キャスト
ジョニー・デップ(ギルバート・グレイプ)
レオナルド・ディカプリオ(アーニー・グレイプ:弟)
ダーレン・ケイツ(ボニー・グレイプ・母)
ローラ・ハリントン(エイミー・グレイプ:姉)
メアリー・ケイト・シェルハート(エレン・グレイプ:妹)
ジュリエット・ルイス(ベッキー:祖母とトレーラー暮らしの少女)
メアリー・スティーンバージェン(ベティ・カーヴァー)
ケビン・タイ(ケン・カーヴァー:ベティの夫・保険屋)
ジョン・C・ライリー(タッカー:友人)
クリスピン・グローバー(ボビー・マクバーニー:友人・葬儀屋)
1993年・117分・アメリカ
原題「What's Eating Gilbert Grape」
日本初公開1994年8月20日
2022・11・21-no129・元町映画館no149
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最終更新日  2024.12.07 21:04:05
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