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2025.09.08
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​黒田三郎「紙風船」・「日常茶飯」 (「黒田三郎詩集」思潮社)その2​ ​  黒田三郎 といえば 「赤い鳥」 というフォーク・グループが歌って、一世を風靡した(?)この詩ですね。1970年代、高度経済成長の世相とマッチしたのでしょうかね。当時、二十代だった人たちにはなつかしい歌だと思います。ボクのような無粋極まりないおっさんでも口ずさむことができる歌です。​
紙風船  黒田三郎

落ちて来たら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように

詩集「もっと高く」 ​​
​​​懐かしいですね。ただ、 詩人黒田三郎 「美しい願いごと」 が実現していくかに見えた、平和で、のんきな 戦後社会 をのんびり讃えて作った詩かというと、まあ、そういうわけではなさそうですね。​​​
​​​​​ この が収められている詩集 「もっと高く」 1964年 に発表されています。 戦後20年 、あくまでも 生活者の日常を平易な言葉で詩として描いてきた詩人 が、一見、平和な社会をどう見ていたのか、こんな詩が教えてくれるのではないでしょうか。​​​​​
​​ 日常茶飯 黒田三郎

たまたまそのときそこに
居合わせたというだけのことで
ひとりの人間が死ぬ
ふたりの人間が死ぬ
いや それは
ひとりふたりだけのことでは
ないかも知れぬ

アパートの風貌の破片が頭上に落ちてくる
オート三輪が歩道に乗り上げる
毎日の新聞をよくよんでごらんよ
眠っている間に古いガス管からガスがもれる
横丁から走り出した犬が突然かみつく
いや それは
ガスや犬くらいのことではないかもしれぬ

ひとりの実直な中年の会社員が
毎朝きまった時間に家を出る
きまったように公園のかどを曲がり電車に乗り
きまった時間に会社の自分のいすに座る
何か変わったことの起こる気配は何もない
給料が突然三倍になるなんて
そんなことは金輪際起こりっこないのだ

一杯の茶をすすりながら
給料日まであと何日と胸算用をし
きまったように一枚の新聞紙をひろげる
世のなかのすべてのひとがよむように
彼もそこによむ
「たまたまそのときそこに
居合わせたというだけのことで」死んだひとのことを

他人の不幸を
いや 事件のニュースを
さまざまなニュースを
原爆をつんだ飛行機がイギリスの基地からとびたち
四六時中とんでいるというニュースを
彼はよみ それからきょうの仕事を
きのう止めた所からきのうと同じように始めるのだ
詩集「もっと高く」 ​​
​  ​​​ 詩人 が、この詩を作ってから 60年 経ちますが、私たちは 「美しい願いごと」 を、もう一度思い出す必要があるのではないでしょうかね。​​​
2025-no089-1162





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最終更新日  2025.09.08 00:17:11
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