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2025.09.15
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​​ ​石川慶「遠い山なみの光」シネリーブル神戸 ​​​ 今日は 2025年9月10日 です。 シネリーブル神戸 です。三日連続です(笑)。映画館でお昼寝 ​​​​復活4本目です。見たのは、話題作にして、問題作、 石川慶監督 が、 ノーベル賞 カズオ・イシグロ の原作を映画化した 「遠い山なみの光」 です。​​​​ ​​​
​​​​​ 満を持して、といいたいところですがちょっと違います。 ボク が贔屓にしている映画館、 シネ・リーブル で、先週までは復活初日に見た 「リンダ」 が一番人気だったそうですが、 9月5日 に封切られて以来、この映画にお客さんが集まっていらっしゃるようで、毎日、結構な入場数なのですよね。 ボク は右肩用の装具を装着していることもあって、人の多い場所は・・・という躊躇があったんですが、この日、予約画面を見てみると思いのほか少なかったのでやって来たというわけです。
 で、無事、右側には人がいないという席で見終えました。
​​
 で、感想ですが、​ ​​​
「そうですか、監督石川慶は原作を、そう読んだんですね。こういうふうに映画化することについて、原作者カズオ・イシグロの許可もあった、と考えていいのですね。」​
​​という感じの、まあ、 監督 が原作を自分の映画にする際に行った明らかな改変について​​
​「映画というのはそういうものか!?」​
​​という、驚きというか、諦めというか、まあ、なんといっていいのかわかりませんが、​​
「これでいいのかな?」​
​​​という 戸惑い を感じながら席を立ちました。まあ、そこが面白かった、といえないこともないのですが。​​ ​​​
​​ ​​​​ 最初に驚いたのは、 被爆後10年ほどたった長崎 緒方悦子 という女性を演じる 広瀬すずさん が登場した瞬間でした。
 上のチラシのアップの映像ですが、​​​
彼女の姿を大きく映し出す映像を目にして、ギョとするというか、ハッとしたというか、明らかになにかが違ったのです。
​​​​​​​  緒方悦子 という女性は、戦後復興の時代の長崎にやって来たイギリス人男性と結ばれ、まだ幼い長女 景子 とともに渡英し、二女 ニキ を産むというイギリスでの30年の歳月の果てに、今、長女と夫を失ない、長年暮らした住居を売却処分しようとしている 中年の女性 吉田羊さん が演じる主人公の 悦子 が、イギリスで生まれ、すでに成人している 二女ニキに語る追想 のなかに登場する 30年前の悦子自身 なのですが、 原作 真実 として読むのであれば、ここから 映画による「噓」 が始まっていたのですね。​​​​​​​​
​​ある女が語り始めたひと夏の記憶 その物語には心揺さぶる〈嘘〉が隠されていた​​
チラシのことばです。
​​​​​​​​​​​​  原作 では、 悦子 の追想は 日記 です。 読み手 読者 ですね。 映画 では、小説家を志望する ニキ という娘に語るわけで、母の言葉を書き写す娘によって、 母の追憶にある謎 が、一人の女性が自分自身の人生語るうえで、 無意識に浮かんでくる〈嘘〉 であったはずの記憶が、 娘に語る作為的な物語 として読み解かれていくわけで、何も知らない 「読者」 にするという​
​​ 新しい読み方によって生まれてくるサスペンス ​​
​を描いたのがこの作品だといえるのでしょうね。​​​​​​​​​​​​
​​​​​​​​​ その結果でしょうか、今も 悦子 を苦しめ続けている、原作にあった 長崎での幼女の死のシーン は映画では描かれることなく、原作にはなかった(多分) 猫殺し 靴紐 に置き換えられています。映画は、きらびやかな照明の繁華街の店先に立ちながらも、 逆光の中で影 になっている 悦子(吉田羊) が市電に乗っている 明るい光の下の悦子(広瀬すず) を見ているシーンで追憶は終わります。おそらく、映画の話法に沿った改変でしょうが、小説からは遠く離れていきますね。​​​​​​​​
​「そうか、そう読むのか。」​
​ ​​​謎に満ちた 原作 に対して、 この映画 によって示された一つの読み方にボクは驚きましたが、 原作 を知らない方は、知らない方で困惑される作品でしょうね(笑)。​​​​
​​​​​​​ 実は 石川慶 という監督が、 平野啓一郎 の小説 「或る男」 とか、中国生まれのアメリカ人作家 ケン・リュウ の小説 「Arc」 を、それぞれ原作にして撮った 「或る男」、「アークArc」 という作品を見たことがあります。
 印象的なシーンこそあるのですが、映画の出来としては​
​​ 「なんだかなあ???」 ​​
​だった記憶があります。この監督は文芸作品を脚本化して映画を撮ることがお好きなのでしょうね。ただ、今回もそうなのですが、人間の存在の哀しみの描き方が、手が込んでいるわりに通俗な印象で、 「わかりやすい」 といえば、そうなんですが、今回の映画でもそうですが、​ボクには
​​「なんだかなあ?」​​
​なんですね(笑)。
​​​​​​​
監督・脚本・編集 石川慶
原作 カズオ・イシグロ
撮影 ピオトル・ニエミイスキ
音響効果 中村佳央
音楽 パベウ・ミキェティン
キャスト
吉田羊(悦子)
カミラ・アイコ(ニキ・悦子の娘)
広瀬すず(緒方悦子)
松下洸平(緒方二郎・緒方悦子の夫)
三浦友和(緒方誠二・義父)
二階堂ふみ(佐知子)
鈴木碧桜(万里子・佐知子の娘)
柴田理恵(藤原・ウドン屋の女将)
渡辺大知(松田重夫・教員・緒方誠二の教え子)
2025年・123分・G・日本・イギリス・ポーランド合作
2025・09・10・no123・シネリーブル神戸no326
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最終更新日  2025.09.18 12:13:08
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