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「ケインとアルベ」は読書家で博学芸人の水道橋博士が「何度も読み返したい本一位」だったので借りてみたが、私は「う~ん…」だった。海外の小説で同時期にアメリカの金持ちシティーボーイとポーランドの片田舎の貧乏家族に生まれた男の競争物語だった。アメリカ青年のケインは家業を継ぎ、富を増やし、田舎の青年アルベは故郷を捨て、移民としてアメリカにやって来てケインと競争する話だった。上下巻だったがあまり興味がわかなかったのでしんどかった。
October 31, 2009
「大正天皇」は日本生まれのアメリカ人の歴史博士が書いた大正天皇論だった。世間で言われているような病弱な天皇ではなく、時代に沿った優秀な天皇だったとまとめていた。その理由を側近の日記や当時の新聞記事や外国の記事など参考に記述していた。日本生まれの方なので「天皇」そのものは理解されているようだが、裕仁(昭和天皇)・嘉仁(大正天皇)・睦仁(明治天皇)と敬称抜きで記述しているのにとても違和感を感じた。私は大正天皇に興味があり、大正天皇に関する本をそれなりに読んでるがこの本はそれらを参考・引用しているため知っている話が多かった。ただ「遠眼鏡事件」の話に触れていないのに好感を持った。まあ、こんなものだろう。新たに「素顔の宮様 大給湛子 PHP」・「大恐慌時代 爆笑問題 幻冬舎」・「飛将軍李広 塚本青史 角川春樹事務所」の3冊を借りてくる。
October 30, 2009
「ナニワの生安刑事」は大阪府警に就職し、生活安全課に長年勤務しある事件に巻き込まれ懲戒解雇された方の回顧録だった。高卒後、警察学校に入校し軍隊並みのシゴキを受けた話から始まり、各警察署の生活安全課で体験した事件・事故を紹介していた。大阪人が書いているので文章も巧みでおもしろく、一気に読了したが解雇された事件には直接触れておらず、「何で辞めさせられたの?」と不思議に思った。新たに「100年予測 J・フリードマン 早川書房」・「昭和天皇の艦長 惠隆之介 産経新聞出版」・「まずいスープ 戌井昭人 新潮社」の3冊を借りてくる。
October 29, 2009
「毛沢東は生きている」は毛沢東主席自体の伝記や回顧録ではなく、その時代を生きた共産党幹部や民主化活動家・文化人などの人々に焦点を当てた内容だった。いつの時代も国家主席に刃向かう派閥や活動家を徹底的に弾圧した様子が赤裸々に書かれていた。党高級幹部から農村地方に飛ばされたり民主化デモを主催した者は公安に追い回された挙句にそれ以降見えなくなったり…と怖い時代の出来事がいま吐き出されそれを総称して、「毛沢東は生きている」と題にしたのだろう。毛沢東は権謀術数に非常に長けており、敵対する幹部は軒並み追放しイエスマンだけを側近とし、毛王朝を築き長年党を牛耳っていたのである。なかなか表に出ない人々の話だったが、興味深い内容で一気に読了した。新たに「「自衛隊」無人化計画 」・「官僚亡国 保阪正康 朝日新聞社」・「私は金正日の極私警護官だった 李英国 ブックマン」の3冊を借りてくる。
October 28, 2009
「死んだらおしまい、ではなかった」は著者(お坊さん)が2000人もの死者を送り、長年そこであるものを感じこの本をかいたそうな。それは「その人の存在」である。亡くなった人の存在を葬儀中に感じることが多々有り、故人はここにいる!と確信しやそうな。その様子を遺族に伝えると大抵「そ、そーでした…」と言うそうな。内容はこうした感じた(故人の)存在がつらつらと書かれていた。しかし、仏教の開祖ブッダは霊魂や霊の存在を否定していたと思う。仏教寺のお坊さんが「その人がいる」と堂々と発言するのはある意味スゴイと思った。
October 27, 2009
「日本はなぜ貧しい人が多いのか」は世間で言われているような教育・経済・年金・医療などの諸問題を真っ向から否定する内容だった。感情論で書かれているのでなく、ちゃんと図表やグラフを豊富に交え数字のトリックを見事に解明していた。経済だけではなく少年犯罪若者の失業など国内問題も細かく解明しており「へ~っ、こーいうことか…」と膝を打った。報道されることがすべて正しいとは限らないということがよくわかった。新たに「十五歳 みうらじゅん TBS」・「なんかヘンだよね… ホリエモン×ゆろゆき 集英社」の2冊を借りてくる。
October 26, 2009
「日本の食力」は農業・流通コンサルをしている著者が日本各地の「地元食やB級グルメ」を食べ歩くという内容だった。著者は地域限定の食にこだわっており、そういう食べ物を衰退させないよう地元が力をつけ活性化しようということが書かれていた。若い著者なので文章もブログ調でサクサク読める本だった。寂れつつあり地方が変わればいいな~と思った。新たに「絶対貧困 石井光太 光文社」のみ借りてくる。
October 25, 2009
「フルーツ・ハンター」はカナダ在住のジャーナリストが書いた果物探訪記だった。ほとんどの果物は日本で入手しにくいモノだった。正直そのせいかそんなにワクワクする内容ではなかった。著者(若い男性だが年齢不詳)がいろいろ各地に出歩き、そのレアな果物について歴史や育て方やビジネスになるかなどを語る感じで書かれていた。分厚い本で薀蓄が豊富だったが、私にはもうひとつピンとこなかった。日本の果物のことも伝聞であるが少々書かれていたが、へ~…程度だった。新たに「暴走族だった僕が大統領シェフになるまで 山本秀正 新潮社」のみ借りてくる。
October 24, 2009
「自衛隊という密室」は著者が自衛隊の暗部を探るという内容で自衛隊内部にあるイジメ・パワハラ・自殺などの事案について取材していた。細かい話は省くが旧日本軍同様に先輩が後輩に対し私的制裁を加えることは伝統的に残っておりこれが大きな問題となっているそうな。隊内で自殺があっても幹部自衛官はなかったことにして、遺族には「お宅の息子さんの方に問題が…」と責任転嫁し自分たちの保身に必死だそうな。いろいろ取材しても、幹部は口を開かず退職した(させられた)隊員が事実を語っており、「自衛隊は腐ってるな~」と思った。新たに「世界探検全史 アルメトス 青土社」・「これが日本人だ! 王志強 バジリコ」・「ケンカ番長放浪記 安部英樹 講談社」の3冊を借りてくる。
October 23, 2009
「風の絵師.1」は韓国でドラマ化されており、私も正直ハマった。とても気になり図書館で予約しやっと借りることができたがドラマと微妙に変わっていた。(あくまでこっちの本が原作)内容もTVドラマとほぼ同じで、脳内に十分再現することができた。宮廷の図画署(王様の肖像画や宮廷の様子をスケッチする部署)に使えた最高絵師のキム・ホンドとその弟子であるシン・ユンボクが王様の秘密の指令を受け、捜索する話までだった。TVではドンドン進んでいたが、本はまだ導入部分までだった。新たに「渇水都市 江上剛 幻冬舎」・「放浪ニートが、340億社長になった! 中村繁夫 ダイヤモンド社」・「ゴミ分別の異常な世界 杉本裕明 幻冬舎」の3冊を借りてくる。
October 22, 2009
「泰緬鉄道からの生還」は先の大戦でタイ国で捕虜になり泰緬鉄道建設に従事した日記だった。著者の父が3年間日本軍の捕虜となり、克明に日記を残しておりそれを今回書籍化した本で当時の捕虜生活の様子がよくわかった。この本では日本軍人による暴力話はほとんどなく食事や家族への思いが多かった。捕虜でありながらちゃんと洋食を食っていたり、(体調を崩すと)薬剤をもらったり、赤十字からの差し入れをもらったり、私はこの本を読み「あれ?」と思った。別の外国人捕虜の本(日記や時間が経過したのちに書かれた回顧録)では、毎日日本軍の看守に暴言・暴力・虐待行為や食事の貧相さなど悪いことばかり書かれているが、この本ではそういうことは少なかった。(著者が別の班や別の職場で見聞きした暴力話や虐待話は書かれてます)ちゅんとこの日記も日本軍に取り上げられることなく3冊も書いており終戦後もちゃんと持ち帰っており、違和感を持った。8月15日の日記はなく、後日収容所長の話で終戦を知りこれからの予定が書かれていた。戦後は祖国に帰り家族と暮らしたそうな。この本を読み「これも真実か~」と思った。新たに「アウシュヴィッツでおきたこと M・マンハイマー 角川学芸」・「徳川十一代家斉の真実 小泉俊一郎 グラフ社」・「東京骨灰紀行 小沢信男 筑摩書房」・「妖術使いの物語 佐藤至子 国書刊行会」・「女流阿房列車 酒井順子 新潮社」の5冊を借りてくる。
October 21, 2009
「アジア未知動物紀行」は元・早大探検部の著者がベトナム・奄美・アフガニスタンのUMA(未確認不思議生物)を探すという内容だった。ベトナム→フイハイ、奄美→ケンモン、アフガニスタン→ペシャクパラングという聞いたこともないUMAで私も読み始めは「あやしいな~」と思っていたが、やっぱり怪しかった。著者がある意味完ぺき主義者で現地に飛び、目撃者や地元役所など取材しまくりUMAの目撃情報や噂を元に目撃現場に行くなど行動派だった。文章もおもしろく一気に読んでしまった。結果はぜひ読んで確認して欲しい1冊である。著者の行動力は素晴らしい。
October 20, 2009
「ようこそ!幸せの混浴温泉へ」は混浴温泉で人気の山崎さん温泉案内本。軽~いタッチで書かれており、読者が行きたい温泉を選べさせてくるようになっていた。興味がある分野(癒しや安眠、食、華やか)から見るのも良いだろう。文章も読みやすく、楽しく読了した。
October 19, 2009
「明るい方へ」は作家・太宰治と太田静子さんの間に生まれた方のエッセイ。母・太田静子さんの紹介から太宰氏と知り合い、子供(著者)を産み母子で生きていき今に至るエッセイだった。太宰が入水自殺後に著者は生まれたため、太宰とは面識もなく母親から聞かされた「太宰の姿」や手紙の公開だったので太宰ファンにはお勧めかと思う。新たに「大正天皇 F.R.ディキンソン ミネルヴァ書房」・「ケインとアベル 上・下 J・ジェフリー・アーチャー 新潮社」の3冊を借りてくる。
October 18, 2009
「考古学と古代史のあいだ」はわかりやすく古墳や邪馬台国の話など解説していた。私は近・現代史が好きであまり古代史に興味がなかったがこの本を読み、少し古代史に興味をもった。著者は邪馬台国の位置を畿内(大和地方)と断言しており、「へ~っ…」と思った。それ以外にも古代天皇の古墳や埋葬物の話などとてもおもしろかった。著者である白石先生の本を読みたくなった。新たに「毛沢東は生きている 上下 フィリップ・P.パン PHP研究所」の2冊を借りてくる。
October 17, 2009
「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」は日本と中国の関わりとおまけでアメリカの話が書かれていた。ネタは若干前のことで時間は経過しているがごく真っ当な内容だった。日本→まじめ、中国→狡猾、アメリカ→我が中心という感じだった。国際社会において今後益々力を持つのが中国で日本は衰退し、アメリカも日本を見放すだろうという話で、まあこうなるだろう。それと北京オリンピックやチベット弾圧・毒餃子など中国で起こった事柄を厳しく弾劾し著者は「こーいう問題が解決できないと、国際社会ではダメだ」と〆ていた。う~ん…奥が深い。細かい内容は読んで欲しいが、地元書写山の執事長の話は感動した。
October 16, 2009
「祖国よ」は夏になるとテレビ取り上げられる特攻隊員とその家族や彼女の物語だった。陸軍の特攻隊員として沖縄出撃し戦死した穴沢利夫少尉(戦死後二階級特進で大尉)の日記を紐解き著者が故郷である会津に行き、穴沢家の人々に利夫さんの話を聞く内容だった。穴沢少尉はたくさんの手紙、出撃する前まで付けていた日記や遺書を残しており、当時の思いや婚約者とのやり取りなど赤裸々に書かれていた。特攻隊員であるのに結婚し1週間だけ新婚生活を送り出撃し戦死したのは何とも言えない感じだった。(この穴沢夫人は戦後も結婚せず、生活されている)新たに「日本はなぜ貧しい人が多いのか 原田泰 新潮社・「死んだらおしまい、ではなかった 大島祥明 PHP研究所」の2冊を借りてくる。
October 15, 2009
「戦場の掟」はイラク戦争に従軍した民間警備会社の社員(社員といっても元海兵や元特殊部隊員など)を追いかけルポをする内容だった。アメリカ軍はイラク駐留軍人を削減し、世界中にある民間警備会社から民兵をかき集め運輸や基地(施設)警備に従事させているのである。これは今も続いており、たくさんの民兵が亡くなっているのである。彼らは軍人ではないので死亡しても国から何ももらえず、ただ外国で死んだということになるそうな。しかし、彼らは民間人なのに現地人を遊び半分で射殺したり、交通事故を引き起こしたり多くの問題を起こしているのである。最近は民間警備会社の規制が厳しくなっているがイラク現地ではあまり状況はかわっていないそうな。レポで追跡していた民兵が後にイラクで拘束されその後も追跡していたが…ぜひ、読んで欲しい1冊である。
October 14, 2009
「郷土LOVE」はみうらじゅん氏が都道府県をひとつくじ引きで引き、その県を語るという企画だった。みうらじゅん氏は個人的に都道府県全県を巡っておりその県についておもしろおかしく語っていた。その県で買った土産品を最後に見せでオチと付けていたが最後までおもしろかった。こーいう大人になりたいと思う。新たに「フルーツ・ハンター A・リース・ゴウルナー 白水社」・「百姓の主張 渡辺尚志 柏書房」・「日本の食力 山本譲治 家の光」の3冊を借りてくる。
October 13, 2009
「バクチと自治体」は戦後焼け野原となった各自治体がお金儲けのために競馬・競輪・競艇・オートレースなどの公営ギャンブルを開催した歴史が書かれていた。なかなか珍しい文化史だと思う。しかし、この頃は公営ギャンブルの多くが廃止や縮小と規模を小さくしておりこのままではほとんどの公営ギャンブルがなくなってしまうそうな。もう公営ギャンブルには未来がないような気がする。確かに他の娯楽産業やインターネットが台頭し、「過去の産業」になった観がある。なかなかおもしろい考察だった。
October 12, 2009
「かつて、日本に旧制高等学校があった」は旧制高校の軽い歴史案内だった。著者の父(故人)が旧制高校を出ており、それを懐かしい思い出として著者が旧制高校とは?という感じでこの本を書いたのである。しかし、冒頭で書いた通り内容はとても軽かった。細かい話はなく父が卒業した旧制山口高等学校が中心だった。他の高校の話はほとんどなく、父の思い出巡りな感じだった。まあこんなものだろう。新たに「風の絵師 イ ジョンミョン 早川書房」・「自衛隊という密室 三宅勝久 高文研」の2冊を借りてくる。
October 11, 2009
「白洲スタイル」は白洲次郎・正子と小林秀雄を祖父母に持つ、白洲信哉氏のエッセイ。内容は祖父母との交流話や骨董・料理についての本だった。表紙の信哉氏が白洲次郎さんにそっくりで驚いた。正子さん影響を強く受けており、陶芸や骨董に興味を持っておりそれを生かした仕事をしているそうな。脳科学者の茂木先生との対談などもありなかなかおもしろかった。
October 10, 2009
「現代アメリカ宗教地図」はアメリカ国内のキリスト教各派の成り立ちや政治思想などがわかりやすく書かれていた。日本同様、仏教に各派閥があるがアメリカの各派は大きく政治に関わっており、前・ブッシュ大統領は宗教団体の大きな支持を得て当選しており切っても切れない関係だそうな。宗教心の強いと言われる国アメリカにも無信教の人は多数おり、こういう人たちをさりげなく囲い込むイベントや勉強会を各団体はしているらしい。この本では動画投稿サイトyou tubeに各宗教団体が教団をPRするために数多く動画を投稿しており、これらを参考にアメリカの宗教事情を表していた。なかなか興味深い内容だった。新たに「ようこそ!幸せの混浴温泉へ 山崎まゆみ 東京書籍」・「〈証言録〉海軍反省会 戸高一成 PHP」・「泰緬鉄道からの生還 アルバート・モートン 雄山閣」の3冊を借りてくる。
October 9, 2009
「昭和の遺書」は先の大戦で亡くなった人々の遺書とい有名人の遺書の紹介本だった。軍人でも将官(山本五十六・山下奉文・大西瀧治郎など)・学徒出陣の大学生・召集に応じた農民・従軍看護婦などいろんな層の遺書が取り上げられていた。将官や予備学生の遺書は他の本でも多数紹介されているが、無名の農民兵士や従軍看護婦などはなかなかレアでじっくりと読了した。有名人編は芥川や円谷幸吉選手など数人だった。
October 8, 2009
「日本全国スーパーカブの旅」はシェルパ斉藤さんがカブで日本各地を巡る旅日記だった。今回は各地にある霊場(四国以外の九州・西国・北海道など)を巡り、現地で宿泊する内容だった。霊場は四国だけでなく九州・北海道にあると知らなかったが、のんびりとカブで各地を巡る話はおもしろく一気に読了した。こういう旅日記を読むと旅をしたくなる。新たに「王道の日本、覇道の中国、火道の米国 青山繁晴 PHP」・「明るい方へ 太田治子 朝日新聞社」の2冊を借りてくる。
October 7, 2009
「大不況には本を読む」は昨今の読書離れや書店が潰れるという本業界の話と思いきや著者(橋本治)流の経済論だった。私には難しかったというよりわからなかった。ひと通り読んだが、特に感想はなし。
October 6, 2009
「日本の女帝の物語」は古代の女性天皇は(男子の天皇がいない時の)中継ぎだったという説を否定し、ちゃんとした天皇であったことを示していた。当時は「天皇の子供」ということが重要で男女の区別がなく即位できたそうな。ただ、別の皇族や外戚が自分に都合の良い天皇の子供を次期天皇に!という意識が高まり、なぜか女子より男子に白羽の矢が立つようになったそうな。話は推古天皇から称徳天皇(孝謙天皇の重祚)までの女性の生き様が書かれていた。詳しく書くとネタバレになるが、「女帝中継ぎ論」を覆す内容でなかなかおもしろかった。新たに「祖国よ! 福島泰樹 幻戯書房」・「戦場の掟 S・ファイナル 講談社」の2冊を借りてくる。
October 5, 2009
「薩摩藩士朝鮮漂流日記」は題の通り、強風にあおられ航行不能になり朝鮮半島まで流された貿易船(薩摩藩所属)の朝鮮滞在記を今に再現する内容だった。朝鮮⇔日本間で多々漂流があり日本にも朝鮮籍の貿易船が難破し、丁寧に船員を保護し朝鮮に送り届けている記録も書かれていた。メインは薩摩藩所属の船が難破し、朝鮮の地方役人が船員を尋問したり、船荷をチェックしたり一応の取調べをしているが、言葉が通じずお互いイライラしながら交流し、最後には仲良くなり宴会をしたりワイワイ楽しくやっている記録が残されており、日韓交流の先駆けが書かれていた。やっと中央から日本語の分かる(はずの)通訳官がやってくるも、役人の日本語が薩摩藩士に通じず、日本人側がキレて仮病を使って尋問を中止させたり、なかなかおもしろかった。結局、適当な調書だけをとり朝鮮の船で日本に送ってもらい帰国し薩摩藩士が漂流記を提出していたのである。私は日記文学が好きなので十分楽しめた。
October 4, 2009
「わが友・小沢一郎」は小沢一郎氏の長年側近を務めた平野貞夫氏の小沢氏に対する回顧録だった。平野氏は政界を引退しているが政治ウォッチャーとしてたびたびコメントを発しているである。若い頃(平野氏は国会事務局職員)から小沢氏と交流があり、のちに平野氏は小沢氏の薦めで参議院議員を2期務め、小沢氏と最後まで行動を共にしている。小沢・平野氏とも「心友(しんゆう)」として交流を今も続けており、陰で小沢氏をフォローしている。この本は悪いイメージが強い小沢氏に対するバッシングを回避する内容だった。まじかで小沢氏を長年見ており、著者の感想が事実であろう。私は小沢氏に対する悪いイメージをあまり持っていないが世間は根強くあるのか~と思った。新たに「郷土LOVE みうらじゅん スコラマガジン」のみ借りてくる。
October 3, 2009
「庶民たちの平安京」は牛車の操縦や牛の世話をする童子(おっさんでも牛童子ということです)たちの日常が当時の記録から調べこの本にまとめていた。貴族たちの自家用車である牛車は経費がかかり、持つというのはかなりのステータスで貧乏貴族はレンタル牛車を借り仕事や遊びに興じていたそうな。牛童子たちも主人が家にいるときは休みで、牛を使い運送代行業で小遣いを稼ぎ、バクチ・お酒にと無駄使いしていたそうな。当然、盛り場で他の貴族の牛童子たちとケンカをしたり、時には殺人事件を引き起こすなど問題ばかり起こしていたそうな。しかし、貴族は彼らを解雇できず遠慮しながら使っていており、なかなかおもしろかった。いつの時代も同じだな~と思った。新たに「白洲スタイル 白洲信哉 飛鳥新社」・「バクチと自治体 三好円 集英社」・「かつて、日本に旧制高等学校があった 手束仁 オフィスワイワイ蜜書」の3冊を借りてくる。
October 2, 2009
「寝台急行「昭和」行」は関川夏央氏と編集の方と日本各地の鉄道や名所を訪れ、旅エッセイを書いていた。途中、故・宮脇俊三氏の旅話や関川氏の子供の頃の鉄道話などいろんな思い出が詰まっていた。もうすぐ「鉄道の日記念きっぷ」が発売されるが、この本を読んでどこか鉄道旅がしたくなった。新たに「現代アメリカ宗教地図 藤原聖子 平凡社」・「昭和の遺書 梯久美子 文藝春秋」の2冊を借りてくる。
October 1, 2009
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