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残暑はまだまだ非常に厳しいが、夏もそろそろ終わるなあと思う。朝と夜はとても涼しいし、夜の虫の声がもう秋。今年の夏は本当にに色々なことがあった。色々な人に出会い、3回引越しをし、色々な話をし、アパートを自分らしく作り上げ、ケーキを焼き、料理を作り、英語を磨き、勉強をし・・・。怒涛のように過ぎたので、6月15日からまだ3ヶ月経っていないことが不思議なくらいだ。毎年毎年夏の終わりにはとても寂しい気分になるが、今年はとくにその気持ちが強い。おそらく何年後かに懐かしく思い出す夏なのだろうと思う。
2005.08.31
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クラスメイトたちは本当に頑張って勉強している。昼ごろ登校すると、けっこう早くから学校で予習・復習をやっている人もいる。さすがビジネススクール!!というか、みんなけっこう不安なのだ。中国系アメリカ人のRは「週末ずーっと教科書を読んで追いつこうとしたけど、きちんとできてない。この学校で生き残れるかどうか不安だよ」いつも自信にあふれて不敵な笑みを浮かべているRにしては弱気な発言。今期の授業の4つのうち一つは金融で一つは会計。私は銀行で働いた経験があり、しかも外国企業の財務分析の経験があるので楽なのだが金融の職務経験のない人にはかなりきついと思う。理論を理解しつつ、自分で手を動かして計算しないと身につかない科目なのだから。今日の金融の時間は債券の価値の計算の仕方。昔親しんだ用語が沢山出てきて、とても懐かしく思えた。そして、思った。私、職場で大事に育てられていたのだなあ・・・と。留学するために退職を選んだが、社会人の私を育ててくれた元職場にはとても感謝している。
2005.08.30
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えーと、今日は珍しく怒っている。夏の英語スクールでも一緒のクラスだったDについてなのだが、以前から私に対しては失礼な物言いが多い。嫌味も多い。しかし、今日のはちょっとひどかった。午後の授業中ずーっと嫌な気分になってしまったほどだ。AくんとMくんは気遣ってくれて「色々なヤツがいるから気にするな」とは言ってくれたけど・・・。私が怒っているのは言われた内容に対してではなくそれをあえて私に向かって言うDに対してだ。私がのびのびやっている様子にどうにかして水を差したいらしいので怒りを見せたりしたら逆効果なのだ。帰宅してぼんやりしてみて、もう一つ懸念事項。カウンセリングみたいなところで言われたことがあるのだが私は異常に感受性が強くて感情の振れ幅が大きいらしい。嬉しいことが数倍になる代わりに怒りや悲しみも人の数倍なわけだ。難儀なのだが、こういう自分も飼い慣らさないとね。
2005.08.29
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同級生Aくんにも英語学校のPにも言われたのだが「紬は料理をしているとき、本当に楽しそうだね」そうかもしれない。常に私の頭の一角を占めているのは「次は何を食べようかな」ということ。これは物心ついて以来ずっとかわらない。東京に住んでいた頃は頻繁に色々なものを食べに行っていた。フレンチ・イタリアン・鮨・ブラジリアンなどなど。毎月けっこうな金額を使っていたはずだ。そして、気に入ったレストランがあれば何度でも通う。お店の人に質問もする。鮨が食べたくなれば一人でもカウンターに座る。どうしてこんなに食道楽になってしまったのか??一つ目は私の育った家がそもそも食道楽の家風だったこと。父も母もおいしいものが好きで、研究(?)に余念がない。「家で作った方がおいしいから」と、あまり外食はせず加工食品も買わずに色々と家で作る。鯛のかぶら蒸しからシュークリームまで何でもありだ。(父がシュークリーム&エクレアを作ったときにはちょっとびっくりしたが・・・)おまけに祖父が魚の卸の商売をやっていたから、魚の扱いまでお手の物だ。家には当然のように出刃も柳刃も存在している。そんな家で小さい頃からお手伝いをしたりしたおかげで、私の料理の基本的な能力はばっちり身についた。二つ目の理由は子供の頃にドイツに4年間住んでいたこと。ドイツをはじめ、ヨーロッパ各地の色々なものを食べたことで私の味覚が広がった。そして日本の食品が手に入りにくい環境で工夫して「日本人の食卓」を作ろうと努力したことが、私の料理の創造性を育ててくれたと思っている。しかし、6月にアメリカに来て始めた生活が初めての自炊である。(自分でも時々驚くことだが・・・。)大学は自宅通学だったし、就職後は食事付きの社員寮に住んでいたのだ。不安がまったくなかったわけではないが、やっと自分の台所を持てる嬉しさの方が大きかった。だからアメリカでの生活が始まってからは、料理ができなかった数年間を埋め合わせようとするかのように料理をしている。さて、次は何を食べようか?
2005.08.28
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今日は日本人同級生AくんとMくんとMくん夫人を招待しての夕食会。地味でも日本の家庭で食べているようなもの・・・をとメニューを組んでみた。・冷やしトマト、タマネギ・バジル・バルサミコのドレッシング・焼きなすとオクラ・ポテトグラタン・ブルーベリーのタルト最初は「あれもこれも・・・」とか思っていたけれど、結構シンプルなメニューに落ち着いた。冷やしトマトは実家では夏の定番になっているが、ドレッシングを私好みに変えてみた。焼きなすはM夫妻も関西出身のため作ってみた。漬け汁に蒸したオクラも漬けて一品。グラタンは私の好きなメニュー。ホワイトソースはまとめて作ってあったので、鶏肉・タマネギ・マッシュルーム・いんげんと合わせて蒸したスライスじゃがいもの上にかけ、チーズをのせてオーブンで焼いてみた。グラタンは本当に久しぶりに作ったが会心の出来。みんなもおいしいと食べてくれた。デザートのブルーベリータルトは先週のリベンジ。今週はJにもらったヘイゼルナッツ粉のおかげで大成功。アイスクリームをのせてデザートに。AくんとMくんはおかわりしてくれた。なんだかんだこの1週間の話をしてくつろぐ。みんな色々思うところがあるようだ。Aくん・Mくん・私の「ドリカム状態」で学校では個性を発揮したい。
2005.08.27
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授業が始まって少し大変ではあるのだが、学校でふとした瞬間にものすごい幸せを感じる瞬間がある。それは決まって同級生と何かを分かち合えていると感じた瞬間。たとえば授業中に「難しいよね~」と目で会話したり「こんなにいっぱいテキスト読めねえよ」と中庭で文句を言ったり。様々な経歴・国籍の人が集まっている同級生の一人として私もここにいるのだと思えることが本当に嬉しい。考えてみれば「同級生」って、甘美な響きがする。30歳の私が新たな「同級生」を得られたこと自体がとても面白いように思う。同級生の中で忘れてはならないのが日本人Aくんの存在。彼と初めて会ったのは2ヶ月前、私がアメリカに到着してすぐに上級生のSさんが引き合わせてくれた。彼は私と同じ年で、なかなかに男前なヤツだ。ほんの2ヵ月の付き合いだが、既に私の最も大切な友人の一人だと思っている。昨日はAくんと飲んだくれてしまった。何だか男子学生率90%以上の大学に通っていた頃を思い出す。しかしこれはノスタルジーではなく現実なのだ。Aくんも言っていたがおそらくこれが「人生最後の学生生活」になるだろうから思い切り充実させたい。
2005.08.26
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今日のお弁当・・・というか、今日の授業は2時からなので家で食べている。基本的には毎日おにぎりで時々ベーグルにクリームチーズをはさんだものを持参。おかずまで毎日作る時間はないし、パソコンやテキストでリュックの中がいっぱいなので。(お弁当箱は日本から持ってきたので、余裕があれば豪華なお弁当を持参してみんなを驚かせたいが・・・。)で、今日はベーグルの日。日本に居る頃から結構好きだったが、アメリカではもっと好きになった。高い店でも日本よりは少し安いし。私のベーグルはいつもいくスーパーでみつけたもの。特売で6個いり99セントと激安!!なのにおいしいだ。安いときに買って冷凍庫にストックしておく。ベーグルはふわふわでなくもっちりと目の詰まったパンなので腹持ちがよく、リュックの中でもつぶれにくいということもお弁当向き。私はシナモンレーズンとブルーベリーがことのほか気に入っている。はさむのはクリームチーズか時々ジャムとチーズ。プレーンの場合はツナやスモークサーモンやアボカドを挟むこともあり。おにぎりかベーグルというとシンプルなお弁当だが、自分好みにアレンジして楽しく学校に行けるようにしたい。
2005.08.25
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昨日のMのリクエストにより鶏ごぼうおにぎりを沢山作った。沢山と言っても米2合が私の炊飯器の限界(具を入れた場合)なので2合分だけ。それでもけっこうおにぎりが作れた。学校へ行くと日本人Mくんに会ったので一緒にランチをとることにする。カフェテリアにはMはいなくて、仕方ないのでDともう一人と女性Lとインド人Bにおにぎりを配った。日本人Aくんもおにぎりを楽しみにしていたらしいが、予習ができていないのでまだ家を出られないということ。鶏ごぼうおにぎりは鶏とごぼうの炊き込みご飯。鶏×ごぼうというのは相性がいいと思う。日本のコンビニでもよく見た気がする。昆布と酒と薄口しょうゆを使ってシンプルだけどおいしく炊き上げた。皆さまの感想は日本人Mくん「やるなあ!!」D "・・・・・・・"(黙ってニヤリと笑うヒゲ面のアメリカ人)もうひとりのアメリカ人 "Good! Can you bring cake next week?"女性L "Thank you! I really enjoyed it!!"インド人B "It was very good!!"昆布×鶏のだしの味がわかったのかどうか不明だが、ひとまずよしとしよう。ところでMはランチのかなり後に学校にやってきた。「おにぎりもってきてたのにい!!」と言うと非常に残念がり、「ツギニモッテキタトキハ『オニギリアリマス』ッテメールシテ」と言った。福井県に1年滞在していただけあって、必要な日本語は知っているらしい。
2005.08.24
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今日はミクロ経済と統計の授業。事前課題があったりして、けっこうヘビー。授業は概要説明だったりして、まあまあまだ緊張もせず。終わると少し疲れてるけれど、サマースクールの初期に比べたら断然元気だと思う。ひとつは生活基盤が何とか整って、帰る場所があるということ。もう一つはやはり英語に慣れてきたということかもしれない。今日もお弁当はしょうがの炊き込みご飯のおにぎり。テラスで食べていたら、福井県に1年間居たことがあるというMが「オニギリ?食べたいなあ」と言ったので、そのうち持ってくることにした。帰宅後も予習・・・なんだけど料理して少し休まないと頭が働かない。晩御飯は手間いらずのモノにしたので、お弁当用の鶏ごぼうご飯を仕込んだ。
2005.08.23
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学校のメールをチェックしたら、元シェフのJからメールが来ていた。読んでびっくり仰天。~Jからの手紙(華岡が意訳)~やあTsumugi、週末は楽しかったかな?僕はあるオーガニック食品店に行ったんだけど、アーモンドプードルは売っていなかったよ。だけどヘイゼルナッツの粉をみつけたんだ。これはアーモンド粉の代わりとしてとても優秀だから、君のために一袋買ってきた。学校の君のメールボックスに入れておくよ。ボナペティ!!~私がちょっと質問したことを覚えていてくれたなんて!!素直にただただ嬉しく、感激した。これって「敵に塩をおくる」というよりも、「アメリカで日本人の小さな女の子が頑張ってるのう!!」という感じなのだと思う。(私は明らかに年下のクラスメイトからも時々こういう扱いをうける)そして「料理が好きで食べるのが好き」という強い気持ちを感じたのかも・・。学校のメールボックスには本当にヘイゼルナッツ粉が置いてあった。JもTsumugiのパーティーに招待しないとね・・・。
2005.08.22
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授業初日、学校に行くとみんなノートPCを眺めたり教科書を読んだりしてけっこうナーバスな様子。私はゆっくりとお弁当を食べてから、少しだけ教科書を読み直した。今期はすべて午後の授業なので比較的楽なんだけど、まあリハビリということでそれもいいかも。いきなり一限目の授業が変更になり、ちょっと出鼻をくじかれた感じ。今日はファイナンスと会計の二つ。どちらも仕事で触ったことはあるので多少は楽だけど、きちんと勉強するのは初めてなので頑張ることにする。何といってもあまり勉強しないことで有名な大学に通っていたので、アメリカ式の厳しいやり方に体を慣らすのが先決だ。授業は二つのクラスにわけて行われる。60人の授業というのはとても贅沢だ。そして先生が面白い。きちんと方針を説明し、ジョークを言い、学生に話しかけて退屈させない。ぼんやりする間もなく時間が過ぎる。会計の先生は金曜日に少し立ち話をしたので私のことを覚えていてくれた。"Hi, Tsumugi!!"なんて、声をかけられたので緊張がほぐれた。真面目に勉強するのは本当にひさしぶりだけど、ぼちぼちやってみることにする。
2005.08.22
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明日から授業が始まるので頑張って予習などしてみる。本読むのつらいなあ・・・しかも英語だし(当たり前か)。金融関係の授業だと知識が豊富だからまだましそうだが・・・。夕方ごろAくんが私のテキストを借りてコピーをして戻ってきた。(まだ買っていないのがあるらしい。)夕飯に誘ったが「・・・勉強する・・・・」と言って残念そうに帰っていった。彼も不安らしい。ちなみに今日の夕飯は・さばの味噌煮・きんぴら・蒸しかぼちゃと「地味めし」にしたが・・・おやつはブルーベリーのタルト。しかもアイスクリームつき。Rさんから手作りのブルーベリージャムを頂いたので焼いてみたが少し失敗。うちのオーブンとまだ会話ができていない気がする。
2005.08.21
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朝から買い物に行った。・・・と言っても、冷蔵庫の中は割と充実していたので果物・野菜を少々と特売品やケーキの材料を少し買ったのみ。帰宅後は引越し中のSさん夫妻に電話して夕食に誘った。Sさんはビジネススクールの2年生になる人で、学校では人気者。昨年留学生クラブを設立して部長をやっている。日本人としてはとても珍しいタイプだが、アメリカ人・留学生ともに幅広く付き合い何事にもとても積極的なのだ。面接のため学校訪問をしたときに案内をしてくださった際に、私はその人柄にとても感銘を受けた。合格後もなにかとお世話になっていて、足を向けては寝られないのだ。Sさん夫妻とAくんも呼んで日本語で晩御飯。せっかくお誘いしたのに作り置きをフル活用したのが申し訳ないメニューだが・・・・枝豆・温めた豆腐に鶏みそを添えて(鶏みそは焼きおにぎり用作り置き)・ラタトゥイユ(冷凍保存)・ワンタンスープ(ワンタンのあんは先週のぎょうざのあんと同じもの)・炊き込みご飯(以前にも作ったしょうが&枝豆)・アイスクリーム本当はタルトも出したかったのだが、タイムマネジメントの悪さから断念。代わりにブランデーチェリーのアイスクリーム&クッキー。Sさんの奥様は私やAくんと同じ年で、とても感じの良い方。私も日本語での女の子会話を楽しんだ。SさんとAくんによると私のアパートはとてもくつろげるらしい。二人ともリビングでクッションやソファの上に寝転んでいた。「このクッションが気持ちいいんだよね~!!」などと言っているが・・・・私の家ですから!!!
2005.08.20
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今日はとうとうオリエンテーションも最終日。まずはPC持参で学校でのアカウント取得やツールの使い方のレクチャー。大学内は無線LAN環境が整っていて、学生はほぼ全員ノートPCを持って登校。各種連絡・授業のプリント・資料などもPC経由で入手する。日本でも最近はそういう学校もでてきたようだが、アナクロな我が母校では・・・多分まだだろうな・・。ランチはサンドイッチのランチボックスを各自食べる。私は台湾から来た女性2人とチャイニーズアメリカンRとAくんとでテーブルを囲んだ。話題は日本と中国のこと・普段食べるご飯のこと・ここに来る前の仕事のことなどなど多岐にわたる。午後は2年生のパネルディスカッションやクラブ活動紹介。ファイナンス・コンサルティング・マーケティングなどキャリア系クラブからビジネスウーマンの会・留学生の会など様々。オリエンテーションの締めでオリエンテーション委員たちにお礼を言った後、この1週間のスライドが映された。みんながだんだん打ち解けていく様子がわかる。夜は庭でバーベキューディナー。家族を呼ぶこともできて、同級生のパートナーや子供たちを紹介してもらう。その後はバーへ行き、散々飲んで話す。来週からとうとう授業が始まる。勉強は本当に大変だろうし不安はいっぱいあるがとても楽しみだ。同級生も上級生も職員もみんな本当に暖かい雰囲気があって、この学校を選んで正解だったと思う。これから2年間学生をやれること・アメリカで勉強できること・MBAコースで勉強できることなどどれをとってもとてもexcitingだ。
2005.08.19
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今日はハードな1日。まずは8人前後のチームでまたまた"Scavenger Hunt"をした。私のチームは6人でルーマニア出身のMとAくんと私が留学生であとはアメリカ人。「チーム活動に慣れる」「大学全体に慣れる」「仲間を知る」という主旨のようだ。ハントの指示がスラングを混ぜたなぞなぞのようになっていて、ちょっと私には意味がわかりにくかった。だけどサマースクールの間にキャンパスには慣れているので、近道や道案内を買って出てチームに貢献した。その後、スポーツセンターにあるアスレチックで遊ぶ。命綱をつけてロッククライミングめいたことをやるのだが、私は「高いところ苦手なので・・・」とパス。午後は有名な学者のスピーチがあったが、けっこうみんな爆睡していた。あとは全員に携帯端末が配られて、その使い方の講習。メールも電子手帳も無線も・・・なんていう機能のついたものだが私は紙の手帳派なのでちょっと困る。全員に配る必要ないと思うけどなあ・・・・。夜は学校の中庭で立食パーティー。昨日の反省を踏まえて、炭酸水しか飲まなかった。疲れが溜まってると酒が回るので。とにかく毎日盛り沢山だし、拘束時間が長いしでへとへとである。しかも英語で話しているわけだから。
2005.08.18
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ライバルと言えば思いつくのは江藤蘭世と神谷曜子・・・じゃなくて、私に強敵が出現した。いや、恋や勉強のライバルじゃなくて・・・料理のライバルだ。Jという優秀な2年生、オリエンテーション委員もやっていて毎日顔を合わす。このJ、ビジネススクールに来るまでの職歴がなんと「シェフをやっていました」なのだ!!職歴は多岐に渡っていて、同級生にも「前は空軍にいた」という人もいるぐらいだが「シェフ」はめずらしいぞ!!このJは「ワインの講習会」を学校で開いたりして、自他共に「料理なら俺に任せて!」という感じらしい。私が「料理もお菓子作りも好き」と言っていたのと、Aくんが「Tsumugiの料理はすごいよ。100%保証する」と言っていたので他の2年生が私とJを引き合わせてくれた。「このエリアのレストランのことなら何でも聞いてね。あと食材で入手できるところを知りたかったら聞いてね」と、にこやかに言ってくれた。ふーん、余裕かましてるじゃん。そして今日質問をしてみた。「タルトのクレームダマンドを焼くのにアーモンドプードルが欲しいんだけどどこで売ってますか?」Jはちょっと真面目で困った顔になった。「タルトを焼くのかあ、いいなあ!!だけどアーモンドプードルは・・・入手しにくいよ。フードプロセッサーで生のアーモンドを粉にするのがいいかなあ・・・」ちょっと意地悪な質問だったかも。AくんにJのことを話すと「いやー、絶対JよりTsumugiの味覚の方が繊細だろ!!『料理の鉄人』を学校のイベントで企画して勝つしかないだろ!!」・・・アメリカでも"Iron Chef"は放映されていて、結構人気なのだ。無勝手流の料理に自信はあるが、どこまで通用するのか?まずはJの技量をチェックせねば。私だって「食道楽」の誇りがあるのだ。
2005.08.17
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今日もビジネスフォーマルで登校。今日はキャリアについてのテーマで就職課の人や様々な企業の人(金融・マーケティング・コンサルティング)がプレゼンテーション。来年の夏のインターンシップを探さないといけない。気が重い。午後は「超・整理法」みたいな「生活を効率的にする方法」のレクチャー。これは面白かった。自分の生活の中での細かい仕事をきちんとこなしていかないとストレスも溜まるし、仕事もまわらなくなるということだ。記念撮影などを経て夜はHappy Hourに突入。やっぱり参加者は限られている気がする。酒が入るとみんなとにかく陽気になった。私はコークハイ一杯でけっこういい気持ちになり(疲れていたため)、楽しくカナダ人EやNYから来たLと踊っていた。そして久々に少林寺拳法の型も披露。"Tsumugi, you are too cool!!"なんて言われていい気になりながら、またAくんに送ってもらった。何だか酔っ払って、Aくんへとの会話を全部ドイツ語で返していた。ドイツ出身のMとしゃべりすぎたか?Aくんの車で話したが、私とAくんとMくんは結構頑張ってると思う。「日本人は他の国の人とあまり交流しないでいつもくっついてる」なんて言われたくないために頑張ってるのだ。だってせっかくアメリカで勉強するのだもの!!MBAという学位が欲しいというだけなら、今は日本でも取れる学校がある。アメリカで勉強するからには思い切りその醍醐味を味わいたい。
2005.08.17
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とうとう始まった~!!オリエンテーション。朝は8時からビュッフェスタイルの簡単な朝食が出ていて、ひたすら同級生たちと自己紹介。Math Campや昨日の留学生オリエンテーションのおかげでけっこう知り合いもできていてリラックスしている。今日のドレスコードは「ビジネスフォーマル」なので久々にベージュのスーツにトルコ石のピアスと指輪を合わせてみた。私がこれから勉強するのはビジネスである。・・・日本ではおそらく「MBA」と言ったほうが通りがいいのだろうか?日本では最近MBAという単語だけが一人歩きしていてMBAコースが大学院であることを知らない人も多いようだ。MBAは"Master of Business Administration"のことで日本語では「経営学修士」ということになる。弁護士資格などとは違って、MBAは資格ではない。ただの修士号だ。だが最近日本でも「MBAが取りたい」という人が多いのは、MBAを持っている人=「ビジネスで成功する人」というちょっと前のアメリカでの神話がまだ信じられているのかもしれない。日本でMBAを持っている人を何人も知っているが、確かにバリバリ仕事をしていて、人生に対して積極的な人が多い。そんなMBAコースに奇跡的に(?)合格してしまったのだから頑張るしかないのだけど、「大丈夫か、私??」などという気持ちが起きたりもする。ともあれ、今日は学校の学生委員会や学部長や入試委員なども総出で歓迎してもらった。有名どころのゲストスピーカーのスピーチやチームでの活動など盛りだくさん。そしてランチやブレイクにはサンドイッチやサラダやクッキーやケーキなどをほお張りながら同級生とひたすら話をする。みんな自分に自信があって、思うところがある人ばかり。学年全体で120人、留学生比率は38%、女性比率は31%、平均年齢29歳とビジネススクールの構成としてはちょっと珍しい数字も目を引いた。(他の学校では学年が少ないところでも200人前後多いと500人、留学生比率は25~30%程度、女性比率も25~30%、平均年齢27歳というところだろうか?)帰りはAくんに車で送ってもらいながら「今日は疲れたね~」とぐったり。私とAくんとMくんの日本人3人はお互いに固まらないように意識していたので、とても消耗したのだった。今日一番嬉しかったのは、ドイツ人のMが「グラッシュズッペ」のレシピをくれたことと(英訳なし)、韓国系カナダ人のEが言った一言。「Tsumugiは私の友達だから!!」
2005.08.16
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オリエンテーション後、Aくんにお願いして韓国スーパーに連れて行ってもらった。昨日急に米が切れてしまった・・・というか、封を切った米がもち米であることが判明したのだ!!せっかく来たので米のほかにも色々と見て回る。鮮魚コーナーが特に魅力的だ。さば・いか・さんま・鯛などなど、普通のスーパーでは絶対にお目にかかれない鮮度と種類が私を誘っていた。わたしはガラスケースの小ぶりのさば一尾を買い、はらわたを掃除してもらった。帰宅後すぐに包丁をとぎ、三枚おろしに初挑戦。さばは身が柔らかい魚だから大名おろしでOKね、といいつつさくさく作業。実際にはこれが初挑戦なのだ。亡くなった祖父が魚の仲買の店をやっていた影響で、父母ともに魚の扱いはお手のもの。私は幼い頃から祖父母と父母が魚をおろすのをずーっと見て育ってきたのだ。あなどれない「門前の小僧」である。あっさりとさばの切り身とあらができあがった。今日は新しいうちに塩焼きにしてみた。中骨はこんぶ・キャベツ・しょうがと薄口しょうゆ少々であら汁にした。(゚д゚)ウマー(゚д゚)ウマー(゚д゚)ウマー!!!!サーモンや名前も知らない白身魚のムニエルよりもずーっとずーっとごちそうだ。
2005.08.15
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今週はいよいよ大学院のオリエンテーションウィークである。今日は留学生用に留学生委員会主催のオリエンテーション。朝8時に学校へ行くと朝食が用意されており、みんながコーヒーなどを飲みながらしゃべっている。英語スクールで一緒だった韓国人コンビも発見。Math Campで既に顔見知りの人もいる。日本・中国・韓国・台湾・タイ・インド・イラン・トルコ・ドイツ・ルーマニア・ロシア・アイスランドなどなど国籍はバラバラ。簡単な自己紹介をして、委員会からの情報説明や多文化への理解についてのレクチャーなどがあった。その後ランチバフェでまた沢山の人とおしゃべりだ。ドイツ人の彼女が私のほしがっていたレシピを入手してくれたという。「英訳しなくてよいよ」と私は言い、ザッハトルテやりんごのケーキを焼く約束をした。留学生としてこの大学院でやっていくっていうのはとても大変なこと。だけどそれぞれに思うところがあってここへやってきたのだ。いい仲間になれるといいと思う。
2005.08.15
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本当はパスタを食べる予定だったのだが、昼過ぎから急に餃子が食べたくなった。冷蔵庫の中には・・・普通の豚肉はあるがひき肉はない。餃子の皮もない。小麦粉はある。キャベツ・しょうが・ねぎ・にんにくしょうゆはあり。・・・・ええい、作ってしまおう。決めた瞬間に豚肉を冷凍庫から出し、干ししいたけと干しえびを水に漬けた。皮は中力粉と熱湯をこねてラップし冷蔵庫へ。キャベツは塩を振ってレンジでチンしてしんなりさせみじんぎり。豚肉はみじんぎりにした後、たたきのように包丁で丹念にたたいた。コクを加えるためにベーコンのみじん切りも少し入れる。しいたけとえびとねぎももみじん切り。これらをボウルに入れてよく練って、すりおろししょうが・コーンスターチ・塩・しょうゆ・ごま油を加えて再び練る。皮の生地を30等分し、コーンスターチを手粉にしてのばしつつ餃子を包む。市販の皮より厚めだが、モッチリ感を期待ということで。フライパンを強火で熱し油を引き、餃子を並べる。焦げ目がついたら水を加えてふたをし、中火にする。水がなくなったら出来上がり!!同級生Aくんも呼んで餃子の会。Aくんいわく「ビールに合う!!うまい!!」とのこと。ジューシーで皮はもっちり&パリパリで大成功!!つけだれはにんにくしょうゆと酢とごま油で。酢はりんご酢かバルサミコ。バルサミコは中国の黒酢のコクにも似ているので、中華にも合うと思う。豚肉にはフルーティー系の酢を合わせたいと個人的には思う包むのが少し面倒だけど、餃子もたまには食べたいもんね~!!
2005.08.14
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週末には次の週の分の食料を買い出しに行く。私は車を持っていないので自転車で行かなければならない。いちばん近いスーパーまででも自転車で20分ぐらいかかるので結構大変だ。ひとり暮らしでまとめ買いというと計画的にやらないと食料を無駄にしたり食費がかさんだりしてしまう。私はスーパーのチラシと冷蔵庫の中身をチェックして簡単なメモを必ず持っていく。アメリカの食料品では日本より安いものと高いものがある。米・果物・たいていの野菜・肉・パスタ・小麦粉など粉類・卵・チーズ・生クリームは安い。缶詰・酢・ドレッシング・豆なども安い。アイスクリームやケーキも安い。高いなあと思うのは魚・一部の野菜(しょうがなど)だろうか。牛乳は1ガロン(約3.8リットル)で買うと安いが約1リットルのボトルだと日本と変わらない。そして、何かのサービスが付加されている物は少し高い。たとえばフルーツ入りのヨーグルトの小さなパックは80セント前後もする。プレーンヨーグルトは日本よりとても安いのにだ。有機栽培の野菜やオーガニックフーズも高い。平均すると普通に自炊する分には食費は日本より安くつくだろう。私が普段行くのはGIANTという食品スーパー。他のスーパーもそうなのだが、会員カードのようなものがあってそれをレジで見せないと安売り価格で買い物ができない。年会費などはまったく要らないので、私はもちろんアメリカにきてすぐに作った。そして、GIANTはたいていのものにプライベートブランドの製品を作っていてこれが安いのだ。たとえば日本でもおなじみのフィライデルフィアのクリームチーズは2ドル程度だが、GIANTブランドのものだと1.8ドル程度。しかしよくセールになるので私は99セントでまとめ買いするが・・・。そんなわけでGIANTブランドは家計を助けてくれている。あとは先週初めて行った朝市も物が安くて新鮮なので気に入っている。誰かが車に乗せてくれるときは、少し遠い韓国スーパーと中国スーパーに行って和食の材料を買い込む。日本スーパーに比べると格段にアジア食材が安いのだ。キッコーマン&ヒガシマルのしょうゆ、こんぶ、いりごま、ごま油、ひじき、干ししいたけなどを買いだめしてある。そしてRさんが教えてくれたTRADER JOE'S。ここはオーガニックのスーパーでパン・野菜・養殖でない魚などとてもいいものばかり売っていてしかも普通のスーパーよりも安いものが多い。近くでないのがとても残念である。倹約と楽しみのバランスをとりつつうまくやっていくためには、知恵を絞ることも必要だ。ドイツにいた頃は父の転勤だったので、日本食料品店で高い日本食を沢山買ったりしたが私費留学の現在はそんなことはできない。それに、ドイツで日本のやりかたにこだわりすぎたかなあ・・という反省もしている。アメリカで普通に手に入るもので私なりの「日本人の食卓」「日本人の生活」を作っていくことがわたしの目標だ。例えば日本から輸入されている「さば缶」でなくアメリカの「さば缶」を買うとか。すしめしを作るのに高い輸入品の「ミ○カン米酢」ではなくHeinzのリンゴ酢を使うとか。そんなわけでスーパーでは目を皿にして「使える」モノをチェックしているので、とても時間がかかる。しかしスーパーが私の楽しみになっているというのも、けっこう安上がりかもしれない。
2005.08.13
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昨日でMath Campは終わり、来週はいよいよ大学院のオリエンテーションが始まる。そんなわけで今日と土日で夏休みらしきものが終わってしまうのだ。又借りの部屋の期限になったので、久しぶりにキャンパス内のアパートを訪れてきれいに掃除した。私に部屋を貸してくれたMylynhもKatieも全員アパートを出るらしく、リビングやキッチンは荷造り用の箱が転がっていてかなりモノが減っていた。「すごくさみしい気分」とKatieは言った。この部屋はアメリカ到着4日目から何週間かお世話になり、アメリカの生活のことを色々と教えてくれたので私もとても寂しかった。ルームメイト4人が協力して居心地の良いアパートを作り上げていたのが、何とも快適であたたかかったのだ。Mylynhに鍵を返し、私のアパートにも遊びに来てくれるように言って部屋を出た。昨日のHappy Hourでニューヨークから来た同級生が言っていた。「この辺りは郊外だから自然がとても美しくて快適で、だけど時々自分が旅の途中にいるような気分になるの」私もまったく同じことを感じていたので驚いた。旅行ではなく、地域に根ざして地に足の着いた生活を送っているつもりでもやはり少しだけ「旅行気分」が残ってしまう。又貸しの部屋がなくなって、私の基地は本当に私のアパートだけになった。忙しくてとても大変だと言われる大学院での勉強を、地に足をつけてやっていきたいと思う。
2005.08.12
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やっとMath Campも最終日になった。今日のテーマは「割引現在価値の応用」と出た~「微分」。割引現在価値は職場の試験でもよくやったので適当に流した。「微分」は高校3年以来のご対面だった。微分の計算法の基礎から説明されるうち、記憶がだんだん蘇ってきた。知ってる知ってる、これ知ってる!!ここでも手が勝手に動く。周りを見ると、けっこうみんな頭を抱えていた。隣の席のNやインド人Bもけっこう苦戦中だった。ランチは今日はオープンサンド・・・というか、色々なパンと具が並べてあって、好き勝手にサンドイッチを作れるというもの。私はフォカッチャ風のパンにターキーブレスト・チーズ・ピクルスなどをはさみ、ポテトサラダをとった。ドイツ人の同級生にドイツ語で話しかけてみて、ちょっと会話。私「アメリカのパンにはうんざりしてない??」彼女「してる!!」私「"ヌッテラ"(ドイツでポピュラーなチョコレートスプレッド)が食べたくなるでしょ?」彼女「なる!!」しまいには、私が探しているある料理のレシピについて「両親が送ってくれるから、あなたに渡せると思うわ」と約束してくれた。まったく、何という会話なんだ・・・。放課後は学生街のバーでHappy Hourである。ビールを飲みながら、クラスメイトたちとおしゃべりをくりひろげる。専攻を何にするかの話、ボーイフレンドの話、旅行の話、新しいアパートの話などなど。本当に色々なタイプの人がいて、色々な経歴の人がいて、だけど感じのいい人ばかり。この学校にして良かったなあ、なんて日本人Aくんと話す。Math Campには参加していなかったもう一人の日本人Mくんとその奥さんが途中から参加し、おしゃべりはさらに盛り上がった。Aくんが「Tsumugiはめちゃくちゃ優秀なシェフだ。いや、マジで!!」とみんなに言ったので、私も「料理もお菓子作りも両方好き!!日本料理はもちろんだけど、ヨーロッパに住んでいた頃に色々な味を経験したので何でも作れるよ」と、大風呂敷を広げた。「アメリカでアルデンテのパスタが食べたかったら、うちにくればいいよ」とも言ってしまった。料理の話題でひとしきり盛り上がった。みんな「Sushiを作れ!!」だの「チーズケーキ焼いて!!」だの、反応がすごいすごい。本当に料理する人が少ないようだ・・・。Aくんも私もMくんに会うのは今日が初めてなので、4人で中華デリでおかずを買って私のアパートで晩御飯。ブロッコリ&牛肉炒め、麻婆豆腐などをご飯にのせて食べた。先日作った漬物も好評で一安心。デザートはアイスクリームにお好みでレーズンを添えた。みんなで情報交換と今後の不安や楽しみの話をした。いい友達がたくさんできそうなのでとても楽しみになってきた。「一生の友達を作りたい」というのが、留学を決めた理由の一つだから。
2005.08.11
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昨日でMath Campがどんなものかわかったので今日はかなり気楽に登校した。午前中は幾何で一次関数・二次関数などけっこう楽勝。二次方程式の解の公式や頂点の座標の求め方なんて、手が勝手に動く。そして出た!!指数関数や対数。eとかlogとかなんてすごく久しぶりで懐かしい!!「eを底とする対数」なんて懐かしすぎ!!計算方法を忘れているかと思っていたけれど、やりだすとこちらも手が動く。クラスではけっこうみんな苦労してたり、演習問題に戸惑ったりしていた。高等学校までの日本の数学の水準は世界一というのは嘘ではないのかもしれない。ランチは今日も用意されていて、バゲットのサンドイッチだった。バゲットはサワードゥではなくてわりとまともなフランスパンだったので嬉しかった。(アメリカでは貴重なのだ)ハムやターキーブレストやチーズや野菜が信じられない厚み(1センチ以上あり)ではさんであって、ボリューム満点。この点ではサンドイッチ好きの私としては日本よりアメリカのサンドイッチの方がが好きだ。お腹いっぱいのところに午後は金利計算や現在価値の講義。私は銀行で働いていたので、この程度の内容なら楽勝だった。放課後はクラスの何人かでバーに行き、明るいうちからビールを飲みつつ歓談。学期が始まったらこんなにのんびりできないからね。
2005.08.10
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今日から"Math Camp"が始まった。"Math Camp"というのは文字通り「数学キャンプ」の意味で、大学院の授業で必要とされる数学の知識をおさらいしようというもの。Campだが合宿ではなく、3日間の集中講義だ。しかし不安がいっぱいだ。高校卒業以来、あまり数学はやっていないししかも英語で考えなくてはならないのだ。先週までのサマースクールも英語での授業だったが、あれは「外国人が英語を学ぶための授業」。今回のは「英語が話せることを前提とした授業」なのだ。注意事項に「関数電卓持参のこと」とあるのも、「そんなに難しいことをやるのか」と不安をあおる。授業はインド系アメリカ人の教授の講義。代数の基礎・確率・統計と進んでいく。GMAT(MBAコース受験に必要なテスト)で「英語で数学」は経験済みだがなんだか違った感触。「小数点第三位」だの「空集合」だの「標準偏差」だの懐かしい!!高校時代を思い出ししまった。講義の間に演習の時間を取ってもらえるのも嬉しい。数学は頭ではなく体で理解するのが私のやり方なので。とはいえこの講習は同級生になる人達との交流を深めることと教室で講義を受ける感覚を取り戻すことも目的。ランチは学校側から用意され、ホールはちょっとしたランチパーティーだった。(メニューはターキーブレスト・チキン・チーズなどのラップサンドにパスタ・ケーキ類など、わりと健康的なメニューだった)沢山の人と挨拶をし、顔と名前を覚えてもらえるように努力する。MBAコースだけあって、個性的な人が多い。夜は同級生の日本人Aくんと同じアパートに住む、2年生の女性に招待された。タイ人の同級生に紹介されたり、2年生の話を聞いたりと楽しい夜だった。
2005.08.09
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朝寝しようと思っていたのに、目覚めたのは結局7時台で睡眠不足の気分。ゆっくりと朝食をとった後、急に戦隊が見たくなり、『タイムレンジャー』と『ダイナマン』を観て一人でキャーキャー言う。(ビデオをDVDに焼いて持ってきたのだ。)「タイムレンジャー」は働いていた頃、ある意味一番辛かったときに観たものなので感慨深い。そして「ダイナマン」!!やっぱり私は春田さんが好きだ。今も昔も。昼前から2時半頃まで爆睡した。眠さに身を任せてぐっすり眠ったのは久しぶりだった。困ることなのだが、アメリカに引っ越してきてから時間はあるのに睡眠時間は少ない。毎日毎日新しいことが起きてとても楽しいのだが、常に興奮しているようだ。「遠足の前夜」の様な状態が常に続いているといったらいいだろうか。私の悪い傾向なのだが、夢中になると休みをとらずに何でもとことんやってしまう。一日中キッチンでいくつもの保存食をつくったり、すみからすみまで掃除したり。「きちんと休む」ことを留学中に覚えないと、もっと年を重ねたときに困る気がする。反省反省。とはいえ、難しい。大学は自宅通学だったし、就職してからはずっと会社の寮に住んでいたので本当の意味での「一人暮らし」は初めてである。自炊も初めて。もうすぐ始まる勉強も初めて。しかも初めての国で。わくわくするなという方が無理なのかもしれない。昼寝の後は学校の近くのドラッグストアへ散歩がてら買い物。ゆーっくりゆーっくり歩いて往復した。夕食も煮豆・蒸しかぼちゃ・きんぴらなど作り置きで簡単に。MOJOさんの『星雲仮面マシンマン』を聴きつつ、ぼーんやりした。
2005.08.08
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今日はのんびりだらりと掃除をしたりカウチポテトをしたり昼寝をしたりして過ごした。どこにも出かけない日もたまには必要である。土日はおやつ解禁日と決めているので、Ben&Jerryのアイスクリームにチョコチップクッキーを添えて食べた。さて今日の晩ごはんであるが・・・・Spotのハーブ焼き・ラタトゥイユとてもおいしくいただけたので満足満足。何せ、魚だというだけでかなりのごちそうなのだ。この"Spot"という魚、いつものスーパーの魚売り場で見つけた。大きさは干物にする鯵くらいだろうか?辞書で"Spot"と引いても「えらの部分に黒い丸がある魚」という、何とも頼りない解説しかなかった。(黒い丸があるからSpotと呼ぶらしい。)ネットで検索しても日本での情報はない。日本にはいない魚なのかもしれない。当地ではこの近辺の州の海岸沿いでこの時期よくとれる魚らしい。「天然物」かつ「地元」のものなので安心だし、はらわたを処理してもらって頭つきで買えたので新鮮さはそのままである。おまけに地元だからか驚くほど安かったのだ。料理前の状態↓とはいえ、チャレンジャーの私でも若干不安ではあった。変なにおいや味だったらどうしようか・・・。リスク軽減のためシンプルな塩焼きは避けようと思い、塩・こしょう・ローズマリー・バジルをまぶしてキッチンペーパーにくるみラップして冷蔵庫に入れておいた。しかしこの魚、とてもおいしかったのだ。味は鯵を少しあっさりめにした感じだろうか?ごはんともよく合う。2匹で1ドル20セント程度と破格なお値段だったので、かなり得した気分だ。ラタトゥイユも野菜の甘味と香りが凝縮されて、大成功だった。東京のフレンチレストランで夏場はよく食べていたが、作るのは初めてである。本来ははフランスの家庭料理なので人によってレシピが違うらしい。私も2つのレシピを参考にしつつ、分量も作り方もまったくもってアバウト(いつもそうだが・・・)。私の好みの味においしく仕上がったので、大満足である。あと3回分くらいはしばらく保存しておけるし、多種類の野菜を少しずつ食べられるのもうれしい。結果的に今日のディナーは「なんちゃって南欧風」になった。
2005.08.07
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今日の晩御飯のメニューは・ラムステーキ・マッシュルームのソテー・蒸しじゃがいも・蒸しいんげん・ラディッシュ週末は時間があるので食べたいものをこころゆくまで楽しめるのが嬉しい。「ごちそう」と言っても、肉がとても安いのでコスト的には塩鮭よりも安いおかずだと思う。ステーキにしたらじゃがいもは絶対に外せない。小さい頃からじゃがいもが大好きだが、ドイツにいた頃に肉料理の付けあわせといえば山盛りのフライドポテトかザルツカルトーフェン(塩ゆでじゃがいも)と相場が決まっていて今でも「肉の味」と「じゃがいもの味」がセットでないと寂しいのだ。さすがに揚げたじゃがいもはもうきついけれど。朝市で買ったマッシュルームをスライスして、肉を焼いたあとのフライパンでソテー→白ワインで仕上げというのも美味しい。私は実はラムが大好き。牛肉よりも好き。東京でレストランを食べ歩いていた頃、メインは散々悩んだ末に子羊のローストにしてしまうことが多かった。たまにはボリュームのある肉料理を楽しむことにしている。肉を頻繁に食べることも食費の面では可能だし献立を考えるのは楽なのだが、体のことを考えてそうならないようにしている。だから、たまに「どどーん」と思い切り楽しむ。こういう日を気持ちよくむかえるために、普段はマックやバーガーキングでの食事はしないつもりだ。
2005.08.06
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先日、通学路で"Farmer's Market"という看板に気づいた。毎日通っている場所なのだが、車のための看板だったので気にとめなかったのだ。看板によると「5月から11月までの毎土曜日、7時から12時まで」とのこと。さっそく場所を地図でチェックし、土曜を待った。いつも行くスーパーで野菜も果物も買えるし、十分安いとは思う。しかし、例えばマッシュルームが1ポンド(約454グラム)のパック売りだったりすると一人暮らしの私には高くつくのだ。それになぜかマッシュルームがスライスされて売られていたり、鮮度がイマイチのものが混ざっていたりもする。そして、数種の夏野菜を使った「ラタトゥイユ」を食べたくなったので少量ずつ多種の野菜が欲しかった。場所はすぐにわかった。予想よりかなり小さい朝市だが、野菜・果物・自家製パン・ケーキ・はちみつ・花などが色とりどりだ。ざっと一周してみると、スーパーよりかなりモノが安いし新しい。ズッキーニやなすやキャベツ丸ごとなど色々と買い込んだ。安いので花も買った(2本1ドル)。新鮮な桃7個で3ドルは安い。かなり満足である。ドイツにいた頃も朝市は生活に欠かせなかった。地元の果物や野菜がが安く売られているので、あちこちの朝市に足を運んだものだ。スーパーも面白いけれど、できればまた来ようと思う。
2005.08.06
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「フォーマルな格好で出席してね」Kimが数日前に言ったのは半分冗談だとわかっていたのだが、少し着る服に悩んだ。早いもので今日はサマースクールの修了式だ。短期滞在のためおめかし用の服を持ってきていない人も多い。しかしD2クラスで最も「個性的」と言われた私だ。3年前上海に出張に行ったときに買ったチャイナドレスを着用することにした。私は昔からチャイナドレスがとても好きで、自分で作ってしまったほどなのだ。コットンのハイビスカス柄の布で作ったチャイナドレスを先日着ていったときはみんなが絶賛してくれたので、今回はパーティー用みたいな着こなしにチャレンジ。会場ではまだ人がまばらだった。KimとDr.Jillが私の姿を見つけると、ドレス姿をほめてくれる。とてもCuteとかPrettyだそうだ。男性はカジュアルだけどネクタイを締めている人も多い。女性はクリーム色のチャイナドレスが1名(中国系の女の子)、イタリアの女の子の白いジャケット&パンツの胸元におおぶりのターコイズネックレスというのもかなりかっこいい。韓国の生徒たちはなぜかみんないつもの格好だった。「Tsumugi、かっこいい!!」我がクラスメイトたちがやってくるたびに絶賛してくれた。よかったよかった。着てきた甲斐がある。セレモニーでは校長や教頭のスピーチに続き、我らがKimの編集したスライドショーを観た。折りにふれ撮ってきたみんなの写真だ。間にみんなのコメントやあたたかい言葉がはさまれる。「覚えるために学んだことは忘れるが、理解するために学んだことは忘れない」「終わることを悲しまないで、それが起こったことを喜んで」短い期間だったがけっこう思い出ができたものだと改めて思う。スライドが終わると、何とKimが涙ぐんでいたので驚いた。Kimは先生たちの中で一番若くて、何とバーテンダーというもう一つの顔を持つ。早口で自分の意見をはっきり言うし、いつもポジティブで元気。そのKimが涙ぐむとはなあ・・・我々のクラスもけっこう頑張ったということなのかな。そして一人ひとりに修了証が渡された。Dr.Jillが我々のクラスについてコメントしてくれた。「今後、大学院進学をひかえた人も多くてとても優秀な人たちでした」ちょっと照れる。自分の国に帰る人、アメリカで進学する人、もう一度このスクールで勉強する人、みんなそれぞれの道をゆく。
2005.08.05
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今日は担任のDr.Jillのオフィスへ成績表をもらいに行った。クラスメイト一人一人の時間が決まっていて、完全に個人面談なのだ。語学学校の成績表といっても、その評価はアメリカらしく結構シビア。出席率・テスト・宿題・課題・クラスへの貢献などの観点から評価され、何と「落第」もありえるのだ。まさか落第はしないと思うが・・・いや私のことだからありえるかも。宿題に対する姿勢とか、真面目じゃないときもあったしなあ・・。うーん・・・。緊張しながらDr.Jillのオフィスへ入った。挨拶したあと成績表を受け取った。総合評価は何とSだった。かなりびっくり。昨日の試験の結果も、なぜか初日の点数よりも上がっていた。Dr.Jill にコース全体への感想と先生たちへの感謝を述べた。この成績表で面白かったのはもう一人の先生であるKimのコメント。「Tsumugiは個性的で陽気でクラスの楽しい面を作ってくれました。彼女の学習とクラスメイトに対する態度は周りを元気にするものです。彼女は今後も参加するクラスすべてを明るくするでしょう。」(意訳)クラスではおとなしくしていたつもりなのだが・・、そんなに面白いことしてたかなあ?Kimもかなり"unique"だと思うが、そのKimから"unique"とコメントされる私っていったい・・・?しかし、この国では"unique"はほめ言葉なのである。喜んでいいことなのだ。
2005.08.04
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昨日がサマースクールの授業最終日で実は今日はテストだった。テストといってもTOEFLの形式を踏襲したようなものなので、事前の勉強なんてやりようもなくやる気もなし。夜更かしして、「今日はお弁当作らなくてよいわ~」なんて言いながら起きて、いつもどおりはらいっぱい朝ごはんを食べた。しかし・・・試験会場に行ってみると人が少ない。ざっと見て3割くらい少ない。「今日テストだって忘れてるのかしら」他のクラスの先生が心配そうにしていた。我がD2クラスでも・・・何人かいない。Pもいない!試験はけっこう時間がかかる。作文・ヒアリング・文法・読解と各パートごとに時間が割り振られているので早く終わっても次のパートに進むことができない。私はあまり深く考えないでとにかく速く進み、見直しもしなかった。終わったときの解放感と言ったら!!!試験後はRさんと学校のそばのサンドイッチ屋でランチ。秋からのことなどを話しながら、チキンサラダのサンドイッチをほおばった。Rさんは秋から大学に編入して勉強。私は大学院で勉強。不安と期待が入り混じるといった心境。そしてまたまた料理の話。毎日の献立を考えるのはひと苦労だけど、けっこう楽しいもの。明日は担任の先生と個人面談がある。少し緊張するが、今日ものんびりしたい。
2005.08.03
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明日テストはあるが、今日は宿題がないので非常に解放感がある。私はPを夕食に誘ってアパートに戻った。お茶を飲みつつ色々なことを話す。Pとはこの1ヶ月、本当に色々なことを話してきたように思う。Pが私の最終essayを読みたいと言ったので読んでもらった。じっくり読んだ後、彼女は言った。「第一段落だけで泣きそうになったよ」Pのために今日はパスタの基本的な作り方をレクチャー。非常に簡単なレシピである。フライパンにオリーブオイルを熱してきざみにんにくを加える。みじん切りのタマネギを弱火で炒めたあとに鶏肉を加えてソテーし、白ワイン・パスタの茹で汁・すりつぶしトマト水煮(缶詰。味付けしていないもの)を加える。塩・こしょうで味をととのえたら少し煮詰め、ちょうど茹で上がったパスタを加えて手早くソースとからめる。仕上がりにチェダーチーズを散らし、盛り付ける。「乾燥パスタは一人分100グラムが目安」「パスタ作りはタイミングが命。ソース作りとパスタを茹でるのを同時進行でやること」「パスタを茹でるときはお湯と塩を惜しみなく使うこと」などなどレクチャー。そして味は・・・「すごくおいしい。そしてTsumugiのレクチャーとレシピはとても実用的」とのこと。PはDCにある別の大学院で勉強するので、時々しか会えなくなるからね。パスタは一度覚えれば簡単なので、頑張ってマスターしてね。
2005.08.02
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始まった頃は「こんなに長い期間の語学コースに耐えられるかな」と思っていたが、けっこうあっという間だった。今日は授業最終日で明日のテストと木曜日の面談、そして金曜日の修了式を残すのみとなった。最終日なのだが、午前のReading&Writingの授業は相変わらず出席率が悪い。出席しているのはいつも決まったメンバーのみだった。Dr.Jillはいつもどおり丁寧に授業を進め、ランチをみんなで一緒にとることになった。ランチタイムはビジター用のカフェテリアにて、めいめいが好きなものを購入。私はお弁当持ちなので(とうとう一度も昼食を買わなかった)、場所取りをしつつみんなを待った。なぜかスシ(カリフォルニア巻き)のパックが大人気だった。私はチーズケーキを焼いてきたのでみんなに配った。みんなは大変驚き、喜んでくれた。「Tsumugiが焼いたの!?」「もちろん!!」何人かにレシピを教えてほしいと頼まれて快諾した。但し、英語に訳す時間はほしいと思う。午後の授業は最終のディスカッションとプレゼンテーション。ディスカッションでかなり疲れていたが、プレゼンの準備もそれなりにやったので頑張ることにした。私の今回のテーマは「Duke Ellington」で、ジャズの歴史や文化の変遷とともに紹介した。コース初期はプレゼントいうだけでプレッシャーを感じたが、今はけっこう慣れたように思う。授業が終わり、みんなバラバラと家路につく。明日のテストは儀式みたいなものなので、宿題のない放課後をゆっくり楽しむのだ。
2005.08.02
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土曜日にRさんに連れて行ってもらったオーガニック食料品店で冷凍まぐろを買った。日本で「オーガニックの店」と言うと何でもバカ高くて、食費が5倍くらいに跳ね上がりそうなイメージがあるがこの店は品物が上質な上に普通のスーパーよりも安いものが多くて感激した。この国では肉は「この値段でいいんですか?」と思うほど安いが、魚はちょっと高いし種類が少ない。しかし魚好きの私が肉や卵やベーコンのおかずだけで毎日は過ごすことはできない。仕方なしに手に入りやすい鮭などを使いまわすわけだが、最近ちょっと食傷気味だった。そこへまぐろですよ、まぐろ!!ごちそうだ~!!刺身は無理だが普通のスーパーで買うよりかなり安くて、冷凍の状態もよくて色もきれいだった。アパートに帰ってから一回分ずつ小分けにしてぴっちりラップして冷凍した。本日の晩御飯はまぐろに敬意を表して「ねぎま鍋」を作ってみた。材料と作り方はいたって簡単。なべに水を張り、昆布を漬けておく。昆布がふやけたら鍋を火にかけ、煮立ってきたらざくぎりにしたねぎの半分と砂糖少々を加える。再び煮立ってきたらぶつ切りのまぐろを加え、白ワインと薄口しょうゆで味を整える。再度煮たってまぐろに火が通ったら火を止め、ざく切りねぎの残りを鍋に放り込んでふたをする。しばらく蒸らす。(ちなみにねぎを2回に分けて入れたのはだしのしみたねぎと香り高いねぎの両方を楽しみたかったため。)アメリカ人は「まぐろといえばステーキ」のようだが、私としては断然ねぎま派。まぐろのだしで大量のねぎが美味しく食べられるのがポイント高いと思う。帰宅してすぐに鍋に昆布を漬け、まぐろを冷凍庫から出しておいたので晩御飯の支度に30分もかからなかった。手抜きの達人への道は続く。
2005.08.01
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え~と、毎日食べ物のことばかり書いているが私はちゃんと勉強している。午前中のReading&Writingの授業ではessayを書かされる。essayというのは日本語で言う「随筆、エッセイ」ではなくて、論文のことである。大学院入試の段階ではいくつものessayを提出したし、大学院での授業が始まったら沢山のessayを書かねばならない。日本人の私が英語で論文を書く際の難しさは英語で書くということそのものに加えて、英語を使う人々の理論展開の方法を使いこなすことにあると思う。日本語で論文を書くと、文章の構造が分かりにくかったり結論が曖昧であっても許される。しかし、英語で書く場合は・明確な結論・結論を支える根拠・根拠を理解するための具体例(より具体的であるほうが良い)をはっきりと書かねばならない。曖昧さが入り込む余地はない。サマースクールが始まってからいくつかのテーマで論文を書き、先生のDr.Jillに丁寧に推敲してもらった。「わかりやすい導入部分を書く」「原因と結果の展開」など、毎回役に立つテクニックを学んできた。そして今回のテーマは'Have you ever had the experience of being "other"?'~「『よそ者』であった経験はありますか?(私的に意訳)」使うべきテクニックは「似ているもの・異なるものの対比」である。テーマは毎回テキストのテーマにそって決められていて、この章ではアメリカに移住した経験を持つ人々や、その二世・三世の人々また世界各国で亡命などの経験を持つ人々の文章が載っていてその人たちのアイデンティティーのよりどころや異文化を受け入れることの難しさについて書いてあるところが大変興味深い。語学学校のテキストでこういう話題をバンバン扱うから、英語そのものだけでなくアメリカという国への理解が深まるのだと思う。私は少し迷ったがドイツから日本に帰国した時のことを書いた。英語なので日本語で書くよりもさらにはっきりと生々しく当時のことを書かねばならなかった。さらにそれが自分の人格形成にどういう影響を及ぼしたかを考察した。感情に走ってはならない。これは「論文」なのだ。下書きその1を提出したときDr.Jillはその内容に大変驚き、当時の状況について少し質問をしてきた。彼女は日本在住経験のあるかなりの日本通で、私の書いた内容がショッキングながらも理解できるようだった。推敲を2回行い、今日決定稿を提出した。Dr.Jillはすぐに採点してくれた。結果は25/25の満点だった。当時の私と周囲との違いをきちんと対比しながら論理を展開したため、きちんとした論文になったのだった。驚いたのはこの後だった。大変興味深くよくできたエッセイなので、Dr.Jillがファイルを保存させてほしいという。私は喜んで電子メールでファイルを送った。この論文は頑張って書いたので大変思い入れが深いが、私が最も気に入っているのは結論だ。(Dr.Jillも「私はこの結論が好きだ」と言ってくれた)'Until now and from now on, I am myself and choose to be myself.'~「今までもこれからも私は私だし、私であることを選択する」
2005.08.01
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