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ポーポーとチャールスを連れてドッグビーチに行ってきた。このビーチでは犬の手綱を離せるので、ワンちゃんたちが元気に好き勝手に浜辺を駆け回れる、犬たちとドッグ・ラバーに人気の海スポットである。今日は天気がいいせいか浜辺ではいつも以上にたくさんのワンたちが走り回っている。犬とビーチが大好きな娘は、ポーポーとチャールスを連れてここに来るのをすご~く楽しみにしていたのだった。私もこの子たちが海を見てどんな反応を示すのか、大喜びでキャンキャンばしゃばしゃ波打ち際を駆け回ってくれるといいな~他のワンちゃんたちと元気に遊んでくれるかな~などと楽しみにしていたんだ。この子たちを飼ってまだ二週間ちょっと。どれくらい社交的なのか、トレーニングされているのかわからなかったので、まずは手綱を引いたまま波打ち際を歩く。――と、チャールスときたら、尻尾を振り振りジャンプして駆け寄ってくる社交的なワンちゃんたちに向かって唸るや、吠えるや…。うわ、あんなデカイ犬にまで…。食われるぞ、コイツ…。これで手綱を離した日には、他のワンちゃんに挑みかかってしまうか、本人溺れるか、行方不明になってしまう、とチャールスは今回フリー・ウォークを断念することに。手綱を引いたまま浜辺を歩いた。そういえばロストドッグホームのスタッフが、この子たちをトレーニングスクールに入れるようにって言ってたなぁ…。ポーポーの方はおとなしくついて来てくれていたので、思い切って手綱を外してみた。でもポーポーは思いきる必要もないほど、何の変化もなし。海と大勢のワンちゃんたちが恐いみたいで、しっぽを下げて緊張気味におどおどと、ひたすら私の足元をついてくるだけ。娘が一緒に波打ち際を走ろうと誘っても、恐がって全然海にも入らない。海を恐がっているのは、チャールスも同じだった。娘に手綱を引かれ、波打ち際まで連れて来られると足を突っ張って逃げ出そうとする。私たちはビーチに連れて来るのを楽しみにしていたのだけれども、どうやら2匹にとっては、ぜーんぜん楽しくないみたい…。明らかにチャールスもポーポーも海は初めてのようだった。思い返せば、オーストラリアで飼って、パピーのときからビーチを走り回っていたムムもロリィも海が大好きだったけど、東京で私たちと幼少期を過ごし、その後は私の実家の内陸に移ったモモちんは、海が嫌いだったのだ。日本からこちらに移って、初めて海に連れてきたときのモモもこんな反応をしていたっけ。慣れるまでしばらく時間がかかったんだった。海に向かって突進したい子どもたち、メェやムゥとは明暗を分け、ひたすら海に背を向けようとしているチャールスとポーポーを見ながら思った。この子たちはどんな犬生を歩んできたんだろう?たとえば、食べ物の好み一つとっても、一歳のチャールス君は、見た目は成犬といってもハートはまだまだ子犬だから、かなりフレキシブルに好奇心も旺盛で、あげるとたいていのものを喜んで食べる。でも4歳過ぎているポーポーちゃんは、食べないものもたくさんある。ポーポーは人間でいえば30歳を過ぎている。さぞかし嗜好やライフスタイルも出来上がっているだろうに…。思えば私も30歳でこの国に移住して以来、ラーメンが食べたい、梅干しは紀州梅じゃないと、納豆と海苔が、などと慣れ親しんだ日本の食品を恋しがっている。ポーポーも好物の食べ物とかあっただろうに…。会話ができないので本人に聞き出せないのが、とっても不憫。『Medium』の霊能者アリソンならポーポーの過去とかを霊視で見たりとかもできるだろうけれど、私には知る由もない。日々のなかで少しずつ試しながら観察しながら、この子たちを知っていくしかないんだ。一方この子たちもどんどん新しく好きになるものも出てくるだろう。ビーチもそのうち好きになってくれるだろう。結局チャールスは娘に引っ張られて嫌々2回数十秒ほど、ポーポーは足をちょこっと濡らしただけで、終わった。チャールス君とポーポーちゃんの(たぶん)海デビュー。
2010.01.31
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うちの新メンバー、愛犬チャールスを連れて、子どもたちの大好きな電車に乗って、シティへ行った。オーストラリアの夏休みも最後の週。現地校は来週の月曜日から始まるのだけれど、娘の通う土曜日だけの日本人学校は明日から始まるので、今日は娘にとっては最後の夏休み、貴重な日である。だから特別な一日を過ごすのだとメェは張り切っていたのだ。犬を連れて電車に乗ると言うのは、娘の夢だった。愛犬家のメェがこの間の8歳の誕生日にねだったものは、犬のぬいぐるみと、犬もいないのに小型犬を入れて歩けるドギー・バッグだったのだ。こちらでも犬を連れて電車に乗るには、犬用のバッグやケージに入れるか、マズル口輪をしなければならない。先週、ポーポーちゃんを連れて電車に乗ったときにはポーポーはドギーバッグに入ったのだけれど、今日チャールスは口輪をつけて乗車した。なぜにチャールスだけ口輪かと言うと、ジャンプ大好きなチャールスがドギーバッグに入るのを嫌がったから。ちなみに上の写真は先週の21日にポーポーをドギーバッグに入れて電車に乗ったときの写真である。なぜ今日の、口輪をして電車の座席に座るチャールス君の写真がないかと言うと、私がうっかりカメラを忘れて出てしまったせいである。そのまたちなみに、どうして2匹別々なのかと言うと、三歳児と八歳児、(訓練もされていない)犬2匹では、あまりに危険過ぎて自分にはコントロール不可であると私が判断したためである。だから二日に分けて、一匹ずつ、ね。で、今日は私も、去年末から「子宝ひろば」というサイトのメルマガで連載させていただいていたコラムが終わったので一息ついて、気持ちもうきうき大らかである。メェのささやかな冒険に付き合う気力も心の余裕も、ばっちしってところ。ところでメルマガの編集スタッフさま、どうもお世話になりました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。さて、捨て犬だったので、それぞれの経験はわからないのだけれども、たぶんポーポーちゃんにとっても、チャールス君にとっても「乗車」は初めての体験だったのではなかろうか?二匹とも、もう大興奮である。チャールスなどメェの膝の上で飛び上がっては車窓を流れる風景にはしゃいでいた。何やら彼を刺激する存在を窓の外に見つけては、キャンキャン言っていたのだけれど、口輪をしているので、キュルキュル止まりになってくれるので、ほっ。メェは良き飼い主として凛と振舞っていたけれど、息子のムゥの方は、もちろん大はしゃぎである。飛びゆく景色に興奮してはキャアキャア言っている。こちらは口輪がないので言って聞かすか(あまり長くはもたないけれど)、最終的にはペロペロ飴で釣るしかなかった。。。いずれにしてもお昼近くで電車が空いていたため、貸し切りボックス席状態だったのは幸いでした。ほっ。それにしても電車やトラム、公共交通機関に乗るたび思うのだけど、オージーは子どもや動物に寛容だ。小さな子には(お年寄りや妊婦さんにはもちろん)必ず席を譲ってくれる。そうして空いているとわざわざやって来て、にこにこ温かく接してくれたりする。ありがたいことである。さて、シティのメイン駅、Flinder Street駅に着いてからはチャールス君も口輪を外して、お散歩に。それから河沿いのカフェで遅めのランチを取る。ここも先週同様、テラスの離れ小島みたいなボックス席につけたので、ヤラ河を走るツーリスト用の遊覧船を眺めながらゆっくりのんびりと食事をすることができた。ちなみにメルボルンのカフェは犬にやさしいお店が多いのだけど、ここもワンちゃん用のお皿があって、水を出してくれた。チャールスもテーブルの下で、私たちが持参したドギースナックで軽めのランチを。ランチの後はヤラ河沿いの遊歩道をまたぶらぶら散歩した。橋を渡って、ぐる~と戻り、フェドレイション広場でお茶をしてからから駅へ。夕方近くで今度の電車は混んでいたけれど、ムゥもチャールスも歩き疲れたらしく、あっという間に眠ってしまった。こうしてメェの小学校2年生、最後の夏休みは終わり、チャールスは(ポーポーも)たぶん初めての乗車体験を終えたのでした。
2010.01.29
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ムムが逝く日に見た夢と、娘の強い希望から年が明けたらワンちゃんと縁組しようと決めていた。去年ブログにも書いたけど、夢は、私たちが捨て犬の保管所から捨てられて辛い境遇にある犬を一匹、引き取って飼うというものだった。夢の中で、その犬を家族の一員として自分の子どものように大切に育てることが、その犬のためだけじゃなく、私や、私たち家族にとって大切なのはもちろん、何か動物に関する宇宙的プロジェクトにとっても大切なのだ、と言われた。そのとき夢の中で引き取っていた犬は、ホワイト・ハイランド・スコティッシュ・テリアみたいな犬で、それは昔こっちで犬を飼おうと決めたとき、私の欲しかった犬種だった。その犬種を引き取るというよりもそこに私の欲しい犬がいることを象徴しているみたいな印象を受けた。犬をロスト・ドッグ・ホームから引き取ることは考えていなかったのだけれども、その朝、ムムが亡くなって、偶然とは思えなかったのだった。年明けに、と決めたのは、モモとムゥが逝って、せめて年内だけでも喪中にしたかったことと、オーストラリアで、もっとも捨てられるペットが激増してしまうのが、クリスマスから新年のホリデーに入る、この時期だから。私はRSPCAという動物愛護協会をサポートしているのだけれども、そのボランティア団体からも11月に、例年この時期は8万匹以上の捨て犬や猫が出てしまうので、それを救うためのキャンペーンのお知らせと、サポートを呼び掛ける手紙が来ていたのだった。なんでも子どもたちに犬や猫をクリスマス・プレゼントしたものの、後に続く旅行のさい、泊まる場所に困って(オーストラリアも日本同様、ペットお断りの宿泊施設が多いので)、捨てていってしまうのだそうで……さて、ホリデーから戻って来た私たちは早速うちのワンちゃん探しに乗り出していた。そうして、オリー君という1歳半の♂のマルチーズ×クロスを見つけたのだった。ちなみにマルチーズ「クロス」とは、マルチーズと何かの雑種って意味である。早速アドプト(養子ならぬ養犬縁組)を希望する申込書を送ったのだけど、三日後にオリーくんのおうちは決まってしまったとの連絡を受けた。残念だけど、オリー君、お家が決まって良かったね。それからうちのワン・ダーリンを探すべく、毎朝私はビクトリア州各地のロスト・ドッグ・センターのHPをチェックするのが、ダディンは電話で問い合わせをするのが日課となったのだった。で、15日の金曜の朝に発見したのだ。チャールス君という、1歳、♂のマルチーズ×を。ネット上でチャールス君の写真を見せるや、子どもたちもダディンも大喜び。このボランティア団体は直接、電話でアポを取ることができたので、9:00を待ちかねダディンが早速事務所に電話をして、チャールス君と面会することに!車を飛ばし、事務所でチャールス君との縁組希望を告げると、担当スタッフが連れてくるから、ケンネルの並ぶ裏庭で待つようにと言われた。外に出るや別のスタッフに声をかけられたので、チャールス君との縁組を告げると、「ああ、チャールスならこっちよ」と、彼女が白い小型犬を取り出してくれた。かわいい、なんてかわい~の。「あれ、でも、チャールスって4歳だった?」と、ダディン。犬舎の掲示板には、なるほど、「4歳」と表示されている。「チャーリー、4歳、♀、マルチーズ×」ん? メス???訝る間もなく向こうから白い小型犬を抱えた、別のスタッフが。どうやら「チャールス」と「チャーリー」と名前が似ているうえに、どちらも「マルチーズ×」と犬種まで似ていたために、スタッフに間違えられたらしかった。スタッフに誘われ、奥の芝生でチャールス君と私たちファミリーとの対面が始まった。はしゃぎ飛び回る子どもたち以上にチャールスはものすご~く元気で、大はしゃぎである。「この子、大好き! この子、引き取る!」と、メェはお散歩をさせてもらいながら宣言する。だけど、周囲からは犬の吠える声。犬舎に入れられた何十匹もの犬たちが、「出して、出して、ここから出して」と不安げに、哀しげに吠えている。その声を聞いているのが堪らなかった。1匹だけでいいのっ!?と、心が叫び始めていた。堪りかねてスタッフに、兄弟や同じ飼い主からきたのではない成犬を2匹同時に引き取ってもいいものか?と聞いてみた。と、芝生で引き合わせて問題がないようであれば大丈夫だ、と言う。これも何かのご縁かもしれない、と私はさっきのチャーリーちゃんの犬舎へ戻った。だけど、チャーリーは4歳となっていた。友達が6歳の犬をロスト・ドッグ・ホームから引き取ったところ実は十数歳の老犬だったため、引き取ってから二年目に危篤状態になっていた。また愛犬を失ってしまうのでは…と恐れる彼女を間近に見ていたので、できるだけ若い犬を探していたのだった。4歳といっても、その年齢以上に年をとっているかもしれないこともあるわけで…。チャーリーちゃんは犬舎の奥で眠っていた。私に気づいて立ち上がったものの、来ようか、どうしようか、迷っているようだった。「この犬はものすごくシャイだから」、とスタッフ。出してもらって、チャーリーちゃんを抱いた瞬間、この子だ!と思った。3年前に逝ってしまった、大好きなロリィちゃんに似ていた。その子は小さくて華奢で、ロリィはがっちりとおデブ犬だったのだけれども、なぜかロリィちゃんにそっくりだ、と思った。芝生で引き合わせると、チャールス君は尻尾を振り振り、チャーリーちゃんにすり寄った。2匹は喧嘩することもなく、一緒にじゃれていた。それから縁組のための手続きをして、犬を飼育する際の一般的話やチャールスとチャーリーに関する医学上の注意や情報を受け、縁組金(ほとんどが医療上の理由でかかった実費)を払って、2匹と一緒にロスト・ドッグ・ホームを後にした。1匹だけ引き取った子を、大切に大切に育てるつもりだったけれども、結局、私たちは2匹を連れて家路に着いたのだった。チャールスとチャーリーでは紛らわしいので、チャーリーはポーポーと改名した。どちらも捨て犬だったので、とりあえず付けられた名前だったそうなので。写真で右がチャールス君、左がポーポーちゃんデス。チャールス、ポーポー、うちに来てくれて、ありがとう。これから末長~く、どうぞよろしくお願いします!
2010.01.15
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娘の8歳の誕生日、8年前の今日、午後1時41分に娘はこの世に誕生したのだった。彼女は、帝王切開だったので、辛そうに泣きながら生まれてきた息子とは対照的、穏やかに出てきた。あのとき取り上げた娘を、医師が私の胸に載せてくれたのだが、ほとんど微笑んでいるかのような安らかな顔は今でも心に鮮やかに焼きついている。その彼女も今ではこ~んなに大きくなって。写真で私に寄り沿う娘の影を見やれば、彼女が私の背を追い抜いてしまう日もそう遠くないと思われる。嬉しさ半分、淋しさ半分。Happy 8th Birthday!!!
2010.01.04
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メルボルンから車で東へ2時間ほどの海辺の町で迎えた2010年。ホリデーハウスのベランダからは海が見渡せるし、ホリデー客で賑わう素敵なビーチなのだけど、私はここに来てから眠れなくなっていた。このホリデーハウスは、事前にインターネットで調べて、犬も滞在OKであることと(肝心のドギーたちは逝ってしまったけれど…)、海が見渡せるというのが気に入って借りたのだけれども、実は初めの印象からあまり良くなかったのだった。というのも、オーナーと管理会社の手違いで掃除がされておらず、宿泊前から薄汚れたタオルや髪の毛が床に落ちていたのだった。管理会社に電話をすると、急遽クリーニングサービス会社の方が来てくれたけど、その後もどこか落ち着かず、嫌な感じは拭えなかったんだ。。。それでも最初の3晩は何事もなく過ぎて。年明け1日の夜、真夜中に音楽で目が覚めた。女性シンガーのソロが響き渡るディスコ系で、私は聞いたこともない曲だった。近所でパーティーでもしているのかな~と、そのときは寝ぼけ頭で思った。けれど曲以外、人の声は全くせず、しかも外では雨が降っていた。雨音の中、女性の歌声とビートだけが響き渡っているのだ。???と思いつつ、起き上がってからも暫く続いていたのだけれど、ふいにぷつっと消えてしまった。その後はもう何の音もなく、しとしと降る雨音だけ。音楽も人の声もしないし、何だったんだろー、今のは? おかしいな~??と思いつつも、その夜はそのまま眠ってしまった。そうして悪夢はその翌日に起きた。ここに来てから何かそういう気がしなくて、私は日課にしている瞑想を全くしていなかったのだけれども、年も明けたことだし、と夕食後に瞑想を始めたのだった。瞑想を始めて暫くたつと海の方から喧騒が聞こえてきた。人の話し声とか犬のなき声。ビーチでパーティーでもしているのかな~と思っていたが、喧騒はますます騒がしくなってきた。何人かの男たちは酔っ払っているようで喚いたり、怒鳴ったり、悪態をついている。あまりにうるさくて瞑想に集中できなかったので、私は仏陀を思い浮かべ、マントラを唱え始めた。と、すーっと喧騒は不思議なことに消えてしまったのだった。瞑想を終えてから、ベランダに出てみたけれど、外は静かなものだった。霊的なものだったのかもしれない、と思いつつも、子どもたちに呼ばれて、家族の輪に戻ったのだけれども…。その夜は最悪だった。夜中の2時ごろ、今度は親子の声で起こされた。いかにも幼そうな男の子の声と、お父さん。真夜中の2時に子どもがふらついているとも思えず、瞑想時のこともあったので、私はただちに光をイメージしてマントラを唱え始めた。すると、すーっと、また声は消えてしまった。安堵しつつこのまま眠ってしまおうと思ったけど、幼い子どもの声だったので、無視して寝てしまうことにちょっと良心の呵責を感じた。過去の経験を思い出し、この人たちが何か伝えたいことがあるのなら、もしかして話を聞くべきなのかもしれない、とか。思ったとたん、喧騒がまた戻って来た。人々の話す声に交じって、怒鳴りちらす声や喚きまくる声に、大型犬らしき犬の吠える声が重なって。酔っ払っているのか、何人かの若い男性たちの今にも喧嘩でも始めそうな怒声や罵声がはっきりと聞こえてきた。すっごく暴力的で、霊だろうと生者だろうと絶対に関わり合いになりたくないタイプの、通りの向こうで目にしたら足早にUターンして逃げ出すであろう類のグループ。声はどんどん近くなり、そのうちなんとこちらに近づいてくる足音までもが聞こえてくるではないか!さすがに私はヒビってベッドから起き上がり、隣の部屋へ。リビングに行っても、それでも喧騒は聞こえてくる!これは本物、暴徒がなぜかうちを荒らしにやって来たのかも、ヤバイ!もしもに備え携帯を手に、ベランダのカーテンを開けたところ、ふ~と、その喧騒は止んでしまったのだった。時おり前の道を走る車と、遠くに静かな波の音が聞こえるだけで。気が、狂ったかと思った。。。それからは怖くなってしまって、いい年をしてダディンに一緒に眠ってくれるように頼み、家族全員で電気を煌々とつけて寝たのだった。翌朝、ダディンが街で見かけたという、今日日曜に隣町で開かれるニュー・エイジ・フェスティバルのことを思い出してくれたのだった。そういう怪しげなイベントなら、君の向こう岸な話にも耳を傾けてくれる人もいるかもしれないから、と。私は内心このままでは気が狂ってしまうかも…とビビっていたので、このタイミングの良さはシンクロニシティ!だと、もちろん飛び付いた。そうしてそこにはありがたいことに、いました、いました、霊能のプロの方々が。数の多さにどこに行こうか迷ったものの、クリスタルと一緒に仏像を置いてある、60代くらいの女性のところに。彼女はカードもルーンも手相も見ずに、霊視だけでやると言う。正面に座ったところ、名前を聞かれ、手を握られた。そうして開口一番、「あなたは霊的エネルギーにすごく敏感ですね」思わず私は昨日の夜、眠れなかったことを話していた。そういう場合はどうすればいいのか、とも。私が言い終わらないうちに彼女は頷いてくれたのだった。「あなたの言ってること、すごぅくわかる。私も実は、昨夜と一昨日は眠れなかったの。ニューイヤーイヴ以来、バカ騒ぎしたいスピリットたちがホリデー客同様、この町一帯に集まって来ているから。ここにいる霊能者たちも昨夜は騒がしくて眠れなかった、と言っていたわ」、と。ほっとした。良かった、自分だけじゃなかったんだ、的安堵感がぽわぽわと胸に広がってゆく。その後、彼女はプロテクションの方法を懇切に教えてくれたのだった。帰りに、子どもたちとイーグルズ・ネストと呼ばれる海辺に寄った。岩場の浜に立つ岩で、昔、地元のアボリジニたちが聖地として崇めたと言う。写真の岩ですが、鷲の巣の形に見えますか?その岩や海岸に続く岩場に立ち、打ち寄せる波を眺めていた。とてつもなく美しかった。壮大な自然とエネルギーに、心が洗われるようだった。ふと、昨夜のエネルギーにアボリジニの人たちのそれが少しも感じられなかったことに気がついた。ここの町や浜辺で見かける人たち同様オージーばかりだったナ、と。「マミィ、見て、見て!」娘の歓声に振り向いて、指さす方向を見やれば、あ、アザラシ!しかも子どものアザラシが岩場にもたれて、お昼寝している!!!野生のアザラシを見たのなど、子どもたちも私も初めてのことだった。ベイビー・アザラシのお昼寝を邪魔しないように、遠くから眺めていた。昨夜の悪夢が嘘のように、おっとりとした海辺の午後――。今夜は健やかに眠れますように。
2010.01.03
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Happy Year 2010!!!思えば2000年問題に怯えた年末がつい昨日のことのような気もするのに(おおっと、感性に齢が…)、早いもので、21世紀も2010年が明けました。去年一昨年と日本で年末を迎えたけれども、今年は久しぶりにオーストラリアで迎える年の瀬デス。私たちはメルボルンにある我が家から車で東へ二時間ほどの海辺のリゾート地、Inverlochで2010年を迎えました。初日の出は、滞在先のホリデーハウスのテラスから海が見渡せるのでシャンパンならぬコーヒーで拝もうと思っていたのだけれども、昨夜からの雨で、あいにく空はどんよりと、朝日が差し込む隙もないほど重たい雲が垂れこめて――。残念ながら初日の出とは今年も無縁の年に…。ちなみにずっと無縁続きなのは、お天道様のせいではなく、単に私が年明けの惰眠を楽しんでいるせいなので、文句は言えない。。。いずれにせよ、この乾いた地で雨はお恵み、こちらも文句は言えません。降ってくれて、ありがとう。それにしても、昨夜New Year Eveの雷はドラマチックでした。私たちはジャパーニーズレストランで大晦日を祝ってから今年最後の夕陽を見ようと海辺へ。ビーチはニューイヤーを祝おうとする人たちで賑わっていて、暗くなりかけた空に、満月だったのカナ?丸い月が浮いていて、美しかったデス。でも写真は別の夜の夕焼けです。この夜はカメラを持ってくるのを忘れてしまったもので…。小高い岩に立って夕日を眺めるうち海風が激しくなってきて。――と、見る間に空がど~んどん暗くなって、稲光が走り始めたのでした。嵐になるから戻ろう、とダディン。ホリデーハウスに着くころには、空も真っ暗に。私たちは二階のベランダから夜空に走る稲光を眺めていました。このころには雷の音も聞こえ始めて、水平線に走る稲光はとてつもなく美しく。間もなく大粒の雨が降り始めて、激しい雨に。はしゃぐ子どもたちを家の中に押し込んで、今度は稲妻光る夜空を窓から眺めていました。2009年の最後の夜をストームで送るのもおつなものだなぁ~などと思いつつ。その夜Inverlochで9時に予定されていた花火は、これじゃあ無理だろうナと思っていたのに、少し遅れてそれでも打ち上げられました。9時半ごろと12時と、2回も。去年は除夜の鐘で年を送り、迎えたけれど、2010年の今年は花火で迎えました。TVで映し出されるシドニーとメルボルンの壮大な花火と、窓から眺めるInverlock町のこじんまりながら華やいだ花火で。2010年が素晴らしい年でありますように。このブログを読んでくださっている方、今ごろではありますが、明けまして、おめでとうございます。2010年が、皆さまにとりまして、実り多き素晴らしい年でありますように。
2010.01.01
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