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4月末、私たちが日本に一時帰国している間に二階のバスルームが水漏れして、ついには天井を突き破り、洪水になっていた!という我が家の惨事は、ブログでも5月1日の日記にアップしましたが、あれから3カ月――、ようや~っと、ウチの修理が(ほぼ)終わりました!いやぁ、保険会社を介したため、経済的にはすご~~~く助かったけど時間的にはかな~~~り、かかった。^^;上の写真は、5月1日のブログにも載せた、こちらに戻って来た当初の写真と同じ部屋、ランパスルームの現在の様子です。お時間があったら見比べてくださいませ。抜けて悲惨極まりなかった天井も修復されて、ほぉら、ついでに以前はなかった、アールヌーボー調のシーリングパネルまで取り付けられているでしょう。ちなみにこれ、元々はなかったものなので、保険は効かない。自費でした。ダディンが苦闘しつつ、2晩がかりで取りつけました。でもって、カーペットが剥がされて、憐れコンクリートの剥き出しだった床も、美しいフローリングに変身しました。ちなみに元々はカーペットの床だったため、当然、差額は自己負担。やっぱ木の床の方がお高いのですね。ほんとはこの際、じぇ~んぶフローリング化したかったけれども、そすっと負担金が超嵩んでしまうため、この部屋だけで諦めました。いゃあ、さすが保険会社さま。シビアです。まだまだカーテンは、浸水した水の跡が残る古いものですが、これも近日中に新しいものに替えてもらえるハズ。そしたらほんとに完成ですね。いやぁ~、ようやっと、嬉しいよ~ん! Yeahhhhhh!!!! 思えば、あの日――、フライトで疲れ果てて戻った私たちは、変わり果てた我が家に迎えられたのだった。ただでさえへろへろの脳細胞を突き抜け破壊するがごとくうなり、とどろき、轟音を響かせていた、何機もの大型業務用ブローヤー。来るものは皆、破傷風にしてやる!とばかりに錆びて突き出た釘、釘、釘。愛するぬいぐるみたちの哀れな姿に、泣き出した娘。お宝70sレコードや昔の写真、自分のアート作品なんかを黙々と床に並べ、日干しをしていた、淋しそ~なダディンの背中。う~む、次々記憶が蘇る。やむをえず初日は、海沿いのビジネスホテル(海は見えなかったが)に避難したのだった。ものの、子どもたちの通学を考えて、義母リンのお家へ、一週間、居候させてもらったのだった。水道が使えるようになってから、ちょっと見、廃墟のような我が家に晴れて戻った。とりあえず、使える部分だけをつかって、日常生活を始めた。家族全員、娘の部屋で寝ていたため、メェもストレスがたまっていたのか、あるとき「メェの部屋、とられちゃったよ~~~!」と泣きだしたのだった。対照的に息子は、コンクリート剥き出し、変わり果てた自分の部屋に立ち、「ムゥの新しいお部屋に、ようこそー!」などと得意の「のび太」ポーズ(両手の親指と人差し指を立て、くるんと回してポーズを取る。彼はドラえもんの大ファンです^^)をとりながら、おちゃめに笑っていた。そんな幼い息子の無邪気さに、おおいに慰められたっけ。時おり、任務を全うするために保険会社から送られてくるペンキ屋さんや大工さんの朝は、超早くて、6時半ごろにピンポーン!と玄関のチャイムが鳴ったりして、ギョッとさせられたことなんかも、しばしばそれも、今では懐かしい思い出です~。喉元過ぎれば、なんとやら、ですね。ところで、この惨事。実は去年のMind Body Spirit FESTIVALで受けた霊視のとき予言(?)されたのだった。テリーさんという、NSW州の警察とも仕事をしているという霊能者にみてもらったときのこと。彼女の前に坐るや開口一番、言われた。「引越しますね」「え、いや、別に、そんな予定は…」「でも、そのうち引越しますよ。 家に、何か水の問題があるの。 水道管の問題か、何か…。 とにかく水の問題です。 水漏れを起こしたら、即、水を止めてください。 さもないと、修理が恐ろしく高くついてしまうことになるから。 それが引越しの直接の原因になるかはわからないけれど、 とにかく、水には気をつけなさい」、と。 今の家には、その2年前に引っ越したばかりで、当時、引越す気など全くなかったから(今もないけど)、だから、彼女がそう言ったとき、あまり気にも留めなかったのだった。 だけど――。あのとき、きちんと対処していたら、事態は変わっていたのだろうか?たとえば点検とかをしてもらっていたら?だけど、点検してわかるようなものでもなかったような気もするしな~。それに、水漏れに気付いたら、直ちに止めろ、と言われたって、私たちは日本に帰っていたのだから、どうにもならなかったわけで…。むむむ…。などと、過去の話を蒸し返しても、どうにもならないことではあるのだけれど。ちなみに、水に関しては、今回6月のMind Body Spirit FESTIVALでやってもらった霊視でも出てきた。ミケルさんという、女性の霊能者が、「あなた、水の近くに住んでるの? あなたと水の関係は、何?」「確かに家の近くには河はあるけど…それよりこっちかも」と、私が洪水のことを話すと、「ちょうど、その話を受けていたとこなの。 あなたの家の中に、表現されなかった感情が溜まっている。 ネガティヴな感情や想念や。 それが流れ出して、今回、洪水になったんです。 洪水は、浄化のサインでもあるの」はあ…、「表現されなかった感情の浄化で、洪水」、ですか…。私は、この間の水害を言い当てられ、感心してしまったのだけれど、それにしても、もっと「地味な」やり方で浄化することはできなかったものでしょうか?「でも、天からの助けがきている。 そこに焦点を合わせて」はあ、「天からの助け」、ですか…。けど、確かに、こんな状況になって、なんなんだけど…守られているっていう感覚は実際していたのだった。義母リンの家から洪水後の家に戻って来た翌朝、瞑想していたときも、家は、ちょっと見、廃墟の様相を呈していたにもかかわらず、実は肝心なもの、大切にしていたものは、何一つ失っていないことに、ハタと気付かされたりして。実際、家の半分以上が使えなくなったとはいえ、生活の場を変えれば、あまり支障はなかったし、大型TVやDVD、パソコンなど電化製品もほぼ全部無事だったとか、日本から送った本やDVD、パソコンなんかは、ここではすご~く貴重なのだけど、すべて無事だったりとか。私の書斎など、ありがたいことに無傷だったんだ。保険会社から送られてきた査察官も、「この水の流れが別な流れになっていたら、 被害はもっと甚大になっていただろう」とか言っていたっけ。不幸中の幸いっていうんだろうか?何よりも不思議だったのは、書物関係で。ランパスルームとダディンの書斎の壁一面に置かれた本棚は、天井が落ちたために、どちらも水にさらされてしまった。その、ぼろぼろになってしまった本を整理していた、ダディンが。「ちょっと、来て! これ見て! 不思議なんだ。隣の本はボロボロなのに、 ダライラマや仏教関係の本とかビデオ、DVDなんかは無傷なんだよ。 ほら、カバーに歪みもない。 隣に置いてあった本とかは、こんなになっちゃったのに」ほんとに、そうなのだった。すぐ脇に置いてあった本とかは、どれもこれも表紙も擦り切れ、捨てるしかないくらいになってしまったにもかかわらず、ダライラマの本とかは、以前と同じ、完璧な状態なのだった。実際あれには、すご~~~く驚かされました。あのときは、普段はスピなことにも、パラノーマル関係にも、大した興味も関心もないダディンではありますが、しきりに不思議がっておりました。そうして私はあのとき、何年も前に買っただけで見ていない、数々のDharmaビデオや本を前にして、これは、 今世、必ず読みなさい、という天からのメッセージであろう、と反省したのだった。そうしてあれから3カ月が経ち、マズイです…。――と、数々の思い出や曰くを残し、洪水カルマは、流れた。ハズ…。このまま完全に浄化してほしいものです。
2010.07.31
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事の起こりは先月も半ば、Mind Body Spirit FESTIVSALに遡る。居並んだブースの一つで、(記憶では)頭にフェザーをつけた、恰幅のいいおばさまが、豪快にドラムを叩いてらした。ご主人と二人でブースを出しておられるようで、大小さまざまなドラムに加え、ドリーム・キャッチャーや、アメリカン・ネイティヴ・インディアンを描いた絵なんかが売られていた。ドラムにはそれぞれ、動物の絵がペイントされていて、どうやらネイティヴ・インディアン崇拝系のブースであるらしかった。フェザーおばさんの前には、オージーの若い男性が坐っていた。おばさんは、その男性に向かって、呪文だかマントラだか(もしかすると英語だったのかもしれないけれど…)を歌うように、節をつけて大声で唱えながら、豪快にドラムを打ち鳴らしていたのだった。ドラムの響きが妙に心に響いて、思わず聞き惚れてしまった。「あんたもやってみるかい?」と、演奏(?)を終えた、フェザーおばさんが、そんな感じで話しかけてきた。なんでも、これは演奏ではなく「リーディング」(霊視霊聴)で、おばさんは、相手のGuardian Animal God―守護動物神とつながって、メッセージを伝えてくれるんだそうで。 怪しげだ… (--;)と思ったものの、予約を入れた。ドラムのビートが妙にこころに心地よく、もっと聴きたい気がしたし、以前、友人がこのフェスティバルでガーディアン・アニマルのリーディングをやってもらって、すご~くよかった、涙が止まらなかった、と言っていたのを思いだして。他にアニマル系のリーディングは出てないから、きっとここのことを言っているのに違いなかった。 さぁて、私の守護動物神て、何だろう?物心ついたときから犬好きで、母によれば、家で犬も飼っていないのに、最初に話した言葉が「ワンワン」だったというから、やっぱ犬かも?思えば4歳のとき、私の犬ねだりのしつこさに根負けして母が同僚からスピッツの子犬をもらいうけて以来、家から犬の姿は消えたことがないってくらい、犬との縁は深いのだ。あ、でも、私の干支は龍だから、ドラゴンとかかもしれないなぁ?実在しなくても、なんといっても守護神、霊界系なんだからね~?などとワクワクしつつ、フェザーおばさまと向かい合って坐った。おばさんが、時々店先を覗いてゆくお客さんとご主人の会話に口を突っ込んでセールスを始めてしまうのが歯痒かったけれども、 もっと集中して欲しいゾ~~~^^;それでもドラムを叩き始め、何やら呪文を歌いだし、だんだんとさっきのシャーマンふうオーラに入ってゆく。熱気で疲れたこころに、ドラムの響きは心地よかった。この響き、癒し系ですねぇ。昔からシャーマンを始め、いろんな民族や宗教が儀式に太鼓を打ち鳴らすけど、その理由もわかるよな。だって、このビートに心身を任せていると、トランスに入りそうだよね~5分ほどで太鼓打ちを終えると、トランスから戻ってらしたおばさんは、早速メッセージを伝えてくれた。「入ってゆく途中に、すっごく美しい庭園に出たよ。 陽光の下、緑が輝き、噴水のしぶきがあがって、 バラが咲き乱れ、七色の蝶が舞う、ヨーロッパ風の庭園だった。 あれは私の庭じゃない、 あんたの庭だね。 あんたは、疲れたときや瞑想をするとき、 あの庭に行くといいよ」はあ、庭園ですか…。そういえば、誘導瞑想なんかで庭をイメージするように言われて、そういう庭をイメージしたことがあるから、それのことかしらん?などと考えていると、フェザーおばさまがグイとこちらに身を乗り出した。「で、あんたのアニマル・ゴッドなんだけどね。 あんたのは、ドラゴンフライだよ」へ?Dragonflyといえば――――トンボ?っすか?え、トンボが私の守護動物神なんですかぁ???え~、だって、これ、「動物」神なんでしょ~?だ~って、トンボっつったら、昆虫じゃないっすかぁ?それならせめて蝶とかにしてもらいたかったぁ~~~私の「腑に落ちなさ」を、おばさまは英単語がわからないのだと思ったらしく、「ドラゴンフライ、わかるかい? ド・ラ・ゴ・ン・フ・ラ・イ。 今、見せてあげようね。 ドラゴンフライっつったらね、昔から、スゴイんだよ。 なにしろ、神界とこの世界をつなぐメッセンジャーなんだからね」などと言いながら、「Holy Animal Spirits」なるオラクル・カードを取りだして、「Dragonfly」のカードを見つけようとするものの、見つからない。だよね~、なにぶん、トンボだもんね~、あるわけないよね~今度は、商品としてブースのそこかしこにずらりと並んでいる、動物守護神ドラムを探し始めた。「あ、あった、あった! これだよ、あんた、ドラゴンフライっていうのは」かなり探した後、おばさんはやっと奥の方から小さなドラムを持ち出してくる。「ほら、これ」やっぱ、トンボじゃん…。店先に居並ぶドラムより3回りくらい小さいそれには、ちょこん、とトンボさんの絵が描かれている。これを叩きながら瞑想し、守護動物神とつながるといいのだ、と、おばさんはセールスを始めた。どうやら、絵はおばさま自らペイントされたようで、リーディングの後、守護動物神の描かれたドラムを勧めているらしい。だけど、誰が買うかい、とんぼ神のドラムなんて…。プイッま、確かに、他のドラムよりはるかに小さいぶん、お値段的にはお手頃そうではあったけどさぁ…。そうして、おばさんのリーディングは続く。「いいかい、これから街でトンボを見かけたら、 天からのメッセージだと思いなさい」そんなこと言ったって…。今どきトンボなんて、街で見かけるかいな…「それから、テレビでトンボが出てきたときなんかも、 それは、天界からのメッセージってことだからね」でもでも、TVにトンボが出演する確率は、アニマル・プラネットなんてチャンネルでも、かなり低いに違いない。などと、かなりシニカルな気分になった私は、帰りの電車の中で、「わたしのホーリー・アニマル・ゴッドってば、トンボなんだよ~」などと友だちにジョークのネタにしていたのであった。でもって、後で先の友人に話したところ、「え~、そういう人じゃな~い、違う人だよ」、と。どうやら同系のリーディングであっても、人違いだったようなのだった。チャンチャン。ところが――。7月に入って、ダライ・ラマの生誕を祝うPUJAのときのこと。祈祷していたら、誰かがす~っと傍らに降りてきて、背中を触れられた、ように感じた。と、チベット僧が見えた。上半身だけ、はっきりと。後ろに降りた方のエネルギーとは違ったけれども、その方は、高僧が儀式のときなんかに纏う、金色の三角帽と袈裟を着て、にこにこと微笑んでいた。どなたかはわからなかったけど、高僧だということはわかった。そういうビジョンは、たいてい暫くすると消えてしまうのだけれど、そのときは一時間半近い祈祷の間、ほとんどずっと見えていた。両肩を触れられているような、包まれているような感触も続いて、ときおり、とてつもなく美しい芳香が漂ってきた。PUJAを終えて、午後、家族でランチに行った。ヤラ河沿いのコンサートホール内にあるカフェでランチを食べて、隣接したマーケットをぶらぶらと歩いた。「スカーフはどうですか?」女性の声に顔を上げれば、それはトンボの描かれたスカーフだった。あら、トンボ柄? お珍しい…今度は娘が「あの店が見たい!」と私の手を引っ張ってゆく。天然石で造られた万華鏡がずらりと並んだテーブルの端には、トンボのイヤリングが、ずらり。トンボ続きに、あのときのメッセージを思いだした。PUJAの後でエネルギーがかわって、霊的に敏感になっているんだろうか?それで、天に頼んでみた。 もしトンボが私のホーリー・アニマル・ゴッドであるのなら、 もっとサインをください、と。翌朝。私はいつも瞑想の前にお香を焚くのだけれども、香炉が古くなって、お香が立たなくなってしまったので、だいぶ前に買い置きしておいた、新しい香炉を取りだした。と、なんと、それはトンボの香炉ではないかっ!?その香炉は、私が普段焚いている棒状の太いお香と穴のサイズが合うため、以前から時々同じものを買っては使っていたのだった。でも、お香の穴のサイズで選んでいたため、デザインになんて気を配ったこともなくて、そこにトンボが描かれていたなんて、まったく気づかなかったのだった。そうしてそれからもその日は、「マミィ、これ、落ちてたけど、使ってい~い?」と息子が持ってきたシールを見れば、トンボのシール。友だちに送るバースデーカードがいるというので、買い置きカードを取りだせば、トンボ柄。え~~~、トンボって、そんなにポピュラーなキャラだったんですかぁ!?極めつけは、夜。寝室に置いた、祖母の写真や、ローリィちゃん、ムムくん、モモちんのお骨と写真が並んだ棚に、ビーズでできた、トンボのキーホルダーを発見した!それは何年も前にビーズ作りに凝っていた友人からいただいたものだった。確か、二階の私の書斎の、やはり友人からもらった鏡張りの箱の中になぜかラムネと一緒にずっと入っていたのを覚えているが…。それが、なんで今こんなところに???だいたいこの部屋は、ついこの間、洪水後の修復でカーペットを貼り直したとき、家具類をすべて出して空にしたのだった。その後、必要最小限のものだけを戻したって状況なんだ。なのに、いったい誰がここに持って来たんだろうか???子どもたちやダディンに聞いてみるけれど、「知らないよ~。なんのことぉ?」と、いうわけで、その後も私の生活にトンボは登場してくるようになったのであった。当然ながら、単に私がトンボの存在に敏感になって気づくようになったって、論理的解釈もできるわけだけど。それでも今じゃあ素直に、トンボはスピリチュアルな世界からの私のメッセンジャーだ、と、思っておりますの。この話、ずっと書こうと思っていたのだけど、なんのかんのでネタ落ちしてしまったので、今ごろですが…。ちなみに写真は、トンボの香炉デス。
2010.07.23
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先週、ダライラマ法王の生誕を祝うPUJAが、メルボルンのチベット仏教センターでも開かれたことは前回お話しましたが、今週はそこで、センターの高僧、Geshe Dogaの75歳を祝うバースデーパーティーが開かれました。彼の瞑想セミナーや講義は、とてもシンプルで、奥が深く、私も多々インスピレーションをいただいているので、感謝を込めて、パーティーに。けど、その日もなんのかんのと予定が詰まってしまって慌ただしく、会場に着いたときには、既にパーティーは始まっていた。ホールには人がぎっしりと。思った以上にフォーマルで、既にスピーチまで始まっている。私たちは子どもたちを急かして、案内のスタッフに促されるまま、やはり遅れて来た人たちの後に続き、そそくさと会場に入る。――気がつけば、なんと、最前列!しかも目の前には、巨大なバースデーケーキがッ!マズイ!瞬時に思った。ムゥがこのケーキを崩してしまったらどうしよう!?ちょいと手を伸ばせば届く位置に、そのケーキは鎮座している。よりにもよって、こ~んな引っ込みのつかないポジションについてしまうとは…。焦りながら周りを見回せば、皆さん、当然のことながら、真剣にスピーチを聞いていらっしゃる。傍らにはずらりとチベット僧のゲストの方々。ううっ…。ちょうどスピーチに立った60歳くらいと思しきオージー男性は、バースデー・ゲシェの古い友人らしく、センター設立時の思い出話なんかを語っている。その昔、70年代にインドを旅したヒッピーの彼らが、インドやネパールへ避難して修業を積んでいたチベット僧を見つけ出し、この国へ連れてきたのだそうだ。元ヒッピーでチベット教徒の彼のお話は、とても面白かったものの、隣で既に息子は、早くも「もう帰る!」などと、のたまはっている。しかもあの、幼児特有の、声量コントロール不能、決してひそひそ話ができない、妙に甲高い声で…。これじゃあ、とてもLOVE & PEACEどころじゃあないでしょ。焦って、バッグの中をペロペロ飴でも入ってはないか?と引っかき回したけれども、こういうときに限って、なぁぁぁんにも見つからないの…。これはもう天に頼むしかない!と、切羽詰まって、ターラ菩薩や大天使ミカエルやらを呼び出して(宗教宗派も節操もなく)、息子をなんとか黙らせてくれますように、と頼み込む。――と、スタッフの一人がこちらにやって来て、チョコやロリィを息子に手渡してくれたではないか!そうして、他の子どもたちにも回してちょうだい、とお菓子の詰まった袋をまるごと差し出してくる。おお~、あなた様は地上天使ではっ!?チョコ大好き息子は大喜びで、お菓子に熱中するあまり、もはや口もきかない。このタイミングって、すご過ぎる!ありがとう! 思わず、天に感謝する。しかしながら、スピーチのゲストは次々登場し、チョコの数も息子の忍耐もそう長くは続かないのであった。遂にダディンはムゥを連れて、いつものごとく退場するハメに…。けれどそれから一分と経たずに、ケーキカットが始まった。さっきチョコをくれたスタッフがやって来て、75のキャンドルに火が灯されたのだった。そうして彼女は今度は娘に、ゲシャの席からは、とても炎までは届かないから、代わりに蝋燭の火を吹き消してくれるように、と耳打ちした。とたんにメェの顔色がさっと変わった。瞳に怯えと恐怖が、ありありと見て取れる。彼女は頬を引き攣らせ、「ママ、やって…」娘は、人から注目されるのが大嫌いである。嫌いと言うより、恐れている。幼いときから、そうだった。目立つことをとにかく恐れ、注目されるとパニックになって、固まってしまうんだ。この間、日本に帰ったときも、そう。お花見で、人だかりができていて、何かと見に行ったら、綺麗な小鳥が3羽、桜の枝にとまっていた。小鳥と桜を謳った俳句がいくつも吊るされていて、と~ても風情。人々はその春らしく、のどかに美しい風景に見惚れ、写真に収めていたのだった。「きれいだね~」「かわいいね~」などと娘と話していたら、近くにいたおじさんが、「おじょうちゃん、子鳥を指にのせてみたいかい?」メェは動物や小鳥が大好きである。もちろん瞳を輝かせて、頷いた。と、おじさんは手を伸ばし、ほんとに小鳥を一羽、自分の指先にのせて、ほいっと、娘の前に差し出してくれたのだった。とたんに、ワッと人々の視線。娘は顔をひきつらせ、恐怖のあまり固まってしまった。やっと声を震わせ、「ママ、やって…」え~~~結局、私が指先に青い小鳥をのせ、シャッターを押す人々に揉まれておりましたよ。(- -;)注目されるのが恐くて、大好きなこと、やりたいことも諦めてしまう、娘。幼稚園のころは、ディズニーのプリンセスに夢中だったのに、コスチュームパーティーでは「恐いから」と決してプリンセス・ドレスを着ようとせず、普段着で行っていた。前の小学校の、民族衣装を着ていけるエスニックデーでは、日本で買ってもらった大好きな着物があったのに、「目立つと恐いから」と、いつもどおり制服で行っていた。好きなことややりたいことを、恐怖から我慢してしまう娘を前にするにつけ、私も心配になっていたのよ。この根深さには何かあるのかも…これを癒さないと、娘は自分の能力を発揮できないのではないか…、とか。なので、このときも内心、うわ~、今回もか~!?と即、身構えました。バースデーソングの合唱が始まるなか、だけど、娘は立ちあがり、皆の前に立ち、スタッフの合図で、なんとふぅ~と蝋燭の炎を吹き消した!ではないかっ!?私は、娘がこ~んなに大勢の人々の視線を浴びながら、任務を全うできたことに(といっても息を吹いただけだけど)驚きつつ、得意そうな顔で戻って来た彼女を、拍手で迎えました。――と、向こうから息子が、群衆をかき分け、走ってくる。彼は顔を真っ赤にして、「なんで、メェだけキャンドル消せたの! もう許さないからねっ」と、メェをバシッ。彼は嫉妬と怒りに駆られ、わざわざ姉を叩きに来たのだった。。。既に会場はケーキカットで慌ただしく、目立たなかったのは幸いだったけど。^^;その夜、寝る前にメェが思いだしたようにぽつりと言った。「ママ、あそこ、200人くらいの人たちがいたよね。 あのとき、みんな、わたしのこと見てたよね。 でも、わたしは平気だったんだよね。 こわかったけど、やれたんだよね」「そうだよ。やれたんだよ。すごかったよね、メェ!」蝋燭の火を吹き消す、という小さな行動ではあったけれども、今日のことは彼女のなかで、大きな自信となっていたのだった。幸運にも、彼女は自分の限界を一つ、超えることができたのだった。良かったねぇ、メェ。続いて、ムゥも一言。「今日はチョコ食べられたから、良かったね~」改めて、感謝を込めて。HAPPY BIRTHDAY, GESHE DOGA!
2010.07.11
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7月6日(大安ですね~)の今日は、ダライラマ法王の誕生日。それで先だって7月4日の日曜日には、オーストラリアでも法王の生誕を祝って、様々なイベントが催されておりました。うちの近所のチベット仏教センターでも、法王の生誕を祝う祈祷の儀――Puja――が開かれていた。私は、ほとんど瞑想(つーかトランスか半眠)状態でマントラや祈祷を唱えるPujaが好きで、機会があれば参加するのだけれども、うちの娘も前回トライしてからファンになったらしく、これにも張り切って参加しておりました。メェは、祈祷を唱える親たちの横でお絵描きやDSなんかをしている子どもたちからは一線を画し、熱心にチベット語と英語で記されたGuru Pujaのテキストを前に祈祷を唱えていた。思えばヘンな8歳児だけど、その真剣な横顔がかわいかったそれはさておき、7月6日は、ダライ・ラマ・オーストラリア協会や、オーストラリア・チベット協会、AvazzなどのNGOからダライ・ラマ法王の75回目のバースデーを祝うEメールが届いていた。なかでもAvaazが企画した、法王にバースデーの祝辞を世界中から連名で送ろう!って、企画光ってました。なんでもダラムサラの法王個人のメルアドへ、感謝を込めて ("warm wishes"で) 送られるのだそうで、もちろん私も早速サインしてきましたよ。それにもまして素晴らしかったのは、ダライラマ・オーストラリア協会からのお知らせ。来年2011年に法王がまたオーストラリアを訪問されるそうで。訪豪の話自体は知っていたけれど、今回はシドニーではなく、なんと久しぶりにまたメルボルンで、講義をされるの!!!6月のロングウィークエンドに予定されているそうで、 ラリホー! なんて嬉しいの!来年つったら、ムゥも5歳になっているし、メェなど9歳。うまくすれば、二人を義母リンにお願いして、ダディンとぶっとおし、Teachingに参加できるかも!うっひゃ~!と、それはさておき、7月6日の今日――私には、ここにもう一人、決して忘れてはならない大切な人がおります。母も今日、誕生日なのよ~。75年前、1935年の今日、チベットではダライ・ラマが生まれ、その3年後、1938年の今日、日本では母が生まれました。なぁんて…。それにしても、同じ誕生日って、何か意味とかあるのかな?有名人と誕生日が同じって、本人にとってはやはり嬉しいものなんだろうか?ちなみに、私のバースデーはシェークスピアと同じ。彼は生まれた日と亡くなった日が同じだと言われており、1564年に生まれ、1616年に亡くなっている。そうしてシェークスピアの生誕から四百年後に、私も。とか言って、単純に見積もっても、世界人口365分の一が同じ誕生日なわけですが。やはり単純に嬉しいものですね。さて、お母上の生誕日。去年はこの時期に日本に帰っていたので、一緒にお祝いできたけれども、今年はカードと電話で祝う。母は、ちょうど妹ファミリーと夕食を食べに出かけるところだと、いつもより弾んだ声。いやぁ、姉は親不孝してるけど、妹がいてくれて、ほんと良かったデス。――というわけで、今日はお二人に、心からの感謝を込めて、 Happy Birthday!!!
2010.07.06
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ビクトリア州は今週からターム・ブレイク。2週間の学期休みとはいえ、待ちかねていたホリデーに子どもたちは大喜び。息子のムゥなど毎晩ベッドに入るたび、 明日もホリデー? 明日は何するの?と、ワクワク確認してから、夢の世界へ。そうして7月初め大安の今日は「Disney on Ice」です。4歳の息子は、この4月に日本に帰ったときディズニーランド・デビューを果たして以来(実はベイビーのときにも行っているのだが、その大半を授乳室で過ごし、本人も当時の記憶はすっかり失くしてしまったらしい)、大のディズニーファン。今日の「Disney on Ice」も、良くわからないながら、ディズニーと言うだけで、非常に楽しみにしていたのだ。一方、メェの方は今一つ気がのらないようで。というのも、彼女の中では、 「Disney on Ice」=プリンセス=幼稚園児の世界って、図式ができあがっているせいで、8歳のプライドが、どうにも許せないらしかった。。。とはいえ、ミュージカルへのお出かけである。やはり張り切って、ワードロープをひっかきまわし、赤いワンピースを選んだ。赤いコートを羽織って、足元は黒いスパッツに茶色いブーツ。私がこの間のMind Body Spirit Festivalでお土産にあげたクリスタルのペンダントまで、おしゃまにつけている。でもって、頭には「ポケモン」キャップ。「どうして帽子かぶるの? 室内だから、帽子なんて要らないよ。 赤いチェックのリボンが見えなくなっちゃうのに」と尋ねれば、「わたしは、ディズニーファンじゃないから」と、一言。なるほど。どうやら彼女は、自らのアイデンティティとレジスタンス精神をしめすため、「ポケモン」の帽子をかぶることにしたらしい。そのマインド、サイコロジーがかわいくて、思わず笑ってしまったら、「なんで笑うのッ!?」と、メェのご機嫌はますます斜めに。「Disney on Ice」にメェを連れて行くのは、これで3回目である。思い返せば、娘が3歳のときと、4歳のとき。あのころ、オーロラ姫とか人魚のアリエルとかに夢中だった彼女は、ピンクのプリンセスドレスを着て、会場に臨んだものだった。その娘が、ディズニーは恥ずかしいと言って、自らのアイデンティティの象徴としてポケモンを、黄門様のインロウのごとく掲げているのだ。う~ん、感慨…。その証がポケモンってのが、また愛らしいけど。さて、会場は、小さなシンデレラや、白雪姫、ピンクの妖精、トイ・ストーリィのキャラクターなんかに扮した、子どもたちで溢れていた。ちょっと得意顔に、大いに嬉しそうに、かわいらしい子どもたちの間で、頑としてポケモン・ハットをかぶり続ける、メェ。ショーが始まる前にフードバーで、イカリングやフィッシュ&チップスなんて、いかにものスタンドフードを買って、立ち食いランチをした。メェはあっという間に平らげてしまったけれど、ムゥは嬉しくて、とてもランチどころではないらしい。キョロキョロと周囲を見回すばかりで、フライドポテトをやっと3本だけ食べた。それからお約束のディズニー・ショップへ。ムゥは瞳を輝かせ、「カリブの海賊」の剣(もちろんプラスチック製)を買ってもらう。一方メェは、来る前から主張していたように、8歳になった今、もうディズニーキャラで欲しいものはないから、代わりに明日シティでDVDを買ってもらうんだ、そう。で、何のDVDを買いたいのかといえば、「ドラえもん」。3月に日本の映画館で見た、人魚の「ドラえもん」ムービーを買いたいのだそうで、^^;そうこうするうちドアが開き、会場へ。アイススケートのミュージカルなので、幕もなく、ミュージカルの舞台というよりはスポーツ会場。それでも会場が暗くなって、スポットライトが降りるや子どもたちのテンションも上がり、拍手歓声が湧く。ムゥも、あんなにブーたれていたメェまでもが瞳をキラキラさせて、身を乗り出している。とりわけムゥは、彼のお気に入りのキャラクター、「眠れる森の美女」の魔法使い、マレフィセントが登場するや、大興奮。小さな両手を、何度も何度も合わせて、拍手を送っておりました。夜、寝る前に、ムゥは「明日もホリデー? 明日は何するの?」と尋ねる代わりに、一言。「今日は、サイコー」そ…そんなに楽しかったのね、ムゥ。メェまで、「マミィ、今日のお魚のフライ、 あれは今まで食べたお魚の中で、一番おいしかったんだよ。 おいしくて、あっという間に食べ終わっちゃったんだよ。 また食べたいなぁ」え、あの魚のフライが…ですか? ほんとに…!?私には、なんてことないスタンドフードだとしか思えなかったけど…。やはりディズニーは、子どもたちに夢を与えつづける永遠のマジカル・ファンタジーランドなのでした。
2010.07.01
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