愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2004.03.26
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2003年制作の日本映画。
高見広春原作を深作欣二が映画化した『バトル・ロワイアル』の続編。前作の世界観を引き継いで全くのオリジナルストーリーが展開する。
監督の深作欣二が撮影中に他界してしまったために、息子の深作健太がメガホンを取った。


七原はBR法に反抗するテロ組織「ワイルドセブン」を結成し、世界中の大人たちに宣戦布告する。そして七原は首都を爆破し凶悪テロリストとして世界中に指名手配される。
そんな「ワイルドセブン」に対処するために、また七原秋也を抹殺するために、国家は新たに「BR法2」を制定した。
このサバイバルゲームのために島に送り込まれたのは、おちこぼればかりが集められた鹿之砦中学3年B組の生徒42人。

1.孤島に立て篭もった七原秋也を殺せば勝ち
2. 制限時間は3日間
3. 同じ出席番号の男女によるタッグマッチ
これらのルールを説明された生徒たちによる戦いの火蓋が切って落とされた…。


前回の『バトル・ロワイアル』は中学生たちによる、「自分が生き延びるために友達を殺す」という殺し合いの話だったが、続編である『バトル・ロワイアル2』は中学生とテロリストとの戦い、はたまた中学生と国家との戦いがストーリーの軸になる。
そのため前作に比べて「仲間同士が殺しあう」という血なまぐささが希薄なために、ショッキングさはあまり感じられず観やすい仕上がりになっている。
戦争に対するメッセージ性がかなり強く、キワモノ映画のようで実に真っ当な映画だ。

ストーリーの要所要所で戦争に対するオピニオンが挟み込まれている。私とて戦争は間違った行為だと思っているので、それは私がどうこう言うことではない。
しかしそんなメッセージを盛り込んだ割には脚本に難がある。
前作で殺しあうことの虚しさを学んだはずの七原は、結局テロリストになってしまい血を血で洗うような行為に手を染めている。「命の尊さ」を謳っている割には、映画の内容とかみ合うことなく空回りしているような印象だ。


一応国名は伏せてあるが、物語の中でアメリカを批判する節がある。
しかしどうもその批判も中途半端で終わってしまっている印象である。
いったいこの映画が語る「正義」とは何なのかがよくわからないまま終わってしまった。

前作『バトル・ロワイアル』は制服姿の中学生たちが各々バラエティに富んだ武器で戦うストーリーだったが、今作は迷彩服に身を纏った中学生たちが銃を武器に戦うという、もろサバイバルゲームの様相を取っている。
前作のような「制服姿の柴咲コウが鎌を武器に暴れまわる」という面白さがなく、中盤からはひたすら銃撃戦の戦争映画になるために少々緩慢な印象を受ける。
この設定では、登場人物が中学生である必然性が感じられない。

前作でもそうだったが、登場人物がハンパじゃなく多いためにキャラクター描写はかなり甘い。
42人の人物を2時間という枠で描ききるのはどだい無理な話であるが、それでもやはりあっさりし過ぎてしまっている。
そのために登場人物が死を迎えても、その死に対して感傷的になれなかった。
物語中で竹内力演じる教師が「みなさん、死に個性がありません!」と嘆くシーンがあるから、それは製作者の狙いなのかもしれない。
そして本当の戦争というものは死に対して感傷的になることはないという点で、私のこの批判は的外れなのかもしれない。


映画の中の登場人物も、映画を作っている人間たちもひたすらガムシャラである。そんなパワーは感じ取ることが出来た。

前作とは大きく趣を異にする続編であるが、出来としては巷で批判されているほど悪くはないと思った。

★★★☆☆





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最終更新日  2004.03.28 21:58:09
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