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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・なぜ偉人たちは教科書から消えたのか(河合敦)・新規範発見塾レクチャーメモ26(日下公人)・一瞬の風になれ 2(佐藤多佳子)・踊る大取材線(宮嶋茂樹)・時の目(アーサー・C・クラーク)継続◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・反日に勝つ昭和史の常識(渡部昇一) これは月刊雑誌WILLに渡部さんが毎月連載している 時事所感の2005年1月から2006年1月までをまとめた もので、渡部先生が編集部と行っている時事座談会がもとに なっているとのことです。 満州国の真実、皇統百二十五代が日本の誇り、に始まり、 中韓との付き合い方、朝日新聞の日本悪しかれ史観、 東京裁判の害毒、まできわめてまともで常識的なお話です。(そう考える自分は右寄り、と言われるのかもしれませんが) 日本の過去、現在、未来に自信の持てない方、米中韓との 付き合い方に悩む人などにはぜひ、素直な気持ちでこの文章に 接していただければ、と思います。 ・ハヤ号セイ川をいく(フィリパ・ピアス) 英語学習のブログの知り合いに進められ読んだイギリスの 女性作家の作品、イギリスの児童文学の佳作の一つです。 イギリスの田園風景の中で少年たちがカヌーを操り、謎解き をして祖先の残した宝物を見つけ出そうとする話です。 古きよき時代の家族関係が暖かく描かれてホッとします。・一瞬の風になれ 1 (佐藤多佳子) 今話題の本、図書館で予約してかなり待ちましたが、 読み始めると一気で、なかなか面白かったです。 ほどんとアニメ的で、昔読んだあだち充の「ナイン」を 髣髴させます。 主人公がサッカー天才の兄へのコンプレックスから、これまた 天才アスリートである友人と一緒に普通の高校の陸上部に入って スプリンターとして成長していく物語です。 主人公自身は周囲にウジャウジャいる天才へのコンプレックス でイジイジしているようですが、我々普通の人間から見ると どうしてどうして天性のスプリンターであり、かっこよく、 母の愛情に恵まれなくてもぐれず、兄への反発もなく、 ただひたすら努力していく、というこれまた天才です。 でもそこが嫌味にならず、主人公と一緒に自分も青春を 二度楽しんでいる、そんな気持ちにさせてくれる、おじさんにも 嬉しい青春小説でした。 二巻目もすぐいきそう。・海軍経営者 山本権兵衛(千早正隆) これまでは日本海軍の創設者、東郷平八郎元帥を連合艦隊 司令長官に抜擢して日本海海戦を勝利に導いた立役者、といった ことしか知らなかった山本権兵衛を改めて勉強しました。 実に素晴らしい人です。 ビジョンがあり、自分の主義は絶対曲げず、そのためには上司は もちろん、天皇にも迎合しない。子分は作らず、藩閥にも組せず、 かといって頑固一徹ではなく語り合う人を全て魅了してしまう 話術、応接の天才。 ほとんどオールマイティの偉人でした。この人が長く総理として 活躍してくれれば日本も違った歴史を歩んだことでしょうが、 シーメンス事件などで短期政権に終わりました。 運が悪かったということでしょうか。 今の時代こそ、このような先を見通してそのための策をたて、 着々と実行できる人物が求められています。
2007.04.30
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今週のゲストは国際政治学者の浜田和幸さん、何度もこの番組に登場していますが、今回は国際未来科学研究所代表として、アメリカのアンチエージング事情について解説していただきました。これまでも「ハゲタカが嗤った日」でバブル崩壊と長銀破綻問題について全く新しい視点を知らせてもらいました。さて今回はどんな視点がいただけるのでしょうか?・最新著作;「団塊世代のアンチエージング平均年齢150歳時代の到来」(浜田和幸)・http://www.kobunsha.com/book/detail/93401.html・浜田和幸HP;http://www.hamadakazuyuki.com/news/index.html?start=11 アンチエージングの発端はアメリカ国防総省で進める最先端技術です。イラクで多くのアメリカ軍兵士が極限状態でパニックになり、判断ミスから死ななくてもいいのに死んでしまう。これをどう防げばいいのか、というところから研究は始まったそうです。国防総省の研究では戦時に破壊される可能性のある通信システムをどうカバーするか、から発展した「インターネット」が有名ですが、こんなこともやっていたんですね。 脳の視床下部に刺激を与えることで細胞を活性化させ判断力を向上させることができるようになったそうで、この細胞活性化がアンチエージングにつながっているようです。「戦争が科学を発展させる、ということは言われていますが、アンチエージングまでやっているとは」と竹村さんも驚きです。 その竹村さんもなかなか詳しいようで、アメリカで認定された日本有数のアンチエージング学者の話として、虫のDNAを研究して寿命を2倍以上に伸ばすことができた、その技術を人間に応用すれば200歳まで生きられる可能性がある、という話を紹介していただきました。・この学者は坪田一男さん;http://www.japanprize.jp/seminar/0703tsubota.htm さらに「実は今、アンチエージングの実験台になっていて、処方されるサプリメントを毎日10錠のんでいます」との話まででます。こちらの医師は伊藤壱裕さん、一度竹村さんの番組にも登場しています。;http://ginzaoct.com/profile/profile.html 浜田さんの話ではアメリカのアンチエージング学会の会長は60種類くらいのサプリメントを飲んでいるとか、まさに薬漬けです。でも効果があるのなら僕も……。 浜田さんが強調したのは、ただ薬を飲んでいればいいのではなくて、サプリメント以上に重要なのは「何かを強くやりたい」という前向きな気持ちだそうです。 今、日本では90歳以上の人が100万人、100歳以上でも3万人いるとか、さらにアメリカには日本より人数でも人口比率でも高い10万人以上のセンテネリアンがいるそうです。 いまや遺伝子情報から、高齢化とともに発生する病気を予想して発症前にたたくことで長寿を果たすことまでできるようで、大金持ちが長生きの面でも有利な時代になりつつあります。アメリカのアンチエージング学会では「今の健康をあと15年維持できれば、ほぼ永遠の命が得られます」というキャッチコピーまで作って宣伝しているようです。ほとんどSFの世界。 当初眉唾物だったアンチエージングも科学の進歩でいまやすっかり認知され、学会には5000人以上の人が集まるようになってきました、と語る浜田さん。でもなぜ国際政治学者の浜田さんが興味を持ったか、それはアンチエージングが新しいアメリカ発のグローバルスタンダードになりつつあるからだそうです。ブッシュもクリントンも関心を持って実践しているとか。 面白いのは、アメリカのアンチエージング学会の3つのスローガン。第一;自分は絶対に死なない、という意識を常に自分に刷り込む。第二;死なないためには、病気にならない。第三;病気にならないためには、心と身体にいいことを常に心がける。 これらを大会の前に必ず唱和するとのことですが、この刷り込みは日本の会社の朝礼で社是を全員で唱和するようなものですね。ちなみにわが社では社是はやりませんが、安全の唱和というのをやっています。 寿命を伸ばす遺伝子、クロトーも発見されているそうでこれを人にどう当てはめるか、という研究も始まっているそうです。・クロトーについて;http://www.unlimit517.co.jp/ana191.htm 日本は少子化を問題にしているが、今生きている人の寿命を伸ばすこと、元気に社会に貢献できるようにする研究も同時に進めるべき、と竹村さん。実際にそのような動きもあるようです。 最新では、亡くなった人の細胞を保存して将来復活させるサービス(ウォルト・ディズニーの身体も保存されているとか。まるで眠れる森の美女のよう)や、生まれたときに幹細胞を保存しておいて、臓器が古くなったら自分の幹細胞からスペアを培養することまでビジネスになっているそうです。ほかにも赤ブドウのエキスで作った長寿薬レスベラトロールの宣伝までありました。竹村さんも興味津々。・http://www.botanical.jp/product_info.php/cPath/113/products_id/250?osCsid=a00a7d882b285aa6f6ac44a092cb18fc 5000歳まで生きる、と宣言するオックスフォードの教授までいるとのことで、これから人間はどこまで長寿になるのかわからない、従来の常識を超えたこのような夢を持つことが大事、日本にも常識を覆すようなパワーが欲しい、というようなところで終わりです。
2007.04.29
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・踊る大取材線(宮嶋茂樹)・ハヤ号セイ川をいく(フィリパ・ピアス)・一瞬の風になれ 1 (佐藤多佳子)・反日に勝つ昭和史の常識(渡部昇一)・海軍経営者 山本権兵衛(千早正隆)・時の目(アーサー・C・クラーク)継続◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・太平洋戦争、こうすれば勝てた(小室直樹・日下公人) この本を読んだのは2回目、自由な発想、アイデアにかけては いずれも引けをとらない日下さんと小室さん、太平洋戦争を ベースにしながら日本のとるべき道、とれていたはずの道から なぜ日本にはその道がとれなかったか、本質に迫る議論は 楽しくて悔しいものだった。 第二次世界大戦について言えば、白人世界の中でただ1国、 黄色人種として力を蓄えてきた日本がいずれはたどらねば ならなかった道。でももっとうまく出来たはず。 中国とは南京占領時に大規模な譲歩をして和平条約を結ぶ。 アメリカには決してこちらから手を出さず、石油を求めて オランダにだけ宣戦布告する。絶対に負けない。 インド洋のイギリス艦隊を壊滅してアジアの独立を支援する と宣言、インド解放軍を組織(チャンドラ・ボースを応援 するだけでいい)して海からインドに向かえば独立はなる。 そうすれば、イギリスは中東、アフリカで戦えず、講和する しかない。 アメリカに対しては当初の計画通り、迎激戦をやればいい。 真珠湾を攻撃したばかりにアメリカを挙国一致させてしまった。 日本近海にやってくるアメリカ艦隊を大和、武蔵を中心とする 連合艦隊で待ち受ける作戦であればほとんど負けないので なかったか。 いくらでも太平洋戦争に勝てるチャンスはあったのだ。 しかしこのいずれもとらずに唯一最悪の道をたどった理由は 政治家がいなかったから。戦争設計、政略がなかったから。 そしてこれは今の日本も同じ。 ・青春支援企業(山田清機) 僕の好きな人の一人、堀さんが立ち上げた会社、 ドリーム・インキュベータのドラマです。 力を借りる、仲間、素晴らしいこと この3つのキーワードで語る、日本経済に未来を作る会社、 かも知れません。 僕の好きなウォ-レン・バフェットの投資戦略「有力企業を 見つけ出し、株を多量に長期間保有して成長による配当を 受け取る」を超えて、そのような企業を誕生させるところから 始めるというコンセプトはいいですね。 また登場する社員たち一人ひとりのユニークなこと! 感動します。DIの株を買おうかな。・理屈はいつでも死んでいる(高原慶一朗) 高原さんがユニークな経営者であることは何かの本で読んで 知っていたが(それでユニチャームを100株だけ買いました。 5400円が今は7400円くらいで、チョッピリ含み益) 本を読んだのは初めてでした。 随所にビビッとくるところがあって、(その多くは反省のビビ) 勉強になりました。 現場が全て、現場よりほかに神はなし ……このごろちっとも現場に行かず机に入る自分に大反省。 好きなこと、やりたいことより「やるべきこと」をやれ ……いまだに小説の夢を捨てきれぬ自分。 鋭い頭より粘り強い頭を持て ……自分はまだつい、才に走ります。 好きでやるとき、仕事が仕事でなくなる ……いうことなし! 自分という人間を部下にぶつける ……できていません。揺れ動く自分。 給料は誰が払っているか忘れない、それはお客様 ……上司に気を使い、客をないがしろにしていないか 理念なき組織では社員の熱が高まらない ……いうべき言葉なし。・甘くて脆い日本人(小澤四郎) なぜ日本人は国際交渉に失敗す続けるのか、 国際交渉で勝ちつづけた著者がすすめる知的交渉の実際! こんなカバータイトルに惹かれて読み始めました。著者は 日産自動車の部長で国際交渉をやられていたようです。 残念ながらこの本の中の交渉術は対外的なものではなく、 単に相手の態度に表れるサインを読み取って臨機応変に 交渉しろ、というようなもの。どこでも真実。 日本人は厳しい交渉の世界から隔離されて文化を築いて きたから、国際社会で勝ち抜くには受身から能動的に 変わらねばならない、と至極最もな結論。
2007.04.23
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今週のゲストはあの渡辺淳一さんです。渡部昇一さんではありません。最近「鈍感力」という本が売れているそうで「男には鈍感力が必要、それでなければタフな女性にはとても太刀打ちできない」、そんな話題でした。全くその通り。 「鈍感力」と言えば「老人力」という言葉が流行ったこともあります。老人になることを嘆くのではなくて、老いを前向きにとらえて生きようということで、逆説的な意味で鈍感力と似ています。 渡辺さんは所謂、男が読みたがるような小説を書いていますが、今回は「鈍感力」という本で人生哲学を語り、大ベストセラーになりました。本人曰く、日ごろ漠然と思っていたことを書いただけ。「鈍感」に「力」をつけただけ、だとか。 僕はまだ読んでいませんが、「人は鈍感なほうが楽でいい。女性に振られても悲しんだりしない。駄目なら次の女性に行くだけ」というようなことのようです。「二兎を追うもの一兎も得ず」というけど、女性に関しては三兎も四兎も追ったほうがいい、一度に一人を追うとしつこくなり過ぎる。一人が駄目でも次があると余裕を持って臨むことで、女性のほうも男に興味をもつ。疎遠にされるとかえって気になる。 これが竹村さん曰く、渡辺淳一の女哲学第一条でさらに次を求めます。 第二条は「振られるのが男という生き物の特性」。渡辺さんは自分の精子を顕微鏡で見た経験があり、そこで元気に泳ぎ回る無数の精子のたった一つが卵子とくっついて受精すると卵子は門戸を閉ざしてしまう、そこに女の、一人しか認めない厳しさを感じた。無数の拒絶される精子の宿命は男の宿命そのもの。 第三条はなんですか。 鈍感力は女性のほうにある。痛みにも寒さにも出血にも強い。鈍感力がないと育児などできない。男は辛くて耐えられない。 竹村さんも、もともと女性のほうが強いと昔の人にはわかっていたので家に閉じ込めていたが男女同権の世の中になり、強い女性がますます強くなってきたのは当たり前。戦争の時代には男の方が向いていたが、戦争がなくなると男は女に馬鹿にされる。 男のほうがナイーブで傷つき易い。切れやすい、というのも体力がないから。年を取って短気になるのは弱ってきたから。 鈍感力を持つ方が人生は楽。最近、企業の医務室はみんな心療内科の医師になった。優秀な人ほど精神を病みやすく、クスリを求めてやってくる、とか。 ただ鈍感であるというのは確かに困るけど、落ち込んでも直ぐに元気になって前向きに生きられるような、そういう「鈍感力」は必要。へこたれない力。元気のない老人は困るけど老人を楽しむ「老人力」は必要、というのも同じかな。 鈍感力とは、相手の言うことが分かることはわかるけど、気づかない振りをして自分の内部にあまり影響を与えないようにするということ。 渡辺さん自身、周りからずいぶん嫉妬されて悩んでいたが、嫉妬されても感謝することにしたそうです。嫉妬する人はもっと辛いのだ、と思って。それでうまくいったとか。 鈍感力は健康、寿命にも関係するそうで、正確がのんびりしている人、鈍感力のある人はガンになりにくいとか。ガンの原因として最近は「性格説」がでてきたそうです。前向きの明るい人はガンにかかり難く、かかっても治り易いとか。 一方今、診療内科が流行るのは生死や飢餓のような大きな悩みがないから。頭が考えすぎてしまう。同じようなことを養老さんも「巨大な能力を持つ人間の脳はほっておいたら考えすぎてしまう。悩みを自分で作ってしまう」と「バカの壁」の中で言っていました。 男のほうが精神的には華奢、性格が弱いから神様は骨太に作った。女はその逆。男の子は男らしく、女の子は女らしく、と教えるのもそうしないとますます女性が強くなるからではないか。でも年を取ると性格、頭の中が身体に出てくるということで、男と女の外見が逆転して、優しいおじいさん、厳しい顔のおばあさん、というパターンが多くなるとか。 だからいい奥さんに大事にされると旦那は奥さんが亡くなったあとで直ぐ死んでしまうそうです。城山三郎さん、江藤淳さんなど。男が先に死ぬほうがいい。 奥さんが死んでも弱らない男もまれにいるがそれは生前奥さんに冷たくされた人、その分、自立の訓練が出来ていたから。(笑) ところで渡辺さんはどうなんですか。奥さんはいるんでしょう?と竹村さんが突然切り込みますが、「ぼくは家庭的なことはあまり話したことはないんですよ」とうやむやにしてしまいました。さすが。 渡辺さんの話題作「化身」、「失楽園」、「愛の流刑地」は日経新聞に連載されましたが、日経の読者はあまりうるさいことを言わないので書けるそうです。読者が大人なのかな、と言います。渡辺さんの創作法は鉛筆と消しゴムで書いては消し、行ったり来たり戻ったりだそうです。「鈍感力」とは自己陶酔と恥じらいのなさであり、芸術家の最後の力も陶酔力、カメラの前で全裸になって演技することも平気でできる。自分も恥ずかしがり屋だが、鉛筆を持つとのめりこんでしまう。あとで「こんなの誰が書いた?」と思うほどの内容を平気で書く。 自己陶酔という意味では竹村さんもそうですよね、と渡辺さんが切り替えしてお互いが追及を楽しくかわし合って楽しいひと時は終わりです。 男と女、妻と夫のせめぎあいに関して、最近、ネットで話題の面白いブログがありますので紹介します。それは、全国亭主関白協会天野周一会長のブログで、面白さでは秀逸です。http://www.zenteikyou.com/「鈍感力」についてhttp://www.keymannet.co.jp/i1087
2007.04.22
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・青春支援企業(山田清機)・太平洋戦争、こうすれば勝てた(小室直樹・日下公人)・甘くて脆い日本人(小澤四郎)・理屈はいつでも死んでいる(高原慶一朗)・時の目(アーサー・C・クラーク)貸出期限切れで中断、継続◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・藤沢周平全集第4巻(暗殺の年輪)藤沢周平 「暗殺の年輪」(直木賞受賞)、「ただ一撃」など評価の高い 士道ものを収録した全集。なかなか面白く読んだが、なかには 今一のものもある。短編の中で登場人物が多すぎ、ラストまで 焦点が定まらなかったなあ、と思うものだ。 作家には傑作、佳品、並、凡作がつきものだか、藤沢周平にして なお平凡作もゼロではない。 しかしそんな作品の中でも情景描写の見事さは流石である。 色白は七難隠す、ちょっと違うかな。でもその物語の世界に 没入して自分もその情景を見ている気がする、という点は流石 である。 またしばらくして、今度は市井ものを読み返してみよう。 ・さらば臆病国家ニッポン(佐々淳行) これも佐々さんのライフワークである「危機管理」をテーマに 日本人(特に高級官僚、政治家)の集団無責任体制、不作為の罪 を実例(阪神大震災=関西大震災=官災大震災)をあげて厳しく 糾弾する言葉の一行一行が警世の声である。 佐々さんも渡部さんも、そして日下さんもみんな同じ気持ちで いるのだと思う。・日本人の本能(渡部昇一) これは渡部昇一さんが自分の考えを時々の雑誌向けに口述した ものをまとめたもの。渡部さん曰く、資料に頼らず、自分の頭の 中にあることを喋るべき、むしろ人は自分の頭の中にないことを 意見として言うべきではないのではないか、とまで言われる ところが恐るべし、だ。 第二章の「品格とは何か」などベストセラー「国家の品格」の 遥かに前に語っており、感心する。時代に早すぎた、という ところかもしれない。 日本人としての品格を考える、祖国への誇りから生じる品格、 低くならざるを得なかった品格(東京裁判の屈辱)、 謝罪外交、戦後保障への厳しい指摘などなどいつもながら 渡部さんの素晴らしい見識を知り、楽しく勉強できた。
2007.04.16
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今週のゲストは二胡奏者のチェン・ミンさんでした。今日はほとんど音楽の話、楽器の話に終始したので僕の出る幕無し、とくに記すことはありません。ただ、チェン・ミンさんの演奏する二胡の人気が日本で高くなっていて習う人が沢山いる、という話に驚きました。日本人にこの楽器の悲しい音色がフィットするせいでしょうが、それ以外にまだまだ中国および中国人が好きなのでしょう。 中国の反日教育、南京大虐殺サッカーアジアカップの際の反日デモ、東シナ海のガス田問題等々ずいぶんやられっぱなしですが、それでもなおかつ中国の善意を信じようとしています。もちろん、個人レベルと国家レベルに温度差があるのは当然でしょうが、温家宝さんが来日して国会でずいぶん荒唐無稽な演説をしても国会議員は礼儀をわきまえて拍手で拝聴するなどきわめて日本的に対応に歯がゆさも感じます。 ここで中国にもう一段日本を深く知る指導者がいて、反日を押さえ日中友好のポーズを演出できれば日本からの援助、好意は取り放題、となります。そうなれば数十年で日本は中国に吸収されてしまうかもしれない。でも数々の反日政策が明らかになり、国民は徐々に目覚めてはいます。宮崎正弘さんの本のタイトルではありませんが、「中国よ、反日ありがとう」というところです。チェン・ミン(Chen Min)さんの紹介です。中国蘇州生まれ。上海にて音楽教育家の父と越劇女優の母のもとに育ち、父である陳龍章より二胡を教わる。その後上海越劇院オーケストラでメインの二胡奏者として活躍。1991年来日。‘97年に共立女子大学を卒業し、本格的に演奏活動を行う。‘01年東芝EMIよりCD「I wish -我願-」を発売。これまでに4枚のアルバムをリリースしている。そして自らの演奏活動の他に、石井竜也や渡辺美里、サラ・ブライトマンのコンサートに出演、またB’zの松本孝弘、一青窈、ZARDのアルバムに参加するなどジャンルを超えたアーティストとのコラボレーション活動も数多く行っている。また第76回アカデミー賞外国語作品賞にノミネートされた松竹映画「たそがれ清兵衛」にも音楽で参加。 ‘02年9月、日中国交回復30周年記念番組NHKハイビジョン生中継「桂林 天下の絶景を行く」、12月「第53回NHK紅白歌合戦」で谷村新司氏と共演の他、‘04年4月にはNHKアニメ「火の鳥」の音楽にチェコ・フィルとともに参加するなど映画・テレビでも活躍。現在コンサート活動も精力的に行い、全国各地で数多くの観客を集め新たなる二胡ファンを獲得している。一連の中国音楽、二胡ブームの火付け役となり、ニューエイジ・シーンで常に輝き続けているニ胡奏者である。「第17回日本ゴールドディスク大賞」特別賞受賞。 音楽以外の話で記憶に残ったのは、チェン・ミンさんのいかにも中国人らしい考え方です。日本の文化はみんな中国からきた、例えば中国では礼儀や親切さなどが文化大革命などで一時消えたが日本には残っていたのに感動した、とか茶道も中国がルーツのように語っていたことです。これには驚きました。まあ、これは茶道が単にお茶の飲み方であるようにとらえていて、日本文化の理解の浅さを表しているだけかもしれませんが。「仁義礼智信」が中国でいわれたのはそれを誰も持たないので戒めのため、という説もありますしね。今日は簡単に終わります。
2007.04.15
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・さらば臆病国家ニッポン(佐々淳行)・日本人の本能(渡部昇一)・藤沢周平全集第4巻(暗殺の年輪)藤沢周平・時の目(アーサー・C・クラーク)貸出期限切れで中断、継続◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・「逆」読書法(日下公人) 偶然続いた「読書法」ですが、朱子と日下氏では流石に 違います。もちろん、目指すものが違いますからね。 この中にも人生のエキスとなるような言葉、考えがいろいろと 綴られています。 役に立つ本はすぐに役に立たなくなる。 原典ほどやさしい入門書はない。 「国家のハンドルを握ったものは、進んでは困難が増え、 退けば名誉を失うようなところに行かないようにせよ」 (モーゲンソー) これはまさに戦争前の日本、今のイラクでのアメリカを 鋭く言い当てている。 下瀬火薬の常識と真相、下瀬火薬はフランス人が発明? 1テーマ10冊読書を黙ってする 中立を装った本より、両極端の本を二冊読んだほうがいい 読書は読書自体でなく、体験との相互作用で深められる (これは朱子と通じるものがありそうです) ひらがなよりも漢字のほうがマンガに近い (漢字は象形から始まっているので) 読む力をつけるには読む訓練をするより書く訓練をせよ 自分で書いてみた経験があれば、読書力は 「眼光紙背に徹する」域に達するでしょう ここも朱子と最終到達域が同じですね。少しは書いたことも ある自分でもそう思います。・正論5月号 「正論」を読んだのは久し振り。普通の本と違って今、 一番ホットな話題、最新の議論を読めるのが嬉しい。 多くの知識人がこれだけ熱く語り、日本の進むべき道を 示そうとしているのだ。政治家(中川昭一)もかなりきちんと 考えているのが分かる。テレビなどで話すのとは重みが違う。 どうしてなんだろう。 八木さん、藤岡さんなどが良かった。それと占部賢志さんの 「愛国心をどう教えるか」が良かったですね。 「愛国」の言葉の由来、なかなかいいエピソードである。 「愛国」という言葉は決して明治維新後、付け刃で国民を 国家のために喜んで身を捧げるよう教育するために作った 言葉ではなくて、遠い昔からあった言葉、美しい由来ある 言葉だったと知り、嬉しくなる。 占部さんの考える「愛国心を教える教育」が僕にもすごく ピッタリきたので書いておきたい。(以下引用) 筆者は、愛国心を教える教育を、ひとまず「児童・生徒が、日本人として<未見の我>に出会うべく支援するとともに、広く祖国の文化に貢献せんとする<こころざし>を育てる喫緊の教育活動」と定義している。 「日本人としての<未見の我>に出会う」とは、今まで経験しなかった日本人としてのアイデンティティに気づかせるということである。教師としての仕事はそこまでである。あとは、生徒みずからが公と私の関係について、必ずや自問自答を始めるだろう。 この世にはどうしても自得しなければならないものがある。愛国心というものはそうした範疇に属する。人から指示されたりそそのかされて獲得するものではない。……。 教師が為すべきは、特定の観点など持たず、豊穣なる歴史の世界から様々な形で祖国に貢献した先人の人生を探し求め、教材化することに尽きる。……(引用終わり) 占部さんが教材化したものとして「愛国」が始めて文献に 登場する事件を紹介している。文献に「愛国」が最初に 出たのは、日本書紀の持統天皇の言葉であった。 天智天皇の御世、白村江の戦いで捕虜となり、唐長安の都に 連れていかれた大伴部博麻が唐の日本遠征計画を知り、それ を日本に知らせるために自分の身を奴隷に売って仲間を返す 旅費を作ったのである。 仲間たちは無事に日本に戻り、危機を知らせる。それやこれや で無事に日本の独立は守られる。しかし博麻のことは次第に 忘れられてしまう。 それから30年、望郷の念で生きていた博麻は奇跡的に日本に 戻ることができたのだ。それを知り感激した持統天皇が彼に 勅語を賜わったとある。 「朕、その朝を尊び国を愛ひて(おもいて)、己を売り忠を 顕すことを嘉ぶ(よろこぶ)」という言葉である。 これを原文で書くと「朕嘉そ尊朝愛国売己顕忠」(「そ」は 蕨の草冠がないもの)となり、まさに愛国の二字が光り輝き 浮かび上がるのである。(再び引用開始) こうした史実を知れば、平成の高校生でも何かを感じ取るものなのである。……(生徒の感想文)…… これは愛国心が理解できたというようなステレオタイプの所感ではない。歴史の重さの前にとまどい、自問自答し始めた心のうちを正直に書きつけた一文である。 この感懐が本物なのである。……・朱子の読書法(田中忠治) これは思わぬ拾い物、結構面白くて、ためになった。 でも朱子の読書法は多読を戒め、徹底的に考えながら、 著作、文章、文字の裏側まで読み通す徹底さを求めている。 正直言って今の僕は読みたい本が沢山あって、ともすれば 流し読みになりがちで、朱子のいう「読書」に程遠い形。 いくら読んでも身につかないだろう。でも興味に勝てず、 同じ読み方を繰り返す僕。 この本から気になった言葉と考え方。 学問に向かう原動力は「憤」、つまり発奮。それを起こす ものは「志」、何かになろうという方向を持ち始めたとき、 志が生まれる。 では何かになろうという気持ちはどこに生まれるか。 それは自分が大勢の中の一人として漫然とうずくまっている 無気力な状況に対する深い省察から生まれる。その意識を 歴史の意識という。 つまり学問に向かい大を成す意思を奮い立たせるためにも 史書を読むのがいい、と著者は言います。 いい加減な読書と真剣な読書は結果としてラーニングと スタディの違いになる。 ただ知っている、読んだことがあるというのと、読んで 考えてまた読んで自分の身に付ける、これが勉強。 「速やかならんことを欲するなかれ。速やかならんことを 欲すれば、すなわち達せず」(孔子)・謎の独裁者・金正日(佐々淳行) これは日本社会の底辺で、悪意を持つ周辺諸外国の陰謀に 対して「ブリキの盾」と「ナイフ」で闘う日本警察の 奮闘記である。 敵のスパイをいくら、捕まえても捕まえてもスパイ防止法 のない日本(世界でただ一国、と佐々さんは嘆く)では 手先は微罪で1年の懲役、首謀者は簡単に海外に逃亡、で 終わる。それでも日本の警察はただ頑張るだけ。 悲しいのはその実態がいまだに(この本の舞台は30年も昔) 続いているということ。つい先日も海上自衛隊の機密漏えい 事件が伝えられたところ。何をやっているのだろう。 この佐々さん、石原都知事の選挙責任者を務め、見事に 当選に貢献したようです。石原さんと佐々さんががっちり 固める東京都、非常時にはまっしぐら、駆け込もう!・失敗の教訓 もうひとつの「ゼロ戦」論(日下公人) 山本七平さんの「日本はなぜ敗れるのか 敗因21カ条」と 似ている。日下さんは日本人の組織としての問題点を 「ゼロ戦」という日本の誇る高性能製品(戦闘機)を中心 に分かり易く紐解く。 ゼロ戦は世界の名機であることは確かであるが、エンジンの 選択を間違え、機銃の選択を間違え、後継機の育成も間違え、 パイロットの養成も損なった等々、ミスにミスを重ねた結果 であるという。それは日本の組織的思考も同じ。 本当にこれだけ問題があってなお、世界を相手に戦い抜いて 有色人種を解放したのだからすごいと思う。これ以上望む ことは何とかゼロ戦の失敗に学んで日本として、組織として、 自立して世界に長くその存在を残して欲しいということ。 頑張れ日本。
2007.04.09
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今週のゲストは東京財団リサーチチーフフェローで国際ジャーナリストの菅原出(いずる)さんです。竹村さんは「こういう方がもっとマスコミに登場してくれる国になって欲しい。本当のことを知っているから」と最大限の誉め言葉です。 菅原さんはマスコミの報道しない世界のユニークな情報を紹介してくれています。現在の関心はイラン情勢にあり、最近も現地に行って生の情報を得てきたとのことで、番組でもそれらを紹介してくれました。・菅原出さん;http://www.tkfd.or.jp/mt/archives/cat/cat_9.php・イラン現地レポート;http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070222/119586/ 番組にイランに拘束された英国兵の話は全くでなかったので3月23日以前の収録でしょう。そのイランについて、核開発疑惑からアメリカが航空母艦をペルシャ湾に派遣して、いよいよ攻めるぞというようなマスコミ報道があるが、現地には日本で騒ぐような緊迫感はほとんどない、とのことです。 アメリカはアフガニスタン、イラクで泥沼になっているのでさらにイランと事を構える余裕はない、あくまでも威嚇だと読んでいます。(核を持つ北朝鮮に対してもあの程度しかやれないのですから) イランはあくまでも原子力発電のための核開発をしているのだといっており、これは日本と同じ。ただ原子力発電の技術は容易に原爆開発につながり兼ねないものであり、その恐れからいまだにIAEA(国際原子力機関)の査察が多いのは日本とドイツということでした。やはりアメリカ相手に戦った両国が一番怖いようです。 そういう意味では過去を忘れないアメリカ、いつまでも歴史問題をネタに日本を屈服させようとするどこかの国と似たような体質があるのでしょうか。 イランの話に戻ってアメリカは航空母艦を増強したのと同じタイミングでイラク国内のイラン人を拘束し始めた。イラクには民間、政府にかかわらず多くのイラン人が入っているのだが、シーア派に武器援助をしているという口実で外交官まで捕まえた。 しかしイラン側は、アメリカの挑発と見て冷静に対処している。過激派に近いアハマディネジャド大統領はともかくとして、イランのインテリ階級は情勢をよく分かっており、バランスを考えている。 ここで竹村さんはアメリカ国内の話に変えます。以前も出ましたが、ブッシュ大統領が政権外で話をよく聴く人として、キッシンジャーとサウジアラビアのバンダル元駐米大使の名を挙げました。サウジアラビアは国内に少数のシーア派を抱えているためイランとの関係が微妙で、情報を多く持っており、一方のアメリカはイランの脅威を強調することでサウジアラビアを自国のグループに取り込むことを画策している。 多くの湾岸諸国も同じ問題を抱えており、それらをNATO体制の中で守ってあげるプログラムを提供するなどまさに国際情報戦の様相を呈しています。「それは考えてみたら、北朝鮮の核問題を大きく取り上げ日本を守ってやるぞ、というのと似た構造ですね」と竹村さん。「どこまでが武器の売込みでどこからが本当の脅威か、を判断するのが難しい」と菅原さんも応じます。「アメリカは民主主義を広めるのが「マニフェスト・デスティニー」だといいながら、一方では不安を煽ることで国内最大産業である軍需産業を助けるような行動をとる、という二面性を持つということを忘れてはいけない」と竹村さん。 結局、国益にならないことはやらない、いざとなったら政策を簡単に転換するというのは、正論5月号で読んだアメリカの政策の特徴、1.理想主義、2.実用主義、3.非干渉主義ということでしょう。我々日本人もここを理解して備えておかないと、いざというとき、アメリカは日本を簡単に見捨てるということになるのです。南ベトナムを見捨てたように。 後半の話題は主にPMC(プライベート・ミニタリー・カンパニー)でした。戦争が従来の国家間戦争からテロ型に変わってきたので、国家間の戦争を戦うためにデザインされたこれまでの軍隊では対応できないようになってきた。治安維持、要人警護、現地軍隊の訓練、基地警備などは民間に外注され始めており、それを請け負うのが軍隊の特殊部隊などで訓練されたベテランを擁する民間軍事企業であるということです。・外注される戦争;http://facta.co.jp/blog/archives/20070330000372.html 菅原さんの一貫した興味は、これまで世界を支配したアングロサクソン、ユダヤがこれからどんな仕組みを作って世界を支配し続けようとするのか、にあるそうです。 とくにアメリカは相当にガタが来ている。イラクで死者3千人と言いますが、それ以上に負傷者がいるわけで国内の考えも変わりつつあり、世界に出て行く姿勢も変わっている。 一方、世界がアメリカを見る目も変わっている。イランでさえ言うことを聞かない中、中国、ロシアが素直に従うはずがない。これからの世界のマネジメントの仕組みがどんな風になっていくのか、分からない。そこが非常に面白い、と語って今日は終わりです。 今後の世界に日本的な「和」の精神が広まることが願いですね。ではまた来週。・
2007.04.08
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・失敗の教訓 もうひとつの「ゼロ戦」論(日下公人)・朱子の読書法(田中忠治)・謎の独裁者・金正日(佐々淳行)・時の目(アーサー・C・クラーク)貸出期限切れで中断、継続◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・安倍家三代 安倍晋三(大下英治) とても面白く読んだ。かなり厚い本だがスイスイ短時間で 読み終えた。そして安倍さんが、生まれ、育ちそして自分の 努力によって、今テレビ等で知っているつもりの安倍晋三 より遥かにタフでしっかりした考えを持つ男と知って嬉しい。 個人的には、彼がなぜ社会人生活の場として神戸製鋼を 選んだのかと疑問に思っていたのが、父晋太郎の選挙地盤を 強固なものにするため、下関長府にある神戸製鋼長府製造所 の票を取る狙いがあった、と知って親近感を持った。 それは我が実家が下関長府にあって、父親が神戸製鋼長府 工場に勤めていたからである。 父は亡くなって久しいが、母はまだ長府に健在で僕も 長府が大好きだからである。だから長府がいつまでもこの 未来ある安倍首相をいつまでも力強く応援し続けることを 望む。そして日本中が応援し続けることを。・ビル・ゲイツ、北京に立つ(ロバート・ブーデリ) ビル・ゲイツの名前につられて読んだが、ちょっと的外れ。 中国人たちがいかにして北京でマイクロソフト研究所を 立ち上げたか、いかに中国人たちが優秀か、を言っている ようなよくわからない話。日本は完全にパス。 それにしてもアメリカと中国は一緒にビジネスをするのに 違和感ない感じ。日米よりよほどぴったりしている。 それは何故か、政治体制にはギャップがあるが、基本的に 個人対個人の社会であり、いうべき事、請求すべきことは 平気でいうのも同じ、そのあたりが違和感なしに仕事が できるゆえんではないか。 特にビジネスにおいて自分たちのやり方を押し付けるところは 徹底して同じ。アメリカはそれをグローバルスタンダードと 呼び、中国では、わが国は特別、ここのやり方でやって ください、と平気で言う。 中国が世界、まさにそこのグローバルスタンダードを要求する のだ。 本のラストで主役の一人、李開復のいう、アメリカが中国で 商売する場合に留意する点、1.独特の儀礼と人間関係がある。2.まず貢献、報酬はそのあとで、長期的な関係を作る戦略を 立てよ。3.経験豊富な管理者を雇い、中国内の人材を育てること。4.中国式の市場原理にしたがうこと。5.中国経済が最優先事項。6.イメージ戦略のむずかしさ。 これはまさに唯我独尊、13億相手の商売?がないなら 決して足を踏み入れたくない、我がまま者の世界だ。・日本の教育 ここが問題だ!(屋山太郎) 日本の教育の問題、実に根が深い。 これほど日教組が日本社会に害毒を流しているのか、と 思うと悲しくなる。なぜ、自分の先祖、親を悪く言うのか。 渡部昇一さんがいつも言うように、未来を託す子供たちには まず虹を見せるべき。そうして充分成長してから悪い面も 勉強させる。そうすることで日本を暖かく見直し、よりよく していこうという元気がでるのだから。 この本の最後の言葉がよかった。 「日本が勝ち、克服してきた強みは何なのか。これは生理的 に脳みそが優れているというようなものではない。会社 であれば社員は互いに連帯感を持って助け合う。相互扶助の 精神や、無私の精神、共同の精神が発揮されて、小さな工場 でも世界に冠たる製品を創り出す。手を出せばいくら くれるか、いくらくれたら教えるといった勘定高い人には 日本はまったく不向きだ。 しかし、集団としてこれだけ助け合う民族派日本以外にない だろう。この無私の精神こそ、日本国を豊かにさせてきた 力だ」・日本人としてこれだけは知っておきたいこと(中西輝政) この本はわかりやすく、勉強になった。 アメリカの占領政策の破滅的影響、戦後民主化=高度成長の 嘘、真面目の崩壊、60年周期の歴史の見直し、日露戦争が 敗戦の萌芽であったということの誤り、幣原外交の致命的 失敗、不行動という最悪の選択、共和制をしらない唯一の 君主、姓を持たない唯一の君主、神話を起源とする唯一の 君主、天皇を戴く民主主義の安定性、天皇陛下の厳しい務め、 占領政策の一環だった「菊と刀」、日本文明の独自性、 「精神」、「精」も「神」も日本では「心」の意味だった。 だから日本の神は自分の心の中に内在する。
2007.04.03
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渡部さんの話が続きます。 産経新聞に「多くのマスコミは、働いている男性たちを会社の歯車である、と言ったが男たちはあまり腹を立てなかった。左翼の人は、一生懸命働いている人たちを社畜と言った。それでも怒らなかったのに、女性は今回の発現を差別と怒る」とあったそうです。 差別されて心が傷ついています、と言われるとどうしようもないが、そう言われて傷ついているんですよ、と言い返せばよかった。 何であんな話を毎日毎日やって国会を休んでいるのでしょうか、と言っている一般の人も沢山いた、と竹村さん。 それに対して日下さんが「国民のほうが言論機関よりずっと立派なのですよ」と引き取ります。そのまんま東がなぜ当選したか、というとき、政治評論家たちは「対立候補が官僚だったから」とか今まで言われていた理屈しか言わなかったが、そうではなくて、そのまんま東が生まれ変わってきたことに感動したことから棄権票が出てきたのです。そこが見えない人たちが喋っている。 「安倍さんも、あれが再チャレンジのいい例です」と言えばよかった、と鋭く渡部さん、絶好調。「あれはまさに再チャレンジ、スキャンダルだらけで芸能界をやめたのだからまさに再生、再チャレンジですよ」 「僕も最初、耳で聞いてあの人のことを過去のスキャンダルなどデータで考えたら意外だったが、テレビで彼の姿を見ると「人間はこんなに生まれ変われるもののか」と思って感動した。これで票が出たのだな、と思った。インフォメーションではなくてインスピレーションで票が入った」とは日下さん。 「言論の歴史を調べて一番おかしかったのはイギリスの二大政党の名前です」と渡部さん。「トーリー」(王党派)と「ホイッグ」(議会派)ですが、これはどちらもアイルランドとスコットランドの泥棒の名前。お互いが相手を罵っているうちにその名前、面白いじゃないかとお互いが納得しあって自分の党の名前にしてしまった。これが二大政党が成功した一番の理由。何を言ってもかまわない、となった。余裕があるということ。 日本の党は立派な名前を付けすぎているのかね、という竹村さんに対して、自民党は汚職党、民主党はおねだり党とか揚げ足取り党とつければいい、と渡部さんは厳しい。 日本の国会はこのような言葉に大変敏感、公の場でこんなことを言って、となる。(竹村さん) 言葉尻を取るのは戦前の右翼と戦後の左翼の特徴。朝日新聞の稲垣さんが言っていたことだが、両方の目つきが一緒。(渡部さん) 日本国民はそういうことに飽きてしまった。日本国民のほうが賢くてそれが地下からマグマのように湧き上がってきている。上に乗っていたのはかさぶたのように壊れて溶けてしまう。(日下さん) あなたは「これから日本はどんどん良くなると言っているが、それを95歳まで生きて確認してください」(笑)と竹村さん。 21世紀は、キリスト教など一神教から和を大事にする日本の神道、古い古代宗教のほうが地球を壊さないでいいのではないか、と皆が思うようになる。さらにここで竹村さんはラブロックの「ガイアの復讐」について言及していますが、省略させてもらいます。 そういうことは日本人が一番わかる、理解できる体質にあると思います。でもそれを日本の神道の宮司さんたちは言挙げしない。言挙げしないので他の国に分かってもらえない。だからもっと言挙げしてください、と言っている。(竹村さん) 神道では神社を山や森の中に建てるが、キリスト教では森を切り開いて教会を建ててしまう。それはゲルマンの森を切り、神木を切り倒すことで「俺の神様のほうが偉いだろう」と言って布教を進めた歴史もあるから。(渡部さん) イギリスの公使が日本に来て富士山の頂上で鉄砲を撃ったことがある、と日下さん。それでも祟りはないから神道は迷信だ、イギリスのほうが偉い、と言っていたが100年もするとイギリスのほうが貧乏になってしまった。これって八百万の神様の祟りなのでしょうか? いい話がいいところまできたんだけど時間が来たので、という竹村さんの言葉で終わりです。今週は面白かった!!
2007.04.02
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今日は久々の鼎談、しかも皆さんの体調が良かったのか、いろいろ面白い話が聴けました。三人とも昭和5年、1930年生まれというからあの世界大恐慌の翌年の生まれで今年は喜寿。(ちなみに僕の母親は1929年、まさに恐慌の年に生まれました) 少しでも長く元気で活躍され、日本人に元気と指針を与え続けていただきたいと願います。ご本人たちは自分たちのことを「憎まれっ子世にはばかる」と笑っていましたが、日本を嫌いな人からすれば、まさにそうかもしれません。 そんなことを思いながら聴いていたら「95歳まで」という渡部昇一さんの最新刊がまず話題になりました。渡部さん曰く、若くして死ぬと大体苦しんで死ぬ。70歳でも80歳でもまだ駄目。ところが95歳を超えると、そろそろ目覚めてきて、悩みも苦しみも全て消えて死も恐れることなく、死ぬというよりもっと結構なところに移った、と言えるようになるそうです。 バイブルもお経もコーランも何も要らず、大聖人のごとく生を全うできるとか。だから凡人でも95歳まで生きる努力をすれば大聖人になれるそうです。実はその努力が大変なのですが……。 日下さんの本は「お金の正体」です。お金について皆あくせく苦労しているが、お金はそんなに沢山なくても暮らし方はあるよ、それを超越した考えがあるよ、お金のあとを付いて動け、という市場原理主義が一世を風靡したらこんなに経済が悪くなった、それはなぜか等を随筆風に書いたもの。 最近の日下さんは軽い随筆風のものが多いですね、という竹村さんに対してデータ、データというのは嫌になったと答えます。渡部さんもこれに同意して、データは議論するのには役立つが判断には役立たないのです、として自分の母親の言葉を引用。 これも渡部ファンには有名な話ですが、渡部さんの母親はいわゆる「学問」はなかったけれども、経験に基づく鋭い判断が随所にありました。自分が当時所有していたリアカーのうち、1台だけパンクしなかったのがダンロップ製タイヤだった(日本製は駄目)ことから「日本はアメリカと戦争していのかな?」と首をひねったそうです。当時の日米品質は今と逆だった、ということですね。 もう一つの例として戦前のアメリカで生活した女性で日本はアメリカと戦っても勝てない、と言った人があるそうですが、その根拠は「アメリカではピアノを捨てるのにお金がかかった」から。それほど物資が豊かであったということです。当時の日本ではピアノを持つ人もまれだったのに。ちょうど今の日本が当時のアメリカの生活レベルにようやく到達した?のかも。 日下さんの母親も同じようなことを直感で悟ったそうです。データなどないのに、教育をそれほど受けていないのに、実に彼女たちは正確な判断をしていました。 竹村さんは三浦雄一郎さんと対談した本を出されたそうです。スキーを通じて知り合い、聴いた話がとても面白かったのでそれで本にしたといいます。最近紹介している「ワークライフバランス」にも通じるものです。竹村さんの趣味はスキー、スキューバダイビング、テニスなど。だから人生に退屈しない、と語ります。 「渡部さんの趣味は歩くことと本を集めることだそうですが」と話題を振りますと、渡部さんは「私はいつも古今の偉人と対談しています。自分の書斎で。だから全然退屈していません」と楽しそうに語ります。 これは不思議な偶然になりました。僕が毎朝聴いている英会話の中に「ものしり英語塾」というものがあり、今週の松本茂先生のコーナーで古今の名言をやっていたのですが、まさにここでデカルトの言葉として「The reading of all good books is like a conversation with the finest men of past centuries」が紹介されました。渡部さんの言葉と同じです。 ついでに付け加えますと僕も同じ考えです。読書によって、直接話を聴くことなどかなわぬ多くの優れた方の話が聴け、自分の疑問に答えてもらえる、そんな意識で毎日、読書を続けています。 ここで渡部さんが話題を変えます。 最近のマスコミで柳沢大臣の「女性は子供を産む機械」発言騒動があったが、女性たちがあまりにキィーキィー言い過ぎるのが気になった。これで昔の「天皇機関説」騒動を思い出した。 「天皇機関説」は戦前、美濃部博士(都知事をした美濃部さんのお父さん)が言って大騒ぎになりましたが、これは「機関」に「機械」の「機」を使ったからいけない。伊藤博文以来、天皇は器官である、という認識はあったので、「天皇器官説」として、天皇陛下は頭の中心の神経みたいなものであると言えばよかった。 それと同じく「女性は子供を生む器官を持った方である」と言っておけば全く問題なかった。これは生物学的事実である。さらにウィットを持っていれば「きかいはきかいでも、女性は子供を生む機会(チャンス)をもった人間です」と言えばよかった。 日下さんの「あなたはごまかすのがうまい」(笑)で前半は終わりです。なかなか面白い話ですが、後半もこんな感じで続きます。明日をお楽しみに。
2007.04.01
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