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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ○ものを考える人(渡部昇一)○教育を救う保守の哲学(中川八洋・渡部昇一)○昭和天皇とラストエンペラー(波多野勝)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○日本人を語る(加瀬英明) 今読んでいる加瀬英明さんの「日本人を語る」は保守思想と 共通点が多いのですが、中にところどころこれまであまり 聞かない、ハッとする指摘、発想があります。・地球温暖化は疑問。1975年には産業活動によるスモッグ などで地球の気温は数度下がって、寒冷化が起こると科学者 たちはいっていた。 ニューズウィーク、ナショナルジグラフィックにもそのような 記事があったとか。言われてみればそんな気もしてくる。 先進国がこれほど豊かになったのはここ20年のことでしか ない。その程度のことで地球の環境体系が狂ってしまうほど 地球はちゃちなのだろうか。これは人間の思い上がりでは ないだろうか。・現憲法の基本精神は日本以外の諸国民が皆善良であるという 前提に立つ。自分にだけ性悪説を当てはめ、他人については 全て性善説をとるという不健全なもので、引き換えに他人に 対する責任も取らない。このような態度は卑しい。・「ジャパニーズ・スマイルほど大きな贈り物はない」 ここで加瀬さんは、質問に対する答えとして質問の趣旨を 尊重する日本的なイエス・ノウの回答と自分の行動を基準 にする欧米式では日本のほうが文化的で西洋は動物的である。 同様に身体的接触のないお辞儀のほうが包容やキスより 文化的、洗練されていて動物性が少ない、と言われますが、 確かに言われて見るとそうかもしれません。 この本の中には何度もイギリス王家と天皇家の比較が出ます。 イギリス王家のオープンさを見習うべきというのが、マスコミ などの大勢ですが加瀬さんは一貫して反対します。そして 西洋と日本における地位の考え方の差を指摘されます。・イギリスの王族は社会的に目立つような活動を盛んにされて いる。西洋社会では、妻であれ夫であれ、社長であれ、係長 であれ、自分が自分の地位にふさわしい努力をしていることを、 つねに周囲に示さねばならない。 西洋の人々はいつも、「いったい私はこの地位にふさわしい だろうか」と自問していなければならないのだ。・そこで、西洋では妻は夫に夫は妻に「アイ・ラブ・ユー」と 言い続けなければならないのだ。西洋社会ではパーティに 招かれても、気のきいたことをいったりして、つねに自分の 存在を売り込まねばならない。 せわしない、落ち着きのない社会なのだ。いつも点数を稼いで いなければならない。だから西洋人は疲れるのだ。・日本のように社長の座、亭主の座、妻の座といったものがない。 女王から王族までが駆り立てられている。このような人々の あり方は、日本にはそぐわない。 点が取れなかったら追い出される学校のようなものだ。・ところが、日本は和にもとづいた社会であって、今、自分が ある地位は人々によって与えられた、という考えかたのうえ にたっている。 日本ではパーティにでても、何一つ話さずに、そこに立って いるだけでよい。・日本の皇室は、ただ存在しているだけでありがたい。 皇族がたは和歌を詠み、月や花を愛で、神事を行って いられさえすればよい。 日本では神が「鎮まる」という言葉がある。日本では皇室は 鎮まっていられて、日本における人間存在のモデルを示して くださっていればよい。皇室の勤務評定はやめよう。 残念ながら最近の日本でもお喋り、出しゃばりが増えて、 自分の地位を主張、しがみつくようになっている気がします。 さらに加瀬さんのユニークな皇太子妃論を少々。 1988年、浩宮さまのお妃にふさわしい女性について 述べていますが、結果的にはまるで逆の選択で面白いですね。 さてどちらがよかったのでしょうか。・私は才女はふさわしくない、と思う。英語ができることや 高学歴は条件にすべきではない。皇室は日本人の無意識の要 として存在している。 そこでお雛様のように可愛らしく、のんびりしていて、 福々しい性格をしたひとがよい。 品がよく、自然に、無意識的に皇太子妃、あるいは皇后 として適応できるひとが望ましい。意識して努力する人は、 皇族としては不自然である。 ……将来、皇后になられるということは、日本の女性の原型 となられるのだから、古い意味でいう良妻賢母型の女性が よいと思う。……・ところが西洋の王室は、国民につねに存在を意識させて いないと存続できないものである。だからこそヨーロッパの 王室は、努力して国民と一体となろうとするが、日本では はじめから皇室と国民とが融合しているから、そのような 必要がない。 だから日本の皇室は、西洋の王室のように、国民にこびる 必要がない。・……お妃が英語ができる必要はない。「ハローハロー」と 喋って、国際親善につとめるのは、ミス東京とかの役目で ある。 ……皇后は話さなくとも心が通じるひとがよい。今日の 日本には教育があっても教養のない女性が多すぎる。 ……才女は皇室であれ、一般の家庭であれ、籠の鳥にして おくのはもったいない。他の分野で思うままに活躍して ほしいものである。 もし加瀬さんのいうようなひとが皇太子妃に選ばれていたら、 今の皇室問題のいくつかのはおこらなかったでしょう。○変な人が書いた人生が100倍楽しく笑える話(斎藤一人) 何とも納税者番付日本一になっている斉藤さんの、人生を 明るく生きて自分も周りに人も幸せになる秘訣です。 どれもこれも当たり前の言葉ですが大切にかみ締めたい と思います。 幸せに到る曼荼羅に描かれた4つの門(秘訣)。「困ったことは起こらない」 人の機嫌を取るのではなくて自分の機嫌を取る。機嫌の悪い人 に合わせては駄目。こっちはいつもニコニコする。「出し切ること」 自分の能力、自分のもっているものを出し切る。「徳を積む」 いつもニコニコして自分の回りの人が明るくなるようなこと をする。「たましい力」 たましい力をつけるんだ、たましい力で勝負をしよう、と思う。 注意されたら「ありがとう」という。自分で気づかないところ、 気づかせてくれて、と感謝。 「タダほど高いものはない」という話も面白い。 これは、タダでもらって、あとで高い請求書を払わされる、 という意味ではないのです。 自分の目、耳、手足、身体、これらは全て神様(両親)から タダで頂いたものです。 空気、水、太陽の光、全てタダで天から降ってきます。 タダでもらっているものほど尊い、ありがたい、価値がある というのが「タダほど高いものはない」という本当の 意味です。 最後の中国の大人(たいじん)について書かれているところは、 実際の中国人というより、書物などに登場する理想の中国人 のことと受け止めたいと思います。 この本には斉藤一人さんの講演録のCDがついています。 (基本的には本の内容と同じ) 喋り方がとても柔らかくて、余裕があっていい感じですね。 100回聞くと幸せになれる、とのことですから、何とか 合間を見て頑張ってみましょう。○日本ほど格差のない国はありません!(金美齢) 金さんは何となく知っていましたが、「ザ・インタビュー」 で話を聴いてユニークな方だなあ、と思い読んでみました。 「格差とは今日の夕食がない人がいること」と曽野さんが 話していましたが、その通り、贅沢ができないとか、 持ち家ではない、とかで格差を言っても仕方ないでしょう。 金さんの話では「サイレント・マジョリティにエールを送れ」 というのに賛成です。今の日本、とくにマスコミはあまりに 障害者、性同一性障害者、難病者などに焦点を当てすぎて いるような気がします。普通のわれわれを応援するスタンスが もう少し欲しいですね。 覚悟のないところに平和はない、とか日本はそんなに悪い 国ではないとか、金さんの愛の叱咤激励を日本人がしっかり 受け止めていかなければいけません。
2007.07.30
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今週のゲストは「なぜ社員はやる気をなくしているのか」の著者で株スコラ・コンサルタルト代表の柴田昌治さんです。今週は著書の紹介で登場されたようで、竹村さんとの話も淡々としたものになっています。調べると著書に『なぜ会社は変われないのか』という大ベストセラーがあるとのことでしたが、いわれてみれば聞いたことのあるタイトルです。読んではいませんが。・スコラ・コンサルトhttp://www.scholar.co.jp/index.html・柴田昌治;http://www.scholar.co.jp/company/process/shibata.html・「なぜ社員はやる気をなくしているのか」;http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31891513「話を聞いて社員のやる気が出るのなら、社会保険庁にやる気を出させてくれるといいですね。日本人は、一人ひとりはよくやるのに、所属している組織がおかしいと駄目になる」という竹村さんの話でスタートです。今回はエキスを簡単にまとめました。日本人は勤勉だが、自分が今やっている仕事に対する興味、好きという気持ちは先進国では最低だそうです。日本人は安定志向で就職よりも就社をする。仕事より会社で選ぶ。つまりは内発的動機(元三重県知事の北川さんの言葉)にもとづいて仕事を決めていないから大きくて安定した会社を選びがち。現在の大学生も聞くとほとんどが大企業に勤めたいで、起業したいという学生がいなかったそうです。しかし就職しても忙しい。専門化が進んで、課長も部下の仕事が分からないとなると、ますます仕事に燃えるということはなさそうですね。一方、かつては夏休み、冬休みがあってのんびりしていると思われていた学校も今は忙しい。書類作成が大変。いじめも「ないことになっている」というのが教育関係者の態度。問題はないほうがいい、あってはならない、と思っているようです。公務員の無謬性、という信仰も関係しているのでしょう。駄目な会社も問題を見ないようにする。ないほうがいい。上に見せないようにする。いわゆる事なかれ主義です。それらとは対極にしっかりしている会社があります。トヨタは、問題はあるのが当たり前。問題を発見するのを「見える化」というそうです。問題はあるのだ、という気持ちで絶えず見ていたら改善は必ず進みます、ということでトヨタの経験を竹村さんも語ります。運転手さんも自分たちの控え室の蛍光灯を間引くなど省エネを取り上げているとか。問題を鵜の目、鷹の目で探す態度が改善を引き出す。ここで話題が変わって北川さんの話。北川さんは正直な人ですね、と竹村さんが「マニフェストのスペル」の話題を紹介します。普通に使うマニフェストとアメリカ人がいう「マニフェスト・デスティニー(明白な運命)」のスペルは違うそうです。さらに最近よく聞く産業廃棄物処分カードの意味のマニフェストもあります。・ManifestoA public declaration of intentions, opinions, or purposes. 意図、見解あるいは目的の公の宣言。今後政権をとった場合、何を行いたいか説明する政党が作った文書。・Manifesta list of cargo or passengers carried by a ship, plane, truck, or train. 船、飛行機、トラックあるいは列車によって運ばれた積荷あるいは乗客のリスト。ここから一般的には産業廃棄物管理票(早い話が伝票です)をマニフェストあるいはマニフェスト票と呼んでいます。 北川さんは上からも強引にやるが、職員の気持ちが萎えていると知ると「内発的動機を大切にしなければならない」と方向転換をしました。「過ちを改めるに憚ることなかれ」を実践しているそうです。「社員が変われば会社は良くなる」といいますが、社員が変わるためには社長、リーダーの考えが変わらないといけません。そのためには社員の才能を刈り取るのではなくて、育てることが大切。才能を耕してやる、耕す経営。答えを与えてその通りにやれ、ではだめ。そうすると社員は考えなくなる。せっかく持っていた才能を退化させてしまう。学歴偏重も駄目、と言いますが「日本でそういう風土がなかなか消えないことを考えると、ええ学校をでていたほうが楽だわな」と竹村さんは現実的。世の中で成功している人は名もない大学をでている人が多い。松下幸之助さんを筆頭に限りなし。京セラの稲盛さんもそうですね。仕事や上司に対して文句を言う人は大事。それは会社、上司に関心があるから。反対に文句も言わずに働く人は仕事をそつなくこなしていても会社にも社長にも関心がない、というやつがいる。こういうのはかえって危険。文句を言うヤツは偏った情報からそういう態度になっている場合があるので、こういう人間に正しい情報を入れてやると、きわめて優秀な腹心になる。不満分子の中に味方を作るのがキー、ということです。今、人々は交流を求めているそうです。この頃は職場でも飲みに行くこともない。社員旅行もなくなった。隣の席の人間ともメールでやり取りする時代。だからこそ会話を求めているのです。世の中は変わったといえます。
2007.07.29
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ○変な人が書いた人生が100倍楽しく笑える話(斎藤一人)○日本ほど格差のない国はありません!(金美齢)○日本人を語る(加瀬英明)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○暗黒大陸中国の真実(ラルフ・タウンゼント) 少し前に著者の「アメリカはアジアに介入するな!」を 読んで一見、最近のことを語っているようだが、実は 日中戦争直前の中国だったことに驚き、この人の本を もっと読みたくなった。 「暗黒大陸 中国の真実」に書かれた中国人の姿も本当に ひどい。そして現代もほとんど変わらない民族性に驚く。 個人では真面目に働くが協力はできない、とか不潔とか、 残虐とか、食うことだけに生きているとか。 これだけはっきりいいながら、なおも中国人の愛想のよさ、 というか、もてなしのうまさにはタウンゼントも感心して いる。 騙されるとわかっていてもつい許してしまう、とまでいう 中国人の本質恐るべし、日本人はここを充分理解して おかなければならない。 それにしてもアメリカ人が日本人と同じように中国人に 手玉に取られていたとは。 それでも中国を守るアメリカ人の気持ちが分からないなあ。 意地になっている? 中国人に貸した土地を取られそうになるミッションスクール の先生の話が中国との争いの大変さを象徴的に示しています。 とても書ききれませんが、徹底的に騙して時間稼ぎをして、 証拠を捏造して土地を自分のものにしようとする執念、 官民が結託して外国をたぶらかす、恐怖です。 このままでは尖閣列島も不安。一度、腰を据えられたら おしまいでしょう。最初が肝心です。早く自衛隊が駐屯 すべきでは。 170頁に日本人はなぜアメリカ人から好かれないか (1920年頃の話)が書かれていました。それは日本人が 可哀相ではないから、とのこと。 日本人はドイツ人に似て規律正しく清潔だから、これ以上 してやれることがないのだそうです。それに比べて中国人の 悲惨、不潔、無知は充分に改善の可能性がある、宣教師 として活躍できる、と考えるのでしょう。 もう一つ、中国人のほうが明るい、人付き合いが如才ない、 とも書いています。中国人の人垂らし能力は世界一、でも タウンゼントは「中国人に徹底的に欠けているのが品格」と 喝破します。 日本人必読の書、でもこれを読むと中国人に国際世論の 獲得では決して勝てない、と諦めの気持ちが湧きます。 自壊を待つしかない、のかもしれません。○日本人が行けない日本領土(山本皓一) 貴重な写真と紀行文で綴る日本5大国境地域の歴史と今、 です。 北方領土に関してはソ連崩壊時の決定的なチャンスを逃して 原油高騰により経済の回復した今、返還は当分難しかろう という感じです。とにかくきちんと言うべきことを言い ながら、チャンスの前髪を逃さない、これしかないでしょう。 竹島は韓国に実効支配され、当面為すすべありません。 今回、改めて歴史的いきさつを確認でき、日本領土である ことにも確信できました。とにかく国民にこのことを 知らせ、国民運動を盛り上げるしか先はないのでは。 尖閣列島はとにかく人を住まわせる、それに尽きると 思います。それで何とかなるのでは。中国人に上陸を 許したらお仕舞です。(「暗黒大陸中国の真実」要チェック) 南鳥島は自衛隊、気象庁などが頑張ってくれていますので、 今のところ安心。でも国民にもっと知らせて、レジャー 施設としての活用など考えて欲しいですね。 沖ノ鳥島にも自衛隊なり常駐させて、陸地を破壊する輩を 阻止できるようにすべきです。経済活動も活発にする、 大賛成です。○「考える力」が身につく本(日下公人・堀紘一) 日下さんと堀さんという日本を代表するようなユニークな 考えの持ち主の対談、2人が「そうだ、そうだ」ではなく、 真剣に考えと考えを切り結び、もちろん共通するところ もすごく多いので頷きながらの対談、勉強になりました。 イスラエルをアメリカに移したら、ユダヤ人を日本に 移住させたら中東問題は解決する。 内部摩擦のない(少ない)日本は叩かれても直ぐに元に 戻れる。ロスが少ないから。 世界経済の指標は輸出力から輸入力に。 自分でクリエイトする習慣のない日本の学者。 変化し続ける人こそ高級な人間、でも進化せずに生き 延びた銀行は立派。(皮肉です) 人間が無知になる原因は4つある。 権威を崇拝する、習慣に縛られる、人の評判を気にする、 自分の無知を隠そうとする、これらをすると無知になる。 インフォメーションよりインテリジェンス、 ナレッジ(知識)よりウィズダム(知恵)。 テーマを発見し、推測し、観察して(結果を)検証する。 前向きに、あの手この手を考えよう。 あとがきで堀さんもにこやかに、直球派の堀さんを 技巧派の日下さんが外角低めのスライダーで三振に取った と書いていますが、どうしてどうしていい勝負。 割と真面目に現実面から迫る堀さんと空中戦で勝負する 日下さん、という感じでもありました。 もっともっと対談を読みたい、というところが結論。
2007.07.23
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今週のゲストは「日本に「民主主義」を起業する―自伝的シンクタンク論」の著者でシンクタンク2005日本の事務局長、鈴木崇弘(たかひろ)さんです。・シンクタンク2005日本;http://www.tt2005.jp/modules/news/・鈴木崇弘(すずき たかひろ)『シンクタンク2005・日本』の理事・事務局長。中央大学大学院公共政策研究科客員教授・法政大学大学院兼任講師。宇都宮市生。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団研究事業部長、大阪大学特任教授などを経て現職。シンクタンクの重要性は語られているが、戦後60年経っても本当の意味のものは日本にはできていない。これはなぜか。実際のところ、日本の進路を決める場合もこのようなものがいるわねえ」という竹村さんの問いかけで始まります。現在の日本のように、全てが行政機構に頼っての政策立案では広がりが限定されます。別のところから政策情報がインプットされることがすごく重要だと考えます。アメリカでは政府高官が政権とシンクタンクの間を行ったり来たりしながら、政策に携わったり、研究をまとめたりして情報や経験が蓄積される。大統領選挙など何年か毎に両方を体験することが社会的システムになっている社会。シンクタンクは決してアメリカだけでなくどこの国にもあって、世界の共通語になっている。マレーシアにはアイシス(マレーシア戦略問題研究所)というシンクタンクがあって、マハティール元首相に政策提言していたし、中国にもいくつかのシンクタンクがあって実際の政策立案に生かせる仕組みがある。現状は共産党独裁だから政府に反対の意見は出せないかもしれないけど、中国もいずれはサミットに加盟する大国だから、政府を非難する論文も出てくる時代になるでしょう。現在は食料の安全の問題などいろいろ出ているが、やがては改善されるだろうと楽観的に見る竹村さんです。目の前の政権に有利なことだけでなく、批判も含めて中長期的アイデアをいろいろなところからだすことで国を強くする役割をシンクタンクは負っている。シンクタンク2005・日本は昨年3月にできたばかりの自民党系のシンクタンク。自民党寄りと見られるが、政策とはもともと何らかの政治的な価値観を持たないと作れないもの。そういう意味でシンクタンクも何らかの政治的価値観を持たないといけない。でも、マスコミが宣伝しないので流石の竹村さんもこのシンクタンクのことを知らなかったようです。アメリカではシンクタンクはもちろん、新聞もはっきり支持政党を明確にしているそうです。ワシントンポスト、ニューヨークタイムズは民主党寄りとか。日本ではどのマスコミの旗幟を鮮明にせずに、多くは日本のためを装って反政府、反自民で徹底的に国民を誘導しているように思えます。日本でも、シンクタンクが複数あって社会全体としていろいろな意見が出るのが「いい民主主義」、安倍政権の「上げ潮路線」のもとになったのは「シンクタンク2005・日本」の政策提言だそうです。「なぜ上げ潮路線か、なぜ経済成長か」と言えば、日本は世界第二位の経済大国、そこが成長しないと世界は豊かにならない。アメリカの景気が世界の景気を左右する、というが自分たちも第二位の国。日本のためだけでなく世界のために日本は成長する、このような重要なメッセージをきちんと世界に伝える必要があります。1970年代、オイルショックの頃には「日本が世界経済の牽引車になります」と言っていたが、今は言わない。もっとも公共投資などやりすぎて借金を背負うようになったけど、と竹村さん。豊かになったせいで国民の目も内向きになっている。でも日本人自体が明るいメッセージをもらったり、出していくことで日本社会自体を変えていくステージにきている、と鈴木さん。シンクタンク2005日本ではすでにいくつかの提言も出しているそうです。世界の中のシンクタンクの良い点は、実証分析にもとづいた政策研究をやっていること、研究をやるだけでなく、結果を発信すると共に逆に情報をもらって研究に生かしていることです。そのようなことを我々もやりたい、と鈴木さん。アメリカにはワシントンだけでも100以上のシンクタンクがあり、様々な提言を行っている。その人たちが政権に入り自分たちの政策を実行することができ、政権が変わればまたシンクタンクに戻るというような動きがあるそうです。イギリスでもブラウン首相はかつて大蔵大臣就任後、わずか2週間でイギリス経済復活のもととなる金融改革政策を発表することができたのだが、これらも前もって政策研究を行なっていたから。ここでもシンクタンクが活躍していた。アメリカで9.11テロ後直ぐテロ対策の政策提言ができたのも、1年以上前から研究、情報の蓄積をしていたシンクタンクがあったから。まさに今の日本の混迷は日本にそれらのシステムが働いていないから。様々なシンクタンクがあることで万全ではないにしろ、社会のリスクがある程度軽減できる。日本の若手政治家にも優秀な人がいて決してアメリカに引けを取らないが、政策スタッフの数が違う。周りにスタッフが沢山いてサポートしないと優秀な政治家が生きない。政治家は全てのことを知って法案にイエスノウを言わないといけないが、個人では無理。スタッフ、シンクタンクなどを活用して組織として動かないとだめ。話が佳境に入ってきましたが時間が来ました。必要性だけはみなさんも分かったことと思います、という竹村さんの言葉で終わりです。
2007.07.22
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。○「考える力」が身につく本(日下公人・堀紘一) ○日本人が行けない日本領土(山本皓一)○暗黒大陸中国の真実(ラルフ・タウンゼント)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○運命の法則(天外伺朗) 以前、竹村さんに登場してユニークな人生の法則を語って くれた天外伺朗さんの本を”偶然”見つけて読みました。 「共時性」や「燃える集団」について、天外さんの実例を 挙げて語ります。 「共時性」とは同じ意味を持つ、複数のことが因果的には 無関係に同時に起こること(虫の知らせ、偶然の一意)。 宇宙全体が見えない大きな秩序のもとにあるということを 示しています。 「燃える集団」とはチームで仕事をしているとき、突然、 状況が劇的に変わり、チームのメンバーが皆スーパーマン になって全てがうまく廻り始める状態。 「燃える集団」を作るには各自が「フロー状態」になる 必要がある。フローとは内発的動機によって喜び、満足を 感じている状態。 満足はおおまか、4つに区別できる。1.身体の満足2.頭の満足3.心の満足4.魂の満足 頭の満足は理性で考えてこうありたい、という思いが実現 された状態。給与、名誉など外発的報酬を与えられた満足。 心の満足というのが「フロー」の状態で、内発的動機を 満たしている状態。 外発的動機とは報酬や地位、人々の賞賛など外から来るもの。 内発的動機とは個人の内部にこみ上げてくる喜びや楽しさ。 日本社会はもともと世のため人のためとか、本当に自分が 好きで技を極めるとか内発的動機を多くの人がもって社会が 成り立っていたと思う。お天道様が見ている、というのも それに当たるのかも。 一方、外発的動機は即効性はあるが一時的であり、これを 与えることでかえって内発的動機を奪ってしまうという。 外発的動機は万人に与えられるものではないので、結果 として全体のパフォーマンスが落ちる可能性もある。 これがこの10年日本に起きている成果主義の弊害かも しれない。 「カルマの法則」という言葉は宗教で聞くと胡散臭いが、 全てのあなたの行いはやがて反射して自分に戻ってくる、 という意味では宇宙の法則の一つ。 ただそれに囚われ過ぎるのではなく、何か悪いことが 起こってもこれで一つ、カルマが解消されたと思えばいい。 逆に思いがけないラッキーがあったときは、一つ借りが 出来たと思って、いつか返す必要があると謙虚になれれば 有頂天になって思い上がることを防いでくれる。 これは「トータルつき一定の法則」とも理解できる。 「運がいい」とか「不運だ」とかいうことがあるが、 運命があなたを見放し、などということは絶対に起きない。 運命は常に味方なのだ。 不運というのは、運命の流れと外れているぞ、というシグナル。 逆に、とてつもない幸運が不運の衣をまとってやってくる ことがある。 それは「大河の流れ」ともいえる。大河の流れを感じて それに逆らわずに位来ることが大切。 「運命の法則」を一言でいうと、「もっとも真剣に準備した 人のところに強運が訪れる」ということ。 内側からこみ上げてくる情熱にまかせ、自分で発想し、自分で コントロールできる状態で準備すると、初めて幸運につながる。 準備そのものが幸運を呼ぶのではなく、準備作業中にフローの 状態に入っていることが重要なのだ。 大河の流れは宇宙そのものの流れとして共通に流れる。 個人の意識はその深層部で大河の流れを見ている、感じている。 その意識の深層部からこみ上げてくるものが「内発的動機」 であり、大河の流れを個人意識の表層を流れるフローに取り持つ。 大河の流れに身をまかすと運命に味方された、喜びの人生を 送ることができる。これは、流れに逆らわない分エネルギーの ロスが少なくなり、 これといった努力もしていないのに上手に世の中を渡っている 突き詰めて考えると、仏教における他力本願に近いということ になる。 ○ファラデー(鳥尾永康) 少し前に読んだ渡部さんの「人生を創る言葉 古今東西の 偉人たちが残した94の名言」に登場した以下の言葉、 「慈母の涙も化学的に分析すればただ少量の水分と塩分だが、 あの頬を流れる涙の中に、科学も分析し得ざる尊い深い 愛情のこもっていることを知らねばならぬ」(ファラデー) に感動して、改めてファラデーの生涯を知りたくなって読んだ。 僕も専門が化学系なので、なじみのある名前でもあったし。 ファラデーは科学者である前に敬虔なキリスト教信者であり、 しかも相当にマイナーなサンデマン派という宗派のトップに 近いところをやっていたと知り、改めて科学とキリスト教の 不思議な関係を思う。なぜ、こんな非科学的な宗教の信者から かくも多くの科学者が誕生し、世界を圧倒してしまうのかと。 それ以外はとにかく努力の人で、科学の研究で富を築くことは 考えてもいず、人類にもっとも偉大な功績のあった科学者の 1人でありながら、なんら名誉も受け取らず、弟子も作らず 派閥も作らず、1人生き、一人死んでいった孤高の偉人。○乃木希典(福田和也) 最近何冊か読んだ本の中で乃木大将のことを見直すものが あったので嬉しくて、あたらめて乃木大将の生涯を知りたくなり 読んだ。 子供のころから郷土の偉人と聞かされて育っていたのが、 いつの頃からか愚将としての名のみ高くなり、悔しいというか、 寂しい思いをしていた。 しかし、乃木大将の生涯をたどることで偉大な面とどうしようも ない面の両方を持ちながらも自分を律して国家の偉大さを 庶民に知らしめたようなところがいいですね。 彼の高潔さゆえに将兵たちは死を覚悟してコンクリートの要塞 に肉弾戦を挑んだのだ、という福田さんの話も一つの真理。 この本を読んだ直後、東京新聞の裏面、東京の街角を散策する 特集で乃木坂辺り、乃木神社、旧乃木邸、同馬小屋をみる。 本にあった通り、レンガ造りの厩舎は人間の住む家より立派。
2007.07.16
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今週のゲストは「高層難民」の著者、防災、危機管理ジャーナリストでまちづくり計画研究所所長の渡辺実さんです。高層ビルが林立する東京で大地震があったら怖いことが起こる、ということですがその怖い話をドンドンして、脅かしてください、という竹村さんの言葉で始まります。・「高層難民」;http://www.shinchosha.co.jp/book/610210/・渡辺実さんとまちづくり計画研究所;http://www.machiken.co.jp/info/index.htmlまず、東京では過去80年間、大地震が起こっておらず、これから30年の間に70%の確率で大地震が発生する、と政府も発表しているという言葉に改めて驚きました。一方で都心回帰といわれ、どんどん都心の人口を増やそうとしている。東京には超高層ビルが林立し、また地下街が広がっていますが、地震を迎え撃つ街づくりとして果たして安全、安心な都市づくりになっているのか、と渡辺さんは疑問を投げかけます。防災対策として建物が大丈夫かというのと、地震のあと電気などインフラが止まったあとどうするかの2つを考えなくてはいけません、と渡辺さん。竹村さんはここで自分が高層ホテルの最上階に泊まっていたとき遭遇した小火の話をします。52階から歩いて降りなければならなかったが、本当にもう諦めようかと思うほどきつかった、とのことです。火災の場合は1回降りて逃げればそれでいいのですが、地震の場合はもっと大変になります、と渡辺さん。大地震が東京を襲うと高層ビル、マンションでもエレベーターが止まってしまいますが、震災後、ほとんど全ての都市機能がマヒし、孤立した中で高層ビルの住民は1週間以上生き延びなければならないのです。行きはよいよい帰りは怖い、ではありませんが、住人は降りるのさえ死にそうになる高層ビルから地上に降りて給水、食料のサービスを受けてまた高層階まで歩いて昇らないといけないのです。こんなに立体化した都市の防災計画は従来の2次元での考えから3次元で考えることが必要です。そうしないと救えないということが起こる。東京都中央区では日本で初めて高層ビルの中層に災害対策品の備蓄スペースを設けるよう指導要綱をつくったが、実態はまだまだです。一方で高層ビルの建設は進んでおり、首都圏ではさらに500本以上の高層ビル(20F以上)が申請されているといいます。おまけに規制緩和で従来は義務化されていた公開空地が不要になるなど、いざという時のスペースが減る方向です。これは今後30年以内に災害がかなりの確率で起こると予想される「(地震の)活動期」には全く逆行しており、すでに震災をリアリティをもって考えなければいけない、時代なのです。ではどうすればいいか、と問う竹村さんに対して「高層ビルはこれ以上増やさないようにして、すでに高層ビルに住んでいる人の対応を考えなければならない。それには経済原則でなく政治、政策によって方向性を変えるしかないのです」と答えます。もちろんこれらの政策変更は経済に大きな影響を与えるでしょうから、これまで誰も言い出さなかったのです。でも防災関係者はみんなわかっていることなのです。これ以上リスク、負の資産を増やしてはいけないのです。これらに対して政府の対応はバラバラです。政府の地震調査委員会では30年以内に70%の確率で震災が襲うといいながら、一方、国土交通省ではビルの高層化を推進しています。新耐震基準が施行されて建物の倒壊対策は進んでいるように思われるかもしれませんが、戸建て住宅の1/4が昭和56年以前の旧基準で建てられており安全ではありません。しかし私有財産であるということから改善は遅々として進んでいません。何よりも意識付けが大切だと思います。阪神大震災でも古いところが大きな被害を受けました。自然災害では一番弱いところが被害を受けるのです。われわれはこの13年間、この教訓をどこまで生かしてきたか。国も自治体も住民を現実を直視して欲しい、と渡辺さんは訴えます。「高層難民」には脅かすだけでなく、具体的な生き残りマニュアルをつけているそうです。冷蔵庫を使った水の備蓄法とかトイレの水洗タンクをきれいに掃除して非常時の水の確保に使うなど。昔からの地域ではいざというとき近隣住民が助け合って生き延びたが、高層ビルに住む人はそういうつながりもわずらわしいと考えがち。高層ビルの良さは匿名性である。それを無理にこじ開けようとしても駄目。個人個人が自立して生き延びられる対策(ビルの中間層での備蓄確保など)が必要。それが売りになるようなマンション設計も大事。そのために行政、国もこれらを推進するような施策をとるなど、皆が一致妥結して来るべき大災害に備えることが必要なのです。災害時には「高層難民」のほかに「帰宅難民」「避難所難民」が発生する。首都圏では650万人の帰宅難民が発生するといわれているが、これまでの対策はとにかく「帰れ」という方向。留まってもらうと大変、という考え。それだけでいいのか。被災地区には多くの怪我人、建物の下敷きになった人がでる。震災直後には警察も消防も駆けつけられず、阪神大震災では近隣住民が救出に当たった。首都圏ではこの役目を帰宅難民が担えるのではないか。早く帰れというのではなくて、彼らが救助側に廻ったら素晴らしい働きが出来るのではないか。そういう方向を作りたい。
2007.07.15
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今日、数えてみたら「読書日記」アップが30回となっており、今回は記念すべき?31回でした。ほんの読後の感想、思い付きを書くだけですが、何かを残そうとするだけで読み方がチョッピリだけ深くなる気がします。◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ○運命の法則(天外伺朗)○暗黒大陸中国の真実(ラルフ・タウンゼント)○「考える力」が身につく本(日下公人・堀紘一)○ファラデー(鳥尾永康)○乃木希典(福田和也)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○ペギースー 魔法の瞳をもつ少女(セルジュ・ブリュソロ) 何となくタイトルと見出しに惹かれて手に取りました。 SF、ファンタジー好きなんですね。 娘も女房も読んでいて、あまり面白くないと言っていたので なかなか取り掛かりませんでしたが、最終的には好奇心が 勝って読み始めました。 結論から言うと面白かったです。でもこれは子供向きでは ないかもしれません。あまりに可哀相すぎて子供たちには 今一だったのが分かります。大人の渋みあり。 世界でただ一人、妖精に選ばれて、人類に悪事を為すお化け と闘うことのできる14歳の少女の成長の物語です。 このお化けというのが超強力、人間はお化けを見ることも 触ることも出来ませんが、向こうは人間を押さえつけ、 自由に動かすことができ、またどんな壁も通り抜けて どこにでも現れることが出来ます。さらに人類を狂わす装置 を作れるような力も持っているなどオールマイティ。 14歳の少女は誰にもお化けを信じてもらえず、文字通り たった一人で闘わなければならないのです。 第一巻から絶体絶命のピンチを知恵と度胸で切り抜けて 町の人たちを救ったペギー、果たしてこのさき、どんな 事件が待っているのでしょか。 フランスの書評には「ハリーポッターの妹登場」というのも あったそうですが、正直言ってペギーのほうが僕は好きです。 圧倒的な強さを持つ敵、何も敵のことを知らず、ペギーを 不気味でおかしな子供と思い、敵意さえもつ人間たち、 その中でたった一人、生き抜き、人類を救おうとする ペギー。 白人、有色人種、日本人の関係をイメージしてしまいました。 ○天才の育て方(五嶋節) ふと見つけて手に取った五嶋節さんの「天才の育て方」も 軽くてなかなか面白い。いい言葉があるので残しておこう。 よく言われる言葉だが、・子供は生まれた瞬間に、赤ん坊の時代に最高の親孝行をすでに 終えている、というもの。その通りかもしれない。・子供を育てるだけが親ではない。親も子供と一緒に育って いくもの。子供に育てられて親になる。・子供は誰も天才。ほとんどゼロの状態から喋れて歌えて走れて ……なんでもできるようになる。その期間にいかにそれ以外の わずかな事を混ぜて学ばせるか。 喋られるようになることから比べると楽器、計算、運動などは 比較にならないほど小さな技術のプラスでしかない。・子供と先生には相性がある。褒めてもらえる先生を選ぶ。・子供にはいつも「あなたが世界一」と伝える。・子供とコミュニケーションをとるためには、宿題をやって あげるのも一策。・不器用なほうが長続きする。簡単に出来るようになるので 挫折せずにあるところまでいく。そして本当に難しいところに きたとき、出来ないと精神的挫折が大きい。 苦労の仕方も努力の仕方もショックから立ち直る方法も分からない。・プロになる人は「表現したい何か」を持っている。押し出しが よい人。・子供と一緒に勉強しよう。・過保護なくして親離れはない(河合隼雄)。親子の関係は 過保護なくらい濃密でなければ、子供はきちんと育たない。 甘やかすのと過保護は違う。・子供と共通の話題、コミュニケーション手段を持とう。・自信を持って育てよう。親が一番わが子を知っている。 本当に当たり前のことながら、これを貫き通すのがいかに 難しいか、子育てしたことのある人だけが分かるのです。 もう一つだけ加えると子育ては趣味、楽しみになるということ。 僕も子供と一緒は楽しいです。○わたしの人生観、歴史観(渡部昇一) この本は人生観、歴史観とあるように、渡部先生が常に 語られている大きな二つのテーマについて、やさしく、 暖かく語られた、渡部道の入門書と言えるのでは ないでしょうか。 まず自分の心構えとして、謙虚に自分を見つめ、中に 光らせるべき、金剛石をみつける。 人間の知力の頼むに足らぬところを知り、性善説を信じて それを成長させていく。 その中で気概(武)を育て、人生を切り開く。 人生を豊かにするには読書を第一として過去の偉人と対話し、 静かに考え、自分の中に汲めども尽きぬ井戸をいくつも掘る。 自分として自信を持つよりどころは日本の歴史。 独特な地理関係、歴史の中で育まれた、世界にない、 2000年近く続く単一民族の歴史を大事にする。 素直な眼で歴史を振り返りさえすれば、日本の明るい虹が 見えてくるはず。 日本人には誇るべき民族の記憶、「刷り込み」と渡部さんは いいますが、これを改めて知り、受け継ぐ決意をする。 森に対して神聖なイメージを持つ日本人 →神社の森を守ることから木を植え続け、環境を守った 相対化された宗教観 →仏教もキリスト教もイスラム教もいい、みんな八百万の神 労働を尊いものとする労働感 →日本では神様も天皇も楽しく働いている いいなあ、日本人。 守らなくてはいけない日本人。
2007.07.14
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ○ペギースー 魔法の瞳をもつ少女(セルジュ・ブリュソロ)○天才の育て方(五嶋節)○ファラデー(鳥尾永康)○わたしの人生観、歴史観(渡部昇一)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○東大落城(佐々淳行) 僕がちょうど中学生のとき、世間は大騒がしでテレビも毎日毎日、 機動隊とゲバ棒で戦っている学生運動をやっていて、子ども心に 大学に行っても勉強は出来ないんだな、と思いました。 それにしても、学生運動のひとつの頂点ともいえる安田講堂 攻防戦を今回、初めて読みましたが、まさに感動、佐々さんの 渾身の筆に脱帽です。 ここに描き出された大学の何たるだらしなさ、学生たちの幼稚さ、 エリート官僚の無責任、そして機動隊戦士のひたむきさは 今に続く日本の縮図です。 危機と共に至り、危機の終焉と共に黙って去っていくサムライ たち、歴史の語り部として佐々さんによって永遠の命を 持ちました。 なんとか少しでも男たちが報われる社会になって欲しい、と 思わずにはいられません。 ところで、本に登場した機動隊隊歌「この世を花にするために」 調べてみました。興味のある方はここで聴くことが出来ますよ。http://www.biwa.ne.jp/~kebuta/MIDI/MIDI-htm/Konoyo_wo_Hana_ni_surutameni.htm○そして中国の崩壊が始まる(井沢元彦原作) ちょっとした息抜き?にマンガ入門シリーズで読みました。 内容はほぼあちこちで言われている内容。それにしても中国は 自ら撒き散らす汚染によって自壊するか、国内の差別された 農民によって革命されてしまうのか、どちらかしかないような 気がします。 ただ中国人は強いほうにつくので、共産党が強い間、中国が 日本、台湾に強腰でいる間は国内の暴動なども限定的かも しれません。弱いところを食いものにするチャンスがある と思っているのでしょう。 日本が今なすことは、中国の崩壊までじっと我慢して、 いざ崩壊が起きたときには自国の被害を最小限に留めるような 方策を冷徹に実行するということではないでしょうか。○西の魔女が死んだ(梨木香歩) 新聞に載った映画の紹介記事からこの本を知り読みたく なりました。 仲間への付和雷同から自立しようとしてイジメにあい、登校拒否に なった女の子まいが、祖母の田舎の家にしばらく住んで、祖母から 生きていく力、意志の力を学んで元気を取り戻す、というような お話です。 この祖母は日本人と結婚して来日したイギリス人で、不思議な 魔法を使える(草花のことを知り、自然の事象を読み解く力を 持つ)人で、宮崎駿のアニメに出てくるおばあさんをイメージ します。 自然や草花の描写が素敵で、アニメや映画にはピッタリでは ないでしょうか。 併録されている、その後のまいの物語「渡りの一日」もなかなか いい話でした。 ○古事記を旅する(三浦佑之) 本の中の美しい写真に惹かれて読み始めた本。 古事記の舞台を写真家と著者が訪ねて、今に生きる古事記の 世界を美しく語り、写し出してくれました。 このような本を読んでつくづく思うのは、今の日本が古事記に登場 する1500年以上前の世界としっかりつながっている、歴史と神 が生きてるということです。 そこが、死んだ遺跡であるギリシア・ローマの神々の神殿と決定的 に違うところだと、渡部昇一さんも語っていますが、その通りだと 思います。 この歴史世界を後世につなぐのが僕たちの役目だと思いますが、 この本の登場する村、町の人々はしっかりそれに応えていると 感謝します。 一方に「聖徳太子という人などいなかった」というような妙な 歴史事実を振りかざす知識人が登場しますが、人々に歴史的記憶 としてしっかり根付くものを破壊して何が残るのだろうか、何か いいことがあるのでしょうか。それより聖徳太子は日本人の歴史的 記憶としては真実である、と思います。そのような立派な祖先が いたことによってわれわれの中のいい日本人のイメージが固まる のですから。
2007.07.09
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今週のゲストは「女性の品格」の著者で昭和女子大学長の坂東眞理子さんです。官僚出身ながら竹村さんも注目していた、豊かな経歴をもつ女性です。・坂東眞理子さん;1946年富山県生まれ。東京大学卒業。69年総理府入省。内閣広報室参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事等を経て、98年女性初の総領事(オーストラリア・ブリスベン)。2001年内閣府初代男女共同参画局長。著書も30冊。・http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070410/122340/・http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hito/news/20070625ddm002070015000c.html・http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070625k0000m070099000c.htmlこの本の名前は聞いたことがありました。番組でも藤原さんの「国家の品格」が売れるなど「品格」という言葉が流行っているので、と聞かれて「友人にもタイトルをマネしたのではと言われました」と坂東さん。そうではありませんと答えて、「国家の品格というと大風呂敷すぎる。一番大事なのは個人、一人ひとりが品格ある人生を送っていけば、それが品格ある家庭、品格ある企業につながり、社会の品格もでてくる。まず国家ありき、ではなくてまず個人、わたしの場合は女性ですから、女性の品格ということを書きました。「具体的に挙げていて、どれも当たり前のことなので守ろうと思えば守れるもの」と竹村さん。「当たり前というけれども、書いた本人でさえなかなか守るのは難しい。大変です」と坂東さん。ここから本に書かれたキーワードをもとに話をされていきます。「礼状が書ける」ですが、これも簡単ながら難しいこと。ここで礼状を書くことを実践してビッグになった人として竹村さんは防衛大臣になった小池百合子さんを紹介します。竹村さんの「世相講談」でアシスタントをしていた彼女は出演者全員に礼状を出していたそうです。100人出せば1人や2人は食事でもしようか、誘ってくれることになり、そこから政財界に人脈を築いていったとか。普通の人は数枚書いて反応がなければ諦めるでしょうが、彼女は100枚のうちの数枚の反応を待てる、そこまで継続できるエネルギー、意思があったということですね。「姿勢を正しく保つ」もなかなか難しいそうです。比較して外国のエリートは食事中の姿勢もよく、歩くときも背筋を伸ばして姿勢よく歩きます。高いものを着るより、姿勢よく歩くほうがよほどカッコよく見えます。ブリスベンの総領事をして、きちんとした身なり、仕草、態度が大事ということが分かり、いい経験になった。ブリスベンにいたときはバブル崩壊のあとで様々な人がいたが、日本人の情けない面、しっかりした面に沢山接して日本の縮図を見た思い。誇らしかったり、恥ずかしかったり。「永い人間関係を大切にする」ということも大事。人間、うまくいっているときは人が集まってきて、うまくいかないときは離れていく。そういう意味でいいときも悪いときも長く付き合う人は大切。坂東さんもいいとき、悪いときを経験したそうで、両方を経験するのも人間形成にはいいが、やはりつらい。こういう経歴になるきっかけは、公務員として第一回目の「婦人白書」を書かせてもらって少し話題になったが、公文書では自分の書きたいことが書けない。そのとき、初めての本(「女性は挑戦する」)を書いて自分の考えが表わせるということから癖になってしまった。以来30冊の著作あり。ここで中間です。「品格ある男性を育てる」ことが続きます。女性が男性を選ぶときに中身、品格で選ぶようになればそのような男性が育ちます、ということのようです。昔は女性が一人で生きていくのは難しかったが、今は自立できる。そうすると男性に養ってもらうのではなくて、パートナーとして一緒に生きていきたい、尊敬できる男性を求めるようになる。大人の男性を女性が好みを表明することによって変えるという意味でしょうが、そう簡単に「品格ある男性」が育てられたら苦労はないでしょう。昔の日本女性は母親として、文字通りの意味で「品格のある男性」を育てていたと思います。日本人が社会階層の上下にかかわらずある種の品格をもって外国人に尊敬されていたのは、彼女たち昔の女性、一見社会では男性の下と見られていた母親たちが家庭を守り、しっかりと日本人を育ててくれたからではないでしょうか。単に昔の国の教育がよかったとか、方針、制度のおかげではないと思います。ここで竹村さんは、昨日2時間くらい話をしました、といって塩野七生さんの話題を出します。塩野さん曰く、人間は自分の顔に過ごしてきた人生、品性などが現れるそうです。(まあ、よく言われることですが)彼女がローマ史で好きなのはカエサルで、先日15巻刊行した「ローマ人の物語」でもただ1人、4巻、5巻の2冊を使ってカエサルのことを書いていました。歴史上の事跡もさることながら顔がいい、ということなのでしょう。確かに人の顔かたちではなくて眼の動き、笑い方などに人生がにじみ出てきます、と同意する坂東さんに竹村さんは、だから男性は女性に対してもある年齢になったら相手がきれいとか可愛いではなくて内面にあるものを感じ取ってもらいたい、と続けます。アメリカの心理学者の研究では、相手への影響として言葉が与えるのは7%、喋り方、表情など顔から出るもの48%、残りは身体全体から出てくるもの、と竹村さん。坂東さんも若い頃は、女性は見た目ではなくて中身で勝負だ、と突っ張っていたようですが、経験を積むと、社会で成功している人は見た目にも気を使っているな、と分かってきたそうです。「人に擦り寄らない」とは前段があって今、もてはやされている人に擦り寄るな、ということ。逆に困っているときにいくと絶対に心に響くものです。こういうことが出来る人が本当の人たらしなんだろうな、とドキッとする見方。坂東さんも含め、単なるいい人ではないのですね。「恋は直ぐに打ち明けない。愛されるより愛する女性になる」愛するというのは相手の気持ちを配慮する、相手が必要とすること、自分に出来ることをしてあげるという行動。打ち明けるのは相手に見返りを求めることにつながる。また、打ち明けて駄目だったら直ぐ次の人に行くという風になりやすい。恋も結晶作用で、ある程度時間を置いたほうが自分は本当にあの人のどこが好きなのだろうか、自分はどこを改めなければならないだろうかと考えて、心の中で循環作用が起きてくるが、それが一番大事だと思う。その一番大事なところを味わないといけない。直ぐに打ち明けるとその熟成の期間がなくなる。「良いことは隠れてする」のも難しい。企業がやったことを宣伝するのはビジネスだから仕方ないが、個人がいいことをしても、やったやったと宣伝しているのを見るとなんだと思ってマイナスになる。それより黙っている、いわゆる陰徳を積むのが仁者。誰でも実行し易いことでありながら含蓄のあることが沢山書いてあります、と竹村さんがまとめて終わりです。
2007.07.08
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 相当長くなりそうだったので、週の途中で一部コメントしました。 ○東大落城(佐々淳行)○わたしの人生観、歴史観(渡部昇一)○古事記を旅する(三浦佑之)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○保守主義の哲学(中川八洋) たまたま中川さんのこの本のことをネットで知り、読んでみました。 正直言って大きな驚き。少しは本も読んで保守主義についても 知っているつもりだったけど、保守主義はそんなヤワなものでは ありませんでした。 そんなことを知らせてくれたこの本は僕の大切な1冊になりそうな 気がします。山ほど眼を見開かせてくれた言葉、論理、真実が でてきます。初めて名前を聞く人物もいました。 まずは保守主義の重要な思想家たち。(著者の推すベストフォー) コーク、バーク(イギリスの法律家) ハミルトン(アメリカの初代財務長官) ハイエク(オーストリアの学者、ノーベル賞受賞) 僕はなぜハミルトンがただの(?)財務長官だっただけなのに、 アメリカの紙幣の顔として印刷されているかこれまで分かりません でした。 この本で彼の思想がアメリカを作ったと知り、理解できました。 ハミルトンはアメリカをフランス型の人民至上主義のデモクラシー から国を守る、結果として国民の自由を守るものとして設計をした そうです。眼からうろこ。 とにかく一度この本を読んでいただければ、必ず目の覚めるところ が一つや二つはあると思います。 以下に僕の感動した箇所、それについて思ったことなどをダラダラ 書いています。 ハミルトンの言葉とそれに対する日本の現状を断罪する著者の 言葉。・「公共全体の美徳と公共全体の幸福とが密接につながっていると 考えている人々の心情からしても、もし政府が道徳的義務の原理 に背反する政策をとれば、国民の中に(政府に対する)強い嫌悪 感情がまきおこるだろう」・日本では政治家個人の汚職や不倫に対して、鬼の首を取った ように「政治家の倫理!」と声があがるが、しかし一度として 政府の政策の倫理性に対して批判もなければ議論されたことも ない。 七百兆円という巨大な借金を支払い能力の限度を超えて子孫に おしつけている、日本の「社会保障」とか、地方交付税を喰い ちらかす「地方分権」を神聖視する狂気は、「娘を質に入れて 呑んだくれている親父」以下の、蛮行に近い反倫理的行為の極み であろう。 「倫理・道徳的な政治」という概念は日本にはまったくなくなった。・憲法における国民主権は絶対の正義、当たり前の前提のように 言われているが、これは絶対王政、君主主権の裏返し、転倒 させたものであり、これは法(コモンロー)の破壊でしかない。・君主主権で国民が虐げられ、自由が制限されるように、国民主権、 人民主権(国会万能主義)では多数の暴力によって自由が制限 されることが起る。 これはフランス革命がいい例。結局は集団独裁制からナポレオン による独裁を生み、国民は更なる悲劇に見舞われた。・人民はかくのごとく、無知であり、無理解であり、無定見なのだ。 一瞬の激情、巧妙な誘導により容易に誤った結論に至り、恐怖の 法律を成立させてしまう。ナチスによるユダヤ人虐殺もそのとき は順法であった。・保守主義でいう「法」とはコモンロー、長い間に生み出され、 修正され、守られ、国を安定させてきた慣習法のようなもの。 ある時期の怒れる、誤れる人民が大急ぎで作った、誤りの多い 法律ではない。・自由とは祖先より世襲した家産。自由は祖先より相続した遺産 だと定めたとき、個人の自由への国家権力の侵害は、最大限に 抑制される。・自由=相続というのが英国憲法(マグナカルタ)の不動の原則。 この「世襲の原理」を説明してバーグは、「この世襲の原理を 選択するに当たって、英国は血縁関係のイメージをもって政体 の枠組を把握しました。 すなわち、わが国の国体を我々の愛する家族の絆とを結び つけて、英国の基本法を愛情のあふれたわれわれの家族に つつみこみました。(日本国と日本人の関係は英国以上に家庭と家族なのではないで しょうか) イギリスの国家と暖炉(各国民の家々)と墓標(先祖)と 祭壇(教会)とを不可分のものにするとともに、それらを すべての国民が一緒に相互に慈愛をもって暖かく大事に育てて まいりました」という。・「われわれの自由を遺産として考え、……あたかも列聖化された 先祖が見ているといつも思いながら行動すれば、……ルールから 逸脱したり過度になりがちな自由の精神ではあるが、畏怖する ような重々しさで和らげられるものです。 決して賤しくない家系の子孫であるという意識が、…… 成りあがり者的な尊大さを自制するのです。 かくして、われわれの自由は高貴な自由となり、堂々として荘重な 自由となるのです」・いわゆる「人権」というものは存在しない。「英国民の権利」 などというように、国家に付随して初めて権利が生じるのである。 厳しい言い方だが、これはナチスの迫害を受けたユダヤ人などを 見れば、彼らに誰も固有の人権など認めていなかったのだから、 これは過去からくる厳正な事実。・この現実をぼかして、「人には皆、生まれながらに人権がある」 などと理想論をいうのは大いなる欺瞞である、と保守主義者は 喝破する。・「男女共同参画法」なるものを作って人類の慣習的男女差のある 社会を変えていく、という自信過剰的対応は問題。社会を法律で 変えてやる、という考えは全体主義的であり、社会の破壊に つながる。・この法律によって、男性性、女性性の両方を奪い、無性化の 人間改造を企んでいる。・もっと恐ろしいのは、このことを第4条で明確に述べているにも かかわらず、この法律がそのまま通過、成立したということ。 そこには、社会制度、慣習を中立化する、とありこれは最終的 には歴史の破棄、社会の廃止になる。・日本が今やろうとしているように、七百兆円という巨額借金の 弁済を子孫に押し付けているが、そんなことをもし絶対君主の ルイ14世がなせば、「国富蕩尽の背任行為だ!倫理、道徳に 反する!」と大騒ぎになるだろう。 しかし、デモクラシーでは「多数者」であるため、誰にも とがめられることがない。 デモクラシーの「専制性」は絶対君主の比ではない。 歯止めなき暴民の暴動が、暴力的でなく、表向き平穏に行われて いるだけなのがデモクラシーである。 七百兆円の返済を大人の世代でしておかないと子孫が大変だと ばかりに、社会保障費の国庫歳出分をゼロにしようという声も 日本では皆無である。・「各世代がその先行世代の必要とする支払いによって、後続世代 の援助に対して同様の請求権を持つのである。(自分たちは親の 世代の年金を負担したのだから、自分たちの年金を子供の世代に 負担してもらうのは当然だ、という考え) このような制度は、一度とり入れられてしまうと、永久に存続し つづけねばならないか、あるいは、完全に崩壊にまかされること になるかのどちらかであろう。 それゆえ、……その負担からまぬがれようとして、インフレーション をいくたびも繰り返すことになるのがおちであろう」 まさに、今のインフレ期待による借金の相対的縮小化策を糾弾して います。・法や制度は、人間の行為の産物であって、人間の設計したもの ではない。 協調や慣習の第一の目的は、社会を創造することではなく、 すでにあってわれわれが生きている社会をより完全なものにする ためのものであった。 国家の“法”のもっとも原初的なものは、契約によってとか、 共通の福祉を保証することを考えてつくられたのではない。 “法”は国家の誕生以前に誕生した。そして、この“法”が 人間間の強い絆となったから一つの領域の人々が民族となり、 国家組織をつくっていったのである。○「思い」を実現させる確実な方法(渡部昇一) 以前、竹村さんの鼎談で渡部さんが紹介された著作です。 女性編集者の問いに渡部さんが即答する形で、自分の中にある 思い、考えを述べたものです。やさしい言葉で若者に対して 幸せな人生を送るためにはいかにすればいいか、を語って います。 渡部さんの著作には、 日本の歴史を紐解いてアイデンティティを説くもの 日本の近現代史を語り、自虐史観の鎖を断ち切るもの 中韓の無理難題を毅然と指摘、日本人の奮起を促すもの そして、自分自身が人間としていかに生き、いかにして幸せに なるかを説くもの があるかと思います。 これは4番目の人間の幸福な生き方、についてですが、 いろいろいい言葉がありました。 現代は「頑張る」よりも「ストレスを溜めてはいけない」と いう意見が多いが、「大部分の健全な人の場合、克己、努力、 我慢は精神を強くし、発達させるものである」という アレキシス・カレルの言葉を引いて反論します。 人生に成功するには運のいい人になること。運のいい人になる には3つの心がけが必要。 惜福;福を惜しんで大切に使う 分福;周囲に寄付などの形で福を分ける 植福;自分が生きているうちには役に立たなくても将来の ために気を配る。環境、人脈、積徳。 成功者としてのいいイメージを持つ。 一生懸命やっていると面白くなるのが仕事、やっているうちに 飽きてくるのが趣味である。(ヒルティ) セールスマンは傍から見ると頭を下げて売り歩くだけのように 見えるが、トップセールスマンといわれる人はほかのセールス マンが相手にされなかった客に売ことができた、最初は相手に してくれなかった客が自分を信頼してお得意さんになってくれた、 というようなことろに何ともいえない喜びを感じていたりする。 こうした喜びを感じることができるのは一生懸命仕事をやって いるから。 変革期のリーダーとは大久保利通のような人。方針が正確で、 状況が変わっても絶対に失脚しないで筋を通す。しかるべき ときは武断であり、有色人種の国として唯一の近代国家を 成立させた外交手腕の持ち主でもある。そして国家を運営する 組織をきっちり作った。 自助の精神は非常に大切であるがそれと共に互助の精神も大切。 感謝して生きる。 嫉妬の気持ちはやっかいなもの。ただしこれを完全に否定して しまうと「そうなりたい」という潜在意識の中の希望も否定 してしまう。株の心得にもあるが、「人もよかれ、我もよかれ。我は人よりもちょっとよかれ」 がちょうどいいくらい。 反対に人の嫉妬は気にしないこと。 鈍感力が必要というわけですね。
2007.07.06
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ○保守主義の哲学(中川八洋)○「思い」を実現させる確実な方法(渡部昇一)○古事記を旅する(三浦佑之)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○呻吟語を読む(安岡正篤)「呻吟語」というなんとも奇妙なタイトル、牛尾さんの対談集に 登場された全日空の大橋さんが愛読書として推されており、 そのタイトルから僕も気になって読んでみました。ただし、「呻吟語」そのものでなく、安岡さんの解説書です。 この本は結構有名なのですね。でも正直言ってなかなかうまく 紹介できません。難しい。 基本的にはいかに自分自身が人物になるか、君子になるか ということだと思いました。 第一等の資質は深沈厚重、どっしりと重みのあること、 第二等の資質は磊落豪放、線が太くて物事にこだわらない大器量、 第三等の資質は聡明才弁、頭が良くて才があり、弁が立つ ほかに気になった言葉は、 政を為すの道は、擾(みだ)さざるを以って安しと為し、 取らざるを以って與ふと為し、害せざるを以って利と為し、 事無き所にやるを以って廃れたるを興しやぶれたるを起こすと為す。 「政治を行うのであるから、何か新しい手を打たねばならぬ、 何か与えなければならぬ、何か利を与えなければならぬ、 何か思い切った改革をしなければならぬ、という風に いろいろ新たに手を打っていくよりも、案外妨害しておるものを 取り除くことが、それこそ汚染し結滞しておるものを取り除くことが、 大きな政治になっていくこともある」 という安岡さんの解説が全てです。ちょうど読んでいる「保守主義の 哲学」でもイギリスの政治、法の精神、保守の根本として、 長く続いているもの(時効の効能)はいいもの、簡単に変えると 国民を幸せにはしない、と語られており、まさに合致します。 そして今の日本の政治状況にも当てはまるのかもしれません。 国体、国柄を変える恐れのある行動、立法は絶対よくない、行わない ということだと思います。 この本はもう一度、いやなんどもじっくり読んでみたいと思います。○彗星夜戦隊(渡辺洋二) この本はたまたまブログで知った美濃部正少佐の奮戦記です。 大戦末期、陸海軍が首脳、参謀の思考停止と無能から、ただ 特攻作戦(これを作戦と呼べるなら)を続行させるしか なかった中、美濃部少佐はただ一人反論してこう言います。「今の若い搭乗員の中に、死を恐れる者は誰もおりません。 ただ、一命を賭して国に殉ずるためには、それだけの目的と 意義がいります。…… ここに居合わす方々は指揮官、幕僚であって、みずから 突入する人がいません。必死尽忠と言葉は勇ましいことを おっしゃるが、敵の弾幕をどれだけくぐったいうのです?! …… 二千機の練習機を特攻にかり出す前に、赤トンボまで出撃して 成算があるというのなら、ここにいらっしゃる方々が、 それに乗って攻撃してみるといいでしょう。私が零戦一機 で全部、射ち落としてみせます!」 上官たちには返す言葉はなく黙るだけですが、特攻主体の 戦法は変わりません。 しかし彼らにも負い目、恥の気持ちはあったのでしょう。 美濃部少佐には独自に夜戦部隊を指揮して闘うことを認めた のです。そして美濃部少佐は独自の人材育成、機体整備、 そして攻撃計画を有機的に結合させて最後まで闘い続ける ことができた、のでした。 それにしても今に変わらぬ日本人の欠点と美点がここによく 顕れています。 国家の指導層に対しては同時に読んでいた「守城の人」に 登場する人々と正反対の印象を持つ中、美濃部正と柴五郎に 何となく類似性を感じて、希望をつなぐこともできました。○守城の人(村上兵衛) これは義和団事件において北京城内で暴徒、清軍に包囲された 日欧大使館の館員、家族を指揮して闘った日本陸軍大佐柴五郎 の生涯をあらわしたものです。 柴五郎は明治維新の賊軍会津藩の武士に生まれ、会津篭城戦で、 祖母、母、姉妹を失い、最低の生活の中から軍人の道を歩み、 遂には北京篭城戦で「日本人ここにあり」と列強に名を高めた 明治の代表的な人物です。 従来の偉人と違うのは、子供のころはおとなしく、勉強も嫌いで それほど目立たなかったのが、コツコツと自分の務めを果たす なかで成長して最後に花を咲かせた、ということです。 もちろん、この活躍は一人柴五郎の力ではなく、一人ひとりの 日本人の規律、我慢強さ、苦境における明るさなどが合わさった おかげであり、英国をして初めて同盟を結ぼうと決心させる 一つのきっかけとなった出来事です。 著者もこの時期の日本人の態度を不思議に思い、こう書きます。「このころの日本人たちは-士官も、インテリの義勇兵も、農民や 職人あがりの兵士たちも、なぜこのように勇敢で、沈着で、 しかも明るかったか、うまく説明できない。 国民性といっても、こういう外面的な所作や反応は、時代と ともに変わりやすい。 明治人-といっても、幕末から明治初期に生まれ育った日本人 には、こういう立居振舞を当然と心得る気風が、全体にあった ようである。 サムライの栄光は、すでに過去のものであった。しかし、まさに 死滅した武士のモラルの残光が彼らを照らし、彼らの行動の 規範となっていた。 非常のとき、人間はその地金をあらわす。北京篭城の日本人たち は、ほとんど例外なく、同じように振舞った」 僕は会社で昼休みに読んでいましたが、涙、鼻水が溢れてきて、 ごまかすのに必死でした。 もう一つこの本を読んで、中国人(当時は清国人)は昔も今も 変わらないなあ、と思いました。国家という意識は上にも下にも ほとんどなく、上は私利私欲のために下を使い保護はしない、 下は強いものであれば誰にでもつき従い、同じく私利私欲で動く、 ということです。 一方、日本人はこの時代から大きく変わったように思えます。 しかしそんなに簡単に国民性、資質が変わるのでしょうか。 違うと思います。現代の日本人にも当時、世界を感嘆させた 資質が胎動しているのだと信じます。 ○人生を創る言葉 古今東西の偉人たちが残した94の名言 (渡部昇一) テレビや同僚、近所の人との会話ではまず登場しない、 先人、偉人の知恵が一杯、本当に読書のありがたさを 感じる本です。 一方、TVでは馬鹿馬鹿しいお笑い、バラエティばかりで、 これで育つ子供たちがどうなるのか、悲しいかぎり。 せめて子供たちにはもう少し読書をして欲しいと願いつつも 現実は厳しいものです。 以下に特に感動、感心した言葉を拾い出してみました。 10慈母の涙も化学的に分析すればただ少量の水分と塩分だが、 あの頬を流れる涙の中に、科学も分析し得ざる尊い深い 愛情のこもっていることを知らねばならぬ(ファラデー)☆大科学者であるファラデーが敬虔な信仰家であり、物質の 知識ばかりにとらわれるのではない、と教えているのが すばらしい。20悲しむ事は一刻も遅く、喜ぶ事は一刻も早く(加藤清正)☆上司として部下を思う心の温かさ。21味方が負けたという知らせなら、夜中でもよろしい。 すぐに知らせてくれ。大急ぎで (ナポレオン)☆上司として持つべき心構え。28死もまた天壌に容るるところなし (山県有朋)☆どちらかというと嫌われ者の山県有朋ですが、これだけの 覚悟を持って政治をしていたというのがすごい。 今の政治家にぜひ学んで欲しい覚悟。38凡そ人一日この世にあれば、一日の食を喰らい、一日の 衣を着、一日の家に居る。 何ぞ一日の学問、一日の事業を励まらざらんや(吉田松陰)☆刑死するその日まで勉強をする。それは世の中に生かされて いる自分の義務。権利ばかりを主張する現代に考え直したい 生き方です。 53とにかく朝早く稽古場に出ろ。人に負けない時間にでろ。 出さえすれば、あとはどうにかなる。 (大の里)☆新入社員に伝えたい言葉。もちろんベテランにも。 58勝利の全き所を専らに相働くべき事 (大石良雄)☆渡部さんの一番好きな言葉だそうです。一つの仕事をなす 中でチーム内の役目に軽重はない、全員が力をあわせて、 目的を成功させるために全力を尽くせ、ということです。 第二次世界大戦の日本陸軍と海軍の確執は、お互いが争い ながら、その合間にアメリカと戦争した、と言われたとか。65ただの思いつきでできるようなものは、世の中には 断じてない (アインシュタイン) ☆少し前に読んだ「電通鬼十則」に似た言葉がありました。 偶然などということは断じてない。そもそも、物事が起きる ということに原因がないということは存在しない。 因果関係が、宇宙の法則である。世の中に原因がなくて結果 が出るということはない。 また、結果が出たのに原因がないということもありえない。 種を蒔かないと決して実はならない。 66僕は最後まで手を尽くした (シートン) このエピソードは初めて知りました。 シートンはイギリスにいたとき、大英博物館の貴重な 収蔵物を研究するために担当者に頼みましたが、規則を 理由に断られます。それでも諦めずに館長に頼みますが、 同様に許可は下りません。しかし諦めずに評議員であった、 総理大臣にまで手紙を書いてお願いしました。「どうせ許可は得られないだろうけど、それでもいい。 僕はできるだけのことは手を尽くしたんだ」とシートン。 その熱心さにが認められて修身閲覧券と「勉学に励むように」 との手紙が評議員から届いたそうです。 71一度会った人は忘れない、大隈候の人心収攬術(大隈重信)☆政治家は一度会った人の顔をおぼえているくらいでないと 大成しない。大隈重信しかり、フランクリン・ルーズヴェルト しかり。 でも渡部さんは、そういう偉人の話を読んで、自分には そういうことは無理であると悟ったそうです。 早くにその本を読んで政治における偉人の条件が分ったから 自分には無理、と思って別の道を選ぶことが出来たとか。 自分にはなれないと分るためだけにも偉人の言葉は有意義。 87安いからといって仕事を粗末にすると、自分の良心を 損しなければなりません。 (ある大工)☆マーデンという人の書いた本の中のある裁判官と大工の話。 裁判官は手間賃があまり出せないので「荒削りでざっとで いいのだよ」といって仕事を頼んだが、その大工は丁寧に、 念には念を入れてきれいに削ってくれた。その大工曰く、「手間賃が安いからといって仕事を粗末にすると、賃金を 損した上に、自分の良心を損しなければなりません」 裁判官は感心して、その後の大きな仕事にこの大工を 推薦したとか。納得。 読む人によってはほかの話に感動するかもしれません。 ぜひ、興味のある方はお読みください。それにしても、 僕の子供のころにはこのような偉人伝がもっともっと沢山 あったような気がします。
2007.07.02
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今週のゲストは国学院大学教授で「神道の常識が分かる小事典」の著者、三橋健さんです。僕もちょうど今、渡部昇一さんの「わたしの人生観 歴史観」を読みながら、また日本の歴史について考えていましたので偶然の一致。何度か書きましたが、我が家は神道、神主の家で本家は鹿児島で小さいながら神社を維持しています。また生まれ育った下関長府も町の中心に忌宮神社という由緒ある神社があって(町の人は単にお宮と呼びます)、子供時代の僕は夏休みはほとんど毎日お宮の森に入って蝉取り、盆の前は数方庭という神宮皇后の三韓征伐に由来するお祭りに皆勤する等、生活に密接に結びついていました。・神道の常識が分かる小事典;序章 神道とは何か/第1章 神道と日本人の生活の道/第2章 神道の神観念/第3章 神道の聖典/第4章 神道のさまざまな流派/第5章 神道の教理/第6章 神道の基本理念/第7章 神道の思想/第8章 神道の歴史/終章 神道と神社・三橋 健1939年、石川県生まれ。國學院大學文学部日本文学科卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程修了。神道学博士(國學院大學)。國學院大學神道文化学部教授および同大学院教授・http://www.siscostore.com/details.asp?isbn=456964452X&type=BK話は竹村さんの最近の持論、世界中の(宗教による)対立を神道が救うというところから始まります。八百万の神を戴く、どちらかというと原始宗教的な神道が一神教による争いの絶えない現代世界を救う、ということです。神道は日本独特のものであり長い伝統に培われたものであるが、日本人にとってあまりに身近にあり、空気のようなものなのでかえって分からない、と三橋さん。ただ、これだけが理由でなく、戦後教育の中で神道が教えられなくなったので分からない、という面もあると思います。生活に深く溶け込んでいるから感じない。分からない。神道の説明を難しくしている、とも続けますが、それだからこそ、誰からも教えられなくても神道的感覚が日本に何とか残っているのでしょうね。ここから少し神道の常識。神道には教祖もいなければ経典もない。八百万の神を祭り、主神は天照大神。神道で大事なのは稲作の道。それを示されたのが天照大神で神自身が高天原で稲作をしている。天照大神と言えば伊勢神宮だが、これは俗な言い方。正しくは「神宮」という。全英オープンを「ジ・オープン」というかのごとく、日本にいろいろ神社、神宮はあれど「ザ・神宮」、神宮の中の神宮は伊勢神宮であるという意味でしょう。天照大神の子孫である天皇も稲作をする。そしてそれをわれわれ国民、百姓(ひゃくせい)がならって稲作をすることで神とつながり、限りなく神に近づく。稲荷という神様も農民が秋の取り入れをセッセとしている姿を宗教的に高めたもの。農民が働いている姿、日常の働く姿の中に神を発見したもの。同時に稲作を通じていろいろなことを教わった。一年一年の繰り返しから命の再生など。「働くことは尊いことだ」ということを日本人は神話の時代に見出した。労働を通して限りなく神に近づいていくのが日本人であり神道の教え。「働くことは罰である」とするキリスト教とはまるで逆。外国では宗教教育がなされているが、日本では宗教を直接教えるのではなくて、美しいものは美しい、素晴らしいものは素晴らしい、と感じられるような教育が大事。これが自然に神道につながる。神道(日本)は言挙げせずといって主張しないが、海外に向かって知ってもらうには言挙げしないと分かってもらえない。一方で日本は「言霊の幸はふ国」とも言われて、言葉を大事にしてきた。言葉は非常に重いもの、言葉にも魂が宿っていると考えたので軽々しく言わないようになってきた。これについて渡部昇一さんの本に万葉集の柿本人麻呂の歌が紹介されていました。敷島の 大和の国は 言霊の さくはふ国ぞ まさきくありこそ(意味)この日本の国は言霊が助けてくれる国ですから、必ずその効果はありますよ神道を日本人にも外国人にも知らしていかねばならないが「知る」と「分かる」は違う。神道を分かってもらいたい。頭でなくて身につけてもらいたいということでしょうか。ここでしばらくラブロックのガイア仮説と神道の関連性について語ります。どちらも地球は生きていると考えます。この番組ではおなじみですから省略します。神道(日本)では(ガイアの仮説と同じく)「二見が浦の夫婦岩」、「草木も眠る丑三つ時」などのように、岩も草木も人間と同じような意識を持つかのように擬人化している。お年玉も太陽に通じる。正月に一番大きく、一年を通じて小さくなる。それらが11月に復活する、と考えており神道には11月に重要な儀式が多い。ほかの宗教でも冬至は太陽の復活の儀式として重要ですね。キリスト教以前には世界中に神道と似た原始宗教があったが、キリスト教に取って代わられた。神道はキリスト教以前から残っている原始宗教の一種。近代国家でありながら原始宗教をもっている国は日本だけ。稀有な国。自然にも魂があると考えて自然と共生する神道が21世紀に世界を救う、という結論で今日は終わりです。
2007.07.01
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