2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全17件 (17件中 1-17件目)
1
今日は久々、待ちに待った渡部さん、日下さんとの鼎談でした。嬉しい。お三方の最近の著作の紹介を中心に時事放談を行なうというスタイルです。番組の中で安倍さんの去就、後継総裁の話など何もなかったということで、収録の時期は推測できませんでした。最初は日下さんの「現場指揮官の教訓」で、現代の企業の問題を旧日本軍の体制と照らし合わせて解説、提言した本です。今、企業の工場、本社では中間管理職が責任逃ればかりして、部下をちゃんと教えていない。日本軍には班長という職制があって、ここが一番偉くて現場をしっかり把握していたので、組織がよく機能して戦争も強かった。このことをアメリカは見つけ出して、「班長」を会社においたほどだそうです。そういえば、NHKのビジネス英会話で「ハンチョー」は英語になっていると聴いたことがあります。日本企業ではこの流れを受けて、現場を掌握する班長(リーダー)がいて、部下をきちんと育てていたが、今では技術を学ぶと待遇改善を要求したり、転職してしまう。だから部下に教えなくなり、結果として企業の現場は信じられないくらい乱れきっている。かつての下士官は上の顔を立て、下を教えながら、しかも中国戦線では住民対策もやる。政治、戦争、教育をしながら上役を誤魔化すことまでやる、まさに日本の下士官は世界一といわれた由縁です。・現場指揮官の教訓;http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?isbn_cd=9784569654027その現場の力、いわゆる足腰、と言われるものがなくなりつつある。それはアメリカから経営学が入ってきて、なんでも書類にして、下はこのマニュアル通りにやりなさい、となってしまったから。日本経済ももはやこれまで、と珍しく悲観的な日下さんです。竹村さんが「それではどうしたらいいんですか」と尋ねますが「それは本を読んでください」だそうで、日下さん流の「頑張れ日本」は本の中にありそうです。僕も是非、続きを読みたいと思います。渡部さんの本は「楽しい読書生活」です。(番組の中では「読書の楽しみ」とおっしゃっていましたが、内容、出版時期からこの本のことだと思います)・楽しい読書生活;http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?isbn_cd=9784828413785渡部さんの読書好きは竹村さんたちも驚くほどですが、僕も渡部さんが読書について書かれた本を何冊も読んで大いに啓発されています。渡部さんは読書について、「先日、ものすごく美味しいグレープフルーツを食べながら考えた」という話から始めました。「このグレープフルーツにはどんな栄養が含まれているのだろう。ビタミンC、カロチン……。いろいろな栄養素が入っているだろうが、栄養ならサプリメントでも取れる。そう思ったときハッと気づきました」読書とは美味しいグレープフルーツを食べるようなもの。栄養を取るだけならサプリメントでいいが、サプリメントで子供を育てるわけにはいかない。成長するためにはウンチになるようなものを食べないとダメ。人を成長させるためには情報、データだけではなく、咀嚼力を必要とする書物を読まないとダメである。食事を楽しむように書物を面白く読んで、内容を咀嚼して、自分に必要なものを吸収し、不要なものを排出する。これら一連の知的消化吸収過程によって、人を形成する知的要素を蓄積する必要があるのだ。読書は人を成長させる。(この項には多分に筆者の解釈が入っていますことをご了解ください)つまりは物事に対する吸収力、消化力は自分で持たなければいけない、ということでしょう。インターネットでは容易に情報(日下さんはデータと呼んでいました)が手に入るので、ネットだけで育った若者は多くの事物の中から真実、必要なものを選び出す、知的咀嚼能力や得た情報を血肉にする構成力がつかなくなってきたのです。ここで竹村さんの著作「私の心をつかんだ極上の言葉」に話題が移ります。・私の心をつかんだ極上の言葉;http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31918686昔は「名文句」を何度も使うことでそれが血となり、肉となってきたのだが、今の若者にはそれはできなくなっている。学校でもそういう言葉を教えていない。竹村さんは手帳に常に自分が気に入った言葉を書き残すようにしているそうで、最近萩にいって吉田松陰の墓碑銘から書き写した言葉を紹介してくれました。・「萩に来て ふとおもへらく いまの世を 救はむと起つ 松陰は誰」吉井勇(昭和30年)・吉井勇歌碑;http://hagi-miwa.com/shouin2.html「今の世を嘆くマスコミや偉い先生はたくさんいるが、俺が治してやると起つ人はなかなかいない。幕末も同じだった中で、起った一人が松陰さんだが、この人の名文句は渡部さんの時代の人はみんな知っていると思うけど」と竹村さんは吉田松陰の言葉を引用します。・「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」お三方は当然ご存知ですが、小学校で教えられたと聞き僕も驚きます。今の小学校のレベルを息子の授業でよく知っていますから。アシスタントの女性は当然知りません。この差は何でしょうか。ますます快調な鼎談は明日に続きます。
2007.09.30
コメント(0)
◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。 ○異見自在(高山正之)○「仕事の達人」の哲学(渡部昇一)○土地の文明(竹村公太郎) ◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○講談 英語の歴史(渡部昇一) 渡部さんの本はたくさん読んでいますが、ご専門の英語の 関する本となると前回紹介しました、渡部さんと松本道弘 さんの「英語の学び方」に続いて2冊目。 「講談」と銘打つごとく聴いて楽しく、読んでためになる、 渡部さんの薀蓄満載の英語の歴史です。 英語のルールがドイツ語ということは渡部さんの別の本で 知っていましたが、ゲルマン民族の一方言であった英語が ブリテン島で発展を開始してから、ローマ、フランスなど 何度かの征服を通してラテン語、フランス語の影響を受け、 やがては自立してパックスブリタニカの下、世界語となり、 今も世界中の言語からボキャブラリーを吸収しつつ成長 しているという数奇な運命に感動します。 大陸から適度に離れた島国ということで英語も日本語と 同じく、源英語で心の動きを表わしつつ、学術的、哲学的な 思考はラテン語、フランス語など外来語を取り入れることで 深めるという二重構造をもっているそうです。 イギリス人がラテン語、フランス語を取り入れる過程で 英語を豊かにし、知的レベルを上げたのと同じく、日本人も 漢語を徹底的に読み込み、消化して日本語の中に取り込む という知的葛藤の結果、豊かな日本語を築いたそうで、 その経験があったからこそ、明治維新直後に外国語を抵抗 なく取り込んで、結果として西洋文明をキャッチアップした のだ、と語ります。 後半は渡部さんの英語学習の持論、「読み書きする英語と 喋る英語は個人の知的レベルに応じて分けるべき」と 続きます。 学問、ビジネス、政治を西洋人と互角に戦わせるためには それなりのボキャブラリをもって完全に読み書きでき なければダメで、そこまで達する知的パワーを持つのは 10%ともいないがそれで充分。 昔も漢語が読み書きできたのは一部であったが、彼らは 中国、朝鮮と互角に議論を戦わせることができた、との ことで、最近はとにかく喋る英語に重点が置かれて いますが、これは誤りというのが渡部さんの結論です。 学校で教えるべきなのは、徹底的な読み書き、それも「ジャックは朝、5時に起きました」のような意味のないもの ではなくて、古典をやるべき。ちょうど昔、武士の子供が 最初から四書の素読から始めたようなもの。 入学試験もテキストを限定して古典、名作を徹底的に深く 学ぶほうが興味も湧き、しかも知的レベルが上がると いいます。 国語では百人一首、平家物語、奥の細道に徒然草の一部を 提案しています。 そういえば僕も学生時代、国語の先生から一年間、万葉集 を徹底的にやってもらい、とても感動した記憶があります。 今にして思えば実に貴重な授業でした。 最後にベーコンのこの言葉で終わりたいと思います。「読書は内容のある人間を作る。会話はウィットのある人間、 機転のある人間を作る。書くことは正確な人間を作る」○神道と日本人(豊田有恒) 豊田有恒さんと言えば日本SFの草分けの一人で、古くは「鉄腕アトム」や「スーパージェッター」のアニメに関係したり、 ジュブナイルとして「時間砲計画」を書いた方だと思います。 後年は古代史や日韓の歴史などにも研究、創作範囲を広げて いたのは知っていましたが、その頃はあまり興味がなくて 読んでいませんでした。 今回、たまたま図書館で見つけた本でしたが、なかなか 面白くて、日本人の習性、というか現代につながる行動原理 を解明しています。 日本人が信じる神道はもともと村落、地域共同体の中だけに 通じるいいかげんで自信にない神様たち。だから外にある ものを何でもありがたく受け入れ、取り込んでいけるのです。 また神道には死後の世界はなく、人は皆、死ねば神様になれる のです。それは死んだ人を「あなたは天国へ。あなたは地獄へ」 と審判をくだす超越者のような神が神道にはいないから、とか。 明治維新後、国家を統一して西洋に追いつくために日本も 一神教らしきものを中心にすえようとしたのだと豊田さんは いいます。 それが日本にあった神道で、国家神道のように変質していき ました。神道は普及努力もしたことがなくて地元の限られた 地域共同体でのみ信じられていたものを、統合してキリスト教的 に使おうと考えたのです。 そして日本の進出と共に朝鮮、台湾にも押し出し行きましたが、 もともと教義もなく、共同体もなかったかの地では日本の敗戦 と共に滅びました。 一神教の振りをするためにキリスト教を真似ようとしたところ から神前結婚式なるものも生まれたとは初耳でした。実は大正 時代に始まったと書かれてありました。 万事曖昧で自信のない日本人だからかえって成功しました。 外のいいものを取り込むことに迷いがないので、どんどん 取り込めるのです。 そして、戦後の国家選択は誤ったことがない、とまでいわれては ホントかな、とも思いますが、客観的事実はそうなのでしょう。 どん底から世界最高の豊かさを獲得し、しかもその間、戦争を していないのですから。 時間をかけ、衆知を集めて最適な答えを出す、それが日本の やり方。 江戸時代の始めの鎖国も自信のなさのあらわれかもしれません。 当時の日本の実力なら外国から攻められることはなかった でしょう。 どうどうと海外貿易をしていればよかったのに。 それともキリスト教対神道、仏教の思想戦に勝てる自信が なかったのかもしれません。結果として過剰反応をして鎖国まで 至ったのではと考えました。 しかし日本では強すぎる神はいずれにしても嫌われます。日本中、 どこでも暮らしていける日本人は絶対の神の絶対の戒律に 縛られることが嫌いなのです。嫌なら逃げ出して、別の もっと優しい、ご利益のある神様にすがるのです。 まだまだ面白い、最近ではあまり聞かない日本人論が満載、 いい本でした。
2007.09.29
コメント(0)
◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。 ○神道と日本人(豊田有恒)○講談 英語の歴史(渡部昇一)○「仕事の達人」の哲学(渡部昇一)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○目黒警察署物語 佐々警部補パトロール日記(佐々淳行) これは僕の好きな佐々さんの自伝シリーズの1冊です。 護民官を目指して警察に入省した佐々さんがキャリアとして 第一歩を踏み出した記念すべき日々を描いています。 その昭和29年は僕の生れる直前であり、このような 世相の中で僕も誕生したのか、と改めて時代の変遷を 感じます。 戦争帰りの警察官、豊かな英米と貧乏な日本人などまだ 戦争の陰を引きずっており、ヒロポン中毒の話は、 黒澤明の「天国と地獄」そのものの世界です。 佐々さんはこうした中でキャリアとして上司、部下の やっかみと格闘しながら、度胸と工夫と辛抱で少しずつ 周囲の信頼を勝ち得ていきます。 さて、このあとどう成長していくのか、続編に期待 したいと思います。○人生を最高に生きる私の方法(竹内均) これも20年近く前の本を図書館の棚の奥から見つけてきたもの。 何となく竹内さんが懐かしくて手に取る。「ニュートン」を 楽しく読ませてもらって、お世話になりました。あの頃は 科学者としての面だけで、人生論、仕事論、自己啓発の面 での活躍までは知りませんでした。 書いてある内容は今ではオーソドックスですが、20年前に 知って実践していれば僕ももっともっと成長していたこと でしょう。それは残念だけど今からでも遅くない。 気になったキーワードなどピックアップしました。・大脳を怠けさせると頭は悪くなる。常にフル回転させて回路の 接続を良くしておく。・短気、ストレス、気遣いは頭脳最大の敵。いずれもホルモン 過多から脳を疲れさせ、早く老け込ませてしまう。・大きな目標も小刻みにこなしていけば、征服できる。 大長編といえども小さなパートの寄せ集め。小さなパートを こなすことを地道に継続していく持続力さえあれば、いつかは 大長編が完成する。 全ての仕事も同じ。断片の時間をうまく使っている人が、 自分の能力をうまく開発できる人でもある。・とにかく一晩寝て考えよう。朝になったら解決している。 これは、日ごろから問題意識を持って考えていると、あるとき フイに解決策を思いつくということ。実は、ひとたび頭の中に 埋め込まれた問題意識は本人が忘れている間も大脳で考え続け られていて、目覚めのときなど意識の移行時に現れるのだ。 「無意識」の働きということで最近の理論である。・「型」ははまるものではない!呑みこむものだ。・本を読んでものを考えた人と、まったく読書をしない人とは、 明らかに顔が違う。これは偉大な作家、思想家の大著を 潜心熟読することで、最高の頭脳が考えた思想が自分の 頭の中に導入されて、内面から変化が起き、顔つきも変わって くるということ。・「本を読んで理解する」とは読んだ内容を自分の頭の中で 再構成すること。つまり、本を読むとは中身を自分に理解 できるかたちで、頭の中でさまざまに変化させながら、内容を 把握していくこと。 つまり「読む」とは「食べ物を体が消化する」ようなもの。・財布の中には「金と時間」が入っている。金と時間の両方を 持っている人は自分でお金を稼いだことのない人に決まって いる、という邱さんの言葉を引用しています。 両方ある人よりお金があってヒマのない人のほうがずっと 張り合いにある生活をしているとも語っているそうです。 邱さんは今でもそのような生活を続けて、老いませんね。・創造的な人間がいつも陥る悩みは、自分が素晴らしく 創造的な仕事を追及している間も、生きていくためには 日常茶飯の瑣末な事柄に煩わされなければならない ということ。 それにどう対処するか、についてデカルトは、もっとも 常識的で穏健な宗教、意見、習慣に従うべきという。 いわば中庸の精神である。自分の精神状態を静穏に保つため には、どうでもいいことに対しては「懸命なる妥協」の 精神で対処することだ。・人生は生涯が学習、壮大な夢を描き、可能なかぎり挑戦を 続けよ。そして最良の人生を築け。
2007.09.28
コメント(0)
今日の産経新聞文化欄の「現象」に載った新保祐司さんの「美しい国目指したモーゼ」がよかったです。ここで新保さんは安倍首相を、ユダヤの民を率いて出エジプトを敢行したモーゼの姿に重ねます。戦後レジームからの脱却とは安寧ながら奴隷の幸せであるエジプトからの脱出を意味します。しかし、モーゼに率いられたユダヤの民の中にエジプトでの豊かな暮らしを懐かしむものが数多くいたように、日本人の中にも現在の繁栄(見せかけ?)にどっぷり浸かったままの方がいい人がたくさんいたのです。ユダヤ人たちは約束の地にたどり着くまでに荒野をさまよい続け、遂に約束の地に着くときにはモーゼはもはやいません。そういう意味でも安倍さんはモーゼになぞらえていいのかもしれません。予言者は殺される、とも言います。これから日本人にきつい日々が続くかもしれませんが、その先に真の自立できる国家があることを信じて頑張るしかないのです。ところで我が家は9月から産経新聞に換えました。それまでの某T新聞で毎日イライラしていましたが、今は非常に精神衛生面ですっきりです。取り上げる記事、書き方がこれほど違うというのは、正直言って驚きです。◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ○「仕事の達人」の哲学(渡部昇一)○人生を最高に生きる私の方法(竹内均)○目黒警察署物語 佐々警部補パトロール日記(佐々淳行)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○アレグザンダー・ハミルトン伝 上(ロン・チャーナウ) 先日、中川八洋さんの「保守主義の哲学」を読んで初めて、 ハミルトンが紙幣の顔になっている意味を知りましたが、 そのアメリカを作った男の生涯をよく知りたいと思って この本を読みました。 本当に社会の底辺、それもアメリカの遥か南のカリブの島 に育った男がわずかの幸運と天才的な頭脳、熱意によって アメリカ建国の父となり、いつかは大統領に、というところ で決闘によって無念の死を遂げる、そのときまだ49歳、 そんな波乱万丈の生涯です。 ハミルトンの生涯はWikipediaで読むことができます。 この本の中で興味深かった言葉を書き抜きました。293p ハミルトンの義父フィリップ・スカイラーは、人身攻撃 には断固として反撃しろとハミルトンに助言したこともある。「人の人格は、もてあそぶものではない」と彼は述べている。「人格に傷つけておいて、無事ですまそうなどという者は、 まったく何の価値もなく、何一つ長くは楽しめない」 安倍さんにもマスコミに強く反発して欲しかった。353p ワシントンの生涯でもっとも有名などんでん返し。 給料を満足に支給されないなど悲惨な状況にあった大陸軍 兵士たちが決起しようとしたとき、ワシントンは彼らを 激しく叱責し、そのあと、皆にある代議士の手紙を披露 しようとしたところ、字がぼやけて見えなかったので、 ポケットに手を入れて眼鏡を取り出そうとした。 そして、「諸君」と彼は言った。「失礼して眼鏡をかけさせて もらう。国に尽くしている間に、白髪になってしまった だけでなく、目もほとんど見えなくなってしまったのでね」 反乱兵たちは、これに言い表せないほど感動して、ワシントン にそむいたことを恥じ、分別を取り戻した。 ワシントンのこの名演のことを聞いたハミルトンは、早速 賞賛の手紙を送った。「閣下は懸命な行動をなさったと思う。 奔流をせき止めるのではなく、そらそうとすることこそ 最善の策だ」 ワシントンはこの名演技を意図してやったのかどうか。 大きな流れには真っ正直に立ち向かうより、かわすことで よりよい効果が得られることもある。360p ハミルトンは自分が連合会議をフィラデルフィアに 戻すという決議に賛成したうえ、プリンストンへの逃避を ギリギリまで先延ばしにしたことを裏書する声明を出すように マディソンをつついた。 これも敏感なハミルトンが、二枚舌だとか利己的だとか言う 当てこすりにすぐさま反論した一例だった。 政治の世界では、実質ではなく外観が物を言うと確信して いただけに、たとえ一時のことであれ、間違った印象が 流れるのを放置しておきたくはなかったのだ。 事実よりも印象が大事、政治の本質をついている気がする。 この本は以下、(中)(下)と続きます。ボチボチ読んで いきたいと思います。
2007.09.24
コメント(0)
今週のゲストはウォール・ストリート・ジャーナルから2005年に「世界のもっとも注目すべき女性50人」に選ばれ、また最近、猪口邦子さんと共著で「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」を書いた経済評論家の勝間和代さんでした。勝間さんは19歳で公認会計士の資格を取り、外資系の会社を渡り歩いて活躍し、しかもその間に3人の子育てもしているというスーパーキャリアウーマンです。・「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」について;http://d.hatena.ne.jp/torinseven/20070524=これで3週連続して女性がゲスト、それはそれで結構ですが、どうも内容が深くないというか、通り一遍の話で、知的興奮がありません。(ちょっと大げさですが)安倍首相バッシングから辞任、遂には、安倍さんの対極にあり一度は舞台を去ったと思われた福田さんが自民党総裁に選出されるという保守につらい日々ですが、何とか元気付けてくれるような対談を希望します。とりあえず主なやり取りを取り上げました。勝間さんは大学卒業時、英語がそれほどできなかった(TOEIC420点)が、公認会計士の資格を持っていたおかげで外資系に就職できたそうです。一旦入社すると中には人材育成システムが整っており、会社の費用で英語を学ぶこともできたと言います。マッキンゼーなどコンサルタント会社(プロフェッショナルファーム)は人材が全てなので投資を惜しまない。もちろん、せっかく教育した人材に転職されるリスクもあるが、転職が当たり前の業界なので1年間投資して、2年目と3年目で回収する、そのくらいの考えでやっているとのことです。少子化問題に関して勝間さんは「子供をもっともっと増やす派」でご自身3人の子供を育てているそうです。働く女性が増えるのは避けられない中、少子化対策の鍵は、どうしたら働きながら子供を持てるようにするかを考えること。現状では働いていると子供は持てないか、持っても1人という状況になってしまう。ヨーロッパでは女性の社会進出が増えるなかで子供も増えているが、これは社会全体で応援するという風潮が非常に強いから。日本では長時間勤務が当たり前である一方、保育所など社会の子育て支援体制が整っていない。日本がなぜ長時間勤務になるかというと日本の労働生産性が低いから。上司が帰らないと部下も帰れないような風習があって、仕事をしているフリをすることになる。もしホワイトカラーの残業代を認めない、とすればそれまでに必死で仕事を終わらせて帰るようになるのではないか。しかしそれを狙って検討されたホワイトカラーイグゼンプションは意図的に葬られてしまった。長時間勤務になる要因として日本では雇用の流動性が低いということもある。転職しても給料が上がることは期待できないので、どうしても正社員の職に固執してしまう。結果として社内競争が激しくなる。竹村さんの知り合いの娘さんは外資系で総務の仕事をやっていたが、工夫して経費削減を成功させ、この結果をもって転職して昇給を獲得したそうです。外資系にはそのような個人の工夫、頑張りを評価する仕組みがある。勝間さんはマッキンゼーでは勤務時間の20%を部下の人事評価に費やしていた。日本でもこのようにちゃんと評価すべき。英語ができれば外資にいける。そこでは実力が発揮できる、ということが日本の若い人たちにもわかり始めた。日本では総務的な業務の効率化をそれほど進めていない。外資系は総務や人事も外注化して評価できるようにしている。ここで話題が戻って、少子化の議論になります。勝間さんは少子化の焦点は、子供を持つ喜びと負担を考えたときコストが重過ぎることにあるといいます。だから合理的に考えると、女性は子供を生まない方向に進んでしまう。負担が重い一因として、夫が平日、家に早く戻ってこないことがある。子育てには夫の協力、企業の協力が欠かせないのです。外資系では育児休暇をとるのも当たり前。産前産後も給料は全額支給。外資系では仕事が厳しいと首になるといわれるが、普通にやっていればそんなことにはならない。外資系では無駄な人を雇っていないので給料も高い。働かない人は会社にいてはいけない。ワーク・ライフ・バランスという意味で、「ファミリーテーブル」を提案している。週に2日は家族で一緒に夕食のテーブルを囲もう。子供たちと接する場を持とう。ここまでは読み返してみると全て外資賛歌でした。では日本の勤務形態には何もいいところがないのでしょうか。労働生産性が低いというのは消費者の立場に立てば、安くていいサービスを受けることができるということ。アメリカでは日本に比べ昼食は高い。サービスも商品も安かろう、悪かろうであり、最終的には国民がどちらを望むか。勝間さんは「あくまでもバランスだがもう少しアメリカ型に寄せてもいいのではないか」と結論付けます。正直言って当たり前というか、これまでよく言われている議論の範囲内だと思いました。来週に期待しましょう。
2007.09.23
コメント(0)
◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ○アレグザンダー・ハミルトン伝(ロン・チャーナウ)○人生を最高に生きる私の方法(竹内均)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○理想的な日本人(渡部昇一) ここでも渡部さんは日本文明の礎を築いた偉人を12人、 挙げて彼らの生み出した日本文化の素晴らしさを讃えます。 とにかく、今の歴史が面白くないのは人物が描かれていない からで、その点、昔の歴史は人物中心で面白かったのだ と語ります。 これは洋の東西を問わず、僕の好きなプルターク英雄伝も 史記もみんなそうです。大阪城を築いたのもやはり、 大工さんではなくて秀吉、と言いたい、そんな感じです。・聖徳太子は和の精神を日本人に深く埋め込み、宗教を 両立させるプロセスを確立しました。・紫式部は近代の西洋の貴族階級に認められるような洗練 された世界最初の大小説を書きましたが、平安の女流文化 を支えたのは決して式部一人だけではなかったのです。 ・西行は日本中を旅して風景を和歌に読むことで、特別な 土地という感覚を育て、自然と宗教を密着させた人 だそうです。そしてそれは経を読むのと同じでした。・この流れは松尾芭蕉に受け継がれ、完成され、そこで 残念ながら途切れてしまったとも嘆きます。奥の細道は 西行が和歌に歌った場所を訪ねるという意味が大きかった のです。・源頼朝、織田信長、徳川家康は多くの人が語る偉人ですが、 武家政治(慣習法)の基礎を作り、宗教を相対化して 中世から近代への扉を開き、300年の平和と日本文化を 育てたという点を評価します。・明治からは大久保利通と伊藤博文を挙げていますが、 政治の中心に身をおき続けて短い間に日本の基礎を作った 大久保利通、そしてその明示を成功させるために生れてきた 東洋のビスマルクと自称した伊藤博文。 本当に彼ら二人がもう少し長生きしていれば、日本は大きく 変ったのではないでしょうか。・松下幸之助は実業家というより世界に誇る哲人、繁栄を 通じて平和と幸せを築くという大思想を打ちたて、見事に 実践したのです。・野間清治は「面白くて為になる」をモットーに人々を 楽しませ、啓蒙する数々の出版を成功させた人です。 野間さんについてはもう一冊「仕事の達人の哲学」を 読む予定ですので、そこで述べたいと思います。・最後は岸信介、安倍元首相のおじいさんです。「昭和の妖怪」などと呼ばれ、日米安保で日本をアメリカに 従属させたなどきわめて評判悪い人ですが(地元山口県 の僕でさえこれですから、普通の日本人は推して知るべし) 実は相当すごい人であることを初めて知りました。 満州国を軌道に乗せることに力を揮った天才的官僚であり、 戦争ではゼロ戦1万機を製造させたかと思えば、日本は このままでは負けると早く悟って自ら商工大臣を辞職 することで東條内閣を潰すなど肝も据わっていました。 戦後も日本復興の基礎を作り、自民党に憲法改正の党是 をつくるなど本当にすごい人だったのですね。(全て渡部さんの受け売りです)○英語の学び方(渡部昇一・松本道弘) このところ、渡部さんの著作が続きます。日本史から、 人生を豊かにする生き方そして専門の英語についてなど 幅広く述べられ、それがみな心に響く、ということで 僕の渡部詣ではまだまだ続きそうです。 これは何と昭和55年、いまから27年も前の対談です。 ここでは英語学習の意味、効用から日本人の論理性の 貧困に関する考察まで続きますが、まだまだ渡部さんも 日本人の不足のように焦点があるようです。 いずれにしても日本人が古代から続けてきた外国語との 真摯な葛藤、決してペラペラ喋るだけでなく、読んで 読んで、読み込む態度によって知能を鍛えてきた、と 読む英語を賞賛します。 一方で日本語は家内語、それ以外はほとんど屋外語 ということで主語の不明確さ、論理のなさを批判 しています。 この辺り、今でもちっとも変わっておらず、むしろ 日本人トータルの言語能力、知力は退化しているので はないか、と不安になります。
2007.09.22
コメント(0)
今回の自民党総裁選選挙は一体何なのでしょう?前回、安倍首相支持だった人、小泉チルドレン、親中派、誰も彼も雪崩をうって福田詣で。普通の人はここまであからさまには出来ないと思いますが、議員さんは自分の当選が全てなのでしょう。しかし、これでは次の選挙、保守の人は自民党には投票できないのではないでしょうか。本当に日本はどうなるのか、佐藤守さんのブログなどで言われるような、あっと驚くサプライズがあるのか。読書日記が長すぎるようなので、書けるときは分割してご紹介したいと思います。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。 ○アレグザンダー・ハミルトン伝(ロン・チャーナウ)○人生を最高に生きる私の方法(竹内均)○理想的な日本人(渡部昇一)○英語の学び方(渡部昇一・松本道弘)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○図解 指導力の研究(渡部昇一) これは渡部さんの著書「指導力の研究」を簡単に、図解 つきで再編集されたもののようです。「指導力の研究」が見つからなかったので、とりあえず、 こちらを読みました。 この本で渡部さんは指導力に優れた偉人、組織について 解説されています。ここでとくに述べられたのは、 豊臣秀吉、乃木大将というやや意外な人物です。 豊臣秀吉は根回しの天才えあると共に、熱血精神を持ち、 一生の間に「怖れ」を持たなかった英雄的素質を持つ、と 褒めます。 清洲城修復、墨俣の一夜城、金ヶ崎の殿戦、信長の弔い合戦 などなど何でも怖れず受け止めて、しかも成功させる。 しかも太っ腹でくれっぷりがいい。家康も最後にはこの 器量に飲み込まれて臣従したのである。 さらに秀吉には底抜けの明るさと臆面もなき向上心をもって 信長を心から尊敬して仕え、学ぶことができたなど、 トータルした秀吉の英雄的素質は世界史にも通用する といってもいい、と最大限の賞賛でした。 一方の乃木大将、司馬遼太郎の「坂の上の雲」に代表 されるようにあまり評判はよくありません。 しかし渡部さんは統率力という面で乃木大将を評価します。 明治の英傑に共通する古典にたいする教養の深さの中でも「乃木希典の恐るべき教養」といって並ぶものなき者と 讃えます。さらには「動じない器量と謙遜」をもち、 人間味あふれる側面と根っからの外交センスで外国人記者 たちの崇拝を集めるさまも紹介します。 旅順の戦いでは息子二人を亡くし、自らも死ぬ気で部下を 率います。日本兵たちもそんな乃木の下でとくに勇敢に 戦います。渡部さん曰く、「乃木の持っていた不思議な魅力、言い換えれば人徳とも 言うべきものだが、この人徳の源泉は、現在のリーダー が時に忘れているもの―私心なく誠心誠意行うという ことだった」 戦術にも戦略にも通じていなくても兵を率いることはできる、 無私の愛国心と誠心誠意を源泉とする統率力があれば。
2007.09.18
コメント(0)
◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。 ○図解 指導力の研究(渡部昇一)○アレグザンダー・ハミルトン伝(ロン・チャーナウ)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○剣士の名言(戸部新十郎) 僕は達人の逸話のようなこんな本が好きです。 人間は修行によってどこまで凄くなれるのか、いまの人間 から到底想像もできない超人の技に憧れます。 そして日本人の特徴として、技を磨く中で心も磨く、 一つの道を切り開く、精神のレベルを高めようとする努力も 見事です。今の政治家、リーダーにも是非見習って欲しい、 胆力であり、境地です。 気に入った逸話、言葉・塚原卜伝と引き分けた加賀の兵法者、草深甚四郎の水切りの術 甚四郎の留守中に山伏が訪れ、甚四郎の悪口をさんざんいって 立ち去った。戻ってきた甚四郎はその話を聞くと盥に水を張り、 しばらく見つめた後、気合もろとも刀で水面を切り割った。 すると、ちょうど村はずれにさしかかっていた山伏が真っ二つ になって倒れたという。・中条流(小太刀使う流派) 中条流では兵法といわず、平法とよぶ。平和、平安を望む法で 戦いを好まず、やむをえないときはじめて用いる。・機転の無刀取り 富田越後は前田利常公より無刀取りの術を見せよ、と刀を 構えられて、「陰から覗いている者がいるので駄目」と 答え、利常公が後ろを振り向いたところで刀を取り上げた。 もちろん、正対したままでも簡単に刀は奪えるが、それでは 争いの形になる。それを避けて、笑い話になるようなかたちを とった。・示現流の東郷籐兵衛 高弟たちが自分たちの太刀筋を自慢したのに対して、始祖 東郷籐兵衛は「お前らには、太刀打ちの心が分かっておらぬ」と 静かに太刀をとり、傍らの碁盤を斬りつけた。彼の太刀は、 厚い碁盤を両断し、畳を割り、さらに床下の根太木の半ばまで 切り込まれていた。・宮本武蔵 二刀流は片手で大刀を扱うことになり、何となく現実的でない ような気がしていましたが、宮本武蔵はそのようには考えて いなかったと知りました。「刀は片手で使うもの」なのです。 馬上や駆け走るとき、沼や深田、隘路では左手は自由にして おく必要があり、刀は片手で握らねばならない。その片手の 刀さばきを会得する過程で、二本の刀が使えるようになった。「はじめは重く、振り回しにくいだろうが、しだいに慣れるもの だし、どうしても両手が必要なら、もちかえればよい」「有構無構のこと」(構えはあってもなくてもいい。拘泥せず)「枕を押ゆること」(相手の動くハナを制する)「敵になること」(わが身を敵の立場に置き換えて考える)「仏神は貴し、仏神をたのまず」「われ、事において後悔せず」・十発九中、弓の名人吉田大蔵 吉田大蔵を強弓の名人と自称する挑戦者が尋ねてきて弓比べを することになる。相手が先に強弓を用いて周囲三尺ばかりの 槐の木を射抜く。 一同驚くが、大蔵はそばにあった弱い弓で簡単に槐の木を 射抜く。相手は弱い弓で木を射抜いた大蔵の力に驚き、 引き下がる。 実は、大蔵は挑戦者が射抜いた穴に矢を通したのだった。 全く同じところを射抜いたというのが一番すごい。 そんな名人、吉田大蔵も「ものごとには謙譲ということが 肝要である」として自分の作った弓に「十の九」と銘を入れた。・近藤勇の辞世 義をとり、生を捨つるは、我が尊ぶ所 快く受く電光三尺の剣・山岡鉄舟の最後 余の剣法を学ぶは、ひとえに心胆練磨の術を積み、心を明め、 もって己れまた天地と同根一体の理を果して、釈然たる境に 到達せんとするになるのみ。 死期の迫るを悟ると白衣に着替え、結跏趺座し、白扇を手に したまま臨終を迎えた。 著者曰く、だれもがやすやすとそんな境地に達することは ないだろうし、真似もできない。が、近々百年前に、この ような剣聖がたしかに存在したのである。 ○結局「仕組み」を作った人が勝っている(荒濱一・高橋学) ラットレースから抜け出すために!というカバーに惹かれて 手に取りました。 趣旨は「自動的な収入の流れを生み出す仕組みを作って 経済的自由人になれ」ということで、それらを成し遂げた人、 その実例を紹介しています。 これらの若き自由人のバイブルが「金持ち父さん貧乏父さん」 と「ユダヤ人大富豪の教え」だということで、このトレンドは 2000年くらいから始まったものでしょうか。 僕もこの2冊を読みました。とくに「金持ち父さん貧乏父さん」 には影響を受けて勉強し、株を始めましたがなかなかビジネス までは到達しません。 サラリーマン大家さんやテレホンカード電話洗浄装置の発明 とビジネスの立ち上げなど特殊なものもありますが、ここに 紹介された多くはインターネットを使った情報売買システム の組み立てです。 本当にこれからリッチを目指す人はネットを使えないと どうしようもありません。 また世界中に日本の文字をデザインしたグッズを売る仕組み を作った富田貴典さんのように世界標準でない日本を逆手に 取るビジネスもこれからのねらい目、英語が必要ですね。
2007.09.17
コメント(0)
今週のゲストは「28歳からの女、28歳までの女」の著者で作家の角川いつかさんです。残念ながら今週も僕好みの話題ではない、というより興味のないジャンルですので紹介のみとさせていただきました。・角川いつかオフィシャルサイト;http://www.itsuka-k.com/profile.html・角川いつか著作紹介;http://www.itsuka-k.com/book/index.html今回初めて名前を聞いた方ですが、調べてみますと宣伝広告業界で活躍された女性で、いろいろな本も書かれているのですね。番組の後半で明かされましたが、この方はあの角川春樹さんの元奥様だそうです。(ということは離婚慰謝料として角川の姓をもらったのかも?)以下、番組で話された内容と感想など。昔は25歳が女性のターニングポイント、今はそれが28歳に上昇。(まあ、当然でしょう。高齢化社会ですから)今の女性は保守と過激の二極化。過激派が30%くらいいる。過激派とは深夜のさんまのテレビでしゃべくり散らしている女たち、とのこと。(その番組を観ていませんので論評を避けますが、保守派がしっかり多数派を占めていると知り安心しました)「おばじ」、「おじば」という言葉を始めて聴きました。オバサン化しているおじさんとオジサン化しているおばさんのことだそうです。(男女雇用機会均等化法、ジェンダーフリー教育の輝かしい成果でしょうか)竹村さんも、さっぱりわからない話題だが、興味はあるよと言われていました。さすが竹村さん、僕はギブアップです。ゲストが登場したブログ中、最短コメントで失礼させていただきます。
2007.09.16
コメント(0)
安倍さんが辞任されて、やる気があるのかないのか分からない ような福田さんが総理になろうとしている。 総理のような激務は自分でなければできない、と自負する、 やる気のある人が務めるべきで、日本的なポーズとはいえ、 推されて出でます、的な人はふさわしくないのでは。 もっともこれで完全に自民党がぶっ壊れて、政界再編がなされて 民主党保守派、西村さんなども加わった新たな保守政党が 誕生するきっかけになれば、禍転じて福と為す、ですが。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。 ○剣士の名言(戸部新十郎)○結局「仕組み」を作った人が勝っている(荒濱一・高橋学)○アレグザンダー・ハミルトン伝(ロン・チャーナウ)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○保守とはなにか(江藤淳) これまで保守の論客ながら江藤さんを避けていたのは、 やはりこの方が奥さんのあとを追って自殺されたからかも しれません。 でも今回初めて読んで、平成6年ごろからの自社さきがけ 連立政権時代のひどさをズバリ指摘しているのを知り、 改めて見直しました。 河野さん、加藤さんの左翼傾向も見事に批判して、これに 付け加える言葉はないって感じ。 皇室に関しても絶大なる愛情と支持、そして現状への危惧を 示されている辺り、見事です。特に皇太子殿下が阪神大震災 直後、被災地を見舞うのではなくて外交日程通り、中東に 旅立ったことを批判していますが、本当にそんなことが まかりとおったのですか。しらない、忘れていたのかも 知れませんが。 もちろん、皇族方に反対する権利はないのでしょうから、 まったくは外務省の役人のセクショナリズムのせいでしょう。 外務省は皇族を外務省の特別職員とでも思っているのか! と江藤さんは怒っていますが、その怒りは真っ当です。 一方、昭和天皇のすばらしさについて、以下のように語って います。 日本人は終戦のときも、パニックにはならなかった。…… 終戦は深い悲しみではあるが、しかし私の記憶にあるかぎり、 日本のなかにパニックはなかった。 ……日本は整然と敗北した。そして一大危機を乗り越えた。 それをたどっていくと、よくも悪くも昭和天皇が中心に 存在しておられたからといわざるを得ない。…… ところが、昭和天皇はついに崩御された。「朕は茲に国体を 護持し」という終戦の詔勅のお言葉は、じつに陛下のご心境 をよく物語っていた。 ……まず陛下ご自身の極限のご努力によって国体を護持し つづけなければならない、自分がその意思を一瞬でも緩めない かぎり国は存続し続ける、という強烈なご意思があったと 私は考えている。 その強烈なご意思がある以上、当然退位はあり得なかった。 …… 昭和天皇が終戦後、じっと頑張って天皇の地位に座り続けた ことによって、国民は日本は何も変わらない、悪くならないと 信じることが出来て、戦後の復興に邁進出来たのだと思います。 普通に外国人が考えると天皇には敗戦責任があるわけだし、 退位させようという圧力も相当にあったと思います。 しかし昭和天皇は頑張りとおしました。 それは日本人は天皇陛下はデモクラシーの上に立っていたこと、 国家の中心としていいことも悪いことも責任を取る立場では ないことが分っていたからではないでしょうか。 江藤さんのほかの本も読んでみようと思います。○剣談女談(神坂次郎) たまたま渡部昇一さんの本を検索していて、ヒットした 神坂次郎さんの対談集です。 神坂さんの名前ははっきり記憶していませんでしたが、「元禄御畳奉行の日記」も「縛られた巨人 南方熊楠」も ずっと昔、読んでいました。何たる偶然。 いろいろな方と「元禄御畳奉行の日記」、「南方熊楠」 そして渡部さんとは松下幸之助について語っています。 江戸の現代性、男のだらしなさと女性のたくましさ。 南方熊楠の天才性と俗物性、愛すべき一人の男。 松下幸之助の幸運を信じて頑張った生涯。 いろいろ興味深い話が聴けました。
2007.09.15
コメント(0)
昨日、Kさんからいただきました情報で確認しましたところ、そこには番組の録音が入っていました。ちょうどYou-tubeの音声版というところなのでしょうか。僕はYou-tubeで時々、桜チャンネルの渡部さんの番組などを観ていましたが、ラジオもあったら便利ですね。先週の竹村さんのゲストはあの「コシノジュンコ」さんで、話題は「着物文化検定」というようなものでした。時間の関係でほとんど聴けませんでしたが(テーマもやや、好みとは違いましたので)、竹村さんの話題は本当に幅広いものです。来週こそ、そろそろ鼎談を期待して、録音を忘れないようにしたいと思いますので、乞うご期待。
2007.09.13
コメント(0)
Kさん、日曜日の竹村さんの情報、ありがとうございました。教えていただいたブログを読ませていただこうと思います。昼間、ネットで安倍首相の辞任を知り、ショックでした。仕事する気もなくなり、早く帰りましたが(というのは大げさ)健康問題もあったとかで、止むを得ません。もっとも、これもマスコミが恨みか妬みか反日か分かりませんが、常識を超えた安倍叩きのせいかもしれません。でもまだまだ安倍さんは若い、何とか養生されて、もう一度、カムバック!待っています。
2007.09.12
コメント(0)
◇僕がこの頃、読んでいるのは、下記の通りです。 ○保守とはなにか(江藤淳)○剣談女談(神坂次郎)○アレグザンダー・ハミルトン伝(ロン・チャーナウ)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○日本の羅針盤となった男(山岡淳一郎) 日本の近代の偉人を紹介する本に必ず登場するのが後藤新平、 台湾民政局長として統治成功の足がかりをつけ、満州国では 画期的な国家計画をたて、内務大臣として関東大震災後の 大復興プランをつくるも残念ながら潰された男。 とても興味がありながら何となく読んでいませんでした。 また「正伝 後藤新平1~9」が刊行されたのも気づいて いたのですがあまりの大部にちょっと手がでませんでした。 そこへ手ごろな本を見つけたので、この偉人にチャレンジして みました。 初めて伝記として読み通しましたが、すごい人ですね。 自分の信じる道を行くのに誰とも妥協をせず、強引に押し 通していく。でも信じた人には本当にやさしくなれる人。 東京大復興計画はなりませんでしたが、もし新平のプラン の通りできていたら東京大空襲もなかったかもしれない、と 思うと残念です。 一方で、後藤新平が推進した台湾でのアヘン中毒者撲滅の 漸進政策をこの本の中では批判しています。中国やアメリカが 言うかのごとく。 もちろん両方の見方があるのも事実ですが、結果として中国 でもほかの国でも成功しなかったアヘン撲滅を成功させた のだからもう少し暖かく書いて欲しかった。 この本は他にも政治家もそれぞれ悪く描くし、関東大震災の ときの朝鮮人虐殺についても日本に批判的な書き方。 読み進めるに従って、日本を暗く書いている気がして 少しずつ疲れてきました。 しかしこの男に総理大臣をやって欲しかった。どんな日本が 描けたのだろうか。まさしくビジョンのあった男。○人生を楽しむコツ(谷沢永一・渡部昇一) 日本を代表する読書家のお二人がお勧めの本、お勧めの言葉を 開陳して自在に人生の楽しみ、生き方を語ります。そのまま、 お二人の言葉をお楽しみください。 現代は分散力の時代、と谷沢さんはいう。ローマ帝国が自壊、 解体していったあと、ずっと統合の時代で征服して大帝国を 作ろうという動きが続いたが、これからは文化の多様化、経済 の発達で再び、分散の時代が来るだろうというのが見立て。 中国が7つくらいに分かれるのでは、とはよく言われるが、 アメリカもヒスパニック系が分離したりするかもしれない。 ひょっとしたらロシアも再度、民族分裂する可能性はありますね。 まずは中国の場合ですが、どこかが独立を言い出した途端、 分裂を阻止しようとする中央政府に対して、独立に同調する 地域が出てきて、様子見の地区や中央政府に協力するところ など一気にバラバラになるかもしれません。 本の中で気に入った言葉。「奥さんの個性は変えられないが、能力はいくらでも変えられるよ」 結婚式で西堀栄三郎が贈った言葉。「夫婦は生活をしているうちに喧嘩することもあるだろう。 ところが夫は自分を立派な人間と思っているし、妻も自分を 立派な人間と思っている。それぞれの友人、知人はそれぞれを 立派な人と思っているはず。そんな二人に喧嘩が起きるのは どういうわけか。これはどちらかが悪いのではなくて、二人の 真ん中辺り、中が悪いのだ。どちらも立派なのだから中を良く しなさい。仲良くしなさい」 国文学者の佐藤幹二さんが渡部さんの結婚式で話された言葉。「ローマの人たちは、ローマが偉大だったからローマを愛した のではない。ローマ人が愛したから、ローマが偉大になった のだ」 チェスタトン「正統とは何か」より。 日本人もこんなに素晴らしい日本を愛してもらいたいです。「どうして美人はいつもくだらない男と結婚するのだろう。 それは頭のいい男は美人とは結婚しないから」 サマセット・モーム 負け惜しみと片付けるにはもったいない言葉です。「キリスト教がゲルマン人を改宗させたというよりは、ゲルマン人 がキリスト教を自分たちのいいように変えたのである」 オズワルド・シュペングラー 愛の宗教が征服の宗教に変わった瞬間。「日本の為政者はすべて平家物語に学んだ」 司馬遼太郎 「義経」より あそこまで栄耀栄華をやったらいけない。為政者は慎ましく いかなければならないということを、平家以後の日本の為政者 たちは学び、実践したというわけです。たしかに源頼朝から 徳川幕府の十五代将軍まで、平家ほどの贅沢をした人はいません。 ……驕る平家は久しからず、という平家物語を作った民族の知恵 が日本の政治史を左右した、と言えるでしょう。「われわれは後ずさりしながら未来に向かう」 ポール・ヴァレリー 未来を見て進んでいるつもりでも実際は過去を見て、そこから 想像し、推理を組み立てているに過ぎない。「化学的には「正しいか、正しくないか」というものの問い方 は避けるべきだと思います。常に、いかなる条件の下に、 いかなる範囲で正しいか、と問いかける用意が必要だと思います」 吉田富三「井戸は汲まなければ必ず涸れる」 日本の古典「もし自由になんらかの意味があるとするならば、それは相手が 聞きたがらないことを相手に告げる権利を指すのである」 ジョージ・オーウェル「人間には心のほかに気質というものがある。賢愚は気質による ものだ」 司馬遼太郎 子供のころにクラスの輝ける秀才だった男が年を取って再会 すると何のとりえもない人間になっていた。人間には頭を 良くしていく、あるいは悪くしてゆく動力、導因というもの があって、それが気質であるという。物事に熱中したり、 集中したり、励んだり、望みを大きく持ったり、心を正しく したり、という「良い資質」を持っている人間は自然に 賢のほうに向く。そのような資質を持たないものは進歩しない か悪いほうに向かう。 子供のころは生まれつきの頭脳が賢愚を左右しますが、 大人になると、成長過程で気質によってどちらに進むか が決定的になり生まれを逆転する、ということでしょう。 「危険なものは、既得権益ではなくて既成概念である」 ケインズ 既成概念に結びついた既得権益がもっとも危険。「おもしろくてためになるのがいい本である」 野間清治 例としてカーネギーの「人を動かす」を例に挙げます。 これは本当に面白くてよく分かる、納得する本です。「読書は人を聡明にしない。ただ教養がある者にするだけだ」 サマセット・モーム 乱読の僕にはきつい言葉です。教養すらもあるかどうか 自信はありませんが、何とか読書を行動に結び付けて、 知恵のある成功者になりたいです。
2007.09.10
コメント(0)
今回はとんだ失敗をやってしまいました。竹村さんの番組をいつもの通り予約していたのに、なんとMDを入れ忘れていたのです。8時に起き出して、さあ竹村さんを聴きながらウォーキング、と思ったところでそれに気づいて愕然。ほとんど初めての失敗です。今日のゲストはどなただったのか、どんな話をされたのかすごく気になりますが時すでに遅し。順番から言えばそろそろ渡部さん、日下さんとの鼎談のタイミングですがどうでしょうか。どなたか、お聴きになられた方がいらっしゃいましたら、ゲストだけでも教えていただければ幸いです。ということで、今日は「読書日記48」で代えさせて頂きました。◇僕が今読んでいるのは、下記の通りです。 ○人生を楽しむコツ(谷沢永一・渡部昇一)○日本の羅針盤となった男(山岡淳一郎)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○実に賢い頭の使いかた37の習慣(渡部昇一) いかにできる人間になるか、という課題に対して渡部さんが 様々な手法、心がけ、できる人の実例などを提示してくれます。 多くはこれまで読んできた渡部さんの本でも強調されてきた こと、とにかくやるしかありません。 とくに時間の有効な使い方としての15分前の精神が気に入り ました。人との待ち合せは15分前に着いて読書をしながら 待っておく、というものです。 ギリギリまで読書をしてから家を出るより、早く行って相手を 待ちながら読書をする。相手には驚かれ、しかも落ち着いて本 が読めるという一石二鳥の時間の使いかた。 旧雨という言葉。これは漢和辞典を実際に引いてみつけた 言葉だそうです。唐の詩人杜甫が「雨」と「友」の音が通じて いることから「旧友」を「旧雨」と綴ったことからできた言葉 でもちろん、旧友のことだそうです。 思わぬところで思わぬ発見がある、寄り道に得るものがある、 そんな辞書の使い方は電子辞書ではできにくい、と言います。 僕も百科事典である言葉を引いていて、全然違う言葉に釘付け になったことがよくありました。 よい口癖を持つようにすると、それがプラスに働く、と言います。 渡部さんが口癖にしていたのは西郷隆盛の「幾度か辛酸を経て、 志はじめて堅し」だそうです。何のため苦労をするのか、自分の 志を堅くするためだ、という意味で、自分が直面する壁を乗り 越えるのにどんなに難儀をしても決して無駄にならない、 目標達成のための肥やしになる、と言い聞かせて頑張って これたそうです。ほかにも例に挙げた言葉は、「志ある者は事ついに成る」「運命の女神は勇者を助ける」 古典などに多くあるこれらの言葉の中から自分の感性にピタリ とくるものを選び、これを自分の口癖にしてみる。そうした 習慣を持つだけで自分に宿る「気」は大きく変わるそうです。 ちなみに僕の口癖は、(そう心がけようとしているのは)「私は直ちに行動する」「継続は力なり」です。 大きな目標を達成するためにそれを小さな目標に小分けし、 それを一つずつ達成するようにする。 マラソンもいきなり完走を目指すのではなくて、走り出したら まず次の信号までを目標にする。それをクリアしたら今度は 次のカーブを目標に。 そうした小さな目標を一つひとつクリアしていった延長に ゴールがあると考えるのです。 この考えはまさに僕が中学校2年生のとき、担任の先生が 構内マラソン前にクラスに向かって言った言葉でした。 仕事を続けるという単純な習慣は大事。ダーウィン、カントが「種の起源」「純粋理性批判」という代表作を発表したのは、 五十代になってからだが、二人とも若い頃から数多くの論文 を書いている。休むことなく仕事を続けたからこそ、大きな 仕事もできたのである。 ○私は77歳で死にたい(邱永漢) 邱さんの本は余り古くなりません。世の中で一番移り変わりの 激しい経済の話を書きながら、なぜ時代を超越していつの社会 でも読まれるのでしょうか。 一つは邱さんは社会の皮相ではなくて、そこに生きる「人」を 描いているからでしょう。人は容易には変わらないもの。 もう一つは、やがて世の中は移り変わるもの、と理解していて あまりに自分のその時点の考えを押し付けない、読者の方に 受け取る裕度を持たせているからだとも思いました。 この本の中に邱さんが自分たちのお墓を探す話がありました。 最終的にはあまりの高額にその無駄さを悟り、先のことは子供 に任そうと墓を作るのをやめましたが、それでも邱さんが日本 に墓を持とうと考えたのが面白いです。 それは日本人が死後の墓暴きなどひどいことをしないと分って いたからかもしれません。中国、韓国では死んで以降も何か あれば墓を暴いて死者に鞭打つことがあります。本当にひどい 風俗だと思いますが、それがない日本だから邱さんも骨を埋め ようと思ったのでしょうか。 但しこの本も14年前の話だから、今、どう思っているかは 定かではありません。当時、東京から香港に居を移した邱さん、 今はベースを上海においています。 この後、どこまで活躍されるでしょうか。楽しみです。 邱さんは言いいます。 「新しい仕事を考えているとき、夢中になれるので、時間の たつのを忘れる。時間のたつのを忘れるのが、いい人生だと 私は思っている」 邱さんの言葉は古くならない、永遠の心理だと思います。
2007.09.09
コメント(0)
昨日は台風9号のものすごい風雨、僕が関東に出てきて初めて、というような強さでした。それが今日はカラリと晴れて、まだ風は残っていますが、台風一過の快晴、そして息子の中学校の運動会がありました。昼食後にちょっと覗いただけですが、全校女子の「棒奪い」がなかなか激しい、迫力あってびっくりしました。逆にその直後の男子の「棒倒し」のほうがおとなしくて、今のご時勢を表わしていると思いました。◇僕がこの頃、読んでいるのは、下記の通りです。 ○日本の羅針盤となった男(山岡淳一郎)○私は77歳で死にたい(邱永漢)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○異端の成功者が教える億万長者の教科書(渡部昇一・大島健伸) 先入観なしに読み始めましたが、大島さんはどうやら一時期 悪名高かった商工ローンの創業者でした。渡部さんが対談する 相手なので変な人はいないだろう、との逆先入観でした。 ただし、この本のを読むかぎりはきわめて全うな企業創業者、 とてもまねできない強い意思を持って自分の思う道を突き進んで きた立派な方のようです。 世間のイメージと読後の人物像が大きく違うのは、「ハゲタカが 嗤った日」のバブル紳士高橋治則氏と同じです。 マスコミによっていかに真実が曲げられるか、一つの方向に 走るかんいついては今回の参議院選挙で充分すぎるくらい 分かりましたから、ひょっとしたら彼らも犠牲者かも知れません。 渡部さんは持論の相続税廃止、四分の一貯蓄法、富豪の暮らす 国は安全、リーダーは運も大事等々。しかしこの渡部さんも 今回は聞き役にまわることが多かったです。 それくらい迫力、信念、勘定を確かに語る大島さんは見事です。 なにより自分の会社は1200億円も税金を払っている、税金に ついては少しはたくさん払っている人の話も聞いてくれ、と いうのは一つの真実だと思います。 大島さんの会社、SFCGの株を買いたくなりました。 ○「大和」とは何か(日下公人・三野正洋) 軍事、兵器に詳しい日下さんと三野さんが、日本人の心の問題 として「大和」の意味は?本当に大和は最強戦艦だったのか、 どう運用すればよかったのかなど「戦艦大和」を切り口にして 日本人論を展開しています。 個人的には戦艦大和を作り上げた日本人の優秀性についても 聴きたかったのですが、残念ながら硬直した思考しかできない 日本人への厳しい指摘に終始します。 ただこれらの建造システムが後の造船大国日本につながったり、 双眼鏡などの技術が光学大国日本、さらにレーダーに敗れた 反省から電子機器大国日本につながったと聞いて納得するしか ありません。 アジアの中で1国、日本だけが西洋の技術を学び、国産化 できたのか、近代を自力で切り開くことができたのか、という なかで元の征服を免れたのが日本とヨーロッパだった、という ことを指摘しています。征服された国々は原理主義的になり、 それ以外の国は自衛の大切さを知ったともありました。 新しく知った事実として戦艦大和はアイオワ級と比べると劣って いたとのことですが、登場が2年早いので有効に使っていれば (誇示するだけにしても)優位に立てたはず。 沖縄特攻において直衛戦闘機をつけなかったのは単なる連絡ミス かもしれない、と聞くとそんな戦争運営しか出来なかった 日本軍にガッカリです。 できることをしないで特攻させられた大和の乗組員3000人が 可哀想です。 軍艦の名設計者として名高い平賀譲が「平賀譲らない」と揶揄 されたような人格で、設計思想を過去に戻すようなことをした と初めて聞きました。 アメリカも当初は戦艦優先のような過ちを犯しながら、過ち合戦 においてより小さな過ちで済ませられた。 民間の自由な発想を吸収できたのが大きいようです。 日本はせっかくこれだけの海軍を育てたのだからへんな奇襲など せず、本来の日本近海で戦艦を主軸に迎激戦で雌雄を決する、 という作戦を遵守しておれば、日本もこれほど惨めに負けなかった のではないか、と残念です。 真珠湾攻撃は戦略的な大失敗であり、戦術的にも港湾施設を 残して失敗、戦闘的にも空母を討ち漏らして失敗と残念です。 アメリカ側は兵站基地としてのハワイが維持でき、真珠湾攻撃 で沈んだ戦艦の乗組員を新しく建造してくる空母に廻せたという のも大きい。 やはり日本は北の人が優位に立ったときはあまりよくないかも しれない。東北の人は明治維新の時代の流れにも頭を切り替え られず、主義に殉じる的なところもあったが、彼らが大量に 軍隊に入ったことにより、硬直した頭になったのかもしれない。 九州の人が本来の海洋民族、着た、東の人間は農民的なマインド が高いのではないか。南の政治家のほうが国を誤らないのかも。 日本人がなぜアジアで特別だったか、を論じるのと同じく日本人 の中にも得意、不得意がある事を論評する必要があるのでは ないかと思う。 なぜ、アングロサクソンは有事に最優秀な人をトップに付け られるのか、どのようなシステムがあるのかが知りたい。 なぜ、ニミッツが戦時に先輩を追い越してトップに選ばれたのか。 いろいろ厳しい指摘を浴びせられた大和ですが、その姿は美しい。
2007.09.08
コメント(0)
◇僕が今読んでいるのは、下記の通りです。 ○異端の成功者が教える億万長者の教科書(渡部昇一・大島健伸)○私は77歳で死にたい(邱永漢)○「大和」とは何か(日下公人・三野正洋)○日本の羅針盤となった男(山岡淳一郎)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。○生きるのが楽しくなる15の習慣(日野原重明) これは96歳でなお現役医師として活躍される有名な日野原 重明さんの本でお読みの方も多いと思いますが、僕は先生の 著作は初めてでした。 それにしても95歳で現役とは素晴らしい、先日「95歳!」 という渡部昇一さんの本を紹介しましたが、これを乗り越えて さらに仕事をされているのですから。 ご本の中で紹介されている先生の健康の秘訣は唯一つ、「良い習慣を持つ」ということです。それを先生は15にまとめて 分かり易く解説されており、僕もぜひ見習って少しでも意味 のある長生きをしたいと思います。 それにしても世界中の偉い人、成功者、人生の達人はみな、 同じように「習慣が人をつくる、心をつくる、体をつくる、 健康をつくる、成功をつくる」と語ります。 何事も一回で、一瞬で、簡単には成し遂げられないけど、 その代わり習慣にして、無意識に、いつでも、何度も継続して やれば何事も望むことは成し遂げられるというのです。 日野原さんの良い習慣についてはぜひお読みいただきたいと 思いますが、 習慣2「良くなろうと思う心を持つ」 習慣8「腹八分目より少なく食べる」 習慣14「責任を自分のなかに求める」 などが特に参考になりました。 自分の人生はすべて自分が選び取るもの、という覚悟を決めて 歩んでいきたいと、いつもそう心に決めています。この覚悟が いかに重要かというと、それは、日々自分が繰り返す選択や 行動が、知らないうちに積み重なって、習慣的パターンと なっていくからです。 選択や行動が、習慣としていったん身についてしまえば、 それが良い習慣であろうと、悪い習慣であろうと、頭で考える より速く、体のほうがいつも決まったパターンを示すように なります。 いろいろな良い習慣がある中で、考える習慣がとくに重要だと 語ります。様々な現象を正確にとらえ、その奥にどういう原因 やメカニズムがあるかを考えていくことが好奇心を育てる。 疑問は放置せず考え、尋ねる。そして疑問が解消できたとき の喜び。 こういうことを自然に繰り返していると、やがて考えることが 楽しくなります。 先生が命の大切さを子供たちに話すところも良かったです。 先生はまず子供たちに聴診器で自分の心臓の音を聞かせます。 そして「これが止まって3分すると死んでしまいます。事故 でも病気でも寿命でも死にます。死ぬと人間の体は土になって しまうのだけど、では、心はどうなると思いますか。 ……聖書にはこう書いてあります。人間の体は土の器なので ふちが欠けたりひびが入ったりするかもしれない。でもその なかにきれいな水を入れようと一人ひとりが努力をすれば 入れることもできる。その器が壊れ、水は大地にしみこむ。 きれいな水なら、植物を成長させたり、人間の飲む水として 循環していく。水が心であるとすれば、土の器のなかには、 永遠に朽ちないものがあるのではないかと私は思います」 と語るのです。 出世がしたいとかお金持ちになりたいというのは希望では なくて、それは外部に対する欲望、願望です。 希望とは内なるもの、自分を見つめ、自分の内側に求める 未知なる能力です。 欲望、願望は「having」だが、希望は自分がどうありたいか、 という「being」なのです。 盆栽で木々の理想の姿を想像しながらトリムするように、 人も理想的な形に作り上げて欲しいのです。そのためにも どんな人間になりたいか、目標を持たなければなりません。 本当の自分とは、自分の中に理想像を描き、創造していく なかでつくられていくのです。 日野原さんの父親の教え。3つのVをやってみなさい。 ビジョン(将来に対する展望)を描き、 ベンチャー(勇気ある行動)を実行、 ビクトリー(勝利)を達成する。 人生を楽しく、豊かにするためには自分のことをもっと 好きになることです。自分の長所、欠点をとことん見つめ、 自分という全存在に興味を持ち、自分を愛する。 そこから新しい希望、可能性が見つかるのです。○ユビキタスとは何か(坂村健) 「ユビキタス」とは「どこにでもある」ということです。 日本オリジナルOS「トロン」で有名な坂村さんは今、 身の回りのあらゆるものにコンピュータを組み込み、 どこでもネットワークに接続することで生活を便利に、 社会を効率化するインフラ技術「ユビキタス」を提唱し、 導入に向けて活動しています。 「トロン」では国の思想、政策の欠如から「ウィンドウズ」 に遅れをとりましたが、今度は是非、日本産のインフラ技術 として世界に乗り出してもらいたいものです。 この本では「ユビキタス」のベースとなる「Uコード」の 紹介を中心にして、この情報インフラの有効性を説明します。 このような技術が社会に定着するにはおおよそ10年かかる とのことで、現時点でも多くの場所でテストが進行中と知り 驚きます。 後半は「MOT」(マネジメント オブ テクノロジー)と 「イノベーション」について語られます。 「MOT」とは技術それ自体ではなく、何の目的で、どう 技術を使うか、ということを考えることです。 これを突き詰めると、ある目的を果たすためには技術で解決 すべきか、それ以外、例えば制度で解決すべきか、を考える ことになります。 「イノベーション」という言葉は日本では技術に偏重して 用いられているが、本来は100年前の経済言葉で、意味は 「利益を生むための差を、新たに生み出す行為」だそうです。 つまり、一つの問題を解決するのに技術でいくか、制度改革 でいくか、もしくはほかの手段をとるか、選択肢は多数ある のです。 日本はそこが技術に重点が置かれ、制度改革を含めたものに 広がりにくいと言われます。ここが日本が多くの場合、世界 の後追いにならざるを得ない理由でしょう。難しいことだと 思います。 でも日本は変に逃げず、技術を突き詰めていくという性向 ゆえにほかの国にない独自性を維持しているのではないか とも思います。 あと少しだけ、バランスを制度イノベーションに向ければ 素晴らしい国になるのではないでしょうか。
2007.09.03
コメント(0)
今週のゲストは元国土交通省河川局長で現在は水フォーラム事務局長、「幸運な文明」の著者の竹村公太郎さんです。竹村健一さんも言われた通り、お二人は親戚でも何でもありません。以前もこの番組に登場されていますが、公太郎さんは専門である「水」の視点から日本列島や世界の文明を捉え、気象や地形が文明の発展、歴史に与えた影響を語り、ユニークな文明論にまで昇華させた方だと思います。前著「日本文明の謎を解く」もかなりの掘り出し物で、日本列島は温暖化で海面上昇があっても大丈夫、ピラミッドはナイル川の治水対策だった、というような面白いアイデアが満載でした。今回も日本文明と水にかかわる面白いエピソードなどを話していただきました。関東はもともと大湿地帯であったが、徳川家康が利根川の流れを江戸湾から銚子に変える大土木工事をおこない、肥沃な関東平野をつくった。だから徳川家康は日本一の土木エンジニアだと思う。安藤広重の浮世絵に日暮里に丹頂鶴がいるのが描かれているが、丹頂鶴は湿地の神(サルルンカミ)と呼ばれるほどで湿地にしかいない。このことから江戸にはまだ湿地が残っていたことが分かる。また現代が温暖化していることは、浮世絵に江戸中が雪景色で描かれており、大雪が日常化していたことからも分かる。このまま温暖化が続くと、150年後の北海道の人が今の絵(写真)を見て、当時の北海道には雪がたくさんあったんだよ、というかもしれないと健一さん。公太郎さんの話では今年の富山では雪はほとんどなかったそうです。これは実は大変なことで、雪は神様が与えてくれた天然のダム。水を使わないときに溜めておいて、必要なときに流してくれる。このお陰で稲作ができるのです。ここで「幸運な文明」の話になります。元寇から国を守ることができたのも、日本独特の地形や気候が影響していると言われていますが、と健一さん。世界史とは「ユーラシアの暴力の歴史」だと思う。その中で日本だけ縁が切れて文明が築けたのは、海に囲まれていたということが大きい。唯一、元寇があったがそれを撃退できた一因として、当時の福岡周辺が湿地帯でモンゴル得意の騎馬軍団、輜重隊である牛戦車が展開できなかったこともあるとか(公太郎仮説)。同時に日本側の徹底抗戦によって船に篭らざるを得ず、そのうち台風がやってきて全滅してしまった。海に囲まれて安全であったことに加えて日本はモンスーン地帯の北限に位置して、雨がたくさん降る。21世紀になり様々な資源が枯渇する中、水というもっとも貴重な資源が豊かにある日本は幸運、大丈夫、生き延びることができる、と続けます。水資源という意味では、日本は島国であることから国際河川を持たない珍しい国、一国で川を所有できたので、国際的水争いをしないで済んでいる。「ライバル」の語源は「リバー」で「同じ川の水を一緒に飲むもの」。顔を知っているが、仲が悪い者、争う者ということ。それほど水を求める争いは過酷ということ。日本は本当にラッキーなのだということを日本人は理解して、21世紀も自信を持って、安心していけばいいと公太郎さん。その代わり、交渉は下手になる。命がけの交渉をしたことはないから、と健一さん。敵もいないが、仲間もいない孤立した文明。特異な文明、研究する価値があるとハチントンも語っているそうです。日本人は本当に怖い敵が外にいないから、しょうもないことで内輪もめするのが好き、と健一さん。それが最悪にでたのが第二次世界大戦、陸軍と海軍はアメリカと戦争している間も予算の分捕り合戦など内輪もめしていました。もう一つラッキーだったのは、日本には西洋列強が求めた資源、金銀、象牙や香料、石油などが何もなかったこと。あったのは水と米だけ。だから彼らに、本当に植民地にしたいという気持ちを起こさせなかった。そして資源のない日本は技術を磨くしかなかった。国際的水争いはなかったがもちろん、国内では水争いは起こった。しかし日本人は水を技術と話し合いで分かち合った。これはなかなかできないこと。同じ言葉を話す同一民族だからできたこと、他人同士では闘うしかなかった。水フォーラムを通じて、これら日本の水分かち合いの歴史、叡智を世界に伝えたいと思っている。もう一つ、日本は食料、衣料の形で外国の水を輸入している(生産には莫大な水が必要)ことも忘れてはならない。我々の豊かな生活は世界の水を奪って成り立っている、という側面があることも認識しなければならない。日本文明は湿地から生れた文明。稲(水稲)はもともと水草。稲を主食としたことで土を痛めない文明をつくることができた。麦や大豆などほかの穀物は大地の養分を収奪してしまうが、稲は水から栄養をとるので土を痛めない。だから米はとても大事、ということを意識するほうがいい。今後、どんなことを書きたいですか、という問いに答えて「これから全国各地の地形、気象を見つめなおして、こういうところだからこういうことをやっているのだ」ということを書いていきたい。例えば東北で4月に行なう田植えを九州は6月まで待たないといけない。東北は雪解け水があるので早くできるが、九州は梅雨を待たないとできないということ。台風のリスクを冒しながら遅く田植えをしなければならないのも、水がないから。僕の住んでいる千葉はほぼ中間ですが、大体5月の連休辺りが田植えシーズンです。北から南に移動する、桜前線の逆の田植え前線でしょうか。ここでおおよその話は終わりです。僕も「幸運な文明」を探して読みたいと思います。
2007.09.02
コメント(0)
全17件 (17件中 1-17件目)
1


