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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・ニッポン大好き ヘンでも好き(篠沢秀夫)・なぜ売れないのか、なぜ売れるのか(鈴木敏文)・山本勘助はいなかった(山本七平)・後藤田正晴と十二人の総理たち(佐々淳行)継続◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・激変する世界地図の本当の読み方(竹村健一) 竹村さんが「世相ホットライン」で紹介した最新刊です。 番組でいつも喋っている内容ですが、改めて再確認しました。 中国とアメリカのしたたかさに対して日本はどう動けば いいのか。難しい舵取りをしなければならないとき、 日本の中でコップの争いをしていていいものか? 安倍首相をとりあえず盛り上げて国益を追求すべきだと 思います。 日本がNHKを改革して世界に日本を発信すべし、という アイデアなど賛成です。・長谷川慶太郎の世界はこう変わる2007(長谷川慶太郎) 毎年1冊でている、長谷川先生の定番。日本、アメリカ、 中国、インドからヨーロッパを大胆に占います。 基本的に日本は発展、アメリカ最強、中国は不安で インドは将来性、ユーロが強いヨーロッパは落ち目。 その通りになればいいですね。・ダブル(永井するみ) この本も結構楽しめました。 ごく普通の生活の中で起こる事件を、どこにでもいるような 普通の二人の女性を通じてテンポよく描く話に引き込まれました。 対照的な二人が犯人と追跡者と知りつつ、近づき、闘い、 一方が勝つかと思われた瞬間逆転し、また再逆転しとハラハラも ありました。 ラストについては好みはいろいろあるでしょう。妥協の産物的な 感じですが、ここは問いません。落語と同じく、オチより途中で 充分楽しませてくれているのでよし、とします。
2007.01.30
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「未来の未来は現在にある」とマクルーハンは言った、という竹村さんの言葉から後半は始まります。「でも日本では、未来はこうなるかくらいは分かっても、未来の未来はわからない」とこれまた嘆きです。 欧米で探せば未来を買うことができるかもしれないが、個人ではなかなか難しい。その代わりに私はこの本の副題につけたように「人生後半の負けないお金哲学」をもつことを勧めます。この意味は吉田兼好が博打について言ったように「勝たんと打たずして、負けじと打つべし」ということです。投資は負けなければいい。投資で大事なのはそこそこいい成績を出すこと、知らない間に増えていた、というくらいの感覚がいい。 ではどうやったら負けないか、それはいろいろなリスクを考えてヘッジすること。そのリスクに対抗できるようなことを考える。円安に対しては外貨を買うとか金を買うとか。 市場は予想できない、分からない、と考えるほうが合理的。どんな風になってもいいように考える。短期ではなくて長期、5年くらいかけてそこそこ儲かればいい、と考えるとそんなに難しいものではない。 それでは面白くない、短期で上昇利益を得たいという人は下がったときのことを考えて、10%下がったら自動的に売る(損きりする)とはっきり決めておく。長期にもつ場合は日々の上下動を気にせずずっと持っていて自然に儲ける。その両方を分けるのが大事。 ところは普通の人はその二つを分けないで、短期のつもりが下がってもずっと持ってしまう。そして何分の一にもなってしまってはどうしようもない。自分の戦略をしっかり持つのが負けない投資の秘訣。普通の人が普通にできること。 この本は株式投資を勧めているわけではなくて、老後の生活設計をどう立てましょうか、資産をしっかり把握していますか、2年分くらいは余裕資金を持ってから投資しましょうとかごく普通のことも書いている。 お金が本当に一番の財産か、子供にお金を残したいのか?むしろ自分の知恵とか子供への思いを残したほうがいいのではないか、ということも話している。 それと個人には、債権なら安全とか大きな証券会社、ファンドは間違いないなどというすごい思い込みがあるが、この常識は違う。大きいファンドは却って身動きが取れない、ということもある。 このように投資にはリスクはあるがこれからインフレ基調でもあるし、アジアの発展も見込めるので、絶対カモにならないと決意して勉強すれば、日本人ならうまくやれる、という励ましの言葉で終わりです。 実は僕も投信の手数料が高いので自分で株式投資をしています。でも今日の話を聴いて、自分は投資スタンスが定まらず、長期投資と短期投資の間をフラフラしているということを改めて自覚しました。短期、長期を分けて考えて長期でゆっくり儲けなさい、と榊原さんは言っていますが、なかなかそこが難しいのですよね。 失敗は数多くありますが最近も、400円で買った新日鐵株を年末からの急騰で500円に上がったところで売りました。本人は下がったところで買い戻すつもりでしたが、そのあとも一本調子で上昇して、今や700円を越えるところです。早まったなあ。
2007.01.29
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今週のゲストは「カモにならない投資術-人生後半からの負けないお金哲学」の著者で欧米資産家の研究家でもある榊原節子さんです、と紹介されました。“欧米資産家の研究家”という肩書も面白いですね。竹村さんは榊原さんを「日本のファンドマネジャーの先駆者」と言われました。 この方は2005年の8月にもこの番組に登場されていました。興味のある方は僕のメルマガで内容をご確認ください。・「カモにならない投資術-人生後半からの負けないお金哲学」(目次詳細あり)http://www2.odn.ne.jp/sakakibara/mokuji_kamo.htm この本について調べたら、船井幸雄さんが榊原さんからこの本をいただいた、ということでコメントを書かれていました。こちらも面白かったのでどうぞ。http://funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200612009・榊原さんのプロフィールです。東京生まれ。米国マウント・ホリヨーク大学を経て、国際基督教大学社会科学科卒業。 国際会議同時通訳者を経て、大手証券会社にて主に医薬品・バイオ企業間の企業買収に携わる。1991年、国際投資コンサルティング会社、アルベロサクロ株式会社を設立、社長に就任する。 国内外の幅広い人脈を生かして国際的視野にたったファイナンシャル・コンサルタント業務を展開する。現在は、個人の資産やマネーライフに関する様々な分野でのコンサルタントとして活躍中。 欧米資産家の研究家としても知られる。 榊原さんは、日本は欧米から金融、投資に関してカモにされている。また日本の中でも銀行などの金融機関が知識のない個人をカモにしている、と嘆きます。つまり我々個人はダブルにカモられているということですね。 今、流行の投資信託ファンドも表面的な利率がいいからと何でも飛びつくと、手数料という形で取られる部分が大きくて結局はカモにされることもあるといいます。 それを防ぐためには自分でやればいいといい、榊原さんのお勧めはETFです。これは株式相場などの指数を買うことで、個別の株の上下リスクを避けて経済全体の上昇にうまく乗ることのようです。・ETFとは…… ETF(Exchange Traded Funds:株価指数連動型上場投資信託)とは、その名の通り、証券取引所(Exchange)で取引可能(Traded)な投資信託(Fund)のことです。日本では、株価指数連動型上場投資信託として、その価格がTOPIXや日経平均などの主な株価指数に連動するようにつくられ上場されています。・http://www.03trade.com/invest/etf_information.html 市場に投資するときは国内や先進国に限らず、発展途上国も視野に入れて考える必要あるが、変動が激しいので基本は分散投資。 最近、日本で話題になっているインドやベトナムもすでに遅いかもしれない。欧米ではリビア詣でをしていた、と言います。日本はいつも遅い。ここで中間です。
2007.01.28
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・後藤田正晴と十二人の総理たち(佐々淳行)・長谷川慶太郎の世界はこう変わる2007(長谷川慶太郎)・ダブル(永井するみ)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・全文 リットン報告書(渡部昇一訳) 多くの人が歴史で名前だけは習っているが、内容を読んだ人は それほどいないであろう歴史的報告書。日本が国際連盟を脱退 するきっかけになった報告書。今回読んでみて報告書はどっち もどっち、というか決して日本だけを責めているわけではない と知る。 シナは日本の経済上の利益を満足させること、日本は満州の 住民のシナ人的色彩を容認すること、これが重要であると 述べている。 この報告書の通り、日本は焦らずにじっくり国際連盟の中で 自国の論理を主張しつつ頑張っていればよかったのではないか。 しかし、満州でシナ人の様々なボイコットに苦慮しつつ、 治安維持に四苦八苦する日本の姿はイラクのアメリカ軍と どうしてもダブってしまう。・世界史の中の日本 岡倉天心とその時代(岡倉登志) これも明治期前後の世界の情勢を別の視点で見ていった本。 これにより初めて、同時期にフィリピンでもインドでもベトナムでも はたまたアフリカでも民族運動が盛んになっていたことを知る。 彼らは日露戦争の日本勝利に熱狂し、朝鮮併合に失望した、と 著者は語る。 難しいところだね。日本は余計なことをする必要はなかった のだろうが、それは今になって分かること。・よく考えてみると日本はこうなります(日下公人) いつもの日下節。読んで元気になる。 日本の良さをそのまま信じて頑張っていればいいのだと 納得する。 とにかく自分たちを信じよう、自分たちが信じなければ、 誰も日本を信じてくれないし、日本が衰亡することは 世界の損失なんだから。・非対称の起源(クリス・マクマナス) 何となく読んだ本。 内臓の非対称性、脳の左右差。右が優秀で左が劣ると考える 理由は何か。左翼と右翼という呼び方の意味。等々。 なぜ人類に右利きが圧倒的に多いか、なぜ劣勢な左利きが なくならないか、この不思議も解かれてはいないのだ。 左側通行の国と右側通行の国が並立する理由なども 面白かった。・ランチブルー(永井するみ) 著者の一番得意な(と僕が思う)、一人の主人公の連作短編集。 軽く読めて楽しかった。 主人公の周りで起こるいくつかの事件、出来事を通じて描く、 ひとりの女性の自立と成長の物語。 この成長していくところが好きだなあ。 ということでもう一冊、女房に勧められて読み始めてしまった。
2007.01.22
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今日のゲストは「香港大富豪のお金儲け7つの鉄則」の著者でユナイテッドワールド証券会長の林和人さんです。・ユナイテッドワールド証券HP;http://www.uwg.co.jp/・「香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則」http://item.rakuten.co.jp/book/4153191/ この証券会社の名前、どこかで聞いた事あるなあ、と思っていて番組の途中でハッと気づきました。そして机の奥を探してみると、ありました、ありました。それはこのユナイテッドワールド証券のパンフレットでした。 3年前、邱永漢さんのブログで中国株に興味を持って投資方法を調べたときに見つけた証券会社、当時はまだ中国株ブームの始まったばかりの頃で大手が手を出していなかったこともあり、ここに口座を開設するつもりで案内書を取り寄せていました。結局、中国株自体への疑問から口座は開設しませんでしたが、沖縄に設立、香港で直接株を売買できるなど一般の証券会社にない魅力で記憶に残っていました。 林さんはその会社の創業者、竹村さんの「一人の突飛もない人が生きてきた人生、お金儲けに関心のない人でも興味を持てる生き方を紹介する本です」というお墨付きです。 生まれも裕福でなく、大学時代は焼き鳥屋のアルバイトを4時から2時までやって学費、生活費を稼いだそうですが、その中、古本屋で読んだ竹村さんの本に影響を受けたと語ります。 焼き鳥屋のカウンターでサラリーマンの愚痴の非生産性を反面教師にすると共に、水商売の人の話の中でお金についての意識を目覚めさせたそうです。 学生時代にアルバイトしないといけないことを辛いと思わず、こんな勉強ができる、とプラスに考えられる人が成功する、と竹村さん。 林さんは香港に住んで18年、香港で岡三証券の駐在員から独立して会社を設立、香港の大金持ちに食いついて自分自身もお金持ちになった人です。当時の香港は西欧の大都市から比べるとまだ発展途上で、学歴のない自分でも実力でいけると思って希望したそうです。当時も今も香港の大金持ち、いわゆる華僑の富豪ぶりは桁が違うそうです。 香港では1日70件の電話を掛けることをノルマにして、日本が休みの土日はビルを飛び込み訪問していた。コネも何もない自分にはそれしかない、それを継続することだけ、と頑張ったそうです。 その努力が実を結んで一人の大富豪から会う約束を取り付けるが、「君は50回以上電話をくれたので会ってあげる。でも5分で話せ」と言われたとか。 5分で話せるのは銘柄だけ、一瞬で富豪の気持ちを掴むにはつまり儲かる株はこれだ、ということだけ。いかに彼らの知らない情報を与えるか、そう考えて日本の会社の優位性についてインパクトある情報を与えて入り込んだ。 自分が儲けたことについても素直に書いているがそれは、香港イコール怪しいところというネガティブな印象を払拭したかったから。ありのままを書いた本。 竹村さんもその点を認めて、お金儲けのテクニックを覚えるだけでなく、若い人の生き方の手本になるかもしれないと語ります。 10年以内にこの本を読んだ人の中から大富豪が出ると信じている、と林さん。投資のお勧めはマカオやベトナム、マカオはギャンブルですでにラスベガスを抜いているようです。 大金持ちになるには華僑の大富豪がやっているように不労所得で儲けることを提案している。そこは日本人のやり方とちょっと違う。ただし不労所得だけでお金儲けをすると性格がいびつになるという副作用がある。汗水たらしてお金を稼がないと人間関係、人格形成がいびつになると気づいたそうです。そのバランスを取らないと駄目、と強調していました。 ところで昨日はショックな記事がありました。 例の「あるある大辞典」の納豆の効能がデータの捏造だった、というものです。 我が家でもあの番組内容を信じて女房と僕はせっせと2パック食べ始めました。(それまでは1パック)まさかそれがデータの捏造とは。テレビのバラエティにはやらせがある、と思ってはいましたが、定番の情報提供番組であれだけはっきりいうことに捏造があるとは。 納豆の効能は信じていますが、明日から1パックに戻します。 それにしてもこの番組はどうなることでしょう?
2007.01.21
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・全文 リットン報告書(渡部昇一訳)・世界史の中の日本 岡倉天心とその時代(岡倉登志)・よく考えてみると日本はこうなります(日下公人)・ランチタイムブルー(永井するみ)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・攘夷と護憲(井沢元彦) まさに日本人の病巣をえぐるような井沢さんの話。明治維新から これまで何も変わっていないことに愕然とします。外圧がないと 何も変わらない日本。 先送り、責任を取らない、上の人を追及しない。直ぐそばの 人には優しいのだけれど、ちょっと離れたら冷たい。 だから和からはじき出されたらきつい。・誰か故郷を思わざる(西村眞吾) ここにも自分の責任を取らない、志も何もない官僚、政治家が やまほど登場します。一方、西村さんについては以前は、 ただ騒ぐだけの右翼のようなマスコミ報道が刷り込まれて いましたが、全然違うのですね。 ぜひもう一度表舞台に復活して欲しいと思います。・自分の時間(アーノルド・ベネット 渡部昇一訳) 古典的ですがなかなか面白い言い方で納得させてくれる。 あなたの人生でもっとも貴重なものは「時間」、 でも一週間を8シリングでいかに暮らすかという記事はあっても、 一日を24時間でいかに暮らすか、という記事はないと最初に 指摘する。 時間が与えられているというのは実に不思議なことで、 目覚めるとあなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと 詰まっているのだ。そしてそれが全てあなたのもの。 誰も時間を取り上げることはできないし、あなたより多く 与えられているものも少なく与えられているものもいない。 時間をいかに浪費しようが供給を差し止められることはない。 現在という時間を浪費できるだけ。明日の時間を浪費することは できない。 読書にとって大事なことは「よく読むと同時によく考えよ」と いうこと。自分の読んだものについて少なくとも45分くらい かけて注意深くしんどくなるくらい反芻してみないなら せっかく読書したものが無駄になると言われると僕の読書は 全て無駄です。厳しい! ・欲しい(永井するみ) これは女房が好きな女性作家のミステリ?です。登場人物の描写が 素敵で僕も時々女房の読んだあとに読みます。キャリアウーマンの 孤独が美しく、悲しい。・カレーを作れる子は算数もできる(木幡寛) この辺りは斜め読み。計算能力より論理思考を強化すべき、という ような感じで、百マス計算とは少し違う視点で算数教育の 改革を訴えます。理想的な教育かもしれませんが、正直言って このレベルは平均的な小学生には少しきついのかな? ・知るを楽しむ 私のこだわり人物伝 白瀬中尉(宮嶋茂樹) NHK教育テレビのシリーズのテキストで本屋さんで立ち読み しました。感動しました。 白瀬中尉(タイトルは「のぶ」という名前ですが字が化けると いけないので階級で書いています)のことは知っていましたが、 これほどの苦労をしたとは。立ち読みしながら目がウルウルでした。 早速「不肖」宮嶋さんのテレビを見ましたが、この1ヶ月期待です。 この人の本も何冊か読んでいました。アフガニスタン取材記は 本当に良かったです。 この人が西村議員と一緒に尖閣列島に上陸した、ということを 「誰か祖国を思わざる」で初めて知りましたが、これも一つの 偶然。行動の人。
2007.01.16
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最後は竹村さんの本です。「激変する世界地図の本当の読み方」で、今の時代の変化を描いています。「日々変わっている」ことを前提に毎日のニュースや偉い人の話を聞くとあまり戸惑わずに済む自分の定位置が得られる、と語ります。・書評;http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/breview/30030/ ここからはアメリカの変化などについて語ります。アメリカはイラクで苦戦して自分たちの民主主義も絶対ではない、とようやく反省している。 アメリカでは人口2億人になったときは大いに讃えたが、去年3億人になったときは誰も喜ばなかった。これは食糧問題もあるでしょう、と日下さんが語っていますがひょっとしたら、増えているのはラティーノなどマイノリティだから、という感情が指導層にあるからかも?と思いました。 アメリカドルの貨幣価値も大いに下落した、ベトナム戦争まではすべてが輝いていた、と渡部さんも懐かしみます。僕も1ドル360円の世代ですから同様な感慨があります。 それから大和言葉に話題が戻り、日下さんが中国人の石平さんの話を出します。「私は毛主席の小戦士だった」という本の中に女性の友人と語る場面があるが、中国語で喋る中で「やさしい人」という言葉だけ日本語だった、といいます。・http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031783272&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813 中国には「やさしい」という概念がない。「やさしい」を日中辞典で引くと、べた褒めの単語が10並ぶ。「寛容である」「慈悲深い」「人の気持ちが分かる」「それを行動に移す人」など中国人に生まれたら一生に一度、一つでもいいから言われてみたい単語を全てまとめて「やさしい」で表わせる。 ほかにも「もったいない」「うるわしい」など、何とも言えないやわらかな雰囲気を含んだ言葉は他にはないんだなあ、と竹村さん。「渋い色」というのも同じと渡部さん。ものごとの真ん中みたいな、どっちにも取れる言葉というのが日本語の特徴。ええ話に来たところで終わります、と竹村さん。 先週末は先日放送された「ザ・インタビュー」の再放送で藤原正彦さんの話を聴きました。基本的には「国家の品格」の内容そのものですが、「国家の品格」がベストセラーになって何が一番変わりましたか、と聞かれて「品行方正になりました」と答える等なかなかユーモアもあって楽しいものでした。 教育だけが日本を救う、しかし教育に即効力はない。教育は一に国語、二に国語、三、四がなくて五に数学。修学旅行に検便が必要という時代錯誤したとの条例と戦って撤廃させたが、子供は修学旅行に行かせたやれずにいまだに奥さんに文句を言われる等々興味深い話がたくさんでました。
2007.01.15
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今日も先週に続く鼎談で、三人の最近出された本が話題になりました。 日下さんの本は「アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ」です。もう少し日本人は自信を持ちなさいということを日下流に語っています。日本は軍事を除けばアメリカに頼らなくてもほとんど大丈夫。その軍事も含め、やる気になってちょっと準備をすれば自立できる。原子爆弾、原子力潜水艦を持つぞ、とほのめかすだけで世界が変わる。 日本はその能力を持っているから、持つぞというだけで本当だと思われる。アメリカもイラクに手をとられているので、日本が「原爆を持つぞ」と言えば「貸してやる」くらいは言ってくれる。日本が生産するのは許さないだろうが、持つくらいは許される、というのが日下さん。以前の石破さんは全く正反対、持つのは大変な経済的損失を伴うといいます。本当にどちらが正解なのか、僕には分かりませんが、日下さんを信じたい気持ち。・「アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ」https://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=4569654487 渡部さんの書いたのは「古代史入門」です。これは幕末の学者、頼山陽の「日本楽府」を解説したもので、日本史のハイライト60場面(日本60州にかけて)を詩にしたものだそうです。渡部さん自身に「日本史の真髄 頼山陽の「日本楽府」を読む」という著作があり、僕も読みましたが面白かったです。今回はそのリニューアル版かも?・「古代史入門」http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031799104&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1004&Rec_lg=100401 番組で解説されたのは最初の詩です。聖徳太子が隋の煬帝に送った有名な国書を題材にしています。ネットで調べるとこのサイトに詳しい解説が載っていました。http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/jpn44.htm日 出づる處, 日 沒する處,兩頭の天子 皆(みな) 天署す。扶桑 鷄 號きて 朝 已(すで)に盈(み)ち,長安 洛陽 天 未だ曙けず。 は 顛(ころ)び 劉は 蹶(つまづ)き 日を 趁(おひ)て 沒するも,東海の一輪 舊に 依りて 出づ。 ここで山陽は、シナでは王朝が次々と代わっているが日本は万世一系の天皇家が続いている、と日本を誇らしく歌っています。 天皇家と言えば、上田篤さんという建築家が「1万年の天皇」という本を出しています、と日下さん。現在の天皇制の前に前天皇制とでも言うべきものが続いており、それはこういうものではなかったか、と書いている。文献には残っていないが、神社の研究から推理している。・「1万年の天皇」http://www.bk1.co.jp/product/2712647・「1万年の天皇」について日下さんの解説;http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/45/ 竹村さんは「日本語の心」という本を読んで、著者である渡部さんと会うきっかけになったと語り、話題は大和言葉に移ります。 源氏物語は「膨大な本、世界で最初の小説、女性が書いたもの、大和言葉だけで書き上げている」など日本文化の宝です。その当時、日本語はこれだけの小説を書けるだけの発達した言語であった。 渡部さんはここで「四大節の歌」というものを出します。四大節というのは、四方拝、紀元節、天長節、明治節で、それぞれの日に歌う歌を覚えていたそうです。これらは全て大和言葉で書かれてあった、ということで調べてみましたが、「四方拝の歌」とは僕も子供のころに歌っていたお正月の歌だったのですね。・四方拝の歌年の初めの ためしとて 終わりなき世の めでたさを松竹立てて 門ごとに 祝う今日こそ 楽しけれ 初日の光さしいでて四方に輝く今朝の空君が御影に類えつつあおぎみるこそ尊けれ ・天長節の歌今日の良き日は大君の 生まれ給いし良き日なり光遍(あまね)き君が代を 祝へ諸人諸共に恵み遍き君が代を 唱う今日こそ目出度けれ・紀元節の歌雲に聳(そび)ゆる 高千穂の 高根おろしに草も木も なびきふしけん 大御世(おおみよ)を 仰ぐ今日こそ たのしけれ 海原なせる 埴安(はにやす)の 池のおもより 猶ひろき めぐみの波に 浴(あ)みし世を 仰ぐ今日こそ たのしけれ 天(あま)のひつぎの 高みくら 千代よろずよに 動きなき もとい定めし そのかみを 仰ぐ今日こそ たのしけれ 空にかがやく 日のもとの よろずの国に たぐいなき 国のみはしら たてし世を 仰ぐ今日こそ たのしけれ・明治節の歌 一、 アジアの東、日いずるところ ひじりの君の 現れまして ふるき天地(あめつち) とざせる霧を おおみ光に 隈なくはらい 教えあまねく 道あきらけく 治めたまえる み代とうと 二、 恵みの波は 八州(やしま)にあまり 御稜威の風は 海原越えて 神の依っせる 御業(みわざ)をひろめ 民のさかゆく 力をのばし 外(とつ)国々の ふみにも著(しる)く 留めたまえる 御名(みな)かしこ三、 秋の空すみ 菊の香たかき 今日の佳き日を 皆ことほぎて 定めましける 御憲(みのり)を崇め 諭さと)しましける詔勅(みこと)を守り 代々木の森の代々とこしえに 仰ぎまつらん おおみかど このあとも古代日本語の発音などに薀蓄が傾けられますが、ここで中間です。
2007.01.14
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さらに鼎談が続きます。 去年の大ベストセラーに「国家の品格」があるが、日本人が品格に目覚めたのはいい。藤原さんとは概ね意見も一致しているが、一つだけ言うと「国家の品格から防衛が抜けているのは残念」と渡部さん。 平和だけでは品格はできない。モナコは愛されているが尊敬はされていない。スイスは小さくて永世中立国といっているが高武装国家、あんなに小さくても世界中の国際機関が集まる品格ある国家。 日本もそういう方向に少しずつ進んでいる。一つ言うと安倍さんが北京に行ったとき、(あまりにあっさり行ったので私はガッカリしているけど、と日下さん)温家宝さんと会って「中国にも拉致問題があるじゃないですか」と言って相手を慌てさせた。「報告はまだ来ない」と答えるしかない中国。 これは中国にとっては一番嫌なこと。日本では遠慮して誰も言わないことを安倍さんはサラリと言ってのけた。すごい首相。 中国は環境問題にしろ経済問題にしろ日本の協力、援助が喉から手が出るほど欲しい。でもそのようなことを大新聞は何も言わない。分かろうとしない。 竹村さんが思うには、安倍さんには大きな志があるが、これまで一辺には出さないできている。それは「国家の根本を立て直す」ということで、岸首相のときからの気持ちがある。昔から安倍さんを知っているが、途中では喋らないが、最後にきちんとまとめることのできる人。大きなテーマを胸の中に秘めていると思う。参議院選挙がうまくいったら、そこから出てくると思う。 日本の根本を立て直すというが、外国の根本がどうなっているか考えてみるのも大事。それが本当にひどい。メタメタのインチキだがそういっても日本人は信じようとしない、と日下さん。 全然勉強をしていない。このあとは少し分かりにくかったのですが、これは中国をイメージしているのだと思います。 中国の世界観では「天地人」というが天は帝、人は全て中国人、まだ言うことを聞かない奴らが遠くにいる(別の国にいる)だけのことで世界中が中国人。だから海外で華僑がいじめられても守らない。それは国家問題ではないから。従って華僑は自治するようになる。だから嫌われる。 このようなことまで幅広く考えるのが大事ですね、とまとめて終わりです。 またまた渡部昇一さんの解説本を見つけました。歴史で誰もが習ったことがあるであろう「リットン調査団報告書」です。満州国について日本に不利なことを報告したので松岡外相が国際連盟を脱退するきっかけになった有名な報告書です。 これさえもよく読めば決して一方的でなく、日本の立場をよく理解している、と渡部さんは語ります。読み始めるのは少し先ですが、楽しみです。
2007.01.09
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昨日の続きです。 次は日本について、日下さんは「国家の根本を立てる年になると思います」ときっぱり。安倍新首相の心の中がそうである。教育が国家の根本であるということがわかっている。 もう一つ、国家安全保障会議をしっかりしたものにしようとしている。これまであるにはあったが、あまり機能していなかった。今後イギリスの情報機関にならったものを作ろうとして小池百合子さんを指名した。 そのための有識者会議が発足した。トップは塩川正十郎で優秀な人材を集めている。日本は国家の根本にかかわる大変革をするときは、「女性とじいさん」がでてくる。天照大神、神宮皇后、北条政子など。 渡部さんは「こういう話はこっそりやるのがいい。そして中野学校のようなものをつくればいい」と言います。あの日本のスパイ養成機関、陸軍中野学校ですね。小野田少尉や末次一郎さんも出身者です。 日下さんは「全く同じ考え。ただこのままやると情報収集機関になってしまう。これではダメ、アクションができないとダメ」と言います。 今月号のWILLでも同じ話を書いていて、今の日本にはそのような人材がいない、と嘆きます。昔はいたのに今はいないということは教育が悪いということだ、とも語っています。教育再生会議をやるのなら、日本が仕掛ける、という根性を持った人材を作らないとダメ。 情報をやるのなら国内にスパイ防止法を作らないとダメ、と渡部さん。かつて案まで有識者で作られたが、結局お蔵入りになってしまった。理由はその法律を適用すると当時の政府の偉い人も大分引っかかるから、とか。冗談っぽく話されましたが恐ろしいことですね。 竹村さんがここでまとめます。 日本のメディアでは相変わらず支持率がどうとか、顔が見えないとか言っているが、海外のメディアは「安倍首相は何かをやりそう」、「主張する安倍」と注目しているそうです。 だから参議院選挙まであまり顔は見せないで、周囲にやらせていればいい。潜水艦みたいに潜航して潜望鏡だけ出してみている、でも考えていることは日本の大変革だ、と言います。 ここで中間です。(明日に続く)
2007.01.08
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今日は予想通り鼎談でした。渡部さんとは新年のMXTVのインタビューで会っていますし(勝手にそのつもり)、日下さんとは昨年の新規範塾でお会いしました。(生で)今日は珍しく日下さんのほうがよく話されていました。 最初はアメリカのイラク問題から。撤退したいができないという今の状況は、日本がハルノートでシナからの即時撤兵を要求されたができなかったのと同じ、という渡部さん。僕も直前に「東條英機 宣誓供述書」(解説渡部昇一)を読んでいたのでよく分かりました。 もしそんなことをしたら日本は永久にアメリカ(白人)の膝下にひれ伏すことになるが日本の自尊心はどうなるか。日本と交渉してシナ人民を救おうとした汪兆銘以下南京政府のメンバーはどうなるか(おそらく殺される)。また、蒋介石が国土のほとんどを日本に占領されながら重慶で頑張れたのもアメリカの援助のおかげだったのです。 今のアメリカも当時の日本と同じ立場で引くに引けない。でもアメリカは唯一のスーパーパワーですから、いざとなれば自分の評判を気にすることなく豹変できるでしょう。 ほかにも歴史の裏知識として、真珠湾攻撃よりずっと前に400機の爆撃機で日本を攻撃する計画もあり、ルーズヴェルトはそれにサインしていた。つまり無警告先制攻撃(スニークアタック)をしようとしていたのはアメリカだった。実行されなかったのはヨーロッパにその飛行機を回す必要がでたから、なども出ました。我々はもっともっと歴史を勉強すべきですね。 ここで日下さんは話を現代に戻します。イラクには合法化大量破壊兵器はなかったが、少量破壊兵器は残っているのでテロはいつまでも続く。対策としてバース党を公認するという案もあるとのことですが、その場合、フセインが再び党を率いたらアメリカはこれまで何をしていたのか、となります。 対談の時点ではサダム・フセインは処刑されていなかったんですね。だからこの早い処刑は日下さんの言うようなバース党合法化の事前処置なのかもしれませんね。(明日に続きます)
2007.01.07
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 ・攘夷と護憲(井沢元彦)・誰か故郷を思わざる(西村眞吾)・自分の時間(アーノルド・ベネット 渡部昇一訳)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・東條英機 歴史の証言(渡部昇一) かなり分厚い本だったが、一気に読みきった。 東條英機は毀誉褒貶の多い人物だがこの宣誓供述書を読む限り アメリカとの戦争回避に懸命に努める日本政府の一員であり、 最後は敗戦の責任を国民に対して取った、今の日本にもなかなか いない指導者だと思った。・江戸の経済改革(童門冬二) 吉宗や田沼意次のような定番の人物から、ここで初めて知った 早川八郎左衛門まで江戸時代には本当に人材が豊富だったのだ なあと改めて感動する。 問題は教育か?幕藩体制の多様性か?・ユダヤ製国家日本(ラビ・M・トケイヤー) 日本人とユダヤ人との共通性を改めて知るとともに、その ユダヤ人を差別しなかった唯一の民族である日本人。 杉原千畝さんは有名ですが、彼は外務省の了解の下、ビザを 書いていたということや、2万人ものユダヤ人を満州国国境 で救った樋口季一郎中将そしてバックアップした東條英機など ここでも日本人に感動しました。 いずれも日本人としてちょっぴり元気の出る本です。
2007.01.06
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◇僕が今週読んでいるのは、下記の通りです。 年末年始の休み、ということで少したくさん読めました。・東条英機 歴史の証言(渡部昇一)・江戸の経済改革(童門冬二)・ユダヤ製国家日本(ラビ・M・トケイヤー)◇今週までに読んだ本の感想は以下の通り。・天皇陛下の経済学(B・A・シロニー、山本七平訳) 2冊続いてシロニーさんでした。少し昔の本ですが面白かった。 とくに天皇陛下を「激動の時代、日本に不動の核がある」 と評価しています。 「日本人が天皇を誇りとしたのは、天皇のなしたことゆえにでは なく、天皇によって象徴されるものゆえであった」 「天皇の存在にもとづいた日本の文化、すなわち日本を日本たら しめているものに強い誇りを感じていたのである」 というところは納得。・中国人を黙らせる50の方法(宮崎正弘) 宮崎さんは常に現場で一次情報を求め、それにもとづいて 中国の強いところも弱いところも公正に評価しています。 その宮崎さんは中国(共産党)の崩壊を予想していますが。 歴史を知り、事実を知ることで日本も中国と対等に付き合えるはず。・語られなかった皇族たちの真実(竹田恒泰) この本も天皇について考えさせられた。また戦中、戦後の皇族の 果たした役割についてもわかりました。このようなしっかりした 考えを持つ元皇族がいるのも頼もしい。 天皇は長く続いてきたゆえに尊い、というのは同感。日本人が 1500年以上かけて作り上げた日本人の大切な財産である。・勝ちにいく身体(坂田信弘・斉藤孝) いい言葉がたくさんあった。 読書は素晴らしい。無駄が人を大きくする。子供を誉めるのは 基礎ができてから。子供を過大にも過小にも評価しない。 今のために練習する、努力する、今が楽しいから一生懸命やる。 明日の結果のために練習してはだめ。 子供はエネルギーを出し切って眠れ。 ・島国根性を捨ててはいけない(布施克彦) 島国根性の素晴らしさを指摘する著者に賛成。 島国と直ぐそばの大陸国家との対比が面白かった。 ほとんどの場合、島国のほうが大陸国家より安定して 繁栄しているのです。 著者は言います。日本は島国大陸イギリスを見習え。 島国大国を目指せ。でも島国の限界も知れ。
2007.01.02
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本年もよろしくお願いいたします。 我が家は年越しの恒例で紅白のあと「八雲神社」に参拝し、就寝1時。今朝は6時半に起床して息子と一緒に近所の公園で初日の出を拝みました。関東の日の出は6時51分とありましたが、実際に山の端から昇ったのは7時10分くらい。まだ雲がほとんどなく、明るくなったと思ったら一瞬後には眩く太陽が輝いていました。親子共に手を合わせ、この一年の平和と幸福を祈りました。 さてこの行いが今年最初の幸運を招いたのでしょうか。新聞で全く偶然に渡部昇一さんの対談が10時からあるのに気づきました。本当にラッキー。そして1時間たっぷり、渡部先生の「本」のある生活について伺いました。読書大好きの僕には至福のときでした。いくつか記憶に残ったお話から。「本」は階級を越えるパスポート、貧乏だった自分も金持ちの息子も同じ本を読んでいたので、同じように語り合えた。 人間が一生に読める本は1万冊と言われているが、先生の蔵書は15万冊。77歳の先生はつい最近、億単位のローンを組んで書庫を増設している。先生が最適の読書環境を求めて書庫を作ったことは知っていましたが、さらに増設しているのですね。渡部先生、まだまだ進化中。ほんの千冊程度の本も整理できず、年末に泣く泣く処分した自分が情けない。 90歳を越えるともはや死ぬのも苦しくない。眠るように死ねる、とある偉い人が言うがその通りだと思う。自分も95歳まで生きるつもりで過ごして、途中で死ねばいい。 日本は世界に誇れる本の文化を持っている。西暦800年ごろに百万陀羅尼として印刷されたものが残っているし、中国の古い本なども日本に残っている。正倉院が現存する国。・http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/episode/darani.html ずっと本と付き合っているといい本を見つけるセンサーができる。実際に手に取ると外れることはない。これは確かにその通りですね。レベルは違いますが僕も図書館などで本のほうから呼びかけられているのを感じることがあります。そうしたときに手に取った本は初めての著者、初めての題材でもまず100%面白いと言えます。 先生は寸暇を惜しんで本と一緒にいる。いつでもどこでも本を読んでいる、と言われます。自慢ではないですが僕も同じです。女房と買い物に行ってレジで待つ間も本を開くので怒られます。でもこの細切れの時間の積み重ねが1万冊の読書には不可欠だと思います。 言語にはいくつか定義がある。母音と子音でできている。対象とする物とその発音に関連性がない、ボキャブラリが無限に増えていく仕組みがあるなど。 60歳からでも暗記によって記憶力は強化できる。先生は漢詩、ラテン語の法令集などを暗記しているそうですが、10年も続けるとはっきり記憶力の向上を感じたそうです。僕も昨年、英検単語の暗記に数ヶ月苦しみましたが、後半になるほど覚えるのが早くなるのには驚きました。 他にも健康法などいろいろ楽しい話が聴けて、本当に幸運な元旦になりました。
2007.01.01
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