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朝は、氷が張る冷え込みの京都岡崎。でも、午後の光はもう春です。ギャラリーモーニングから展覧会のお知らせです。・・・月本ちしほ個展「春ぎらい」2022年2月25日(金)~3/6(日)/12-18時・月曜休みhttps://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2022/01/tsukimoto-chishiho-2022-225-fri-36-sun.html「いつか冬は終わる」 「いつかまた春がやって来る」 苦しい時、悲しい時そんな言葉をかけられる。けれど私は春が嫌いだ。土の中でずっとじっとしていたいのにざわめきが侵入してくる。青みがかった透明な光に透過されて輝く新芽。私の後ろめたさは同じ光に透過されて影をなくす。まるで「悲しみは去ったのだ」となにもかも光で上から塗りつぶしていくようだ。まだ起こさないでほしい。 そんな喜びの歌を歌わないでほしい。私はついていけない。 私はまだ暗い底で眠っていたい。春は暴力的な微笑みで、やって来る。私の喪失も悲しみも光の中で影を無くしていく。それがどうしようもなく怖い。今年も春が来る。 あの透明な光とともに。私の悲しみは、まだ手放したくないのに空に溶けていく。花びらが空に舞った。/月本ちしほTSUKIMOTO Chishio 略歴1981年生まれ 東京都出身 現在綾部市在住2005 京都大学文学部 人文学科日本史学専修 卒業2011 京都市立芸術大学 美術学部美術科油画専攻 卒業2013 京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻 修了個展2013 月本ちしほ個展 「spirare」(ギャラリーモーニング/京都)2020 月本ちしほ個展 「translucence」(ギャラリーモーニング/京都)2021 月本ちしほ個展 「星の欠片」(ギャラリーモーニング/京都)グループ展2013 ホテルグランヴィア大阪×京都市立芸術大学×ART OSAKA アートワークスプロジェクト「アートでねむる、アートで目覚める」・・・いのち永らえてひと知れず咲くつつじ、忘れたくない桜の記憶。好きだけど嫌いな春。複雑な心境と明るい光が入り混じるかのようです。/gallery morning・・・
February 25, 2022
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快晴京都。京都市京セラ美術館では京都市立芸術大学の作品展が開催されています。美術館東門から徒歩3分。gallerymorningkyotoから展覧会のお知らせです。さかいはるか個展「いびつでやさしいIII」2022年2月11日(金)~20日(日)/12-18時・月曜休みhttps://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2021/12/sakai-haruka-2022-211-20.html悠然と漂う空洞のような生き物を描いている。ふと窓の外を見ると、漂う雲が大きな鳥に見えた。その時、今まですっかり息を止めていたことを思い出して、大きく深呼吸した。雲はゆったりと流れ、ちぎれては取り込まれ、形を変えながら正体をとどめない。次に振り返ったときには、もういなくなっている。わたしたちの抱えるいびつさや矛盾、不完全さ、孤独。そういうところに人間らしい素朴な美しさを見出している。すべてはいびつなものたちによる、やさしい物語である。支持体に和紙を使うのは、柔く食い込む感触が繊細な肌の質感に近く、多層的な白が虚無の奥深さを思わせるからで、描画材に色鉛筆を使うのはアナログテレビの砂嵐(赤ん坊が泣き止む)のようなザラザラとした質感が内的世界の心地よさを感じさせるから。ふと自然に目があって、息をすることを思い出すような絵が描きたい。/さかい はるかSAKAI Haruka 略歴1990生まれ 大阪府在住2009 大阪府立三島高等学校卒業2013 京都市立芸術大学院 美術研究科絵画専攻 卒業2015 京都市立芸術大学大学院 美術研究科油画専攻 修了個展2012 酒井遥 個展/gallery i(京都)2012 酒井遥 個展「 Oval 」/京都市立芸術大学内ギャラリー2014 酒井遥 個展「ハレ」/ギャラリーモーニング(京都)2014 かしましドローイング展/京都市立芸術大学小ギャラリー2016 酒井遥個展「吊革の森」/ギャラリーモーニング(京都)2017 さかい はるか 個展「余白の人たち」/ギャラリーモーニング(京都)2018 さかい はるか 個展「正気の花」/ギャラリーモーニング(京都)2020 さかいはるか個展「いびつでやさしい」/ギャラリーモーニング(京都)2021 さかいはるか個展「いびつでやさしい II」/ギャラリーモーニング(京都)グループ展2012 油画三人展「カーテンプール 1」/京都市立芸術大学内ギャラリー2013 油画三人展「カーテンプール 2」/京都市立芸術大学内ギャラリー ・・・身体の内のような、逆に身体を取り巻くすべてのような世界。『「いびつでやさしい」形や生き物は曖昧な形(あいだの形)をしていて空洞。見るたびにこたえが変わるようなものを描いている。これがなにかは重要じゃない』(さかい)学生時代の油絵からここ数年の色鉛筆だけの表現へ。迫ってくるような強さではなく、やわらかく包み込まれるような優しさがあります。/gallery morning・・・次回の展覧会月本ちしほ個展 TSUKIMOTO Chishiho 春ぎらい 2022 2.25 fri. - 3.6 sun. https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2022/01/tsukimoto-chishiho-2022-225-fri-36-sun.html
February 11, 2022
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