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立岩真也『造反有理 精神医療現代史へ』青土社難解。。。文章も起こったことも。 米谷佳晃『華麗なる円谷特撮デザインの世界』講談社「ミラーマン」「ジャンボーグA」のデザインを中心に、これまで語られてこなかった事実が著者によって明らかに。面白かった。歴史検証モノはこれだからやめられません。それにしても肝心のデザインは・・・下手クソだったりする。 小野俊太郎『ゴジラの精神史』彩流社もひとつな内容だったが、おまけコーナー的扱いの「ゴジラの逆襲」と「84ゴジラ」の箇所が面白かった。そういう解釈があったか、と。言われてみれば「ゴジラの逆襲」の方がかなり戦争を引きずってるなあ。 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』早川書房読みにくかったが、頑張って読破。SF小説ではないけどSF小説風な仕上がり。ありえそうなストーリーでちょっと怖い。 山本周五郎『ちいさこべ』新潮社中編集。表題作がさわやかで面白かった。浪花節です。 『精神科臨床サービス第12巻2号』星和書店学術雑誌。特集が「相談支援とケアマネジメント」。本来別物なんですが、ここでも同じ括りにされている。それはそれとして、なるほどなあ。未だ混沌としてます。 朝比奈ミカ他『障害者本人中心の相談支援とサービス等利用計画ハンドブック』ミネルヴァ書房古本店で購入。相談支援の経験のない人たちをかき集めて、即席で相談支援専門員にさせているので、この手の本は技術志向に拍車をかけるだけだと思うが。本当に質が低くなった。 香山健一『英国病の教訓』PHP英国病のことはチョロっとだけ触れて、あとは延々とマッチョな思想が語られる。安部内閣がコレ目指しているんだと思う。若き安部青年が愛読していたと思われる。 藤子・F・不二雄『藤子・F・不二雄大全集 名犬ラッシー』小学館著作権がクリアされ奇跡の出版。面白いです。以前も触れたが、昭和30年代において既に作風が確立されています。キャラクターを置き換えるだけで「ドラえもん」として成立するぐらいの完成度の高さ。でも全体的に大人しい作風が災いしてか、この時期はまだ漫画家としてのヒットには恵まれていなかったりします。続けることが大切なんだなあ。勉強になります。
2014年07月24日
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もう7月半ば。もう嫌になってくる。日本沈没 第20回「沈みゆく北海道」こちらはどんどん切なくなってくる。田所博士は2カ月後に日本が沈没することを予測する。当初どんなに早くても半年と予測していたのに。その前兆としてあと半日後には北海道が沈没する。このことを国民に発表するべきか。考えた結果、田所博士と中田秘書官は首相官邸の松川首相を訪ねる。その頃、小野寺は玲子さん(由美かおる)を保護した病院を探しながら、北海道に留まり避難活動を手助けしていた。そこで日本酒をラッパ飲みするオヤジと出会う。今年は地震でメチャクチャ。雪祭りも中止。オヤジはぼやきまくる。かつて戦争で兄弟を亡くした。御国のためと言われて。その日本が沈むはずがない。俺だけでも雪まつりのモニュメントを作る。「日本」という大きな文字を。その語りにグッときた小野寺はオヤジのモニュメント作りを手伝う。そして松川首相の国民に向けたテレビ会見が始まった。田所博士、中田秘書官の固唾を飲んで見守る中、松川首相は日本沈没説を認める発言をする。ただし「早くても3年。遅くても5年以内」と。パニックを避けるため苦渋の決断をした松川首相を出迎える田所博士。二人の後ろ姿を見つめる中田秘書官。しかし札幌でラジオを通じて会見を聴いていた小野寺は「首相が嘘をついた。。。」と一人愕然とする。その横では黙々と「日本」を作るオヤジ。そんなこんなで北海道に緊急避難命令が発令。小野寺は現地へ向かい救出活動に参加するが、現地では自衛官が「さっさとしないと置いていくぞ!」「お前ら死んでもいいのか!」と横暴振るいまくり(ホンモノの自衛官の皆さんはそんなことありません)。そんなこんなでなんとか安全な地域へ避難を終えたはずだったが、逃げ遅れた住民を誘導していた小野寺と女ダンプ運転手・加茂さくらたちだけまだ雪に覆われた山道をさ迷っていた。そうこうしているうちに地震発生。いよいよ沈没が始まった。橋を渡らないと逃げ道を断たれてしまう。しかし、橋は地震の影響で崩れかかっている。ダンプの荷台には十数名の住民たちが乗っている。「少しでも軽くするんじゃー」と大人たちは荷物を、女の子は大切にしていた人形を谷底へ捨てる。ついでに「わしも・・・」とじいさんが荷台から飛び降りようとするが女の子がそれを止める。そんなこんなでダンプは無事に渡り切ることに成功。小野寺もジープのスピード全開にして橋を渡り終え、橋は崩れて谷底へ。しかし、ホッとしたのもつかの間、地震と雪崩で退路が絶たれてしまう。その瞬間、ゾフィ兄さんのように有吉麻耶のセスナが飛来。小野寺たちを空中から誘導する。そして日本海から石狩川を逆流した海水が濁流となって札幌へ流れ押し寄せる。街やビルを破壊する真っ黒な濁流。「日本」を完成させたオヤジは微動だにせず、札幌の街と共に濁流に飲み込まれる。つ・づ・く原作にはないエピソードだけど、原作以上にリアルな展開。前半やたら長いナレーションが挿入されるが、そうでもしないと描くことが難しいのだと思う。松川首相や田所博士の心理的葛藤なんかは特に。そして後半のパニックは特撮との融合が素晴らしい。しかし、今の視点で観ると特撮があまりにもリアルすぎて、真っ黒な濁流が札幌を破壊するラストシーンは目をそむけたくなってしまう。とにかく本シリーズ屈指の一本。脚本はまたしても長坂秀佳。
2014年07月15日
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