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広告がウザいなあ。必殺必中仕事屋稼業 第6話「ぶっつけ勝負」半兵衛と政吉は利助に呼び出され、おせいから仕事の依頼を受ける。仕事は呉服問屋・越後屋の跡取り息子の惣太郎(北斗星司)を草津から江戸へ連れ戻すこと。惣太郎は半年前に鳥追いの女と駆け落ちし、どうやら草津の温泉宿で客引きをしているらしい。一度は勘当したが、何もかも許すので帰って来てほしいと親の方が根負け。そこでおせいは日頃大変な仕事をこなしている半兵衛と政吉に慰労も兼ねて草津行きの仕事を依頼した。ただし越後屋の世間体もあるため内密に。二人は快諾するが、利助から渡されたのは二両だけ。まともに仕事料を渡すと良からぬことをするに決まっているから。つうことで草津に向けて出発。しかし二人でするような仕事ではない。そこで即席博打、負けた政吉が草津行き、半兵衛は沓掛で待機することになる。さらに茶店で闘鶏をしていると聞いてドキドキ。そんなこんなで胴元をやっている若い男が、やくざの勘七らにボコボコにされていた。若い男は沓掛の甚造(犬飼一郎)の許可を取っていると説明するが半殺し状態。一方、半兵衛は闘鶏のことを教えた礼に勘七から賭場で遊んでいくことを勧められる。その頃、政吉は惣太郎に会えず空振り。甚造は惣太郎をキープ、草津の土地を欲しがっている追分の吉五郎(甲賀幻妖斎)に越後屋から惣太郎の身代金をゲットすることを提案。その代わり土地は諦めろと悪のアイディアを示す。半殺しにされた若い男こそ惣太郎だった。その話を立ち聞きした半兵衛は惣太郎を救出、とある女郎宿へ避難すると越後屋の許しが出て晴れて江戸に帰れると伝える。二人を見て女郎のおしんが驚き、たまたま泊まっていた政吉も驚く。惣太郎は沓掛にいたのだ。但し女郎屋のオーナーは甚造だった。つうことで甚造たちが宿に乗り込んで来るが、半兵衛と政吉は逆ギレして籠城。女郎たちと惣太郎を人質に取られて手が出せない。女郎たちはいい骨休みだとのびのびしているが、半兵衛と政吉はいつまで籠城できるか不安になってきた。一方、惣太郎はおしんと再会する。おしんは惣太郎と駆け落ちした鳥追いだった。そして江戸から迎えが来たことを恨めしく思っていた。女郎は越後屋の女将にはなれない、一体何のために身体を売ったのか。「こんなことになったのは一体誰のために・・・」。惣太郎は江戸に帰らないと言い出す。おしんも半兵衛と政吉に鳥追いの女は流行り病で死んだと話す。そこへ吉五郎軍団が合流。慌てる甚造と役人たちに吉五郎は夜までにケリを付けなければ実力行使すると宣言する。吉五郎は甚造とは比べ物にならないぐらいの力を持っている。女郎たちもビビり出す。半兵衛と政吉は酒を飲みながら作戦会議。何事も博打と同じだ。流れを変えればいい。そこで政吉は甚造と取引開始。この勝負は自分たちの分が悪い、越後屋に頼まれて来ただけでたまったものではない。さらにこの機に乗じて吉五郎は甚造の縄張りを乗っ取るかもしれない。そこで船を回してくれたら今夜中に惣太郎を渡すと提案して取引成立。そして夜。ばか正直に船がやってくる。しかし惣太郎は江戸に戻ることを拒否、一方おしんは惣太郎と一緒になるつもりはない。そんなこんなで吉五郎は妙なことを企んでいた甚造をぶっ殺し。翌朝、大量の油を運んで来て女郎屋に火を点けようとするが、公方の鷹が明日の朝まで滞在するとの知らせが入る。万が一のことがあれば吉五郎の首が飛ぶだけでは済まない。翌朝、公方様のお鷹一行が沓掛入りする。そこへおしんが飛び出し何かを訴えようとする。後を追う惣太郎を半兵衛と政吉が必死に抑える。おしんは吉五郎たちの悪行を訴えようとしていたのだ。お鷹一行が粛々と通り過ぎる中、おしんは吉五郎たちに取り押さえられる。吉五郎に斬り殺されるおしんを見て惣太郎は泣き叫ぶ。女郎たちもおしんが殺されたのは半兵衛と政吉のせいだと怒り出す。「こいつら男じゃないよ!はなっから死ぬのが怖くてあたちたちの腰巻の中に潜り込んできた痩せ犬なんだよ!」。しかし惣太郎が「止めろー!」と叫ぶ。「お前たちなんかにおしんの気持ちが分かって堪るか!おしんは・・・おしんは俺の女だったんだよ。畜生!お前たちが来るのが遅すぎたんだ!」。一ヶ月前、甚造のいかさま博打に引っかかり身ぐるみをはがされた挙句、惣太郎の借金のかた代わりにおしんは身を売った。それでも何とか借金を返しておしんと一緒になりたくて客引きもしたが、そんなことでは追いつくはずがなかった。おしんは惣太郎が自分と一緒に地獄まで堕ちていくのが堪らなかった。「だからお前たちが来たのをいいことに分かれる気持ちになったんだよ・・・そうなんだよ!あいつはそういう心根の優しい女だったんだ!」。半兵衛と政吉は包丁を持って飛び出そうとする惣太郎を押さえつけると「お前一人を見殺しにしないよ」「こうなったら一蓮托生。俺たちもやるぜ」と約束する。表では吉五郎軍団が見張っている。翌朝、お鷹一行が出立する。同時に女郎たちが半兵衛、政吉、惣太郎が逃げたと大騒ぎする。その隙に三人は女郎宿を脱出。用心棒と勘七を政吉がぶっ殺し。惣太郎は用心棒が握っていた刀を奪うと吉五郎の許へ向かおうとするが、政吉に殴り飛ばされる。そして半兵衛は乱闘の末、吉五郎をドスで仕留める。その後、半兵衛と政吉はおせいに料亭へ招かれる。「一緒に駆け落ちした女の人は惣太郎さんに尽くした挙句、可哀そうに病気で亡くなったそうですね」。惣太郎は一生嫁は貰わないと言っているらしい。「越後屋さんまた新しい悩みができたとこぼしてましたよ」。半兵衛は「丸く収まればいいんじゃないですか」とだけ言い、利助は「そうでしょう?こういう気持ちの良い仕事は滅多にありませんからね」と珍しくご機嫌。政吉は無言。「ああ白菜が旨い季節になりましたねえ」と鍋をつつく半兵衛におせいは微笑む。帰り道、半兵衛と政吉は無言のまま。「じゃまた」と暖簾をしまいながら店に入る半兵衛。政吉はふと足を止めると通ってきた道を引き返す。お・わ・り
2025年02月23日
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すごい。必殺必中仕事屋稼業 第5話「忍んで勝負」小伝馬町の牢内で博打の借金を返済できなかった男が見せしめに殺される。牢名主はもぐらの留三(アバロン乗馬クラブの豪介)。留三は役人たちも手名付けている。ある日、おせいの許に留三、牢役人の小坂、牢番の平八を始末する依頼が入る。期日は今月の十日まで。留三は小坂、平八とグルになって毎月十日に牢内博打で負けた奴から金を取り立てていた。さらに超極悪人なので裁きを受ければ磔獄門まちがいなし。そこで一生牢から出ないよう役人たちを買収していた。ある日、半兵衛は牢屋にぶち込まれたら留三に接触できると思いつく。つうことで半兵衛と政吉は賭場へ。源五郎や捕り方が乗り込んで賭場は大混乱。二人は留三の牢にまんまとぶち込まれ、ボコボコにされる。おまけに半兵衛は懐に潜ませていた剃刀が見つかってしまう。咄嗟に髪結いだと嘘をついて難を逃れると留三に髭の手入れするよう言われる。そして留三に剃刀をあてるが囚人たちがガン見。ついでに囚人たち全員に手入れする羽目になる。その間、政吉は留三をマッサージ、身体が柔らかいとベタ褒めしまくり。「俺ヨガやってっからな!」。翌日、牢内博打開始。役人たちも黙認する唯一の娯楽、ありとあらゆる賭け事が揃って半兵衛と政吉もうきうき。しかし留三との勝負だけはどうやっても勝てない。丁が出ているのに半だと言わされ、さらに十両の借金を作らされた挙句、十日までに返済を約束させられる。その後、二人は源五郎の手回しで釈放される。振り出しに戻ってさてどうするか。利助に呼び出されておせいの許に伺うが、おせいは髪結いの最中だった。髪結いの娘は近々父親が牢内へ年に一回の出張床屋に行くと話す。牢名主は髪を結っている間も牢から出てこない。そのため皆怖がってくじ引きで決めているという。当番は今月の十日。話を聞いた二人は作戦開始。政吉は当番を譲ってもらうため髪結い屋に小判を渡し、その夜、半の目しか出ないいかさまサイコロを製作。半兵衛は髪結いセットを揃えてお春を相手に髪結いの練習。明後日は期限の十日。小坂と平八は博打で借金を作らされた囚人たちの父親や女房に返済を迫っていた。半兵衛と政吉は、小坂と平八が路地に入ったところを襲撃、あっさり始末する。そして十日。半兵衛と政吉は髪結いに扮して牢内に入ると「どーも牢名主さん、その節はどーも」とご挨拶。「なーんだお前たちかー」とフレンドリーに再会。他の囚人たちは髪を切ってもらうために牢からゾロゾロ出て行く。つうことで剃刀を構える半兵衛。牢番が居眠りしているのを確認すると政吉は留三にサイコロをチラつかせる。「あらいけねー!とんだものお見せしちゃって(笑)」。留三は政吉が娑婆に戻ってから勝ちっぱなしと聞いて博打を吹っ掛ける。「昼間でもなーお役人さん見てみぬふりして下さるさ。ね?お役人さん!」。政吉と半兵衛も留三を誘う。「しかし名主さん、こないだみたいなのは困りますよお」「そーですよ。ありゃナシですよー」。つうことで勝負は三番勝負。掛け金は政吉の有り金十両。サイコロの目は半。「ダハハハ!名主さんだから言ったでしょ、このところずっとツイてるってーすいませんねえ」。続いて二番勝負。掛け金は留三の二十両。サイコロの目はまたまた半。「ダハハハ。ツイてるなー。しかし名主さん取り巻き連中がいないと全然ダメですなー。この辺でやめますか」。留三ガッデム。そして最後の勝負。留三はサイコロが気になり得意の花札に切り替える。「いいですねー」。その間、半兵衛は細く尖った櫛の先をさらに細く削っている。留三は素早く札を切るが、手元に金は残っていない。「なんだ無えのか。それじゃ勝負にならねーや」「証文を書く」「またまたー今度はその手に引っかからねーよ」「よし、俺の命を張ってやるよ」。そのひと言に半兵衛と政吉に緊張が走る。しかし留三は政吉に手を押さえられる。「何しやがんでえ」「いかさまはいけねーよ親分」。留三の手の中にはもう一枚札が入っていたが「お前、正気でものを言ってんだろうな?もしこの手の中に札が無かったらどうする?どうするよ!」「おう首でも命でもくれてやらあ!四の五の言わずに開けてみろい!」。留三の手の中には何も無い。「博打に言いがかりをつけたらどうなるか、そいつは手前えも知ってるんだろうな!」と言って政吉を押さえつける。その時、半兵衛が留三の背後に立ち「知ってるよ。こうなるんだ」と櫛の先端を脳天に突き刺す。「牢名主さん・・・牢名主さん!あ、こりゃ卒中だー」。その夜、半兵衛が明日の準備をしているとお春が近づいてくる。「うどんや蕎麦の出汁は昆布が最高だなー」「なんか足りないと思わない?」「鰹節もう少し足すか?」「ここにさ子どもがいたら言うことないわね?」「子ども?」。動揺する半兵衛。お春が布団を敷くが「いやもうちょっと、やっちゃうよ」。忙しいふりをしながらお春を見る。お・わ・り
2025年02月16日
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すごい寒い。必殺必中仕事屋稼業 第4話「逆転勝負」弥三(イマケン)は「閻魔」の異名を持つ恐怖の岡っ引き。島帰りだが真面目に働いている鋳掛屋親子を強請っては金をせびりまくる。その様子を見たお春は腹を立てるが、半兵衛は弥三に何も見なかったと頭を下げてペコペコ。叩けば埃の出る体、弥三に目をつけられたらとんでもないことになる。ついでにオカマの源五郎にも迫られて散々。ある日、島帰りの吉五郎(ムーミンパパの声の人)はおせいに仕事を依頼する。吉五郎は今では商いを営んでいるが島帰りの過去を弥三に脅されていた。内容は弥三から十手を取り上げること。ただし殺しは不要。政吉は今日も賭場に入り浸り。「俺は天才だ!天才は丁!」と吹っ掛けるが負けてイライラ。利助から報酬を前借りした分もボロ負け。そんなこんなで半兵衛と政吉はおせいから仕事の依頼を受ける。弥三は一人娘のおすみと仲良く二人暮らし。毎日おすみの手作り弁当にほのぼの。しかし弥三のバイオレンスキャラにビビっておすみに近づこうとする男は誰一人としていない、近づいた男は百叩きの半殺しの目に遭っていた。半兵衛と政吉はどちらがおすみに接触するか即席博打で決めることにする。政吉の勝ち。早速政吉はおすみに接触を試みるが、弥三に見つかり半殺しにされる。おすみは政吉に詫びると自宅に招いて介抱するが、エロティックに逆ナン。おすみにとって弥三は優しい父親だったが、強烈キャラ故に恋人ができず自暴自棄になっていた。男なら相手は誰でも良かった。そんなこんなで政吉とおすみは本気で愛し合うようになる。弥三がこのことを知ったら政吉を殺すに違いない。しかし政吉は弥三を殺したがっている人間がごまんといることから、おすみに弥三を殺されたくなかったら十手を取り上げることを勧める。その頃、弥三は吉五郎を強請りまくり。吉五郎は同じ島帰りの又七に泥棒復帰を迫っていた。ある夜、弥三は妾のおくらを訪ねた後、帰宅するがおすみが政吉といることに激ギレ。しばらくしておすみは弥三の様子がおかしいことに気づき扉を開けるが弥三は死んでいた。そのため一緒にいた政吉に下手人の疑いが掛けられる。弥三を殺したのは吉五郎であり、おくらは吉五郎の妾だった。弥三がいなくなれば今までのように盗人稼業に精を出すことができる。弥三殺しも仕事屋の仕業にすれば良い。早速吉五郎はおせいに十手を取り上げてほしいとは言ったが、殺してほしいとは言っていないとクレームを入れる。弥三が殺されたことで自分たち島帰りに厳しい目が向けられ、おちおち仕事が出来なくなった。そのことにおせいは素直に詫びるが、殺しの件については自分たちの仕事ではなく真犯人を調査していると説明する。一方、利助は奉行所に目を付けられている政吉を出会い茶屋に匿っていた。もし政吉が捕まり仕事屋のことを喋るようなことにならないか懸念するが、おせは絶対にそんなことはないと否定する。その頃、おすみは政吉に会いに行っていた。弥三の十手だけが残されている。おすみは弥三が閻魔だと鬼だろうと言われようが大事な父親だったと話す。「お父つあんを殺した人が憎い・・・恨みを晴らせないのが悲しい」。何もできなかった自分がせめてできるのはおくらに弥三の十手を形見分けすることぐらいだ。おすみは一緒についていくと言う政吉の申し出を断っておくらの許へ向かう。政吉は心配して後を追いかけるが利吉に止められる。しかも今回の仕事は半兵衛だけに任せると言う。仕事を外されたことに激昂、おせいと半兵衛の許へ乗り込むと降りかかった火の粉は自分で払うと訴える。政吉は弥三を殺された恨みを晴らすつもりだ。「勝手にやらせてもらうよ」。するとおせいは「政吉!勝手な真似は許さないよ!でなきゃお前を殺す!」と激昂し、政吉を何度も平手打ちする。政吉は思わず懐剣を抜くが、おせいは素手で政吉の懐剣を握る。「政吉さん・・・政吉さん、あなたが地獄へ墜ちる時は私も一緒です」と言って政吉に懐剣を渡す。政吉はおせいの後ろ姿をじっと見つめる。その頃おすみはおくらに弥三の遺品を渡すとすぐに後にするが、吉五郎に捕まると浴室に連れ込まれて二人掛りで殺されてしまう。その後、半兵衛がおくらの家に潜入するが、異変に気が付く。部屋に入ると政吉がうずくまり、水浸しのおすみが横たわっていた。利助の調べで又七が昔の盗人仲間に引き込まれるのを恐れて奉行所に白状、下手人が依頼人の吉五郎だと判明する。おせいは半兵衛と政吉に改めて仕事を依頼する。二人は夜明け前に江戸を立とうとする吉五郎とおくらを急襲、半兵衛が吉五郎を後ろから押さえつけると政吉は懐剣で何度も突き刺す。吉五郎の姿を見失ったおくらは半狂乱になって吉五郎を探し続ける。その夜、政吉は遊郭で大盤振る舞い。金をばら撒き、酒を飲んで女たちを抱く。「俺は政吉ってんだよう・・・」。お・わ・り
2025年02月09日
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『ちびまる子ちゃん』は面白いなあ。必殺必中仕事屋稼業 第3話「いかさま大勝負」女郎のお袖(ヨシ江はんの声の人)が和泉屋与兵衛と伝八を殺してほしいと手紙を書いている時、表ではお初(桃井かおり)が大騒ぎしていた。お袖は手紙を千切ると簪を添える。お初はやくざの市五郎と仁助に騙されて女郎屋に連れられて来たのだ。政吉は市五郎と仁助に博打を吹っ掛けてお初を助ける。「馬鹿野郎!俺は天才なんだよお!」と勝利宣言するとお初をナンパ。お初は博打するような男は大嫌い。政吉もお初が許婚を探していると知ってブチ切れ。「きったねーなー!冗談じゃねーよ!お前一人で探せ!一人で!」。つうことでお初を半兵衛の店に押し付ける。お初の許嫁・茂作は江戸で一旗上げると言って武州・大里村を出て三年が経つがなしのつぶて。そこで茂作を探しに江戸に出てきたと話す。お春はお初が博打嫌いと聞いて意気投合、店においてあげようと提案するが半兵衛猛反対。お初も頭を下げるが断固拒否。しかし店で働くことになる。よく働くだけでなく半兵衛の監視役としても大活躍。お春は銭湯に行く半兵衛にお初をついて行かせようとする。「風呂ぐらい一人で行かせてくれよ!」「そうはいかないよ」。半兵衛ブチ切れ。売上金を掴むと「わーん!」と泣きながら飛び出して賭場へ。やけくそになって一人勝ちしている伝八という男に勝負を吹っ掛けるが瞬殺で負ける。政吉は伝八が細工をしていたと見抜く。いかさまに気づいた半兵衛は伝八を探すが既に姿を消していた。伝八は和泉屋からお袖が首を括って死んだと聞かされるが、自分には関係ないことだと顔色一つ変えない。しかし和泉屋に来ていたお春の話を立ち聞きした時、表情が変わる。お春は武州・大里村の茂作を探していた。店の奥ではお袖の店のオーナーがお袖が遺した手紙を持って怒鳴り込んでいた。お袖は屋敷奉公と聞いていたが、女郎奉公させられたと書き残していた。本当だとしたらあまりにも酷すぎる。しかも伝八はあちこちの村でいかさま博打をしては負けた分のかたに娘たちを取り上げていた。その後、嶋屋にバラバラに千切れた手紙が届く。これで数回目。手紙の主がお袖、前借りの二百両を和泉屋が受け取っていたことなどが分かる。おせいは半兵衛と政吉に和泉屋と伝八の始末を依頼する。伝八に貸しがある半兵衛はやる気満々。そんなこんなで半兵衛は政吉に博打に誘われるが、家から飛び出したような追い出されたような、おせいから受け取った金をお春に叩きつけて亭主の威厳を見せてやりたいなどうじうじ。政吉は半兵衛の話をまともに聞いていない。「男も中年になると複雑なんだよ」。そう言って店に戻るが中に入れずもじもじ。その時お春とお初の女子トークが聞こえてくる。その内容に一喜一憂、お春の話に照れまくる。お春は半兵衛の女房ではない。十五の時、火事に遭ってから独りなりあちこちで働くが、性格が災いしてケンカが絶えず。去年の秋、倒れていたところを半兵衛に助けられ、卵の入った熱いかけそばを作ってくれたことに感激して「そのうちなるようになっちゃって・・・」「やっぱり惚れてるんだーおかみさんは」。半兵衛は照れまくりながら店に入ろうとするが「でもねーあんなろくでなし本当は帰ってこないほうがいいんです」とお初キッパリ。女は男次第。その点、茂作は文句一つ言わず朝から晩まで働いていた。「悪いけどここの旦那さんとじゃ月とスッポンですね」。お春は感心し二人は益々意気投合する。半兵衛しょんぼり。政吉の許に戻ると「泊めてくれよー」とすっかり弱気。断る政吉に何となく蕎麦屋を手に入れた経緯を語り始める。蕎麦屋のオヤジは博打好きだったが、どうしても半兵衛には勝てなかった。病で余命幾ばくもないと分かった時、急に半兵衛に会いたいと言って勝負を吹っ掛ける。負けたらこの店をやるとまで言ったが半兵衛に負ける。こうして半兵衛は店を手に入れるが、オヤジが自分の慣れの果てだと思った。「博打に取り付かれた者なんて皆ろくでなしなんだ」。伝八は和泉屋たちに本名を茂作だと明かすとお初と接触、「茂作」との再会にお初は感激する。「もう少し偉くなってからとつい欲を出しちまって」と音信不通を詫び、今夜迎えに来ると話す。お春ももらい泣き。しかし伝八は色っぽくなったお初を女郎屋に売り飛ばそうとしていた。その後、政吉は市五郎と仁助から伝八の本名と三年前まで武州で百姓をしていたことを聞き出す。その夜、和泉屋は政吉に指定された女郎屋を訪ねる。部屋には頭巾を被った女がいた。女はおせいだ。おせいは和泉屋の首にお袖の簪を突き刺す。そこはお袖が首を括った部屋だった。表では人ごみの中、政吉が懐剣で市五郎を、続いて仁助も刺し殺す。その頃、お初はお春とウキウキ。そこへ「大変だー!」と半兵衛が駆け込んでくる。茂作は二年前に死んだと言う。「うっそー」と二人共キャッキャして取り合わない。「嫌なことは一日も早く忘れて故郷に帰えんな。江戸なんて所はお初ちゃんみたいな人の住むとこじゃねーよ。全くー!」。お春は騒々しい半兵衛にこれから茂作がお初を連れて行くところだと話す。ぎょっとする半兵衛。茂作のことを諦めさせる作戦失敗。お初は駕籠に乗って茂作の許へ向かう。「長い間どうもありがとうございました」「お初ちゃんさっきはすまなかったね。まさかお婿さんが来ているとは思わなかったから」「まったくそそっかしいんだからー」。半兵衛は先回りすると駕籠を待ち構えていた伝八の首を剃刀で切り裂く。籠の中ではお初が雪深い武州の光景を思い出しながら幸せそうに微笑んでいる。「ねえあんた、あの娘もう村に着いたかしら」「うんそうだな」「幸せになると良いね。可愛い娘だったもんね。働きもんでさ。あんたも一緒にお風呂へついてってもらう娘がいなくなって寂しいね」「フフ」。お・わ・り
2025年02月02日
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ものです。必殺必中仕事屋稼業 第2話「一発勝負」雪の降る夜、植松(為吉)とおしの(ジュディ・オング)の間に生まれた赤ん坊・太一が男たちに拉致される。二人はおせいに太一を取り戻してほしいと依頼する。おしのは二年前まで旗本・朝倉主膳(スガカン)の屋敷に奉公していた。その時、屋敷に出入りしていた植木職人の植松とデキて子どもを身ごもった。ところがある日、主膳に手籠めにされてしまう。おしのは何度も死のうと思ったが、身ごもっている赤ん坊と植松のことを考え思いとどまる。そして植松に何もかも打ち明けたが「俺はお前が今話したこと、何も覚えちゃいねえ」と言われる。覚えていたとしても口に出さない、必ず忘れる、だからお前も何もかも忘れてしまえ。「な、忘れよう」。こうして二人は所帯を持ち、太一が生まれ幸せに過ごしていたが、主膳の四歳になる息子が流行り病で亡くなったことで何の血のつながりのない太一を朝倉家の跡取りにすると無理やり奪われたのだ。話を聞いておせいは涙を浮かべる。おせいの子どもも旗本・松永家の世継ぎとして半ば奪われていた。今後、一切会ってはならない、この場で抱くことも許されなかったが、形見として懐剣を渡すことだけ許された。おせいは二人の願いを聞き入れる。半兵衛は仕事そっちのけで客のチャンバラトリオたちと即席博打で盛り上がりるがお春激怒。しかし懲りずに博打続行。勘が冴えまくり、運の強さで半兵衛の一人勝ち。そんなこんなで半兵衛と政吉はおせいに呼び出され仕事の依頼を受ける。赤ん坊を取り返すことと聞いて拍子抜けする二人におせいは「もしかしたら命がけの仕事になるかもしれないんですよ」と厳しい口調で諭す。「半兵衛さん、どんなことがあっても必ず子どもを母親の手元へ。政吉さん・・・分かりましたね」。半兵衛はおせいの表情が気になる。赤ん坊を取り返す仕事に納得がいかない二人の前に十手持ちの源五郎親分が現れる。こわもてだが、乙女の心を持つおかまにして半兵衛の幼馴染。そんなこんなで朝倉家の屋敷に到着。中間部屋は博打で盛り上がっている。夜まで時間があるため二人はノリノリで博打に参加。勝ちまくりの政吉は「俺は天才だー!」とご機嫌。屋敷の中では泣き止まない太一に跡継ぎは自分が生んでみせると主膳の奥方がイライラ。一方、主膳は太一の親が騒ぎだしていることに警戒、下っ端たちを植松とおしのの長屋に向かわせる。植松も朝倉の屋敷に乗り込んで太一を取り返そうと考える。そんなこんなで政吉は朝倉家の用心棒に負けっぱなしでイライラ。「お前さんね勝負はカッカしたら負けだよ。若いねーお前さん」と半兵衛が声を掛けるが、半兵衛も負けまくってイライラ。「中年の半兵衛さんよ、勝負ってのはカッカしたら負けじゃなかったのか?」「うるせー!」。二人が博打にのめり込んでいる間に植松は屋敷に潜入するが、主膳に斬り殺される。そして朝。半兵衛と政吉はボロ負けしてしょんぼり。「野菜も買えやしねえ」。その後、おせいに呼び出され、博打に夢中になっている間に植松が殺されたと知らされる。利助は仕事屋稼業を舐めていると怒り心頭。ブチ切れの利助に政吉が逆ギレ。「その赤ん坊を取り返したいって母親は貧乏人なんだろ?んな貧乏暮らしよりよー一千石の旗本屋敷で乳母日傘で育ったほうが赤ん坊にとっちゃよっぽど幸せかもしんねーじゃねーか」。おせいは表情を曇らせる。半兵衛はおせいの表情の変化を見逃さなかった。「政吉さん・・・母親にしてみればね、お腹を痛めた子どもを手放したくないのは当たり前なんですよ。どんなに貧しくったって母親の手で育てるのが親としても子としても一番の幸せなんです」「そうかねー俺はそうは思わねーな。人間が生きていく上に一番頼りになるのは金だよ。おふくろなんていなくても結構楽しくやってけんだ。結構楽しくな」「政吉さん!」。おせいの声にハッとする政吉、驚く半兵衛と利助。そして冷静になるおせい。「仕事に私情を挟まないようにいつも諫めてきた私が・・・これからは気を付けます」。主膳はおしのの命を狙うに違いない。どんなことがあってもそれだけは食い止めなければならない。「半兵衛さん、政吉さん、二度と間違いの無いようにお願いします」。神妙に頷く政吉と半兵衛。その後、植松の亡骸を引き取りにおしの、半兵衛、政吉、利助が朝倉の屋敷に訪れる。泣き崩れるおしの。四人は植松を大八車に乗せて屋敷を後にするが、戸を閉められようとする。咄嗟に下っ端たちを追い払って屋敷から脱出。半兵衛と政吉は今回の仕事をやり遂げると決意する。その後、屋敷の見取り図をチェック。母屋には番犬がいる。ビビる半兵衛に利助が「犬ぐらいなんです!」と注意。そして太一がいる部屋、主膳の部屋を確認する。政吉はおしのの恨みを晴らすつもりだが、おせいにまず太一を取り返すよう諭される。素直に頷く政吉とおせいの表情が気になる半兵衛はおせいを呼び止める。「これは私の勝手な勘繰りですがね。おかみさんもしかすると政吉の・・・」。否定するおせい。半兵衛の勘は当たった。しかし笑いながら「やっぱり勘が外れたか!私の勘も当てにはなりませんね。ハハハハハ」。おせいは半兵衛の顔を見つめながら頷く。「すみません・・・このことは二度と口には・・・ごめんなすって」。つうことで半兵衛と政吉は屋敷に潜入する。政吉が番犬を手なずけると半兵衛は中間をボコボコにして屋敷の奥に進む。そして太一に手を掛けようとしていた主膳の奥方を松吉が懐剣で始末、半兵衛が太一を抱えて脱出。政吉が追手を逆の方向へ誘導。しかし太一の泣き声で半兵衛の向かう方向がバレバレで半兵衛半泣き。何とか用心棒を始末するが、緊張のあまり握っていた刀を離すことができない。政吉も茫然としている。そこへ主膳が馬に乗って追いかけてくる。馬上から鞭を振るう主膳に苦戦するが、半兵衛が主膳の後ろに飛び乗ると首筋を剃刀で切り裂く。船着き場から出発するおしのと太一をおせいと利助が見送る。そして遠ざかる船を見送る半兵衛と政吉。そんなこんなで半兵衛は今日も売り上げをちょろまかそうとするが、お春に叱られ仕方なく蕎麦をこねる。お・わ・り
2025年02月02日
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