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6AK5という真空管を紹介します。6AK5は同等管や類似管が多くあるようですね。私の調べたところですと、以下のようですが、まだ他に型番があるかもしれません。写真は手持ちのものから幾つか選びました。6AK5の規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 6AK5規格表」が参考になります。★6AK5一番一般的なものです。写真は手持ちの中から東芝を選びました。★171A/VT-2696AK5の前身といわれています。私は6AK5用変換アダプタを買って使っています。電極が横に倒されているのは、ベースのピンまで多分最短距離で配線する為でしょうね。★5654/6AK5W6AK5の高信頼管だとか..。手持ちの一部ですが、左からNEC、日立、TEN、SYLVANIA、GE、RTCです。NECは上にシールドのようなものが見えます。RTCはプレートの窓が円ですね。★6J1-T中国製です。手持ちは1971年です。★6J1P(6Ж1П)一番オーソドックスなやつですね。★6J1P-V(6Ж1П-B)★6J1P-EV(6Ж1П-EB)6J1Pの高信頼管として販売されているものです。写真右側は金メッキ足です。(絶対怪しい)★403Aや403B手持ちはNEとWEの403B、L.M.Ericsssonの5591/403Bです。★M8100妙に印字が綺麗なので何とも怪しいです。(私はMullardが特に好きではないので、割とどうでもいいですが)★EF95EF95のプリントされたものは持っていません。(私はコレクターではないので...)★CV4010CV型番もあるようですね。6AK5あるいは同等管は、気付かぬうちに使っているものです。よくある中国製プリアンプには6J1Pが三結で使われていますし、私が愛用しているTUBE-01Jも初段が6AK5同等管の6J1Pの三結です。代表として東芝6AK5の三結特性を測定します。Ep=120VEg1=-2.8VIp=5.11mAIp+Ig2=1.23mArp=5690Ωgm=4434μSμ=25.2120Vの5mAでのμは26程度です。実働で20倍くらいでしょうか。2段構成のアンプだと割とギリギリかな。もう少し電流を流しても28あるかないか。6AK5の前身と云われる171A/VT-269の三結特性も測ります。Ep=120VEg1=-2.4V(6AK5より0.4V浅い)Ip=5.04mAIp+Ig2=1.23mArp=6976Ωgm=4047μSμ=28.2コンディションの問題かわかりませんが、手持ちのものに限って云えば、171A/VT-269は6AK5に比べてgmが低くrpとμが高い傾向にあるようです。ただ負荷抵抗を入れた実際の動作で、それほど変わらないかもしれません。真空管は好みや用途で色々なものが選べますし、音や性能にこだわらず自由に選んでも全く問題ないです。「みんなちがって、みんないい」と私は思っています。
Jun 15, 2024
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ヤフオクにて中国製813(FU-13)シングルアンプ(中古)を衝動的に買ってしまいました。因みにCHORALEは日本の輸入代理店が別注しているモデルで100V仕様。そして購入したアンプは、多分この工房で改造をしてあるものです。中国製アンプの比較表7こちらによると、初段とドライバ段をCR結合にしてドライバ段Pから初段Kへの帰還を掛けて特性を大幅に改善したそうです。中国製真空管アンプは歪率の悪い物が多い印象ですね。アリエクを見ると「2023アップデート」みたいな書き方をしているものも多いですが、元が酷い設計のまま各メーカーが回路を改善しないまま作っているだけでしょう。何がアップデートかわかりません。(笑)中国製はそういうものだと割り切るのがよいでしょう。このアンプを購入しレポートされている方が居られますので、こちらも参考になります。chorale社 813シングルアンプの音質813シングルアンプ 買う前の推測Chorale社 813シングルアンプ いざ、開腹!Chorale社 813シングルアンプ さあて、どこから手をつけるか?(笑)Chorale社 813シングルアンプ 一発目はこれだ! 適正化 1Chorale社 813シングルアンプ レギュレーションを改善 適正化 2813 ケミコンChorale社 813シングルアンプ インプットラインをリプレイス 適正化 3Chorale社 813シングルアンプ 高圧(高電圧)ラインをリプレイス 適正化 4Chorale社 813シングルアンプ 高圧(高電圧)ラインをリプレイス 適正化 5Chorale社 813シングルアンプ カソードパスコンをリプレイス 適正化 6記事は10年以上前ですから、結構なロングランモデルですね。良くも悪くも。真空管そのものの特性については、過去に書いた813(4B13、GU13、FU13)という真空管もご覧下さい。このアンプの一番の良くないところは幾つかあります。奥行きが46cmくらいあって、どちらの方向でもオーディオラックに収まりません。これは参りました。ラックの前に新たにラックを置いて使うしかないです。あと、真空管の、向きですよね。この向きが好きになれません。あと電源トランスがそこそこ熱くなるということもありますね。別電源でフィラメントを点火すれば、少なくとも10V5A×2のぶんはトランスの負担がなくなるので、発熱は抑えられるかなと。一応、簡易的なDC点火になっていて、整流平滑後に取りきれない脈流をハムバランサーで調整するっぽいです。それでも高能率なスピーカーではハム音が気になります。中国人は、そのあたりを「そういうものだ」と割り切っているのでしょうか。私のリファレンス機のサウンドパーツ製300Bプッシュプルアンプのノイズは皆無に近いので、そういうアンプに慣れている人にはチョット苦痛ですね。改善の余地があります。色々と文句はありますが、所詮は中国製アンプです。回路そのものはその道のプロが改良して特性が改善されているので、これでよしとしましょう。813(FU-13)は10V5Aのフィラメントですので真空管は煌々と光りますが、シールドが電極奥まで入っているのでフィラメントそのものは殆ど見えません。送信管ですから、当然のことです。なかなか良いアンプですが、この季節は部屋が暑くなるので、秋深まるまでお預けかな...。アンプのために冷房をガンガン使うのは避けたいので、夏は専ら石のアンプですね。真夏はデジタルアンプですし。季節に合わせてアンプを換えることは、それはそれで楽しいです。冬にじっくり聞き込んでみます。
Jun 9, 2024
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金曜日、カテドラル教会(東京カテドラル聖マリア大聖堂)に行ってきました。ヴォーカル・アンサンブル カペラ 2024定期公演 「マショーのノートル・ダム・ミサ~グレゴリオ聖歌とポリフォニーによる典礼形式の演奏会」を聴くためです。曲のことやギョーム・ド・マショーに関しては、花井哲郎氏による解説が参考になります。ギョーム・ド・マショーは今から650年前に活躍した作曲家です。バッハが300年程前に音楽活動をしていた...と言えば、どれだけ古い作曲家であるかわかると思います。このルネサンス時代の音楽は、ほぼ宗教音楽です。勿論、当時のポップスみたいなものもリュートなどの楽器を抱えたシンガーソングライターが居て街で歌っていたかもしれませんが、本人らは特に楽譜や歌詞を殆ど残すことなく時代から去っています。幸いにも教会の音楽は写本として各地に残っているようで、それを元に古楽コーラスグループが現在演奏活動をしています。マショーの作品はその大変古い時代にもかかわらず、以外と複雑に歌を絡めた和声を確立しています。特に最後の曲は1つの曲に3つの違う歌詞を歌って自然に混ぜ合わせるような技法です。マショーにとって自分の作曲哲学の集大成みたいなものだったのかもしれませんね。大きな教会は聖歌が天井や壁を反射して響くので、それは美しく、当時の人達はこれで「ああ、今、私はあなたを信じます!」みたいな感じになってしまったのでしょうか。そういう音響効果はあったと思います。私は特に神様だとかイエス様やマリア様に対して宗教的な信じる心は無い無神論者ですが、この時代に生きていたら「ああ、神様!!」ってなっていたかもしれません。
Jun 7, 2024
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アナログオーディオフェアに行ってきました。以前からずっと気になっていたDS Audioの光カートリッジ。動作としては理想的だと思います。振動系の質量が非常に小さいですし、磁気的な抵抗や歪みの悩みはないですし、出力はコイルの動く速度ではなく振幅の情報ですし。エントリーモデルを試聴した感想は「普通に音楽を楽しむならこの光カートリッジと専用イコライザで完結するじゃん。これ1つでもう十分じゃん。」です。いや、確かに高いです。聴くだけなら安いカートリッジとアンプで3万円しませんよね。そりゃ確かに絶対的には高いです。ただ、高価なMCカートリッジと高価な昇圧トランスと高価なフォノイコライザーを買うよりは相対的には安上がりだと思います。少なくともこの価格帯では間違いなく「ゲームチェンジャー」になるでしょう。ただ、レコードによってRIAAやFFRRなど微妙にカーブが異なるので、この辺の微調整をするイコライザが欲しいという層も居るのでは?と感じました。(私なんかは聴ければいい派ですが)かつて東芝やトリオが開発し様々な問題点(欠点)によって市場から消えた光カートリッジですが、最新の技術や素材で大きく転換したといえます。光カートリッジは私が小学生の頃に憧れた技術ですので、なおさら魅力的に感じます。TIBE AUDIO LABの出展。RES664dを使ったアンプ。これを見るためにフェアに来たようなものです。(キッパリ)殆ど出回らない(有っても高価過ぎて手が出ない)真空管を実際に見ることが出来て、本当に幸せです。VT52/VT25/50を切替えて使えるアンプ。フィラメント電圧とB電圧を切替えて使うのだそう。TecSolの展示。ELROGの845。しっかりした造りで魅力的ですね。上杉研究所のサークロトロン式のアンプ。設計の藤原氏は「サークロトロン回路は構造的には一見複雑のように見えますが、原理としては至ってシンプルで理想的な動作です。」と仰っていました。「フローティングの電源で接地に対しては音声と共に常に動くわけですが、回路間や巻線間の静電容量などは気になりますか?」と訪ねたところ、「計算と実験から音声帯域では無視できるものであり、それ以上にサークロトロン回路のメリットが大幅に上回る」とのこと。トランスも当然ながらこの回路を前提とした設計/製造です。これは期待できます。もし私は真空管集め(笑)に熱中していなければUESUGIのアンプを買っていたかも?というくらい、大変魅力的な製品です。それ以外はブースを回らなかったです(そこまでアナログオーディオが好きではない為です)が、大いに収穫があったイベントでした。
Jun 1, 2024
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