ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005

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命がけの証言 [ 清水 ともみ ]


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2014.01.19
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カテゴリ: 文化・芸術



 拙者がナウシカさんに初めて会ったのは、まだ小学生の頃。学校で毎年1回行われる映画教室で、この映画が上映された。やっぱりパンツ履いてないよね?などと言ってるのは、ガキ真っ盛りの男子ぐらいで、同級生の女の子達はみんなナウシカ姫のりりしい姿にメロメロになっちゃっていた。

 さて、いい大人になってから、しばしば金曜ロードショーでこの映画を見ることもあったが、見れば見る程この映画はよく出来ているよなぁと感心するようになった。ストーリーはこうだ。

 産業文明を崩壊させた最終戦争「火の七日間」から千年後の世界。猛毒の瘴気を放つ「腐海(ふかい)」と呼ばれる巨大菌類の樹海が拡がり、戦争から僅かに生き残った人類は、中世に逆戻りしたような文明社会に細々と生きていた。
 辺境の小国「風の谷」は、せいぜい人口500人足らずの小さな農村。族長の娘ナウシカは、メーベというグライダーを操る風使いであり、剣術も修めた勇女であるが、人々が忌み嫌う腐海の生き物と心を通わせる心優しい少女でもあった。

 平和だった小国に、戦争の嵐が吹き荒れる。工業都市ペジテの鉱山で、旧世界の怪物といわれる生物兵器=巨神兵が発掘された。遥か西方の凶暴な軍事大国トルメキアは、ただちにペジテに侵攻し、巨神兵を略奪してしまう。トルメキアは巨神兵を空輸しようとするが、大型船は風の谷へ墜落、燃えずに残った巨大な卵の塊に、谷の人々は息を呑む・・・。

 やがて、トルメキア航空艦隊は風の谷へ殺到し、村民は捕虜となってしまう。巨神兵の復活事業に協力することを条件に助命はかなったものの、ナウシカは人質としてトルメキア占領下のペジテへ移送されることになってしまった。さて、ペジテに向かったトルメキア艦隊は、復讐に燃えるペジテの王子アスベルが操縦する戦闘機に奇襲攻撃され、ほぼ全滅。からくも脱出したナウシカはアスベルと腐海の底で出会う。そこで二人は、腐海の植物が大地の毒を浄化していることを知り、人類の腐海に対する考えが誤りだったことを悟る。

 二人の若者の前には、さらに過酷な戦争の現実が待っていた。ペジテの残党達は、ペジテ駐留トルメキア軍を全滅させるために、腐海の主である巨大生物「王蟲(オーム)」を暴走させて兵器代わりにしていたのだ。さらに巨神兵を奪還すべく、王蟲の群れを風の谷に差し向けるべく計画中であった。ナウシカはこれを知るに及んで直ちに谷へ急行しようとするも、ペジテの人々に監禁されてしまう。だが、アスベルをはじめ、虫に襲わせることを善しとしない人々の善意で、ナウシカは脱出する。ちょうどその頃、風の谷の人々はトルメキア軍に対する武装蜂起に立ち上がるも戦車部隊に圧倒され、酸の海近くの巨大な残骸(昔は星まで行ってたらしい)の中に追いやられていた。

 風の谷に戻ったナウシカは、暴走の囮としてペジテ人が捕獲した王蟲の幼生を解放するが、怒りに我を忘れた王蟲の大群は谷へと押し寄せる。トルメキア軍司令官クシャナの命により巨神兵が目覚めさせられ、強力なビーム攻撃で群れの一部を消滅させたものの、実戦投入が早すぎたため巨神兵の身体は崩壊する。


 いや、実によく出来た映画だと思った。この映画が作られたのは1984年、未だ東西冷戦の真っただ中で、世界は米ソ2大大国に運命を委ねられていた。1999年、ノストラダムスの予言により世界は滅亡するなどと言われたが、全面核戦争がいつ起きてもおかしくない状況だったのだ。巨神兵=核兵器であり、火の七日間とは、正に全面核戦争そのものと言えた。核戦争後、地球はこんなぶざまな姿になってしまう、何とかしなければ!ということを、当時の人々は大真面目に考えたのだ。
 核戦争によって、人類が作り出した有害物質が世界中に拡散してしまうという設定も、かなり真実味があった。まだ「公害」という言葉があり、主に第2次産業が強かった当時の日本で、今とは若干違った「自然保護」を訴えていた時代だが、その限りにおいて、この映画の教育的効果はすさまじいものであったと思う。

 世界最終戦争、破滅的環境破壊、それでも抗い続けて生きる人間たち・・・人類の存亡にかかわる問題を突きつけたこの映画は、正に「大きな物語」であった。スケールがハンパなくデカいのである。

 しかしだなぁ、この映画はやはり「東西冷戦」に感情移入できる年代でなければ、映画そのものに感情移入もできないと思えるようになった。この後続く、宮崎駿作品が次第に私小説的な「小さな物語」に転落していく様をずっと見て来たからである。それは彼自身の変化ではなく、世の中の変化や我々の変化と連動しているのは明らかであるが・・・。

次に、10年続けて書かれた「マンガ版」のことについて、ちょっと一言感想を書いていきたいと思う。





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最終更新日  2014.01.20 21:55:04


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