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イタリア ピエモンテ州 DOCGバルバレスコ バルバレスコ2006 Barbaresco リヴァータ Rivata ネッビオーロ100% アルコール度14% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色は透き通った濃い赤紫。香りはアンズ、カシスリキュール、プラム、チョコレート、イチジク?黒酢?味は酸味と酸味を伴う薄い苦味。 余韻に酸味と苦味。う~ん、アンズっぽい香りが ちょいとうるさい。味に関しては、軽めで酸味基調の分かり易い味のイタリアワイン。香りも幅や拡がりを意識しない、普通の出方。酸味を基礎に敷いた、良くも悪くも安ピノっぽい味。飲んでて不味くは無いが、酸の出方はしつこい傾向に有る。グラスに注いで数分で騒がしい香りは落ち着き、少しは見所が分かってきた。香りのおかげで“安ピノ”の領域にいられるが、味だけならボジョレーの安ガメイとも同等。やっぱり酸が粗いのが格を下げてる。正直言って、不味くはないが そんなに美味しくもない。チョット酸っぱいだけで、味や香りにあまり特徴は無いな。これに1980円出すなら、ブルゴーニュのピノを何か買う。値段以下。バルバレスコの名前代が400~500円位乗ってると思えばかろうじて納得いく。純粋に赤ワインとしてのみ捉えた場合、精々1600円位がイイトコと思う。500mlほど残しで次の日(抜栓19時間位経過)香りの内容はそれほど変わらず、出力や出方はやや弱まってるものの 穏やかさを保つ。味は酸に大差無し。・・・・・やっぱり、そんなに良いワインじゃなかったな。飲んでて面白い事は別に無かった。でも安定した質のワインではあるみたい。自分がフランス好きだからか 自分の中で伸び悩んだが、イタリア好きな人なら一定の評価を下せるのかも。★楽天検索 リヴァータ バルバレスコ★楽天扱い約6件 1459円~1980円 平均1550円前後1500円位なら納得。今回の1980円で購入だと・・どうもね・・・・・。
2011/04/28
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イタリア ピエモンテ州 DOCランゲ ネッビオーロ・ランゲ2006 Nebbiolo Langhe コルデロ・ディ・モンテツェモロ Cordero Di Montezemolo ネッビオーロ100% オーク樽熟成6~7ヶ月、瓶詰め後に熟成2ヶ月 アルコール度13.5% 輸入:株式会社 飯田 購入価格:2980円色はやや透き通った濃い紫。香りはアンズジャム、きなこ、ブラックベリー、カラメル、胡椒、インク、ミント?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に軽く苦味を伴う酸味と甘味。 抜栓150分で苦味を伴う酸味と軽く渋味を伴う甘味。余韻は苦味と酸味を伴う薄い甘味。色合い同様 なかなか濃いめの味と香りで、ローヌのシラー系ワインに近い。やや重めの濃いワインだが、味バランスは意外と(?)上々。香りの種類と味の出方が ピタリと一致で嘘が無い。渋味を持たせつつ甘酸っぱさを出し、余韻はあまり引っ張らず軽やかに締め。各味要素は出しゃばらず、味に厚みを感じつつも余韻までスムーズに着地。飲み易さと飲み応えの両立が図られてるみたいで、面白さを感じる。そうね、軽めのワインや薄味系ワインが好きな人にはまず向かないと思う。果実感は明確で それなりに美味しくは飲めそうだけど、まぁそういう人(薄味ファン)らが好んで選ぶワインじゃない。余韻があっさりしてるおかげで意外に大きな欠点にはなってないが、甘味の出方が必要以上に伸びて、しつこく下品に感じられる時もある。 10分程度の時間経過で香りの出方や順序にバラつきが出てくる。 内容自体に変化は無いけど、それにつられて味も揺らぐかの様で 飲んでて落ち着かない。飲んでて、イタリアのネッビオーロワインではなく、ローヌのシラーワインを飲んでる気になってくる。渋くて重くて甘酸っぱくて、個人的には好きな部類の味なんだけど「コレジャナイ」的な違和感が拭えない。知らずに飲んで、「シャプティエのベルルーシュだよ」と言われたら納得しちゃうレベル。香りに幅は有るし、味も飲んでてやや飽き易いが 決して悪くはない、がこれは(自分のイメージする)イタリアワインじゃない! 抜栓150分前後で、渋味がいくらか こなれた印象になっていく。 香りは変わらないが、当初の味の重さが僅かだが 緩和される。 それで全体の印象が変わったかといえば、変わってない。 良くも悪くも、ワインとしてはかなり安定した品質のよう。料理はスペイン的な煮込みハンバーグやビーフシチュー、或いは中華料理の酢豚や青椒肉絲といった 味が濃くてガッツリ重い料理に向く。一般的に思い浮かべるイタリアの料理に合うイメージが湧かない、そんな味と香りのワイン。明らかに値段以下。もしかしたら、単にまだ熟成が足りてないだけなのかもしれない。だが現状は1500円弱のAOCコート・デュ・ローヌと大差無く、コスパ劣悪。★楽天検索 ランゲ ネッビオーロ コルデロ★楽天扱い約7件 2814円~3885円 平均3000円前後3000円前後が相場か・・。10年位熟成させられれば納得出来る様になるだろうか!?
2011/04/25
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2011/04/22
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モーゼルのフリッツ・ハーク家長男、トーマス・ハークが経営するワイナリーらしい。 ドイツ モーゼル・ザール・ルヴァー リーザー村 ニーデルベルグ・ヘルデン畑 ニーデルベルグ・ヘルデン・リースリング・シュペートレーゼ1997 Neiderberg Helden Riesling Spatlese シュロス・リーザー醸造所 Weingut Schloss Lieser リースリング100% アルコール度9% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:3360円色はやや黄色がかった薄い金色。香りはセメダイン、塩化ビニールシート、檜、グレープフルーツの皮、小麦粉、火のついたゴム?味は薄く苦味を伴う酸味と甘味。余韻に甘味と薄い苦味。香りは何やら溶剤というか石油製品的なものがメインで、果実的要素は薄い。だが、味は瑞々しいまでの果実味と、甘味を底から支える薄い苦味のノリが良好なバランスを構築。味はなかなかのもの。この梨やパイナップルや桃の様な甘酸っぱい高出力の果実感には常に薄く苦味が付き従い、甘味がダレるのを防ぐ。そして果実感を抜かり無く底上げサポートしながらも自らは出しゃばらず、全体の起伏に張りを持たせる役割を徹底。余韻も甘味とほぼ同時にフェイドアウトし、クセを残さない。こういう苦味なら何も問題は無く、むしろ歓迎。もう難しい事をサラっと華麗にやってのけてる感じ。味はかなり良好なんだけど、こうなると香りの質が残念だな。熟成したリースリングといえば石油や石油製品系の香りは付き物だろうけど、このワインはその方向にばかりモワッと拡がり過ぎてる。シンナーとかオイルとかではなく、モロに“接着剤”みたいな香りで長所の果実味の伸びを掻き消しそうになる。もう少し蜂蜜やフルーツや花みたいな香りの活躍余地の配慮を・・・。 120分以上の時間経過、温度上昇でも味・香りに変化は無く、 最初から最後まで完全に一貫したキャラを確立されてる。 もしかしたら あまり下手に熟成とかさせずに、リリース5年目位で飲めてれば 石油系ケミカル香に負けてない もっとフルーティーな香りが楽しめたのかもしれない。味は感心するほどの美味さだったが、香りは・・・・もうこういうモノなのだろう。好意的に捉えれば、この香りがこのワインの個性を象徴するポイントとも取れる。この香りが 黒子働きな苦味感との一致を図り、全体の統一感を高めてると思えば こんなのもアリかと折り合いがつく。味は良いからね。ホントにそれが有るから この香りも許せる気がする。値段相応。香りが独自路線過ぎて人を選ぶ部分も大きいが、味は万人向けの充分な質。97年ヴィンテージだし、3000円台前半なら納得出来る。★楽天検索 シュロス リーザーヘルデン★楽天扱い2件 葡萄畑ココスで2688円 ワインショップグラシアスで2709円 双方2004年ヴィンテージ2004年なら、まぁまぁ妥当な価格。
2011/04/19
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日本酒による東北復興支援 第3弾。岩手 → 宮城 ときて最後は福島。 福島県 郡山市 雪小町・純米酒 有限会社 渡辺酒造本店 使用米不明(福島県産100%) 精米歩合60% 日本酒度+3 酸度1.5 アルコール度14 購入価格:918円(720ml)香りはグラニュー糖、レタス系の葉っぱ?幅はかなり狭く、出方は弱め。う~ん・・・・・味も弱いな。弱いというか、味らしい味がしない。「辛口っぷりを表現した」と言われれば理解も出来るが、ある意味飲み手を選ぶ 独特の無機的な味。余韻に少々圧力がかかり、それが何とか個性を生み出してる。 20分程度の時間経過で軽やかな甘味が出てきた。 うん、この甘味はなかなかイケる。 無味傾向の味の中で、この甘味感は明確な主張に感じられる。 気になる点を言えば、後から苦味が薄く口内に張り付くみたいで微妙に汚い感じがある。ワインで言えばミネラル感の一種にも思えるが、この酒の場合この苦味の動きが何も良い方向に働いてない。飲み易くはあるんだが、そういう点が美味さの決め手を自分で潰してる感じ。良くも悪くもミネラルウォーターみたいな味の日本酒。料理は選ばないけど、どの料理でも 引き立てる事を全くしないと思う。いわゆる“辛口の日本酒”が好きな人なら、気に入るかも。時間経過後の甘味はやや感心したが、全体的には飲んでて面白さに乏しい。値段相応。約1000円の日本酒なら大体こんなもんとも思えるが、これは流石に誰にでも何にでもオススメと言えない。良く言えば万人向けなのだが、ハッキリしない どうでもいい味と思われる可能性も結構有る。★楽天検索 雪小町 純米★楽天扱い3件 世界のお酒ニューヨークにて4合瓶919円 他、1升瓶が2023円~2250円辛口の日本酒が好きな人でなければ、あえて買う事もないかな。
2011/04/18
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日本酒による震災復興支援第2弾自分でお金出して買ったのは確かだけど、飲んだ感想が復興に寄与するかは知りません。良くも悪くも、自分なりに評価は正直にイキます。 宮城県 塩釜市 浦霞・禅・純米吟醸 株式会社 佐浦 トヨニシキ、山田錦 精米歩合50% 日本酒度 +1~2 アミノ酸度1.2 酸度1.3 アルコール度15~16 購入価格:1596円(720ml)(2280円の在庫整理品30%off)当初はフランスへの輸出を考えて造られたが、頓挫して国内向けに販売したものらしい。そんなわけで、ワイングラスで飲んでみる事に。香りはメロン果汁、薄い蜂蜜、洋梨?アジの開きの干物? 時間経過で甘い果実香は収まり、ややシンナーっぽい香りが混じる。味は薄めに造ったセイベル品種の白ワインっぽい。香りは結構幅を感じさせ、出力は強くないが 思ったよりフルーティーさを出せてる。味は軽やかな甘味を押して、大人しいけど存在感の有る味。純米吟醸日本酒としては まずまず及第点。だが余韻が妙に粘っこくて、口内の甘味が汚く残る感じ。口当たりからの良さの割りには、イマイチ最後が締まらないのが惜しい。そこは とりあえず塩気のあるツマミが一品あれば問題無いレベルだが、酒器の問題もあるかな?ワイングラスで甘い香りが強調されてるからか、甘味を過度に感じられてる恐れも有るのかも。総合的には、やや甘めの手堅い純米吟醸酒。味も香りも一定以上のレベルだが、さほど光るモノが有るわけでもなし。美味いけど、悪く言えば普通。まぁ悪く言って普通なんだから、出来が良い酒なのは間違いないと思う。魚介系料理とは かなり相性良し。素材が魚なら、刺身、酢締め、焼き魚、煮魚、燻製、何でもアリの高汎用性。おそらく料理と一緒で初めて活きるタイプの日本酒なのだろう。1596円なら値段相応。取って1800円台までなら納得するが、2200円オーバーとなると流石に厳しいな。ツマミ一品有るだけでも印象は違いそうだが、酒単体で見れば 言う程高級感は感じない。★楽天検索 浦霞 禅★楽天扱い約40件 2030円~2500円 平均2250円前後やはり日本酒は楽天内でも変動幅が少ない。食事に合わせるつもりが無いのなら、2200円以上出してわざわざこの浦霞禅を買う事はないかな!?浦霞なら普通の純米酒の一升瓶で2200円前後位のはず(?)だから、それを ぬる燗にして天麩羅や焼き鳥と合わせた方がコスパは上と思う。この酒は合わせる料理によってはオーバースペックになったりオーバーコストになったり極端に動いてしまう、ちょっと難しいポジションだと思う。
2011/04/17
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岩手県 盛岡市 あさ開(びらき)・南部杜氏熟練純米酒 株式会社あさ開 藤尾正彦(南部杜氏) 使用米不明 精米歩合65% 日本酒度+2 アミノ酸度1.4 酸度1.4 アルコール度15 購入価格:980円(720ml)香りは水飴、檜、レモン?チョコレート?まあまあの出方。味は良い。スッキリした甘味で爽やかな感じ。単なる純米酒でこのレベルなら、なかなかの出来。余韻の苦味が粘るかの様で 飲んだ後の口内がちょっと汚いのと、鼻から抜ける香りが酒臭く(と言うか生臭く)感じる時が有るのが惜しいな。だがこの辺はツマミで どうにでもカバー出来るところなので、目を瞑れる。 温度上昇で飲み口に重みが出てくる。 味の好みの問題も大きいと思うが、この変化は甘味の動きとぶつかる傾向に。 当初の美味さが損なわれる事はなく、これもツマミ一つで解決出来る。微力ながらも東北復興支援のつもりで買ってみたが、結構美味いね。南部杜氏系特有の(?)甘味のスッキリ感がとても良い動きをしてくれる。味が良いから、なおさら余韻の不必要な粘り気と香りの荒れ方が気になった。純米吟醸ランクまでいけば、このテの短所は大分軽減されるものだが、まあこの酒はよくやってる綺麗な方。これは絶対 生魚の刺身に合う。或いは野菜の天麩羅にダイレクトで生姜醤油。天つゆ も 塩も要らない。煮物系料理だと長所のスッキリ感を活かせないかもしれない。三陸つながりで、酢牡蛎なんかはいいかも。値段相応。相応だけど、980円は良心的に思える味の良さがある。料理との相性次第では 値段以上の働きを期待出来る佳作。★楽天検索 あさ開 熟練★楽天扱い2店舗 九州焼酎CLUB と 酒本舗はな(売り切れ) で980円まあ通常価格。
2011/04/16
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近所にインドレストランがオープンしてた。インドワインも置いてあったので もちろんボトルで注文。グラスの形状が残念だが、まあ有るだけ良しとしよう。 インド カルナカタ州 ナンディーヒルズ アート・コレクション・ソーヴィニヨンブラン2009 Art Colection SauvignonBlanc グローバー・ヴィンヤーズ ミッシェル・ロラン(アドバイサー) Grover Vineyards Michel Rolland ソーヴィニヨンブラン100% アルコール度12.5% 輸入:アンビカトレーディング株式会社 注文時価格:2800円(700mlボトル)色は薄い黄色。香りはグレープフルーツの皮、セロリ、砂糖水、レモン、線香の灰?味は苦味を伴う酸味と甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。香りは今一つパッとしないが、味は良好。香りに関しては、グラスが原因の部分も有るかな?飲んですぐ分かる、正統派のソーヴィニヨンブランワイン。酸と甘味が綺麗なバランスで、キレがいい。苦味が過度に伸びるのを甘味が牽制し、飲み易さを増している。果実感は明快で良いのだが、苦味の出方や動きが やや野放しになっており、味のバランスに揺らぎが生まれ易くなってる。香りの青臭さ や 生臭さに引っ張られてる部分も有るだろう。もう少し甘い香りを出すか、甘味を出すかしてくれてたら、この短所はカバーできたはず。総合的には手堅いソーヴィニヨンブランワイン。柑橘系の香りに少しの青臭さ、酸を基調に薄っすら甘味を乗せる。苦味の絡み方にまだ雑なものを感じるが、そこは値段なりのところだろう。他のニューワールド系ソーヴィニヨンブランと比べても、さして見劣りせず 立派。設定価格が仕入れの約3倍と考えれば、約1000円弱で値段相応。小売で980~1180円位で手に入るなら、正直な出来と味に思える。“インドワイン”という珍しさを思えば、その面白さの分だけ高評価。一緒に頼んだ料理はチキンティッカ4P @900円香辛料とヨーグルトに漬け込んだ鶏肉の石窯焼き。マサラチキンカレー ナン又はサフランライス付 @950円正統派インドチキンカレー 辛さ控えめ(辛さは注文時に調節可)とにかくナンが大きくて結構なボリューム。なかなか食べ応えの有る量と味。近場にこんな店ができたら、もうcoco壱に行く理由は無くなるなぁ。ランチ時は1人前550円でテイクアウトも出来るし。(もちろんナンも焼きたてをアルミホイルに包んで袋に入れてくれる)カレーとチキンは、白ワインの邪魔はしなかったけど、引き立てもしなかったかな。お店には他に赤が2本、ロゼが1本(いずれもミッシェル・ロラン絡み)有ったので、グラス持参でまた飲みに行こうと思う。今回頼んだ料理だと、ロゼの方が上手く合ってくれたかも。
2011/04/14
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もらいもの ボルドー グラーヴ地区 AOCペサック・レオニャン レ・プランティエール・デュ・オー・ブリオン2007 Les Plantiers Du Haut-Brion ドメーヌ・クラレンス(クレレンス)・ディロン Domaine Clarence Dillon ソーヴィニヨンブラン セミヨン 割合不明 ステンレスタンク発酵 樽熟成(新樽率100%?) アルコール度13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:6500円前後色はやや薄い金色。香りはレモン、蜂蜜、オリーブオイル、檜、バニラ、アップルミント?ビスケット?味は苦味を伴う軽い酸味と甘味。余韻に薄い苦味と甘味。うん、美味い。先日飲んだトゥール・レオニャン2007のワンランク上。こちらも ほんのりオイリーで甘味を湛えた味と香り。ほのかな苦味と 余韻まで後を追う甘味が綺麗なバランス。香りの出力は思ったほどではなかったが、その幅と拡がりはボルドーの枠を超える。甘い香りが味を後押しし、大人しい味わいに張りを生む。知らずに飲んだら、多分ボルドーの白とは思わない。 そしてこれも香りが命。トゥール・レオニャンほどの依存率ではないが、香りが出なかったら実力・魅力の半分も出せない。運とタイミングによっては残念な事になるかもしれない。 15分位の経過(温度上昇)で、苦味の出方がちょっとしつこくなる。 香りの出方には温度による変化が無かったので、冷温キープが無難。やっぱり樽だな。ガッと樽を効かせた白ワイン、それでいて葡萄の果実感も負けてないし忘れてない。まず根本の“地力”が違うというのがよく分かる。今飲んでも充分な美味さだが、熟成の余地を大分残してると思うので、10年前後は寝かせていいかも。美味かったけど値段以下。美味いのは間違い無いが、5000円台位なら納得出来るが6500円を超えると微妙なコスパに。少なくともそこまでいくと、他の同価格帯の白ワイン群に埋もれる。今後の熟成で香りが発展していけば その限りではないと思うが、現在のレベルだとまだまだ貫目不足。現時点でのコスパ云々を言えば、やはりトゥール・レオニャン2007の方が上だな。★楽天検索 レ プランティエール デュ オー ブリオン★楽天扱い約20件 4935円(ハーフ)~9000円 平均7000円前後ハーフを抜いた最安はヴェリタスの2006年ボトルの6174円 その次がエノテカの6825円か。できれば6000円を切ってほしかったが、まぁ仕方ない。長期の賞味期限保障代だな。2007年ボルドーの葡萄は糖度が低めで、赤白問わず 酸味や苦味が目立ち易い傾向が強い。特に安めの白ワインの味はややシャープに出過ぎて薄めに、どれも苦味基調の良く似た味になる。葡萄の質に大きな差が出にくい故に、味も香りも樽のニュアンスの方が全面に出易い(出し易い)感じで、樽の使い方が全体の質を大きく動かす要素になってると思う。樽使いの上手い造り手ならば、2007年ボルドー白は持ち味と個性を全力で活かせる楽しい年かもしれない。2007年赤は・・・・ね。とにかくメルローが駄目。薄くて苦くて土臭い。メルローの比率低めで、選果をきちんと行い、惜しみなく新樽と熟成期間を使える、高級レンジでなければ あまり期待出来ない残念な出来。裏を返せば、特級クラスでカベルネメインで樽を効かせてしっかり熟成させれば、化ける可能性も有る、読めないヴィンテージ。1997年ボルドーの再来となるか・・!?もとより天候不順の年なので 葡萄の生産量が少ないから、ワインもそんなにタマ数が無いはず。今や2009年のボトルが出回り始めてるから、低額ラインは自然とフェードアウトしていくのだろう。全体で見れば、いくら「2007年は白!」と言ったところで玉石混合で、ダメなボトルも有ったのは否定しない。ただ、例年と比べて“玉の輝き”が抜きん出てたのも確かで、この事実を自分は決して忘れられない。現在でもブルゴーニュのシャルドネの方が好きなのは変わってないけど、ボルドーの白は これからも積極的に飲み続けていこうと思う。
2011/04/11
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ボルドー グラーヴ地区 AOCペサック・レオニャン シャトー・トゥール・レオニャン・ブラン2007 Chateau Tour Leognan Blanc シャトー・カルボニュー A.ペラン・エ・フィス ソーヴィニヨンブラン70% セミヨン30% バリック樽熟成9ヶ月(新樽率25%) アルコール度13% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:2480円色は黄色がかった薄い金色。香りはレモン、蜂蜜、胡桃、バター、火薬、バニラ、革?シンナー?味は苦味を伴う酸味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と甘味。ふおおっ、香りキターッ!レモンに蜂蜜とバニラ系で、ブルゴーニュのシャルドネとも何ら遜色無し。味のバランスも上品で爽やか、余韻も甘く伸びていく。香りにソーヴィニヨンブラン的な青臭い感覚は皆無。酸もミネラルも出しゃばらず、最奥からジワジワと蜜っぽい甘味が伸びてくる。ムルソーチックな樽の効き方が、ボルドーワインである事を忘れさせる。この香りの出方はヴィンテージに因る部分も大きいだろうか!?香りあってこその評価なので、香り抜きで 味だけなら半端にオイリーで無機質な味にも感じる。とにかく香り命!、タイミングや料理にも左右される事も有るだろうけど、そこは殺さないよう注意が必要。 抜栓60分程で蜂蜜系の香りの出力が弱まる。 そのせいか、味が苦味に傾き、当初の美味さに微妙に揺らぎが出てきた。 ボルドー白としては この位の苦味は標準レベルなので、これはこれで悪くもない。樽の効いた白ワインが好きな人なら、たまらない味わい。知らずに飲んだら、軽めのマコンかムルソーと間違えてもおかしくない質。こういうワインの存在が「2007年ボルドーは白だけでいい」と自分が吹聴wする理由の一つになる程。2007年ボルドー白はどれも味の質があまり変わらないので、香りの質がワインの格を決定付ける。値段以上。まぁわざと厳しく言えば 2000円台中盤の価格なのだから、白ワインとして この位の実力は見せてくれないと困るだろうw。でもこの香りなら、下手な3300円前後クラスのブルゴーニュ・シャルドネとも対等以上に闘える。★楽天検索 トゥール レオニャン ブラン★楽天扱い2件 ワイン館NISHIURA、iSHOPぽると で2980円 双方売り切れ中3000円弱だと理解できるが、お得感も下がる、惜しいところかな!?買えないなら意味も無いけど。
2011/04/08
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2009年1月に飲んだ赤ワインの2006年白版 ボルドー グラーヴ シャトー・オー・メイヌ・ブラン2006 Chateau Haut Mayne Blanc シャトー・オー・メイヌ・グラヴェイヤス Chateau Haut Mayne Gravaillas(?) ソーヴィニヨンブラン セミヨン 割合不明 アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色はやや薄い金色。香りはライム、ミント、ミルククリーム?酒粕?味は苦味を伴う酸味と甘味。余韻に苦味と薄い甘味。香り弱ッ!狭ッ!閉じてるのではなく、ボルドー白の最低限の範囲の香りしか出てこない。で、味も何か単純。状態が芳しくないんだろうか!?まぁ味は単純なりにクセは無く、万人向けの飲み易さはある。どの味要素も突出はせず、余韻の薄っすらした甘味がソフトに着地。出来る範囲でベストを尽くしてる雰囲気を感じる。味自体は決して悪くはないんだが、香りが弱すぎて安っぽさが全面に出てる。そして飲んだ後、鼻から抜ける香りが変に生臭く、あまり綺麗に感じない。チリ辺りのワンコイン前後の白ワインの方がもう少しマシな出方と出力を見せてくれるだろう。もう香りが全然駄目。厳しく言えば 味も“不味くはない”のレベルで、質が安過ぎて全然うれしくならない。2年前に飲んだ赤の方は値段なりに頑張ってた処があったが、今回こっちの白の方は非常に残念な出来。悲しいほどに値段以下。これ駄目だ。取って800円台、場合によってはそれも下回る。グラーヴの土地・看板代込みとはいえ、これに1480円は騙された感が強い。してやられた・・・敗北。状態の問題だろうか・・・そうであってもリピートする気は無いが。
2011/04/06
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ボルドー ボルドー・セック2007 Bordeaux Sec コーディア(コーディエ)社 Cordier ソーヴィニヨンブラン、ミュスカデル 割合不明 アルコール度12.5% 輸入:サッポロビール株式会社 購入価格:987円色はやや黄色がかった金色。香りはレモン、グレープフルーツの皮、瓜、おがくず?味醂?味は苦味と酸味。 余韻に余韻に薄い苦味。随分単純な味だな。水っぽいとまではいかないが、苦味の出力と比べて酸の出方が頼りない。香りは格の割には思ってたよりも個性が有って、2007年のボルドー白らしい。味も香りも出しゃばらず、そこそこ万人向けの飲み易さは感じる。チョット苦くて酸っぱくて、余韻も無理せず引っ張らず。良くも悪くも高汎用・万人向けのシンプルな味。まあ香りはともかく、味には特に見所は無いな。その香りも、格と価格の割には品種の特徴がストレートに出てる以外に ユニークな点は乏しい。シンプルさ故にかトータルの味の揺らぎ幅が大きく出て、使い道に困る 面倒臭さも生まれてる。 温度上昇で、香りに生臭さが強まる傾向が見られ、 そのせいで味も苦味がわざとらしくて安っぽさが見られる。 その辺は時間経過で落ち着くが、悪い意味で安っぽく引き摺られた味は後々まで残り、 しつこさも感じられてくる。結局これは普通のボルドー白か・・。香りの出方は意外と個性が見れて、価格の割には底力が有った。食中の水代わりになら充分な実力。ローヌかラングドックの安白と競合する類の味だが、同価格のローヌ白に勝てる器かというと結構厳しい。場合によってはラングドックの800円台白の方がもう少し美味さ上かも!?ツマミは肉料理には向かない。チーズや生ハムですら荷が重いか・・。玉子サンドにオリーブオイルと塩胡椒とか、ちょっぴり甘くてクリーミーさが有って、しかし塩味が明快なあっさり料理向け。値段相応。ヴィンテージの恩恵か 香りは多少なりとも楽しめたけど、味はほぼ普通。総合的には約1000円のボルドー白の標準で、極々普通の白ワイン。先日飲んだ、ほぼ同価格のイヴクール・アントゥル・ドゥ・メール2007の方が味に軸を感じられ、見所を感じられた。これは・・・・・イマイチだわ。ボルドーの白に「こだわり」や「思い入れ」が無いのなら、まず買う意味や理由は無い。単なるソーヴィニヨンブランワインが飲みたいなら、このワインより800円台以下のニューワールド系をオススメする。
2011/04/05
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ボルドー アントル・ドゥ・メール シャトー・オー・シャンピオン・ブラン2008 Chateau Haut Champion シャトー・ヴィニョル ドゥブレ家 Chateau Vignol Doublet (コルクにはBernard et Dominique Doubletと記載) ソーヴィニヨンブラン100%(?)(ビオロジック栽培?) アルコール度12.5% 輸入:野村ユニソン株式会社 購入価格:1106円色は薄い黄色。香りはレモン、グレープフルーツ、粉砂糖、ミント、緑茶?味は軽めの酸味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。硬質的な口当たりとミネラリーな味。香りは柑橘系にハーヴ香が絡む正統派ソーヴィニヨンブラン。味と香りの特徴が綺麗にハマる。あっさりした味で、味や余韻の伸びは大分控えめ。シャープでキレた酸とミネラル感で、やや薄味では有るが、独特の個性を感じる。突出要素の無い淡い味が飲み易さと整然で真っ直ぐな味わいを演出。だがこの長所のあっさり感は諸刃の剣で、悪い意味で薄味の物足りなさが目立つ。せめてもう少し甘味が感じられてれば、薄味の中で光るものを感じられたかもしれないが、このままだと「苦い水」に近いニュアンスで かなり人を選ぶ玄人向けの白ワインに。 抜栓15分位(多分温度上昇?)で味にやや薄く甘味が感じられてくる。 その分香りに柑橘果実の皮的な生臭さが増してきて 酸にしつこさを引っ張り、バランスは崩れ気味。 これならまだ抜栓直後のあっさり味のままの方が綺麗だったかも。総合的には手堅い“ソーヴィニヨンブラン”ワイン。良くも悪くも品種の個性が強く、果たしてボルドーの良さが有るのかは よく分からない。フランスよりもイタリアの白ワインを、もう少しあっさりさせつつも苦味を強めた感じ、に近い。オー・シャンピオンは時間経過でブレるのも含めて、赤の方が上なのが分かった。まぁ正直、料理に合うかは何とも言えない。抜栓直後ならともかく、経過後は繊細な味の料理は殺す方向に動きかねない。酸味のしつこい料理にでも負けない底力が有ると思えば理解は出来るが、ちょっと難しいワインだな。トマトの主張の強いイタリアンになら一定の役割を果たせそうな気がする。値段相応。これで1100円強なら、白ワインとしては決して悪くない出来。ただ、特に“ソーヴィニヨンブランのワイン”を美味しく飲める人でないと、オススメするのは厳しいかな!?フランスボルドーの白ワインボルドーの本格的自然派!オー・シャンピオン【フランスワイン】価格:1,800円(税込、送料別)楽天では井上酒店のみ1800円では論外。「自然派ボルドー」でなければならない理由が無いのなら、他のワインを選ぶべし。
2011/04/03
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ボルドー AOCアントル・ドゥ・メール イヴクール・アントル・ドゥ・メール2007 Yvecourt Entre Deux Mers イヴォン・モウ(モー) Ivon Mau ソーヴィニヨンブラン、セミヨン(?) 他 割合不明 アルコール度11.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色は薄っすら黄緑がかった薄い黄色。香りはライム、レモン、ピーナッツ、ポカリスエット(塩水?)、カサブランカ?味は苦味を伴う酸味と薄い苦味。余韻に薄く甘味を伴う苦味と薄い酸味。柑橘系果実の皮のニュアンスにスポーツドリンクの様なミネラル系の香り。味の質と出方も、ほぼ香りのイメージと一致する。口当たりはやや軽めで、酸味よりミネラル感押しの薄味系。余計な味要素はギリギリまで絞られ、かなりシンプルな味構成に。土地も品種には嘘は無く、香りには いくらか幅を持たせられてる。苦味がメインで味の軸がブレず、ある意味分かり易い味。でもまぁ甘味は非常に薄く、一歩間違えれば“苦い水”状態。この辺の味の感じ方は、飲み手の好みか、経験に左右されそうな気配が強い。こういう場合 甘い香りのサポートが有ると心強いのだが、このワインは苦味基調の味と柑橘系の香りが一丸となってて、その辺をあまり期待出来ない。ヴィンテージの特徴が悪い方向に出てる。 温度上昇で、苦味の出方がやや丸くソフトに。 当初の香りも味構成も変わらないが、飲み易さは0.5ランクアップ。総合的には、良くも悪くも よくあるボルドー白。白ワインとしての質は、もはや「シャルドネ」か「ソーヴィニヨンブラン」かの違いしか無い。純粋に(香りの)好みの問題で評価が動く。料理は1000円シャブリ(シャルドネ)に合わせるつもりでOK。蜂蜜やナッツ系の香りが欲しければシャブリ、ライムやハーブ系の香りが欲しければ今回のみたいなボルドー白。何と言うか「合わせる料理」に違いは無いが、「活かせる料理」は大分違ってくる難しさが有る。苦味を良い方向に活かしつつ引き立たせるのなら、素材に苦味が目立つような食材にハマると思う。牡蠣や生魚よりも、山菜天麩羅との相性が良さそう。値段相応。相応だが、綺麗なボトルで味も香りもそこそこ、1200円台前後までなら納得も出来る。約1000円の白ワインとしては充分及第点で、味だけなら同価格帯のシャブリと対等以上に闘える。だが活かせる料理の範囲の狭さの分だけ、シャルドネワインと比べると少々分が悪いな。
2011/04/01
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