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新しいタイプの透明人間だ。これまで、生命体に何か化学変化を起こして、見る者には見えない、透視させる透明人間ばかりだったが、光学式による透明人間は初めてだ。どこかの岬の先端にある壁で外界を遮断した領土のように広大な土地にガラス張りの大邸宅、現代建築がある。そこから、防犯監視カメラの監視をかいくぐって、脱走する妻。どれだけ精神的に追い詰められていたか、追いかけてきた夫の凶暴な暴力に驚愕する。居所を知られないように逃亡の家に閉じこもる妻=姉を訪ねた妹から夫の自殺を知らされる。夫の呪縛から解放されたと思われるが、実は…存在を消し去った夫は、見えないまま妻にまとわりつく。”サプライズ”見えない夫によって、妻のまわりの人間は次々とやられていく…。クライマックス、そして、終局。結末がこのような形とは、驚くばかりであった。Netflixにて2020年/アメリカ/122分/PG12監督:リー・ワネル原案:リー・ワネル脚本:リー・ワネル出演:エリザベス・モス、オリバー・ジャクソン=コーエン、オルディス・ホッジ、ストーム・リード、ハリエット・ダイア、マイケル・ドーマン原題:The Invisible Man (「透明人間」)お薦め度「透明人間」★★★★(80%)
2021.05.30
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映画館に見に行った。原作がそうなのか。大学病院の救命救急医師が退職し故郷に戻り在宅医療の医師として携わる患者を次々と映し出す。医療日誌のような展開。終末期医療のせいか、ひとりひとり看取っていく。それゆえこのまま何の展開もなく山場もなく淡々と終わるものと思っていた。ところが父親の申し出、父とかわした約束により突然の終わりをむかえる。はたして終わりなのか…。吉永小百合演じる白石咲和子の年齢設定がよくわからなかった。大学病院に勤務していたことを思うと50代後半なのかと思い見ていた。黒々とした髪の吉永をみると、本人が後期高齢者の年齢になったことを思えば、また、父親が田中泯なので奇妙に感じ、気になってしまった。ちなみに、ググると吉永と田中は3日違いの同級生であった。入れ替わり立ち代わり登場人物の出入りがあるが、皆、著名な人ばかり。恐れ入った。松金よね子は先日テレビドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」でも終末期の老人を演じていて、亡くなる役であった。絶妙な芝居だった。いくつかあるエピソード、在宅医療の家族では夫婦役、柳葉敏郎と森口瑤子の演技が秀逸だった。あと、田中泯、泉谷しげる、小池栄子が良かったなぁ。松坂桃李と南野陽子は熱演をみせる。西田敏行の温かみのある声は良かったし、丹波哲郎の物まねは堂に入ってた。店のマスター、みなみらんぼうの雰囲気は良く、店名”station”は凝りすぎというかダサく感じた。吉永小百合は吉永小百合らしく、広瀬すずは広瀬すずらしかった、ように思う。2021年/日本/119分/G監督:成島出原作:南杏子脚本:平松恵美子出演:吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、南野陽子、柳葉敏郎、小池栄子、伊勢谷友介、みなみらんぼう、泉谷しげる、森口瑤子、松金よね子、石田ゆり子、田中泯、西田敏行、鈴木咲お薦め度「いのちの停車場」★★★☆(70%)
2021.05.30
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この春のドラマとして見ている中で、「半径5メートル」が一番、グッド来るのかもしれない。「レンアイ漫画家」は吉岡里帆なので見ていて、「恋はDeepに」は石原さとみ頼みで見ていて、「着飾る恋には理由があって」は恋バナなので見ていて、「ネメシス」は広瀬すず頼りで見ていて、「高嶺のハナさん」はくだらないと思いながら見てる。「生きるとか死ぬとか父親とか」は、何とか見てる。「おかえりモネ」は見始めたばかり。その他初回を見逃して視聴しなかったものもあるし、見始めたはいいけれどそれほどたくさんのドラマを見続けることはできないので、断念したものもある。さてその中で、一番はまっているといえば「半径5メートル」かもしれない。NHKドラマ10の作品で、芳根京子と永作博美のコンビだ。あまり期待はしなかったが、このドラマ枠ではいい作品があったりするので見てみた。芳根京子といえば、NHK朝ドラの「べっぴんさん」のオーディションでの無双ぶりが報じられたが、その朝ドラでは芳根よりも姉役の蓮佛美沙子の演技っぷりに目を見張ったものだった。芳根京子のドラマはそれほど見ていないので「表参道高校合唱部!」での活躍しか知らない。次に、永作博美だが、テレビドラマでは「四つの嘘」くらい、映画も「八日目の蝉」だけしか見ていない。それでも、演技巧者ぶりは発揮され、永作の演技は絶妙という認識があった。この二人が主演のドラマである。脚本はオリジナルで橋部敦子が書いていて、橋部作のドラマも「Around40~注文の多いオンナたち~」「知ってるワイフ」くらいしか見ていない。このドラマは共演者に尾美としのり、北村有起哉、山田真歩と演技巧者を揃えておりドラマを作り上げ見せる意気込みがあるとみえる。これまで第一話「おでんおじさん」、第二話「出張ホスト百人斬り」、第三話「私はこれを捨てられません」と見てきて、第四話「成りすましにご用心」を見た。どれも良かったと思うが、すでに「おでんおじさん」は忘れてしまっていて、第二話はメモ書きがあった。第二話「出張ホスト百人斬り」では記事ネタのために出張ホストとのデートを重ねる。最初は芳根京子がデート相手としてホストと出歩き、それを永作博美が写メで撮る形であった。その後、ワンシーン、ワンカットだけ芳根が写メ係、永作がホストを呼んだデート相手として映る。これがすごい。芳根のデート衣装の時には何とも思わなかったが、永作のデート衣装は白であるが華やかでキラキラとドレスアップ感、満載でイヤリングだけでなく彼女の美顔も輝いていた。銀座が似合うほどのスケール、華々しさがあった。(以上メモ書き)と書き物したほど、永作に感服していた。第三話は「私はこれを捨てられません」で、いしのようこ、小林隆、塚本晋也がゲスト。いしのようこは朝ドラ「おちょやん」での活躍も目ざましく、小林隆も大河ドラマ「真田丸」、朝ドラ「なつぞら」と活躍、塚本晋也も大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺~」、朝ドラ「半分・青い」「おかえりモネ」で活躍という演技巧者たちである。妻に勝手に売り払われたテーブルというのが、話題に出たほど巨大なものではなかったと実物を発見した時に思った。第四話はこれまでの四作の中で秀逸、琴線に触れ、胸に迫る内容だった。とてもトランスジェンダーには見えない北村有起哉であるが、いいとこ女装家、女装趣味の男性にしか見えないが、それでもトランスジェンダーとしての立ちふるまい、女性としてのしぐさが板についていた。7年前に妻にトランスジェンダーだとカミングアウトし、女性として生きる宣言をしたために離婚。以来、ひとり娘とは会っていない。SNSで知り合った高校生には25歳の女性としてメッセージをやり取りしている。その高校生は彼(女)の娘であった。娘が友達からはぶられることに端を発した”会いたい”メッセージを受け取り、SNSなりすましの香織(北村有起哉)が風未香(芳根京子)に代役、すなわち、なりすましのなりすましを依頼する。その後、すったもんだがあって、香織(北村有起哉)が香織であること、父親がトランスジェンダーであることを娘に告げる。それに対する娘の反応、回答、カミングアウトがこれまた”いい!”秀逸なドラマとなった瞬間であった。娘役を担った上野鈴華もとても合っていて、良かったと思う。今回見ていて、二度、三度、涙がにじみ、泣いてしまった。心、持っていかれたなぁ…。香織(北村有起哉)が女子トイレで宝子さん(永作博美)に”ハグして”と頼んでハグしてもらった。心に染みたなぁ…。素敵なドラマです。NHKドラマ10「半径5メートル」
2021.05.30
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サイコ・サスペンス作品といえるのだろうか。このような心理描写の映画として似たようなものを考えると「サイコ」を思いついた。しかし、もちろん内容は全く違う。似ているところはおかしな(異常な)人間が登場するというところだけかもしれない。マンションといえる、らせん階段を何層も重ねた大邸宅で一人暮らしする中年女性。彼女は児童心理学者、だった。彼女自身、精神を病んだのか、外界恐怖症であり、一歩も外に出れない。夫と子供とは別居しており、薬とお酒におぼれる日々。空き家だった向かいに家族が入居したようだ。彼女の家の地下には間貸ししている青年が住んでおり、内階段でなく玄関からチャイムを鳴らしてやってくる礼儀正しさである。向かいの家を眺め、いや、のぞき見して、…事件が…!!彼女の証言とまわりの証言の食い違い。見聞きしたものが正しいと思っていた彼女だったが、それは薬による幻覚?妄想?夢?衝撃的だった。圧巻だった。クライマックスと思えたところから、臨場感たっぷりの恐怖。ありえな~~~……い。息が詰まる。息をもつかせぬ畳みかける襲撃!襲撃!!襲撃!!!おどろおどろしく、すごみのある作品である。館の女性、主人公を演じるのはエイミー・アダムス。「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」「魔法にかけられて」「マン・オブ・スティール」「アメリカン・ハッスル」「ビッグ・アイズ」「バイス」など見ているが、私が彼女を認識したのは「メッセージ」の言語学者役だった。キーパーソンはジュリアン・ムーア。「ことの終わり」「エデンより彼方に」「キッズ・オールライト」「アリスのままで」といった傑作、良作に出演している。この作品で口元に年齢を感じてしまったのは、残念だった。傍若無人な向かいの男性はゲイリー・オールドマン。「キッズ・オールライト」「アリスのままで」といった傑作、良作に出演している。この作品で口元に年齢を感じてしまったのは、残念だった。傍若無人な向かいの男性はゲイリー・オールドマン。「レオン」で印象的な悪役を演じ、最近は「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」「Mank マンク」といった作品で脚光を浴びるほど活躍している。あと見知ったところでは「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ エンドゲーム」などに出演しているアンソニー・マッキー。 監督は「プライドと偏見」「つぐない」「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」などを監督作があるジョー・ライト。Netflixにて2021年/アメリカ/101分/監督:ジョー・ライト原作:A・J・フィン脚本:トレイシー・レッツ出演:エイミー・アダムス、ゲイリー・オールドマン、アンソニー・マッキー、ワイアット。ラッセル、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ジェニファー・ジェイソン・リー、マライア・ボーズマン、ジュリアン・ムーア原題:The Woman in the Window (「窓の中の女」)お薦め度「ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ」★★★★☆(90%)
2021.05.29
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NHK-BSプレミアムで録画したものを見た。1939年製作のこの映画が作られた当時、1922年に誕生したソビエトの体制における帝政ロシア時代の貴族の宝飾品の売却について描かれている。このようなことが実際行われていたのかもしれない。ほぼ今の内容を映像化している点が驚きであり、皮肉、批判であったりするのかもしれないと思えた。”GARBO LAUGHS”(ガルボ笑う)と記されたポスターは笑わない女優として知られていただけに評判を呼んだらしい。冒頭でソ連の財政補填のために貴族の財産だった宝飾品を売りさばくためにパリにやってきた3人の派遣同志は裁判をおこされ、動きが取れなくなっていたので、統括する同志としてニノチカ(グレタ・ガルボ)が送り込まれてきた。裁判に専念し、すきを見てパリ見学をと出かけた彼女は敵対する元ロシア貴族と知り合いとなる。そして…。毅然として表情を変えないニノチカ。口跡爽やかに早口でまくし立てるこの作品は短時間で情報を多く伝えようとする(フィルムを短くする=製作費を抑える)ためなのかなと思えるほど早口であった。ニコリともしないニノチカを見て、ガルボはこんな冷たい感じの女優だったのかと思った。ところが、職務遂行の中で、花の都パリに染まり、恋に落ちて、笑顔ならぬ破顔一笑の大笑いはうきうきとした気分にしてくれ高揚した内容となった。幸せの頂点から奈落の底に落とされるような展開にどうなることかと心配したが、結末は結末らしく、素敵な作品となっていた。ガルボ、万歳!である。1939年/アメリカ/110分/監督:エルンスト・ルビッチ原案:メルキオール・レングィエル脚本:チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー、ウォルター・ライシュ出演:グレタ・ガルボ、メルビン・ダグラス、アイナ・クレア、ベラ・ルゴシ、シグ・ルーマン、フェリックス・ブレサート、アレクサンダー・グラナック、グレゴリー・ゲイ、ロルフ・セダン、エドウィン・マクスエェル、リチャード・カール原題:Ninotchka(「ニノチカ」)お薦め度「ニノチカ」★★★☆(70%)
2021.05.23
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クラシック映画を見た。最近の映画に食傷気味となり古き映画を見てみた。エンディング、見終わったときに感動がすうーとやってきて、昔の映画はいいもんだと思った。名作「ウィンチェスター銃’73」に続いて作られた西部劇。「ウィンチェスター銃’73」は見ていないが、この作品は感動を覚えるいい作品であった。ミズーリ州からオレゴン州へ入植する開拓団についているかつての無法者グリン・マクリントック。山間で今まさに馬泥棒の罪で首をつらされるガンマンを助けた。その縁で、同行者となり、途中インディアンの襲撃をかわし、新天地を目指す。一年目の冬を越すために前払いした食料が届かないため、確認と引き取りに町へ向かうと‥・西部の荒くれ者、ゴールドラッシュで一獲千金を狙う山師たちを相手に繰り返される追跡争奪戦。前科者を腐ったリンゴと評し、更生できないとする頑固おやじの言い分が正しいかどうかも見もの。主演ジェームズ・スチュアートの相手役(?)ジュリー・アダムスがかわいくて美しく素敵だった。Amazonにて1951年/アメリカ/91分/監督:アンソニー・マン原作:ビル・ガリック脚本:ボーデン・チェイス出演:ジェームズ・スチュワート、アーサー・ケネディ、ジュリー・アダムス、ロック・ハドソン、ロリ・ネルソン、ジェイ・C・フリッペン、ステピン・フェチット、ヘンリー・モーガン、チャビー・ジョンソン、ハワード・ペトリー、フランセス・バビア、原題:Bend of the River(「河の曲がり」)お薦め度「怒りの河」★★★★(80%)
2021.05.23
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アラフィフの用心棒、フェリー。ベルギー・マフィアのボスに仕え、後始末(殺し)を厭わぬ、凄腕。腕っぷしは強く、銃さばきは俊敏。見かけ以上に頼りになる男。見回りでボスとともに集金所(?)に訪れ、テレビでサッカーを見始めたところ、銃を持った覆面強盗に押し入られ現金を強奪される。ボスの息子は重傷。ボスの命令で、犯人探しと処刑の旅に出る。犯人探しに頼るのは、義兄。姉と結婚した元仲間。足を洗ったと言いながら情報をくれる。次々と強盗犯をやっつけていくが…。非情な男フェリーは、厚い男であった。強面だけでなくロマンスもありのスリリングなベルギー映画。楽しめました。Netflixにて2021年/ベルギー/107分/監督:セシリア・ベルヘイデン脚本:ニコ・モールナール、バール・ユデンホウエン出演:フランク・ラメルス、エリーズ・シャープ、フーブ・スタペル、レイモン・ティリー、モニク・ヘンドリックス、原題:Ferry (「フェリー」)お薦め度「フェリー」★★★★(80%)
2021.05.23
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ようやく終わった。コロナ禍にあって、放送開始がずれたために、終了もずれ、5月中旬(5月14日)に最終回となった。杉咲花主演の女優・浪花千栄子をモデルにした話である。浪花千栄子は私より上の世代の人にはなじみがあると思う。テレビドラマ「細うで繁盛記」の主人公・加代さん(新球三千代)の祖母役で出演。年季の入った物言いに年長者の気風を感じ、感心しながら見ていた記憶がある。オロナイン軟膏のCMでも大人気であった。そんな浪花千栄子の生い立ちが見られるのかと期待したけれど、見知った晩年まで描かずに中年の年頃で終了した。まったく知らない若年時代を描いていたけれど、どこまでが本当のことなのか、モデルとしただけでフィクションとして作っているので鵜吞みにはできず、残念な気もする。NHKの朝ドラはいつからこれほどドラマというか芝居(演技)に固執するようになったのだろうか。演技経験のないタレントはほぼ登場せず、一人芝居とでもいえそうな杉咲花の独壇場が続いた。何かあれば悔し涙、何かあれば悲し涙。涙を流せば共感を同情を得られるかと思えるほど、彼女の涙のシーンは多かった(と思える)。視聴者が感情移入していれば画面の役者が泣こうが泣くまいが一喜一憂同調するものなのに、と杉咲花が泣くシーンとなると涙もろい涙腺のゆるい私は興ざめしつつ見ていた気がする。とはいえ、テレビの場合は演出家がOKを出すので、彼女がさめざめと泣く、号泣する、悔しくなく、などすべて演出があってのことであろう。役柄が女優であるから、多少、いや大いに芝居臭くてもそこはそれ、自然な演技でなくても身一つで生きていく天涯孤独な人物であれば、納得できるものなのかもしれない。やや芝居がかった杉咲花であったが終盤、元夫とその妻と再会のシーンで約20秒の沈黙のシーンがあった。言葉は出なかったが、わずかにかわる表情からおちょやん(杉咲花)の苦悩がにじみ出て秀逸な場面となった。このとき、彼女は泣いていなかったと思う。全編を通して一番のシーンだと思う。さて、芝居ができる役者ばかりを揃えたように思うけれど、異質だったのはおちょやんの父親のテルヲ役のトータス松本であろう。バンド・ウルフルズのヴォーカルで有名であるだけに歌手であるので、強烈なダメ親父を演じた彼は小汚く豪快であった。その彼と同様に強烈な印象を残し名演技を見せたのはお笑いの面々であった。まずはほっしゃん。でなく、今は星田英利。喜劇役者としてシリアスな芝居を存分に見せてくれた吉本の芸人である。続いて、終盤に笑いと人気をかっさらった花車当郎役の塚地武雅。人力舎の芸人であるが、映画「間宮兄弟」を見たときにそのたぐいまれなるセンスに驚き、いい役者になると思った。NHKバラエティ「LIFE!」でのコントもいい!(笑)おかみ役の篠原涼子はいうまでもなく、彼女に対峙する本家のおかみ役いしのようこがよかった。スター女優として気品と貫録を見せた井川遥もよかった。カフェー「キネマ」の同僚役の吉川愛は注目している女優なので出演が嬉しかったし、女性一座の若村麻由美と映美くららは美しく、凛とした芝居でよかった。灯子役の小西はるもよかったですね。相手役の成田凌は初めて見たドラマが「人は見た目が100パーセント」だったので、当時の人気ぶりと役柄がマッチしている気がして、いけ好かない俳優とみなしていた。なので、彼の作品はほぼ見ることもなく、彼の人気もあったりなかったりで、なかなか主役級でありながら注目はされながらも一般受けしない気がしていた。まぁ、端的に言っていやな俳優だったのだけれど、同じ事務所の俳優の突然の病気による降板の後釜、ピンチヒッターとして「アンサング・シンデレラ病院薬剤医師の処方箋」に出たのを見て、がぜん応援する気になった。それゆえこの「おちょやん」でも相手役ということで期待をし、応援した。嫌悪感を持つ役者なのに父の後をついでの喜劇役者になるという難しい役どころ、また難しい舞台演技、しかもじいさん役などを演じるという、また、妻がいながら若手女優に手を出すというダメ男ぶり、散々な役柄であったがうまくいったかどうか見ていてもよくわからなかった。少なくともひどい演技ではなかったので健闘したといえよう。有名でありながら一部を除き、いまひとつブレイクしないと思える成田凌であるが、今後も期待したい。このドラマではとりわけ人気になるような男優は生まれなかったなぁ…。ほぼほぼ杉咲花を映していたドラマであった。
2021.05.22
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これは凝った作品だ。残虐でむごたらしくて、なにもかもが激しすぎる。全裸の合体シーンなんかあられもなさすぎる。Netflixで「大人向け」と表示されたが、大人であり確たる意思をっ持っている人でないと、なかなか見終えるのはきついのではないかな。ものすごい銃撃戦、修羅場などリンチも含め正視できないようなシーンがてんこ盛り、ある。圧倒されるを凌駕するほどのすごさは恐れ入るしかない。これほどのどぎつい作品にマッツ・ミケルセンが主演していると思わなかった。いや、なななんと!主演のみならず製作総指揮に名を連ねているではないか!自ら望んでの作品とは、ぐうの音も出ない。作品としては良くできた作品で、伏線というか、謎、秘密が明かされたりもするのでただの暗殺者暗殺映画ではない。スプラッターも顔負けのドン引きしてしまいそうな血で血を洗うシーンや過激で情熱的な全裸合体シーンや見どころは多いけれど、目を伏せたくなるほどの超絶さ。マッツ・ミケルセンと合体する女優はルビー・O・フィーという1996年コスタリカ生まれだと思われる。彼女の肢体は魅力的だった。作品に圧倒されること間違いなしなので、心して見るべし。そして若者は見ないほうがいいかも、劇薬といえる作品である。Netflixにて2019年/アメリカ・ドイツ/118分/監督:ヨナス・アカーランド原作:ビクトル・サントス脚本:ジェイソン・ロスウェル出演:マッツ・ミケルセン、バネッサ・ハジェンズ、キャサリン・ウィニック、マット・ルーカス、ルビー・O・フィー、フェイ・レン、アンソニー・グラント、ジョシュ・クラダズ、ロバート・メイレット、ジュリアン・リッチングス、ジョニー・ノックスビル、リチャード・ドレイファス原題:Polar (「極地」)お薦め度「ポーラー 狙われた暗殺者」★★★★(80%)
2021.05.22
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冒頭の銃乱射が激しい。見た目からはわからないが3人組は兄弟である。それぞれの経歴をアニメ仕立てで紹介してくれるのがユニークだ。向かうところ敵なしの裏稼業の三兄弟に今朝の銃乱射大量殺戮事件を見た女が連れ去られた息子を略奪してほしいといってきた。特定のところからの依頼しか受けない三兄弟であったが、金欠で前金の5000ドルに人殺しよりはたやすいと安請け合いしてしまう。ところが相手は非道の悪行ボス。殺せと言われていたのに、殺せなかったことにより、次々と手練れの刺客に追われる。殺し屋美女軍団に頭の皮はぐネイティブ・アメリカン軍団などなど。超人的な殺し合いの結末は…。FBI調査官と保安官の絡みもあり、なかなかの見ものであった。ビリー・ボブ・ソーントンくらいしか有名人は出演していず、保安官役のアンドレ・ブラウアーが見知っているくらいだ。Amazonにて2012年/アメリカ/98分/監督:バリー・バトルズ脚本:バリー・バトルズ、グリフィン・フッド出演:ビリー・ボブ・ソーントン、エバ・ロンゴリア、クレイン・クロフォード、トラビス・フィメル、ダニエル・クドモア、トーマス・ブロディ=サングスター、ポール・ウェズリー、アンドレ・ブラウアー原題:The Baytown Outlaws(「ベイタウンの無法者たち」)お薦め度「ギャングバスターズ」★★★☆(75%)
2021.05.22
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広瀬すず(顔がわかるチラシとして「いのちの停車場」使用、松坂桃李、吉永小百合とともにクローズアップして写っているのが広瀬すず)吉永小百合の項で「いのちの停車場」を書いたので、広瀬すずについて言及しなくてはと思い書く。広瀬すずを見たのはテレビのバラエティ番組が最初だが、注目の新進女優がいると話題で一目ぼれした(?)是枝裕和監督の映画「海街diary」が初見だ。きゅっとした愛くるしい広瀬すずは腹違いの姉を演じる女優たち、綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆の中にいても愛くるしかった。その後の「ちはやふるー上の句ー」「ちはやふるー下の句ー」「ちはやふるー結びー」はDVDで見て、「四月は君の嘘」はテレビで、「怒り」はDVDで見たと思う。そして、ダンス好きな私は映画館に「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」を見に行き、大いに感動した。広瀬すずに惚れ込んだと思えるのだが、その後の映画作品は見ていない。なぜだろうかと思うけれど、ちょうどテレビドラマ「anone」を見て、「チア☆ダン」を見て、「連続テレビ小説 なつぞら」と見続けていたので、彼女を見逃したという感じはなく、「エアガール」を見て「ネメシス」も見ている。今放送している「ネメシス」は広瀬すず以外誰も得をしない、見せ場のないドラマと思えるが一人気を吐き八面六臂の活躍ぶりに見える。とはいえ内容が大したことのないと思えるドラマなので視聴率は稼げていないようだ。今週、上映される映画「いのちの停車場」は大女優、吉永小百合との共演だ。半世紀の年の差があるけれど、お互い尊重しての共演のようなので楽しみである。広瀬すずが吉永小百合のような、いや吉永小百合を超えるような女優になるかどうか、今後を楽しみにして注目していきたい。「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」お薦め度★★★★☆(90%)のブログ
2021.05.20
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吉永小百合(顔がわかるチラシとして「夢千代日記」使用) まもなく映画「いのちの停車場」が公開される。原作は南杏子(みなみきょうこ)の小説である。本は読んでいないが、同じ原作者のテレビドラマ「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」を見て、楽しくも面白くもない内容に辟易した思いがある。さて、「いのちの停車場」はどうであろうか。吉永小百合は昭和20年3月13日生まれである。東京出身の彼女は、どこで生まれたのであろう。というのも昭和20年3月10日は東京大空襲として語り継がれる日なので、その3日後の誕生ということであれば、東京で生まれたのであろうかと、思ったからである。現役の女優として映画の全盛期を経験している数少ない女優である。高倉健が最後の映画スター俳優であったと思っている私は、吉永小百合が最後の映画スター女優であると思っている。二人が共演した映画「動乱」が懐かしい。さて、私は一時サユリストになりかかった時があった。NHKドラマ「夢千代日記」が評判で、映画「夢千代日記」が作られた頃だ。ちょうど私が映画館に足繫く通っていたころであり、彼女のライバルとされコマキストというファンがいた栗原小巻がまだ映画に出演していたころである。そして、また映画「映画女優」で演じた田中絹代と同じく生涯現役を彼女が決意したであろう時である。映画「夢千代日記」で恋した私は映画「華の乱」で大いに感動した。ただ、日々の暮らしに忙しく、あまたの女優に魅了され、洋画傾倒だったので吉永小百合の映画を見ることは少なくなっていった。しかし、舞台あいさつで二度、三度実物を見て、トーク・ショーにも出かけたので、スターの中では(一方的だが)よくお会いしている人である。ちなみに、高倉健にも栗原小巻にも会ったことはない。映画館では「キューポラのある街」「衝動殺人 息子よ」「動乱」「海峡」「細雪」「おはん」「夢千代日記」「映画女優」「華の乱」「時雨の記」を見ていて、テレビやDVDで「あいつと私」「伊豆の踊子」「愛と死をみつめて」「あゝひめゆりの塔」「青春の風」「ふしぎな岬の物語」「母と暮らせば」などを見ている。(いづれも映画作品)彼女の素晴らしさはまれにみるスター性であろうと思う。若いころかわいらしくて美しくて彼女独特の声音はなんともいえない魅力があり、大人になってからは芯はあるが、たおやかな風情は一服の清涼剤以上の効果があると思われる。戦後とともに年を重ねて75年。まったく老いを感じさせないけれど、生涯現役を見続けていきたいと思う。
2021.05.20
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ブッキー(顔がわかるチラシとして「涙そうそう」使用) いつのころだったか、もう30年ほど前のような気がするけれど、ブッキー(妻夫木聡)の年齢からすると20年ほど前のことなのかもしれない。当時、渋谷PARCO前(横?)の路地に入る壁にポスターがいろいろ貼ってあって、ファッション関係のポスターだと思うが、その中、一番端か二番目にブッキーの写真(ポスター)があった。ブランドも何も覚えていないが、ブッキーだけ鮮明に覚えている。ちょうど俳優も始めた頃なのかもしれない。背が高くなく、さりとて小柄でもない(いわゆる中肉中背)の彼に、なぜか惹かれた。それ以来、彼のファンである。彼の何となくこぎれいな、真っ当な感じが、そして人懐っこそうな感じが好きなのかもしれない。ドラマやテレビでというよりもポスターやCMで認知していた気がする。ウィキペディアによると“「妻夫木はおしゃれでかっこいい」というイメージを作り出した”とある、まんまとその戦略に乗せられていたのだろう。なんとなく気になる。いや、好きだなぁ、と印象を持っていたブッキーであるが男子四人組でのCMは痛快であった、とても素敵だった。「uno」のCMで瑛太、小栗旬、三浦春馬との共演であった。にこやかに笑い、絡み走る姿はよかったなぁ。瑛太が177㎝、小栗旬が184㎝、三浦春馬が178㎝といった長身の中で172㎝と一段と低いブッキーの身長差はあまり感じなかったなぁ。ちなみに瑛太はブッキー同様気になる俳優であり、小栗旬、三浦春馬は食わず嫌いで見ない俳優だった。小栗旬を見ないことは相変わらずだが、三浦春馬は映画「永遠の0」で見て、気にかかり、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の若殿ぶりに惚れ込み、いい俳優になると思ったんだけどなぁ。この時の直虎の柴崎コウと直親の三浦春馬は実際には10歳近い年齢差がありながら幼馴染(同年代)に見えた。ドラマ「35歳の少女」はいろんな批判がとんだ坂口健太郎とでなく、三浦春馬との共演であれば、素敵なドラマになったのかもしれない。三浦春馬の若殿ぶりは素敵だった。(素敵な若殿といえばドラマ「太陽と海の教室」で注目した岡田将生の映画「雷桜」での殿様もある。)(小栗旬を見ないとはいえ、「あずみ」「蛇にピアス」「踊る大走査線THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」「岳 ガク」「宇宙兄弟」「踊る大走査線RHE FINAL 新たなる希望」は見ている)話をブッキーに戻すと、あまり俳優としての活動に注目していないのか、あまり見ていない。とはいえ、映画は「ウォーターボーイズ」「涙そうそう」「どろろ」「悪人」「清州会議」「小さいおうち」「怒り」「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」と見ていて、ドラマは「ランチの女王」と「危険なビーナス」だけ。ファンと公言するには少ないかな。なので、気になる存在、ブッキーである。
2021.05.19
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子供の時に駅前の映画館○○〇セントラルで見た「キングコング対ゴジラ」はリバイバルだったようだ。強烈に記憶に残るラストシーンの海だけ記憶に残っていたが、それ以外はすっぽり抜け落ちている。まったく覚えていない。ハリウッドで「ゴジラvsコング」が製作されているので、見てみた。高島忠夫も藤木悠も有島一郎も佐原健二も浜美枝も出演者は誰一人として記憶にない。記憶に残るのはキングコングとゴジラが闘っただけ。そして、ラストシーン。映像技術でCGがない時代。着ぐるみとミニチュアで作られている。合成画像のところは合成とはっきりわかってしまうけれど、当時にすれば画期的な映像だったと思う。ミニチュアとはっきりわかってしまうのは残念だけれど、それでも精巧な戦車、車、電車、家々や電線にお城。壊されてしまうこれらのミニチュア、広大なジオラマといっていいのかもしれないけれど、そのミニチュアを作り上げたのはすごい手間だと思う。壊されるお城は相当力を入れて作り上げたのだろう。しばらく、お城が壊されるだけの映像が流される。炎はミニチュアというわけにはいかないので川面にまき散らしたガソリンに引火するシーンは大変な作業だったと思われる。なぜわざわざゴジラやキングコングに向かって電車が走るのか、突っ込みどころがそこかしこにあるけれど、それでも有名で人気の二大怪獣が対峙する映画。公開時には大ヒットしたようだ。ひょうきんな歩き方のキングコングに笑う。Amazonにて1962年/日本/97分/監督:本多猪四郎特技監督:円谷英二脚本:関沢新一出演:高島忠夫、浜美枝、佐原健二、藤木悠、有島一郎、平田昭彦、田崎潤、若林映子、大村千吉、小杉義男、松村いき雄、根岸明美、松村達雄、松本染升、堺左千夫、千葉一郎、加藤春哉、D・フェーン、ハロルド・コンウェイ、オスマン・ユセフ、三島耕、桐野洋雄、田島義文、中山豊お薦め度「キングコング対ゴジラ」★★★★(80%)
2021.05.16
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ドキュメンタリーである。香川1区の衆議院議員、小川淳也を17年間追った映像である。総務省の元官僚でありながら、平成17年に初当選。以降、代議士(衆議院議員)。愚直で真っ当な感じのする人だとお見受けした。弁舌明解、理路整然。わかりやすく話される。選挙運動中の公道で、選挙民から罵倒、苦言を呈される場面もある。真摯な映像である。父母、妻、娘二人と家族総出の選挙戦は見ていて大いに心揺さぶられた。大いに感動し、大いに泣いた。四国新聞をバックに持つ自民党候補にはなかなか勝てないなぁと思えた。とてもとても感銘を受け、彼に会いたいと思った。総理大臣になるには、国を動かすには本人だけでなく、まわりに同志を仲間を集い、団結し、運動していかなければならないと思う。個人にフォーカスしていたせいか、そのあたりがあまり見受けられなかった。義に順じ、一時、無所属となる憂き目を味わう。政治家に向いていないと揶揄されるが、日本の今を、未来を真剣に考える彼に会いたいと思った。Netflixにて2020年/日本/119分/G監督:大島新出演:小川淳也お薦め度「なぜ君は総理大臣になれないのか」★★★★☆(90%)
2021.05.16
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最近、読書をしていない。ひと月に一冊は読みたいなぁ、と思い立った。で、これまた思いつきで向田邦子を選んでみた。今まで、読んだことはない。脚本家として有名だが、著書もかなりあるものだと思っていたが、この短編集を出して一年後に旅行中の飛行機事故で亡くなっている。当時、大ニュースになった記憶がある。帯に「向田邦子没後40年」とある。奧付には令和三年四月十日九十五刷とある。ベストセラーとして何度も増版されているようだ。さてこの文庫、表題作「思い出トランプ」という作品はない。著者が最終ページにかいているように小説新潮に掲載された十三篇の短編をまとめたもので題名に因んだとある。また、後ろ表紙にある直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録とあり、十三篇のうち三篇だけか、と思ったら、選者のひとり水上勉氏のあとがきにまだ三篇しか出ていない作品を評価するのか、全作品出し終えてから評価するのか議論となったけれど、強い推薦の結果、当初の三篇だけで直木賞となったことがわかる。それゆえ他の作品も含めて筆力のある名編ぞろいである。中でも私は「犬小屋」に深い味わいを感じとりわけ素晴らしいと思った。思い出トランプ (新潮文庫 むー3-2 新潮文庫) [ 向田 邦子 ]
2021.05.15
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この週末、映画は何を見ようかとググったところ、SCREEN映画評論家38人が選んだ【最も優れた映画2020】に行きついた。読んでみるといくつかの作品はすでに見ていたので、見ていない中で最高位の5位「燃ゆる女の肖像」を見ようと思った。これまたググると、ちょうど本日から飯田橋ギンレイホールで上映されるので、朝一番に出かけて見に行った。(列に並んで3番目だった)事前に情報を入れずに見に行ったので、男女の恋愛映画だと思っていたけれど、そうではなかった。先ほどネットで調べて知ったけれど、カンヌ映画祭では脚本賞だけでなくクィアパルムを受賞している。「クィア」とは、「風変わりな」「奇妙な」という意味で、クィアパルムはLGBTやクィアをテーマにした作品に与えられるとのこと。まったく見当違いをして見に行ったわけだが、もう少し情報を見聞きしていったほうがいいなぁと思った。(笑)主演ノエミ・メルランはエマ・ワトソン似の女優で、きりりとした眉が印象的である。相手役のアデル・エネルは強いて言えばケイト・ウィンスレット似であるが、当初は笑顔がないので憮然と見える。相手役の母役はバレリア・ゴリノ。見覚えがある顔であった。この作品は評価が高く、映画.COMでも【ALL TIME BEST】に選出されている。期待が高まって見たが、思うほどのものではなかった。クィアパルムは納得としても脚本賞をとるほどの作品とは思えない。しかし、そこは映像のしじま(無音)に感ずるべきものがあったのかもしれず、私の感性が反応しなかっただけなのかもしれない。顔を見せない女の肖像画を描くことになった画家マリアンヌ(ノエミ・メルラン)の思いと結婚のための肖像画を描かれる女エロイーズ(アデル・エネル)の思い。言葉にすることのない思いが数日間続く…。淡々と織りなす日々にしばし眠気とたたかった。映画館でなければ(配信であれば)、眠ってしまったか途中で断念したかもしれない。評価の高い作品でも感性の合わないものもあるものだと知った。2019年/フランス/122分/PG12監督:セリーヌ・シアマ脚本:セリーヌ・シアマ出演:ノエミ・メルラン、アデル・エネル、ルアン・バイラミ、バレリア・ゴリノ原題:Portrit de la jeune fille en feu (「燃ゆる若い女の肖像」)お薦め度「燃ゆる女の肖像」★★★☆(70%)字幕翻訳:横井和子
2021.05.15
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なんて映画だ!!超スペクタクル!!あまりにもすごすぎて、針が振り切った体重計のように計測できない。評価できない。過ぎたるは及ばざるがごとしというが、ここまで行き過ぎた設定、内容だとついていけない気もする。醍醐味、大音声、大撃破を狙ったんだろうけれど、すごすぎる。毒を含んだままの内容で終わってしまって、続編ももちろん作られているけれど、冒頭から終盤までクライマックス続きのこの作品が…すごいとしか言いようがない。2009年の作品だが、スペクタクル的には、行きつくところまで行きついている。これ以上の映像はあるのだろうか???圧倒されて、いいも悪いもわかりません(笑)Netflixにて2009年/アメリカ/122分/監督:スティーブン・ソマーズ原案:スチュアート・ビーティー、マイケル・B・ゴードン、スティーブン・ソマーズ脚本:スチュアート・ビーティー、デビッド・エリオット、ポール・ラベット出演:チャニング・テイタム、レイチェル・ニコルズ、マーロン・ウェイアンズ、シエナ・ミラー、レイ・パーク、イ・ビョンホン、デニス・クエイド、ジョセフ・ゴードン=レビット、クリストファー・エクルストン、アドウェール・アキノエ=アグバエ、アーノルド・ボスルー、ジョナサン・プライス、ブレンダン・フレイザー原題:G.I.Joe:The Rise of Cobra (「兵士のジョー:コブラの台頭」)お薦め度「G.I.ジョー」★★★★(80%)
2021.05.10
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育ての親である祖父が亡くなって一年、バースデイプレゼントであった祖父の計画を知り、メキシコへ旅立つメキシコ系アメリカ人の話。恋バナと思いきや、う~ん、恋バナは恋バナだったのかな。クライマックスからエンディングへの手紙の内容がいまひとつはっきりとしないだけに、消化不良というか…。恋? 友情? 恋? 友情? どちらであっても…。整った顔立ちの女優志望とアメリカで有望企業で働く青年。Netflixにて2020年/メキシコ/95分/監督:ジェラルド・ガティカ・ゴンザレス脚本:ジェラルド・ガティカ・ゴンザレス出演:ヘスス・サバラ、ヒメナ・ロモ、エクトル・ボニージャ、オフェリア・レイエス・ボッテロ、ベロニカ・カストロ、ホセ・カルロス・ルイス、ガブリエル・ナンシオ、ロサ・マリア・ビアンキ、エクトル・ボニーヤ、アンドレス・アルメイダ原題:Dime Cuando Tu (「いつ教えて」)英語題名:Tell Me When お薦め度「いつか君と」★★★(60%)
2021.05.09
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2008年の金融危機の始まりを描いた作品。リーマン・ショックのことだけれど、この作品の投資会社はリーマンではないようだ。それは結末まで見ればわかる。さて、冒頭に大量のリストラが始まる。その中に審査部ともいえる機密情報を扱っている上司がいたが、退社時に追いかけてきた部下にUSBを手渡し、”用心しろ”と告げる。この部下は、タフな一日を終えたとき、USBの中身を解析する。すると…。ケビン・スペイシー、ジェレミー・アイアンズ、デミ・ムーア、スタンリー・トウッチといった有名俳優が出演。豪華さのある作品となった。投資会社の資産内容については詳しく踏み込まず、住宅債権の損失ということでに債務超過危機を説明。この窮地をどう乗り切るか、見ものである。Amazonにて2011年/アメリカ/106分/監督:J・C・チャンダー脚本:J・C・チャンダー出演:ケビン・スペイシー、ポール・ベタニー、ジェレミー・アイアンズ、ザッカリー・クイント、サイモン・ベイカー、メアリー・マクドネル、デミ・ムーア、スタンリー・トウッチ原題:Margin Call(「追加保証金要請」)お薦め度「マージン・コール」★★★★(80%)
2021.05.09
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実話の持つ真実感。ドウェイン・ジョンソンがドウェイン・ジョンソン本人役で出ているのがいい!プロレスにかける夢、愛着、人生。プロレスを見て、やって、ファミリー・ビジネスとして生活してきた仲の良いファミリーが愛娘がアメリカのプロレス団体WWEへの加入を目指して渡米したことから、いろいろと軋轢や葛藤が生じた。その紆余曲折、そしてクライマックス。ボルテージが上がり、感動して泣いてしまった。いいなぁ、いいなぁ。いい作品だ。主人公ペイジとその家族のドキュメンタリーに感銘したドウェイン・ジョンソンがイギリスの映画会社と映画化したとのこと。Amazonにて2019年/アメリカ/108分/G監督:スティーブ・マーチャント脚本:スティーブ・マーチャント出演:フローレンス・ピュー、レナ・ヘディ、ニック・フロスト、ジャック・ロウデン、ビンス・ボーン、ドウェイン・ジョンソン原題:Fighting with My Family(「家族とともに闘う」)お薦め度「ファイティング・ファミリー」★★★★☆(90%)
2021.05.08
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スウェーデン最優秀犯罪小説賞・英国推理作家協会賞受賞作「三秒間の死角」が原作のクライム・アクション・ムービー。「ロボコップ」「スーサイド・スクワッド」のスウェーデン出身のジェエル・キナマンが主演。FBI捜査官に「リバディーン」「ゴーン・ガール」のイギリス出身のロザムンド・パイク。彼女の上司にクライブ・オーウェン。NYPDに「グランド・イリュージョン」「スーサイド・スクワッド」のコモン。ジョエル・キナマンの妻役に「ブレードランナー2049」で注目を浴びたアナ・デ・アルマス。FBIの情報屋となった前科者元軍人のピート・コズロー(ジョエル・キナマン)が麻薬取引の不首尾から戦略的に監獄に戻る。まわりは組織の息のかかった者たちによってガードされていたはずが…。決死の脱出を試みて…。派手な立ち回り、銃撃戦が幾度もあり、派手なクライマックス、そして…。緊張が続く展開に息を持つかせぬ切迫感。FBI内の展開で、楽しめない?作品になっているのかも。Netflixにて2019年/イギリス・アメリカ・カナダ/113分/G監督:アンドレア・ディ・ステファノ原作:アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレム脚本:マット・クック、ローワン・ジョフィ、アンドレア・ディ・ステファノ出演:ジョエル・キナマン、ロザムンド・パイク、コモン、アナ・デ・アルマス、クライブ・オーウェン原題:The Informer (「情報屋」)お薦め度「THE INFORMER 三秒間の死角」★★★★(80%)
2021.05.08
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しっかりとした含蓄のある作品を見たくて選んだ。しかるに、かったるい。窮屈な感じのする作品だ。真田広之が出演していることも知らず、彼の登場に期待したが、それほど重要な役どころではなかった。イアン・マッケラン演じるホームズが93歳という設定のせいか、あまりによぼよぼすぎて。退屈な感じに辛抱して最後まで見たけれど、綿密なる推理と構築はあるけれど、さりとて感心はしても感動するには及ばず。老いによる記憶障害を思い出させる作業となる作品であった。Netflixにて2015年/イギリス・アメリカ/104分/G監督:ビル・コンドン原作:ミッチ・カリン脚本:ジェフリー・ハッチャー出演:イアン・マッケラン、ローラ・リニー、マイロ・パーカー、ヒロユキ・サナダ(真田広之)、ハティ・モラハン、パトリック・ケネディ、ニコラス・ロウ原題:Mr.Holmes (「ホームズ氏」)お薦め度「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」★★★☆(70%)
2021.05.08
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幼馴染で親友の男女がローカルラジオのDJでパーソナリティーをしている。同じ番組に出ていて、いつ恋人を親に会わせるかというお題に、一か月は早すぎるだの、半年なら頃合いか遅いだの、かんかんがくがくの盛り上がり。盛り上がりすぎて、大みそかにそれぞれがそれぞれの恋人を親に紹介するラジオショーを行うことになった。さらに、盛り上がって全国ネットで放送することに。ところが…。恋人と長続きしない男の本心は…?先が予測出来ても、そのとおりになって嬉しく感動する私は、この手の作品が好きなんだなぁと思う(笑)評価も甘いかも。恋愛映画好きには見てほしい(笑)Netflixにて2020年/カナダ/87分/監督:マックス・マグワイア脚本:カーリー・スメイル出演:ナタリー・ホール、エヴァン・ウィリアムズ、アリソン・ブルックス、スティーブ・カミン、ピーター・マイケル・ディロン、ハンナ・ゴードン、スーザン・ハマン、エルドン・ハンター、ビクトリア・マリア原題:Midnight at the Magnolia (「密航者」)お薦め度「真夜中のマグノリアで」★★★★(80%)
2021.05.06
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このような展開、結末になるなんて。そもそも宇宙船に彼のような密航者がいるなんて、ありえない。そこを否定してしまうとこの映画はなくなってしまうから、その前提を無条件に受け入れるしかないけれど、誰かのために誰かが、という英雄的な行為もこの作品では効果をもたらさない。なぜこのようなことになったのか、なぜこれを映画にしようとしたのか、合点がいかないけれど、4人しか登場しない宇宙船物語は、ソーシャルディスタンスが必要な今時の作品なのかもしれない。Netflixにて2021年/ドイツ・アメリカ/116分/監督:ジョー・ペナ脚本:ジョー・ペナ、ライアン・モリソン出演:アナ・ケンドリックス、ダニエル・デイ・キム、シャミア・アンダーソン、トニ・コレット原題:Stowaway (「密航者」)お薦め度「密航者」★★★(60%)
2021.05.05
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心を鷲掴みにする、歌舞伎で見得を切るような、激情、芝居のしどころはほとんどない。淡々としているわけではなく、出来事はいくつも起こる。生死にかかわるようなこと、心にかかわることも起きるけれど、大事にはならない、しない。原作者:小竹正人を知らず、小説家なのかと思ったら、作詞家であり、LDH所属とのこと。小説「空に住む」は「空に住む~Living in your sky~」三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEとのセットで2013年6月1日に講談社からセット発売されたとのこと。青山真治監督を知らない、いや、名前しか知らない。フィルモグラフィを見ると一つも見た作品はなかった。それなので彼の作品はこれが初見となる。この作品が彼の作風なのか、それとも原作が持つ空気感なのか、わからない。飄々というものではないが、さらっとでもない不思議な空気がわたりゆく感じ。嫌ではないが、好きともいえない、微妙でもなく、表現が難しい感じ。主演・多部未華子は彼女らしく、多部未華子であり、小早川直実であった。彼女でなければ成しえない演技、というより空気感。適役といえよう。後輩同僚役の岸井ゆきのがいい。これも岸井がいいのか、役柄の妊婦がいいのか、よくわからないが、いい。叔父役の鶴見辰吾はちょい役とはいえ、彼らしく、叔父らしいし、叔父の妻役の美村里江はみごとに叔母役であった。美村の演技に感心した。これら自然な演技と思える中で秀逸だったのは時戸森則役の岩田剛典であった。人気スターの彼自身がそうであるかのようにスター俳優を演じている。惚れた腫れたは言わず、「嫌なの?」と聞く。無理強いしない付かず離れず、会いたいとも言わない。今時の表現なのか、それとも彼=時戸独特の、いやプレイボーイのなせる業なのか。あなたの思うようにしますよと思わせるのは嫌がられるはずがない。登場場面が少ない大森南朋、永瀬正敏、柄本明はぜいたくな配役だ。今時の作品と思える作品だった。Amazonにて2020年/日本/118分/G監督:青山真治原作:小竹正人脚本:青山真治、池田千尋出演:多部未華子、岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典、鶴見辰吾、岩下尚史、高橋洋、大森南朋、永瀬正敏、柄本明お薦め度「空に住む」★★★★(80%)【ネタバレ】くもって、蜘蛛?それとも、雲?蜘蛛なのかなぁ?主人公・小早川直実(多部未華子)を評して叔父(鶴見辰吾)が言う。蜘蛛、か。と、直実が思い込むような、その時。空の雲ということが判明。なぞかけのようなこともはっきりとさせてくれる、やさしい映画なのかな、と思った。
2021.05.05
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Twitterなどで一時評判になって見に行く人続出のような感じがして、世の中が映画館に見に行っていい雰囲気なら見に行っていたと思うが、題名しか知らなかったので、古代マヤ文明の謎を解く海底探査の話だとずっと思っていた。チラシを見れば一目瞭然なのに…。「海底47m」の続編である。人喰いサメなんか出てくると思っていなかったので、出てきたときには本当にびっくりした。で、認識した、この手の作品なんだと。全く知らなくてビックリ度マックスで、ヤバイ。ヤバかった。そして、心して見るも、クライマックスはいくつもあり、何度となくサメからの脱出撃は続く。極め付きはラスト、オー・マイ・ゴッド!!気の弱い人は見ないことです。姉役のコリーン・フォックスがジェイミー・フォックスの娘で、身勝手な友人役のシスティーン・スタローンがシルベスター・スタローンの娘だそう。2019年/イギリス・アメリカ/90分/G監督:ヨハネス・ロバーツ脚本:ヨハネス・ロバーツ、アーネスト・リエラ出演:ソフィー・ネリッセ、コリーヌ・フォックス、ブリアンヌ・チュー、システィーン・スタローン、ニア・ロング、ダビ・サントス、カイリン・サンボ、ブレック・バッシンジャー、ジョン・コーベット原題:47 Meters Down:Uncaged(「47メートル下:解放された」)お薦め度「海底47m 古代マヤの死の迷宮」★★★★(80%)
2021.05.04
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アマンダ・セイフライドが出演しているから見てみたが、救いのないドラマである。スリラーというか恐怖心をあおる意味では見るべき作品かもしれない。しかし、おどろおどろしい出来事は世俗的で人為的であり見えない恐怖ものではない。恐ろしい人物を恐ろしい人物として知らずに交流をすることは恐ろしいことだ。神秘的な作品ではあるが不明瞭なところもある。Netflixにて2021年/アメリカ/121分/監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ原作:エリザベス・ブランデージ脚本:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ出演:アマンダ・セイフライド、レイ・シーホーン、カレン・アレン、ジェームズ・ノートン、F・マーレイ・エイブラハム原題:Things Heard & Seen (「聞いたことと見たもの」)お薦め度「闇はささやく」★★★☆(80%)
2021.05.03
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”オストラ”とは”オーケストラ”の略語、新語かなと思ったが、そうではなく人の名前だった(笑)。ポーランドで歌手オーディションの審査員をしている歌手が会うことのなかった父親であること、その番組が出身地オーディションで田舎町にやってきた。オーディション番組に乗り込み、その後、勝ち続け、17歳の女子高生が一躍人気者に。彼女と父親の、そして母親の…。物語は意外な展開を見せるが、結末はこれでよかったのかなぁ。素敵に楽しめました。主人公を演じるのはポーランドのTHE VOICEに出場し、2位になったカタジナ・ソーツク(Kataezyna Sawczuk)1997年生まれ。Netflixにて2020年/ポーランド/118分/監督:アンナ・ヴィーツル=アイビー脚本:ピーター・ジャセック、ジュリア・カミンスカ、ヴォイチェフ・ネルコフスキ出演:ジュリア・カミンスカ、トマシュ・カローラク、エイドリアン・マジェフスキ、マリア・パクリニス、ミハル・ピプロフスキ、カタジナ・ソーツク、ヴォイチェフ・ソラーツ、マチェイ・ザコシエルニー、ウルスラ・ドゥジアック、クリス・イビス原題:Jak zostac gwiazda(「スターになる方法」)英語題名:Fierce(「敵意のある」)お薦め度「オストラ -歌声を届けて-」★★★★(80%)
2021.05.03
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タイムトラベラーものがこのところ多いように思う。といってもこれは10年前の作品なので、その時点で多かったかどうか。そして、30年後の未来からやってきたとなっているが、あと20年後の未来でこのようなタイムトラベルが行われるとは考えられない。ジョセフ・ゴードン=レビットの30年後がブルース・ウィリスと、二人は似ていない気がするが、ジョセフ・ゴードン=レビットに歳を取らせ、坊主頭にしたら似るのかもしれない。子役の恐ろしい演技に脱帽。エキセントリックで凶暴な役をよくぞこなせたと思う。30年後の未来から送られてきた人間を射殺するルーパー。そして、ルーパーをやめるときには30年後の自分自身を射殺しなければならないという掟。この掟に背くことで起こる悲劇。不思議な物語である。庇護すべき者と思っていた者が実は…。物語の先が読めない展開は観客を惹きつけ、くぎ付けにする。結末は意外なのかも。Amazonにて2012年/アメリカ/118分/PG12監督:ライアン・ジョンソン脚本:ライアン・ジョンソン出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント、ポール・ダノ、ノア・セガン、パイパー・ペラーボ、ジェフ・ダニエルズ原題:Looperお薦め度「LOOPER/ルーパー」★★★★(80%)
2021.05.02
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クライマックスのフレンチ・カンカンの始まりとともに、突然訪れる感動は何だろう。フレンチ・カンカン誕生の物語だか、主人公は初老の興行師。ダンスの上手い小娘を見つけてダンサーにスカウト。小娘と初老の色恋沙汰に青年、紳士に熟女が巻き込まれ、興行師の新しい女に惚れ込む意気込みと節操のなさは彼の強弁に圧倒され、そういうものなんだと思える。とはいえ、純粋な恋心をいくつも描き、一方エンタテイメントの楽しさを満喫させてくれる作品でこんな感動が味わえると思っていなかった。クライマックスのフレンチ・カンカンは縦横無尽で入り乱れ、真っ白い見せるパンツを余すことなく見せてくれて、アクロバットなダンスは圧巻であった。主人公の興行師ダングラアルにはフランスの名優ジャン・ギャバン。1904年生まれなので映画製作の1954年当時50歳。1934年、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の「白き処女地」に主演し一躍スターとなり、「望郷」「大いなる幻影」が有名。他に「現金に手を出すな」「ヘッドライト」「地下室のメロディ」「シシリアン」など多数出演。渋みと貫禄のある俳優であった。相手役小娘ダンサーのニニにはフランソワーズ・アルヌール。私は名前しか知らない女優である。1931年生まれだから撮影時23歳とはいえ、小娘という年齢ではない。1949年18歳でウィリー・ロジェ監督に見いだされて「漂流物」に主演、一躍フランス映画の若手スターとなる。そして高名な宣伝マンと結婚。日本では1952年おっぱい丸出しの女給士役の「禁断の木の実」で初お目見え。話題をさらい、大人気になったそうだ。出演作は「ヘッドライト」「パリジェンヌ」「ダイヤモンドに手を出すな」など多数。敵役ローラはマリア・フェッリクス。名前も知らない女優である。ググると1914年生まれ、当時40歳。脂の乗り切った美女という年頃だったかも。長身で美しく、まさしく女優らしい。メキシコ出身でメキシコ映画黄金時代(1930年代-1950年代)を象徴するひとりだそうだ。出演作多数。またシャンソン歌手がパタシュウ、アンドレ・クラヴォ、ジャン・レーモン、エディット・ピアフらが出演し、盛り立てている。監督はジャン・ルノワール。印象派画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男で妻を主演にした「カトリーヌ」で初監督。「女優ナナ」「どん底」「大いなる幻影」「河」など多数監督。Amazonにて1954年/フランス/103分/監督:ジャン・ルノワール原案:アンドレ・ポール・アントワーヌ脚色:ジャン・ルノワール出演:ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、マリア・フェッリクス、フィリップ・クレイ、ミシェル・ピコリ、ジャンニ・エスポジト、ジャン・ロジェ・コーシモン、ガストン・ガバロシェ、ジャン・パレデス、バランティーヌ・テシエ、ガストン・モド、ピエール・オラフ、ジャン=マルク・テンベール、ジャック・ジュアノー、ドラ・ドル、アニーク・モリス、ミシェル・フィリップ、マックス・ダルバン、フランス・ローシェ、アンナ・アメンドラ、パタシュー、アンドレ・クラヴォ、ジャン・レーモン、エディット・ピアフ原題:French Cancan(「フランスのカンカン」)お薦め度「フレンチ・カンカン」★★★★(80%)
2021.05.02
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佐藤健の剣客役。2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』で人斬り以蔵の異名を持つ岡田以蔵を演じ、線は細いが剣の達人、人を斬ることに長けた武士であることに評判をよんだこと記憶している。経歴を見ると、『仮面ライダー電王』に主演しているので、アクションに関しては培ってきたものがあったのだろう。NHK大河ドラマの評判にて剣心役を得たものと思える。当時、独身であった共演者の武井咲、蒼井優、青木崇高らが結婚していることを思うと佐藤健だけが独身なのは気になるが、余計なお世話だろう(笑)ドラマは”今から140年前の…”と書き出しで始まるが、映画公開から10年たっているので、”150年前の”と読み替えなくてはならない。そういう意味では何年前と記さないほうが良いのかもしれない。奇怪な用心棒たちの須藤元気、綾野剛、吉川晃司が独特な雰囲気をまとっている。とても良かったと思う。物語はあるだろうけれど、武闘があまりに多く、激しく、多彩で、それだけに圧倒される。死闘となった剣心(佐藤健)と刃衛(吉川晃司)の果し合いはある意味物語本筋からは外れてしまっているが、ここまでくればどうでもよく一進一退の攻防に見入ってしまう。アクションとしての見せ場は十二分。剣を握る後悔、葛藤を抱える姿もいい。しかし、本当に人を殺傷する気がないのなら”逆刃刀”でなく木刀、模造刀でいいのではないかと思えたので、いまひとつ踏みこんだ理由がいるのかもしれない。金曜ロードショーを録画にて鑑賞2012年/日本/134分/G監督:大友啓史原作:和月伸宏脚本:藤井清美、大友啓史出演:佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、綾野剛、須藤元気、田中偉登、奥田瑛二、江口洋介、香川照之 お薦め度「るろうに剣心」★★★★(80%)
2021.05.02
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予想外の展開、予想外の結末に驚いたが、ペテン師の話であるので「スティング」を思い出したが、「スティング」ほどの痛快さや爽快さはない。腑に落ちる納得感もやられてしまった(完敗してしまった)という思いもない。ユニークな話ではあるが、1988年の映画「ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ」という作品のリメイクということで、この作品を知らないほどなので推して知るべしかもしれない。とはいえ、スレンダーと太っちょが金を目当てに、はては異性を目当てに競争しあうのは見ものなのかも。Amazonにて2019年/アメリカ/93分/監督:クリス・アディソン原案:スタンリー・シャピロ、ポール・ヘニング、ジャック・シェイファー脚本:スタンリー・シャピロ、ポール・ヘニング、デイル・ローナー、ジャック・シェイファー出演:アン・ハサウェイ、レベル・ウィルソン、アレックス・シャープ、ディーン・ノリス原題:The Hustle (「詐欺」)お薦め度「ハッスル」★★★☆(70%)
2021.05.01
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いいねぇ、サミュエル・L・ジャクソン。タイトルロールはライアン・レイノルズだが、能天気なタフガイ・スナイパーは見ている気分をアゲアゲにしてくれて、存分に演じてくれた。ライアンとがっぷり四つに組んだ二人の逃避行ならぬ裁判所へ向かう行程は見どころ十分。弥次喜多珍道中みたいな楽しさでカー・チェイスも銃撃戦も大爆発も徹底的に見せてくれたのが痛快であった。無敵で不死身のスナイパーの証人とそのボディガード。対するベラルーシの前大統領の無尽蔵の戦闘員たち。すごすぎる追跡と銃撃戦。クライマックスの大爆発、炎上、スペクタクルが半端ない。サルマ・ハエックは出番少なく、もったいない気がしたが、十二分にその役柄を演じ、元大統領役のゲイリー・オールドマンはいうことなしの演じっぷりだ。元恋人役のエロディ・ユンが見た目にお色気が足りない気がするが、彼女に気を持っていかれない分、アクションを楽しめたと思えば、それでよかったのかも。パワフルなアクション映画も作れるネットフリックス、恐るべし。Netflixにて2017年/アメリカ/118分/監督:パトリック・ヒューズ脚本:トム・オコナー出演:ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン、ゲイリー・オールドマン、サルマ・ハエック、エロディ・ユン、ヨアキム・デ・アルメイダ、カースティ・ミッチェル、リチャード・E・グラント原題:The Hitman's Bodyguard(「ヒットマン(殺し屋)の用心棒」) お薦め度「ヒットマンズ・ボディガード」★★★★(80%)
2021.05.01
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NHK BSシネマで放送される映画の中からおすすめ作品を紹介します。「ベン・ハー」2021年5月3日(月)午後1時00分~4時37分アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞、劇映画音楽賞、音響賞、視覚効果賞の11部門を受賞。必見の歴史絵巻です。ぜひとも映画館で見るべき大作だけれども、連休だから見ることのできる長編でもある。ハリウッドで観光客がほとんど訪れない小さな映画博物館で撮影に使われた戦車(馬車)を見て、ローマで戦車競走のロケ地を見たことは幸運だった。お薦め度★★★★☆(90%)「大脱走」2021年5月5日(水)午後1時00分~3時53分何度となく、テレビでは見ているオールスター・キャストの大作。第二次世界大戦下、ドイツ捕虜収容所からの集団脱走を描いた作品。オートバイのマックィーン、かっこいい!お薦め度★★★★☆(90%)「オーシャンズ8」2021年5月10日(月)午後9時00分~10時51分大ヒットの「オーシャンズ11」の女性版。サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム・カーター、ダコタ・ファニングらスター・キャストで華々しく楽しませてくれる。予想外の展開に喜々と微笑まずにはいられない。2018年8月19日に映画館にて鑑賞「オーシャンズ8」お薦め度★★★☆(70%)「わが谷は緑なりき」2021年5月13日(木)午後1時00分~3時00分アカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞、美術賞、撮影賞を受賞。遠い昔、名画座で見た感動が忘れられない。1986年10月20日に大毎地下劇場にて鑑賞映画.COM ALL TIME BEST「わが谷は緑なりき」お薦め度★★★★★(100%)「恋人たちの予感」2021年5月18日(火)午後1時00分~2時37分メグ・ライアンを一躍スターにした作品、私も彼女のファンになりました。男と女の友情は成り立つのか、はたして…。1990年1月6日映画館にて鑑賞。お薦め度★★★★(75%)他にも「エデンの東」「サイコ」「老人と海」「ラストエンペラー」など見るべき作品が目白押しだが、割愛して上記5作品を押す。
2021.05.01
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