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最後に、「ワイルダーvsフューリーⅡ」の感想を追筆しました。2019年末の、二大・再戦。ワイルダー・ジョシュア・ルイス・フューリー・オルティス……最後に生き残るのは誰だ⁉★アンソニー・ジョシュア(英)vsウラジミール・クリチコ(ウクライナ)(2017年4月)――。両者のファイトマネーは、最低保障が約22億円ずつ。入場料収入は36億。英国における、PPV(有料放送)の記録更新も確実視されています。今までの最高記録は、メイウエザーvsパッキャオの115万件。2位はメイウエザーvsリッキー・ハットン(英国)。ちなみに米国の最高記録は、メイウエザーvsパッキャオの440万件×100ドル。その他、各国のテレビ放映料やグッズ売り上げなど。ヘビー級・新旧対決にして最強決戦は、早くも今年の年間最高試合を思わせる内容でした。三団体王者として長期政権時代のクリチコは、正統なボクシングを駆使し盤石な強さを発揮していながら、ファンや関係者からは「退屈なボクシング」と揶揄(やゆ)されて必ずしも高評価を受けていたわけではありませんでした。主戦場のドイツでは絶大な人気がありましたが、ボクシングの発祥地・英国ではテレビ放映されず本場・米国進出も失敗。(報酬も1試合、10億程度)しかし、ジョシュア戦ではアグレッシブ(攻撃的)な戦法を見せ、リ・マッチ(リターンマッチ=再戦)が期待されます。意外だったのは、序盤でクリチコが精神的に押していたことです。やはり、長きに亘って世界タイトルを防衛し続けた実績はだてではなかった。5Rに最初のダウンをクリチコが期すものの、6Rにはダウンを取り返し、ややクリチコペースで試合展開が進みながら、10R終了間際、互いの右がヒット。わずかにクリチコのほうが先に当たったけれど、ほとんど相打ちでどちらがダウンしてもおかしくなかった。ジョシュアの首が一瞬、激しく振れたけれど、それでも両方が何事もなかったように立っているのが不思議なくらい。そして、11R開始直後に(勝負を仕掛けた)ジョシュアが、右ストレートをヒットさせて形勢逆転。二度ダウンさせて追い込み、レフェリーストップでジョシュアのTKO勝ち。それでも試合後のクリチコの表情は清々しかった。「俺はまだできるし、今度は勝てる」と思ったように見えました。 しかし、伸び盛りのジョシュアは次はさらに、その上をいくことが予想されます。ちなみに、ジョシュアは高校生時代、100メートルを11秒切ったらしい。次戦の相手として解説者席に陣取っていたワイルダー(米国:38戦・全勝37KO)との三つ巴は、ヘビー級の新・戦国時代を予感させます。(クリチコが引退しなかった場合の話ですが)ワイルダーは強打のパンチを振り回し、「一発当てれば全ては終わる」といったパンチャー・タイプ。ジョシュア、クリチコのどちらと戦っても乱打戦が予想されます。実現すれば、報酬が破格のスーパー・ファイトです。9万人の大観衆、HBOはLIVEで、翌日にSHOW-TIMEがゴールデンタイム(米国二大局が放送)。やはりボクシングの主役たるべきヘビー級が活性化しないと、ボクシング界全体が盛り上がらないのではないでしょうか。『アメブロ』では写真解説入りで紹介しています。2018年3月3日(日本時間4日)、WBC王者・ワイルダー(米国:39勝38KO)vs元WBA暫定王者のオルティス(キューバ:27勝23KO)の、無敗対決が決定。勝者がWBA・IBF王者のジョシュア(英国)との激突となれば、スーパー・ファイトが期待されるでしょう。超スーパー・ファイトに昇格するには、やはりワイルダーが勝つこと。ワイルダーvsオルティスは昨年11月にも対戦が予定されていましたが、オルティスの禁止薬物・陽性反応で試合は中止に。オルティスは持病(高血圧)の治療であることを主張するも受け入れられなかった。しかし、再び対戦が決まったことで、今後のヘビー級戦線は断然面白くなりそうです。オルティスの利点は、サウスポーであることとショート・パンチが上手い技巧派であること。予想はズバリ、オルティスの左ショート・アッパーでワイルダーがグラつきダウン寸前まで追い込まれるもワイルダーの強打が爆発! その後、ワイルダーの逆転KO勝ち!!(腰高のワイルダーであるゆえに、打たれたときの耐久力とバランスに一抹の不安があります)昨年11月、唯一の判定勝利となったスタイバーンに対し、初回KOで6度目の防衛を果たしたワイルダーは乗りに乗っています。ただ、それが油断にならなければ良いのですが……。ワイルダーのボクシングは強打を振り回し、「一発を当てて試合を終わらせる」といった魅力的なスタイル(戦術)です。 今後、《ワイルダーvsジョシュア》の「米英対決」が国の名誉を懸けて、全世界のボクシングファンのみならず注目される世紀の決戦となるでしょう。★3月4日、ワイルダーvsオルティス……結果は、ワイルダーの10RKO勝ち。序盤は、ガードを堅めながら圧力をかけるオルティスに対し、警戒するワイルダーはスィング気味の大振りパンチを避け、普段よりコンパクトな右ストレートや上下・左右のステップで相手を見定める展開が続いた。KO率97%のワイルダーだが、思い切ったフルスイングで自ら攻撃を仕掛けるのではなく、相手のミスを待っていたようだった。しかし、アマチュア時代の戦績:343勝19敗のキャリアを持つオルティスは、攻防兼備でなかなか隙を見せない。元々、カウンターパンチャーのオルティスはプレッシャーをかけながら相手の出方を見て、それを狙っていた。時おり、ワイルダーのワイルドな強振パンチで観衆が沸き上がる。お互いが、相手のカウンターに危機を感じているようだった。ポイントでは、ややオルティスが有利か。しかし第5ラウンド、互いに決め手を欠きブーイングが起き始めたころのラウンド終了間際、右ストレート2発でワイルダーがダウンを奪う。6R:精神的に焦りがあるオルティスと優位なワイルダーの、激しい打ち合い・パンチの交換で大歓声の場内。7R:残り43秒、双方のパンチが相打ち! 先に当てたのはワイルダーだったが、オルティスの右フックでワイルダーがぐらつき、オルティスが攻め続ける。絶体絶命のワイルダーはクリンチで逃れながら、何とかラウンドを凌いだ。採点は10対8。8R:攻勢を続けるオルティスだが、打ち疲れてスタミナが切れかかるも、ワイルダーは攻めることができない。9R:少しづつ体力を持ち直したワイルダーは、終盤右をヒットさせる。オルティスの左と相打ちになるも、今度はワイルダーの右が勝った。ダウンはなかったものの、ワイルダーが有利のラウンド。ゴングと同時のオルティスのパンチに反応した、ワイルダーのパンチはあきらかにゴング後の反則。10R:1分過ぎ、オルティスのパンチを受けて下がりながらも、ワイルダーはカウンターを放ちつつ、ロープまで後ずさり……。しかしロープを背にしたワイルダーは、ロープの反動を使うように突進して、右の連打からオルティスを放り投げた。膝をつくオルティスだが、これはパンチによるものではないためにレフェリーはそのまま試合再開。立ち上がったオルティスだがダメージは濃厚で、ワイルダーの左右のビッグパンチ5連打でダウン!立ち上がったオルティスに襲い掛かったワイルダーの、強烈な右アッパーでTHE・END。しかし、負けたオルティスも決して商品価値が暴落したわけではない。本人も語っているように、7Rで勝てる可能性もあった。(もう少し時間があれば)オルティスがカムバックできれば、『ジョシュアvsオルティス』も期待できます。次に4月1日、WBA・IBF王者のジョシュアvsWBO王者のパーカーの統一戦、順当にいけばジョシュアの勝ち。そうなれば、年末には『ワイルダーvsジョシュア』の米英対決!!★4月1日(日本時間)《IBF&WBA王者》ジョシュアvs《WBO王者》パーカー。会場はイギリスのカーディフ(7万8千人)……お互い決め手に欠き、ダウンがないまま試合は判定へ。118対110が2人、119対109が1人。ジョシュアは21戦目にして初めての判定勝利となりました。序盤からガードを堅めて前に出るジョシュアと、圧力に押されながらロープを背負うパーカーの実力差は明白だったのですが、強引に倒しにかかると一発をもらうリスクがあるので、ジョシュアは最後まで無理をしないボクシングに徹しました。それは、パーカーが予想以上にパンチ力があって、タフだったことも関係しているでしょう。ワイルダー戦に向け、ジョシュアは万が一にも負けは許されません。負けてしまえば全てがご破算で、その後でジョシュアが数年かけてワイルダー戦までこぎつけても、報酬(ファイトマネー)の配分などで有利に交渉できません。というのも、観客動員力ではワイルダーはジョシュアには到底及ばないからです。つまり報酬の取り分は、五分五分ではなく、ジョシュアが有利。やはりジョシュアにとってもボクシングファンにとっても、両者が無敗王者での統一戦ができる今が、最大のイベント・チャンスなのです。そして、この試合を制した方がアリ、フォアマン、ホームズ、タイソン、ルイス、クリチコ兄弟……という、最強の系譜を受け継ぐことになります。★「史上最強のヘビー級ボクサーは?(後編)」で私が予想した通り、タイソン・フューリー(英)がカムバック!(ビッグマネー&世界的ヒーローへのチャンスがあってそれを獲得できる資質を持っているフューリーが、このまま終わるはずがない)彼は薬などで堕落した生活を清算して、もう一度立ち上がろうとしている……ということでしょう。2015年11月、WBA・IBF・WBO統一王者だったウラジミール・クリチコを判定で破って以来、休養していたフューリーが、18年6月9日に4R終了時TKOで勝利。復帰2戦目は8月、判定勝利。「ジョシュアvsワイルダー」が難航している現在、《第3の大巨人(206センチ)》として今後、順調にカムバック路線を突き進めば、来年の末頃にはタイトル挑戦にこぎつけるでしょう。ジョシュアは9月に、ポペトキン(ロシア)と指名試合の予定。ジョシュアとワイルダーによる「ヘビー級・最終決戦(統一戦)」ができないのは、米国ではまだ二人はビッグ・ネームとは言えないからで、ビッグ・マネーが動くには、もう少しキャリアを積む必要があるようです。★18年12月2日、試合前に更新。まだ、米国ではスーパー・スターとは言えないWBC世界ヘビー級王者・ワイルダー(40戦全勝39KO)にビッグチャンス到来!!201センチ・96,5キロ「デオンテイ・ワイルダー(33才・米国)」対、206センチ・116,3キロ「タイソン・フューリー(30才・英国)」というビッグ対決で、ヘビー級・無敗対決というビッグマッチ。(ロサンゼルス開催)フューリーは2015年11月、ウラジミール・クリチコ(WBA防衛8度・IBF防衛18・WBO防衛14)の王朝政権に終止符を打った後、コカインや躁うつ病など私生活の乱れから2年7ヶ月のブランクを作ってしまった。カムバックして2連勝後(29戦全勝16KO)、WBC王者のワイルダーに挑む。しかし、2戦では時期尚早。彼の武器であるスピードはあるものの、まだ体には弛みが目立ちます。フューリーはこの試合に向けて仕上げてくるでしょうが、ワイルダーが中盤から終盤にKO勝ちすると予想します。(私は「来年の末にフューリーはタイトル戦にこぎつける」と前述しました)そして来年は、ヘビー級・真の世界一を決める、アンソニー・ジョシュア(3団体王者・英国)との《米英対決》が世界中を巻き込み、報酬はそれぞれが100億を超す超スーパー・ファイトが実現するでしょう。ジョシュアは、9万人収容のサッカースタジアムのチケットを1時間で完売させる英国のスーパー・スター。仮にフューリーが勝てば、英国人同士のボクシング最強決戦になり、今ボクシングが一番熱い英国でのスーパー・ファイトとなります。★試合後、更新。予想が外れました……。「KO必死」と期待される試合は、時としてお互いが警戒したり過剰なクリンチやカウンターを狙いすぎて派手な打ち合いにならず、凡戦に終わったり判定までズレ込むことがあったりします。しかし、『ワイルダーvsフューリー』は《引分け》だったものの、(今年の)年間最高試合と言われた『ワイルダーvsオルティス』(3月ニューヨーク)にも引けを取らない好試合だった。1Rからヘビー級らしい迫力の打ち合いを見せ、9Rと12Rにダウンを奪ったワイルダーが印象は良かったですが、各ラウンド、スピードで上回るフューリーがポイントを抑えた結果の判定。しかし、試合後に約束した再戦が実現したらフューリーが有利です。12Rのダウン後、失神に近いダメージから立ち上がったフューリーが再開後に見せた回復力の速さは、解説者も驚くほど。それどころか、その後に見せたフューリーの右カウンターでワイルダーがグラつき、試合終了後の両者の表情は、ワイルダーがダメージがあったように感じられました。「あの俺のパンチを食らって立ち上がって、さらに反撃しやがった」と、ワイルダーはショックを受けたようだった。この試合を見る限りではパンチに対する耐久力という点で、フューリーが上回っていると思われます。しかもフューリーは復帰後に2戦しかしていなかったため、次の試合はそういう意味でもフューリーの優位性が考えられます。★ボクシング史上、最大の番狂わせの一つ(パッキャオ談)WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者で、現在ヘビー級最強の一角「アンソニー・ジョシュア」(29歳:22勝21KO無敗)とWBO6位「アンディ・ルイス」(29歳:31勝21KO1敗)が、日本時間6月2日(ニューヨーク・MSG)で対戦した。当初は挑戦者だった世界2位のミラーが薬物検査で失格のため代打で出場したルイスだったが、米国進出して知名度を上げようとするジョシュアの敵ではないと思われていた。(ワイルダー戦をさらに盛り上げ《世紀の一戦》にしようというジョシュア陣営の思惑)しかもルイスは、「12R動けるのか!?」というアンコ型の白人(メキシコ系の米国人)。しかし試合が始まると、上体やフットワークが柔軟な動きのルイスは、ボクシングも上手い。(世界ランカーなので当然ですが)ジョシュアの右ストレートに右ストレートを合わせるタイミングや、頭を低くしてのボディジャブを打つジョシュアに左フックを合わせるなど、反応の速さを感じさせる。試合経過とともに、ジョシュア楽勝のムードは払拭されていった3R、(開始40秒で)ジョシュアは右アッパーから左フックの連打でダウンを奪う。「やはりここまでか?」と、倒しにかかるジョシュアとルイスが打ち合い始めたと思ったら、ルイスの左フックでジョシュアがグラつき、その後の連打(最後は右のフックが頭頂部)で、今度はジョシュアがダウン!!(この倒し合いが、さすがヘビー級のだいご味)残りの(3R)1分半は、明らかにジョシュアがダメージ濃厚。やや口を開けているようなジョシュアは、少し息切れとも見える。(おそらくは、油断が練習量にも表れているのか?)しかもルイスの勢いは止まらず、ラウンド終了間際に再びジョシュアはダウン。これはパンチというよりその直前の連打が効いていて、押し倒された印象。立ち上がったジョシュアだが、コーナーに戻る足元はフラフラとまではいかないが覚束(おぼつか)ない様子。4,5,6Rは、これといった動きはないが、198センチのジョシュアは10センチ低くやや前かがみに出てくるルイスが、やり辛そうだ。そして7R開始20秒、ルイスのビッグパンチ(右フック)が頭部に炸裂し、その後の10連打でジョシュアはダウン。(やや前に引き倒された格好)すぐに立ち上がるも、3連打を浴びてまたしてもダウン。再び立ち上がったジョシュアだが、レフェリーはストップした。ジョシュアは抗議するが、鼻血を出した彼からは精彩が感じられない。見事、戴冠したルイスは、メキシコ系の初のヘビー級王者となった。ダイレクト・リマッチが11月か12月に予定されているが、よほどルイスを研究して臨まないと厳しいかもしれない。おそらくジョシュアにとって、ルイスは鬼門で相性が悪いように見える。もし、再戦でも勝てないようだとワイルダーとの米英対決(スーパーファイト)もなくなるし、そうなれば(ジョシュアと)同じ英国人のフューリーが台頭して来春には「ワイルダーvsフューリー」の再戦か? 【ヘビー級の現在(10・22)】 わずか一撃で観るものすべてに感動と興奮を与える《ヘビー級》❢❢現WBAスーパー・IBF・WBO王者アンディ・ルイス(33勝22KO1敗)当初、予定していた挑戦者がドーピング検査で黒だったため、急遽ルイスが代役として挑戦。そして番狂わせでジョシュアから奪取。 ワイルダー(41勝40KO1分け) ジョシュア(22勝21KO1敗) フューリー(27勝19KO1分け)★11月23日、ワイルダーは、元WBA暫定王者「ルイス・オルティス」(31勝26KO1敗2無効試合)と再戦。2018年3月の初戦では、ワイルダーが10RKOで勝ったものの、それまではダウン寸前に追い込まれるシーンがあったりと苦戦した。(勝者がWBC王者として、フューリーと?)★12月7日、ジョシュアvsルイスの再戦。~ジョー小泉のウィークリー・BOXING~11月20日の記事(スポーツ報知)から一部紹介させていただきます。(ワイルダーvsオルティスは)因縁の再戦であり、昨年3月の初戦では攻守逆転につぐ逆転の末、王者が10回TKOで命拾いした。「こんな難敵と再戦するのはチャンピオンの義務からだ。最強を証明し続けねばならない」と、身長201センチのワイルダー(41勝40KO1分)は燃えている。一方、アマ349勝19敗の経験を持つサウスポーの怪物挑戦者は、「再戦の機会に感謝する。初戦のミスは繰り返さない。今度勝つのは自分だ」と豪語する。初戦で、オルティスは7回に王者をKO寸前に追い込んだが、詰め切れず10回に2度のダウンを食い、TKO負けした。9回終了までジャッジ3者とも1点差の接戦だった。ワイルダーは力で圧倒、テクニックではオルティス(31勝26KO1敗)のほうが上で、サウスポーの連打は今回も王者を苦しめるだろう。ヘビー級は戦国時代で、5強がトップで競合する。残り3強はWBC以外の3冠王者アンディ・ルイス(33勝22KO1敗)を筆頭に、そのルイスに番狂わせの敗北を喫した前王者で五輪覇者でもあるアンソニー・ジョシュア(22勝21KO1敗)、ワイルダーと引分けたタイソン・フューリー(28勝20KO1分け)だ。ワイルダーは身長206センチの変則スピードスターのフューリーと来年2月に再戦を計画している。5強全員「ハイリスク・ハイリターン」のサバイバル戦に突入する。最後に生き残るのは誰か?★ワイルダーは一度、KOできずに判定まで長引いた勝利がありましたが、そのスタイバーンを再戦で1RKOしました。今度の再戦も、ワイルダーが学習能力を発揮して短期決戦でKOできれば、さらに評価はアップするでしょう。しかし、オルティスもサウスポーの元王者で技巧派です。アッパーなどのショートパンチも上手い。大振りになりがちなワイルダーのビッグパンチにショートで対抗できれば、結果は分かりません。12月の、ジョシュアvsルイスのダイレクト・リマッチも興味深いですが、個人的には再戦もいいけど、たとえばワイルダーvsジョシュア、フューリーvsオルティス、オルティスvsルイスといった初対決を観たい。やはり、これら5強で《総当り戦》をやってほしい。★ジョシュアvsルイスの再戦(12月8日)初戦(6月2日)は、当初の挑戦者だったジャレル・ミラーが薬物検査で失格。(一か月前に)代打として決まったのがアンディ・ルイス(33戦32勝21KO1敗)だった。が、ジョシュアが判定勝ちしたパーカーに(ルイスは)判定負けを喫していて、さらにアンコ型のために油断もあったに違いない。(ルイスの判定負けといっても2-0の僅差だし、それからジョシュア対策でスタイルや戦術を変えたとしたら、また違った選手になることは充分に想像できる)ジョシュアは198センチ・リーチ208センチ・121キロ。ルイスは188センチ・リーチ188センチ・121キロ。……しかし試合が決まったら、ルイスはスピードがあってテクニックもあった。何よりジョシュア相手に臆せずに打ち合うだけのハートの強さも兼ね備えている。日本におけるボクシング評論家の第一人者・ジョー小泉さんは、「ジョシュアはオリンピック金メダリストだけれど、ルイスもアマチュア歴105勝5敗だし、スピードもある。体型に誤魔化されたら下手をしたら返り討ち。ジョシュアはサイドからの攻撃に弱いので、ルイスはまたそれを狙ってくる」元バンタム級(最強)王者・山中さんによると、「ジョシュアはルイスの動きに反応できていなくて、やりづらい部分があると感じた。相性としては良くない。再戦もジョシュア不利」かつてレノックス・ルイスも、オリバー・マッコールやハシム・ラクマンに一発KO負けの苦杯を舐めたが、再戦で段違いの実力差を見せつけて圧勝している。次のダイレクト・リマッチは、本当の意味でジョシュアの真価が問われる。おそらくジョシュアにとってアンディ・ルイスは天敵であろう。それはルイスのような変則的なボクシングは対応が難しいし、その適応能力も試されるからだ。(個人的には20センチのリーチ差を活かしてアウトボックスに徹するか、むやみな打ち合いは避けるのが妥当。しかし、それではファンは納得しないでしょうが、とにかく勝利に徹することができるか? が、一つの選択肢)これは他の王者たちにもいえる。つまり、これでジョシュアが連敗するようなら、今後のヘビー級戦線はルイスがトップに躍り出る可能性が大だ。あのスタイルは、ワイルダーにも通用するかもしれない。だが、フューリーに対してはどうか? 興味は尽きない。少なくとも年末の2大リマッチが、来年以降のヘビー級を占うターニング・ポイントになることだけは間違いない。★11月30日、追筆。《ワイルダーvsルイス・オルティスⅡ》ワイルダーは7R、右ストレートの一発でオルティスにとどめを刺しました。それまではオルティスがほとんどのラウンドをポイントアウトして、このまま判定までいけばオルティスの勝ちで、後半に入ると、KOしなければワイルダーは負ける……という結果が脳裏をかすめていた矢先、やはりワイルダーは一発の怖さと凄さを見せつけた。そのタイミングを計るのに7Rの時間を有したということだろう。というのも、ワイルダーはオルティスのパンチを警戒しながらも右を当てるタイミングを狙っていた。片やオルティスもワイルダーの右を食わないようにサウスポーの利点をいかしたボクシングをしていたし、ワイルダーはやりづらそうだった。それはオルティスが距離をとって、左右に動いたりしてタイミングを外していたからです。しかし、ワイルダーは右の強打を打ち込んでオルティスにプレッシャーをかければ優位に立てたのに、それができないくらいにオルティスの圧力を感じていたようだった。それでもオルティスのガードをくぐって、右の一発で逆転KO。次に控える因縁の再戦PARTⅡ、12月8日のジョシュアvsアンディ・ルイス。改めてジョシュアの最高の一戦、クリチコ戦を観てみると、ジョシュアはクリチコの右をカウンターでテンプルに食らっても倒れなかった。それでもルイスの左右からのフック気味のパンチで効いてしまったのは、横からのパンチが弱いというよりは、やはり油断が練習量や走り込みと重なったために脚の踏ん張りが利かなかったのではないか?従って再戦は、ジョシュアのKO勝ちを予想します。たしかにルイスはジョシュアにとって相性の悪い相手かもしれませんが、今度はルイスを研究して同じ轍は踏まないでしょう。そうなると、来年の2月に再戦PARTⅢ(ワイルダーvsフューリー)の勝者vsジョシュア⁉2月23日(日本時間)『ワイルダーvsフューリーⅡ』現在のヘビー級・最強決戦といえる再戦は、判定ならばフューリーが大差で勝利、KOならワイルダーという見方が一般的ではないでしょうか?ヘビー級ながら左右のスイッチ・ヒッターという器用で柔軟なフューリー(206センチ)は、スピードもありワイルダーを翻弄するでしょう。しかし、ワイルダーも再戦に強いという一面を持っています。つまり学習能力が高い。さて、この二人がどんな闘いを見せるのか?個人的には、ワイルダーの後半KO勝ちを予想します。それは、いくらフューリーがスピードがあって技巧派といっても、12Rの間に一発も右を食らわないのは難しいと思うからです。初戦では二度めのダウンの際、フューリーは痛烈に倒れたにもかかわらず、ケロッと立ち上がり反撃して引き分けに持ち込みました。片やワイルダーは、もしダウンしたら立ち直るのは難しいかな? と……。それでも一発のパンチ力に勝るワイルダーが倒し切る❢❢❢❓3月2日ーー。まさか、ここまで差が開いた結果になるとは。今後、ラバーマッチ(第三戦)が組まれることはあるでしょうか?2015年11月のクリチコ戦を最後に引退して2年7ヶ月のブランクを作ったフューリーが、たった二戦した後、ワイルダーに初挑戦したものの引き分け。そして今回のリ・マッチ(第二戦)は、引き分け後に、二戦しての再挑戦でした。つまり消化試合が多くなった分、カンが戻ったことも勝因の一つではないでしょうか?フューリーはワイルダーを後ろに下がらせて(ワイルダーが右パンチを打ちやすい)距離を作らせなかった。また、それだけの圧力がフューリーにはあった。そしてフットワークも軽いし、動きにも無駄がなかった。終わってみれば一方的な展開。両者の最低保障が40億円ずつというビッグマッチとは、内容的にはならなかったのが残念だった。ワイルダーのこれからの世界戦線は、カムバックして勝利を収めながらフューリーやジョシュアの試合動向に左右されることになるでしょう。ジョシュアとの初対決か? フューリーとの第三戦か?それとも、京太郎選手にKO勝ちした英国のホープ「ダニエル・デュポア」(14戦全勝13KO)と相まみえるのか?三人とも英国というのが凄い。
2017年04月30日
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「弱い犬ほどよく吠える」北が、どこまで本気なのか?というより、いくらなんでも歴然とした力の差は承知しているだろう?と思いたいですが、万が一にでもカン違いしているとするならば、イクところまでイッてしまう可能性はあります。北は米国を本気で怒らせない程度に騒ぎ立てながら、世界から孤立しつつも、原爆小型化(ミサイルの弾頭に装備)の研究を推し進め、やがてそれは米国本土まで到達するだけの技術を武器に「ならず者・国家」として発言力や影響力を強めたい。としているのでしょうか?(北が)世界から孤立とはいえ、国連加盟が192ヶ国のうち、166ヶ国とは国交があります。そういえば太平洋戦争のときも追い詰められた日本が暴発した結果、戦争に突入、原爆二発を被弾する結末に……。しかし憂慮すべきは、北も原爆を所有しているという点です。最悪、日本にも原爆やサリンを弾頭に積んだミサイルが着弾することにもなりかねない。こうなったら、ピンポイントで原爆やミサイルの発射台を先制攻撃したほうがいいのでは?とさえ思えます。現状の口喧嘩から、フライング的に先にどちらかが仕掛けて、本格的な戦争になれば、拉致被害者にも身の危険が及びます。この期に及んでも、北は「戦争になれば、武器を扱う人間の精神力・気合いが勝敗を決める」といった発想で、空手のような試割や実践組手の訓練をしている。これはもうギャグ漫画のレベルですが、彼らは本気。溝口敦氏の連載コラム「斬り込み時評」(日刊ゲンダイ、毎週月曜日)によると「米国は儲かる北朝鮮を潰さない」らしいですが、それは(米国が)日本や韓国にメチャクチャ高い防御兵器を売るために、米軍需産業が儲かるから。しかし、人間の心理はどこでどう変遷していくか……ましてや北は、国際常識がまったく通用しない国家。さらにいえば北と米国は、双方が先の読めないリーダーでもある。まさに一寸先は闇。溝口氏の言うように、この緊張状態が長引くほど、米韓の合同軍事演習においてミサイルや戦車などの砲弾がビジネスになるのでしょうが。北のミサイル一発の値段は数億~数十億と諸説ありますが、その一発分を飢餓で苦しむ国民の食糧に替えてあげれば、どれだけの人たちが助かるのか……。――そういえば金正日(正恩の父)時代に、正日がロシアで会食・会談した後で、「いやぁ、本当に美味しかったよ」と、満面の笑みでロシア首脳と抱き合っていたのを思い出します。ちょうどその頃、北朝鮮で10歳くらいの女の子が日本のインタビューで「もう何日も、何も食べていません」と、力なく細々とした声で喋っていた。(その後、餓死)この女の子は、この世に生まれて、どんな幸せなことがあったのだろうか? と……。片や国のトップは、そんなことなど無関係とばかりに独裁者として贅沢三昧・我がまま放題で自国民のみならず、他国にも悪影響を及ぼしていた。それが三代目になって米国の目の上のタンコブになり、(米国からすれば)見過ごせない邪魔者になって、やがては成敗(処罰)されることになるのでしょうか?その際、窮鼠(きゅうそ)猫を噛む。ことになれば、日本にも少なからず飛び火するかもしれません。
2017年04月27日
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実は、日本人の3人に1人が経験している《天気痛》で、頭痛・関節痛・腰痛・首や肩の痛み・めまいを起こし、うつ病や認知症を発症する人がいます。その原因は、気圧の変化=天気痛。(天気の影響を受けることなく、体調不良を起こす。つまり雨や晴れは関係ない)気圧の変化で、なぜ身体に悪影響が出るのか?耳の奥にある『内耳(ないじ)』が、気圧の変化を感知することが原因。内耳とは、鼓膜の奥にある三半規管のこと。(身体の回転運動やバランスをとる部分)で、ここが気圧を感知し脳に伝えている。ところが、気圧の変化は目に見えないため、脳が混乱してしまうことがあるのです。すると、それがストレスとなり全身に張りめぐらされている《交感神経》が興奮し、様々な痛みにつながります。天気痛の原因は、気圧と内耳。天気痛の人は、新幹線・飛行機で気圧が変わることが苦手=乗り物酔いしやすい人は、内耳が敏感だから天気痛になりやすい。自宅で出来る天気痛対策とは?天気痛の人は耳周りの血流が悪いので、耳をマッサージすることで予防になると考えられます。耳の上部を上に引っ張り、横を横に伸ばし、下部を下に引っ張ります。それぞれ5秒ずつ、心地いいくらいの力で行います。さらに引っ張ったまま回したり、耳全体を手で覆い円を描くようにマッサージする。(=耳が暖かくなる)これを朝・昼・晩の(一日)3回。『頭痛―る』というアプリ(天気痛患者の体調管理のために開発)で、気圧の予報を見て自己管理をする。そして、自律神経を整えることが大切。(以下の2つ)1、ぬるめのお風呂に入ってリラックスをする。2、首元にホットタオルを当て、血流を良くする。(次回予告:ゴルフで健康になる)
2017年04月24日
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なかなか取れない疲れ、その原因は脳にあった!実は自分は疲れにくいと思っている人こそ、恐怖の未来が待っている。疲れの原因=脳の炎症。疲労のメカニズムとは、生活ストレス→神経の炎症→神経伝達機能の低下→疲労感(パフォーマンス低下、自律神経機能異常)……これが続くと、慢性的な脳疲労状態に陥る。(疲労・ストレス測定システムは、自律神経の状態を計ることで疲れ具合を測定する)自覚症状がない「脳疲労」には3つのサインが。疲れやすい場合――。1、「飽きてくる」というのは、疲労の入り口。一つの作業に集中→脳の一部を酷使→活性酸素の影響で「飽きる」という指令がくる。(あくび、眠気)こういうときは、思い切って違う作業をする。2、眠くなる。これは、脳をリフレッシュさせたほうが良いというサイン。3、ミスが増える。疲れにくい場合――。気晴らしをしたり、職場の仲間と話や気分転換をする。脳のマスキングとは、達成感や喜びで「疲労感」がかき消されてしまう状態。そのため疲労が溜まっていても気づかない。この疲労感を放置すると、重篤な疾患につながることも。多くの人が、疲れを取るためにしていること。1位・寝る。体を休める。2位・入浴。3位・甘い物を食べる。4位・ボーっとする。5位・運動をする。しかし、甘い物を食べるのはあまり効果がない。慢性疲労症候群とは、元気に働いていた方が突然、動けなくなる・微熱・頭痛・筋肉痛・関節痛・思考力低下・睡眠障害などの症状が6か月以上続く。(患者数は日本で30万人)今のところ、特効薬がない。単なる疲労と、慢性疲労症候群の違いは……?1、熟睡感がない。2、認知機能の低下。(頭にモヤがかかったような状態)3、関節痛・頭痛・微熱。(風邪に似た症状)上の2つ以上が当てはまり、病院で受診しても原因不明の場合、慢性疲労症候群の疑いがあります。場合によっては、介護がないと一人で生活できなくなってしまうことも。
2017年04月19日
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日本人の主な死因。1位・がん2位・心臓疾患3位・肺炎4位・脳血管疾患5位・老衰2位の心臓病、4位の脳卒中の共通点は? 血管の老化。つまり、動脈硬化が要因です。これを改善するにはどうしたらいいのか?1、お腹をへこませながら家事をしたり歩いたりする。もっと良いのは、お腹をへこませながらつま先を上げ下げする。(ナガラー生活のススメ)体の筋肉を動かすと、血管の一番内側から「NO(エヌオー)=一酸化窒素」というガス状の物質を出す。これが血管をしなやかに開いて血管年齢の老化を防ぎ若返らせる。そしてNOには、傷ついた血管の壁を修復する働きがあります。血管が詰まってしまう脳梗塞や、血管の壁が破れる脳出血を防ぐなど、NOは動脈硬化の予防にも役立つのです。2、玉ねぎに含まれているケルセチンは、抗酸化作用によって血管をしなやかに若返らせる。(血管は活性酸素が発生すると、血管の内側を傷つけ、動脈硬化が進行する。しかし、ケルセチンは活性酸素を撃退し、動脈硬化の進行を防いでくれます)玉ねぎのケルセチンを増やす方法とは?皮をむいた状態で太陽光に当てると、ケルセチンを何倍にも増やすことができます。(ケルセチンは水に溶けやすいため、水にさらさずそのまま調理する。オニオンスープやホイル蒸しがオススメ)食べたら少し体を動かす。もしくは、立ったまま食事をするのが糖と油の吸収を抑えます。3、食事の時間。ビーマル1とは、体内にある脂肪を合成するタンパク質の一種で、ビーマル1が増えると体に脂肪を溜め込みやすい状態となります。すると高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が悪化し、動脈硬化を進める原因になります。ビーマル1の働きの弱まる朝6時~14時頃、夕食は18時くらいに食事をすると太りにくい=動脈硬化の原因となる生活習慣病が起こりにくい。血管年齢を上げる食材は、(血糖値を急激に上げる)スイーツやせんべい。血管にいい油・ベスト55位・ココナッツオイル(ケトン体をつくる)4位・米油(抗酸化物質を多く含む)3位・アマニ油・えごま油(オメガ3)2位・青魚のEPAとDHA(オメガ3の代表的な油)1位・エクストラバージン・オリーブオイル以上、ナガラー生活をして玉ねぎを食べ、良い油を摂る。
2017年04月16日
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1-12、腸を鍛えると若返る。若さを保つのに腸内細菌が重要な役割を果たす。(マウス実験で明らかに)年老いたネズミの腸内細菌を若いネズミの腸に移入すると、そのネズミは老けり、逆に若いネズミの腸に腸内細菌を年老いたネズミに移入すると若返るという研究結果が出ました。つまり、見た目は腸内細菌に影響されるということです。研究では、腸内細菌が「脳内幸せ物質」のドーパミンやセロトニンを脳に送っていることが明らかになっています。うつ病は、脳内のセロトニンが減ると発症します。うつ病を治すには肉や大豆を食べれば良いのですが、それだけでは治りません。腸内細菌がバランス良く棲息していないと、脳内のセロトニンが増えないからです。つまり、腸内細菌が若さや老いに関係するのは事実です。沖縄と東京都の高齢者では、腸内の善玉細菌が10倍多く、悪玉菌が100分の1。バランス良く両者が存在すると、若さを保つ物質が分泌される。そのバランスは、善玉6に、悪玉3。
2017年04月16日
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1-10、アンチエイジングは食事で決まる。インスタントラーメン、ファストフード、加工品(ハムやソーセージやサラミなど)に含まれる添加物や防腐剤は、腸内細菌を減らし活性酸素を増やします。レトルト食品はなるべく避け、外食はヘルシーな食材を選びましょう。お酒は、長寿遺伝子を活性化する「レスベラトロール」を含む赤ワインがいいでしょう。肉の摂り過ぎは、がん体質になります。1-11、本当にある「長生きと若返り」の水。100歳を超える長寿者が多く住む地域には、その原因である飲料水があります。(ネパール高原や南米の高原)アルカリ性で硬度が高めで抗酸化力のある水=長生きの水。「雪解け水」と「地中から湧き出た水」は、細胞を若返りさせる作用があります。殺菌したり煮沸した水は、若返りの効能がないことも分かりました。水は生命の基本なので、健康を考えるうえで「水の選択」は非常に重要な要素。大きく分類すると、日本国産の天然水は軟水で海外の水は鉱水です。(ネットで検索したA記事によると、国産のものは鉱水と記載されていても多くが軟水らしいです。鉱水=軟水+硬水。硬水=硬水)(B記事:ミネラル水は「鉱水」と「硬水・軟水」に分類されます。カルシウムやマグネシウムがミネラルと呼ばれるもの。ミネラルが多く含まれている=硬水。少ない=軟水。硬水には独特のえぐみがあり、飲みにくいと感じる。料理の際、軟水は出汁の旨味を引き出すのに向いています)そういえば「菊の井」(3つ星)店主・村田さんが、日本を代表する和食の料理人たちと一緒にフランスで「和食フェア」を開催したときに、現地の水は出汁をとるのに合わないから日本から空輸で取り寄せるものの、時間が間に合うか? という混乱の憂き目にあった番組がありました。結果的にはフェアは大成功しましたが。よって日本人には体質的に軟水が合っているとも言えます。しかし、ミネラルが少ないようです。ペットボトルの成分表示を見たほうがいいかもしれません。
2017年04月15日
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1-8、若さを保つ食材と、老いさせる食材を知る。免疫を高める=若さを保つ。食材:穀類、野菜類、豆類、果物。赤や黄色、緑、紫などの色のついた果物や野菜、ニンニク・ネギ、柑橘類、茸類……は、免疫力を高めるほかに抗酸化作用も持っています。そして発酵食品である納豆は、若さを保つうえで重要。骨粗しょう症を予防するイソフラボン、中性脂肪を減らすレシチン、カルシウムの吸収を促すビタミンKが含まれます。老いさせる食材:白米や小麦粉を使ったもの(パン)=急激に血糖値を上げ、体組織を糖化させる。マーガリンやファストフードのポテトフライも老いを加速させる。食用油は、動物性より植物性のほうがいいでしょう。動物性油=牛や豚が原料で、体内に入ると固まりやすくドロドロの状態になります。1-9、長寿になる食べ方。最も老いを進める食べ方は、炭水化物の重ね食いです。(たとえば、ラーメンとチャーハンを一緒に食べる)血糖値が高いまま推移=体組織がすべて糖化=からだ全体が老化。血糖値を上げない食べ方:野菜・豆類を最初に食べ、次に肉や魚などのタンパク質を摂る。ご飯やパンは、できるだけ後に食べる。21時から深夜2時(ピーク時)は、脂肪分の多い食品を摂ってはいけません。逆に15時は、脂肪の吸収はピーク時の1割。肥満になると体内に活性酸素が増える=老化=短命。太らない食べ方は、「ゆっくり食べる。よく噛んで食べる」(早食い=消化不良=太る原因)
2017年04月14日
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1-6、元気で長生きの10か条を知る。・血清アルブミン値が高い。 4,2g/dlなら1年後に亡くなる人はいませんが、3,4g/dlならば半数が死亡=タンパク質の 栄養障害。(野菜ばかりではなく、肉も大事だということです)・血液ドロドロ=コレステロール値が高い。また、低すぎてもダメ。・足が丈夫である。・主観的健康観(=医学的・客観的な健康状態ではない)がよい。・短期の記憶力がよい。・太り方は中くらい。・タバコを吸わない。・酒を飲みすぎない。・血圧は高すぎず、低すぎず。・社会参加が活発。1-7、機能的若返りの3原則。 私たちが老化と呼んでいる現象は、実は加齢の結果ではなく「衰え」なのです。 加齢から逃れることはできませんが、衰えはある程度遅らせることができます。 若さを保つためのキーワードは、「運動」「栄養」「参加」の3つです。 (参加とは社会参加で、人とのつながりから刺激を受けることを意味します。たとえば仕事や ボランティア活動、趣味の教室など) 座ったままのことが多く、社会との接触から身を引き、食事はいつでも手に入るような生活を 続けていれば、体は「動かなくてよい」という信号を受け取ります。 すると新陳代謝を落とし、脳と肉体を《衰弱モード》に切り替えます。 つまり、老化が始まる=楽を求めると体は衰える。 (近隣国の独裁者はあの体型で一日の喫煙数200本、おそらく運動はしない…… それで何歳まで生きるか?)
2017年04月12日
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ただし以下の記事は若干、私見を交えて公表いたしますので、誤解のないようにお願いします。《その1:これだけは知っておきたい若さを保つための基礎知識》1-1、若く見える人と老けて見える人の違い。 長寿遺伝子が働いている人は見た目も若々しく健康的。 長寿遺伝子は、老化のスピードをコントロールする遺伝子。1-2、老け顔は短命につながる。 老化のスピードをコントロールするものには長寿遺伝子の他にテロメアがあります。 若く見える人はテロメアが長い。 人の寿命の75%は、環境や生活習慣によって決まる。1-3、身体は日々、さびている。 活性酸素の働きをいかに抑え込むかが、老化のスピードをコントロールする鍵。 老化とは体の中が酸化していくこと。生きることは活性酸素と戦うこと。1-4、スローミイラ現象とは何か? 糖化とはタンパク質と糖質が結びつき、タンパク質が劣化する反応のこと。 それが活性酸素をはるかに凌ぐ老化の元凶「AGE」。 このAGEがスローミイラ現象を引き起こします。 これは糖分の摂り過ぎで、体に有効なタンパク質をゴミに変えてしまう現象のこと。 (ゴミ=AGE=ミイラ物質)糖分の摂り過ぎはやめましょう。1-5、ミトコンドリア・エンジンで若さを保つ。 若いときは解糖エンジンが主に働き、中高年になるとミトコンドリアエンジンが 中心になってエネルギーを生み出します。 中高年になっても若さを保つためには、ミトコンドリアエンジンを上手く使うことです。 ミトコンドリアエンジンを円滑に動かすためには、糖を摂り過ぎず、過激な運動を控え、 ときどき深呼吸をし、体を温めます。 そうすると中高年になっても若さを保てるということです。(つづく)
2017年04月11日
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本書に書かれてあることを、当ブログで紹介していきます。コンセプトは、「老化の原因を知り、生活習慣で若さを保つ!」著者の《はじめに》の言葉は、日本は世界一いの長寿大国になりました。しかし、健康寿命は決して長くありません。それは、日本人が信じている健康法が間違っているからです。1、 身の回りの細菌類を徹底的に排除するのはよくない。2、 カロリー制限で人間の寿命が伸びることはない。3、 本書では「若返りの法則」を多角的に考察してみました。4、 動物実験の結果だけでは「若返りの法則」は見つからない。……などが紹介文です。本文(111ページ)では、まず説明やそのための例などが述べられていますが、私が結論だけを分かりやすく紹介していきます。ぜひ、参考にしてください。できれば毎日更新したいですが、おそらく週に2度くらいになると思います。
2017年04月07日
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脂質異常症の数値中性脂肪150㎎/dl以上悪玉(LDL)コレステロール140以上善玉(HDL)コレステロール40未満脂質異常症は、血液中のアブラのバランスが乱れてコレステロールや中性脂肪が高くなる病気。脂質異常症は自覚症状がなく、知らないうちに動脈硬化が始まっている。(動脈硬化→心筋梗塞や脳卒中)中性脂肪は生活する上で大切なエネルギー源。しかし、増えすぎると血管に負担をかけ傷つけてしまう。また、内臓脂肪にもなりメタボの原因に。中性脂肪が高くなる原因……炭水化物は、中性脂肪を作るための材料になる=炭水化物は体内で分解されるとブドウ糖となり血中を流れる→そして、筋肉や細胞のエネルギー源として代謝される→しかし、代謝しきれないものは、中性脂肪へ変化する。ちなみに、一日の摂取カロリーのうち50~60%(炭水化物)が理想。炭水化物は、米・パン・かぼちゃ・いも類に多く含まれる。果物は果糖を多く含んでいて、中性脂肪を上げる原因となる。果糖は炭水化物が変化するブドウ糖と比べて代謝されにくく、中性脂肪へ変化しやすい。中性脂肪が多い人は、一日「みかん1個・りんご半分」を目安にする。スポーツドリンクも果糖を多く含んでいる場合があるので要注意。悪玉コレステロールが高くなる原因……卵の黄身にはコレステロールが多く含まれていて、洋菓子には卵を使用。魚卵・レバー・シラスは、高コレステロール食材なので、悪玉が高い方はなるべく避けましょう。揚げ物は再加熱したり、調理から時間がたち空気に触れることで酸化コレステロールが生まれることがある。これが、悪玉を高めたり動脈硬化を進行させる原因になる。チョコレートには動脈硬化予防に効果的なポリフェノールが含まれているが、油脂も含まれるため、摂りすぎると悪玉が高くなる。中性脂肪が多い方……水溶性食物繊維(海藻類や豆類)は、中性脂肪・コレステロールを排出。オススメはコンニャクで、さらに体内で膨張する性質があるため満腹感を覚えやすい。青魚に含まれるDHAやEPAが中性脂肪を下げる。そして、運動でも中性脂肪を下げることができる。悪玉コレステロールが多い方……オススメは玉ねぎや大豆製品。玉ねぎに含まれるケルセチンは水に溶けやすいため、水にさらし過ぎると効果が落ちる。キャベツやブロッコリーもコレステロールを排出してくれる。色が濃い野菜(人参・トマト・パプリカ・アボカド・ほうれん草など)は抗酸化作用があり、酸化コレステロールの害を軽減してくれる。中性脂肪や悪玉コレステロールは、一週間の食事改善で大幅に下げることができます。ゲンキの時間(TBS、4月2日放送)
2017年04月03日
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~序章~★マイク・タイソンvsレノックス・ルイス戦後に(wowowで)ジョー・小泉さんが「(タイソン)お前、ルイスをナメていたのかよ」とボヤいていました。その試合の心境はおそらく、タイソンの全盛期にスパーリングのパートナーを務めていたオリバー・マッコール(元WBC王者、76戦60勝39KO2無効試合)からの助言によると推測します。マッコールはルイスに2R・KO勝ちしてWBCタイトルを戴冠、その2年5か月後に返り討ちに遭いました。(試合中に泣き出したり、まともに相手と向き合わず戦意喪失したとみなされ5R・TKO負け。試合後に精神障害と診断)その彼がタイソンに、ルイス戦の感想と(タイソンとの)比較を進言したのだと思います。「あなたのほうが断然強いよ」と。★90年1月にタイソンvsホリフィールドが決定しました。(しかし、その翌月にダグラスにKO負けしてご破算。つまり、ダグラス戦は勝つことが当たり前だった)そのタイソンとホリフィールドは共にアマチュア時代からライバルと目されていました。プロに転向してからもヘビー級とクルーザー級という階級差があったにもかかわらず、どうしてライバルだと言われていたのか?それはアマ時代から激しいスパーリングで切磋琢磨して、互角の戦いをしていたからでしょう。その後、91年11月にも対戦が決まるも(タイソンの)肋骨骨折で延期、さらに(タイソンの)レイプ事件で中止。96年11月のタイソンとの初戦(YouTube・ダイジェスト版)を今さらながら観ても、凄まじい乱打戦です。その試合に感動した私は第2戦をラスベガスで観戦したのですが、まさか❢❢の結末。しかも、こちらのほうが語り草になってしまっている。★ジョージ・フォアマンの凄さについて。彼の最終戦(97年11月)であるシャノン・ブリックス(68戦60勝53KO6敗1分け)との判定は2-0(2ポイント、4ポイント差、引分け)でブリックス。ブリックスは当時25歳。フォアマンは48歳。ブリックスはその後、WBO世界ヘビー級王者に。私もYouTubeで確認しました。常に圧力をかけて前進するフォアマンに、軽く足を使いながら手数では少しブリックスが多め。パンチの見栄えはブリックスのほうがいい。パンチの重さではフォアマンだが。個人的には引分けでもいいような内容。しかし驚くべきは、これがフォアマンのラスト・ファイトか!?仮にフォアマンがブランクを作った10年間(77年~87年)に、一流の指導者の下で技術を磨きながら試合を続けていたら、タイソンの時代はなかったかもしれない。★「前編」でも書いていますが、フォアマンとの試合前の控室では「アリは殺されるんじゃないか」という静まり返った雰囲気だった……と、アリvsフォアマンを忠実に再現した《ザ・ファイト》での文言。★ジョージ・フォアマンが、2025年3月22日死去しました(76歳)それに伴い、ジョー小泉さんの手記を以下に記しています。プロボクシング元WBA、WBC、IBF世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマンが3月21日(日本時間22日)に死去。76歳だった。フォアマンの家族が故人のSNSで発表した。米国代表として出場した1968年メキシコ五輪で金メダルを獲得すると翌年プロデビュー。「キンシャサの奇跡」といわれたムハマド・アリとの死闘など数多くの名勝負を繰り広げた。牧師として積極的に慈善活動に取り組んでいた。プロ通算成績は76勝(68KO)5敗。異論反論を承知の上で、あえて言う。「ジョージ・フォアマンこそ史上最強のヘビー級王者だった」と。「ムハマド・アリにKO負けしている」というが、再戦していればフォアマンが勝っていただろう。「マイク・タイソンより上か?」と問われたら、その通りと答える。だから、タイソンはフォアマンを恐れ、対戦を拒んだ。フォアマンのプロ歴は、20歳~28歳、38歳~48歳と2つに分かれる。メキシコ五輪金メダル後の20代の頃、力任せに敵をねじ伏せていた。だが、再起後は老獪なスタミナ配分を会得した一打必倒のカウンターパンチャーに変身。再起後、倒し方のノウハウをマスターした。圧力をかけ続け、相手が出てくる瞬間、ノーモーションの左ストレートで倒した。タイミングの合わせは見事で、まさに真の強打者だった。1970年代にヘビー級4強がいた。アリ、フレージャー、ノートン、そしてフォアマンだ。73年、(フレイジャーはアリに勝って)王座を奪取した後、フォアマンのアッパー攻撃でフレイジャーの体が宙に浮いた。アリのアゴを粉砕したノートンが、フォアマンに対するとわずか2回で3度倒され粉砕された。運命のいたずらか、列強たちは全盛時にリングから離れた。アリは徴兵拒否のためライセンスはく奪。タイソンは性加害による収監。フォアマンは28歳から38歳まで伝道師に従事。フォアマンがもし良き指導者の下、ブランク期間に技量を磨いていれば、もっと数多くの記録を樹立していただろう。ボクシングのような激しい格闘技で、45歳にして20年ぶりに再び王座獲得というのはヘビー級では奇跡だった。カムバック後、イベンダー・ホリーフィールドの王座に挑み、善戦健闘むなしく敗れた試合では、「世代間の戦い」「中年の星」などと呼ばれ、世界的に話題を集めた。あれは「まだまだ若い者には負けない」という中年世代への熱い応援歌だった。同時代のファンとして、フォアマンの雄姿をリアルタイムで見られたのは実に幸運だった。合掌。(国際マッチメーカー・ジョー小泉)……それにしても、あの怪物が76歳とは。人間の寿命は、生物学的には120歳が定説です。(フォアマンは)少なくとも100歳までは元気でいてほしかったし生きられるはずだった。それだけボクシングで命を削られたのでしょう。★最後にUFC(総合)の王者であるガヌーとフューリー&ジョシュア(24年3月9日)の絡みを足しています。★★★が目印。★アリvsフレイジャーの詳細【ドキュメンタリー番組】https://www.youtube.com/watch?v=lkFqO-Tp2Rs~はじめに~時代が違うボクサーの実力を比較することは、基本的には無理です。世紀の大番狂わせといわれた試合(アリvsフォアマン、タイソンvsダグラス、タイソンvsホリフィールド、etc)は、もし実現していなかったら敗者のほうが断然有利だと見ることでも分かります。つまり、ボクシングに三段論法(AはBより強い。BはCより強い。だから、AはCより強い)は意味をなさない。同世代のボクサーでさえそうなのです。ましてや違う時代のボクサーたちの実力差などあくまで憶測に過ぎず、好き嫌い・独断・偏見によるところが大きいし、ボクシングで重要な要素は相性だといえます。それは多種・多様のボクシングスタイルとボクサーの性格が交錯するなかで生まれるもの。たとえば中量級なら「レナードvsメイウェザー」の結果は?(を、真面目に論議するのと同じでナンセンス)そこを踏まえて見てください。~本文~《アイアン》マイク・タイソン(58戦50勝44KO6敗2無効試合)vs《ビッグ》ジョージ・フォアマン(81戦76勝68KO5敗)は、フォアマンが有利。フォアマンはフレイジャー戦でも分かるように、タイソンのようなタイプは得意である。ただし、フレイジャーよりタイソンの方がスピード的にも技術的にもファイターとして、より完成されているが。それでも、フレイジャーはアリとの三戦を見ても分かるとおり精神的にも肉体的にもタフである。つまり、根性が凄い。逆にタイソンは、フォアマンのようなタイプは苦手だと思われる。なぜなら、 突進力・体力でフォアマンのほうが有利だからである。ホリフィールド戦やルイス戦を見ても、その傾向は見て取れる。《マニラのスリラー》と形容される《ザ・グレイテスト》モハメッド・アリ(61戦56勝37KO5敗)vs《スモーキン(蒸気機関車)》ジョー・フレイジャー(37戦32勝27KO4敗1分、つまり負けたのはアリとファオアマンだけ)の第三戦は、アリの14R(終了時点で)KO勝ちだが、アリはトレーナー(アンジェロ・ダンディ)に「もう止める‼ グローブを外してくれ」と降参したが、聞き入れられなかった。一方、フレイジャーのチーフセコンドのエディが「これは何本に見える?」と指を三本差し出したら、フレイジャーは「一本」と答えたために迷わずストップ。フレイジャーは「必死に試合続行を求めたが止めやがった」と彼は後年、怒りのコメントをしている。試合後の記者会見でも「目が見えなかっただけだ」と。元々彼は、左目がほとんど見えなかった。フレイジャーによると、1964年の練習中の事故(おそらくスパーリング)だったらしいが詳細は不明。ゆえに、相手の右パンチに対しての防御に苦労したに違いない。常に上体を上下に揺さぶっていたのも、見えなかった影響がそうさせていたのだろう。それでも試合を中止したエディは後悔していない。それまで8人のボクサーがリング禍で死んでいるのを目撃していたからだ。当然だが、死亡よりも開頭手術や重度のドランカーのほうが数倍以上は多い。(こういう経験則があるから、スポーツ化した昨今のボクシングはストップが早い傾向にある)14Rを終え、最終ラウンドを迎えるフレイジャーの、疲れを通り越したその表情は悲哀に満ちて、涙を浮かべたような瞳は自分の死を予測しているように見える。そんな覚悟の中で、勝手に試合を止められたら溜まったものではないだろう。(しかもチーフセコンドに)13R、アリのフック気味の右パンチでフレイジャーはマウスピースを吐き出したが、それはリングサイドの5列目まで飛んでいった……❢❢他方、勝利が告げられて立ち上がったアリは右手を挙げた後、リング上に崩れ落ちてしばらく寝たままで周囲に介抱されている。14Rまでのジャッジのスコアは引分けと1ポイントアリの勝ち。(もう1人は不明)「俺は死ぬかもしれないと、10Rが終わってアリはコーナーで言った」「14Rは、まさしく殺し合いだった」(アリの主治医)●もし仮にエディが最終ラウンド前に止めていなかったら、どうなっていただろうか?……ボクシングとは、これに近いくらいの激闘の歴史によって形づくられ、スターが現れ、スター同士の対決がスーパー・ファイトとなって世界中のファンのみならず一般社会にも影響を与え、存在感を保っている。そして、その試合報酬はあらゆるスポーツ&格闘技の中で一番高額なことが、そのステイタスの高さを物語っている。●アリはフレイジャーと三度闘っているが、特に1971年3月、MSG(マジソン・スクエア・ガーデン)での第一戦はアリ(31戦無敗)が徴兵拒否から三年半後にカムバックして三戦目で、王者フレイジャー(26戦無敗)に挑戦した《世紀の一戦》と呼ばれた試合だった。これは単に、世界ヘビー級王座を人気選手たちが争うというだけではない。二人の背景には政治色が絡んでいた。ベトナム戦争&人種差別に反対し国家に反抗したアリと体制派のフレイジャー。この背景があったからこそ、国を揺るがす騒ぎになったのだ。アリが徴兵拒否によって国家からライセンスを剥奪されても、フレイジャーはアリのプロ資格の再交付を陳情したり、金銭的に援助をしたりした。にもかかわらず、最高裁がアリの正当性を支持して1970年(アリに)復帰を認めると、アリはフレイジャーに対して掌を返した。アリにしてみれば、それまでの友情を無下にする言動で世間を騒がすことで、より試合を盛り上げようとしたのかもしれなかった。しかし、フレイジャーにしてみればとても許される行為ではなかったのだ。復帰したアリは、70年の10月&12月、ともにTKOで勝利すると翌年の3月、フレイジャーと初対決❢❢この無敗対決は、《プロボクシング》がショーとしてビッグビジネスになる革新によって、これからの隆盛を確信できた試合でもある。が、アリは最終15Rにダウンを期して判定負け。(このダウンのとき、アリのファンがショック死を起こした)11Rにもアリは倒れているが、ダウンとは見なされていない。しかし、あれは左フックによって腰砕けに倒れたのが足を滑らせてスリップしたように見えただけ。あくまでパンチの効果によって足元がふらついたものだからダウンのほうが正しい。(と、VTRを見たら思える)その後もアリは、11R後半に2度もロープにもたれてダウン寸前に追い込まれている。アリはこの試合、機関車のように猛進するフレイジャーがとてもやりづらそうだった。打っても打っても怯まずに前に出てくる相手に手こずりながら、試合前のファイトプランが実行できない誤算を感じていたに違いない。やはり試合後半の精彩を欠いた動きは、王座剥奪によるブランクも関係しているように見える。初回から以前の『蝶のように舞う』ことはできなかったが、疲労度が増すごとにアウトボクサーのスタイルは影をひそめていった。勝利したフレイジャーは、だが試合後に1ヶ月の入院を強いられる。(世紀の試合に勝利した彼の肉体は、当然歓喜の影響を受けていたはずにもかかわらず)1971年3月、そのフレイジャーに挑戦したフォアマンは、王者の「根性」を木っ端微塵に吹き飛ばした。フォアマンは第1R、開始1分過ぎにフレイジャーの額を掠る右アッパーでダウンを奪い(初回)三度、第2Rも三度倒して計六度、最後はレフェリーストップで、アリに勝ったフレイジャーから王座を奪った。アリのパンチを15R耐えたフレイジャーが、1R開始1分あまりで……。★しかも後からの映像だと(フォアマンの背中でグローブが見えないために)右アッパーがアゴを直撃したようだが、横からのアングルだと額を掠っている。つまり、どれだけ凄いパンチなのか想像がつかない。今の3ノックダウン制なら1R・KO。(3度のダウンでもダメージによっては続行というルールだった)この試合は、その衝撃から「キングストンの惨劇」と語り継がれる。それでもフレイジャーは何度ダウンしても立ち上がり、勇敢にフォアマンに立ち向かっていった。やはり、そのスピリットは「勇者」と呼ぶにふさわしい。そんな王者を、フォアマンが倒すたびに仁王立ちで見下ろす様は、まさしく仁王様のようだ。フォアマンによると、このとき膝が震えていた(笑)1R、最初のダウンを奪う直前の右アッパー。まさに空気を切り裂いている❢❣2R、アッパー気味の右フックによる3度めのダウンで、体を宙に浮かせて吹き飛ばされた。最後は、見かねたレフェリーがストップ。跪(ひざまず)くフレイジャーを振り返ることもなく意気揚々とコーナーへ向かうフォアマンの後ろで、レフェリーは両手を広げてストップした。この残酷な明暗……。フレイジャーの精神力が凄いと思うのは、そんな負け方をしたにもかかわらず再びフォアマンに挑んでいること。それだけ彼のプライドは高く、かつ崇高であったと思わざるをえない。初防衛戦を東京で初回KOした後、2度目の防衛戦では、アリの顎を骨折させて判定勝ちしたケン・ノートン(50戦42勝33KO7敗1分)を2R粉砕。フォアマンの右フックで、ロープまで吹き飛ばされるノートン。当時の雑誌のコメントでは「アリとは何度でもやってやる。しかし、フォアマンとは2度とやりたくない」(ノートン)アリが、世界中が注目する中でそのフォアマンに勝ったのだから当時の社会的影響力とともに「キンシャサの奇跡」と語り継がれるのも当然。(これについては、《前編》で詳しく紹介しています)元々、アフリカ系の黒人であるアリだからアフリカ(ザイール国・首都のキンシャサ)での勝利は、さらに当事国や(その)国民にとって熱狂して受け入れられた。 ~1974年(昭和49年)10月31日発行・報知新聞~(元々カシアス・クレイだった彼は「奴隷の名前は嫌だ」ということで、イスラム教への改宗とともに、モハメッド・アリに改名した)ライバル対決の今昔ーー。『アリvsフレイジャー』と『タイソンvsホリフィールド』《ホリィはタイソンの戦法を逆手にとって、頭を低くしてバッティングを誘っていた。第一戦ではそれが見事にヒットして、7Rにタイソンをのけ反らせて瞼から出血させた。再戦でも2Rに瞼を切って、いったんタイソンはレフェリーに傷口をチェックされている。そのホリィの戦術は、VTRで見てもよく分からないほど巧妙。だが戦っているタイソンには、わざと頭をぶつけていると分かった。だから激怒して第3Rに耳を噛みちぎって(耳の一部を吐き捨て)減点2を食らい、さらにもう一度噛みつき行為の末に反則負けになってしまった。そういえば、ホリフィールドと戦ったフォアマンが「彼(ホリィ)は本当に汚い」と語っていた。タイソンvsホリィⅡは「1997年、タイソンが耳を食いちぎった試合、現地での観戦記」で詳しく書いています》★20年9月19日に初めて観て、思わず笑った(アラビア語の「タイソンvsホリィ2」の)You Tube。 それは、第3Rが終わってコーナーに座るタイソンが、レフェリーのミルズ・レインから(おそらく)失格負けを宣告されたときの驚いた顔。この角度の映像は観たことがなかったが、タイソンは「ウソだろ❢?」と言わんばかりに目をひん剥いて何か叫んでいる。口の動きを見ると、「Why!?」と叫んでいるようだ。まさか相手の耳を噛みちぎり減点2を食らい、その後すぐに反対側の耳に噛みついたにもかかわらず、「ナゼだ!?」はないでしょ(笑)それにしても耳の軟骨を食いちぎる顎の力とは、どれくらいのモノなのか?通常の人間の顎の力は、自分の体重と同じくらいだともいいますが、個人差があるので一概にはいえません。焼き肉のホルモンでも、ゴムみたいに硬いのは噛みちぎることは難しい。ましてや耳の軟骨となれば想像できませんが、人間の力でないことだけは確かです。アリVSタイソンは、タイソン絶対有利。アリはタイソンのようなタイプが苦手だ。これはフレイジャー&ノートン戦を見れば分かる。しかし、タイソンはアウトボクサーには天才的な強さを見せる。ボクシングという競技において、《ヘビー級ボクシングの革命》といわれたモハメッド・アリは唯一無二の天才である。それにアリは、ボクシングというジャンルの枠を飛び越えた存在だった。しかも、徴兵拒否で王座をはく奪された前後ではアウトボクサーとしての戦法は明らかに違う。(どちらが強いのかはともかく)祖国と戦っても戦争(徴兵)を拒否し、王座をはく奪されても尚、屈しなかった。そして選手としても対戦相手に対する挑発的なコメントやパフォーマンスはテレビを意識した彼の演出が初めてであり、あらゆる意味でプロのスポーツマンとしての先駆けだった。そんなアリによってスポーツの地位が向上し、報酬も上がっていった。たとえ黒人であっても。(そんな彼の功績が認められ、2005年に米国で最高位の勲章である《大統領自由勲章》を得た。アリ65歳)それ以外にも彼は、米国の黒人差別(人種差別)とも闘っている。ともに黒人・公民権運動を起こしていた「マルコムX」が1965年に暗殺されたことは(アリにとって)脅威であったに違いない。ローマオリンピックで、米国人としてライト・ヘビー級の金メダルを獲ったにもかかわらず、白人専用のレストランで「ニガー(黒人を侮辱する言葉)に出す料理はない」と入店を拒否され、アリは「こんな物、何の役にも立たない」とメダルを川に放り投げた。◆◆そんな、アリが王座剥奪される前の全盛期に、二度も闘っているソニー・リストンはアリに負けたシーンしかメディアに出てこないために、最強王者のイメージはないけれど、1964年2月(アリとの)初戦は圧倒的有利(掛け率7対1)といわれるくらいに恐れられていた。リストンは、スパーリング(実践練習)でも相手を務めるパートナーを探すのに苦労したらしい。◆◆◆63年6月のヘンリー・クーパー戦で、アリは左フックでロープまで吹き飛ばされ強烈なダウンを期している。結果は5R、クーパーの瞼の傷と出血を憂慮(ゆうりょ)したレフェリーはストップしたが、そのダウンシーンのイメージもあってか、次戦のリストンへの挑戦ではアリは勝てないと思われていた。1968年(メキシコ五輪)オリンピックで金メダル獲得後、翌年にプロデビューしたフォアマンは、64年アリに王座を奪われたリストンのスパーリングパートナーだった。フォアマンもタイソンも「リストンのようなボクサーになりたい。と語っていた」と、ある記事でみたけれど、それは獰猛さという意味だと想像がつく。リストンの倒しっぷりは、それくらいの迫力と凄みがある。★ソニー・リストン(54戦50勝39KO4敗)身長185㌢・リーチ213㌢(タイソン・フューリー206㌢:リーチ216㌢)両親が出生届を出さなかったため、正確な生年月日が不明。(記録上は、1932年5月8日)12人兄弟の11番目。極貧な家庭で育ち、文盲なため自分のサインも書けなかった。(リストンの体には父親から受けた虐待の傷跡が無数)ボクシングを始めるまでに19回の逮捕歴で、刑務所でボクシングを覚えた。(ちなみにタイソンは9歳から12歳まで51回)1952年、2年間の刑務所生活から仮出所、マフィアのボスと付き合うようになる。53年プロデビュー。56年、警官暴行&拳銃強奪で感化院(更生施設)へ。出院後、再び警官暴行で住んでいた町を追放される。(人種差別にうるさい最近でも警察官による黒人射殺のニュースが後を絶たないが、あの当時はもっと黒人に対する偏見はひどかっただろうに。殺されなかったことが不思議。それだけ有名なワルだったのだろうし、マフィアとつながっていたから警察もうかつに手を出せなかったのか?)62年9月、フロイド・パターソン(トレーナーはタイソンと同じ「カス・ダマト」)に初回KO勝ち、世界ヘビー級王者に。パターソンとのリマッチ=リターン・マッチ(再戦)で一度防衛(1R・KO)当時は「史上最強」と呼ばれた。64年2月、カシアス・クレイ(モハメッド・アリ)に6R終了時・棄権で王座陥落。棄権の理由はその強打ゆえに、振り回した際に右肩を脱臼したことが原因。65年5月、アリとの再戦で初回KO負け。1971年、死去(39歳=あくまで推定。アリとの試合では50歳との説も)、死因についてはヘロインの過剰摂取や心臓麻痺や暗殺など諸説ーー。言葉は悪いが、アリと同じくらいのカリスマであるタイソンの印象といえば、ただリングでルール無視の大乱闘を起こし、私生活でも法律違反を犯して世間を騒がせただけではないか?生涯ファイトマネー4億ドル→2300万ドル借金→自己破産。(24年の復帰戦の報酬30億円は4億ドルに入っていない)言わずもがなのホリフィールド第2戦。1R終了時に相手の腕をホールドして放さず関係者たちがリング上になだれ込んで乱闘寸前にまでなったボタ戦、1R終了後に左フックでダウンをとったときに倒れた相手が足を捻挫して続行不可能となり、ノーコンテストとなったノリス戦。(これで米国のファンはタイソンを見放したからヨーロッパでの遠征を強いられたのでは? と私的見解です)逆に言えば、リング上の強さだけで世界中のボクシングファンを納得させ万人受けするKO劇を見せてくれたタイソンは、やはり凄いということか?ちなみに有名なキックボクサーがK-1で優勝する以前の、母国でのヘビー級の世界王者としての報酬は30~50万円。アリは67年3月の試合を最後に(徴兵拒否で)ライセンス剥奪から70年8月の復帰戦まで(3年5ヶ月の)ブランク、タイソンは91年6月のラドック戦の後に事件を起こし、95年8月のマクニーリー戦まで(4年2ヶ月)ブランクを作った。アリは国家に逆らって勇気ある英断の結果のブランクだが、タイソンはレイプ事件で……という極端な違いも、そのキャラクターを如実に表している。【★★★世界ヘビー級・史上最強★★★】※ここでは「テクニック的な上手さ」より「怪物的な強さ」にこだわり、独断と偏見でランキングしました。1.ジョージ・フォアマン★アリ戦後にフォアマンは何度も再戦を要求したが、アリは拒否した。それは同じ戦法が二度使えるとは、アリも思っていなかったからだろう。◆◇◆77年3月、28歳のフォアマンはジミー・ヤング(57戦35勝11KO18敗3分1NC)に判定負け。常に前進しながら圧力をかけるフォアマンに対し、ヤングは小刻みに後ずさりしながらカウンターを狙うスタイル。ヤングは足を使うアウトボクサーではないが、フォアマン戦を見る限りではカウンターパンチャーのよう。7Rの序盤、フォアマンの左フック一発でヤングはグラつく。もっとダイレクトに当たっていれば、ダウンしていたかもしれなかった。しかし、最終15Rには右のカウンターを食らったフォアマンは、その後(右の)カウンターでダウン❢❢スコアは不明だが、ダウンが響いたとしか思えない内容。フォアマンはこの試合で勝っていれば、次戦はアリとの再戦が予定されていたらしい。(アリが受けたかはともかく)結局、アリとの再戦は《神が許さなかった》ということか?しかし負けたフォアマンは、控室で昏倒して神の存在を悟った。それから宣教師となってキリスト教の普及に務めるも、青少年更生施設の建設資金などを必要としたため、引退して10年後にカムバックを果たす。フォアマンに子供扱いされて2R・KO負けしたノートンは、だが77年11月ジミー・ヤングに判定勝ち。やはり、ボクシングにおいて相性が重要で、三段論法は不要論。単に、ボクサータイプ・ファイター・ボクサー&ファイターなどのスタイルにとどまらず、身長&リーチ、パンチの打ち方やそれに対する防御の相性やメンタル面などによって、その微妙な差が勝敗に大きく影響する。またそれがボクシングの面白さである。そしてアリ戦の20年後、1994年11月にサウスポーのマイケル・モーラー(57戦52勝40KO4敗1分)を10RにKOしてWBA・IBFの世界王者に返り咲く。当時のモーラーは35勝30KO(無敗)で、元々L・ヘビー級上がりの王者がスピードでフォアマンを圧倒していた。しかも、ラウンドが進むごとにそのスピード差は顕著になって、フォアマンのフックはまるでスローモーションのように虚しく空を切るばかり。一方、モーラーは前の試合の94年4月、ホリフィールドに判定勝ちして、さらに勢いづいていたこともシャープな動きにつながっていたのかもしれない。(91年4月、ホリフィールドはフォアマンに判定勝ち、そのホリィに94年4月、モーラーは判定勝ち)しかし、それが油断=隙(すき)となってしまうことになろうとは……。5Rくらいからフォアマンの顔が腫れはじめ、インターバル(休憩)時に、セコンドがエンスウエル(腫れ止め)を使いだす。判定までいけば当然、王者の防衛が見えていた。(9Rまでの採点は、王者がフルマーク)モーラーがフォアマンを逆指名して挑戦を受けたのも、(相手は)ビッグネームゆえに高い報酬が得られ、しかもイージーに勝てると踏んだからである。しかし、右ストレートのタイミングが合い始めていたフォアマンは、10Rにワン・ツーの右ストレートを爆発させた❢❢ その一発でモーラーは大の字。ピクリとも動かない。20年前にアリに「20世紀最大の」奇跡を許したとき、すでにこの勝利のシナリオができ上がっていたのか❢❢(以下、ボクシング・マガジン2020年、8月号より)フォアマンが再起する際、健康的な生活を送るために考案されたとするキッチンキット『ジョージ・フォアマン・グリル』がモーラーに勝った同じ年に売り出され、爆発的に売れた。最初の5年間でネーミングライツとして2億ドル以上をフォアマンは手にし、さらに1999年にパーセンテージによる支払いの権利を放棄する代わりに1億3800万ドルを手に入れた。フォアマン・グリルとは、ハンバーガーと思いきや、それを焼くプレート。たったの一撃で人生を変えるという、これがボクシングのだいご味。★ただ、パンチ力だけなら「アーニー・シェイバース」(89戦74勝68KO14敗1分、1RKOが23回)が一番という説。フォアマンとシェイバース、ともに闘ったリロイ・コールドウェルによると「シェイバースのほうが、よりパンチが強かった」フォアマンとは71年9月、シェイバースとは72年10月に対戦しているから、ほぼ同時期であるし、どちらにも2RにKOされている。《ボクシング選手名鑑:アーニー・シェイバース》においても一番下のほうに【補足情報】としてアリのコメントが載っていて、「対戦した中で、一番パンチが強かったのはシェーバース」(アリの判定勝ち)「フォアマンのパンチはドカーン❢ドカーン❢という感じで、シェーバースはショットガンで撃たれたような……シェーバースのほうがより効いた」(リロイ・コールドウェル)「12歳から木を切ったり、畑の仕事でパワーがついた」(シェーバース)★You Tubeでシェイバースの試合を観ると、金属バットにグローブをつけて、振り回している感じに見える。逆にいえば、これだけのパンチ力を持ってしても世界王者になれなかったとは……ボクシングは難しいし、逆に一流ヘビー級ボクサーの打たれ強さも凄い。さらに、全盛期のタイソン&シェイバースと戦ったラリー・ホームズ(75戦69勝44KO6敗)によると、「タイソンよりシェイバースのほうが断然パンチが強かった」ホームズvsシェイバースは78年と79年に対戦して初戦ではホームズの判定勝ち。2戦目は、7Rにホームズがダウンを期すも11Rに逆転のKO勝ち。このときのダウンは強烈だった。あの状態から立ち上がって、しかも再び激しい打ち合いができたのは、やはり全盛期だったからとしか思えない。ちなみにホームズはタイソン戦では全盛期をとうに過ぎていた。まず、ジャブやストレートのスピードが違うし、個人的には同タイプのアリよりホームズのほうが強かった? とさえ思えます。ただ、対戦相手のことを考えると???が。それだけホームズには強力なライバルがいなかったことも不幸だった。世界的なマッチメーカーでボクシング解説者の小泉さん(ボクシング殿堂入り)は、「アリよりホームズのほうが強い」「史上最強のヘビー級は、アリでもタイソンでもなく、ホームズ」(メイウエザー)全盛期のホームズは、アリとフォアマンの、両方の要素を兼ね備えた史上最強ともいわれていた。それほど攻撃は迫力があって、またアウトボクシングもでき、オールマイティな強さと上手さを兼備していた。しかし、アリのコピーとして不人気で終わったホームズと、世界を巻き込んで影響を与えたアリ。アリ戦以外でビッグファイトとなったのは、《ホワイトホープ》ジェリー・クーニー戦だけで、当時は白人対黒人ともいわれた。実際アメリカでは異人種対決が一番盛り上がるらしい)何でもシェイバースのパンチは、「弾丸が当たったような衝撃で、身体全体が衝撃を受けた」(ホームズ)(シェイバースは、アリやホームズたちと激闘を演じたノートンを、1Rに二度のダウンを奪ってKO勝ちした)しかし、世界ランカーで終わったシェイバースでは、いかに一発のパンチが強くても説得力に欠ける部分があります。(おそらくタイソンは、速いから見えなかったというのが正直な感想ではないでしょうか?)そして、フォアマン&タイソンと戦ったホリフィールドによると、「フォアマンのほうが、パンチが強かった」★フォアマンが(74年10月に)アリに負けた後、76年1月にロン・ライル(51戦43勝31KO7敗1分)と再起戦を行うが、「これぞヘビー級」と唸る一戦。(ライルは《パンチ力だけなら最強の》シェイバースを6RKOするが、シェイバースが前のめりに倒れるシーンは、まるで拳銃で頭を撃たれた死者)試合前のフォアマンとライルのにらみ合いは、お互いがキスをせんばかりの近づきようで、実際唇は当たっているようだし、さらに熱い視線を交わす……(笑→怖)1Rから、強打者同士を思わせるパンチの交換を見せるものの、フォアマンの圧力がやや優勢かと思いきや、終盤にライルの右が炸裂。フォアマンはダウン寸前に追い込まれた。2R、3Rはフォアマンが持ち直しロープに追い込むシーンが目立つが、4Rに試合が動く……。左右の連打でライルがダウンを奪うと、立ち上がったフォアマンも右を爆発させて倒し返す。その後の凄まじい打ち合いの中、カウンターを食らったフォアマンは再びダウン❢❢ その倒れ方は、右側頭部と右肩からマットに雪崩落ち、パンチの衝撃を物語っている。しかしゴングに救われるも、立ち上がったフォアマンはフラフラ。(あと10秒あったら、フォアマンは4Rで負けていたかもしれない)そして第5Rは、ダメージ濃厚のフォアマンと打ち疲れたライルの乱打戦で、どちらが倒れてもおかしくない死闘だが、自力で勝るフォアマンがコーナーに追い込み、左右ストレートから左右アッパーの怒涛のラッシュでライルを前のめりに倒した。必死に立ち上がろうとするライルだが、レフェリーがストップすると、力尽きたライルはそのまま崩れ落ちた。見ている方が痛くなるような打ち合いもさることながら、驚くべきは同じ人間とは思えないような耐久力&タフネスぶり。まさに怪物たちだ❢❢この試合は、リング誌の年間最高試合に選ばれた。※特筆すべきは、フォアマンが過去の対戦相手について「最強の男はロン・ライル」と語っていること。「ライルとの試合が一番ハードで、もう少しで殺されるところだった。アリとの試合は、疲れ切っていたから倒れたけど、もう少しアリに敬意を持って戦術を練っていたら体力(スタミナ)も温存できた」(フォアマン)ライルは75年にアリ戦(WBA・WBC世界タイトル)で11RTKO負けをしているが、それまでの判定は(意外にも)ライルが勝っていた。(ライルはストップが早いと抗議)ライルにとって、アリより真っ向から打ち合ったフォアマン戦のほうが(ライルの)強さを引き出せたと思う。★フォアマンVSライルの動画は以下です。https://www.youtube.com/watch?v=q1RPZreSKPw&feature=push-fr&attr_tag=5AhfO-snvRdwGy5N%3A6★もう一つ、フォアマンvsライルのドキュメンタリー動画です。(10月20日追加)https://www.youtube.com/watch?v=q1RPZreSKPw&t=131sフォアマンのパンチを受けるトレーナーは、最後は吹っ飛んだ❢❢要するに、ミットでパンチを受けるのは無理だから……。★アリvsフォアマンを改めて見返すと、「フォアマンは負けるべくして負けた」の一言。第1Rから、アリはクリンチを多用し、直線的に襲いかかるフォアマンにクリーンヒットをさせなかった。フォアマンの出鼻をくじくワン・ツーでペースを握らせず、水のようにしなやかな動きでいなし続けた。片やフォアマンは一発で倒そうとムキになって倒しにかかり、強振を繰り返し、まんまとアリの術中にはまってしまう。それはまさに『剛』に対する『柔』自分より強い闘牛をあしらいながら、左右ストレートで徐々に弱らせ、あるときはガードを堅めてロープを背負いながらスタミナを奪っていった。ラウンドが進むごとに、フォアマンはガス欠の度を強め、そして自滅した。まさに《アリ地獄》に落ちてしまった。フォアマン自身が語っているように、もう少しアリを警戒し、相手を見ながら対応していけばあんな負け方はしなかっただろう。★アリはフォアマンと拳を合わせる前に、すでにフォアマンが自分に対してどういう戦法で来るのか分かっていたらしい。だから、自然とそれに対応する戦術を考えていた。「フォアマン(王者)は、ただ力まかせに強打を振り回して倒しにくる。だから打たせるだけ打たせて、クリンチやロープ際でガードを堅めて防御してスタミナを奪う。決してKOを狙わずに速いワン・ツーでフォアマンを奇襲し、慌てさせる」……という戦術にフォアマンはまんまとハマってしまった。しかも、今まではそれで相手をなぎ倒して王者になったフォアマンは、《史上最強》ともてはやされたから、ますます彼もその気になっていた。◆フォアマンは(アリとの)試合前の練習で怪我をして一度試合を延期しているが、10日間は安静にするように医師から練習を止められていたこともスタミナ不足と無関係ではないだろう。 そして晩年のアリーー。 ~1976年(昭和51年)9月30日発行・読売新聞~ アリvsノートン第三戦で、猪木戦は同年6月26日。 『アリキック』のダメージで1ヶ月入院していたらしいが……。 ~1978年(昭和53年)2月17日発行・読売~ アリは同年9月15日、スピンクスに判定勝利で雪辱。80年10月、ラリー・ホームズに10R終了後・棄権。81年12月、トレバー・バービックに判定負けで引退。(2006年、バービックは2人から鉄パイプで撲殺された。享年52)2.レノックス・ルイス(44戦41勝32KO2敗1分)196センチ。ヘビー級王者のまま引退したのは(ルイスを含めて)4人だけ。2敗しているが、負けた相手には再戦でKOしている、文字通りのパーフェクト・レコード。全盛期に近いタイソンと二度戦い、二度目は判定までもつれ込んで苦戦させたラドック(47戦40勝30KO6敗1分)を、2R・KOした。★他にルイスの強さが際立つ試合は『ダーティ・ファイター』アンドリュー・ゴロタ(ポーランド、52戦41勝33KO9敗1分1無効試合)戦。ゴロタは、リディック・ボウ(44戦42勝33KO1敗1無効試合)をダウンさせて、耳への噛みつき&ローブローなどで苦戦させた。そのゴロタを、長い左のリードで突き放し左右ストレートだけで(1分で)1度目のダウン、その後は右アッパーをおりまぜて約1分30秒でジ・エンド!ルイス戦後のゴロタは、控室で昏倒して救急車で運ばれた。『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、エティエンヌ戦で1RKOしたタイソンは、ルイスから再戦のオファーを受けたが断った。と記載されているが、タイソンからすればもう少し試合を挟む必要があると思ったのだろう。ルイスが最も苦戦をした試合は「ビタリ・クリチコ(47戦45勝41KO2敗)」ビタリの2敗は、クリス・バード(47戦41勝22KO5敗1分)とルイスだが、ともに怪我による負傷負けで、それまでビタリが優勢だった。クリチコ兄弟(ともに約2メートル)は巨漢でスピード&パワー&テクニックもあり、特に兄のビタリはパンチ力と打たれ強さでも突出していた。ダウン経験が一度もなく、ルイスの強打にも耐えたことから、タイソンでも倒すことができなかったのではないか? 判定までもつれ込んだら体格で勝るビタリのほうが有利だったかもしれない。ボクサーとしての実績では防衛回数も含めて弟のウラジミール(後に紹介)のほうが上だが、強さという点ではビタリだと思う。……というわけで、ビタリは同列・2位にしてもいいのかもしれません。ビタリとルイスの2人と闘っている選手がいます。シャノン・ブリッグス(193センチ、2006年11月にWBO世界王者を獲得、68戦60勝53KO6敗1分1無効試合)幼少期はホームレスだった。まさに怪獣❢❢(ブリッグス)ルイスには5RKO負け(98年3月)、ビタリには12R判定負け(2010年10月)で120-105、120-107、120-107の大差だった。12年くらいの開きがあるので何ともいえませんが、ルイス戦とビタリ戦ではブリックスの体型が違う。スリムなルイス戦のほうが強かった? と思いますが、太ったビタリ戦では体重が増した分、耐久力も増したのかもしれない(?)vsルイス戦。vsビタリ(上下)※ビタリは現・キーウ市長。(ウクライナ首都)それにしてもビタリの右強打を再三もらったにもかかわらず倒れなかったのはさすがだが、やはりルイスの右のほうが破壊力では勝っていたのでは、とも思えます。しかし、耐えに耐えたビタリ戦後のブリックスは、顔面骨折・左眼窩骨折・鼻骨骨折・左上腕二頭筋の断裂・鼓膜破裂の重傷で集中治療室へ……。まさに死闘。やはり、一流ヘビー級ボクサーのメガトン・パンチに対するその耐久力は凄い❢❢3.マイク・タイソンただし、ケビン・ルーニーと組んでいた時まで。そして、タイソンがタイソンらしかったのはブルース・セルドン(43戦37勝33KO6敗)戦(1996年9月7日)まで。2000年6月、ルー・サバリースを1RKOしたときも全盛期の面影はあったが、セルドン戦とはスピードが違う。(サバリース戦では、尿検査で他人のものを提示したという本人の証言。つまり、開始直後にダウンを取った後のレフェリーを巻き込んだ狂気の追撃は薬の効果か)自分より一回り大きいセルドンを109秒で二度倒し、戦意喪失させてKO勝利したとき、放送席の小泉さんは「タイソンは強い。ホリフィールドもレノックス・ルイスも1Rで倒せますよ❢❢」と確信の表情で断言していましたが、まさかその2ヶ月後の11月7日、ホリフィールドにKO負けするとは……。★タイソンとやらせたかったのは、サモアの怪人『デビッド・トゥア(58戦52勝43KO4敗2引分けで、1RKOが16回)』タイソンと同タイプだし、ハードパンチャー。レノックス・ルイスに挑戦(判定負け)したときも、王者のアウトボクシングに自身の強打が空回りしたけれど、ルイスは打ち合いを避けて(アウトボクシングに徹底して)いた。しかし、タイソンとだったら突貫ファイター同士、凄まじい打ち合いが見られただろう。「ルイス戦の2Rに、試合前に痛めていた脇腹を悪化させた」(トゥア)という記事を見たので、You Tubeで確認。やはり2R残り45秒、ルイスの左ボディを一発被弾している。ローブロー気味で脇腹に直接もらったわけではないが、もともと痛めていたのなら効いたのかもしれない。しかし、2Rゴング直前には飛び込みざまの左フックでルイスをロープまでふっ飛ばし、数少ない見せ場を作った。5Rにもトゥアは、二発の強い左ホディブローを食っている。ルイスの戦略としては、左ジャブ&ストレートとフットワークでトゥアを中に入らせず、接近したらクリンチでかわし、決して打ち合いには応じない。11R終盤には、ダンス気味の動きで余裕を見せたが、後半は客席もじゃっかん、白け気味のように見受けられた。所々、ブーイングも聞こえる。トゥアは一本調子のボクシングで変化に乏しかった。もっと、ボディを攻めてスタミナを奪う作戦に出たり、上下を打ち分けたりするなど工夫が欲しかった。解説の採点も111-117。トゥアは、世界ヘビー級王者の経験者であるジョン・ルイス(1R・15秒で失神KO)、オレグ・マスカエフ(KO勝ち)、マイケル・モーラー(30秒で失神KO)、ハシム・ラクマン(初戦は10RTKOで、2戦目は判定勝ち)という結果で、もっとビッグファイトへの参戦があってもよかった。178cmで115キロという体型で打たれ強いことから、おそらくは対戦相手を探すのに苦労したのだろう。ビッグネームとは言い難く、相手にしてみれば高額なファイトマネーを得られない割にはリスクをともなう。史上最強4位には、個人的にはトゥアを押します。何といっても倒しっぷりが魅力的。当然、タイソンとの兼ね合いで、ホリフィールドとの一戦が観たかった❢❢ホリィは、第一戦のタイソン戦(96年11月)を控えた10月、練習パートナーでトゥアを起用したが、そのスパーリングをYouTubeで見たら互角。トゥアは左フック&右アッパーを多用して、ホリィはジャブと時おりワン・ツーを痛打。★タイソンは、1999年1月に元IBF世界王者「ホワイト・バッファロー」フランソワ・ボタ戦で第5RにKO勝ちしているが、首の骨がずれたボタは担架で運ばれた。そのパンチは右のショート・ストレート。(30センチ程度のパンチで、あのボタの、太い首の骨がズレるとは……)この試合は、タイソンがホリィの耳を噛みちぎってから1年7ヶ月ぶりで、4Rまでタイソンは、ブランクからか苦戦していた。★ボタは95年、空位のタイトルを(ノーランカーの)アクセル・シュルツと争い2-1の判定勝ちで王座奪取。しかし、ドーピング検査で「黒」のため剥奪。それでも王座認定が一定期間あるために『元王者』という肩書が残っている。(その後、この試合は無効試合扱いに)★ボタは、ルイス(2000年)やウラジミール・クリチコ(2002年)には全く歯が立たなかった。ルイスには2R、右の2発を食らいロープの外まで上半身が飛び出るほどのダウンから立ち上がったものの、レフェリーストップ。ウラジミール・クリチコには何もできずに8R、KO負け。(とはいうものの、ウラジミール相手に8Rまで戦ったわけだし、1996年11月、マイケル・モーラーにも12RKO負け。(つまり、もう少しで判定決着)ボタが最も評価される試合は99年8月、巨漢のブリッグス戦の引き分け。(ブリッグスはその後、2006年11月にWBO世界王者に)……ということから、2003年からK-1や総合に参戦して苦戦していたが、ボクサーとしてはある程度、評価できる戦績を残している。ボタ(63戦48勝29KO11敗3分け1無効試合)♣♣タイソンはセルドン戦後のインタビューで、「俺は野獣だ!!」と鬼の形相で吠えていました。このときのコメントは、「子供を食ってやる❢」とか「俺が最も殺伐&悪質&無慈悲な王者だ。俺ほど冷酷な奴はいない」など、およそ勝利者インタビューとは思えないようなセリフが続きました。そして「レノックス・ルイスは偽物。ソニー・リストン、ジャック・デンプシー……俺は彼らと同類だ」などと、吠え続けた。しかし、引退試合となったマクブライト戦後には涙を流しながら、「こんなにキツイことは、もう出来ない。これ以上、ボクシングを侮辱したくない」と語っていた。とても同じボクサーのコメントとは思えなかったし、淋しかった。 ★タイソンが全盛期であればタイソンはルイスより強い。と、タイソンファンは思うだろう。アゴの打たれ強さもあるし。(確かにアリ同様、世界に旋風を巻き起こしたという点では、タイソンのほうが影響力は比較にならないほど強いが)しかし、それはあくまで仮定であって、現実は違う。プロは、リングでの結果がすべてなのだから仕方ない。(アリに負けたフォアマンを1位に挙げているのだから矛盾していますが)年齢はルイスが一つ上だが、タイソンは早熟でルイスは晩成型?個人的には、マイケル・スピンクス戦やアレックス・スチュワート戦、ブルース・セルドン戦のタイソン(主に、ルーニーがトレーナーだった時代)なら、ルイスやホリフィールドより強いと思いますが、ボクシングは相手あってのことなので、相手が違えばまた相性も変わり、結果も変わる……。だから、ラドック戦&ゴロタ戦&ボタ戦のルイスなら、これまた全盛期のタイソンでも勝てない? とも思えるし。したがって、あくまで「全盛期同士なら、どっち?」という想像になってしまうので難しい。★日本テレビで、50歳のタイソンにインタビューした番組がありました。そのとき「対戦した相手で一番強かった相手は誰?」という質問で、タイソンは「マイケル・スピンクス」(32戦31勝21KO1敗)と答えていた。無敗対決だったスピンクス戦(1988年)は、開始1分でダウンを奪い、再開後のたった一発で試合終了。終わった後のスピンクスは、とりあえずダメージが大事に至らなくて安心したようでした。試合内容も、ほぼ一方的にタイソンが圧倒していた。しかし、戦ったタイソンにはスピンクスの実力が分かったのでしょう。(それでも「ルイス」と言わなかったのは、タイソンの意地か?)★試合前の予想でも双方と戦ったホームズが、「スピンクスは全然強くない。タイソンのKO勝ちだ」と断言していた。(wowow)★ホームズvsスピンクスは二試合行われましたが、初戦の1985年時点で、ホームズは全盛期を過ぎていた。(タイソンvsホームズは1988年)ホームズvsスピンクスの初戦は、ホームズが49連勝をかけていたにもかかわらず、判定負け。(実はこの試合、ヘビー級で最多の49連勝記録を持つ「ロッキー・マルシアノ」に並ぶか? と注目されていた。しかし、白人のマルシアノに黒人が肩を並べることへの嫌悪感が判定に影響したとも言われている。が、翌年の再戦でも2-1でスピンクスが辛勝)★プロ野球の一流投手でも、そのときの体調や調子によって体のキレや動き、投球フォームさえも微妙に変わることがあります。同じ打者や球団を相手にしても完封したり、大乱調によって変化球が冴えなかったり直球のスピードがなくて初回KOされたり。これはボクサーにも言えると思います。しかしボクシングは、たった一つの負けが選手生命を左右してしまう。それは、頭を打たれる競技だから、より危険だし厳しい。タイソンは、ホリフィールドとの第一戦を見る限りでは接戦に弱い気がする。(強豪)ドノバン・レーザー・ラドックとの第二戦では打ち合いの末、判定勝ちまで、もつれ込んだけれど。ホリフィールドとの初戦は、おそらくタイソンは練習不足もあってスタミナがなかった。(それが敗因の一つでもある)二ヶ月前のセルドン戦で、圧倒的な強さを見せて109秒、WBA王座を奪取した勢いもあったし、元々クルーザー級だったホリィを舐めていた。それは何故かというと、以下の状況からうかがえる。当初この一戦は、タイソンが東京でのダグラス戦(1990年2月)後に(同年6月)米国で試合が決定していた。(つまり、タイソンサイドにとって、ダグラス戦は単なる消化試合に過ぎなかった。2度目の海外=日本での顔見せ的な)しかし、ダグラスに大番狂わせで敗戦しご破算になった。(これも「タイソン、東京で初めての敗戦の裏話」として他で書いています)ダグラスとの試合の前に、米国でタイソンとホリフィールドは記者を交えて会談していたが、「すぐに、やっつけてやるぜ!!」と、椅子から立ち上がったタイソンは拳を握りしめ、凄まじい勢いで睨みつけていた。(見ているほうが怖くなるほどの睨み方で、テレビ画面を通じてこれほどリアルな恐怖を与えるのが、全盛期のマイク・タイソン)ホリィはやや背もたれにもたれながら、一言も語らずその眼光を受け止めていた。そして遂に、1996年11月に初対決(タイソンvsホリィ)を迎えるも、ホリフィールドは直近の試合(96年6月)で178センチのボビー・チェズ(52戦44勝28KO8敗)と対戦、5R終了時(ドクターのストップによる棄権)のTKO勝ちだが、ミドル級出身のチェズを倒すことはできなかった。3Rに一度ダウンを取っているが、スタンディング・カウント。※チェズの王座獲得履歴:IBF世界ライト・ヘビー級、WBA世界クルーザー級。その前の95年11月では、リディック・ボウに前のめりに倒され8R・KO負け。94年4月にも、ホリィはマイケル・モーラーに判定負け(2ー0)している。……いくら因縁の対決といっても、刑務所から出所して3戦目(3RKO)でWBC王座獲得→4戦目でWBA獲得(1RKO)しているタイソンが相手では、果たして相手が務まるのか!? という前評判も納得がいく。全盛期のタイソンの逸話を一つ……。控室で試合を控えるタイソンに、トレーナーや関係者たちは、一緒にいるだけで恐ろしさを感じていたらしい。(猛獣といるような感覚か?)そんなタイソンは日本でも大人気で、1988年に新設された東京ドームのこけら落としで試合のため初来日。トニー・タップスと防衛戦を行った。当時のヘビー級・世界ランカーで「一番立っていられる相手」という理由からタップスが選ばれたが、2Rで終わった。ダウンシーンも、あっ気なかった。(ジョー小泉さんによると、「このときのタイソンがベスト」)その次の試合で、マイケル・スピンクスと無敗対決。(1RKO)そして、トレーナーのケビン・ルーニーを解雇し、それまでのマネージャーたちとも縁を切った。ドン・キングと独占契約を結んだタイソンは(ダグラス戦やブルーノとの第一戦など)、練習不足をリング上で露呈していたが、それはつまりボクシングを舐めていたと言われても仕方がない。自信過剰だったのは、レノックス・ルイス戦後に(タイソンの言動を耳にした)小泉さんが、「お前、ルイスを舐めていたのかよ」と愚痴っていたことからもうかがえる。(WOWOW・エキサイトマッチ)新しいスタイルと強烈なノックアウトでセンセーションを巻き起こしたという意味でマイク・タイソンは、その存在感とともに後世に語り継がれるNO.1のヘビー級ボクサーであろう。彼は史上最凶の男として語り継がれることは間違いない。(社会的影響としていうならば、黒人差別や戦争拒否をして国と戦ったモハメッド・アリが一番ですが)タイソンを評価する際に、まずパンチ力の凄さが強調されるが、彼のタフネス(打たれ強さ)の一例を挙げると、1988年7月、ホリフィールドがクルーザー級からヘビー級に転向して、1989年7月に米大陸ヘビー級王座の防衛戦でのロドリゲス(ブラジル)戦、2Rに右のクロスカウンターをこめかみにヒットさせた。その一撃で、大柄(193㎝)のロドリゲスは足を痙攣させて失神に近い状態に陥った。しかしタイソンはホリフィールドとの第一戦(1996年)、10Rに(ホリィの)右カウンターをもろにアゴに食らったにもかかわらず、後ろによろけながらも倒れることはなかった。(しかも、それまでタイソンはダメージ濃厚だったが)もう一つ、それはルイスvsシャノン・ブリックス(後の世界ヘビー級王者、68戦60勝53KO6敗1分1無効試合)で分かる。巨漢のブリックスはルイスの右のパンチを(アゴや側頭部に)一発もらうと何度もダウンしたが、タイソンは何発まともに側頭部にもらってもグラつくことはなかった。タイソンvsルイス、第1R開始早々、タイソンはルイスの右アッパーを二発、ガードの上からまともにもらっていたが、あれは凄い衝撃だっただろう。(写真)おそらく目の前で爆弾が炸裂したような感じだったに違いない。カンがいいタイソンが同じパンチを続けてもらったのは(二発目を外せなかったのは)、最初のパンチがそれだけ強烈だったからだろう。普通の選手なら(ガードの上からでも)あの一発でKOできたに違いない。1R、ルイスはタイソンの強打を警戒してクリンチを多用していた。観客からブーイングが起きるほどに執拗だったが、やはりそれだけタイソンのパンチに危機感を覚えていたのだ。しかしタイソンは2R以降、パンチは単発で戦術もワンパターン、3R以降は早くもスタミナが切れ始めたことも影響してかスピードも落ちていた。そこをルイスにつけ込まれ、(ルイスの)パンチを受けだした。しかもあの右を。結局は、セコンドと自分自身の無策が招いた失策試合だった。セコンドもタイソンには何も言えず、イエスマンになって従順になるしかなかったのだろう。(もう一つの敗因は、やはり全盛期とは程遠かったこと。年齢は一つ上のルイスだが、それほど落ちていなかったのは、普段の節制も無関係ではないと思う)やはり、ベストシェイプに仕上げたタイソンvsルイスⅡが観たかった。♣♣、試合前の公開記者会見で、タイソンはルイスの側近に左フックを空振りしてから大乱闘を演じているが、あれは「わざと空振り」したのでは? まさか、あそこで本当に殴っていたら試合そのものが中止になることはタイソンだって分かっていたはず。動かない(素人に近い)相手に、本気で手を出すわけがない。私見ですが、あくまで乱闘に持ち込んで大騒ぎすることで、PPV(有料放送)の売り上げアップを見込んでいたのでは?それでも、その後で興奮したであろうタイソンはルイスの太ももに噛みついたことを認めている。罰金は約4千万。★若いタイソンが、もし総合格闘技をやっていればトップに立っていたとしても不思議ではない。(というか、間違いなく最強王者)彼の体型はボクシングよりレスリング向きだし、あのパワー・スピード・闘争本能・運動神経は総合でも充分生きると思う。★そしてもう一人、歴代ヘビー級最強王者列伝に欠かせない男といえば、タイソンに二度の黒星をつけ、リディック・ボウやルイスと死闘を演じた、 真実の男「イベンダー・ホリフィールド」(55戦43勝28KO10敗2分)である。ホリフィールドはルイスとは1敗1引分け、ボウとは1勝2敗(3戦目はKO負け)で分が悪いが、(前述しているように)ボウはゴロタに対しては相性が悪く2戦して2度とも反則勝ち(1996年7月は7R・11月は9R)の苦戦だった。ホリィVSボウの三試合は、ボクシング史に残る乱打戦。(写真)ホリィは、84年11月にライトヘビー級でプロデビューして、85年7月にクルーザー級に転向、88年4月に3団体王座を統一して返上。(88年に発足したWBOはまだメジャータイトルではなかった)そして、ヘビー級に転向してから94年に心臓疾患により一度は引退。全身に血液を送る心臓の病気を乗り越えて最もハードな競技であるボクシング界へカムバックして、2011年の試合を最後に14年に正式引退……凄まじいボクサー人生。通算:43勝(28KO)10敗・2引き分け。二流どころにも苦戦や敗戦をしている難点があるものの、タイソンとの初戦(11R・TKO勝ち)や高齢になってもファイティング・スピリットを保ち続けた。(2008年、46歳で46キロ重い213センチのニコライ・ワルーエフ(ロシア)に挑戦するも2‐0の判定で大善戦)ボウ(45戦43勝1敗1無効試合。つまり、ホリィに一度負けただけ)はソウル五輪・銀メダリストで、金はルイス、銅はゴロタ。ボウVSルイス、ボウVSタイソンは見たかったカード。ちなみに、ゴロタはルイスに1RKO負け。タイソンにも2R終了後の試合放棄でノーコンテスト。(眼底骨折)世界ヘビー級の現在(2016年11月)――。★WBA(8度防衛)IBF(18度防衛)WBO(14度防衛)元王者のウラジミール・クリチコ(64勝53KO5敗)は、主戦場はドイツ。だが彼の試合はボクシングの発祥地であるイギリスや本場のアメリカでは放送しない。やはり社会的影響力(カリスマ)という点では、アリやタイソンには遠く及ばない。(報酬は1試合10億)しかし、2メートルの身長と恵まれた筋力・体力を駆使し、テクニック・パワー&スピードを兼ね備え、磐石の強さを見せつけた点では、歴代最強王者たちにも引けをとらない実力の持ち主であった。29回の世界戦を経験(ボクシング最多記録)、内23度の防衛。現役王者&元王者12人に勝利。無敗のボクサー11人に勝利(世界記録)体育学博士でもあり、母国のウクライナ語・英語・ドイツ語・ロシア語を話す。米国・美人女優のヘイデン・パネッティーアと結婚。4敗のうち3敗がKO負けであることからアゴに難があるといわれているが、それはレノックス・ルイスも同じ。つまり、決定打をもらわない戦術(ファイト・プラン)を実行し続けることができれば、25度の世界戦・防衛記録(ヘビー級のジョー・ルイス)を破る可能性も見えてくるはずだったが、2015年11月、タイソン・フューリーに判定負けしてからの復帰戦は、2017年にIBF王者のアンソニー・ジョシュアが予定されている。(結果は11R、ジョシュアのKO勝ち)★フューリーは次戦未定。引退状態で今後剥奪されるでしょうが、おそらくは戻ってくるでしょう。なぜなら、巨万の富と名声を得られる資格を持ちながら、みすみす見逃すわけはないからです。すでに同国のスーパー・スターであるジョシュアを意識しないはずもないし、たとえばお互いが最高の状態で「ジョシュアvsフューリー」が実現すれば、英国ならず世界のボクシングファンが熱狂するでしょう。しかし2017年、いまだに復帰の予定なし。★★★その後2020年6月にフューリーvsジョシュアの一戦が、21年に2試合(英国で)決まりかけた。しかし、その関係者がギャングのボスであったことから、アイルランド議会で議員が難色を示して暗礁に乗り上げた。(つまり、国会でボクシングの一戦の是非が取り扱われる)ちなみに、そのときの報酬は双方が150億円ずつを提示されていたらしい。その後、2023年10月、WBC王者のフューリーは(ボクシングマッチで)UFC王者のガヌーと対戦するもダウンを奪われる苦戦を強いられ、2-1の判定で辛勝。しかし、ガヌー側にしてみればアウェー(敵地)であるボクシングの舞台であることから不利な判定だった。それから24年3月、ガヌーはより大金が稼げるボクシングへの本格的な転向を目論み元王者のジョシュアと戦う。ジョシュアはアンディ・ルイスとの初戦で打たれもろさを露呈していた。タフなフューリーでも倒されたことから、果たしてそのパンチを被弾したらジョシュアはどうなる? と危惧されたが、やはりトップ・ボクサーがベストに仕上げてボクシングのリングに上がった強さを披露した。(おそらく、フューリー戦のガヌーの善戦を見て警戒。逆にフューリーは、ガヌー戦を甘く見ていた)ジョシュアは1Rの終盤に1度目のダウンを奪い、2Rにも2分15秒でダウン、そして立ち上がったガヌーはジョシュアの強烈な右を食らってダウンしたが、そのまま30秒くらい起きてこなかった。3度、すべてのダウンは右のパンチだった。(YouTubeでは、ダウンしたガヌーは映っていないためダメージの度合いは不明。しかもダウンした時間は、少しカットされている。その後ガヌーは、上半身起きたままドクターにチェックされていた。これでガヌーはボクシングへの転向を諦めただろう。それほど強烈な敗戦だった)完。★★蛇足ーー。不世出の漫画原作者・梶原一騎氏を語る伝記(書名は不明)の中で、「黒人空手家・Wがフォアマンに挑戦状を出したが、恐れをなしたフォアマンは応じなかった」という一文に、思わず違和感を覚えた。(ボクシングを知らない格闘技ファンや空手ファンなら鵜呑みにするかも)しかし、これは《相手にするわけがない》のが本当のところ。プロボクシング・世界ヘビー級のトップ選手は、常に世界中のヘビー級ボクサーから標的にされ、アスリートとして一般人からも注目される。ましてやフォアマンほどの選手となれば、羨望の対象としてみなされる。●何より他の格闘技と違うのはその報酬であるし、それがまたステイタスの高さを物語っている●そして世界ヘビー級王者といえば、強い米国の象徴で、総合が競技として確立するまでは「キング・オブ・キングス」日本でいえば横綱、タイならムエタイ王者。ある劇画の中で、Wが「私はボクシングだけでも世界ランカーに負けない」というセリフがありましたが、映画でWのシャドー空手を観たら、あのパンチではプロボクサーにもなれない。(Wはキックの道場でパンチを習い、プロらしいパンチの打ち方を身につけた)しかも、顔面パンチを避けるだけのテクニックと経験は(通常の)空手の選手にはない。ボクシングで一番大変なのは相手のパンチをかわすこと。次に、パンチをかわすテクを持った相手に自分のパンチを当てること。★アメブロでは、タイソンVSホリフィールドの第一戦&耳噛み試合、ジョシュアVSクリチコ戦を写真入りで紹介しています。★後編Ⅱ、新・戦国時代へ~。では、ワイルダーvsオルティス&ワイルダーvsフューリーの試合経過&解説と、これからのヘビー級の流れを予想しています。
2017年04月01日
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