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今朝のAM5:00まで頑張ってやっと中世卒論ゼミの発表資料を仕上げました。嗚呼、綱渡りしてるな、私(泣)。ところがパソコンに打ち終わっていざ人数分印刷しようと思ったら、1人分を印刷した時点でプリンターが壊れちゃったんですよ!しかたがないのでコンビニで人数分のプリントを印刷しました。でもなにはともあれ1人分は出力できてよかったです。これでもし1人分も出力できていなかったら……うわー、切腹ものだ(泣)。 コンビニでコピーをしたため余計な時間を食ってしまいかなりあわてたのですが、なんとか先生がいらっしゃる前に教室へ滑り込みセーフ。発表の順番を後にしてもらったりしてなんとか心の準備をし、どうにか発表をこなすことができました。眠くてテンションが上がらない部分もあったのですが、そこのところは私と同じ卒論で義経を扱うという友人が盛り上げてくれたおかげでかなり助かりました。Tちゃん、どうもありがとう。 というわけで発表がすべて終了。あとは教育実習です。はぁ…とうとう来たか、というのが今の正直なところ。でもきっといい経験になると思うし頑張るぞ。中1の国語を教えてきます。担当する単元は草野心平の詩に決まりました。
2004年05月27日
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夕べは本当は中世卒論ゼミの発表資料を作らなくてはいけなかったのですが、睡眠不足+スーパー歌舞伎観劇による体力消耗で疲れ果ててしまい、結局十分な睡眠を取ってしまいました。あ゛ぁ゛、自分の首を絞めちゃったなぁ。でもスーパー歌舞伎に行かなければそれはそれで公開していただろうし、まぁ良しとしよう。 そして今日は近世卒論ゼミの発表。なんとか無事に終了しました。歌舞伎・浄瑠璃の専門家から発表に対するアドバイスをもらうのは初めてだったので、「こういう見方も必要なのか」とすごく勉強になりました。それにしてもこの先卒論に向けてやることが多いんだということを実感しました。はぁ…。 発表終了後先生の研究室にお邪魔したら以前お願いした2世松緑さんの「義経千本桜―2段目・3段目」と当代幸四郎さんの「盟三五大切」のビデオを貸してくださった。ありがたや~。 ちなみにスーパー歌舞伎の千秋楽に行ってきたことを話したら「観られてよかったじゃない。だってこれが本当に最後のスーパー歌舞伎になってしまう可能性だって否定できないんだから。」と先生。確かにそうなんだけど…やっぱりそう言われると寂しかったです。
2004年05月26日
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夕べのAM4:00頃に近世の資料作成完了!このあと中世もやらなければならないので手放しでは喜べないのですが、とりあえず1つ終わったので良かったです。睡眠も2時間くらい取れました。 で、スーパー歌舞伎「新三国志3」千秋楽、行ってきてしまいました。やっぱり千秋楽の誘惑には勝てなかった(泣)。寝不足でフラフラしながら新橋演舞場に行ってきました。 段治郎さん謳凌ver.で観劇するのは2回目。前回観劇時は正直なところ段治郎さんと猿之助さんを比べて「…やっぱり猿之助さんはうまかったなぁ…」と思う、そんな感想だったのですが、今回は段治郎さん謳凌のいい面がたくさん発見できました。 たとえば段治郎さんの謳凌は、春琴が琴を弾く場面をターニングポイントとして変わっていく姿がすごく自然に、わかりやすく表現されていたと思います。あとは段治郎さんの目が素敵だなぁと思いました。まっすぐで、真面目で、一生懸命で。謳凌という役が段治郎さんの良さを生かしてくれているように感じました。 ちなみに最後の宙乗りの場面ですが、私が座っていた2階左の席というのは、花道こそ見えないものの宙乗りの際に役者さんの視線の来る確率がすごく高い席なんですよ。おいしい思いをさせてもらいました。 そしてスーパー歌舞伎千秋楽名物のカーテンコール。いつもなら次回作の予告編を上演してくれたりするのですが、今年は猿之助さんが不在ということもあって、出演者が舞台の上に出てきてお辞儀したり手を降ったりしている間に幕、という感じでした。今までが今までだっただけに正直「え~っ?これだけ?」とも思いましたけど……しょうがないか。段治郎さんは舞台中央で手のひらを組み、しばらくの間お辞儀していました。客席からも出演者からも暖かい拍手が起こりました。あとは…笑也さんや門之助さんが投げキスをしてたな(笑)。猿弥さんはなぜか猿十郎さんをどついてました。 そんなわけでスーパー歌舞伎「新三国志」完結!私が歌舞伎を観出したのはスーパー歌舞伎「新三国志」のおかげみたいなものだからなぁ。最後を見届けることができてよかったです。
2004年05月25日
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昨日の日記に書いたとおり今週の水曜・木曜は卒論ゼミの発表日。でも明日はスーパー歌舞伎「新三国志3」の千秋楽なのです。「遊んでる場合じゃないでしょ」と思う一方「でもこれで新三国志シリーズは完結だぞ!観なくてどうする!」という気持ちもかなり強い。天使と悪魔がささやいているという状況です。 とりあえず今日は水曜日に発表の近世の資料を仕上げようと思います。今は「義経千本桜」のあらすじを作成しているところです。近世のk先生から「他人のあらすじを丸写しするんじゃなくて、自分であらすじを作ると自分がどこを大事に考えているのかがわかったりしていいよ」とおっしゃっていただいたのでやってみているのですが……難しい!千本桜のあらすじはわかっているのだけれど、それを言葉にしてまとめるって本当に難しいです。普段このHPで観劇記録と一緒に載せているあらすじは本などから引っ張ってきているのがほとんどなのですが、あれを全部自分で作ったら大変なことになるだろうなと思います。やったら力は付くでしょうけど。 というわけで思いの外あらすじ作りに時間を取られ、肝心の発表資料はまだ手も付けておりません。徹夜で頑張ります。
2004年05月24日
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今日は本当は近世の自主ゼミで歌舞伎座の「勧進帳」を観に行くはずだったのだが、先生曰く平日でもすごい並び様だったそうでましてや日曜日では…ということになり、今回は延期。残念。 とはいうものの残念なのが半分、ありがたいのが半分というところ。というのは今度の水曜日は近世卒論ゼミの発表、木曜日は中世卒論ゼミの発表、そして31日からは教育実習……と準備の必要な予定が目白押しなのだ。泣きたい。しかも25日の「新三国志3」の千穐楽も行きたいしなぁ…。 頑張ります。
2004年05月23日
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今年から近世の自主ゼミにも参加させてもらっている。金曜日がその活動日。近世のK先生の研究室にお邪魔して「勧進帳」のビデオを見せていただいた。授業と違って少人数だし、ビデオを見ながら解説してくださるので、かなり細かなところまで分かるのが嬉しい。 先生の研究室にお邪魔したついでにこの間お借りした猿之助さん主演の「四の切」のビデオをお返しした。すると「他に見たいものがあったら貸すよ」と先生。よっしゃ!と心の中でガッツポーズをし、今度は2代目松緑さん主演の「義経千本桜」と幸四郎さん主演の「盟三五大切」を貸していただくことにした。「このままじゃ先生をレンタルビデオ屋として使ってしまいそうだな…」と思う一方「でも中世の先生に『使えるものは使っておいたほうがいいよ』と言われたし。」と開き直る私(笑)。 ちなみに今日先生の研究室で、阪神タイガースブロックメモ(我が家にあるものとお揃い)を発見。妙に親近感が沸いてしまった。
2004年05月21日
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昨日の第一部に引き続き今日は「妹背山婦女庭訓」第2部の観劇です。第2部は16:00~21:10まで。しかも最後の2時間30分は休憩がないんです。おしりが痛くて大変でした。でも私は第2部だけなので大したことはないのですが、中には第1部第2部を通しでご覧になる方もいらっしゃるんですよね(泣)。頭の下がる思いです。 第2部は蘇我入鹿を滅ぼすために必要な爪黒の鹿の生血と疑着の相(嫉妬が凝って出来る悪相)の女の生血をめぐる話。芝六とお雉の夫婦は、二人の間の子を犠牲にして天皇一行を匿い、爪黒の鹿の生血を手に入れます。一方烏帽子折求馬実ハ藤原淡海に恋する杉酒屋の娘お三輪は、淡海と橘姫(蘇我入鹿の妹)が婚礼を挙げると聞いて嫉妬に燃えるところを、疑着の相の女の生血を求める金輪五郎に殺されます。 通し狂言「妹背山婦女庭訓」ということで第2部も観ることにしたんですが、実は私、お三輪の件が嫌いなんです。お三輪というキャラクター自体好きではないし、お三輪が蘇我家の官女にいじめられるのも観ていて気持ちのいいものではないし、お三輪は「自分の死が求馬様の役に立つなら」と喜んで死んでいくけど結局最後までお三輪の片思いなので話に救いが感じられないし……。 そんなことを思いながら観劇したのですが、前回観たのが歌舞伎だったのに対し、今回は文楽だったので、人間が演じるより生々しくない分救いがありました。「曾根崎心中」を文楽で観たときは、生々しさがないのが逆に物足りなかったのですが、今回は文楽に軍配が上がりました。とはいうもののやっぱりお三輪の件って好きじゃないなぁ。 私が第2部で心に残ったのは芝六の女房お雉(人形遣い:勘十郎さん)です。猟師芝六は入鹿を滅ぼすために、この地で猟が禁じられている鹿を射止めます。お雉の連れ子である三作は、生さぬ仲の義理ある父芝六に難儀が掛かるのを防ぐため、鹿殺しの下手人として名乗り出ます。鹿殺しは石子詰の極刑。母お雉は「生きながら石子詰で殺すとは、なんぼ前世の約束でも余り惨い約束事。なんぼうでも殺さぬ殺さぬ。どうぞどうぞ助けてくださりませ、叶はぬことなら土の中、母も一緒に埋んで。」と歎きますが聞き入れられず、三作は引っ立てられていってしまいます。特に「生きながら石子詰で殺すとは」のところが心に訴えました。 勘十郎さんのお雉の首(かしら)には表情が感じられました。私の中で一番感情移入がしやすい登場人物だったということなのでしょうか。第一部第二部を通して一番印象的でした。
2004年05月19日
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今日は国立劇場文楽公演「妹背山婦女庭訓」の第一部を観劇してきました。第一部は有名な「妹山背山の段」を含むためかチケットが即日完売したそうで、私も前売りでは手に入れることができず、当日券を求めて9:45くらいから並びました。待っている間の暇つぶしに、と英語構文の問題集を見ていたら、私の前に並んでいた外国の方に英語が分かると勘違いされたらしく、声を掛けられて困ってしまいました。英語が分からないから勉強しているのに(泣)。なんでも彼は「妹背山婦女庭訓」の当日券ではなく来月の歌舞伎鑑賞教室のチケットを買いに来たのに当日券購入のための整理券を渡されて困ってしまったらしい。最終的には整理券を戻して普通に歌舞伎鑑賞教室のチケットを購入できたみたいです。めでたしめでたし。 さて感想を書く前に「妹背山婦女庭訓」第一部のあらすじを…と行きたいところですが、何しろ長いので「妹山背山の段」のあらすじのみご紹介します。【紀伊国は大判事清澄、大和国は太宰少弐の領地であるが両家は吉野川を挟んで不仲。しかし大判事の息子久我之助と太宰の娘雛鳥は恋仲である。皇室を乗っ取り暴君と化した蘇我入鹿は、両家の不和は自分を倒すための狂言だと疑い、久我之助を側近に、雛鳥を妻に差し出すよう親に命じる。舞台は中央に吉野川、上手(舞台向かって右)に紀伊国背山の久我之助が住む庵、下手(舞台向かって左側)に大和国妹山の雛鳥が住む下屋敷。吉野川の急流が国を隔て、恋人同士を隔て、両家を隔てている。大判事と定高(太宰の後室)は入鹿の命に従うか子どもの恋をかなえてやるか川を挟んで苦悩するが、最終的にどちらも我が子の恋をかなえてやりたいと願う。しかし入鹿の命令に背く以上死ぬ以外に道はない。久我之助は雛鳥が自分の後を追わないよう「自分の死を太宰家に知らせないでほしい」と言い残して切腹し、雛鳥も久我之助の命を助け貞女を立てるために死んでいく。互いに助けようとした相手の子供の死を知った大判事と定高は、せめて久我之助の息あるうちに雛鳥との祝言を行うことにする。雛鳥の首は雛道具の飾り駕籠に乗って吉野川を渡り、久我之助のもとへ嫁入りする。やがて久我之助の首も落とされる。互いの子どもの死によっておのずから和解した大判事と定高。大判事は二つの首を入鹿に届けるため館をあとにする。】 「妹背山婦女庭訓」の「妹山背山の段」は歌舞伎で初めて観た時にどうしようもないくらい感激してしまったんです。だから「もう一度観たい!」とずっと思い続けていました。そしてとうとう再会できたわけですが……う~ん……期待しすぎてしまったらしい(泣)。人形遣いさんも太夫さんもいい人が揃っているはずなのに感激できませんでした。これには「どうしたんだ、私!?」と自分でもびっくり。帰りに寄った喫茶店であれこれと考えこんでしまいました。 結局一番初めに観たときの印象が大きすぎたんだと思います。あのどうしようもないほどの感動をもう一度、と言ったって、「妹山背山の段」を見たことのなかった時点には二度と戻れないのだから仕方がない。 そして私は本物の妹山、背山、吉野川に行ったことがあるのですが、このときも初めて「妹背山婦女庭訓」を観劇したときと同じくらい、あるいはそれ以上に感激したんです。もちろん「妹山背山の段」で描かれている内容はフィクションだろうけど、妹山に登って背山の方を見て「これが雛鳥の視線なんだな」と思うだけでも心にこみ上げてくるものがあって。そんな経験をしてしまうと、もうどんな舞台を観てもかなわないんじゃないか。そんな気がしました。以前漫画家の里中満智子さんが「想像力にかなうものはない」とおっしゃっていましたが、そのお話を実感しました。 そんなことを考えていると、なんだかだんだん寂しくなってきました。「“歌舞伎について知りたい!”と思ってできるだけ多くの作品を観ていろんなものを得たけれど、得ると同時に失うものもあるんだ。」と思いました。「今となっては特に気に留めない、ほんのちょっとしたことに対してまで心を動かされていた頃が懐かしく恋しいなぁ…」と。もちろん観ることによって得たものは何物にも替えがたいし、失ったものより得たものの方が断然多いのだけれど。 なんだかひどく主観的な文章になってしまいました。これでは感想と言えませんね(泣)。でもこれが私が「妹背山婦女庭訓」を観て感じた正直な思いです。
2004年05月18日
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今日は市川海老蔵襲名披露公演(6月)のチケット発売日。10:00からひたすら電話したのですがなかなかつながらない。2時間は覚悟していたものの13:00になってもつながらず(しかもNTTの放送しかながれず、話し中にすらならない)海老蔵人気を実感。ようやく14:00につながり、なんとかお目当ての3等B席を購入することができました。半ば駄目かと思ったけど買えてよかった~。 その後、昨日・一昨日の影響でなんだかスーパー歌舞伎のビデオが見たくなり、「新三国志2―孔明篇」を久々に鑑賞。何度も観た作品だけど、新たな発見もあって面白かった。
2004年05月15日
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今日は「スーパー歌舞伎の舞台裏講座」という新橋演舞場ミニバックステージツアーに参加してきました。「文化パステル」というところが開催した講座で、スーパー歌舞伎の大道具についての解説+実際に舞台の上に上げてもらい間近で大道具を見られるという非常においしい講座なのです。この講座は去年もあったのですが、去年は抽選に落ちてしまい受講できず。しかし今回運良く受講できることになって、期待に胸を弾ませながら昨日に引き続き演舞場へやってきました。今回の講座の定員は70名なので、当たり前ですが場内はガラガラ。こんなに活気のない演舞場に来るのは初めてでした。 まず最初にスーパー歌舞伎出演者からのご挨拶。どなたかなと思っていたら静華・馬潤を演じておられる笑三郎さんでした。 さてどんな話をされるのかしらと思っていたら…〈笑三郎さん〉「私、実は去年もこの講座でご挨拶させていただきまして、スーパー歌舞伎についていろいろお話したんですが、私なんかよりも金井先生(金井大道具の社長。今回の講座の講師。)の方が詳しく丁寧にお話されるんですよ。ですから私が芝居に付いて話すのは無駄だと悟ったんですね。」それでは一体何のお話を!?と思ったら、この4月からNHK‐FMでDJを務めておられる「邦楽ジョッキー」の宣伝でした(笑)。〈笑三郎さん〉「実は今日(金曜)の11:00から放送があったんです。つまり今日の放送は終わってしまったのです。ところが聞き逃した皆さんに朗報です。邦楽ジョッキーは土曜の朝5:00から再放送しております。というわけで皆さん、明日の朝は早起きしてください。4:30、まぁ遅くても4:45くらいには起きてください。『市川笑三郎の邦楽ジョッキー!』という景気のいい一言から始まりますから。」 というわけで私たちは明日早起きをしなければならなくなってしまいました(笑)。しかも…。〈笑三郎さん〉「今日お家に帰られましたら地方にお住まいのお知り合い、例えば上京されている方でしたら地元のお友だちですとか、こちらにお住まいの方でしたら地方のお友だちなど、少なくとも3人に電話を掛けてください(笑)。そして『笑三郎さんに言われた』と邦楽ジョッキーを聞くように言ってあげてください。」と宣伝のノルマまで課されてしまった(笑)。私は電話を掛けるのは面倒なので(笑三郎さん、ごめんなさい)、このHPで宣伝することにします。というわけで今この日記を読んでくださっている皆様、笑三郎さんからの伝言です。邦楽ジョッキー(金曜11:00~、土曜5:00~)、ぜひぜひお聞きください。 というわけで一通り宣伝された笑三郎さん、ラジオさながらに「お相手は市川笑三郎でした!」と言って退場。とても話し上手な方でした。 この後金井大道具の社長さんからスーパー歌舞伎と「新三国志3」の大道具についての講演。スーパー歌舞伎についての説明は猿之助さんの著書にあるものとほぼ同じでしたが、大道具についての説明は興味をひかれるものが多かったです。 たとえば「新三国志3」では背景が全面鏡なのですが、これはただの鏡ではなく後ろに光を入れると透けるという効果もあるんだそうです。そしてどうしてこういう背景にしたのかというと「現代の松羽目(能や狂言を題材にした演目で用いる松の大木が描かれた背景)を作りたかった」とのこと。スーパー歌舞伎は場面転換が多いので、それに対応する万能な背景を作りたかったんだそうです。なるほどと思いました。 さてその後いよいよ舞台の上へ。スリッパに履き替え、普段は通れない花道を通って本舞台に上がりました。花道は、客席が見渡せてなかなかいい眺め。本舞台は、客席で見ている時はもっと特別な空間のように感じていましたが、上がってみると案外普通、というのが素直な感想。思ったより狭かったです。 驚いたのは舞台から客席がよく見えること。私は矯正視力が0.8くらいなのですが、舞台中央に立つと3階の一番後ろの席でも結構よく見える。それだけにいいかげんな態度で観劇してはいけないなとあらためて思いました。多分役者さんからは多くの観客の表情が見えていると思いますよ。 さて舞台に上がって大道具や舞台機構を見せていただきました。驚いたのは大道具の操作で少なからず人力に頼っていること。「えっ!?これも人力なの!?」というものが多々ありました。大道具さんは約20名だそうで、この人数よりも多すぎても少なすぎても困るとのこと。チームワークが大事だと仰っていました。ちなみにこの日大道具さん・照明さんはこの講座のためだけに皆さん残ってくださったんだそうです。 大道具や舞台装置を見学させてもらった後はビデオ鑑賞。去年の「新三国志3」(猿之助さん主演)を大道具や照明の見せ場に絞って編集したものでした。ガラガラの新橋演舞場で、かつて実際にこの劇場で上演された芝居のビデオを見るというのは非常に不思議なものでした。そして観ているうちに今年猿之助さんが舞台にいらっしゃらないことをひどく寂しく感じました。 ビデオ鑑賞で今回の講座は終了。花道を通って舞台に上がらせてもらえたのは本当に貴重な、ありがたい経験でした。う~ん…もう一度「新三国志3」を観に行こうかなぁ。
2004年05月14日
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今日は新橋演舞場でスーパー歌舞伎「新三国志3」を観劇してきました。当日券で観劇したのですが、場所は7列目の花道隣という非常においしい席。結構当日券としていい席が残っていることってあるんですよねぇ。 ちなみにこの席でもう一つおいしかったのは、斜め前に宝塚歌劇団の彩輝直さん、彩那音さん、美々杏里さんがいらしたんです。凄い偶然でした。 さて「新三国志3」のあらすじを。【孔明の死より数年の後。魏・呉・蜀の三国が争う戦乱の世はいつ果てるともなく続いていたが、かつて翠蘭(「新三国志2」に登場する孔明の恋人)が弾いた曲『長想思』は三国の隔てなく敵国においても歌い継がれていた。魏の武将であった姜維は、孔明に心酔してその志を継ぎ、今は蜀軍の先頭に立って大国魏に戦いを挑んでいた。一方魏の武将謳凌は天下掌握の野心を抱く総督司馬仲達らの策略によって魏の国を追放される。かつての友・姜維に再会した謳凌は、弱小国ながらも戦のない平安の世を目指す蜀の理想の国づくりに心を動かされ、そして春琴の奏でる『長想思』に心を癒される。一方魏の国内では司馬一族による恐怖政治が進み、蜀への大規模な侵攻がはじまった。蜀の都・成都は陥落目前。未来の理想の国の設計図ともいえる学問所も焼け落ちる。司馬一族のはじめた愚かな戦を止める為、謳凌はかつての部下や仲間たちの前に立ちふさがる。謳凌は命を落とすが、その訴えに心を動かされた兵士たちは戦いを止め、剣を収めるのだった。】 謳凌役は猿之助さんの代役で大抜擢の段治郎さん。本当に持てる力を出し切って演じているという感じでした。2ヶ月の長丁場なのに1回の公演(しかも私が観たのは夜の部)であれほど頑張ってしまって倒れたりしないかしらと心配になるほど、すべての面で力いっぱい演じていました。正直なところ段治郎さんが力いっぱい演じている分見ているこちらにもエネルギーが要求されて疲れてしまうのも事実です。技術的な面で「うーん…」と思わずにいられないところもある。でも段治郎さんの必死なまでの奮闘振りを前に、何も言えなくなってしまいました。猿之助さんの心を継いで、精一杯演っているということは痛いほど伝わってきました。 それにしても段治郎さんの謳凌は若いし背も高いし非常に格好いい。そしてなんと言っても見せ場は立廻りシーン。段治郎さんはJAPAN ACTION CLUBの試験に合格したことがあるのだそうですが、ホントすごいですよ、立廻り。歌舞伎らしさは薄いですが、それだけに新鮮だし格好いいです。面白かった~。 謳凌の恋人で姜維の妹・春琴役は笑也さん。去年より少女っぽい部分が増えた春琴でした。何よりも心を込めて演じているのが非常に好感が持てました。ちなみに今まで春琴と謳凌が並ぶと春琴の方が背が高かったのですが、今回は謳凌と春琴の身長のバランスがなかなかで、それだけでも惚れ惚れとしました。 姜維伯約は右近さん。う~ん…去年と特に変わらずといった印象。 ところで姜維伯約が燃えさかる成都に向かって出陣していく時の踊りがあるんです。通称「ベルばら踊り」というんですが(笑)。というのはここの踊りは宝塚の「ベルサイユのばら」の出陣シーンから戴いてしまったものなんだそうです(確かに他の踊りとは異色で、振りも宝塚っぽい。)。で、今回私の斜め前には本物のタカラジェンヌが3人。「ベルばら踊り」を観て一体どんな反応を示すんだろうと興味津々で観察していたのですが(ごめんなさい)特別な反応はなし。ちょっとつまらなかったです(泣)。 魏の女王・静華と馬潤は笑三郎さん。静華役は相変わらず美しく、「笑三郎さんはスーパー歌舞伎だと特に輝く気がするなぁ…」と感じました。静華は紫を基調とした衣装を着ているのですが、この衣装も上品で好きです。 猿之助さん休演で、本来段治郎さんが演じるはずだった馬潤(「新三国志2」に登場した馬謖と才鴻の息子)を笑三郎さんが演じたのですが…うーん…あまりひねくれていなかったのが物足りなかったです(馬潤は酒と麻薬に溺れているような役。最後は学問所を守って死んでいく。)。どうしても去年の亀治郎さんのほうがよかったなぁと思ってしまいました。仕方のないこととは思うのですが。ちなみに笑三郎さん演じる馬潤を観て、段治郎さん謳凌が「あれが馬謖殿の息子か…」と言っていたのに大笑いでした(段治郎さんは「新三国志2」で馬潤の父である馬謖を演じていた。)。 「新三国志」三部作に全て登場する彩霞は門之助さん。門之助さんの彩霞はおばあちゃんなんだけどかわいいところがあって好きです。あと劉備たち3兄弟の時代から今までをずっと見てきた者としての台詞があるのですが、あそこも好き。去年はあの場面で拍手が起きなくて残念だったのですが、今回はしっかり拍手が起こって私もここぞとばかり拍手してきました。 本当はもっと多くの役者さんの感想を書きたいのですが切りがないのでこの辺で。総評としては1、とにかく段治郎さんが頑張っていた。 2、猿之助さん、段四郎さん、亀治郎さんがいなくなったことで、歌舞伎らしさが薄くなってしまったのは否めない。 3、去年の台本から随分カットしたらしく、あっさりしすぎなくらいすっきりした(上演時間が10分短くなった)。……といったところでしょうか。 とにかくいろいろと感じることの多い「新三国志3」でした。桃の花びら(最後の宙乗りシーンで、客席に大量の桃の花びらが降ってくるのだ!)をどっさりもらって帰りました。
2004年05月13日
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大学へ行ったら近世文学のK先生から「渡すものがある」とのことで先生の研究室へ。何かと思ったら猿之助さん主演の「義経千本桜(4・5段目)」のビデオ。以前私がちらっと「猿之助さんの四の切(「義経千本桜」四段目)」を観たことがない」と言ったのを覚えていてくださって、わざわざ貸してくださったのです。忝い忝い……。ちなみに先生とお話しているうち、昨日の歌舞伎座夜の部に先生もいらしていたことが判明。びっくりしました。先生曰く、「勧進帳」の弁慶が勧進帳を読む場面で、三津五郎さんは多少台詞をつっかえていたのだそうです。全然気がつきませんでした。 さて家に帰って早速ビデオ鑑賞。昭和55年7月の歌舞伎座で行われた公演のビデオで、上演記録によるとこの月は「義経千本桜」の通し上演で、猿之助さんが主要の3役(知盛・権太・忠信)を完演したのだそうです。ただでさえ澤瀉屋(おもだかや。猿之助さんの屋号。)型の4段目は体力勝負の演目なのに……すごいなぁ。 そして感想なのですが……まず最初に思ったのは出演者が皆さん若い!!猿之助さんは40歳くらいだし、鴈治郎さん・門之助さんはどちらも先代だし、右近さんはめちゃくちゃ細いし亀治郎さん(本名の喜熨斗孝彦で出演)なんて安徳帝(子役)ですよ!!もう登場人物が出てくる度に「うわ~」を連発していました。 そして内容そのものに関してはさすが猿之助さんの四の切はすごいなぁ…と。技術はもちろんのこと役になりきってしまっているところが凄い。猿之助さんは「歌舞伎とはみずみずしいエネルギーの燃焼である」と仰っているけど、それをまさに体現したという感じ。「さすが」の一言に尽きる四の切でした。この頃の猿之助さんの「四の切」を生で見たかったなぁとつくづく感じました。 ビデオを見終わった後そのままテレビをつけていたら「團十郎さん白血病」のニュース。歌舞伎の役者さんはめったなことでは休演されないから、良くはないんだろうなとは思っていたのですがまさか白血病とは……。吉弥さんが亡くなり、猿之助さん・團十郎さんが休演、雀右衛門さんも出演は口上のみ……。ひどく寂しくなってしまいました。 またお元気な姿で舞台に立たれる日を心から楽しみにしています。今はゆっくりと体を休めて、治療に専念していただきたいです。
2004年05月12日
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今日は歌舞伎座夜の部を観劇してきました。團十郎さん、海老蔵さんの親子共演を楽しみにしていた「勧進帳」の弁慶役は三津五郎さんが代役とのこと。 1つ目の演目は「碁太平記白石噺」(ごたいへいきしらいしばなし)。あらすじは以下の通り。【宮城野は吉原・大黒屋の遊女。ある時彼女のもとに廓の主人惣六に助けられた信夫という娘がやってくる。信夫は幼いときに別れた宮城野の妹であった。宮城野は信夫が父の敵を討つために江戸へやってきたということを知り、妹と二人で敵を討つことを決心する。姉妹の話を聞いた惣六は二人に年季証文と吉原大門の切手を与えて送り出すのだった。】 宮城野役は時蔵さん。雀右衛門さんの代役で、しかも初役だそうです。最初のうちはどうも菊之助さん(信夫役)と姉妹であるという風には見えなかったのですが、話が進むに連れて違和感がなくなってきました。特に信夫の手を自分の頬にあてるところにお姉さんとしての情が感じられました。 信夫役は菊之助さん。信夫というのはとてもインパクトの強い役で、観ていてとても新鮮な印象を受けました。というのは信夫は田舎娘なので言葉も訛っている(というかあそこまでいくと半ば外国語)し動きも野暮ったいんです。私は「碁太平記白石噺」を観るのは今回が初めてなので他の方の信夫がどんなものなのか分からないのですが、菊之助さんの信夫は「ここまで演じられるようになるにはそうとう努力されたんだろうな」と感じさせるものでした。 菊之助さんの信夫にはいろいろと感じるものがあって面白かったです。たとえばこれは前から思っていたことですが「菊之助さんって悲しい表情が映えるお顔だなぁ…」とか。あとは声にしても表情にしても、野暮ったく見せようとすると男性である部分が垣間見えるんだなぁとも思いました。それと今回信夫のひどく訛った言葉を聞いていたら、「なるほど、確かに吉原言葉(ありんす言葉)は必要だ」ということを実感できました(『北里見聞録』には、吉原言葉は田舎育ちの娘たちを長い間都会で洗練された遊女たちと少しも変わらない遊女に見せるための手段であったと書いてある)。 2つ目の演目は海老蔵さんの襲名披露口上です。「成田屋!(海老蔵さんの屋号)」の大向こうが響く中幕が引かれると、海老蔵さんを中心に裃を着た幹部俳優さんたちがズラリ。しかし海老蔵さんの隣にお父様の團十郎さんの姿はなく、それがなんとも寂しかったです。 俳優さんたちの口上の内容を一つ一つ書いていくと切りがないので割愛しますが、多くの役者さんが海老蔵さんのことを「闊達」とか「型破り」とか「活きがいい」と仰っていました。 そして最後に海老蔵さんご本人のご挨拶。本来の挨拶「先祖の名を辱めぬよう、ますます芸道に精進してまいる所存でございます」を仰る前に團十郎さん休演のお詫びをされていました。「私よりも父のほうが襲名を楽しみにしておりましたのに……」との言葉が寂しかったです。でも海老蔵さんはあまり動揺されていないように感じられました。 そして最後に市川宗家独特の見得「にらみ」で幕。この「にらみ」を観るのは俳優祭に続いて2回目だったのですが、今回の方が立派に、目に力が沸いてくるように感じられました。 3つ目の演目はいよいよ海老蔵襲名披露演目の「勧進帳」です。安宅関の関守・富樫左衛門が、やってきた山伏一行を義経主従であると知りながらも、弁慶の主君を思う心情に討たれて関所の通過を認めるという内容です。 本来ならまず海老蔵さんの感想を述べるところですが、今回は急遽代役となった三津五郎さんの弁慶から。まず結論から述べてしまうと、代役とは思えない、堂々とした弁慶でした。本役の團十郎さんのさんの方が弁慶という役には合っているとは思いますが、それにしても三津五郎さんはよくあそこまで演じられたと思います。今回観劇して、「勧進帳」という作品は他の演目より格段に洗練されているが故に、間違いの許される隙間がない演目だなと感じました。他のどの演目の代役よりも、「勧進帳」の代役というのは大変なことだろうと思います。 さて今度は海老蔵さんの富樫について。私は昼の部の鎌倉権五郎(「暫」)より富樫の方が断然良かったと思います。まず勧進帳を読む弁慶を疑う時の目つきが素晴らしかった。真偽を見極めようとする魅力的な目をされていました。あの目を見るだけでも十分観劇の価値はあると思います。それにしても海老蔵さんの富樫は今まで観た中で一番厳しい富樫でした。 あとは義経一行と知りつつ通行の許可を与えて一旦上手に引っ込むところが良かったです。弁慶に心を動かされ、その余韻が心に響いているというような演技でした。若い海老蔵さんならではの富樫という気がしました。弁慶との出会いの後きっと富樫の中で何かが変わっていくのだろうなという気もしました。とてもドラマ性の高い富樫でした。 さて「勧進帳」の最後、弁慶は六方を踏んで花道を引っ込みます。汗でギラギラと光る三津五郎さんはとても輝かしくて、客席からは興奮と暖かさの交じった拍手が惜しみなく送られました。途中から拍手が手拍子になり、そして手拍子がまた拍手になって「勧進帳」は終わりました。 最後は「魚屋宗五郎」。主役の宗五郎は三津五郎さんなんですが、「勧進帳」との間の休憩はたった15分。あまりの短さにびっくりしてしまいました。 さて「魚屋宗五郎」のあらすじは以下の通り。【魚屋宗五郎は、磯部主計之助の屋敷に妾奉公に出た妹のお蔦が不義の罪で殺されて悲しみにくれている。ところがお蔦の同僚おなぎの話から、不義は濡れ衣と判明。怒りに燃える宗五郎は酒に酔った勢いで磯部の屋敷に暴れ込む。主計之助は自らの非を認めて詫びるのであった。】 三津五郎さんの宗五郎は大分酒を飲んだあとの目が恨めしさと怒りに溢れていて、導火線を伝う火を思わせました。 芝雀さんの宗五郎女房おはまは、前回の「魚屋宗五郎」でおはまを演じていた田之助さんが比較的おだやかだったのに対して焦るおはま。演じ方としてはどちらもありなんでしょうが、私は田之助さんの演じ方の方が好きでした。あとやはり芝雀さんは白塗りの役がいいなぁ…と思ってしまいました。 「悲しみの火付け役」であるおなぎは菊之助さん。悲しい表情が映える菊之助さんだけあって、なかなかのおなぎさんでした。謙虚な印象を受けました。それにしても自分が持ってきた酒を飲んで暴れ始める宗五郎を見たおなぎの「こういうことと存じておりましたら、お酒ではなくお菓子でも持ってまいりましたものを…」という台詞、大好きです(笑)。 というわけで今回の感想は以上。それにしても今月は長かった…(終演は21:30過ぎ)。
2004年05月11日
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学校で何気なくインターネットのニュースサイトを見ていたら「團十郎さん休演」の文字。えっ!?と思ってよく見ると9日の舞台終演後に体調不良を訴えそのまま検査入院されたとのこと。やはり今回の海老蔵襲名公演のことでいろいろと疲れが溜まっていたんだろうな。それにしても海老蔵襲名披露公演にお父さんの團十郎さんがいないというのはとても寂しい。海老蔵さんも心細いことだろう。もちろん一番辛いのは團十郎さん御本人だろうけれど…。 一日も早いご回復をお祈りするばかりである。
2004年05月10日
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お気に入り一覧(リンク集)の“歌舞伎関連”に「六条亭雑記」さんを追加しました。楽天以外のサイトとの記念すべき初相互リンクです(六条亭さん、どうもありがとうございます)。 私が「六条亭雑記」さんで一番興味をひかれるのは、やはり観劇記「大いなる小屋」。とても詳しく、細かく書いていらして、自分自身が観劇した時のことを思い起こさせてくれるような文章です。とても参考になります。 また歌舞伎のページの他にはクラシック音楽のページや読書のページがあります。 「六条亭雑記」、是非ご覧になってくださいね。
2004年05月09日
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少し気分が良くなったので、私の運転で母と買い物に行く。父の誕生日、母の日、そして子どもの日(私はもう子どもという歳ではないが……)を一気に、ということでいつもよりは気前良く買い物をした。 家に帰って阪神戦の中継を見る。阪神先発の藪が頑張っているのに味方がチャンスを何度も潰すのでイライラ。見ていられなくなった父が、土曜ワイド劇場にチャンネルを変えてしまった。その後もCMの度に阪神戦をチェックするのだが依然0-0。嗚呼、やっぱり負けか、と思った瞬間……うおー、金本がサヨナラホームランだ~!!というわけで0-1で阪神、辛うじて勝利。チャンスに点を入れようよと思いつつもやっぱり勝つと嬉しい。めでたしめでたし。
2004年05月08日
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寝不足+発熱でフラフラになってしまい、不本意ながら今日はお休み。これでもか!というほど寝たら寝不足は解消されたけど熱が引かないなぁ。ただでさえ教育実習を控えているのだから健康には気を付けなくては。
2004年05月07日
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睡眠時間1時間でなんとかレジュメ完成!あとは話術でそれなりの発表に見せるしかないと覚悟。でも頭がうまく回転してくれない。顔がふやけてしまったアンパンマン状態である。 でもそのうち目も冴えてきて、自分の作ったレジュメの内容が頭に染み込んでくるようになった。そして1時間目に発表。おかげさまでとりあえずどうにかなった。とはいうもののやっぱり綱渡り的なことをしてはいかんと反省。今度は近世卒論ゼミの発表の準備をしないとね。 そして午後は中学校で教育実習事前ガイダンス。お世話になる中学校は私の母校なのだが、やはり遊びに行くわけではないので気が重かった。私がお世話になった先生がもう一人もいらっしゃらないというのも心細い。とはいうものの実習生の中に懐かしい顔を発見。少し気が楽になる。 そしてガイダンス開始。私は1年生の国語を担当することになった。できるだけ下の学年がいいなと思っていたので一安心。 ところが、お世話になる先生がすごかった。凄すぎて付いて行けない……(泣)。正直なところ私とは随分考え方の異なる先生で、「嗚呼、この先生に3週間お世話になるのか……」とげっそりしてしまった。こういう経験をしておくことは非常に大切なことだと思う。大切なことだと思うんだけど……やっぱり嫌だなぁ(泣)。 今日1日で自分に対する自信がかなりなくなってしまった。実習前に自己啓発本でも読んでおこうかなと本気で思ったりして。でもそんな暇があったら教材研究を頑張らないとね。
2004年05月06日
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明日はかなり忙しい。午前中は卒論ゼミ(中世)の発表。そして午後は教育実習でお世話になる中学校で事前ガイダンスがある。というわけで今日は発表のレジュメ作りと中学校に提出する書類作りに追われることになった。 教育実習の書類作りは難なくクリアしたが、問題は卒論ゼミのレジュメ。以前別のゼミの発表で使用したレジュメを使いまわししたりしながら作るのだが、それでも終わらない。扱う論文の要旨をまとめようとするのだが、話があちこちに飛んでどうすればいいのかわからない(泣)。「これ、もしかして寝られないかも」という不安にかられつつ作業続行中。
2004年05月05日
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今日は父の誕生日。本来ならパーッとお祝いするところなのだが、祖母が倒れたためそれどころではなくなってしまった。 母は今日から実家へ帰ることになり、私は向こうまで付いて行けないかわりにせめて見送りだけでもしようと新幹線の駅まで付いていった。新幹線を見送って一人で帰るのが何とも言えず寂しかった。 家に帰りHPをチェックすると私書箱にいつになくたくさんのメールが。メールを下さった方、本当に嬉しかったです。どうもありがとうございます。
2004年05月04日
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出先から帰ってきたら母方の伯母から留守電が入っていた。なんでも「緊急に伝えたいことがある」とのこと。嫌な予感がしながらも母が実家へ電話をする。そしたら嫌な予感が的中。祖母が横断歩道で転倒し、頭を強打して記憶がおかしくなっているとのことだった。急遽母は実家のある岩手県へと向かうことになった。本来なら孫である私も行かなければならないのだけど、6日にゼミの発表を控えているため行くことができない。前からきちんと発表の準備していたらこんなことにはならなかったのに……と自己嫌悪。
2004年05月03日
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「海老蔵誕生の瞬間が見たい!」ということで初日の昼の部に行ってきました。 東銀座に着くと歌舞伎座に入る前から雰囲気が違うんです。街を歩いているとやけに着物を着た人が多いし、成田屋半被を着ている人まで見かけました。あとはテレビカメラがあちこちにいて、「ああ、本当に海老蔵を襲名するんだな」と実感。そしていよいよ歌舞伎座へ入ります。 歌舞伎座に入るとさらに海老蔵襲名ムードが漂います。さっきより着物人口が高くなり、ロビーはマスコミだらけ。新海老蔵さんのお母様をはじめとして役者さんの奥さんがたくさんいらっしゃるし、藤間流のお師匠さんや評論家らしき人が歓談しているし……いつもよりも沸き返っていました。そして何より沸き返っていたのは海老蔵襲名記念グッズ売り場。初日の開場直後とあって近付くのも大変な状況でした。売られていたのは手拭・袱紗・天然石の付いたストラップ・千社札や襲名披露演目にちなんだお菓子など。特にストラップが売れていたみたいです。 そして開演。まず梅玉さん、松緑さん、芝雀さんの「四季三番叟」から。海老蔵襲名を祝う一幕です。以前この作品の基になっている能の「翁」をビデオで観たことがあるのですが、それとは似ているようで全然違う作品でした。こちらの方が格段にくだけています。面の入っているであろう箱が出てくるのに面を付けなかったり、最後は翁・千歳・三番叟が3人で賑やかに踊って幕、だったりと、正直「こんな『翁』でいいんかな」と思ってしまいました(笑)。もちろん「翁」とは別物なんですけど。 それで感想を…と行きたいのですが、実は私、この演目の最中腹痛に苦しんでいまして、まともな状態で観られなかったんですよ(泣)。とにかく「くだけた『翁』だなぁ…」と思って終わってしまった、という感じです。ごめんなさい。一つ付け加えるとすれば、芝雀さんの千歳(女性の役になっている)が可愛く、かつ美しかったです。 2つめはいよいよお待ち兼ねの海老蔵さん主演の「暫」。ちなみに桂の前役の雀右衛門さんは体調不良のため口上のみの出演となり、桂の前は芝雀さんが演じられました。芝雀さんは昼の部だけでも3演目出演という奮闘ぶりでした。 さて「暫」のあらすじは以下の通り。【天下を狙う悪人清原武衡は、鶴岡八幡宮へ参詣。傲慢にも加茂義綱たちを成敗しようとする。善人方が成敗されようとした時、「暫く」の大音声とともに加茂家の忠臣鎌倉権五郎が登場。超人的な力を持つ権五郎は、加茂家の人々を助けると悠々と引き上げていく。】 …と、筋自体は実に単純です。海老蔵さんはこのスーパースター・鎌倉権五郎を演じます。 幕が開くとまだ海老蔵さんが登場していないのに早速「成田屋!」(海老蔵さんの屋号は成田屋。)の大向こうがあちこちから。それからしばらくの間清原武衡(富十郎)たち一味が善人である加茂義綱(芝翫)や桂の前(芝雀)たちを討とうとするまでの件が演じられるのですが、観客たちは目では舞台を追いながらも心は海老蔵にあり、という感じ。今か今かと新海老蔵の権五郎が登場するのを待ちます。 すると揚幕の中からとうとう「暫く」の声が。客席中がざわつきだします。そして「暫く暫く、しばら~く~」とついに新海老蔵登場!祝福の拍手と大向こうの嵐で場内は一気に活気付きました。その後台詞になぞらえて海老蔵襲名のご挨拶もあり、客席はさらに沸き返りました。 ただ意外なことに当の海老蔵さんからはどこか冷めたような印象を受けました。襲名初日だし演目が演目だし、もっと体当たり的な演技を見せるのかなと思っていたのですが、そうでもなかったです。それが正直言って物足りなくもありました。とはいうものの客席はそんなのお構いなしで海老蔵さんが何かをするたびに大盛り上がりでしたけど(笑)。私も最後に「やっとことっちゃあうんとこなー!」と引っ込んでいく海老蔵さんを見ながら心の中で「これからますます頑張ってください」とエールを送りました。 3つ目は舞踊「紅葉狩」です。あらすじは以下の通り。【紅葉が見事な信濃国戸隠山へ紅葉狩にやってきた平維茂は、高貴な姫(更科姫)に誘われて酒宴に加わる。しかしこの姫は実は戸隠山の鬼女。本性を現した鬼女と維茂は激しい立廻りを見せるのだった。】 では感想を。更科姫は菊五郎さん。なんだかやけに下心のありそうな更科姫でした。姫の姿の時は、前回見た玉三郎さん更科姫の方が動きの滑らかさや目の使い方、どことなく漂う妖しさの点で上を行っているように感じました。逆に鬼女の姿の時は菊五郎さんの方が声の点でも凄みの点でもしっくりきました。また菊五郎さんは毛の振り方がとてもきれいだったのが印象的でした。 維茂役は梅玉さん。もう登場しただけで納得してしまいました。やはりああいう役は梅玉さんが合っていると思います。 山神(維茂に更科姫の本性を伝えようとする役)は初役の菊之助さん。すごく真摯な感じのする山神で、菊之助さんに合った役とは思いませんでしたが好感をもちました。 最後は「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」。筋を説明するのは難しいのですが、簡単に言えば…【主人・今田万次郎の探す刀の折紙(鑑定書)の行方を尋ねて奔走している福岡貢は古市の遊廓油屋の座敷で、恋人お紺に偽りの愛想づかしをされる。逆上した貢は手にした妖刀で、つぎつぎに人を殺していくのだった。】という話。かなりはしょっていますけど。 福岡貢は團十郎さん。風格で見せた貢、という感じでした。 貢を油屋から追い返そうとする仲居の万野は芝翫さん。役の上とはいえ見れば見るほど芝翫さんが憎らしくなってしまって…(泣)。つまり芝翫さんがうまかったということでしょう。貢に向かって煙草の煙を吹きかける場面がとても色っぽかったです。 貢に協力する料理人喜助は再び登場の新海老蔵さん。ありきたりだけど「いい男だなぁ」の一言。活きのいい感じが海老蔵さんをより魅力的に見せていました。 というわけで感想は以上。海老蔵さんのますますのご活躍を期待しています。
2004年05月01日
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