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国土交通省の外部団体である財団の調査である「主要建設会社決算分析」によれば、今年上半期の大手から中堅までの建設会社の単体での受注高は、合計で1兆3千億円だったそうで、前年同期に比べて大きく減少したそうなのだ。世界同時不況の影響で昨年度は35.6%減と大幅に落ち込んだのだが、これをさらに割り込む結果となったというのだ。その結果、「2010年までの間に土木部門の正社員数は現在と比べてどうなるか」という質問を、建設会社と建設コンサルタント会社を対象に実施したところ,建設会社の約2割が「15%以上減る」と回答しており、半数の企業が6割が「5~15%程度減る」と答えたそうなのだ。 日本建設業協会が協会の会員企業を対象として、実施した「賃金等実態調査」の結果をまとめたところ、会員企業の社員の平均年収は約637万円で、社員1人当たりの売上高は約8,500万円だったそうなのだ。建設関係の賃金については「毎月勤労統計調査」の昨年度分の速報では、建設業の1カ月当たりの「現金給与総額」は前年比0.2%減の38万円弱なのだが、調査した全14産業の平均より約6万円多かった。ただし、総労働時間は全産業の平均を約25時間上回り、運輸業に次いで2番目に長かったそうなのだ。建設会社や建設コンサルタントで働く人の残業が減らないそうなのだが、日本建設産業職員労働組合協議会と全国建設関連産業労働組合連合会がそれぞれ行った労働時間に関する調査から,労働時間の増加に歯止めがかからない厳しい現実が明らかになったそうなのだ。 建設業従事者の賃金調査では、集計対象とした150社のうち、115社の平均年間給与が前期比で減少したのだが、酷いところでは50万円以上減った企業もあるというのだ。そんな厳しい環境のなかで給与が上がったのが舗装・道路分野の会社だそうで、大手舗装会社などはゼネコン建設会社と肩を並べたそうなのだ。日本建設産業職員労働組合協議会がしらべた賃金交渉の結果を中間報告としてまとめたけっかなのだが、経営環境の悪化や競争の激化などが要因となって年収の平均や一時金が前年割れとなった。一方、人材確保に向けて、初任給の引き上げに踏み切る動きも出ているそうなのだ。 東京労働局は新卒者に対する初任給について調査したところ、高校卒の初任給は、建設業が全業種で最高額となったそうだし、建設業の多くは早期退職優遇制度を導入して数百人規模の社員を削減したことがアダとなって、「土木部門だけでみても,人材が不足気味になっている」ところもあるというのだ。社員を削減した当時は市場の縮小を見越しており、人材の余剰感があったからだのだが、東京労働局がまとめた「都内学卒者の初任賃金」によれば、今年の3月に大学を卒業して建設業に就職した人の初任賃金は21万円弱で、情報通信業に次いで二番目に高か駆使無くてはならないくらい、就業者の確保が難しいというのだ。(われわれのような地方の建設業では夢のような話なのだが・・・)
2010年09月30日
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米国のホンダによる「歌う舗道」が住民から苦情殺到で再舗装したそうで、ホンダのアメリカ法人がカリフォルニア州ランカスターに「音楽の聞こえる道路」(日本でもいわゆる「メロディー・ロード」とよばれて、全国で何か所か造られており、私の住んでいる愛媛県でも第1号が計画されているようなのだが…)を舗装したところ、住民からの苦情が相次ぎ僅か半月で元の舗装に戻したとのことなのだ。米国ホンダによるとこの「音楽の聞こえる道路」は、時速約90キロで走る新モデルの『シビック』で演奏した時が、もっとも音楽がきれいに聞こえたというものだったそうなのだが、音楽を奏でる「メロディー・ロード」の建設は、米国ではこれが初めてだったのだ。 私も土木の技術屋で道路のことは専門家なのだが、この「メロディー・ロード」は北海道の篠田産業が北海道立工業試験場と共同開発し、特許出願中の技術なのだ。アスファルト舗装道路路面上に一定の溝間隔で切れ目を施工することによって、走行音がメロディーとして感じられるのだ。よくよく考えれば道路に細かい溝を掘ってわざと音が出るようにしているのですから、騒音になるのは当然ですね。何と約800m離れた民家にまで聞こえたと言う話です。日本で問題にならないのは人里離れた山中にしか作っていないからでしょうか米国ホンダが「音楽の聞こえる道路」の建設を、ランカスター市に選んだ理由は、この地の開放感と住民コミュニティーだったというのだが、実際には多くのランカスター市民がこの計画に反対したそうなのだ。 幹線道路沿いにある住宅は、絶えず走行する車の音に取り囲まれているのだ。自動車騒音というのはエンジン音だけでなく、タイヤと路面による摩擦音も騒音の大きな要素で、「シャー」と走る音もあれば「ザー」と太い音もあるのだ。このタイヤと路面による摩擦音が大きいと言うことは、摩擦によって無駄なエネルギーを消費しているということで、ラジアルタイヤほど音の大きいことが解っている。タイヤと路面による摩擦音による騒音などは、住民にとってうるさいだけなのだ。米国ホンダの関係者は、「音楽の聞こえる道路」から800メートル以上離れたところに住んでいるのに音が聞こえた住民を含め、苦情を申し立てた住民全員に謝罪したそうなのだが、風力発電の騒音も含めてもっと騒音に対して配慮が必要ではないだろうか。 この地域は夜になるとシーンとして、テレビや音楽などを聴くときは、夜もできるだけ音を絞るくらい静かだったそうなのだ。ところが風力発電が始まってからは騒音問題がクローズアップせれるようになり、住民自身も「防音サッシで窓を閉め切ってエアコンが必要になる騒音っていったら、空港や基地周辺でしか聞かない話だと思っていました」という事態になってしまっているのだ。風力発電というものがいかに資金の無駄使いで、環境に優しく無くてエコ詐欺で騙すために有るものであるように、今計画している「メロディー・ロード」も、「町はずれだから大丈夫だと思っている」そうなのだが、タイヤと路面の摩擦によって無駄なエネルギーを消費しており、反エコ道路として非難を浴びるようになるかもしれないのだ。
2010年09月29日
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風力発電も普及するにつれて、いろいろ問題点がでてくるようになってきました。自然に優しいエネルギーなのだが、なにごとにも万能では無いという事だろう。私の住んでいる愛媛県でも伊方町による第三セクターが営業運転している風力発電機の騒音問題で、風車の近くに住む住民代表2人が、伊方町の山下和彦町長に風車の撤去、移転を要望したそうだ。発起人要望書によると「両地区の中には、風車の音で寝られず、頭痛や耳鳴りなどのいわゆる“風車病”で病院に通院している人が数人いる」とした上で「できれば1日も早い風車の撤去・移転を切実に要望する」としている。さらに、低周波測定については、個別でなく、団体説明会を開いてほしい、と求めているそうなのだ。伊方町長は「町民の健康管理には配慮したい。町が10%出資しているが事業主体である事業者が判断すべきで、風車の撤去は無理だが、事業者と相談して対応したい」と述べているそうなのだ。 問題の風車は佐田岬半島の尾根沿いに建設されており、営業運転を始めた同時に住民から騒音苦情があり、現在は民家近くの風車の運転を夜間は中止しているのだ。風車が回る際に風切音がするのだが、普通風力発電設備は民家の無い場所に建つため、騒音が問題になる事はないのですが、最近では風力発電の開発が増え、民家に近いところに風力発電が建つ事例もでてきており、騒音で眠れない等の問題が生じているのだ。音の問題は音を遮蔽することが、一番の解決策なのですが、風車は遮蔽できませんので、はっきり言って今回の騒音問題には解決策は無いといっていいだろう。事業者はエアコンと防音サッシを近隣住民に提供すれば解決すると甘く見ていないだろうか。 騒音の問題は非常にナーバスで対策が難しいのだ。(私も建設関係の仕事をしているので、工事等の騒音ではよく苦情を受けるから良くわかるのだ…)風車の騒音の解決手法はただひとつしかなく、民家と風車の距離を離すことだけだ。つまり、移設以外に道は残されていないということなのだ。この風車の騒音で問題となっているこの地域に今度は別の騒音を作ろうとしているそうなのだ。各地に音楽を聞かせる舗装があるというのだが、冬季の滑り止めや安全啓発に加え観光資源の期待もあり、曲の選定次第では地域をアピールする手段になるそうなのだ。四国では初めてこの佐田岬半島の国道197号「メロディーライン」で施工が決まったそうで、ドライブに新たな音が加わるわけだが、候補は3曲で現在アンケート中だそうなのだ。 この音響道路というのは、施工効果としては居眠り防止や法定速度遵守等があるのだが、付加価値として知名度アップによる地域活性化などが挙げられているのだ。もっとも、どの道路でも施工できるというわけではなく、路面に細かい溝を連続して掘り込むという特性上、排水性や騒音性を低減した高機能舗装や、一般舗装でも 300R 以下のカーブの箇所には施工できないのだ。走行条件としては、一定速度で走らないとピッチがずれるのは言うまでもなく、速度が 50km/h 以下だったり雨天で路面が濡れていたりすると聴こえない場合があるそうで、スタッドレスタイヤ装着している車や、4トン以上の大型車では聴こえないそうなのだ。そしてもっとも重要なのが、道路としての施工条件を満たしていても近くに民家があると施工できないということなのだ。
2010年09月28日
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「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われているのだが、今朝の都心は青空が広がり富士山も見えていたそうで、その富士山は昨日のニュースによると初冠雪となったそうで、平年より6日早く雪化粧したそうなのだ。(今年の夏は猛暑と言われていたので、富士山が平年より6日早く雪化粧したとは意外だったのだが…)また一歩季節が進んだ感じがするこのごろなのだが、気象庁の天気予報によると最高気温は全国的に平年並みか低くなるそうなのだ。この週末の昼間は半袖の陽気だったのだが、日が暮れるとヒンヤリしますので、羽織るものがあると良いそうなのだ。私の事務所での少し遅いと月見を来週に予定しているのだが、夜は作業着の1枚などを準備しておくべきだろう。 ちなみに、このところ秋めいてきたので、そろそろ衣替えをしようか悩んでいる人間も多いそうなのだが、この先の気温を天気予報で見てみると、北海道から中国・四国にかけては10月上旬の気温が平年よりかなり高くなりそうで、特に東海から西側では10月に入っても30度近くまで上がる所もありそうなのだ。昼間は半袖が活躍しそうなのだが、朝晩は秋らしくなっていますので、気温の差で体調をくずさないようにご注意が必要だそうなのだ。今年は梅雨明け以降の猛暑で県内の夏物商戦は活気づいたそうなのだが、これからの気温も平年より高く推移すると見られているので、ビールなどの夏物の需要もまだ少しは続きそうだと言われているそうなのだ。 今年の夏は扇風機とエアコンの売り上げが前年比で2割くらい増えたそうなのだが、なかでも即日使用可能な扇風機の販売が伸びたそうなのだ。酒好きの私は夏といえば「ビアガーデン」なのだが、今年は5月の天候不順で出遅れた分を、この猛暑で充分取り返したそうなのだ。高温関係の経済報道と言えば「クーラーバカ売れ」とか「海の家は大もうけ」など経済効果のニュースばかり中心になるのだが、熱中症による被害のニュースは完全に後回しにされているのだ。氷など涼しさを感じさせるものだけでなく、利きすぎた冷房から体を守る保温肌着などにも効果は波及しているそうで、猛暑の影響といえば、野菜価格の上昇などマイナスの影響も広がっているそうなのだ。 我々建設業の世界で猛暑と言ったらどうしても「熱中病」ということになるのだが、屋外での作業や屋内でも蒸し暑い所での作業が多い建設業は熱中症には要注意で、私の事務所でも休憩を十分に取りながら作業するような指導はしているのだ。一人での作業だと熱中症の発見が遅れやすいので、複数での作業がベターなのだ。熱中症対策グッズも盛況だそうで、熱中症予防に効果的な塩分を手軽の補給できる「塩あめ」も、品切れになるほどの人気で、この夏の売り上げは例年の2倍だということなのだ。猛暑で売れた意外な商品が下痢止め剤だそうで、ここ数年横ばいだったの売上高はこの夏は2割増だそうで、「冷たいものを食べ過ぎた影響かもしれない」とみているそうなのだ
2010年09月27日
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世の中には健康に悪いことが山のようにあるようで、悪いとわかっていてやめられないタバコやアルコールだけでなく、医者という人種は「あれをするな、これをやめろ」といいすぎる傾向にあるようなのだ。健康を願うなら医者の言うことにも耳を貸すのは当たり前なのだが、これほど健康診断で同じことを言われると、本当にこちらの身を案じて忠告しているのか怪しくなってしまうのだ。私は酒のほうは好きでよく飲むのだが、タバコのほうは一切吸わないのだがそれでも健康診断では「タバコはやめてください」と言われることがよくあるのだ。職場の健康神殿でも同じことを言われる人が多いことを考えると、全員に同じことを言っているとしか思えないのだ。(本当は少しは違うのだろうが…) ある医療機関の調査によると、医師の4割が「食生活が健康でない」と自覚していることが明らかになったそうなのだが、医師の8割が自分を「不養生」と感じていたそうで、どんな点が不養生かを尋ねたところ、食習慣が不規則・飲酒が多い等と食生活に関する問題点を挙げる医師が多かったそうなのだ。実際に「あなたの食事は健康的か」と聞いたところ、なんと「少し不健康」とか、「とても不健康」と回答する医師がおり、医者の4割が自分の食事は健康的でないと意識していたそうなのだ。あるガンを告知された医者が「いまさら酒やたばこをやめたところで、ガンが小さくなるはずがない」と開き直り、飲酒・喫煙を復活させたところ誤審と噂されるくらい元気で活動したそうなのだ。 この医者に関する調査の自由記入欄には、「ストレス解消のための楽しみの一つが、おいしいものを食べることになっている」とか、「食事を取らずに仕事しなければならないという強度の不安から、食事をするとついつい食べ過ぎてしまう。医師になりたてのころの生活習慣が刷り込まれて、なかなか治らない」など、自分の食習慣に関する悩みがたくさん書き込まれていたそうなのだが、我々には食事のことを事細かく注意するくせに、自分の食事の健康度と自分を不養生だと考える意識の相関を見たところ、「強く不養生だと思う」群では「とても不健康な食事」が約3割にと達していたそうなのだ。そのうえ「少し不健康な食事」が同じくらいいるそうなので、不健康な食生活の医師が合計で6割近くに上るそうなのだ。 飲酒や喫煙に対する習慣についても尋ねたところ、飲酒の習慣に関して「ある」としたのが約6割にも達しており、「ない」としたのが4割だったそうなのだ。私が気になるのは飲酒の回数なのだが、こちらのほうは「週に5~6回」が約2割で「毎日」という医者がなんと3割もいるそうなのだ。(人には「やめろ」と言っておきながら、なんという数字なのかと私自身もびっくりしているのだ…)さらに「人に勧める飲酒回数」と「自分の飲酒回数」とを比べてみた結果も載っていたのだが、毎日飲酒している医師や週に5~6回飲酒している医師に関して、他の人にも自分と同様の頻度で飲酒することを勧めるのは、1割にも満たないという結果になっているそうなのだ。(つまり、「自分には甘く」ということなのだろう…)
2010年09月26日
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デフレが進行して不景気と言われ景気低迷の中、国内の自動車市場を下支えしてきたのがエコカー補助金なのだ。自民党政権から1年以上にわたり景気対策の目玉として世間の注目を浴びてきたのがウソかのように、9月7日には予算切れによる打ち切りという、あっけない結末を迎えたのだ。エコカーへの乗り換えで乗用車では最大25万円の補助金という大きな後ろ盾を失い、ハイブリッド車などの売れ行きも先行きは不透明になりそうなので、新しい政府の対応が求められているそうなのだ。そんな中で隠れたエコカーとして、自動車メーカーの製品投入が相次いでいるのがなんとディーゼル車だ。世界最高水準の自動車排出ガス規制「ポスト新長期規制」をクリアした、新世代のディーゼルエンジンを搭載した乗用車が注目を集めているというのだ。 この新ディーゼル車は高度な制御技術を必要とするため、ガソリン対応のベース車より価格は20万円ほど高くなるそうなのだが、その分、燃費性能では約4割優れるといわれているのだ。さらにクリーンディーゼルは電気自動車と同様に、来年春まで補助金給付が続くそうなのだ。以前は黒い排ガスが強調され、「汚い・くさい」のイメージで固められたディーゼル車だったため、厳しい規制の中で国内の新車市場から一時姿を消したはずだったのだ。ところが、近年の技術革新によって、現在は「クリーンディーゼル」と呼ばれるほど環境性能も大幅に向上しているそうで、各社の製品はいずれも、昨年秋に導入された国内のディーゼル車向けの新排ガス規制、「ポスト新長期規制」をクリアしており、環境対応技術の進展で規制適応車が相次いで市場投入されたそうなのだ。 ガソリン車とディーゼル車の販売比率はそれぞれ半分程度を目指したいと自動車会社も目標にしているそうで、全幅が広い分だけ空間を楽しめる車となっているそうなのだ。この大きな車体を動かすにはディーゼルエンジンの方が適しているそうで、長い距離を走れば走るほど燃費の優位さもあり、経済合理性からも十分な選択肢となるそうなのだ。走行性に関しても停止時や減速時、かすかに「カラカラ」というディーゼル車特有の音が聞こえるそうだが、通常の走行時には全く気にならないという結果の出ているのだ。振動もかなり抑えられており、低・中速域ではアクセルに敏感に反応して背中を押し出されるような加速感が得られ、スポーツカーのような味わいが得られるそうなのだ。 自動車会社は「環境性や経済性だけでなく、乗って楽しい、胸のすく走り味を実感していただきたい」と胸を張るできだそうなのだ。低回転域から大きなトルクが得られるディーゼル車は構造上熱効率が高く、燃費もガソリン車を上回るそうなのだ。ガソリンに比べて単価が安い軽油を使用しており、経済性に優れているのが特長なのだ。さらに、二酸化炭素の排出量がガソリン車に比べて少なく、環境面への負荷も小さいそうなのだ。このためヨーロッパでは乗用車全体のほぼ半数がディーゼル車になっているそうなのだ。私の家でも車の買い替えの時期には来ているのだが、エコカー補助金には乗り遅れたので、今度はディーゼル車補助金でも狙ってみようか。
2010年09月25日
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今日の新聞を読んでいたれ「格差社会」のことが載っていたのだが、小泉元総理およびその周辺の経済人の問題は、格差を「賛美」したところから今の状態になってきたということだった。「新自由主義」といわれる輩が格差を容認でも黙認でもなく、賛美ないしは奨励したことに大きな原因があるというのだ。彼らの論調にはいつも競争と勝ち負けが人間の意欲を後押しするという無邪気な思想があったというのだ。小泉政権で経済閣僚を勤めた竹中平蔵元大臣も同じようなことを言っているのだが、彼は「競争が進むとみんなが豊かになって行く」というのだ。実際に競争が人間を労働に駆り立てているのは事実だし、その競争の前提には格差の存在があるのはあたりまえの話なのだ。格差を容認する思想の背景には、職を失うことへの恐怖心こそが勤労意欲の源なのだということを信じる勝ち組経済人の鉄血式経営哲学があるそうなのだ。 同じ競争でも「もっと豊かになるために、もっと頑張ろう」と思うタイプの前向きの競争と「うかうかしているとホームレスになっちまうぞ」という恐怖に駆られた形の、追い立てられる競争は全く別のものだということが理解できないというのだ。気分の問題と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、小泉構造改革以来では競争の基調低音が希望から、恐怖に切り替わったそうなのだ。現実には「どんなに必死で働いても、やっぱり女性は出世できない」など、いまも「ガラスの天井」を意識するアラフォーが多いそうで、セーフティーネットの下の奈落に落ちる恐怖がいつも付きまとっているというのだ。このことは特に若い者にとってはものすごくキツイことにいなっているそうなのだ。 叩き上げの勝利者や成り上がりの成功者は、往々にして生まれつきのお坊ちゃまよりも残酷になるというのも、彼を上昇せしめたのは、自らのスパルタンな精神性と努力であって、決して運やめぐりあわせではないと、少なくとも本人はそう信じ込んでいるからだそうなのだ。彼ら成功者の目から見て他人の貧困はモロな自己責任であり、他社の不運や不幸は努力不足以外のナニモノでもないということになるというのだ。そのようなところから若者に過激な訓練を実施していくのだが、彼らの言い分では「職場で必要とされ、また、自分の存在意義を確立していくためには、これまで個性や個人の自由が大切だという名目の下で放任されてきた、自己中心的な我儘な行動は許されないことを先ずは教えなければなりません」ということにしかならないのだ。 もちろん漠然とした将来不安は、その上の世代より遥かに大きい。だが私たちマスコミが頭で「かわいそう」と考えるより、今の若者はもっと現実的だそうで、他人に見栄を張るためだけに、クルマや住まい・高級ブランドなどを買うような消費はしない。その節約志向の強さは、あえて言うまでもないだろう。たとえ恋愛や結婚に夢を描いても、一方で厳しい現実を見つめざるを得ない。夫婦ラブラブでも、有頂天になっているわけにいかないのだ。900兆円もの借金を背負った日本を、「どうせこんなもんでしょう」と冷静に眺めつつ身の丈にあった将来設計をしているそうなのだ。「威張りたがりの居酒屋チェーン経営者「和民」のワタミ株式会社の代表取締役会長の渡邉美樹氏みたいな人間にとっては、あるいは怯えた若者の方が扱いやすいといった事情があるのかもしれないが、若い連中を恐怖に陥れて、これ以上チマチマさせることで、いったい誰が利益を得るのだろう」と記事は結んでいたのだ。
2010年09月24日
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今晩は旧暦の8月15日で「中秋の名月」なのだが、私の住んでいる松山市は秋雨前線が本州の南岸に停滞してしまい、その秋雨前線上を低気圧が東へ進む関係で雲が多く、せっかくの名月を鑑賞できなかった。もっともこの雲の多い天気は全国的なもののようで、天気予報によると名月を見ることができるのは、秋雨前線が離れる北海道だけとなりそうなのだ。この時期はむかしから台風や秋雨前線の影響で晴天率が低かったようで、江戸時代の書物にも「中秋の名月、十年に九年は見えず」と記述があるほどだそうなのだ。(実際には関東地方などでも「中秋の名月」を鑑賞できたところはあったそうなのだが…) それにつけても今年の暑さは異常で、昨日も愛媛県内は高気圧に覆われて晴れており、最高気温が35度以上と観測を始めてから最も遅い猛暑日を記録したそうなのだ。(今時の平年気温が26度くらいだそうだから、10度近く高い気温になっているのだ…)これまでで最も遅い猛暑日は9月12日だったそうなのだが、この記録もあっさりと更新したそうなのだ。今年は東京でも猛暑日の記録を更新したそうなのだが、それでも昨日には気象庁から秋から冬にかけての天候の予報が発表されており、その長期予報によって、ざっくりと秋から冬にかけての天候の傾向をまとめると、 紅葉の見ごろは遅めなのに、秋は短め。 初冬から寒くて、冬の期間は西回りで寒気が流れ込みやすくなりそう。 北日本日本海側は平年より雪の降る日が少なめとなりそうなのだ。 今日が「中秋の名月」ということで「お月見」ということになるのだが、月見は日本では特に旧暦の8月15日と、同じく旧暦の9月13日にすることになっているのだ。前者の夜または月の状態を「十五夜」として、後者のを「十三夜」と呼んで、一秋に二度月を鑑賞することにしているのだ。中国や日本では単に月を愛でる習慣であれば古くからあり、日本では縄文時代頃から「お月見」はあると言われているのだ。それが中国大陸から仲秋の十五夜に月見の祭事が伝わると、平安時代頃から貴族などの間で観月の宴や、直接月を見るのではなく船などに乗って、水面に揺れる月を楽しむ「舟あそび」などを行うようになって、歌を詠んだり酒宴を催したそうなのだ。(その習慣が現在にも残っているのだが…) この秋に月を愛でることは天文学上でも正しいみたいで、北半球では太陽と月の角度が観月に最も明るく良い時節になるというのだ。その観月のルーツである中国本土や台湾など中華文化圏では「十五夜」を「中秋節」として盛大に祝うそうで、「中秋節」は祝日となっており当日は月餅を食べながら月を観るというのだ。日本では月が見える場所などに、すすきを飾って月見団子・里芋・枝豆・栗などこの秋に収穫されたものを盛った「お月見料理」で、御酒を供えて月を眺めているのだ。もっともこの「お月見」という習慣は東洋だけのものらしく、ヨーロッパでは満月は人の心をかき乱し、狂わせるものである考え方があり、月の女神が死を暗示していたり、月を見て狼男に変身したりするなどに現れているそうなのだ。
2010年09月23日
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「天下分け目のナゴヤドーム」の阪神タイガース戦は、私が応援する中日ドラゴンズが先勝したのだ。4回の裏に野本選手の犠牲フライで先制すると、6回には再び野本選手がタイムリーを放って追加点を奪って突き放すと、8回には阪神タイガーズの外野にミスが出て決定的な3点目を奪ったのだ。先発のチェン投手は猛打の阪神タイガース打線を、8回を無失点に抑えて13勝目をあげ、クルーザーの岩瀬投手は41セーブ目を挙げるという、中日ドラゴンズの必勝パターンでの勝利だったのだ。重圧のかかる一戦で先発して好投したチェン投手は試合後のインタビューで「谷繁選手から『大事な試合と思うより、自分のボールを信じて投げろ。絶対に打たれないから』と言ってもらえて、自分のボールを信じろという方が楽に投げられた」とベテラン捕手のアドバイスに感謝したのだ。 東京ヤクルトスワローズが広島東洋カープに敗れたため、中日ドラゴンズは今季の3位以上が確定し4年連続のクライマックスシリーズ進出を決めたのだ。(セ・リーグ、パ・リーグ通じてCS出場第1号となったのだ…)昨日の試合を振り返って落合博満監督は「こういう試合にしかならないだろ。ほかにある? 1点取ったら1対0で勝てばいいし、2点取ったら2対1にしないといけない。そういう試合だろ」と語り、自慢の投手陣に「2人で1イニングなら、きちっと抑えるだろ」と浅尾投手と岩瀬投手に絶対の信頼を寄せていたのだ。昨日の試合ではチェン投手の完封よりも継投策を選んだ指揮官は「次もある」と残り5試合でのチェン投手の起用(10月2日のナゴタドームでの最終戦になるだろうが…)も示唆し、落合監督は全精力を傾けての総力戦でペナントを奪う気迫を見せていたのだ。 リーグ一の層の厚さを誇るといわれる中日ドラゴンズの先発陣だが、開幕からローテーションをただ1人守り続けてきたのは、左のエースに成長したチャン投手一人だけだったのだが、前回阪神タイガースと対戦したときは、7回を1失点と好投したにもかかわらず、敗戦投手になった悔しさを晴らすかのように、昨日の試合ではスコアボードに「0」を並べたのだ。昨日の試合に敗れれば2位の阪神タイガースにマジック10が点灯するゲーム(反対に3連勝すると中日ドラゴンズにマジックが点灯することになるのだが…)だったのだが、ナゴヤドームのファンを前に、前回のような無様な姿は見せられないとして、背番号21の左腕エースは意地の投球を続け阪神タイガースに反撃を許さなかったのだ。これで阪神タイガースはナゴヤドームでは今季1勝9敗になってしまい、対中日ドラゴンズとの今季は負け越しが決まったのだ。 今季6度目の対戦となった強力投手陣の左腕のエースと、猛打の阪神タイガーズ打線との対戦成績は、チェン投手が1勝3敗の防御率4・40とセ・リーグ5球団で最も虎を苦手としていたハズだったが、最後の一戦で3戦3勝で防御率0・36をマークした昨シーズンのキラーぶりを発揮したのだ。阪神タイガースの真弓監督も手は打って、チェン投手に前日まで打率3割3分3厘で、昨季も5割と相性のいい大和選手を先発起用したのだが大和選手は無安打に抑え込まれ、ナゴヤドームのような広い球場では得意のホームランも出にくく、散発5安打ではやはり苦しい戦いにならざる得ないだろう。2戦目で勝てば阪神タイガースにマジックが点灯する条件だが、今日も中日ドラゴンズが頑張ってくれるだろう。
2010年09月22日
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菅直人首相が閣議で全閣僚の辞表をとりまとめ菅内閣は総辞職したのだが、私の仕事に深く関係している前原誠司国土交通相も当然辞任(そのあとの改造菅内閣では外務大臣に横滑りをしたのだが…)したのだ。その辞任後の会見で政権交代から1年間の国土交通相任期を振り返ったのだが、その中で少子高齢化や人口減少及び莫大な財政赤字の三重苦の中で、予算全体の見直しをしなければならないし、いままでのような総花的な公共事業というのはもうできなかったと語り、そういう制約要因の中で公共事業の全体を大胆に見直しを行ったことを強調していたのだ。予算の削減の内訳として、空港については新規の空港をつくらないとし、港湾については選択と集中を行って整備する方針としたそうなのだ。河川については新たな評価軸でできるだけダムに頼らない治水ということで、「八ツ場ダム」の工事を凍結したのだ。 ダムについては私が住んでいる愛媛県でも新規ダム着工中止ということで、「山鳥坂ダム」の建設が凍結されているで、地元住民はこの凍結について、けっこう非難しているのだ。道路についても高速道路の無料化の関係もあったのだが、公共事業の削減の対象に道路も入れるということですし、整備新幹線については既着工のものは粛々と行うけれども、ほかのものはゼロから見直すとして、公共事業全般の方向転換の土台はつくったと自負していたのだ。後任には馬淵澄夫副大臣が就任したのだが、国交省での就任会見で「すでにこの1年間、副大臣として国土交通行政に取り組んできた。改革の継続を前面に打ち出して、さらなるスピードアップ、そして手がけてきた様々な政策の整理、体系の構築にしっかり取り組ませていただきたい」として、前原誠司前国交相が進めてきた路線を継続する姿勢を強調したそうなのだ。 馬淵新国交相は横浜国立大学工学部土木工学科出身で、三井建設に勤務経験もある元土木技術者だそうで、(私と同じ職種の国土交通大臣とは珍しいのだが…)民主党で高速道路問題のスポークスマン的な役割を果たしてきた人物なのだ。昨年の衆議院選挙で掲げた民主党のマニフェストでは、高速道路は「原則」無料化であり、首都高速・阪神高速など渋滞が想定される路線・区間などについては「社会実験を実施して影響を確認しつつ、実施する」という方針だったのだが、この方針を取りまとめたのが馬淵新国交相だったそうなのだ。新大臣のブログによると「菅総理から直接電話が入り、国土交通大臣の話をいただく」となっていたし、就任後の官邸で外務大臣へと就任された前原前国土交通大臣から、笑顔で「よろしくお願いします」と励ましていただいたそうなのだ 本人は「衆院までのめまぐるしい一日は、ちょうど一年前の副大臣認証の日のデジャブーのようではあったが、少し様子が違うのは挨拶を受ける幹部は、勝手知ったる同僚職員の皆さんだというところ。責任は重大だが、その課題や解決の方向性はこの一年間、政務三役一丸となって取り組み決してきたもの。改革を止めてはならないの想いは強い」と今までやってきたことの継続性を訴えていたのだが、これからが新大臣の手腕の見せ所といったところだろう。
2010年09月21日
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サッカーのJリーグは私の応援している名古屋グランパスが快調に首位を走っているのだ。私はプロ野球のセ・リーグは中日ドラゴンズを応援しているのだが、サッカーのJリーグも名古屋グランパスエイトを応援しているのだ。 野球のほうは昭和49年の読売巨人軍のV10を阻んだころからのファンなのだが、サッカーのJ1のほうは名古屋グランパスエイトのヘッドコーチに、ピクシーことストイコビッチ氏が就任してから応援を始めている新参者なのだ。 それというのもストイコビッチ氏が引退してから講演に来て、サッカー教室を行った時に私のどういう訳か参加しており、そのストイコビッチ氏ととサッカーボールを蹴ったことがあることから、名古屋グランパスエイトを応援するようになったのだ。 新聞を読んでいるとこの土曜日には、出場停止で主力のダニルソン選手と中村直志選手を欠きながらも、3連勝中と勢いのある横浜F・マリノス相手に1-1の引き分けたそうで、現在J1リーグでは首位をキープしているというのだ。 土曜日の試合でも横浜F・マリノスに先制される苦しい展開だったものの、後半立ち上がりに追いついて引き分けに持ち込んだそうで、貴重な勝ち点1を積み上げたそうなのだ。(負けない試合をしている首位チームは本当に強いのだ…) 名古屋グランパスエイトの戦力的には、大物を引き抜いて補強してきており、チームにとって今季のタイトル獲得は至上命令といえるそうなのだが、指揮官であるストイコビッチ氏が手腕を発揮し豪華なタレントをまとめ上げることが期待されているのだ。 解説者の話では今年の名古屋グランパスエイトの躍進の最大の要因は、やはり闘莉王選手の加入だろうといわれているのだ。(さすがは日本代表のセンターバックだけあって、彼の守備だけでなく精神力もすごいそうなのだ…) 闘莉王選手は高さがあって、持ち前のコーチングでDFラインを統率しており、パートナーの増川選手もいい刺激を受けて守備の安定感はかなり増したそうなのだ。それも闘莉王選手の存在によって、守備のラインが非常に引き締まったそうなのだ。 ストイコビッチ監督の志の高さに選手たちも引っ張られ、「新しい歴史を作ろう」という気概が感じられるし、残り5分や残り1分とか、ロスタイムで何かを起こせるような力が今の名古屋グランパスエイトにはあるというのだ。 今年はプロ野球でもサッカーでも名古屋のチームが首位に立っているのだが、このまま両チームが優勝ということになったら、名古屋地方のフィーバーぶりはものすごいものになりそうだ。(河村市長も大喜びだろう…) wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年09月20日
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みんなの党が民主党代表選を境に政権批判を強めたそうなのだが、これには「ねじれ国会」での主導権確保を狙ったが、菅直人首相の再選で民主党と自民両党に政策協議の機運が生じ、埋没する懸念が出てきたためだそうなのだ。 みんなの党の支持率は前回調査から1ポイント減らしたものの、なお自民党に次ぐ「野党第2党」だそうで、来年の統一地方選を見据えて民主党でも自民党でもない「第三極ブーム」を維持しようと懸命になっているというのだ。 来年の統一地方選挙で全国的に党勢を拡大し、次期衆院選につなげるのがみんなの党の基本戦略なのだが、みんなの党は民主党と支持層が競合する傾向があり、菅首相再選で内閣支持率が持ち直したことを警戒しているのだ。 菅改造内閣の発足を受けて各新聞社が全国世論調査を実施したのだが、菅内閣の支持率は8月の前回調査から16ポイント増の64%のあったそうで、内閣発足直後に行った調査水準にほぼ戻ったという結果が出たというのだ。 菅首相は民主党役員人事で、党運営の要となる幹事長職に岡田克也前外相を起用したのだが、その幹事長人事について「評価する」が71%に上ったそうで、「評価しない」の24%を大きく上回る結果になっているというのだ。 ここ何年も内閣は発足時こそ高い支持率を誇るものの、その後は低落傾向に歯止めをかけられず短命政権が相次いだのだが、菅内閣同様いったん支持率が下落傾向になりながら内閣改造を行って支持率を持ちなおさせているのだ。 このケースというのは北朝鮮への電撃訪問など数々のサプライズで、支持率を回復させ長期政権を樹立したた小泉純一郎元首相以来となるそうで、首相が踏み切った「脱小沢人事」が、世論に評価されていることがうかがえるというのだ。 ただ、菅首相の政策面での実績は就任してからの期間が短いこともあって乏しく、そのうえ日本経済が円高や株価の低迷に直面する中、あまり有効な手を打ってこなかったことに対しての評価は、どうしても低いという結果が出ているのだ。 新聞各紙の調査でも、菅内閣のこれまでの経済政策について尋ねたところ、「評価しない」との回答が70%に達し、「評価する」は23%にとどまっているそうで、民主支持層を見ても58%が「評価しない」と回答しているそうなのだ。 菅首相が民主党代表選で再選されたことは「よかった」との回答が79%もあり、「よくなかった」の17%を大きく引き離したそうで、菅内閣の支持理由を尋ねたところでは「政治のあり方が変わりそうだから」が64%でトップだったそうなのだ。 この結果からやはり国民は、昔の政治からの脱却を願っているみたいなのだが、 菅首相がその期待にこたえられるかでこれからの支持率が決まってきそうなのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年09月19日
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民主党の代表選に勝利した菅改造内閣が昨日、皇居での閣僚認証式を経て発足したのだが、菅首相は民主党政権発足後の1年間を振り返り「試行錯誤を繰り返した」とした上で、これを教訓に「具体的な事柄を実行していく『有言実行内閣』を目指す」と表明したそうなのだ。そしてこれからの第1の課題として景気・雇用対策を挙げ、「経済に関しては一歩たりとも緩めることはできない」と力説したそうなのだ。また、菅首相は我々国民が気にしている消費税を含む税制の抜本改革に関し「社会保障と財源を一体的に議論する場を超党派でつくることが可能なら、他党と話し合いたい」と強調していたのだ。自民党など野党との連立の可能性については「あり得ない、考えないということではなく、まずは政策的な協議を進めることから努力する」と新内閣発足時の記者会見で語ったそうなのだ。 初閣議では「昨年の政権交代の原点に立ち返り、国民に約束した政策を政治主導・官邸主導で実現する」とした内閣の基本方針を決定したのだが、経済・財政・社会保障の一体的立て直しに取り組むため「直近の円高・デフレ状況に緊急な対応を行う」ことも新閣僚は確認したそうなのだ。菅首相は組閣にあたっては、仙谷由人官房長官や野田佳彦財務相らを留任させ、民主党幹事長に外相の岡田克也氏を起用し、後任の外相に国土交通相の前原誠司氏を横滑りさせるなど、党と内閣の要職に小沢一郎元幹事長と距離を置く実力者を据えたのだ。(人気者の蓮舫参議院議員も留任しているのだが…)一方で、小沢氏の議員グループからは閣僚に一人も登用しないなど、「脱小沢」路線を一層鮮明にしており、菅首相が代表選挙の時に言っていた「挙党体制」には程遠い内容になっているのだ。 仙谷官房長官は閣僚名簿発表の記者会見で「本格的な菅内閣が再スタートを切る。日本の困難な状況を切り開いていく改革を根底から進めるための改造人事だ」と強調したそうで、担当となった大臣は「しっかり取り組みたい」と意欲を見せるが、省庁などからは「大臣がコロコロ代わってばかりで…」と苦言も聞かれるそうなのだ。(そういえば自民党政権末期にもそのようなことになっていたようなのだが…)兼務する大臣も多く関係者からは「片手間にならないで」との注文も付いたそうなのだ。それとは別に菅首相は、小沢氏に代表代行ポストを打診した際に「長い間、選挙などの先頭に立って体力を消耗したので、しっかり支えるからポストは勘弁してほしい」と断られたことを明らかにしたそうなのだ。菅首相自身も記者会見で言っているように、これからの副大臣や政務官といった数多くの役割を決めるのを見て、本当に代表選前に言ってきたことができるのか判断することになるだろう。 さて、私にとってはけっこう意外なけっかだったのだ。私は代表選には小沢氏が勝つと思っていたからだ。というよりも、小沢氏が負ける戦いをしない人だというふうに私は思っていたところがあって、その小沢氏があえて勝負に打って出た以上、当然勝つのであろうと思っていたのだ。(このことはマスコミなども「初黒星」などと言っていたのだが…)小沢氏にはどういう訳か「絶対に負けない」と思わせるオーラを身にまとっている政治家だったと私は思っているのだ。田中角栄氏の秘蔵っ子としてデビュー以来ずっとそうだったのだが、どの政党のどの派閥に居た時も、心臓病で倒れた時や、実際に負けた時でさえそのようなイメージができていたのだ。これからどのようなことをするのかはわからないが、こちらのほうも「挙党体制」を忘れないでもらいたいものなのだ。
2010年09月18日
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平安時代の貴族は「重陽の節句」に菊の着綿といって菊の花にかぶせた真綿で体をこすって健康を祈ったそうなのだが、そんな古來の風習とはちよつと違うのだが、9月9日は「男色の日」だそうで、いったい誰が決めたのだかわからないのだが、これが「重陽の節句」と少しだけ關係していたりいなかったりしているのだ。何故9月9日の「重陽の節句」が男色の日に定められたのかというと、「重陽の節句」は陽の氣がもつとも強い數である「9」が重なることから、という話は前にも日記に書いたのだが、陰陽道では陽は男をも表すので「陽の氣」であり、即ち男の気がもつとも強い「9」が重なる日だから、という理由で、9月9日は「男色の日」と定められたそうなのだ。文学の世界でも雨月物語の「菊花の契り」というのは男色の契りのことだそうなのだ。 ところが話はそれだけじゃあ済まないもので、重陽の節句の別名は「菊の節句」というのも先日の日記に書いたのだが、菊の花と男色のことでこのつながりは、男同士の行為においてしばしば肛門が使われることだというのだ。肛門を菊の花に見立てて「菊座」とか「菊門」とも言うのだが、この菊座というのは、男色そのものをさしたりもするのだそうなのだ。ところでこの「菊門」つまり肛門を使ったセックスは、男性同士のセックスにおいて欠かせないもののように思われがちだが実はそうでもないそうなのだ。確かにそちらのほうを利用することを好むゲイが多いのも事実だが、こういう行為を苦手として特に好まないゲイも多いそうなのだ。最近では「菊座」をともなわない男同士のセックスを「バニラセックス」と呼び、そういうセックスを好むことを単に「バニラ」とも呼んだりするようなのだ。 さらに、「重陽の節句」が9月9日だから「99」となるので、このかたちで「男色の日」となるそうなのだが、こちらのほうは「69」から体位を変えて「99」で男色ということで、同じ方向を向いて寝ている男子ふたりを想像して個人的にはほっこりすることで、分かる人にはわかるようなのだ。もっとというと「菊被綿」には欠かせない「菊の白露」ということも前に日記に書いたのだが、ここでも言葉どおりに取れば、「菊の花においた白露」ということになり、菊の花に白露と聞いてそちらの方面に人では、分からない人は少ないだろう。なんともこじつけらしいが、言霊を大事にした日本人らしい発想なのだろう。また、「男色の景色-いはねこそあれ-」によれば、江戸時代に茶屋などで客を相手に男色を売った男婦を「陰間(かげま)」と呼んだのだそうなのだが、この「陰間(かげま)」が、つまり「か」と「げ(け)」の間だというので、「菊(きく)」だという説もあるのだ。 平安時代より脈々と續きたる莊重なる「重陽の節句」という祭日が、なんだかたちまち卑俗のものになってしまったような気もしないでもないが、このようなこともあるということでひとつ日記を書いてみたのだ。もう一つ言うならば4月4日は「おかまの日」というそうなのだが、こちらのほうは3月3日の女の子の日と5月5日の男の子の日の中間だからということで、「おかまの日」と決まったそうなのだ。(こちらの「おかまの日」ほうは少し単純気がしてならないのだが…)
2010年09月17日
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私が住んでいる松山市出身の「俳聖」正岡子規の句も残っているのだが、「菊の着綿・菊の綿」 と云う季語があるのだ。これだけでは何の意味かさっぱり判ないのだが、これも「重陽の節句」の行事の一つなのだ。陽の節句の起源は中國です。由來は他の五節句同樣、中國の重日思想にあります。この重日思想とは、月と日に同じ數字が重なる日は特別な日であるといふ思想で、中國の陰陽道では奇數は陽の數とされ、偶数は陰の數と考へられていました。その最大奇数の九が重なる九月九日の「重陽の節句」は、そうした考へ方から祝日とされていたのだ。中国では菊の露は長寿の薬とされていたそうで、「重陽の節句」の前日に菊花の上へ綿を置き、節句の当日露がおりて菊の香の染みたその綿で身体を撫でると老いを拭い去る事が出来るとの風習があったそうなのだ。これが「菊の着綿・菊の綿」という季語の起こりだそうなのだ。正岡子規は。死を迎えるまでの約7年間は結核を患っており、このように健康に関する言い伝えを守っていたそうなのだ。 昔の人々は実に様々な思いを様々な工夫で自然に願いを託していたのだが、同じ菊の花を使った健康習慣である「菊酒」のルーツはおそらく、三世紀ごろには成立していた中国の伝説であろうと思われるのだ。(私は酒を飲むのが好きなので「菊の着綿・菊の綿」よりも「菊酒」のほうが好みなのだが…)この時期の書かれた書物である三国志にも登場する魏の武将鐘会は自作の詩の中で、菊の美点を列挙し「菊酒は神仙の飲み物」と謳っていたそうなのだ。また、後世の民間伝承では魏の初代皇帝曹費不は幼い時は非常に虚弱で長生できないと思われていたが、菊酒を勧められて服用した後は強健となり長じて魏の皇帝となったといわれているのだ。日本でも平安時代には天皇が臣下に菊を浸した酒を下賜し体をいたわったということが書物に書かれているそうなのだ。現在でも京都の料亭などで食用菊を浮かせた菊酒が客に供されることがあるそうなのだ。 ちなみに菊に薬効があるとして、現代の中国でも菊の花を乾燥させて茶葉に混ぜるなどした「菊茶」が飲まれるが、日本の菊酒の場合は普通生花を使うそうなのだ。ところで、中国古代では「重陽の日」に茱萸の入った袋を飾り、家族で野に出たり、山や高台に登ったりして、菊酒を飲む風習があったそうなのだ。この話は「桓景登高」に出ているそうなのだが、それによると汝南の桓景という人は方士の費長房のもとで、陰陽道学んでいたそうなのだ。あるとき、師である費長房に「9月9日におまえの家に災厄がある。早急に家人に赤い袋を縫わせ茱萸を入れ、臂につけて山に登り菊酒を飲めば災いから逃れることができるだろう」といわれ、言われた通りにして帰って見ると災いで家畜が全部死んでいたそうなのだ。桓景が災難から逃れることが出来たので、中国では9月9日の「重陽の日」に高台に登り菊酒を飲む登高飲酒の習慣が出来たというのだ。 こんなちょっと怖い話が「登高」の由来だそうだが、上記の出典からすると、事の始まりは災厄を避けるための智慧と読めるが、後の唐詩、宋詩からはむしろ、家族を思ったり、時の移り行く様をおもったりすることから、物思いに耽る詩ができたといわれているそうなのだ。日本ではこの「登高」は年中行事として定着しなかったが、季語として俳句には詠まれてきたそうなのだ。この費長房という道士は「壺中の天」の話でも知られる仙人で、市場の役人をしていた彼は薬売りの老人が、店の壺に出入りしているのを見つけた。老人に誘われて壺に飛び込むと、そこは壮大な御殿のそびえる別天地だった。費長房の方術はこの老人・壺公から授かったのだったそうなのだ。
2010年09月16日
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昨日行われた民主党代表選の結果は、菅首相が国会議員票では小沢氏にわずか6人差だったし、地方議員票でもそれほどの差はなかったのだが、党員・サポーター票で8割超を獲得し再選を果たす結果になったのだ。つまり、党員・サポーター票で8割超を獲得するという世論の強い後押しが、菅首相が圧勝の起爆剤となったみたいだ。菅首相陣営は首相と前原誠司国土交通相・野田佳彦財務相のグループが中核で、合算すると110人くらいの勢力だったそうで、反対に小沢氏は党内最大の小沢グループ約150人に加え、鳩山由紀夫前首相も支援し、基礎数では菅首相陣営が劣勢だったのだ。マスコミの直前調査でも、国会議員411人の投票先は、首相約195票で小沢氏は約200票を獲得し、未定票が20弱と小沢氏リードしていたそうなのだが、結果的には態度未定の相当数の票が菅首相に流れたことになるという結果だったのだ。また、選挙基盤の弱い新人議員142人も半数近くが菅首相に投票したとみられているのだ。 選挙に強い小沢氏陣営では党員・サポーター投票は、菅首相と小沢氏は「6対4」程度の差と見込んでいたそうなのだが、フタを開けると「249対51」の大差がつく結果になっていたのだ。この投票結果に小沢氏陣営からは落胆の声が漏れたそうなのだが、この背景には労組や業界団体をフル稼働させる小沢流の組織集票作戦が、不発に終わったことがあると選挙後に分析されていたそうなのだ。菅首相は41都道府県で小沢氏を上回り、10府県では7割以上を獲得しており、小沢氏優位は地元・岩手県など6県にとどまったそうなのだ。これに対して菅首相支持の江田五月前参院議長は、党員・サポーター投票の結果は「国民の声だ」と語り、「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏に批判的な世論が追い風になったと分析してそうなのだ。ただ、全国での得票数は菅首相13万7998票にたいして小沢氏9万194票となっていたそうなのだ。 つまり、得票率では地方議員票とほぼ同じ「6対4」だったそうで、小沢氏陣営の票の読みは正しかったとも言えるのだ。(このようなところから「選挙に強い小沢氏」ということが言われるのだろう…)衆院小選挙区ごとに1票でも多い方が1ポイントを得る「総取り」方式だったことが、今回の民主党代表選挙では菅首相に有利に働いたそうなのだ。勝利が決まってから2時間ほど後に開かれた記者会見で菅首相は「まず全国の皆さんにお礼を申し上げたい。国民のご支持とご理解があったと思います」と、党員・サポーター票の大差を意識したように話し始めていたのだ。私も菅首相に1票を投じたのだが、これは1年で3人も首相が交代するなどの短期間での首相交代を望まず、政治とカネの問題との決別を願う党員・サポーターが多かったけっかなのだろう。それでも民主党所属の国会議員票は菅・小沢両氏にほぼ二分され、意識の違いも浮き彫りになったのだ。 菅首相は代表選挙が行われた臨時党大会後に記者会見し、人事について「現時点では全くの白紙だ。あすにも代表経験者に会い、いろいろな意見を聞いた上で考えたい」と述べたそうなのだ。その一方で仙谷官房長官は会見で人事については、「菅首相はできるだけ速やかに行うと思う」との見通しを示したそうなのだ。この仙谷官房長官は予算編成や米軍普天間飛行場移設問題など重要政策の調整を委ねられており、菅首相の信頼は厚いことからマスコミ情報でも、仙谷官房長官について「普通に考えたら代えないのではないか」とかいており、続投するとの見方を示しているのだ。ITのニュースなどでは菅首相は、昨夜首相公邸で仙谷官房長官などと約1時間10分にわたって会談したそうで、この席で閣僚・党人事をめぐり協議したとみられているそうなのだ。菅首相は今日にも代表選挙で争った小沢氏のほか、小沢氏を支持した鳩山由紀夫前首相や輿石東参院議員会長らと会談し、仙石官房長官を交えて党役員人事を行うみたいで、小沢氏の処遇とともに退任がうわさされている枝野幹事長の後任人事が焦点となるそうなのだ。
2010年09月14日
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私が読んでいる業界紙によると、全国的にみて建設コンサルタント業務の落札率は低下傾向に歯止めがかかっていない発注機関が多く、対照的に多くの発注機関では工事の落札率が上昇傾向にあるそうなのだ。そのうえ国土交通省などは、工事と維持管理を一体で発注する方式の試行を始めたそうなのだ。四国地方整備局ではダム放流施設制御装置の更新工事を発注するそうなのだ。私の住んでいる愛媛県は県発注の工事で、調査基準価格や最低制限価格を下回る低入札を3回以上実施した建設会社を入札から排除する制度を導入しており、低入札を抑制する目的として今年から公告する土木部発注の工事から試行しているのだ。このような落札水準の引き上げ策とともに進んでいるのが地元保護策なのだ。 青森県では県発注工事の入札・契約制度の改正内容を公表したそうなのだが、入札する低入札価格調査の対象工事では、建設会社が調査基準価格未満で同時に受注できる件数を1件に制限しているそうなのだ。私の事務所でも層なのだが、公共土木工事の発注の規模や方向性が変わりつつあるだけに、戦うべき土俵をどこに定めるかは建設会社にとって死活問題となっているのだ。公共工事の入札では、発注者である買手が1人で売手である建設業者が複数と普段の商取引とは逆になっているそうなのだ。この構図は発注者だから強いのではなく、お金を払う買手だから強いのでもなく、一人だから強いのだと理解している人は少ないそうなのだ。私も昔は良く思っていたのだが、入札における甲乙の上下関係は明らかで、入札制度は乙のためではなく、甲のためにあるのはこの業界では常識なのだ。 落札水準引き上げ策の拡大は調査前から予想されたことでしたが、地元保護策の広がりは予想以上みたいで、限られた工事を地元の建設会社が受注しやすくなるように、各発注機関は入札制度を変えてきている。業界紙が国や自治体の主要な発注機関を対象に実施したアンケート調査で、地元優遇策を拡大する自治体の姿勢が浮き彫りになっており、都道府県の7割以上が低入札価格調査の調査基準価格を引き上げているそうで、都道府県の調査基準価格の上限値は90%が主流なのだ。加えて、低入札価格調査の失格基準を引き上げたり、最低制限価格制度の適用範囲を拡大したり、低入札で受注した会社の手持ち工事量を制限したりと、低入札対策を強化する動きがドンドン目立ってきており、土木工事の平均落札率は、40道府県で前年度より上昇しているのだ。奈良市は談合によって2年間の指名停止になった建設会社201社に対して、指名停止期間を1年間に軽減する措置を発表したそうで、来年の8月31日までの予定だった指名停止は1年間で解除するそうなのだ。 名古屋市上下水道局が実施した下水道工事の入札で、参加した24JVがすべて最低制限価格と同額で入札した。くじ引きの結果、西松建設・昭建・シンキJVが8億430万円で落札したそうなのだ。「最低制限価格などの価格当てゲームに陥っている」とか、「過去の実績で受注が決まりすぎ」・「技術力で点差を付けられない」等、変更に変更を重ねた入札・契約制度の現状は、不健全な袋小路に迷い込んで身動きが取れなくなってしまったかのようなのだ。受注できるかどうかが「運」で決まり、企業努力が報われないようでは、業界の活力は失われるのだ。発注者に何を言っても、ラチあかないのはわかっているのだが、甲にお任せではなく乙自身にとっての「理想の代替案」を突き付け、制度の転換を迫るべきだろう。
2010年09月14日
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9月は5月に次いで祝日の多い月なのだが、9月の後半には5月の「ゴールデンウィーク」に次ぐ「シルバーウィーク」として、連休として観光旅行等へ行くように仕向けているのだ。この祝日や祭日というのは、昔では節供とか節句とか呼ばれていたのだ。この節供とか節句は年中行事を行う季節の節目となる日で、「節」は竹のふしのことだそうで季節や生活のくぎり・祝日を意味しるそうなのだ。中国から暦法とそれに伴う風習が伝わり、日本のさまざまな風習と融合しながら行事のかたちとして定着していったと言われているのだ。古くは「節日」と言い、節日は年間のところどころにあって、生活の句読点の役割を果たしていたのだ。「節供」という言葉は、元々は節日に供える供物や節供を意味していましたが、後に節日そのものを指すようになったそうなのだ。伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日で、日本の文化や風習を行う日のことで、日本の風習と中国大陸から伝わった暦が合わさって誕生したそうなのだ。 昔は「節日」には朝廷において節会と呼ばれる宴会が開かれたそうなのだが、日本の生活に合わせてアレンジされていくつもの節日が伝わっていたそうなのだ。そのうちの5つを江戸時代に幕府が公的な行事と祝日として定めたのが「節供」だそうなのだ。中国ではでは「節」はお目出度い方に使われ、「祭」は、やや不吉な場合に用いられたそうなのだ。このお目出度い「節説」というのは、戦前に決められた祝日である「天長節」・「紀元節」・「国慶節」等がそうなのだが、一方「祭日」の「祭」は「まつる」の意味で、神・祖先・死者をまつる場合に使用されるそうなのだ。戦後の日本では、お目出度い「節」を止めて、「休祭日」や「祭の音楽」のように、不吉な感触の「祭」の使用が増えていると批判する人もいるくらいなのだ。この「節日」には宮中において「節会」と呼ばれる公式行事が行われ、天皇が出御して群臣に酒食を賜ったといわれているのだ。 元日節会(正月一日)・白馬(あおうま)節会(正月七日)・踏歌(とうか)節会(正月十六日)・上巳(じょうし)節会(三月三日)・端午節会(五月五日)・相撲(すまい)節会(七月七日)・重陽節会(九月九日)・豊明(とよのあかり)節会(十一月の新嘗祭の翌日)などが行われていたそうなのだが、また、宮中の他、日本各地にもいろいろな年中行事がありました。節供は元来、年中行事の折々を示す言葉でしたから、各地に様々な節供の名称があったそうなのだ。このようにいろいろな節供がありましたが、江戸時代に幕府がそのうちの5つを式日として定め、「五節供」として重視しました。五節供は次のとおりでいまでも「お節句」として祝われているのだ。 ・人日(じんじつ)の節供:一月七日(七草の節句) ・上巳(じょうし)の節供:三月三日(桃の節句、ひな祭り、重三の節句) ・端午(たんご)の節供:五月五日(菖蒲の節句) ・七夕(しちせき)の節供:七月七日(たなばた、星祭り、乞巧奠) ・重陽(ちょうよう)の節供:九月九日(菊の節句、重九の節句) この「五節供」には奇数が重なる日が選ばれているのだが、古来、中国の陰陽思想では、奇数を陽とし偶数を陰とし、おめでたい陽数が重なる日を節供として祝ったそうなのだ。ただし、一月だけは一日を「元日」として別格とし、七日の人日を取り入れていたそうなのだ。中国には元日から六日までの各日に、鶏(一日)・狗(二日)・猪(三日)・羊(四日)・牛(五日)・馬(六日)の獣畜を当てはめて占いを行う風習があり、それぞれの日に占いの対象となる獣畜を大切に扱ったそうなのだ。そして七日目は人を占う日に当て、この日は人を大切にする「人日」という節供としたと言われているのだ。この日には犯罪者に対する刑罰も行われなかったとされ、また、これらの節供は、正月の七草・三月の上巳の桃・五月の端午の菖蒲・七月の七夕の竹・九月の重陽の菊というように、季節の草や木・花に彩られるのも特徴の一つとなったそうで、この頃から「節句」という字も用いられるようになったといわれているそうなのだ。江戸幕府が式日として定めた五節供は、宮中の伝統的な節会を踏襲し、また武士社会と密接な関係がある農村地域の民俗的な節日を受け入れ、それに中国式の解釈を施して、形成されたそうなのだ。
2010年09月13日
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次期日本の首相を決める民主党代表選を今週に控え、新聞紙各社は民主党所属国会議員を中心に終盤情勢を載せていたのだが、国会議員411人のうち小沢一郎前幹事長が190人超まで支持を広げる一方で、菅直人首相も190人弱まで迫り拮抗しているそうなのだ。首相は党員・サポーター票と地方議員票でリードしており、全体では優位を保っているみたいなのだが、態度未定の国会議員が30人以上残り、情勢は流動的な部分も残っているという分析みたいだ。国会議員票の過半数ラインは206人となっているそうなのだが、30人に上る態度未定議員は「14日の臨時党大会での政見演説を聞いて決めたい」などとしており、判断を留保するケースが多い。国会議員には1人2ポイントが与えられるため、最終盤で情勢が変わる可能性もあるというのだ。(私も送られてきたサポーター票の提出は済ませておいたのだが…) もっと詳しい情勢では、菅首相への投票が確実な議員は158人で、投票が有力な議員28人を加え186人まで支持を広げたそうなのだ。前回行った中盤情勢調査では175人だったが、首相支持の閣僚も多数派工作を進めており、支持議員を上乗せしているという結果になっておるみたいだ。一方、小沢氏への投票が確実な議員は171人、有力は24人で計195人となり、200人の大台が目前となっているというのだ。ことらも前回行った中盤情勢調査での数字は確実149人にくわえて、有力37人の計186人で新たな支持議員も獲得している結果だそうなのだ。菅首相の陣営は短期での首相交代に慎重な世論を受けて、党員・サポーターなど地方票で先行。ただし、国会議員票で小沢氏に敗れれば、代表選後に予想される閣僚・党役員人事で小沢氏支持派の意向に一定の配慮をせざるを得なくなるだろうと予測しているそうなのだ。 その民主党国会議員票を衆参別にみると、衆議院議員の305人は管首相140人が小沢氏146人・未定19人だったそうで、このうち、前回の衆議員選挙で初当選した新人議員142人の支持動向は、首相59人で小沢氏71人・態度未定12人となっているそうなのだ。前回行った中盤情勢調査と比べ管首相は同数だが、小沢氏は6人増やしており、2~4期生も小沢氏が優勢だそうだ。これに対し管首相が代表時代の初当選組が多い3期生と、5期以上のベテラン議員では首相支持が小沢氏を上回った。参院(106人)では首相46人に対し、小沢氏49人、未定11人。民間労組の組織内議員が相次いで首相支持を打ち出している。党員・サポーター(計300ポイント)と地方議員(計100ポイント)の郵便投票は11日締め切られたのだが、民主党都道府県連や両陣営への取材を総合すると、首相のリードは揺るがない情勢で、首相は全体で優位な戦いを続けているそうなのだ。 菅首相陣営は「党員・サポーターの計300ポイントと地方議員の計100ポイントで勝利しても、議員票で負けた場合、『菅』と投票しなかった人たちが内閣打倒と言い出せばアウトだ」と、議員票での過半数確保に全力を挙げているというのだ。これに対し、小沢氏陣営は「有力議員からの支持表明が続いている」と強気の姿勢を崩していないそうなのだ。代表選の勝敗にかかわらず、「議員票で勝てば、首相の人事案を両院議員総会で否決するケースもでてくる」とけん制しており、代表選後の主導権争いもにらみ、態度未定議員を巡る攻防が強まっていると書いてあったのだ。「火事は最初の1分が重要。選挙は最後まで。気を引き締めて頑張り抜かなければ勝ち切れない」今回の民主党代表選挙も最後の最後まで気を抜かないほうが勝利するだろうと記事は結んでいた。
2010年09月12日
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昨日の試合で中日ドラゴンズが投手戦を制して、阪神タイガースに代わって首位に立ったのだが、中日ドラゴンズ先発の岩田投手が7回無失点の好投で、森野選手の犠飛で八回に挙げた1点を浅尾投手と岩瀬投手とつないで守りきった。一昨日の甲子園での首位攻防戦で5時間21分と阪神タイガースと引き分けてから一夜明け、本拠地の名古屋に戻って最下位の横浜ベイスターズと3連戦は、中日ドラゴンズにとって取りこぼしの許されない週末となるのだ。一昨日までの竜虎の覇権争いでは、延長の3回だけで5残塁と拙攻は相変わらずだったが、5番手以降の3投手が踏ん張り、サヨナラ負けという最悪の結果は免れた。落合監督も「あそこで逃げ切れなかったのだから、引き分けに持ち込めたならいい」とこう激闘を振り返って納得の表情だったのだ。 確かに12イニングで2失点の7投手を責めるのは酷なのだが、指揮官が問題にしたのも藤川(俊)選手の当たりを三塁打にした守りで「あそこは絶対に頭を越されちゃいけない。それが徹底できていなかったということ」と話した。いつもは動かない指揮官は昨日の試合前練習では堂上(直)選手に直接指導したそうなのだが、一塁ファウルゾーンに歩みを進めるとバントや、バスターの手本を示し実打も披露したそうなのだ。堂上(直)選手は「基本的なことです。バントは失敗が多いので。バスターは、バットのトップが投手方向に入らないように言われました」と説明したそうなのだ。昨日の試合では岩田投手の好投もあって迎えた8回裏の一死から森野選手の犠飛で中日ドラゴンズがついに均衡を破ると、最後は守護神・岩瀬投手が締めくくり接戦をものにした。2番手の浅尾投手が今季10勝目をあげたのだ。 シーズンも佳境に入り、ブランコ選手にも助言するなど選手に直々にアドバイスすることが増えた落合監督なのだが、延長12回の死闘で阪神タイガース戦での引き分け後に「そろそろ目覚めてくれないと。144試合寝っぱなしか?」と得点力の上がらない攻撃陣に、痛烈なゲキを飛ばしたのだ。それでも、横浜ベイスターズの加賀投手の前に決定機をつくれず、イニングだけが進んでいった打線は、0-0の八回の裏に先頭の岩崎選手が、四球を選んで出塁すると荒木選手が、敵失を誘うなど一死二・三塁として、森野選手がセンターへ犠牲フライで虎の子の1点をもぎ取った。岩田投手は8月1日の阪神タイガース戦以来の先発マウンドだったのだが、100キロ台のスローカーブとスライダーを低めに集め、三回までの1巡目をパーフェクトにおさえた。先発投手が好投して試合展開を引き締めると、中日ドラゴンズの勝ちパターンなのだが、結局7回を投げて4安打無失点と岩田投手は上々のデキだったのだ。中日ドラゴンズは敗れた阪神タイガースに替わって首位浮上したのだが、横浜ベイスターズは散発の3安打と打線が沈黙したのだ。阪神タイガースは地元甲子園での東京ヤクルトスワローズ戦で、先発の久保投手が6回1失点の好投したのだが、2番手福原投手や3番手久保田投手が打ち込まれ逆転負けを喫し、首位陥落となった。阪神タイガースが負けたため、中日ドラゴンズは4月15日以来、148日ぶりに首位に立ったのだ。
2010年09月11日
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野球の故・三原脩監督は「プロは勝って和す。アマは和して勝つ」という言葉を座右の銘にしていたそうなのだが、これは「アマチュアはチームワークによって実力以上の力を発揮しますが、プロは勝つことによって結束を強める」ということらしいのだ。 アマチュアチームならまず仲よくするのが第一で勝負は二の次でもいい。だが、お客さんを喜ばすプロ野球は、チームが勝つことが最大の目的で、まずは勝負ありきだ。プロは仲良し集団ではいけないという趣旨で、この言葉はよく使われるそうなのだ。 読売巨人軍の原監督が監督に就任した時の秋季練習開始時に、彼は「ジャイアンツというチームで、みんな同じユニホームを着ているのだから、チーム愛という言葉を大切にしてほしい。それがなければ勝てない、ということを認識してほしい」といったそうだ。 中日ドラゴンズの落合監督が今は楽天ゴールデンイーグルスに移籍した中村(紀)選手が契約問題で、当時の球団にほされかけたときの救済策は、彼にプライドを捨てさせ実力で勝ち取れば誰にも文句は言わさせないという態度で接していたのだ。 当時は中日ドラゴンズの選手も歓迎ムードはないという報道があったし、若手のチャンスをつぶすなという声もあったのだが、「不平など言っている場合ではない、育成選手などに出場の場を与えるものかの心意気で競ってほしい」といっていたのだ。 実力勝負の場を提供し続けた結果は、実力どおり中村(紀)選手はレギュラーの座を確保したのだが、どんなに嫌われても自分の信じる道を進める度量のある人でなければ、こんなことはできないことで、これが落合監督の度量の大きいことの証明なのだ。 それぞれが強い向上心を持っていれば、あまりリーダーというものは必要ないくらいで、「リーダー不要論」がプロ集団としての理想型だそうなのだ。それほどチームとしてのプロ意識や自己犠牲の精神レベルは高いチームが良いチームだそうなのだ。 ある雑誌の『リーダー論』を読んでみると、理想を言えばリーダーは「場作り」が仕事であったらいいのにとかいてあり、日本の「管理職」って「メンバーを会社の意のとおり働かせて管理する人」という印象が強いとも指摘していたのだ。 日経オンライの連載によると、スポーツ紙などを通じて「ぼやき」の形で選手を非難することもあった楽天ゴールデンイーグルスの野村克也前監督に、一時はチーム内では不満もあったようだが、それでも、勝つことでチームは一丸となっていったというのだ。 その結果、弱小球団であった楽天ゴールデンイーグルスは、球団創設して初めてプレイオフに進出したのだが、まさに「勝って和す」である。その昔、三原さんは守備や走塁などに秀でた選手を「超二流」と呼び大胆に起用したそうなのだ。 プロ野球の優勝争いもいよいよ山場にかかってきており、セ・リーグもパ・リーグも優勝争いは混とんとしているのだが、それからは選手の実力と監督の采配(心情みたいな部分が大きそうなのだが…)も重要になってくると思っているのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年09月10日
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昨日は旧暦の8月1日で「八朔」というのだが、江戸の昔では徳川家康が江戸に入場した日であり、以後この日に諸大名は白帷子を着用して登城して祝詞を述べたそうなのだ。八月朔日が徳川家康の江戸入城の日だったこともあり、幕府では正月とともに特に重んじて、八朔御祝儀の日としました。天正18年(1590)の八朔に徳川家康が駿河から始めて江戸城に移った日、家康は白装束に身を固め、半分水没している城の真ん中に立ち、天下の統一を心に誓ったことにちなみ、白惟子に身をかためた諸侯が登城して列席するならわしとなっていました。八朔といったら食い意地の張っている人間は、柑橘類のハッサクを食べる日かというかもしれないが、家康が江戸城に入ったのを記念するという由緒正しい日だったのだ。またこの日は大奥でも白惟子に付帯姿で、『幕府年中行事歌合』には「ゆたかなる秋をたのむの祝ひとや袖にも雪の色をみすらん」という八朔参賀の歌が載せられているそうなのだ。 それを模して色町の吉原でも遊女たちが白無垢の小袖を着て吉原の町を歩いたそうで、その風情が浮世絵等で残っているのだ。連なる朱色の格子に白無垢という、粋な光景だったそうで江戸っ子たちはその風情を「八朔の雪」と言い表したというのだ。浮世絵などをみても白無垢と言っても真っ白ではないのだ。吉原紋日の「八朔」には、秋の雪とか里の雪、八朔の雪等の異称があるそうで、これは八月朔日に、吉原の遊女が揃って白無垢を着ることで、この起こりを『異本洞房語園』では「寛文の頃、新町宗玉が家の夕霧」として、「一年八朔に怪しからず寒き事有りしに、他の女郎は袷を着したるに、夕霧は寒き折から、相応に白小袖を着したり。夫故、外の遊女より見分よく見えたり」といっており、『東都歳事記』では「元禄の頃江戸町一丁目巴屋源右衛門が家の高橋」として、「其頃瘧おこりを煩らいけるが、なじみの客来りし時、打ふし居たりし白無垢の壗にて、揚屋入しける風の艶なるに、万客思いをなやましけるが、これより移りて年々八朔に、白無垢を着る事になれりといえり」しているのだ。(このようなことはITで調べると、ボロボロ出てくるのだ・・・) 『新吉原年中行事』には、「此日中の丁へ出る女郎は、皆々上着まで白無垢を着す、故事なり」と新吉原では、太夫たちが白無垢の小袖を着て仲ノ町へ道中をするならわしが守られていたことが書かれています。紋日は、世間で祝われる五節句や祭の日と、遊里独特の祝日とを結びつけたもので、「物日」とも「紋日」ともいいました。また、正月は朔日から七日までと、同十四日・十五日・二十日が祝日で、合せると十日間あることから、九の字に一点を加えて紋日を「丸の日」ともいいました。古くは正月に限っていったましたが、享保頃には、五節句紋日はいずれも「丸の日」というようになりました。 この紋日は、一月から十二月までの各月に、多い月で十日間、少ない月で五日間設けられており、大紋日は、年中行事に結びつくようになっていました。紋日に当れば、否応なく揚代金をいつもの倍は払わなければならないという、揚屋にとって好都合の習慣であるため、新しい紋日が次々と設定され、最も多い享保13年(1728)には、九十余日間もありました。紋日に客のつかない遊女は、身揚り(客の分を自分が負担する)をする掟となっていたため、馴染客をつくり、紋日を仕舞ってもらうために必死の工作をしなければならなかったのだ。 この「朔」の字は「欠けた月が戻る」の意でめでたい吉日と考えられており、旧暦の八月一日は「八朔」といって早稲米の初穂を刈って神にささげ、 近づく台風の季節を無事にのりきって豊作を期待する「作だのみ」をする日でもあったそうなのだ。(おあつらえ向きに台風が上陸したみたいなのだが・・・)「田の実の節供」ともいわれ、この日は五節供に次ぐ嘉日とされていたそうで、稲の豊作を願う行事が各地でみられるのだが、虫送りの時期は様々だがこの時期に虫祈祷や虫送りをし、害虫の被害から守るための祈願をする場合もあるというのだ。また、「八朔」には祓いの行事もあって、例えば、「八朔」を馬節供とか雛節供といって初節供のある家では人形や馬の形を団子やシンコ細工でつくる地方もあるそうなのだ。八朔休みともいい、この日から昼寝をやめ、夜なべ仕事が始まったそうで、「今日(八月一日)を田のみという事は、田にできたる米を人々の方へ遣し始めしよりおこれり」とあり、古くは平安時代からあった風習です。こうした農民の習慣が、武家にも伝わり、鎌倉時代には八朔の贈答という習慣がありました。室町時代には、贈物は太刀や馬に変化し、主従関係や縁故関係を確認するためにが頼み合う「田の実」節供となっていたといわれているのだ。
2010年09月09日
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日本脂質栄養学会が、「コレステロール値は高めの方が長生きで良い」とする指針をまとめた。これまでの常識を覆す内容だが、コレステロールは下げなくてもいいらしいのだ。コレステロールには「LDL」と「HDL」の2種類があるのだが、全身の組織に運ばれるコレステロールが「LDL」で、全身から回収される余分なコレステロールが「HDL」で、それぞれ「悪玉」・「善玉」と呼ばれているのだ。 生活習慣病の専門家が集まる日本動脈硬化学会は、「LDL」が高すぎると心臓病の要因になるため、食生活の改善や薬の服用により下げるべきだとしたのだ。 日本動脈硬化学会は従来から、高脂血症と診断されるコレステロールの基準値を、男女ともL140ミリ・グラム/デシ・リットル以上、またはHDL40ミリ・グラム/デシ・リットル未満と定めたというのだ。じつは、わが国はHDL‐Cの高い人が多い特殊な国であり、善玉のHDL‐Cを含んだTCではなくきちんと計算してLDL‐Cをみることがとても大切だそうなのだ。 この基準値作りにかかわった滋賀医大の上島弘嗣名誉教授は「これまでの国内外の研究から、LDLが高くなるにつれて動脈硬化が進み、心臓病の発症率が上がることが分かっている。心臓病を起こしやすくなるLDL140以上を妥当と判断した」と話しているそうで、日本脂質栄養学会の指針をまとめた富山大学和漢医薬学総合研究所の浜崎智仁教授は「心臓病だけでなく、がんや肺炎などすべての死亡原因を含めると、現在の基準値のL140ミリ・グラム/デシ・リットルより高い方が死亡者の数我少ない」と反論しているのだ。指針では新たな基準値を示していないが、その根拠となる研究報告を複数紹介したそうで、それによると神奈川県伊勢原市の男女約2万6000人を8年間追跡した研究では、男性はLDL100~160で死亡率が一番低くなるそうで、反対に100未満で上昇したそうなのだ。 女性はLDLによる影響は少なかったが、120未満で死亡率が上昇した。また、全国の脳卒中患者1万6850人を調べた別の調査では、高脂血症の人の方が脳卒中による死亡率が低く、症状も軽かった。浜崎教授は「コレステロールは細胞の膜やホルモンを作る大事な成分。食事や薬でむやみに数値を下げるのはよくない」と指摘しており、LDLの数値には、男女差もあるそうだし性差医療に詳しい田中裕幸・ニコークリニック院長は「女性は閉経するとコレステロールが急激に上がるが、動脈硬化の進行や心臓病の発症には影響しない。少なくとも女性にコレステロールの基準値は必要ない」と主張しているそうなのだ。わが国では、HDL‐Cの値を左右するあるたんぱく質が遺伝的に低い人が大勢いるそうで、このたんぱく質が低いとどうしてもHDL‐Cが高くなるというのだ。 私もコレストロール値が高いといわれているのだが、このようにたんぱく質が低くHDL‐Cが高い人が動脈硬化をおこしやすいのか、おこしにくいのかということには結論がでていないというのだ。そこからHDL-Cが高いことでそれほど心配することはないと思われているそうなのだ。それよりもHDL‐Cが低い場合が問題となり、HDL-Cが40mg/dl未満の方は動脈硬化になりやすいことが知られているそうなのだ。私のような少し太り気味の人間の生活上の注意点なのだが、1年に1度は検査をしてLDL-Cが高くなっていないかを調べていく必要くらいだそうなのだ。これは、まったく正常の人でも同様で、LDL-Cが高くならないような注意としておけばいいというのだ。このことを私の主治医に尋ねると「一般的には注意をすべきことはありません。食事と運動でともかく体重を標準体重にしておくことがもっとも重要です」などというのだ。確かにここ半年ほどは体重が増加傾向になっているので、少し注視してみようかと思っているのだ。
2010年09月08日
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業界紙を読んでいたら8月30日に愛知県豊田市の土石流などを防ぐための砂防工事の現場で、作業中の男性2人が生コンクリートに埋まったという建設事故の記事が出ていた。ITの情報などによると、作業員の男性2人がコンクリートの型枠の点検作業を していたところ、突然、型枠が外れ、コンクリートが流出したそうで、33歳の作業員はすぐに助け出されて無事だったそうだが、もう1人の19歳のアルバイト作業員は救助作業をおこなったが、コンクリートの中に下半身が埋まっており意識不明の状態で約5時間半後に救出されたが死亡したというのだ。死因は窒息死だったそうなのだが、県警豊田署によると現場には2人を含む作業関係者ら計11人が作業しており、生コンを流し込んだ型枠が外れたのが原因だとみられているそうで、工事は豊田市の地元建設業者が請け負っていたそうなのだ。 この砂防工事の事故現場というのは、高さ約8.5メートル・長さ約11メートルのコンクリート製残存型枠の約6メートルのところで壊れ、流し込んだ生コンクリート約30m3のうち約10m3が流出したというのだ。2人は流出したコンクリートに生き埋めになり、このうち33歳の正規職員の男性はすぐに消防に救出されケガなどはなかったのが、19歳のアルバイト職員の男性は心肺停止の状態で救助されたそうなのだ。事故当時、現場では少なくとも11人が作業していたが、生コンクリートは十数平方メートルにわたり、腰の高さぐらいまで流れたといい、型枠が外れた原因など、詳しいことはまだわかっていないという。豊田署や労基の職員が作業手順などに問題がなかったか、同社関係者から事情を聴いているそうなのだ。 私も砂防ダムの工事の監督もしたことがあるが、リフトで打設する場合は数度に分けて打設するんだけど、何周もバケットをまわすのが面倒だから、一度にコンクリートを上げすぎたのかもしれないのだろう。亡くなったアルバイト作業員は19歳だそうだが、砂防との現場というのは訓練された正社員でも危ないのに、危険な現場作業にアルバイト使うのはどんな神経をしているのだろう。アルバイトの作業員は体が慣れてないのと、若いから無茶できると勘違いしている場合が多いから、若い奴ほど危険行動が多くて事故起こすことが多いのだ。「コンクリートから人へ」で公共事業費削減の中、アホみたいな価格や工期で工事をやらざるを得ない状況なら、「嫌な人柱」といっては申し訳ないが、「そら人も死ぬわな」と思ってしまうのだ。 仲間内の職人さんも言っていたのだが、昔マンションの最上階のコンクリート打設工事で柱の型枠抜けて、柱一本分のコンクリがザーッと良い音を立てて階段を下っていった事があったそうだが、そのときはその人がコンクリート番をして痛そうなのだが、顔からサーッと血の気が引いていくのがわかったそうなのだ。砂防ダムの基礎工事のように大量にコンクリートを打つときには、型枠はパンクしやすいのだ。コンクリートは比重が重いので下半身埋まっただけでも助からないのだ。コンクリートの中で体起こすとかマジ無理ものすごい重力に粘性があるから沈む一方なのだ。そのうえ今の現場では現場作業員で正社員の方が珍しい大概はアルバイトか契約ばっかりだし、必要な新規入場者教育していたのかも怪しい限りなのだ。コンクリの立米が大きいから 型枠大工・コンクリ土工・現場監督全てに責任がある
2010年09月07日
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ある雑誌を読んでいたら、「特定の男性といい感じの仲になったときに、そこから何事もなければ、晴れて恋人同士になれるわけですが、何かヘマをやらかしてこの関係を台無しにしてしまった事例」というのが載っていたのだ。これは女性週刊誌なのだが面白そうなのでコピーしていたのだ。そういえば私嫁さんと結婚する時までに相当数の「お見合い」をしたのだが、こちらから断るときはこのようなことを言ったと思い出していたのだ。その九か条というのは次のとおりなのだ。 【1】箸の持ち方やご飯の食べ方が汚かったとき食事の際、箸の持ち方やご飯の食べ方が汚かったときです。いくら見た目が美人だったり可愛かったりしても、食事のマナーがなっていないとその魅力も台無しと考える男性は多いようです。西洋式のテーブルマナーとまではいかなくても、基本的な作法を身につけておいた方が良いでしょう。 【2】食べ物の好き嫌いが多かったとき食べ物の好き嫌いが極端に多かったときです。体質的にお肉が食べられなかったり、お酒が飲めなかったりする場合は除くとしても、野菜全般が食べられない、あるいはお菓子みたいなものばかり好むなど、子どものような味覚のまま大人になってしまった女性に、男性は魅力を感じないようです。 【3】愚痴や他人の悪口をよくしゃべるとき愚痴や他人の悪口をよくしゃべるときです。その日あったつらい出来事や変な人などを相手にも面白おかしくウケ狙いで話せるのであれば良いのですが、単なる人間関係や仕事上の愚痴を話すだけならいざ知らず、他人の悪いところばかりを指摘するのに終始する会話だと、男性ならずとも誰もげんなりさせてしまいます。また長年染みついた癖で自然に舌打ちするなどの悪い習慣が出てしまう方もいらっしゃいますので、ご注意ください。 【4】結婚願望があることをアピールされたとき付き合う前なのに結婚願望が強いことをアピールされたときです。また、女性の語る理想の男性像があまりに自分からかけ離れているときも、男性は気持ちが冷めてしまうようです。何が起こるかわからない恋愛を前に、石橋を叩いて渡る慎重さから思わず自分の夢を語ってしまう気持ちもわからなくもありませんが、お見合いなどで知り合ったケースでもない限り、付き合ってからお互いの夢を語り合っても遅くはありません。結婚願望については、慌てずにグッと堪えた方が良いでしょう。 【5】金遣いが荒いことがわかったとき女性の金遣いが荒く、不要な借金も抱えているとわかったときです。もし付き合うことになったら、お金にルーズな彼女に対して、「どれだけ自分が出費すれば満足してくれるのか」と男性を不安にさせてしまう要因にもなります。また真面目に結婚を視野に入れてお付き合いをしようとしている男性に対しては、借金はマイナスイメージを与えます。 【6】料理や洗濯などの家事が一切できないとわかったとき女性が料理や洗濯などの家事を一切やらない、できないとわかったときです。付き合う彼女とは結婚を意識している男性ばかりとも限りませんが、家事のできる女性ならば結婚したいと考えるのが自然でしょう。となると、やはり家事が何にもできないよりは、少しくらいできた方がポイントアップかもしれません。家事が一切できないと、「わがままに育てられたのかな」と思われてしまう恐れがあります。 【7】一般常識や礼儀が身についていないとわかったとき挨拶やマナーなど、一般常識や礼儀が身についていない女性とわかったときです。特に電車内で化粧をしたり、歩き煙草をしたり、ゴミをポイ捨てするなど、マナーが守れない女性はやがて結婚して子どもを産んだ際、子どもに対してしつけらしいしつけが一切できないと見なされてしまう可能性があります。そこまで考えが及ばなくとも、彼女を連れて歩く男性が恥ずかしい気持ちになってしまうようです。 【8】とても束縛するタイプだとわかったとき女性がとても束縛するタイプだとわかったときです。特に仕事や趣味など、恋愛以外にも没頭できる世界を持っている男性ほど、束縛する女性を避ける傾向があるようです。いずれ「私と仕事のどっちが大切なのよ?」と聞かれることを恐れている男性もいます。 【9】今までの恋愛傾向がどれも行き当たりばったりとわかったとき女性のこれまでの恋愛遍歴がどれも衝動的で自由奔放だとわかったときです。たとえ付き合ったとしても、行き当たりばったりで浮気をされたり別れたりすることを聞くと、男性は振り回されることを想像してしまいます。そういったエピソードは胸のうちにしまっておくのがベターです。 なかなか面白い分析なのだが、この雑誌の終わりにも「お付き合いが決まるまでの最後のツメのシーンで失敗をしないようにお気をつけください」と書いてあるのだが、嫁さんにあてはめてみるとほとんどが該当するのだ。(こうなってみて今となって考えると、どうして結婚したのかよくわからないのだが…)
2010年09月06日
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プロ野球のセ・リーグの首位争いが混とんとしているのだが、昨日の試合で私の応援している中日ドラゴンズの山本(昌)投手は、読売巨人軍戦に3対0と完封勝利を収めたのだ。45歳での完封は若林忠志投手が1950年に記録した42歳8カ月を上回り、最年長完封記録となった。山本(昌)投手は最後の打者となった阿部選手をセカンドフライに打ち取ると、静かにグラブをたたき笑顔を見せていたのだ。私も昨日は仕事があったので最後の場面しかTV観戦できなかったのだが、序盤から持ち味の打たせて取るピッチングで読売巨人軍打線を抑え込んだみたいだ。完封勝利ということで山本(昌)投手は9回を投げて被安打が6の4奪三振・1四球という素晴らしい内容だったのだ。「変化球を丁寧に低めに集め、ときには力強いストレートを投げ込む円熟の技が光った」と解説者が言うように45歳とは思えないような投球だったのだ。 山本(昌)投手は4年前のも阪神タイガース戦で達成したノーヒット・ノーランでも、41歳1カ月の最年長記録保持者であり、昨日の試合の4勝目で通算勝利数も元読売巨人軍の中尾碩志投手と並ぶ歴代19位の209勝となったのだ。そして中日ドラゴンズOBの杉下茂投手の持つ球団最多記録である211勝にあと2に迫ったのだ。(今の調子だったら今シーズン中に記録達成になりそうなのだ…)読売巨人軍の中尾投手といったらスライダーの元祖のような人だったそうだし、中日ドラゴンズOBの杉下投手はフォークボールの元祖というほどの名投手なのだ。山本(昌)投手といったら米国仕込みのスクリュウボールの使い手として有名なのだが、「素晴らしい変化球は、ふつうの投手を優秀な投手にすることができる」と言われるように、この三人の投手には決め球といわれる変化球を持っているのだ。 昨日の試合内容は中日ドラゴンズ打線が一回に森野選手の18号ソロで先制すると、四回には野本選手と堂上(直)選手の適時打で加点したのだ。読売巨人軍は2番でスタメンに入った矢野選手が2安打と奮起したが、チャンスらしいチャンスを作れなかった。五回以降は五回から七回までが三者凡退だったし、一死から八回は脇谷選手がチーム5本目の安打で出塁したが後続が倒れ無得点に終わったのだ。九回もラミレス選手が二塁打を放ったが続く阿部選手が倒れ完封負けとなったのだ。これで読売巨人軍はナゴヤドームで8連敗の球団ワースト記録となり、最後まで山本(昌)投手を攻略できず投打で精彩を欠いた内容だったのだ。試合後のインタビューで山本(昌)投手は「本当に幸平が一生懸命引っ張ってくれた。素晴らしいリードをしてくれた」と女房役の小田選手をねぎらっていたのだが、3回の2死二・三塁で小笠原選手を空振り三振に抑えた場面については「必死で投げました。スライダーをボールにして三振を取れました」と振り返った。最年長完封記録を更新したが、「うれしいですけど、これからも頑張っていきたい。来週もお立ち台に立てるように」と早くも次戦以降を見据えていたのだ。 落合博満監督は「今日はマサのことをいっぱい書いといてくれよ。みんな書くこといっぱいあるのだろ。明日の紙面は全部マサで埋めろ」と報道陣に注文をつけたそうなのだが、「1人で投げ切ったのだから。この間とは違う。でも1点取られたら代えてたけどな…」と振り返っていたそうだ。前に山本(昌)投手が登板した試合ではけっこう辛辣なことを言っていたのだが、「こういう試合は監督は何も喋らなくていい」と語るにとどめていたのだ。昨日の山本(昌)投手の完封勝利で一日休めた中継ぎ陣には「昨日はあの3人でいって終わらなきゃ。シーズンが終わればゆっくり休めるよ。それが仕事だ。ロースコアでいったら負けられないな」と信頼の厚さを感じさせていたのだ。この日の勝利でナゴヤドームでは圧倒的強さを誇ることについても、「たまたまうちがビジターで負けているだけで、ここで勝ちゃあ帳消しだ。それが野球。みんな欲深いな。そしたら144勝しちゃうよ」と勝ちパターンに持ち込んでの勝利に機嫌が良かったのだ。
2010年09月05日
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次の総理を決める民主党代表選における、民主党所属国会議員の動向調査が新聞に載っていたのだが、412人の支持動向を調査した結果は、小沢一郎前幹事長が180人超え、菅直人首相が160人超の支持を得ているそうなのだ。 国会議員票では小沢氏が一歩リードし、菅首相が猛追しているけっかなのだが、投票先を決めかねている議員が60人以上いるほか、世論動向などにより投票態度を変える議員もいるとみられ、両陣営の争奪戦は激しさを増しそうだ。 民主党代表選は国会議員による直接投票と地方議員及び党員・サポーターそれぞれの郵便投票という三つの投票を合算し争われる方式なのだが、小沢・菅各陣営は総計1224ポイントの過半数を目指しているのだ。 j今回の代表戦の立候補者が小沢・菅の両氏だったのだが、立候補が3人以上となりポイント総数で過半数を獲得した候補がいない場合は、上位2人による国会議員の決選投票が行われる仕組みになっているそうなのだ。 民主党代表戦の「有権者」数は衆参の国会議員412人と地方議員2382人(思ったより多い気がするのだが・・・)党員・サポーター34万2493人になるそうで、国会議員の1票だけは2ポイントに換算されるそうなのだ、 地方議員票は全国ひとまとめで開票され、計100ポイントを得票数に基づきドント方式で配分するそうで、一方、党員・サポーター票は小選挙区ごとに最多得票候補に1ポイントを割り振り、それが300ポイントになるというのだ。 民主党本部は地方議員と党員・サポーターに投票券である返信はがきを郵送しているそうで、遅くとも、土曜日までには全国に届く見通しだそうなのだ。(私の事務所にもきっと月曜日には届いているはずなのだが・・・) どちらの投票権の締め切りは今月の11日到着分までになっているそうなのだが、首都圏の私書箱があて先になっており、どんな遠隔地でも来週の8日までに投函すれば投票権を行使できるシステムになっているそうなのだ。 新聞情報では衆参両院の党所属国会議員の本人取材によると、小沢氏の得票は185人に届く情勢で、本人の意思表明など確実に小沢氏に投じる議員は122人だそうで、最終決断には至っていないが投票が有力な議員が63人だそうなのだ。 一方、菅首相は164人だそうで、やや後れを取るが、確実な議員は122人と拮抗しているというのだ。首相グループの約40人に、支持表明した前原誠司国土交通相グループと、野田佳彦財務相のグループの2グループの合算数を上回ているのだ。 この新聞情報では党内各グループの対応や民主党支持労組の動向を加味して集計したそうなのだが、国会議員票は1人2ポイントに換算され、総計1224ポイントのほぼ3分の2を占めているのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年09月04日
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厚生労働省の調査によると、ふだんの生活でストレスを感じている人は、男性で77%とであり女性で85%にものぼっているそうなのだ。仕事関係では重要な会議の前の緊張で胃がキリキリするとか、心配なことがあってなかなか寝付けず熟睡できないとか、心配事の多い人が増えてきているそうなのだ。一方で同じ状況にあってもストレスを全く感じない人もいて、その感じ方には個人差があることも事実なのだ。私の事務所でもストレスとはまったく無関係に見える人間も、そう多くは無いがいることはいるのだ。そもそもストレスは、外部からの刺激に対する体や心の反応のことをいうのだが、必ずしも悪いものばかりではないそうで、同じ外部からの刺激でも受け止める人によって「良いストレス」になるか「悪いストレス」になるか大きく異なってきるそうなのだ。 このストレスというものは、例えばボールに圧力がかかって、ひずんだような状態と考えられ、このときストレス状態を引き起こす要因がストレッサーというそうなのだ。人間関係や仕事の忙しさ・気温の変化などが、このストレッサーに当たるのだが、ストレスとは、ストレッサーが加わって、心身に負荷がかかった状態ということらしい。同じストレスでも「良いストレス」とは、例えば目標・夢・スポーツ・良い人間関係など、自分を奮い立たせてくれたり、勇気づけてくれたり、元気にしてくれたりする刺激とその状態で、これに対して「悪いストレス」とは、例えば、過労、悪い人間関係、不安など自分の体や心が苦しくなったり、嫌な気分になったり、やる気をなくしたりするような刺激やその状態だそうなのだ。ストレスを受ける原因には、人間関係による不安や緊張・憎しみなどの精神的なものの他に、暑さ・寒さ・睡眠不足・騒音など、体調不良や過労などがあげられます。 人間はストレスを感じると、それを解消しようとして脳下垂体から生成される副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、体は正常に戻ります。これは体の内外の刺激に対して防御しようとする反応です。しかし、怒りや憎しみ、身の危険によるストレスを長時間感じると防御反応が追い付かず、体や精神に異常が生じてしますのです。またストレスはまた体の冷えと深いかかわりがあります。私たちの体は体温が1度下がると、免疫力が30%も下がるといわれており、肩こりや胃痛・頭痛などのストレスの症状は、体が冷えているあらわれでもあるそうだ。体が冷えると気持ちも落ち込み、心が元気になると体も温まります。ストレスに強い人は、冷えにも強いことが多いようで、ストレスが体に悪いものと思われがちですが、ストレス自体が心や体に悪いのではなく、ストレスを感じた際にどのように反応するかが大切なのです。 ある目標や期限をバネにして頑張る人もいますが、同じ目標や期限を仕方なく果たさなければならないノルマや、迫りくる締め切りと感じて自分を苦しめてしまう人もいるというのだ。ついあれこれ心配してしまったり、取り越し苦労が多っかたりするのだが、仕事や家事が忙しく自分の自由になる時間がとれないことが一番の大敵だそうなのだ。メンタルヘルスの医師などに言わすと、現代社会はストレス社会だそうで、ストレスをなくすことはでき無いと断言しているのだ。生きている限りストレスは続いていくそうで、人生には適度なストレスが必要ともいえるみたいだ。自分自身のストレス適応力を知って、ストレスとうまく付き合うことが大切なのだが、そう簡単に行かないのも事実なのだ。(昨日も私の通勤に使っているJRの列車に飛び込み自殺があったそうで、ダイヤが大幅に遅れたそうなのだ・・・)
2010年09月03日
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東京市場で円高が急速に進行した上、平均株価が9000円の大台を割り込んだことに対し、産業界からは円高による輸出採算の悪化や株安を通じた個人消費の落ち込みを懸念する声が相次いでいる。日本建設機械工業会の野路国夫会長は「円の独歩高は欧米メーカーとの競争で不利になり、経営的に厳しい局面に入った」と指摘しているのだ。野路国夫会長は重機のメーカーである「コマツ」の社長なのだが、本業の建機業界は中国向け輸出を中心に外需頼みの状況が続いており、「急激な円高は早く終わってほしい」と困惑を隠せないのだ。自動車メーカーの「スズキ」の鈴木修会長兼社長は、東京都内で開いた新型「スイフト」の発表会見で、急激な円高が進行していることに、「極めて深刻に受け止めている。自分で企業を守るにはちょっと限界を超えてきた」と語り、為替介入などによる政府の対応を求めたそうだ。 年末に省エネ家電の普及と需要喚起を兼ねたエコポイント制度が打ち切られる家電業界にとって、株安は追い打ちとなる。三菱電機の梅村博之役員理事は「魅力ある商品を出して消費を喚起するしかない」と内需の掘り起こしを急ぐ考えなのだが、欧米が自国の通貨安を容認し輸出で稼ぐ姿勢を鮮明にする中、一企業の努力ではどうにもならないところまできているみたいなのだ。 また、企業としての円高への対応策について、「日本から(部品を)持っていっては採算が合わない。(海外工場での)現地調達を増やすのが一番の基本。どこの会社もそうだと思う」と述べ、国内の生産低下による空洞化に警鐘を鳴らした。 自動車などの輸出企業の大半は、今期の為替レートを1ドル=87~90円に設定しており、想定を大きく超える円高で収益が悪化する懸念が強まっており、鈴木会長は、個別の企業努力で対応できる限度を超えているとの危機感を示すことで、対応の鈍い政府や日銀のシリをたたいたといえそうなのだ。 旭化成の藤原健嗣社長は「現在の円高や株安は政策対応の不在を反映している」と政府・日銀に対応策を催促している。資生堂の前田新造社長も「早急に円高・経済対策の策定、実行が望まれる」と訴え、強まる円の独歩高基調に有効な対応策を打ち出せない政府・日銀にしびれを切らした企業が、製造拠点の海外シフトや国際的な企業の合併・買収など、収益源のグローバル化を一段と加速する自己防衛に走り出したそうなのだ。「国内では必死にコスト削減の努力を続けているが、80円台というレートは厳しい」と、日産自動車の志賀俊之最高執行責任者はこう漏らし、今の円高水準が続けば国内の製造拠点の投資を見直さざるを得ないとの考えを示唆しているそうだ。日産自動車の今年1~6月の海外生産台数は138万台と過去最高を記録したそうのだが、看板小型車の「マーチ」は、すでに国内の生産をタイに移管しているというのだ。 「最小不幸社会」を政治理念に掲げる菅首相は並々ならぬ意欲を見せ、追加経済対策に盛り込む雇用関連施策を決定したのだが、新卒者らの就職支援として企業が試験的な雇用を行う「トライアル雇用制度」の拡充などを盛り込み、今後は中長期の雇用対策も検討していくほうしんだそうなのだ。経済評論家に言わすと、政府の動きをみると、雇用対策だけが先走りしている感は否めないそうで、「物価下落→企業収益ダウン→雇用・賃金情勢の悪化」という悪循環を断ち切り、経済の足腰を鍛えなければ、せっかくの雇用対策は対症療法の域を出ないのが実情だといっているのだ。このためデフレを一段と悪化させる円高・株安への具体的な対策は一刻を争うが、政府・日銀の無策ぶりは株価の下落が止まらないことでも明白で、今年の経済財政白書では、デフレの原因である日本経済の需要不足が、現在5%台の失業率を約2%分押し上げているという試算を示したのだから、公共事業バンバン追加して需要のアンバランスを解消してもらいたいものなのだ。
2010年09月02日
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高齢者の所在不明問題がクローズアップされているが、住民票の住所と実際の住所が違う85歳以上の年金受給者のうち、死亡後も厚生年金が支給されていた大阪府の男性の親族が、日本年金機構の訪問調査を拒否していたことが分かったのだ。男性への面会を求める職員に対し「忙しいので」と返答したという。死後に支給された厚生年金は総額約2500万円に上るというのだが、厚生労働省はこの男性の告訴を検討しており、年金詐取事件に発展する可能性も出ているのだ。日本年金機構によると年金受給者の生死は、少し前までは全受給者に年1回郵送する「現況届」で確認してきたそうなのだが、現在は住民基本台帳ネットワークシステムを活用しており、死亡が確認されれば支給を停止しているそうなのだ。しかし、住民票と年金記録で住所が異なるため、住基ネットで生死が確認できない受給者も存在するという。このため日本年金機構は現在も現況届での確認を一部行っているそうなのだ。 この年金不正受給の男性の存在は、85歳以上の現況届提出者を対象に厚労省が6月から実施していたサンプル調査で発覚したそうなのだが、男性宅を訪問した機構職員は親族に調査協力を拒まれたため、自治体に男性の生死確認を依頼したところ亡くなっていたことが分かったという。(いったい今までどのような調査をしていたのだ…)男性の死亡は住基ネット導入前のため、住基ネットで確認できない現況届の提出対象者に含まれていたとみられるのだが、現況届は毎回提出されていたそうなのだ。機構広報室は「現況届は性善説に基づく制度。『生きている』と虚偽報告をされれば、こちらとしてはどうしようもない」と話しているのだ。100歳を超す高齢者が消えたことからあぶり出された身元不明死者問題で、所在不明を放置した自治体の責任を問うより前に、この国の身元判明システムの不備と本人特定のための歯科法医学の重要性に目を向けることが必要だといわれているのだ。 本人特定のための歯科法医学の利用では開業歯科医から、患者の許可なくカルテを警察に提出することに躊躇する声もあるのだが、大震災やテロといった大規模災害に備え、そうした事情をクリアにする法整備も検討する必要があるだろう。日本で歯による個人識別の重要性が広く認知され歯科医と警察の連携が始まったのは、25年前の8月に起こった日航ジャンボ機墜落事故だそうなのだが、その仕事は長年ボランティア的な要素が強かったそうで、警察庁が歯牙鑑定謝金を全国的に統一して支払うことを初めて決めたのはようやく昨年4月からだそうなのだ。また、身元不明死体の多くは、歯科所見を取ることも容易ではないそうで、ミイラ化している死体の口は開かず水中死体はぬるぬる滑る。焼死体では歯も灰色に焼けて、下手に触るとボロボロになってしまうこともある。こうした死体の個人識別は解剖を行う法医学者と、歯科法医学者との協力体制が不可欠だといわれているそうなのだ。 歯科法医学の権威である小室教授は、歯の鑑定に従事する歯科医の鑑定能力の向上が急務だと国等に訴えているそうで、「わが国の歯学系大学は国公私立を合わせて29校ありますが、歯科法医学の研究機関を有する大学は、東京・神奈川・千葉・埼玉の4都県に6校あるのみ。研究機関を持たない歯科大学では、歯科法医学の教育はほとんどされていない状況です。各県の歯科医師会に警察歯科医会が設置されて四半世紀がたち、有事の際には警察行政に貢献していますが、歯科法医学に関する基礎的な知識が乏しいことは否めません。今後、鑑定に従事する歯科医師の水準を高めることはもちろん、歯学系大学での教育を充実させることが必須でしょう」とのことなのだ。ここでも我々の税金等が行政の怠慢で不当に使われており、年金の時給に関しても、もっと正確な運用を願たいものなのだ。
2010年09月01日
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