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先日病院へ定期検査に行って来たのだが、体重増加のことを医者に注意はされるのだが、今回も0.2kgの増となっていたのだ。そんな人間に朗報といえるのが、食事の量を減らさなくても体重の増加を抑える「肥満防止薬」を合成することに、米ジョンズホプキンス大などの医療チームが成功したニュースなのだ。成果は米国の科学雑誌の「サイエンス誌」に掲載されたそうなのだが、この医療チームは人間や動物の中枢神経に作用して強い食欲を引き起こし、肥満をもたらすホルモン「グレリン」に着目しているそうなのだ。この「グレリン」を押さえる新薬を注射したマウスと、しないマウスに高脂肪のエサを与えた体重を比較したところ、食べる量は変わらないのに注射したマウスの約1か月後の体重増加は10%以内にとどまったのに対し、投与しないマウスは20%程度体重が増えたそうなのだ。 この「グレリン」という酵素の働きを邪魔する物質を合成した米ジョンズホプキンス大などの医療チームなのだが、合成した物質は食欲を抑えるのではなく、糖などの代謝能力を高めていた。摂取したエネルギーを消費して、体重増を抑えているらしいそうなのだ。それとは別に「食は人生最大の娯楽。そのために死ねるのならデブでも問題はない」ということで、ITを使って「食べて効くダイエット・痩せる」で検索してみたら、相当数のダイエット食品がヒットしてきたのだ。私もダイエット食品には興味があって、たいがいの製品は知っているつもりだったのだが初めて聞く名もけっこうあったのだ。ダイエット食品とは食事の代わりに食べるものなので、魚・肉・野菜・米飯などで三度の食事をきちんとバランスよく食べてなおかつ、痩せたいという方にはダイエット食品は不向きでといわれているそうなのだ。 そもそもダイエット食品とは1日に必要な栄養分を十二分に満たしながら、短期間でダイエットを成功させるというもので、ダイエットを成功させるための定食タイプやクッキーやジュースだけではなく、麺類やご御飯などもあるそうなのだ。だいたい私達日本人は食べ物が無くなっても飢えないようにと、栄養が不足すればするほど脂肪を蓄える節約系の遺伝子をもつと言われており、食べなければ体重が減るのは当然だが内臓の働きは鈍くなっていき、カラダは飢餓状態になってしまい、カロリーを消費しないとか脂肪を燃やさない、代謝効率の悪い身体になってしまうのだ。つまりは正しい食材を食べて脂肪が燃えやすく、代謝のよいカラダを作ることがダイエットの新常識と言われているのだ。 「いつまでも若くいたい」と考えるのは誰でものことなのだが、「アンチエイジング」とは見た目のような肉体的や外見的なことだけを指しているわけではなく精神的な事も指しているそうで、「健全な肉体には健全な精神が宿る」という言葉のように、精神が若ければ肉体的にも若くいられるというようになるかもしれないそうなのだ。有酸素運動をして脂肪を燃やすには血中に脂肪を燃やす為の酸素を送り込む必要があり、そのため効果的に脂肪を燃焼しようとすると、心拍数を上げ、大量の酸素を血中に送り込む必要があるそうなのだ。効率よく脂肪を燃焼する為には、心拍数を平常時から60%~80%上げる必要があるといわれているのだが、ウオーキングなどでは心拍数が上がるのは一般的には50%程度だといわれているのだ。そうすることが痩せる第一歩だということだろう。
2010年11月30日
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「最後の浮世絵師」と呼ばれる月岡芳年が、テレビ東京の「美の巨人たち」に登場したのだが、刺激的でセンス溢れる画風はもちろんだけど、江戸から明治へと激動する時代を煩悶しながら生きたその人生にすごく興味があるのだ。今年NHKの大河ドラマで放送された「竜馬伝」ではないが、なんといっても幕末人ということが大きいのだ。この月岡芳年は天保10年生まれということなので、ちょうど高杉晋作と同い年となるわけなのだ。まさに私たちがよく知る幕末志士の皆さんと全く同じ時代を生きた人なのだが、番組の中で芥川龍之介の「開化の良人」の一節が引用されていたのだ。芥川は芳年の代表作「英名二十八衆句」の何点かを所有していたそうなのだが、絵のあまりの惨たらしさに眠れなくなってしまい、ついに手放したというエピソードがあるそうなのだ。 「最後の浮世絵師」と言われている月岡芳年は芥川龍之介だけでなく、江戸川乱歩や三島由紀夫などの作家による偏愛のため、「芳年といえば無惨絵」と思われがちで、特に三島は例の市谷駐屯地での事件の前夜にも、「英名二十八衆句」を並べて見入っていたとかいう、真偽不明の伝説もあったりするのだ。噂の真偽はともかく三島由紀夫が月岡芳年に対して強い思い入れを持っていたのは事実らしく、生前の雑誌のインタビュでも「日本の近代は芳年の死を含んでいるんですよ」といっているのだ。長く続いた浮世絵文化が、月岡芳年の死をもって終わってしまったことや、月岡芳年自身の悲劇的な亡くなり方などにもかかわらず、劇画をはじめとした後の文化に大きな影響を及ぼしたことなんかを考えると、この三島由紀夫の言葉は実に意味深いのだ。 「英名二十八衆句」は歌舞伎の無残シーンを描いた浮浮世絵なのだが、その血の色にリアルさを出すため絵具にニカワを混ぜてネットリ感を出したというのだ。そんなところからどうしても無惨絵が有名なのだが、その画業は幅広く歴史絵・美人画・風俗画・古典画と多岐にわたっているのだ。番組の中でも言っていたが近年はこれら無惨絵以外の分野でも再評価されてきている。もともと四條派の画家に弟子入りしたためか肉筆画も手がけているし、師匠の国芳譲りの武者絵が特に秀逸だそうなのだ。彼自身は浮世絵だけを学ぶことをよしとしなかったため、様々な画風を学んで写生を重要視しているのだ。魁題を描く時期には戊辰戦争の死体をわざわざ見に行って それを模写したという逸話も残っており、それであの血みどろ絵を完成させたと言われているのだ。 番組内で紹介された「月百姿」は最晩年の作品だけど、この頃の芳年は若い頃から患っていた神経病が再発し、奇行を繰り返してといわれているのだ。結局最後の作品を描きあげた2ヶ月後に芳年は死去するのだが、その死因を「憂鬱症」と書いてあるそうで、いわゆる「狂死」というような死に方だったと言われているのだ。そのせいか「月百姿」に登場する月は圧倒的に美しいけれど、どこか妖しくてどこかただならぬ雰囲気が漂っており、心穏やかに愛でる風流な月ではなく不吉な月や不穏な月なのだ。月に関するテーマになっている場面も、悲劇あるいは悲劇を予感させる瞬間や敗者として滅ぼされた者を描いた作品が多いのだ。もっとも弟子には恵まれており中でも鏑木清方や池田輝方・伊藤深水など、後に日本画を代表する画家たちを輩出しているのだ。
2010年11月29日
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ロンドン五輪を目指して立ち上げられたサッカーのU-21代表というより、主力抜きで実質的にはU-21代表のセカンドチームが、見事にアジア大会を制した。しかも、日本サッカー界の歴史のなかで、日本のアジア大会優勝は初めてのことなのだ。それほどの快挙が達成されたというのに、マスコミ受けするメンバーが参加していないということで、マスコミの扱いが小さいことに私は憤りを感じるのだ。その話は置いといても、あれよあれよという間に、日本のアジア大会優勝は成し遂げられたわけなのだが、正直今回のアジア大会は日本代表(と言えるかどうかは別にして...)にとっては、組み合わせに恵まれた大会だったという印象は否めないのだ。私もあまり期待はせずにTV観戦をしていたのだが、グループリーグ最大の敵と見られた中国は拍子抜けするほど弱く、これを初戦で難なく叩くと、あとはマレーシアやキルギスを順当に下してグループ1位で通過したのだ。 こうなると運というのは向こうから転がり込んでくるみたいで、決勝トーナメント1回戦で待っていたのは、グループリーグで対戦した3カ国よりも、さらにランキングも下位で力が落ちるインドだったのだ。つまり、日本はこれといった強敵と対戦することなく、ベスト8に進出できたというわけなのだ。しかし、さすがにベスト8となってくると、そうそう楽な相手は残っていないのだが、もし準々決勝でいきなり韓国や中東の強豪国等の強敵と対戦していれば、あまりのギャップに対応しきれなかった可能性もあるといわれているのだ。ところがここから先の対戦順も、日本にとっては本当にラッキーな対戦相手となっていたのだ。準々決勝でタイを破り準決勝では強敵イランを撃破し、決勝でアラブ市長国連邦と、段階的に相手の力が上がっていったことで、国際経験豊富とは言えない選手たちも面食らうことなく、落ち着いて試合を進めることができたと言われているのだ。 恐らく今大会の2強であったであろう韓国と、今年行われたW杯南アフリカ大会の出場選手で固めて北朝鮮を、アラブ市長国連邦がことごとく破って決勝に勝ち上がってきてくれたのも、日本にとっては幸運だったと言えるのだ。決勝戦で対戦したそのアラブ市長国連邦戦こそほとんどボールを支配されてしまい、カウンター攻撃にチャンスを見出すしかなかったが、このアラブ市長国連邦代表メンバーは2年前のアジアユース王者で、やはり優勝候補の一角になっていたのだ。客観的に言えば数人の例外はあるものの、実質的には「所属クラブで出番のないJリーガー+大学生」という構成のU-21代表のセカンドチームである今回の日本代表が、各世代のベストメンバーを揃えて初陣に臨んだ過去の代表でさえなしえなかったアジア大会優勝という、大番狂わせを起こしたというわけなのだ。 こうした国際大会とりわけアジアのチーム同士の泥臭い戦いというのは、日本の各世代の代表チームが得意とする中盤での勝負を避け、DFラインの背後へロングボールをどんどん蹴り込んでくるし、少しでももたついてボールをキープなどしていると、ファール覚悟のスライディングタックルが飛んでくるような厳しい面も多いのだ。そんなところからJリーグの試合を見ているだけでは気づかない、国際試合に強い選手手の適応能力を試す絶好の機会でもあるわけなのだが、今回の大会のように国内では決して高い評価を受けていなくても、5得点で大会得点王に輝いた福岡大学の永井謙佑選手のような、国際試合だからこそキラリと光る選手はいるものなのだ。Jリーグのレギュラークラスを招集できなかった今アジア大会は、「U-21代表の2軍」と揶揄されていたのだが、誰も予想だにしなかった金メダルだからこそ、「雑草」の心意気を見せてくれた優勝でもあるのだ。
2010年11月28日
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北朝鮮に砲撃された国境線に近い韓国の延坪島への北朝鮮軍の砲撃で、昨日には民間人2人の遺体が発見されたそうで、この無差別の砲撃による韓国側の死者は兵士2人を含め計4人となったそうなのだ。韓国海洋警察の報道官によると、見つかった遺体は破壊された家屋の捜索中に発見されそうなのだが、2人とも男性で年齢は60代といわれているのだ。この北朝鮮軍の韓国領土砲撃で衆参両院は、今日の午後の本会議で「北朝鮮による韓国・延坪島砲撃を非難する決議」をいずれも全会一致で採択したそうなのだが、「国際社会として看過できない挑発行為だ」と批判しているのだが、そのなかで日本政府としては韓国政府を全面的に支持とともに、米韓両国など関係国との連携を強化し、国際的な圧力を高めるため努力するとしているそうなのだ。 私に言わすと北朝鮮軍の韓国の延坪島への砲撃は、多くの日本人からするとそれこそ「川向こうの火事」くらいにしか思っていないのだろう。砲撃があったその日に韓国の仁川国際空港へ行く日本人の気持ちが私には理解できないのだ。日本のことわざに「川向こうの火事」というのがあるが、国会で議論するほど韓国の延坪島への北朝鮮軍の砲撃を危険なのとだと、は多くの日本人は思っていないのだろう。この「川向こうの火事」というのは自分には少しも影響のないことのたとえなのだが、私などは「人の喧嘩と川向こうの火事は大きいほど面白い」とも思っているのだ。ジョークということで、それこそもっと戦線が拡大して韓国の仁川国際空港への乗り入れが禁止にでもなったら、国際ハブ空港としての羽田空港や成田空港の価値が上がるのではないかと期待すらしているのだ。 ジョークということでは、地元の国政報告会の中で述べたのは以下のような発言だったそうで、「法務大臣はいいですよ。『個別事案はお答えを差し控える』と、『法と証拠に基づいて適切にやっている』と、この2つ覚えておけばいいのですから」の発言は、その日のうちに話題になり、「国会軽視」発言として問題視されることになった。国会軽視と言われればその通り。モロに軽視した発言だ。が、私が思うに、これはきっとジョークなのだろう。ジョークの本然は、あくまでも「不適切」というところにあるのだが、この更迭された柳田元法務大臣などは場にそぐわない発言としては一級品だろう。立場をわきまえない言明や不謹慎な言及が本来のジョークで、どちらかと言えば常に場をかきまわしに行くことの方が主流で、必ずしもジョークでだれかを笑わせたいと思わないこともよくあるのだ。(もっとも、こちらのジョークの方は、日本語でいうと「皮肉」と称されることが多いのだが...) 「ジョークなら何を言っても良いのか」という輩も多いのだが、ジョークというのはそもそもそういうものだと私は思っているのだ。何かを軽視していたり、誰かを揶揄していたり、必ずや不適切な要素を含んでいるものなのだ。このことが「笑えるとか、洒落ているとか、センスが光る」だとかいったことになるのだろうが、更迭された柳田元法務大臣のジョークは、不適切で、しかもスベっていた。それは間違いないところだろう。なぜならこの発言が虚実的なジョークではなく、「本当のこと」だったからなのだ。やめてしまうと一切マスコミから相手にされなくなった更迭された柳田元法務大臣柳田氏の言う、「二つの決まり文句」は、実際に国会審議の中で毎日のように使われている鉄板の常套句であり、関係者の誰もが知っているバカの壁だったからなのだ。(ここでも「正直者はバカをみる」ということわざが生きているのだ・・・)
2010年11月27日
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沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡るビデオ映像が流出した事件で、警視庁、検察当局は15日、国家公務員法の守秘義務違反容疑で取り調べていた神戸海上保安部の海上保安官の逮捕を見送る方針を決めたそうなのだ。それでも容疑がなくなったわけではなくて在宅で捜査を継続するそうなのだ。保安官が自ら名乗り出た経緯から「逃亡や証拠隠滅のおそれはない」と判断したとみられるのだが、この問題でマスコミの報道は、国家公務員法の守秘義務違反の犯罪の成否の点に報道や社会的関心が集中していることだけになっている天端少しおかしいと思っているのだ。この問題を個人の行為を中心に考えるのか、それとも政府や海上保安庁の組織としての対応の問題を中心に考えるのかという点にも関連しているのだ。 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の映像流出事件について、流出を認める供述をしている海上保安官の行動について、ネット上に賛否の意見が数多く寄せられているのだが、「これは不正じゃない。国民が知りたかった権利」だとか、「勇気ある告発がなぜ罪になるのか」と海上保安官を擁護する意見も多く寄せられている層なのだ。「問題ないという風潮はいかがか。公務員としてあるべき姿ではない」と流出を批判する声などが書き込まれている反面、「守秘義務違反だと言うが、政権にとって不都合な事実の隠ぺいを図ることは、公務員法違反にならないのか」「責任だけは官僚任せ。これが民主党の政治主導らしい」などの政権批判の書き込みも相当の数に上っているそうなのだ。自民党タカ派の一部にも「日本の正統性を国民と世界に示した」など保安官の行為を称賛する声もあるそうなのだ。 そんな自民党党内の声に対して谷垣禎一総裁は、中国漁船衝突事件のビデオ映像流出を名乗り出た海上保安官を擁護する声があることについて、「わたしも半分ぐらい気持ちは分かるが、国家の規律を守れないというのは間違っている」と指摘したそうなのだ。そのなかで谷垣総裁は旧陸軍の青年将校が反乱を起こした二・二六事件を例に「あの時には国民の一部は若い純粋な気持ちを大事にしなきゃいかんと言っていたが、最後はコントロールできなくなった」として、保安官の行為を称賛する声に懸念を示したそうなのだ。国家公務員法の100条は、守秘義務について「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする」と罰則の対象としているそうなのだが、今回のビデオ流出でこの守秘義務違反が成立するかどうかについて賛否両論があるのも事実なのだ。 それでも、巡視船艇を整備したことのある元技術者の男性がTVのインタビューで、「逃走する船を先回りして止める訓練で小型艇の船首がよく破損するため、修理を依頼された」と証言しているように、海上保安庁の業務には文字通り体を張った仕事の実態があるのだ。「正義感あふれるこの方は、国民の知る権利のために、職を失うのでしょうか」とも言っていたのだが、私は本当に「義憤」に駆られてビデオを公開したのなら、職を賭す覚悟で最初から堂々と実名を出し政府に真っ向から喧嘩を売る形で声明をつけて、多くの方向に出すべきだったと思っているのだ。公務員が自らの判断で国民に外交に影響があることをしてしまった訳で、そこは公務員としてあるべき姿ではないと思っているのだ。
2010年11月26日
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公正取引委員会は鹿児島県発注の港湾工事で、工事の談合に関与していた31社に排除措置命令を出すとともに、27社に合計約14億4000万円の課徴金納付命令をそれぞれ発したそうなのだ。これを受けて鹿児島県は、公正取引委員会が排除措置命令を発した31社を最長6カ月間の指名停止としたのだ。ここで大きな問題になったのは、鹿児島県発注の港湾工事をめぐる談合で、公正取引委員会の排除措置命令を受けた31社の建設会社のうち、11社から自民党の渡辺具能前衆院議員が3年間で総額1025万円の献金を受けていたというのだ。献金が判明したのは渡辺前議員氏が代表の「自民党福岡県第4選挙区支部」と関連の政治団体「渡辺ともよし後援会」の3年分なのだが、この11社の中には業界団体である「鹿児島県港湾漁港建設協会」の会長社だった地元大手の建設会社も含まれているそうなのだ。 この「鹿児島県港湾漁港建設協会」は建設協会内に事務所を置き、会計責任者は協会の専務理事である鹿児島県庁の土木部OBが勤めているそうなのだ。「談合は悪いことだがそうでもしないとどの会社も生き残れない」というのは技術の裏づけの無い言い訳に過ぎないのだ。11社の課徴金の総額は9億2000万円にもなるそうなのだが、鹿児島県の建設業関係者によると談合に参加していた各社は、十数年前から港ごとに「家主」「大家」と呼ばれる独占業者を決めたそうで、継続受注できるよう談合を繰り返してきたそうなのだ。公正取引委員会は先月には談合認定した工事の内訳や課徴金の予定案を示す「事前通知」を各社に送達しているそうなのだが、いずれの業者も大筋で談合を認めているそうなのだ。これからは官製談合のことも問題になるみたいなのだが、渡辺元議員は旧運輸省港湾局OBだし、泉信也前参院議員とともに自民党の「港湾族」議員だったそうなのだ。 公正取引委員会が発注された462件の工事を調べたところ、約89%に当たる412件で談合を認定したのだ。このことで公正取引委員会は各社に納付金額などに関する説明会を開くことを伝えたそうで、排除措置命令が出ることで県の制裁措置として、県が発注するすべての工事入札から外される指名停止処分を受けるのだ。排除措置命令は公正取引委員会が談合関与を認定した業者に対し、談合協定の破棄や再発防止策の徹底を指示するとともに、談合停止を発注者と社内へ周知することなど求める行政処分を行なうのだ。課徴金額は排除措置命令で談合認定された工事の受注額などを基に算出されるのだが、一部業者は公取委が談合と認定した工事の中には、談合不成立工事も含まれていると反論しており、個別に争うとする意見書を提出したそうで盗人猛々しいとはこいつらのことを言うのだろう。 このように公正取引委員会の排除措置や課徴金納付両命令に対して異議を申し立てる審判請求をできるが、命令の確定以降に談合を働くと懲役などの刑罰が科されるのだ。(普通は「反省の色無し」として処分が軽減されることが無いのだが・・・)一般競争入札や指名競争入札などで各社は事前に話し合い、受注予定者と受注金額を決めたりするのは、もう時代遅れだということをまだわからない同業者がいるのは、本当に情けないしだいなのだが今回の鹿児島県の談合事件でも、公正取引委員会は昨年の11月と今年の3月に、処分命令を受けた31社を含む計35社を立ち入り検査していたそうなのだが、命令される課徴金は1社当たり1億7000万円にもなるといわれているのだ。それでも4社は期間中に受注実績がないなどの理由で納付命令を受けなかったそうなのだ。排除措置命令を受け鹿児島県は早急に指名停止の期間や時期を決めるのだ。そして工事請負額の1割を請求する損害賠償は、排除措置命令の確定を待ち手続きに入ることになるのだ。
2010年11月25日
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後継者が決まって何かやらかすのではないかと思われていた北朝鮮が、昨日ついに韓国に砲撃を加えてそうなのだ。韓国軍の統合参謀本部によると、昨日の午後2時半ごろ韓国西方の黄海に浮かぶ延坪島に数十発の砲弾が着弾したそうで、対岸にある北朝鮮の海岸砲基地からの砲撃とみて対応射撃をしたそうなのだ。韓国メディアによるとこの攻撃によって死傷者は数十人に上ると報道していたのだが、韓国軍の発表では兵士2人が死亡したそうなのだ。この攻撃で韓国軍全軍が非常事態体制に入っているが、韓国の李明博大統領は北朝鮮との衝突拡大を防止するよう指示したそうなのだ。韓国軍は北朝鮮軍に対し砲撃中止を求める通知文を送っているのだが、今回の砲撃は韓国軍の黄海での演習に、北朝鮮がこれに反発したということらしいのだ。この辺りは両国の国境線の主張が違っており、今年3月には近くの海域で韓国哨戒艦が、北朝鮮による魚雷攻撃で沈没させられる事件が発生したところなのだ。 北朝鮮の砲撃を受けた延坪島では最初の砲撃は集落に行われ、その後に島の軍施設にも砲弾が落ちたそうなのだ。島民はTVのインタビューに「集落は火の海のようになっていた」とか「けが人は見あたらなかったが、みんな混乱していてほかの人のことも把握できない状況だった」と話したそうなのだ。私は仕事で現場に1日いた関係で、このニュースを知ったのは家に帰ってからだったのだ。家に帰ってから見たTVニュースでの島民インタビューで、「家族で車に乗っているとき、突然、『バババッ』という音が聞こえ、車から降りて車の下に伏せた」と、砲撃時の緊迫した様子を語っていたのだが、この女性は島の海兵隊部隊に勤務する息子との面会を終え、夫とともに船着き場に戻る途中だったそうなのだ。延坪島内では多数の砲弾が民家に落ちて次々と黒い煙が上がるのを目撃したそうで、軍人たちに「防空壕へ退避しろ」といわれ急いで軍部隊に戻ったそうなのだ。 避難の際に靴が脱げ靴下だけで船に飛び乗って島を離れたそうなのだが、「残っている息子がとても気がかり。ほかの軍人や住民もみんな、無事でいてほしい」と祈るように話していたのだ。島の防空壕に避難してみると、避難すると約100人の住民らが集まっていたともいっていたのだ。それとは別の北朝鮮による韓国砲撃に関係するニュースなのだが、米株式市場は北朝鮮の韓国砲撃を受けたアジア・欧州株安による財政悪化を懸念して、続落して始まったそうなのだ。優良株で構成するダウ工業株30種平均は、前日終値比約158ドル安の1万 1千ドルくらいで取引されたそうで、ハイテク株中心のナスダック総合指数も約35ポイント安の大幅な下落になっているそうなのだ。昔は戦争が始まると周辺国等は戦争特需が見込めることから、株価があがると言われていたのだが、市場ではそうならなかったみたいだ。 もっとも韓国の経済にはそれほどの影響はないみたいで、韓国の経済閣僚の話では「経済分野で短期的に金融と外国為替市場の変動性が大きくなる可能性はあるが、過去の似たような例からも分かるように地政学的リスクからは短期間で回復した」とし述べたそうなのだ。こうした判断の根拠については、「韓国経済は財政が健全で外貨準備高が十分なため、衝撃吸収能力を備えており、国際社会での信頼度も高い」と説明しているのだ。少し前のアジア歴訪中にオバマ米大統領も、ソウルの在韓米軍竜山基地での演説で「ソウルのまばゆい輝き」と「北朝鮮の暗さ」の対照は、「宇宙から見ても分かる」と述べ、韓国と北朝鮮の発展の違いを強調していたのだ。ただ、市場の状況は引き続き綿密に注視し、必要な場合には迅速な措置を取る方針を明らかにした。
2010年11月24日
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今月の28日投開票の愛媛県知事選と松山市長選を前に愛媛県警は、両選挙の選挙違反取締本部を県警本部や県内16署に設置しているのだ。今回の知事選挙と松山市長選挙は、保守分裂ということもあって激戦が予想されているせいか、総勢1458人態勢で選挙違反などに目を光らせているそうなのだ。63年ぶりに知事と市長のダブル選となったのを受け松山市を中心に、平成19年1月の前回知事選と比べて捜査員は約200人増加したそうなのだ。今月の11日告示の知事選には新人4人が、そして21日告示の市長選には新人5人が立候補をしているのだが、捜査2課によるとこれまで、知事選では選挙期間前に氏名や写真入りの看板を設置した1陣営に対し警告を1件行っているそうなのだが、市長選では同様の警告などはなかったとしているそうなのだ。 愛媛県知事選で無所属ということなのだが、事実上は与野党相乗りで立候補した前松山市長の中村時広候補について、応援を予定する橋下徹大阪府知事は記者会見で、「選挙戦で相乗りが問題になるようなら、応援を考え直さないといけない」と述べていたのだ。各党から県レベルで推薦などを受けている中村候補と親交のある橋下知事は、今日にでも松山市内で応援のマイクを握る意向だったそうなのだが、演説を取りやめる意向を関係者に伝えたそうなのだ。橋下知事は昨年9月の堺市長選で相乗りの現職陣営を「談合政治だ」と批判しており、記者会見で事実上の与野党相乗りで立候補した前松山市長の中村時広候補に対して応援演説整合性を問われて、「対立候補がその点を言ってきたら、僕としては応援しづらい」と語ったそうなのだ。 どうせなら橋下大阪知事も、与野党相乗りで批判される愛媛県知事選挙の応援ということではなくて、保守分裂で行われている松山市長選挙の、野志候補の応援にでも来てくれたらよかったと思っているのだ。野志候補の出陣式は伊予鉄松山市駅前でおこなわれたのだが、その出陣式には愛媛県知事選世の候補者になっている中村前市長も出席しており「僕も市長になった時は行政経験ゼロ。だから公平にできた」などと後押しをしているくらいなのだから、橋下大阪知事もそこのところはうまく、都合をつけてやってくれたらよかったのだ。(どうせ、共事業の地元企業優先や農水産物などのトップセールス、企業誘致などの政策を力説して、最後は「道州制」の話で締めくくるのだろうが...) もっとも全国的には同じ11月28日の投開票で、やっぱり知事選挙と市長選挙は同時に行われる沖縄県宜野湾市のほうがニュースになっているのだが、だいたい愛媛県の知事選挙というのは、どこか全国的にニュースになる県等と同日ということが多いのだ。3年半前の前回知事選でも東国原知事が当選した宮崎県と同じ日の選挙だったのだ。(同じ日に知事になったのだが、東国原宮崎県知事と加戸愛媛県知事では、知名度が全然違っていたのだが…)
2010年11月23日
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私の住んでいる松山市では、愛媛県知事選に立候補した中村時広前市長の辞職に伴う松山市長選が今日告示され、予想とおり無所属で元民放アナウンサーの野志克仁氏や、無所属で古紙回収業の国元雅弘氏・共産党公認で元市議の西本敏氏・無所属で前県議の帽子敏信氏・無所属で元市議会議長の菊池伸英氏の5人の新人候補が立候補を届け出ており、来週日曜日の投票日に向けて選挙戦が行われるのだ。選挙は民主主義の根幹をなすもので、「参加することに意義がある」という言葉とおり、政治への参加手法である選挙は投票してこそ意味を持つのだが、愛媛県でもそうなのだが全国的に若者の投票率が低い傾向になっているそうなのだ。(反対に年齢が上がるにつけて、投票率の高くなっていくそうなのだ...) 松山市長選挙の投開票は、愛媛県知事選挙と同じ今月の28日なのだが、新聞などでは渇水対策を巡る水源確保策などが主な争点となっているそうなのだ。その中で中村市政への評価については、野志氏が「継承」を掲げているが、帽子氏と菊池氏は肯定的に評価しつつも不足点を指摘しており、国元氏と西本氏は「転換」を訴えているそうなのだ。焦点の水問題では松山市が取り組んできた西条市の県営黒瀬ダムからの「松山分水」に対し、野志氏が実現を目指す立場である一方、帽子氏は「再検証」だし菊池氏は「見直し」を掲げ、国元氏と西本氏は反対の立場を明言しているのだ。私たちが住んでいる社会や生活をよくするためには、私たちの意見を政治に反映させてくれる代表者が必要であり、その代表者を決めるのが選挙というわけなのだが、正直って有力候補の政策には大差がない状態なのだ。 水源対策のほかの政策では、野志氏が子育て支援の充実をあげているほか、帽子氏は新産業創出を菊池氏は緊急経済対策に力を入れると言っているそうなのだ。西本氏は共産党推薦ということもあって福祉増進を中心にしているし、国元氏は子育てや就学支援などを重点に集会や支持者回っており、各候補とも電話作戦などで訴えを広げているそうなのだ。今回の松山市長選挙で、共産以外の政党は社民支部が野志氏を支援しており、自民党県連とみんなの党支部が帽子氏をそれぞれ推薦したり支持したりしているのだ。公明は自主投票を決めたそうなのだが、市内を活動エリアとする民主党の第1区総支部は、無所属で出馬を予定している元民放アナウンサーの野志克仁氏を支持すると発表したそうだ。 元同僚だった民主党の永江孝子総支部長は「党所属市議らの意見を尊重し、包括的に政策を検討して判断した」と説明したそうなのだが、この民主党の支持母体である「連合愛媛」も野志克仁氏を支援しているのだ。ここで面白いのは保守王国愛媛の自民党の態度なのだが、自民党県連は帽子氏を支持しているのだが、自民党の市連では野志氏・帽子氏・菊池氏の3名を入り乱れて応援しているそうで、約10年ぶりに保守分裂選挙になっているのだ。こうなってくると激しい舌戦が繰り広げられそうなのだが、少しでも投票率が上がる方向で各候補とも頑張ってもらいたいのだ。我々建設関係の立場から言わせてもらうと、公共事業を地元に発注してくれる首長さんが理想なのだ。
2010年11月22日
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今年は一足先にプロ野球で中日ドラゴンズが優勝していたのだが、昨日の試合でサッカーJリーグ1部で首位の名古屋グランパスエイトは、アウェの試合ながら1-0で勝利して、クラブ創設以来の悲願だった初優勝を決めたのだ。 選手たちの手によって体が宙を舞うストイコビッチ監督だが、最後の3回目は思わず顔を覆い潤む瞳をしていたのが印象深かった。はえぬきのストイコビッチ監督が名古屋グランパスエイトを、初のJ1の頂点へと導いたのだ。 「胴上げは人生初めての経験で、本当に素晴らしい瞬間だった」と、試合後のインタビューで語っていたのだが、選手時代には現在も破られていないJ1最多の13退場の記録を持つ激情家だったののだ。 選手として成績の低迷で「Jリーグのお荷物」と揶揄された名古屋グランパスエイトにへやってきたストイコビッチ監督だが、当時はユーゴスラビア代表としてW杯でも大活躍しており、「ピクシー」と呼ばれて巧みなプレーで観衆を魅了したのだ。 「ストイコビッチがやるといったらやるのだ」と、優勝のため選手にハードワークさせることを約束させたストイコビッチ監督は、「理想は美しく攻撃的なサッカー」といわれているが、何より「戦うこと」を徹底させる熱血的な監督なのだ。 このストイコビッチ監督は「首位に立った時から優勝を意識するようになった」と、8月14日の浦和レッドダイヤモンド戦をターニングポイントに挙げていたが、今季は序盤から凄まじい勝利への執念を見せていたそうなのだ。 激情家ということで、5月の浦和レッドダイヤモンド戦で逆転負けを喫した後のミーティングでは、室外にも響き渡る声で選手を怒鳴ったそうだが、選手や選手の奥さんのの誕生日には、祝福メッセージや花束を贈る気配りも忘れないそうなのだ。 このストイコビッチ監督も、選手としての最初の契約期間は半年だったが、それが気がつけば中部地方を生活の拠点とすること10年以上となり、うどんや納豆・夏には長良川清流の鮎を好んで食べるほどの親日家になったそうなのだ。 強烈な個を持つタレント集団を絶対的なカリスマ性でまとめ上げたストイコビッチ監督なのだが、古巣の名古屋グランパスエイトの監督に就任するまで、監督としての実績がまったくないのだ。(ここの所も中日ドラゴンズの落合監督と似ているのだ…) そこでストイコビッチ監督は、かつてストイコビッチ監督が現役時代に名古屋グランパスエイトの指揮を執った縁で、智将として世界的な評価をされているアーセナルのベンゲル監督をたずね、戦術を学んだそうで現在でも親交があるそうなのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月21日
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居酒屋「語らい処 坐・和民」が提供したコース料理「お馴染みコース」を飲食した団体から食中毒症状を呈していることがわかったというのだ。食中毒の連絡を受けた世田谷保健所が発症者を検査した結果、ノロウイルスG2を検出したそうで保健所が居酒屋「語らい処 坐・和民」の立ち入り調査を行なったが、同じ日に同じコース料理を利用した別の団体から6名が食中毒症状を発症していることが判明し、保健所の検査で5名からノロウイルスG2を検出した。世田谷保健所および健康安全研究センターの調査によって、発症者を出したそれぞれの団体から、同じ遺伝子配列のノロウイルスG2が検出されたことが判明したため、世田谷保健所はこの事故を居酒屋「語らい処 坐・和民」が提供した食品を介した集団食中毒であると断定し、営業停止処分を科したそうなのだ。 もっとも、後日行われた保険所の検査では、居酒屋「語らい処 坐・和民」従業員や食品・食器などからノロウイルスは検出されなかったそうなのだ。このノロウイルスは感染力が非常に強いため、感染者の嘔吐物や排泄物をきちんと処理することが重要だといわれており、発生源である二枚貝類は十分に加熱し特別な場所に保管することや、用便後はよく手を洗って食材を汚染しないようにするなど、非常に慎重な取り扱いが必要だと言われているのだ。また、従業員の健康をチェックする場合にも、はねられたらアルバイト代が入らないということがあり、体調が悪くても「自分は健康である」と言ってしまう場合もあるだが、居酒屋「語らい処 坐・和民」は社長自身が、「低賃金・重労働」をうたっているようなところだからその恐れは十分にあるだろう。 もちろん、体調不良でない人がノロウイルスを持っている場合もあり、ウイルスを持っている健康保菌者による事故が最近増えているそうなので、保健所等では注意することが必要だといっていたそうなのだ。いずれにせよノロウイルス対策としては、従業員の体調の管理と手洗いの徹底をし、調理従事者は汚染されないように注意することが大切になっているのだ。ノロウイルス事故を起こしたワタミグループなのだが、外食産業における非正規化・合理化の最先端を突っ走ってきた企業なのだ。ワタミ本社は今回のノロウイルスによる食中毒事故に関して、マスコミの取材を完全に拒否し続けているそうで、今回の食中毒事故に関する説明を完全に放棄しているそうなのだ。 休業期間中は「改装工事」を表向きの名目とすることにし、ワタミ本社のホームページ等のグルメ情報サイトなどでは、当該店舗は「改装工事のためCLOSE」としていたのだ。インチキ工作ではないだろうが当該店舗前には、「設備改修および店内清掃」として近隣の系列店を紹介する掲示板を立て、実際にワックス掛けや店内装飾品の付け替えなどの軽微な改装を行なっていたそうなのだ。もっとも従業員に低賃金かつ不安定な労働を要求しながらケチなワタミでは「労働基準法」など守る意識などないみたいで、本当の改装工事が休業の理由であれば、従業員への賃金補償がされるはずだが、今回の休業では賃金保障などはなかったそうなのだ。
2010年11月20日
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高知の郷土料理である「玉蒸し」と聞いて最初に頭に浮かぶものは何かというと、饅頭みたいなものを想像していたのだが、妙に興味深いそしてちょっぴり不思議な料理名の正体は、背中を開いた魚の中におからを詰め、旨味を閉じ込めるよう、蒸篭でゆっくり・じっくり蒸し上げた魚料理のことなのだ。高知のハレの日には欠かせない料理なのだが、この料理にはネックがあってそれは調理時間が長く手間もかかることなのだ。そのため高知でも作り方を知らない料理人が増え、お店でも中々味わえないというのが現状だそうなのだ。普通は「おきゃく(土佐用語で宴席のことなのだが…)」の皿鉢料理として登場することが多いようで、全国的に見て同じような「魚におからを詰めて蒸した料理」というのは北陸地方にあるそうなのだ。 どうして愛媛に住んでいる私が高知県の郷土料理のことを日記に書いているかというと、昨日この「玉蒸し」を教えてもらったのだ。高知県ではお目出度い席では特に鯛を使うそうなのだが、時にハマチを使う話だったのだが、普段着の「おかずのひと品」となるよう「連子鯛のお蒸し」というのもあるそうなのだ。この料理は「お蒸し」とか「蒸し」・「蒸し鯛」・「玉蒸し」など、県内あるいは家庭ごとに呼び名が違うそうで、須崎・土佐・高知・安芸をはじめ高知県のかなり広い地域の料理みたいなのだ。昔は家庭で皿鉢料理として作る事が多かったようなのだが、食べてみるとこれが美味しいのだ。単なる「おから」ではなくてどうやら豆腐や玉子をブレンドしてあり、しっとり滑らかほどよく甘辛く薬味の野菜なども混ぜてあってこれがイケるのだ。塩の効いた白身の魚と蒸している間に魚の旨味が染みこんだおからの滋味深い味が絶品で、絶好の酒のつまみとして延々と箸でつまんでいたい料理なのだ。 私が参加した「玉蒸し修業」では土台になる白身の魚は大きな鯛を準備し、それぞれが背を開くところから始めるのだがおからにも一工夫してあるのだ。土佐伝統食研究の松崎先生の手ほどきを受けて「玉蒸し」に挑戦したのだが、松崎先生によるとこの作り方は主に佐川町に伝わるレシピらしいそうなのだ。先生に実家のある旧香美郡あたりでは、おからに豆腐も加えるのが主流だそうなのだ。私の班は鮮魚店さんの奥さんが手伝ってくれたのだが、魚を扱う腕前は取材に来た記者たちに「魚の身が奥さんの言うことを聞いているようだ」といわしめたほどなのだ。ところがこのお師匠さん自身は生の魚が食べられないという意外な一面もあるそうで、湯気を上げてできたての香りがあまりに美味しそうだったのだ。さらに魚に塩をしてあるのだが全部渾然一体となったときに味が完成ということらしいのだ。 高知ではお正月に「お呼ばれ」では、食卓に大きなお皿に「鯛の蒸したの」がデ~ンと乗っかっていたそうなのだ。この「玉蒸し」の美味しい食べ方は、魚をほぐしておからと混ぜて食べるのだが、上等な魚を使って手間が掛かる上に調理時間も長いことから、近年では料理屋でもなかなか食べることができないそうで、同じ理由で家庭でも作られることも少なくなり、「作り方を知らん料理人が増えてきゆうがよ」と松崎先生がしきりと嘆いていたのだ。私の班は薬味としてニンニクをたっぷり使ったのだが、本当はニンニクではなくてニンニク葉を一束たんまり緑に色づくくらい入れるともっとうまいそうなのだが、地域ごとのアレンジがあって面白かったのだ。土佐の郷土料理といえば「カツオのたたき」だと思っていたのだが、どうやらこの「玉蒸し」は癖になるくらい旨かったので、家でも再挑戦してみようと思っているのだ。
2010年11月19日
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いよいよ今日解禁のフランス産ワインの新酒であるボジョレ・ヌーボーなのだが、このワインの新種商戦をめぐっては流通業界と酒類各社の温度差が鮮明になっているそうなのだ。今年は一人でも飲みきれるハーフサイズが多く登場しているほか、円高の影響やペットボトル容器の普及により低価格の商品も各社から発売されているそうで、それこそワンコイン商品から30000円台のものまで、バラエティに富んだ価格帯になっているそうなのだ。人気の火つけ役だった酒類各社は「ボジョレ・ヌーボーは旬の時期が短い。在庫を抱えるリスクも高い」と冷静で、サントリーは解禁に向けたカウントダウンといったイベントを中止したほか、メルシャンは昨年から「ボジョレ・ヌーボー」の取り自体をやめたそうなのだ。その理由は流通業界による直輸入の増加で酒類各社のうまみが減ったほか、「特別扱いする時代ではない」といった販売戦略の転換も、商戦の明暗につながっているようなのだ。 さて今年は円高ということもあって、サッポロビールは昨年より1本50~100円値下げした一方で、サントリーワインインターナショナルは空輸費用の増加から価格帯を据え置いたそうなのだが、それでもロゼワインなどラインアップの充実で愛好家の取り込みを図るという方針だそうなのだ。それとは別に円高の追い風も手伝い輸送コストの安いペットボトル入りの低価格商品に力を注ぐ流通業界は、「ボジョレ・ヌーボーをきっかけにワイン人口を広げたい」と、大手スーパーの販売担当者はこう語っており、手軽に飲めるペットボトル入り商品の強化に余念がないそうなのだ。一時は輸入量の急増したボジョレ・ヌーボーだが、平成16年をピークに減少しているそうで、昨年の輸入量は16年の半分に落ち込むなど「単なる風物詩」といった受け止めが多いそうなのだ。もっとも本場のフランスでも「ボジョレ・ヌーボーは味自体を云々するものではなく新酒を愛でるお祭り」と言われているのだ。 このボジョレ・ヌーボーはフランスの法律によって毎年11月の第3木曜日が解禁日とされていますが、日付変更線の関係で世界中の中で最も早く解禁日が来るのが日本で、本場フランスよりも早く飲めるため、このように大騒ぎをするイベントのなってしまったのだ。流通の関係で実際にはこの日以前に入荷するのだが販売してはいけないし、飲むことも禁止されているのだ。もともとはフランスの守護聖人を祭った「聖マルタンの祝日」と同じ11月11日だったのだが、その後に11月15日に変更され、さらに休日と重なって運搬に差し支えることのないよう政府が配慮して11月の第3木曜日に確定されたそうなのだ。ボジョレーと名乗ることができるワインは、赤であればガメイ種という品種の葡萄から造ったワインだけだそうで、ボジョレ・ヌーボーは赤とロゼに限定されているので、日本で飲まれるのはほとんどが赤だそうなのだ。 さて、今年のボジョレ・ヌーボーの出来はというと、今年は季節外れの降雪や葡萄の病気が流行ったこともあり、なかなか厳しいスタートだったそうなのだ。それでも8月~9月には晴天が続いたことでなんとか例年並みの葡萄が育ったと言われているのだ。そこから推察すると今年はボジョレ・ヌーボー葡萄が上出来の年とは違って、ワイン作りが難しかったと思われ、作り手によって味の差が出ると考えた方がよさそうなのだ。特に今年は円高ユーロ安みたいなので、今年はその効果でお手頃な価格で買えるということで気軽に飲んで、味の事をあまり詮索しないのがいいとIT情報ではそうなっていたのだ。 ボジョレ・ヌーボーは渋みがなく軽めなので、合わせるお料理はお魚でもお肉でもなんでもいけるので、軽すぎず重すぎない食材と相性もよく和食全般ともよく合うと言われているので、今晩は刺身と鍋料理でワインでも飲むことにしようか。
2010年11月18日
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先週の土曜日にフィンランドの教育についての講習会があり、経済協力開発機構のPISA調査の話があったのだが、この調査は日本で言えば高校1年生を対象とした学力テストの一種で、知識や技能を実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかどうかを評価」するものだそうなのだ。国際的な学力評価として日本でも「新しい学力」の方向として近年注目されてきたのだが、PISA調査の結果がマスコミに大々的に取り上げられて大きな影響力をもつようになったのは、PISA調査が各国の教育政策の企画立案に資する調査であり、自国の教育政策の改善や見直しを図るための客観的なデータや情報を提供することに主眼においているからだそうなのだ。 このPISA調査は日本の学力テストとは違っていて、学校のカリキュラムをどの程度習得しているかを評価するものではなくて、「知識や経験をもとに、自らの将来の生活に関する課題を積極的に考え、知識や技能を活用する能力があるか」をみるもので、「学校の教科で扱われる知識の習得を超えた部分まで評価しようとする」ものでそうなのだ。つまり、各国のカリキュラムに依存せずにそれを超えて出題されるそうで、もともとPISA調査は「国際的に見て自国の教育の現状がどのような水準にあるのか、その位置づけを示す指標への要望」からスタートしているそうなのだ。そのようなことから「国として教育政策の成果を評価する必要」からその手段として期待されてきたもので、日本も同じくPISA調査で順位が落ちたことを受けて、ゆとり教育が元凶と言われて見直し体制に入ったりしているのだ。 もっとも、学校の全国一斉テストなどを導入したり、上位のフィンランドに視察に行ったりして、教育の改善を図っているみたいなのだが、日本にも「PISA調査なんて、PISA調査なんてあんな基準があいまいで当てになんない」などと、ぶつぶつ文句を言いながらも、順位がさがっているという事実にお尻を叩かれ、学力の底上げに努力しているってわけなのだ。(講習会の話を聞くとそのようなことをしても、ムダだと言うことなのだが、そんな努力がされている期間に教育を受けられるのは、それはそれでいいことかもしれないのだが…)レベルが高いグループに入れば、自分のレベルもそれに合わせてあがるって言う説が有力で、それだからいい学校に入れさせたいと思う親も多いわけなのだが、だからと言って、そのまま社会にでて成功するかというとまた違うし、普通の学校でもクラスには頭がいい子っていうのは必ずいるものなのだ。 実際に就職に当たっては博士号を取っても反対に給料が高くなるので、企業はなかなかやとってくれなくて途方のくれることもよくある話で、高学歴があると自慢しているけれど苦境になるとなにもできなくて精神的に病む人も多いし、学歴取ることに熱情をかけるのだけど就職先は見つからない人なんて方もいる世の中になってしまっているのが現実なのだ。反対に自分の生活環境に合わせると、資格などを使った仕事は無理なので、生活に合わせた職業を選択している人や、べつにそんな高学歴でもないのに環境が変わってもいい仕事を見つけてそれなりにできる人など、苦境に陥る度にいろんな解決策を見つけて着実に前進する人のほうが実際には優秀といいのだろう.(用は学んだことをいかに使えるかだろう…)
2010年11月17日
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アジア太平洋経済協力会議での首脳会議が開かれていた横浜市で、中国の胡錦濤国家主席と菅首相が22分間会談したそうなのだ。(昨日のTVでは「評価しない」と厳しい評価が多かったのだが・・・)両国首脳は日中の長期的に安定した戦略的互恵関係の発展が地域と世界の平和に重要との認識で一致したそうなのだが、政府や民間レベルの一層の交流促進や、経済分野を含む地球規模の課題での協力強化を確認したというのだが、沖縄県の尖閣諸島をめぐる問題も議論にはのぼったみたいで、具体的な言い回しは不明だが福山哲郎官房副長官によると、菅首相が日本の確固たる立場を主張すると胡主席も中国側の立場を表明したそうなのだ。尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件以降は日中両国首脳による正式な会談は初めてなのだが、やっと首脳会談が実現したことで、関係改善への動きを軌道に乗せることを目指した首相としては、最低限の目的は達成したといえるそうなのだ。(最低レベルは確保したところか…) この会議で焦点の尖閣問題については、日本側から切り出したそうなのだが、菅首相は両国間に領土問題は存在しないことを中国首脳に伝え、胡主席も中国の領有権を主張したとみられるそうなのだ。漁船衝突の模様を映したビデオ映像が流出した事件については話題にならなかったそうなのだ。ところが、中国外務省が胡錦濤国家主席と菅直人首相の会談概要を発表したところによると、胡主席は「菅首相の求めに応じて会見し、懇談を行った」とした上で、「両国が平和、友好、協力の道を歩むことは両国と両国民の根本的な利益に合致する正確な選択だ」と述べ、日中関係の改善に前向きであることを強調したそうなのだ。中国外務省の公式発表では会談について「会晤」という中国語を用いたのだ。 通常は「会見」を用いるケースが多いが「ニュアンスに違いはあるものの、ほとんど同じ意味」で、先月のブリュッセルでの菅首相と温家宝首相による非公式会談で中国外務省報道官が発表した「交談」より格は上みたいなのだ。また、日中関係筋によると、実際に中国側はこの日の会談を「会見」と位置付け、「正式」なものと見ていたのだが、政府系通信社・中国新聞社も「会見」を使っていたが、その後、国営新華社通信や外務省発表は「会晤」で統一されたそうなのだ。通常の正式会談との違いを示す意図や、「会見」より「懇談」の方に重点を置く狙いがあったとも指摘されているそうなのだ。国家指導者の動静を伝える国営中央テレビのニュースでも伝えられなかったし、「菅首相が胡主席の中日関係発展に関する意見に完全に賛同した」と強調したそうなのだ。 これとは別に沖縄県の西表島沖でパナマ船籍の船が消息を絶ったのだが、第11管区海上保安本部は台湾当局と協力して、漂流中乗組員3人の救助をおこない日本の航空自衛隊のヘリコプターで石垣島まで搬送したそうなのだ。これまでに3名が救助され2名の死亡が確認されているのだが、第11区海上保安本部は残る20名の捜索に当たっているそうなのだ。海上保安本部によれば中国大使館から捜索活動に対する感謝の電話があったそうで、この事故については中国でも大きく取り上げられており、中国のインターネット・ニュースには、「日本に感謝すべき」とする書き込みが相次ぎでいるそうなのだ。ただし少数ではあるが、「日中の当局が画策して美談を創作した」と、疑う見方もあるそうなのだ。(これだけでもいやな中国人が見えてくるのだが…)
2010年11月16日
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昨日の日曜日は拡大を続ける糖尿病の脅威を踏まえ、国際連合が国連の総会で要請してきた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を、加盟192カ国の全会一致で可決しており、国際糖尿病連合ならびに世界保健機関が定めていた11月14日を「世界糖尿病デー」として指定したのだ。世界保健機関は国連決議に先駆け「Unite for Diabetes(糖尿病との闘いのため団結せよ)」という労働組合の運動方針のようなキャッチフレーズと、国連や空を表す「ブルー」と団結を表す「輪」を使用したシンボルマークを採用して、全世界での糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しているのだ。糖尿病は今や世界の成人人口のおよそ5~6%となる2億5千万人が抱える病気で、国連が定めた病気にかかわる日というのは「AIDS」と「糖尿病」の2つだけだそうなのだ。 一般的に「糖尿病」は死に至る病気との認識は薄いのだが、年間実に380万人以上が糖尿病の引き起こす合併症などが原因で死亡しているのだ。これは世界のどこかで、10秒に1人が糖尿病に関連する病で命を奪われている計算となり、「AIDS」による死者に並ぶ数字なのだ。(私の血糖値が高くて、隠れ「糖尿病」となっているそうなのだ。糖尿病が原因の死者も年間約1万人以上になる中、実際に治療を受けている患者は、約250万人に留まっていすそうで、糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらそのまま治療を受けないケースが多くあるそうなのだ。このまま患者が増え続けると、世界の糖尿病人口は、3億8千万人に達することが予想されており、糖尿病患者の増加は特に発展途上国で顕著に見られ、経済成長や生活水準の向上・教育改善の大きな妨げとなっているそうなのだ。 糖尿病実態調査によると日本には約820万の「糖尿病が強く疑われる人」が存在しているそうで、さらに「糖尿病の可能性を否定できない人」も約1千万人おり、合計で総人口の10%を超える約2千万人の糖尿病患者がいると推定されているそうなのだ。また、40歳以上の3人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍である事実が、4年前の国民健康・栄養調査で発表されているのだ。わたしも戸運用病予備軍であることは間違いないので、糖尿病のことやインスリンのことを勉強しているのだが、糖尿病予防の最善策は適切な食事や運動の実践とともに、疾患について正しく理解することなのだ。糖尿病になった場合には、血糖をきちんとコントロールして合併症を予防するために、運動・食事療法に加え適切な時期に経口薬を服用したり、インスリン治療を開始したりすることが重要で、その勉強が行きつけの病院で日曜日に行なわれたのだ。 糖尿撲滅のシンボルマークが国連や空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」を使用しているとあるのだが、「国連」や「空」の象徴というのがここでのブルーの第一の理由なのだが、糖尿病の指導でよく言われる「食べ過ぎない」とか、「甘いものや脂肪は控える」を考えると、食欲を活性化させる赤や黄色は不適切で、やはりシンボルカラーに使うなら腹八分で「節制」と「抑制」の青ということになったそうなのだ。糖尿病の広がりは、日本のみならず世界中の驚異となっており、世界糖尿病デー実行委員会では、世界糖尿病デーのイベントのひとつとして、一般の方々に無料で血糖測定を行たりしているのだ。また同時に、日曜日に貰った糖尿病の予防や治療に関する資料配布などで、今後も糖尿病予防・治療の啓蒙情報を受けて、糖尿病についての関心を高めていきたいと思っているのだ。
2010年11月15日
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昨日はNHKのBS放送で文豪が創った怪談話のドラマ化をしていたのを放送していたのだが、十分時間つぶしとしては面白い内容だったのだ。(本来は夏に放送された怪談話作品の再放送みたいなものだったのだが・・・) 放送作家いわく「長い長い秋の夜に、お団子をほお張りながら…」ということだったが、当然私は酒を飲みながら3時間半くらいの番組をじっくりと鑑賞したのだ。(途中のトーク部分は割愛した部分もあるのだが…) ノーベル文学賞作家の川端康成が斬新な感覚の前衛的作品を遺していたことは意外に知られていないそうで、確かに晩年は怪談話を良く書いていたそうなのだ。(私は見たことも読んだことも無いが、文庫本も出ているそうなのだ・・・) この川端康成の娘が自らの腕を男に貸す場面から始まる「片腕」や、「今昔物語集」の一話を翻案した芥川龍之介の代表作「鼻」は、後日談という形でこの名作の裏側に潜む怖さを引き出し、新しい「鼻」の物語を生み出していたのだ。 太宰治の原点には青森独特の異界観があるそうで、彼の怪談の中でも異色の短編がこの「葉桜と魔笛」なのだが、それこそ幼い頃から祖母の怪談話に触れ、向こう側の世界に惹かれていった太宰治の面白さが出ていたと思うのだ。 亡くなった息子がある日夫婦のもとに帰ってきたことから起こることを書いた独特の感性が溢れる室生犀星の「後の日」が、室生犀星といえば「ふるさとは遠きにありて思ふもの...」の詩で有名な詩人だと思っていたのでこの怪談は以外だった。 私が好きな怪談話というのがあって、それは広島県の御手洗島の元遊郭「若胡子屋」に残る「お歯黒伝説」で、土地のボランティアガイドさんから聞いた話なのだ。(京極夏彦流に言うと「九十九人遊女」という怪談話になるのだが…) 昔は人妻になると「おはぐろ」ということで、歯を黒く染める習わしがあったというが,遊女の最高位にある花魁も「おはぐろ」をつけて、馴染みの客の前に出ていたそうなのだ。(「間夫」の扱いというそうなのだが…) そんなある日、上客を待たせているのにじょうずに「おはぐろ」を準備できない禿に対して、怒った花魁が煮えたぎる「おはぐろ」を禿の口に無理矢理注ぎ込むと、その子が苦しみおはぐろ混じりの黒血の手形を部屋の壁に残して息絶えたそうなのだ。 それからというもの花魁の鏡にはその子の影が写るようになり、禿が倒れた時に白壁に付いたお歯黒の手形は、何度壁を塗り直しても出てくるようになって、この事件以降、胡子屋の没落が始まったといわれているのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月14日
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私は松山市のボランティアガイドをしているのだが、今日と明日に松山市で「日本たぬき学会松山大会」が行われており、この大会を開催を記念して、坂の上の雲ミュージアムで「松山たぬきシンポジウム」を開催されているのだ。 この「日本たぬき学会」というのは、今も地元で語り継がれる狸伝説を活かしたまちづくりをしているだんたいだそうなのだが、市民が一堂に会し松山の狸伝説をもとにまちおこしを考えて、そのことから松山を全国発信するつもりなのだ。 今回の日本狸学会の開催を記念して、「松山たぬきシンポジウム」を坂の上の雲ミュージアムで開催するのだが、ジェームス三木らによるパネルディスカッションのほか、狸にちなんだ子供歌舞伎や紙芝居などイベント盛りだくさん予定されているのだ。 今日はスタジオジブリ作品の「平成狸合戦ぽん」上映会も予定されており、坊っちゃん劇場名誉館長であるジェームス三木さんの講演に、シンポジウムに合わせて「坂の上の雲ミュージアムまるごとたぬきフェア」も同時開催されているそうなのだ。 四国には狸の逸話が多いのだが、私の住んでいる松山市には、千葉県の木更津市の「証城寺の狸囃子」や群馬県館林市の「文福茶釜」と並んで日本三大狸話の一つに数えられる『松山騒動八百八狸物語』の逸話があるのだ。 そもそも四国には狸の民話・伝説が多いのだが、特に松山の狸は天智天皇の時代に端を発するほどの歴史を持っているそうで、狸が狸を生んだ結果その数は808匹にもなったそうで、その総帥が「隠神刑部狸」だといわれているのだ。 今回のイベントでも「隠神刑部狸」伝説の地元である久谷地区で、日頃から旧お遍路宿「坂本屋」を活かしたまちづくりをしている坂本屋運営委員会のみなさんが、名物「手作り・坂本屋まんじゅう」で全国からのお客様をお接待するそうなのだ。 「松山騒動八百八狸物語」とは、文化2年の享保の大飢饉に際して起こった松山藩のお家騒動の実録物語である「伊予名草」と題して書き下ろされものを、江戸末期の講釈師が狸や妖怪の要素を加えた怪談話に仕立て上げたものなのだ。 そして「松山騒動八百八狸物語」は何度も映画化されており、現在も松山市とその周辺には「お袖狸」や「六角堂狸」・「お紅さん狸」など多くの狸たちが、住んでいるとかいないとかで議論している土地柄なのだ。(私のその議論に参加しているのが…) wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月13日
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私この業界に入って35年以上になるのだが、一度も「監督員が責任を取る」という発注者に出会ったことはなかったのだ。むしろ発注者無責任は当たり前なので、打ち合わせを書面でしっかり残すようにとずっと教えられてきていたし、若い衆にもそのことを教えているのだ。それと発注者としての公務員の方に申し上げたいのは、「仕事量が多い」とか「以前に比べると仕事内容が違い大変になった」とかで積算ミスが起こり、それは過大な要求事項に耐えられなくなった担当者が、しかたなく起こした過ちのように思っているのではないかということなのだ。それは大きな間違いで、ミスはれっきとした業務怠慢であることを自覚して欲しいのだ。役所の技術屋は名前だけの新の技術屋とは程遠いものになってしまっているのだ。積算ミスを起こす技術職は給料減給や免職され反省することが、納税者へ対する謝罪になるのではないだろうか。 技術は進歩し複雑になってきているし、より高度な専門職になるのはあたりまえなのに、土木部門の役所の幹部のほとんどは絶対的で封建的な役所と建設業者関係の中で仕事をしてきたため、今の透明性が求められる中での甲乙の関係が理解できていないのだ。また、今の担当者に求められる仕事と昔の測量や設計から携わって構造物を作り上げる仕事の違いを理解しようとしません。確かに昔は内部で設計していました。それをコンサルに委託するようになったうえ、照査する時間を与えられなくなったことでミスを見つける機会が激減しただけです。昔の発注者には技術屋さんがいたし、技術を知った事務職・管理職が当たり前で中身を知ろうとしていたのだが、今は単に選択するだけで積算しているのが実態なのだ。そして工事の実施となると足元を見透かしたように、向こうの業務を平然と我々に押し付けてくるのだ。 お役所の事務職は時間を使い切るまで事務量を増やし、技術職は事務職を理解しようとし補助し一部の業務を請け負うことが必要なのだが、事務職は技術が理解できずに表面・表紙の字面で判断してしまうのだ。技術でなく外見や当たり障で担当者を選んできた結果、真の技術は失われていってしまっているのだ。国交省の旧建設省部門は30年前より業務量が大幅に増えているのに職員は約半分になっているし、書面を含む全体業務量が増えている中で労働者を減らせば、ろくな業務成果は得られるはずもないのだ。公務員の人件費を削減することに精力を注いだ結果、納税者が得になっていない一例なのだ。役所の担当者に求められる仕事は、設計する事でも積算することでもないと私は思っているのだ。よりよい公共事業を進めるべく事業の進行管理とプロデュースだと思っているのだ。 幹部は担当者に対して過大な技術志向を求めすぎているみたいで、設計や積算に現場技術者としての高度な技能を求めて過大な要求をしてしまっており、積算ミスはそんな過大な要求を求められた担当者の限界からくるものだと思っているのだ。もっと専門的に担当者に技術を求めるのであればそういった環境を担当者に与えるべきなのだが、過去に仕事をしてきた方たちは全ての公共事業の過程を直接こなしてきたため、自分達がしてきた事と同じことを求めようとしているのだ。しかし、現在は昔とは仕事をしている環境が全然違ってきており、一つの公共事業にたいして求められる仕事量が莫大に増加しているのだ。もっと専門的な仕事は専門的な外部機関にアウトソーシングにするべきなのだ。技術を求めるのであれば本当の技術屋に求めるべきなのだ。
2010年11月12日
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朝からラジオ等で「今日はポッキーの日」であると宣伝しているのだが、少し意地の悪い私は「今日はプリッツの日」あるとして日記を書こうと思っているのだ。どちらもグリコの製品ななのだが、マニアによると明確な違いあるそうなのだ。 販売元のグリコのホームページも見ても明確な違いは出ていないのだが、私もITで調べてみるまでいまいち違いがわからなったのだ。この2つをどのように区別しているのかというと、コーティングと素材の材料が違うそうなのだ。 ポッキーというのは素地のプリッツ部分は同じで、上にかかっているチョコ等の味で変化をつけているそうで、期間限定の味があったり「ご当地ポッキー」があったりして、こーティングされているプリッツ製品をさすそうなのだ。 一方、プリッツというのはシンプルなバタープリッツだけでなく、トマト等の野菜やチョコなどの嗜好品に、明太子などの魚介類から肉の旨みまで、プリッツはスティックそのものに味がついているものをさすそうなのだ。 江崎グリコが11月11日を「ポッキー&プリッツの日」と定めて、日本記念日協会の認定を受けているのだが、ポッキーとプリッツはスティック状菓子の代表的な存在で、その形が数字の「1」に似ていることから、11月11日にしたそうなのだ。 もっと面白いのはこの「ポッキー&プリッツの日」の記念日の認定日なのだが、これがなんと「平成11年11月11日」の1が6個並ぶおめでたい日にあわせてスタートしたそうなのだ。(こうなってくると、少し出来すぎなのだが・・・) この「ポッキー&プリッツの日」と秋の行楽シーズンに合わせて、江崎グルコではお客さまへの感謝の気持ちを込めて、毎年キャンペーンを実施しているそうなのだが、今年は11月7日の日曜日にイベントを行なったそうなのだ。 この「ポッキー&プリッツの日」はおかし会社が決めた日であって、バレンタインディのチョコレートほどではない、女の子には浸透しているみたいで、事務所の女性から若い衆などはポッキーを催促されたりしていたのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月11日
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日本橋の補修工事が始まっているのだが、東海道53次の起点である日本橋は明治44年の4月の架橋から数えて来年で100年を迎えるのだが、関東大震災や東京大空襲にも耐え平成11年に重要文化財に指定された土木遺産なのだ。 東京大空襲にも耐えた証拠として歩道に残った焼夷弾の後があるそうなのだが、このところの環境の変化での酸性雨の影響とは言わないが、橋面や側壁の劣化がひどくなったため3年間の検討を経て、やっと改修工事が始まったのだ。 今回の改修工事は11月19日までの予定でゼネコン大手の清水建設が行うそうなのだが、 来年に建造100年を迎える日本橋の老朽化が進んでいるため、国土交通省は今回の大規模な改修工事を実施することに割いたそうなのだ。 今の日本橋は橋の表面は御影石をはっているのだが、降った雨の一部が御影石の隙間から基礎部分に浸透しており、その下の防水層が水を食い止めるのだが、経年劣化した防水層では水を止められず、内部のコンクリートの成分が 流出して強度が落ちているのだ。 私の地味所でも今年に大規模な橋梁の防水対策工事を行ったのだが、水は橋内部の隙間を通って橋の側壁や裏面から漏水となって現れ、放置しておけば路面の陥没を起こし、漏水に伴うシミ等は橋の美観を損うため、補修工事を行うのだ。 現在の日本橋は明治44年の建造の全長約50メートルの石造り2連アーチ橋だが、国内の道路の起点となる「日本国道路元標」と書かれたプレートが設置されており、これがマニアが欲しがりそうなプレートで、今回の工事は盗難のリスクが高まる恐れもあるそうなのだ。 補修工事が進む日本橋の路面に敷き詰められた御影石が撤去してみると、新設時に打ったコンクリートが姿を現した。打ち継ぎ部分に亀裂が生じており、ここから雨水が躯体内部に浸透していたことが明らかになったそうなのだ。 工事は百年前の日本橋を四千年前からあるアスファルトで防水するのだが、表面に張られた御影石を取り外して、百年前と同じように熔かしたアスファルトをひしゃくで撒きブラシで塗ることからはじめ、歩道から下がった道路の一部を一気に防水するそうなのだ。 コンクリートの上に防水シートを敷くなど防水対策を取るため、プライマーを塗った上にアスファルトルーフィングを張り付け、端末を熱アスファルトでおさえ、立ち上がりの補強メッシュテープをアスファルトで貼って、元のように御影石を戻せば工事は完了なのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月10日
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イギリス政府の薬物に関する独立科学委員会が英国の医学専門誌に、影響を及ぼす人員等の社会的な影響も考慮すれば、アルコールはヘロインやクラック・コカインなどの違法薬物よりも、危険だとする研究結果を発表したそうなのだ。 これによると人体への有害性は、麻薬として有名なヘロイン・コカイン・メタンフェタミンが最も高かったのだが、医療制度や刑務所制度に及ぼす影響など、広範な社会的影響を考慮した場合には、アルコールが最も危険だという結果になったそうなのだ。 アルコールの後にヘロインやコカインが続いたのだが、調査結果によると100を最高とした危険度では、絶対数から言えばアルコール摂取者のほうが多いこともあって、アルコールが72にたいして、ヘロインが55でコカインが54だったそうなのだ。 英国独立科学委員会は今回の研究で、現行の薬物分類制度は実際の有害性をあまり正しく反映していないことが示されたとしているのだが、我々は酒を飲んでいるのであってアルコールだと思っては飲んでなどはいないのだ。 私もヘロインやコカインの麻薬等の薬物よりアルコールのほうが、医療制度や刑務所制度に及ぼす影響のほうが大というのは意外だったのだが、飲用する絶対数から言えばアルコール摂取者のほうが多いわけだし、調査結果は妥当なものかと思っているのだ。 アルコールだって呑みすぎれば体に悪影響を及ぼすし、気が大きくなって犯罪を引き起こす可能性も高くなることには間違いは無いところだが、薬物使用者よりもその絶対数の多さから病院や刑務所のお世話になる人が多いってことだろう。 個人的には「社会的な影響にも考慮」とありちょっと違和感があるのだが「酒は百薬の長」とも言うではないか。適度な飲酒なら毒なんてことはないと私は思っているのだ。酒が絡んでトラブルとかが多いのも事実なのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月09日
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発注者責任について改めて定義する必要があると思っているのだが、今までの発注者の行動を規定する会計法や契約約款などでは、発注者がミスを犯した場合の対処方法が明文化されておらず不完全なのだ。工事のミスでもすべての責任を負わされる建設コンサルタント会社にとっては、納得がいかない面もあるようなのだが、発注者の指示と設計ミスとの因果関係はあいまいにされがちだし、そもそも発注者は成果品をチェックしたうえで受け取ったはずだといった不満がくすぶっているのだ。受注者側も追加工事や工期延長等に対して追加請求をするのは正当な行為であり、場合によっては訴訟になっても甲乙対等であることを訴えていいと思っているのだ。(そのような勢いのある建設業者はいないと思うのだが・・・) 発注者というのは従来から無謬性を前提にしていたのだが、つまり発注者はミスを犯さないという前提で公共事業の様々な仕組みが組み立てられているわけで、この業界に入った頃から設計に限ったことではないのだが、当たり前のように受注者が責任を負うことばかり特記仕様書に書いているのだ。我々の業界のさまざまな会合等でも、発注者の無謬性は問題視されているのだが、このことは今まで談合システムによって担保されていたみたいなのだ。発注者もミスを犯すことがあることを前提に、公共事業の様々な仕組みを再構築する必要があると言う意見も、やっと出てくるようになってきたのだが、建前と実態の乖離を放置したままでは、この問題はうまく解決する方法など無いだろう。 民主党政権でも公共事業は諸悪の根源のように容赦なく叩かれているのだが、設計コンサルタントや発注者・請負者がみんなバラバラで勝手な事をしているのが現状なのだ。役所では上役の「考え」が絶対的で、「上司の言う事は絶対正しい」といった大前提の上で仕事が進められているようなのだ。発注者は自分には甘く、請負者には立場を利用して強く当たる。そもそも契約約款自体が発注者に有利にできていて、かつ有利な点だけをしっかりと守っているだけなのだ。発注者は責任を持てないものまで負おうとせず、民間に任せられるものは権限と責任を移譲することが肝要で、発注者ごとの能力にもよるのだろうが、発注者は事業の企画や事業関係者との調整や事業の説明など注力する仕事(国交省などはこの部門もコンサルタントに任そうとしているようなのだが・・・)を明確にする必要があると思っているのだ。どうして今のようになったのか検証して、根本的な改善をしなくてはならないのだ。このことについては発注者も少し反省しているみたいで、「中央建設業審議会」の総会では契約当事者間の対等性の観点から公共工事標準請負契約約款の改正内容が決まったそうなのだ。受発注者間の協議の段階から公正で中立的な第三者を活用して、さまざまなトラブルに対して円滑に協議が行われるように規定を新設したほか、工期延長に伴う増加費用の負担についても発注者に帰責事由がある場合には、発注者が費用を負担するという内容の規定も新設したそうなのだ。それでも最後の一線である発注者もミスを犯すことがあるという前提に立った改正は盛り込まれなかったそうなのだ。(公共事業をお役所が当たり前のようにやっていたら、このことは絶対に変わらないだろう・・・)
2010年11月08日
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我々建設業の世界では(特に私のような土木の技術屋と少し違う建築関係なのだが…)日本古来いからの考えで家を建てたりするのだが、そのなかでも「陰影礼賛」という考え方があるのだ。この言葉は谷崎純一郎の随筆からきているのだが、その中でも「われわれ東洋人は何でもない所に陰翳を生ぜしめて、美を創造するのであ る。『掻き寄せて結べば柴の庵なり解くればもとの野原なりけり』と云う古歌があるが、われわれの思索のしかたはとかくそう云う風であって、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや明暗にあると考える。夜光の珠も暗中に置けば光彩を放つが、白日の下に曝せば宝石の魅力を失う如く、陰翳の作用を離れ て美はないと思う」と語られているのだ。 なぜこのようなことを書くかというと、私が今年見学に行った現在建設中である「東京スカイツリー」のライトアップの考え方が、この「陰影礼賛」ということからきているというからなのだ。大体がこの「東京スカイツリー」の最高高さの634mにしても、プロジェクト当初は約610mということだったのだが、世界各地で 高層建築物ということで、自立式電波塔として世界一をめざし検討を重ねた結果、中国で建設されているタワーより高くすることで、最高高さを634mに決定したものだそうなのだが、これには世界一のタワーとなるばかりでなく、地域のシンボルであるタワーとして覚えやすい数字にしたいと考え、武蔵の国など「むさし」は日 本人にとってなじみ深い言葉であることと、「634=むさし」という響きから、広く一般に覚えてもらいやすいと考えて決定したそうなのだ。 五重塔の心柱制振など古来の技を日本の最新技術で再現している「東京スカイツリー」なのだが、自立式電波塔として世界一となり注目度が高まることが、日本の文化や技術を世界に知らせるまたとない機会となるはずなのだ。世界一の技術と言ったらこの「東京スカイツリー」ライトアップは、「粋(いき)」と「雅(みやび) 」の2種類のパターンの照明を用意しているそうで、1日ごとに交互にタワーを照らすらしいのだ。日本人の心意気を表現した「粋(いき)」は、淡い青色でタワーの心柱を照らし、美意識を表現した「雅(みやび)」は、「江戸紫」と呼ばれる紫色をテーマカラーとして鉄骨を照らすそうなのだ。そして世界一のタワーの頂部を照ら す光は空に向かってたくましく伸びるようにするみたいで、タワーのもつ「そり」と「むくり」の美しさを際立たせるようにするそうなのだ。 今年の10月には試験的に照明器具検証のためのライトアップ実験をしたそうなのだが、照明器具や施工に関しても世界に誇る日本の技術を結集し、LEDをはじめとする長寿命で高効率な光源を積極的に採用する予定で、省エネルギーと美しさが両立する新しいライトアップのあり方を考えて採用したそうなのだ。そのライトアップ の基本的な考え方が、日本で育まれた「陰影礼賛」の考えに習って、照らしている部分と陰になる部分が一体となって美しく感じられるライトアップに取り組んでいるそうなのだ。それこそが「光線が乏しいなら乏しいなりに、却ってその闇に沈潜し、その中におのずからなる美を発見する」という「陰影礼賛」の考え方に合う、美 しい日本の美になるのを期待しているのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月07日
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尖閣諸島沖での漁船衝突事件を撮影したとみられる映像がインターネット上に流出して以降、海上保安庁には「激励」の電話やメールが相次いでいるそうなのだ。広報部門には昨日中に一般から114件の電話が寄せられたそうなのだ。 海上保安庁の幹部が言うところでは、海上保安庁側が「応援的だ」ととらえているのは83件だそうで、「よく公開した」とか「断固海保を支持する」といった、漁船の衝突映像が公になったことを評価する声が大半だということらしいのだ。 そのうえ、「犯人捜しをしないで」とか「尖閣諸島に上陸して」との内容まであったそうなのだが、これに対して「情報管理がなっていない」などの批判は14件だったそうで、メールでは応援が69件に対して批判はゼロだったそうなのだ。 海上保安庁は「真偽を確認中」などと対応に追われたはずなのだが、映像の投稿者はすぐに映像を削除しているそうで、このことは専門家にいわすと、「自分の痕跡を残さないようにしたのではないか」と指摘しているそうなのだ。 この投稿者というのが「SENGOKE38」というらしいのだが、政府から公表されたビデオを見た自民党の議員も、「海保職員の『衝突しました』という解説の声や、ぶつかるまでの航跡などが自分たちが見たものとそっくりだった」と証言しているのだ。 このことからみても、海上保安庁の巡視艇と中国の漁船との尖閣諸島沖での衝突事件の状況を記録したとみられるビデオ映像は本物ということになるのだが、どうしてこのような国家秘密になるような情報が出たのかいまだに不明なのだ。 このハンドルネームの「sengoku38」は当然ながら、仙谷由人官房長官を皮肉ったものなのだが、当の仙谷官房長官は昨日の会見で「あれっと思った。私はあんまりユーチューブに投稿したりすることはしておりません」と話したそうなのだ。 捜査関係者によるとこのビデオ映像は、事件発生後すぐ証拠として必要な部分を取り出して編集し那覇地検に提出されたものらしいのだが、映像データのコピーは管理担当者が保管していたが、簡単な許可だけでデータを持ち出せたというのだ。 新聞情報ではこうした甘い管理状況は、1カ月以上続いていたそうなのだが、馬淵澄夫国土交通相の指示でやっと映像の管理責任者が新たに定められ、映像を収めた記録媒体を金庫に保管するようになったそうなのだ。 このことで政府の情報管理のずさんさが浮き彫りになり、「国会で追及する」と野党議員は息巻いているのだが、そのうえで「このような形でビデオ映像が表に出てしまった以上、政府は正式に公開すべきだ」ということが強く言われているのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年11月06日
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ホームグラウンドで勝ってビジターで負けるのが、中日ドラゴンズのシーズン中からのパターンなのだが、海外のサッカーでもホームアドバンテージがあるように、日本のプロ野球界でも少なくとも「10番目の選手」が地元に大勢いるからというのはあるみたいだ。千葉ロッテマリーンズではベンチ入りが25人なので26番目の選手ということで、千葉ロッテマリーンズの背番号26は欠番になっており、ファンのための番号となっているそうなのだ。(ちなみに楽天ゴールデンイーグルスでは10番が『10番目の選手はファン』と千葉ロッテマリーンズと同じような理由で永久欠番になっているのだが、10番目の選手はファンとか言って視聴率を稼ぎたいTV局は煽っているのだが、本当の10番目の選手は審判じゃないかと私は思っているのだ。 当然スポーツはフェアでないとつまんないのだが、昔から「審判が巨人側にヒイキをするそれがプロ野球だ」と言われているのだが、今年の日本シリーズのような審判が明かにミスジャッジでも、どうしても判定は変わらないのだろう。たしかに「審判がルールブック」らしいですがあんなお粗末な判定をし、しかも訂正しない審判団には呆れるし憤りを感じてならないのだ。昔から「ストライクとは何か」と問われたら「ストライクゾーンを通ったものがストライクでは無く、審判がストライクと判定したものがストライクである」と私は解釈しているのだ。それでも昨日の試合で野本選手が三振したボールは、解説者もあきれるくらいの「くそボール」をストライクと判定したのだ。(この三振で好調だった野本選手は、このシリーズでは死んでしまっただろう...) ストライクゾーンとは判定の為の手引きで目安に過ぎないものなのは理解するのだが、アウトセーフについても同様だと私は思っているのだ。日本シリーズというせっかくの名勝負も審判のせいで台無しになることもしばしばなのだが、今年のシリーズのようにジャッジに公正が保てないなら「ビデオ判定取り入れろよ」とどうしても思ってしまうのだ。それで公正が保てるなら少しくらい時間延長してもファンは納得するのだ。今年の日本シリーズほど露骨な酷いジャッジは久しぶりなのだが、これは技術のない審判多すぎるのだ。そのくせちょっと強く抗議すると退場連発するし、「高給もらっている分ぐらいの技術磨けよな」といいたいくらいなのだ。「俺がルールブックだ」ではないが、偉そうなこと言う前に正確なジャッジをする努力したらどうなのだろうと思ってしまうのだ。 審判のミスジャッジも野球というゲームの一要素だという意見もあるし、例えジャッジが客観的事実と違っていたとしても、それはそれで仕方ないのではないし、その中には「おいおい、どこが○○やねん」というジャッジもあるだろう。それが起こる可能性はどの球団にも平等にあると考えて、トータルで考えれば「平等」ではないかというところで、私は一応無理矢理に決着をつけているのだ。審判どもを「もう少し試合の参加者として認めてあげましょうよ」という声もあるのだが、人間がジャッジするのだから面白いのだろうが、今年の日本シリーズの千葉マリーンスタジアムでの、ひいき球団である中日ドラゴンズがこういう目にあっているのを目の当たりにすると、どうしてもめちゃめちゃ怒ってしまうのだ。(同じくらいのミスジャッジをナゴヤドームでも中日ドラゴンズサイドにしてくれると、少しは気持ちも落ち着くのだが...)
2010年11月05日
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プロ野球の日本シリーズは地上波でのTV放送がないまま地味に行われているのだが、昨日の試合で私の応援する中日ドラゴンズが延長戦を制して、2勝2敗のタイに持ち込んだのだ。中日ドラゴンズは敵地の千葉マリンスタジアムで延長十一回を戦い、4時間41分に及んだ接戦を制して対戦成績を五分に戻したのだが、試合が終わったのは11:00を超えていたのだ。それでも絶体絶命のピンチを何度もかいくぐって粘ってつかんだ1勝に落合監督は、「えらく下手な野球をやらせたからここまでもつれた。ベンチワークの失敗でしょう」と表情を緩めることなく話していたのだ。私も昨日は祝日ということで早めに仕事を切り上げてTV観戦していたのだが、確かにミスの多い試合だったのだ。 試合内容は先発の山本(昌)投手はホームランを含む3回3失点で降板したが、その後の8回を6人の投手の継投で無得点に抑えて守り勝つことができたのだ。九回2死二塁のピンチでは西岡選手が左翼線へ大きな当たりを放ったが、わずかに切れてファウルになるし、十回も失策が絡んで無死二・三塁のピンチを招いたものの、1死満塁から福浦選手のライナーを三塁ベース付近にいた堂上(直)選手が正面で捕球し、そのまま塁を踏んで併殺にするなど運も味方した勝利だったのだ。延長の十一回に大島選手のタイムリーで勝ち越したのだが、その裏の攻撃を抑えて勝ったわけなのだが、それこそ救援投手陣による我慢比べをものにした勝利といっていいだろう。 敵地で2勝目を挙げて日本シリーズの決着は地元のナゴヤドームに戻る第6戦以降に持ち越されたわけなのだが、落合監督は投手力を軸に理想とする1点差で逃げ切る形で競り勝った試合後のインタビューで、「第3戦までは一方的。これが日本シリーズじゃないか」と緊迫した展開が続いた死闘を振り返っていたのだ。そして「あした以降はうまく流れてくれると思う」と自信をにじませていたのだが、今日の試合は中田投手を使っても面白いかもしれないし、もちろん第一戦ではあまり良くなかったが吉見投手を中4日で使ってもいいだろう。(私は中田投手のカーブが風の影響が大きな千葉マリンスタジアムではいい変化をするかもしれないので、中田投手を推薦するのだが…) 勝った中日ドラゴンズにとってはミスが多い試合だったのだが、。3回には大島選手・6回には和田選手がけん制タッチアウトになるし、(この和田選手のけん制アウトはどう見ても1塁審判のミスジャジだったのだが…)延長10回には英智選手が打球の判断を誤ってサヨナラのピンチを招いたりもするなど、本当に勝てたのが不思議なくらいの試合内容だったのだ。攻撃面でも5回無死満塁で井端選手のセカンドゴロ併殺打で1点しか取れなかったのも中日ドラゴンズらしくなかっただ。(この井端選手が1試合で2度も併殺を食らうなどあまり見たことがないのだが…)特にこの5回の場面は相手のミスでもらったチャンスなのだから、中日ドラゴンズ得意の一気に攻め込む攻撃が見たかったのだ。本当にいろいろこなことが起こったゲームだったのだが、「勝てば官軍」といったところなのだ。
2010年11月04日
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ロシアのメドベージェフ大統領が日本固有の領土である北方領土の国後島訪問を強行したことを受け、前原誠司外相は河野雅治駐露大使の一時帰国を決め、ロシア政府に抗議の意思を示したが、新聞情報などでは鼻息が荒いのは前原外相だけだと言われているみたいだ。前原外相の言動は官邸の意見とは違っているみたいで、記者会見では「領土問題は決着を付けないといけない。ロシアに申すべきことは申す」と断じ、首脳会談については「行われるかどうかはまだ決まっていない」と語っていたそうだ。マスコミのこの前原外相の発言に対しては好意的で、「沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件後の外交敗戦の愚をまた繰り返すつもりか」と強い口調で解説しているのだ。 前原外相は大統領の国後島訪問を棚上げにしたままで首脳会談を行えば、ロシアの不当な実効支配を追認することになりかねないと危惧しているみたいなのだが、彼が国交相兼沖縄・北方対策担当相として洋上から北方領土を視察した際も「北方領土は終戦のどさくさに紛れて旧ソ連が不法占拠した」と発言しており、その時はロシア側は激しく反発して抗議があったそうなのだ。今回もメドベージェフ大統領は国後島訪問に満足の意を表明しているそうで、次は千島諸島への訪問を計画しているとまでいわれているのだ。メドベージェフ大統領が千島諸島を訪問するということは、平和条約締結後の歯舞・色丹の2島引き渡しを明記した昭和31年の「日ソ共同宣言」の立場を踏み越え、日ロ領土交渉に根本的な変更を迫る可能性もある重要なことなのだ。 メドベージェフ大統領が北方領土の国後島訪問したことで、河野雅治・駐ロシア大使を一時帰国させると発表したのだが、カリカリしているのは前原外相だけだそうで、仙谷由人官房長官ら政府首脳陣はなお波風立てることを嫌い、日露首脳会談の実現に淡い期待を抱き続けているということらしいのだ。しなやかでしたたかな「柳腰外交」を身上とする首相官邸に、前原外相の考えにはまったく理解をしめしていないそうで、領土問題や経済問題等の外交問題の内容いかんにかかわらず、にこやかに握手を交わすことこそが友好と協調の証しだと考えているようなのだ。今回のことでも仙谷官房長官は少しもあわてず記者会見で、メドベージェフ大統領と菅首相の会談について、「当方は予定通りです」と語って実現に自信を見せていたそうなのだ。 もっとも前原外相も尖閣諸島沖での漁船衝突事件で、中国側がハノイで菅首相と温家宝首相の会談を拒んだことについて、「なぜ首脳会談がなくなったのか、理解しかねる」と不満を表明していたのだが、今回の横浜市で開くアジア太平洋経済協力会議の際に、菅首相とメドベージェフ大統領の会談を行うかどうかについて、「会談拒否」等の否定的な態度をとるということは、中国の態度を肯定することになるという皮肉な結果になるのだ。今回外務省にベールイ駐日ロシア大使を呼んで抗議した際にも、「北方領土は固有の領土であるとの日本の原則的立場と相いれず、わが国国民の感情を傷つけるもので、極めて遺憾だ」と強調しており、これからの言動が楽しみなのだ。(「内閣不一致」ということで、罷免でもされると面白いことになるのだが…)
2010年11月03日
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我々土木の技術屋の世界では昔から、「発注者にしか責任は取れない」と言われていたのだが、業界紙等の記者が取材で「もっと民間に任せてはどうか」と質問されると、国をはじめ公共発注機関の技術者から、このような答えがしばしば返ってきたそうなのだ。今でこそ「土木事業の設計者は誰か」と尋ねれば、建設コンサルタント会社の名前が挙がりますが、一昔前までは実際に図面を描いているのが建設コンサルタント会社であっても、「発注者が設計者だ」と譲らない担当者が県庁や役場の職員にもいたのだ。ところが最近では発注者がミスに対して、責任を取るのをやめたしか思えないような出来事が、私の事務所の工事を含めてどんどん増えていると思われるのだ。 「設計の責任は発注者にしか取れないからだ」という格言は、日常的に設計ミスが発覚し、その責任を建設コンサルタント会社に取らせている現状からすると、多くの発注者はなし崩し的に設計者であることをやめたようなのだ。すごい例では4月から6月半ばまでの2カ月半に発注した工事の約5%で、入札公告の訂正があった政令都市もあり、東日本高速道路会社では発注件数のおおむね10%弱で入札公告の訂正が必要になる事態になっているそうなのだ。その入札工事案件訂正の大半は積算ミスが原因なのだgは、学識者などから言わすと東日本高速のようにきちんと公告を訂正する発注機関はまだましだというそうなのだ。 あるゼネコンのベテラン職員が工事入札価格決定にあたり、発注予定価格を計算した担当者に対して与えた助言なのだが、「工事内容どおりの正確な見積ではなく発注者がどのように間違えるかを当てるのがおまえの仕事だ!」といって入るそうなのだが、特に積算ミスの頻発と事後対応を見ていると、この問題の根は深いと私は思っているのだ。発注者の間違いを見つけるのが仕事などといっているのは、言っている方も納得できないことなのだがそれが現実なのだ。発注者が間違っていても認めない場合が多く、落札後に建設会社が見積もりミスを理由に契約締結を辞退すれば、「不誠実な行為」とみなされ指名停止になるばあいがあるのに、積算ミスを犯した発注者は「おとがめなし」となれば受注者側は納得できないだろう。 積算ミスを犯した際の責任の取り方については、発注者には分からないのかもしれないみたいなのだが、入札談合が行われていた時代は、発注者のミスが表に出ることなく、談合システムの大枠のなかで暗黙裡に処理されていたのだろう。以前ある談合擁護論者のゼネコン職員が、「談合をやめれば、発注者の積算ミスや技術力不足があらわになる。困るのは発注者だ」とうそぶいていましたが、あながち的外れでもなかったわけなのだ。どうやら、談合体質というもたれあいの構図のなかでぬるま湯につかった発注者の技術力は、水面下で徐々に損なわれていたと考えられ、その技術力の無い先輩が新入社員等を教えているのだから、今の発注者はどうにも成らないところまで来ているみたいなのだ。
2010年11月02日
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プロ野球もいよいよ大詰めの日本シリーズを戦っているわけなのだが、昨日の試合では私が応援している中日ドラゴンズが序盤から猛攻を行い、大量12得点を挙げる一方的な試合展開で勝利し対戦成績を1勝1敗としたのだ。土曜日に行われた初戦では得意の本拠地での試合を落としたものの、中日ドラゴンズの落合監督の表情は、新聞等を読んでみると穏やかだったそうなのだ。誤算だったのは「あのまま投げさせたら何十点取られるか分からなかった」と振り返った吉見投手の出来だったのだが、敗因は3回3失点だった先発投手の乱調と明確で、そのうえ千葉ロッテマリーンズに許した先制点は、平凡な内野フライを安打にしてしまったことが起点になったし、1点を追う三回には荒木選手が送りバントを失敗する併殺打で好機をつぶしたものだし、「レギュラーシーズン中でも負けるようなゲーム」と指揮官は振り返っていたのだ。 それでも落合監督が納得の表情を見せたのは、試合内容では収穫もあったからだそうなのだが、それはクライマックスシリーズでは登板のなかった鈴木投手や平井投手を試せたことや、九回に代打で送り出した野本選手が勝負強い打撃を披露したのは大いみたいなのだ。指揮官の目には「とりたてて動きは悪くない」と映ったみたいで、独特の雰囲気の中で1試合を終え、2戦目以降は硬さがとれるとみていたわけなのだが、昨日の大勝はそのような落合監督の予想通りの結果だったのだろう。実は「誰が使えて、誰が使えないか考える。そのための40人枠。状態の悪いヤツをいつまでも、使う必要はない」前夜の敗戦後はそう話し、オーダー変更を予告していたそうなのだが、二番で二塁を守った井端選手のように初戦から変わった選手が大活躍したのだ。 初戦は主砲の和田選手の前後を打つ打者が合計15打数ノーヒットと、得点へのつながりを欠いていたのだが、昨日の第二戦は一回の裏の攻撃で先頭の荒木選手が初球を左前打すると、一死から森野選手の中前打で一・三塁とすると、当たっている和田選手が中前に弾き返したのだ。二死満塁からは谷繁選手が押し出し四球を選ぶと、8番の大島選手が先発出場の期待に応えて、左翼線2点二塁打でこの回4点を奪い、この日はまさに電光石火の先制劇だったのだ。この後も攻撃の手を緩めずに二回と三回に3点ずつ加え序盤で10-0と勝負を決めたのだ。しかも6回には眠っていたブランコ選手にもホームランが飛び出したのだ。先発のチェン投手は力のあるストレートを軸に、千葉ロッテマリーンズ打線を6回を1失点に封じ込め、河原投手らリリーフ陣も安定したピッチングを見せて、それこそ「横綱相撲」で対戦退散成績を五分にしたのだ。 千葉ロッテマリーンズの誤算だったのは先発のマーフィー投手なのだが、第2戦は渡辺(俊)投手の先発も十分に考えられることから、千葉ロッテマリーンズの首脳陣は中日ドラゴンズをかく乱に出たわけで、最後まで中日ドラゴンズに第二戦の先発投手を絞らせなかったのだ。その結果中日ドラゴンズは先発選手に外野手として、野本選手と大島選手の左打者を2人起用しておりまずは作戦成功と思われたのだが、押し出しの四球を含めて2回途中で6失点と大乱闘で、そのうえ第1戦で無安打と沈黙していた荒木選手や森野選手を目覚めさせ、今後の戦いに影響を及ぼす内容だったのだ。これで第3戦は渡辺(俊)投手の先発ということになるのだろうが、勢いのついた中日ドラゴンズ打線を抑えるのは難しくなっただろう。
2010年11月01日
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