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第1章 1-08【死湖】 シャルロットSIDE 地理に疎い人間だと、気づかぬまま素通りしてしまうであろう小さな黒曜石の階段を上まで登りきり北側外回廊にでる。 夜の帳が完全におりて、庭園の花々のいっそう熟れた香りが外壁の風に運ばれてここまで届いていた。 静寂が辺りを包み込み、外の冷たい空気が私の肌を撫でる。 教皇領はバールペオル大陸の北東に位置するソウルガイス諸島群でも絶壁の断崖に囲まれたルブリス島に存在する。標高が高い為に、平地では残暑を感じられる今の時期も夜になればかなり冷え込む。 先ほど、一杯だけ頂いたハーブティーの中に含まれていた微量のアルコールのお陰であろうか。酒性が体内で燃えているらしく寒さはさほど感じない。 暫く進むと、聖宮の裏手にある広大な湖が視界に入る。夜という悪条件の中でさえ、その透明度の高さが判る。だが、それはそこに生物の営みがまったく感じれらないことも同時に意味していた。僅かな月明かりと蛍光石の頼りない明かりが照らす闇の中という事も相まって、私は神秘性よりも計り知れない不気味さを感じとっていた。 ずっと眺めているとその蒼黒の水面に飲み込まれてしまうような錯覚を覚える。 「ここが神の湖レベスよ。聖伝承によれば、神代に法の女神メナディエルと混沌の女神ヤ・フリファス・レディが相打った場所と云われているわ。聖地を訪れる巡礼者達もここに立ち入る事は禁止されています」 諸島群とはいえ海からはかなり離れているし、周辺に川も存在しない事から、構造湖であるのだろう。聖伝承の記述を鵜呑みにするつもりはないが、なんらかの巨大な作用が加わったことによる大規模な地殻変動で誕生したことには間違いなかった。なにしろ、小さな街なら丸ごとひとつ収まってしまう程の大きさだ。たとえ日中であっても対岸を視界に捉える事は不可能であろう。 湖を取り囲むように建てられた八角形の柱の上部に印象的な半円のアーチ。 その典型的なアーチ構造を持つクロイスターの回廊を進む。 「エンシェントガーデンは閉ざされた場所とされるレベス湖の中心部に在る孤島に建立されています。これから回廊の北側にある船着場に向かいます。船守りの兵士との会話は私に任せ貴女は適当に話を合わせてください」 「わかりました」 どうやら、渡し船によってエンシェントガーデンに渡る事になりそうだ。もし私一人でここに侵入する事態に陥っていたら、この湖を泳いで渡る破目になっていたのかもしれない。泳ぎに自信が無いわけではなかったが流石に、この寒空の中、遠泳をする気にはならなかったであろう。 (…?) そんな取り留めもない思考を中断させたのはファティマ・イスの奇妙な行動を目の端に捉えたからであった。 彼女はその長い黒髪に手をやると、そこから何かを取り出すような仕草を見せた。 次の瞬間、月明かりが流れる黒髪に反射したように煌めく。 その後、歩行動作によって前後に揺れる彼女の左手から、水滴が下方に流れるような僅かな輝きが漏れていた。 (…糸?) 目を凝らしても、そこに何かがあるようには見えない。 だが、僅かな反射光が輪状の細い糸のようなものが幾重にも小さく束ねられている様子を模っていた。暗闇の中だからこそ、それが判別出来たのかもしれない。 彼女がその目に見えぬ糸をどのような状況で所要するつもりなのかは、出来るだけ考えたくはなかった。 無論、そうなる機会が訪れれば私もファティマ・イスと共に戦う事になるのだろう。 「出来るだけ使わずに済ます方法をとりたいですわね…」 ファティマ・イスは不意に立ち止まると此方を顧みる。 私の不安を敏感に察知したのか彼女は右の掌を左手の甲の上で撫でるように動かす。 「聖宮内部と同様、ここにも対魔法結界が張られています。無理だけはなさらないでください」 彼女は懐から取り出した小さな一振りを此方に手渡してきた。 祭事用に用いられるものであろうか。それは繊細な細工が施された小さな短剣だった。 「護身用にお使いくださいませ。ここでも帯剣は禁止されていますが、それなら如何様にでも言い訳が効きましょう」 「…ありがとうございます。決してファティマ様の足手纏いになるような愚行はいたしません」 彼女だけに汚い役目を押し付けるつもりはなかった。剣術の訓練も一通りは受けている。その時がくれば私も彼女に加勢して戦うつもりだ。 「事が成し遂げられたならば、私の本来の目的もお話しましょう」 その言葉に無言で頷くと再び歩を進める。 程なくして、陸域部から水上へ向けて伸びる橋状の係留施設が見えてくる。 桟橋には1本マストの一艘の小さな渡し舟が停泊していた。 船着場が近づくにつれて私たちの歩みは次第に緩くなっていく。 ―最初、それは霧のように希薄に漂ってきた。 私はその形のない恐怖の正体を知っていた。いや忘れるはずもない。 あの日、お兄様の私室で感じたモノと同質の空気だ。 次第に呼吸し難いほどの異臭が辺りに立ち込めていくのを感じる。 逃げ出したくなるような緊張感がこの場を支配していた。 「どうやら先客があったようですわね」 そこには2つの死体があった。 アレシャイムの紋章が刻まれた鎧を着ていることから、倒れているのは船守りの兵士なのだろう。 未だ乾ききっていない血痕から、殺害されてから幾ばくも時間が経過したようには思えなかった。 だが、それとは相反するように死体にはびっしりと蛆が沸いていた。どのような特殊な手段を用いればそのような醜悪な結果をもたらすのか見当もつかない。まるで、切り刻まれた傷口に直接、蟲を植えつけたかのような有様だった。 「誰がこのような酷いことを…」 「一足違えば私たちが似たような諸行を行なう破目になっていたのかもしれないのだから、余計な手間が省けたと思うしかないですわね」 ファティマ・イスの辛辣な物言いに顔を顰める。だがその言葉に含まれる鋭い棘は私の心を深く傷つけた。 「勿論、ここまで手荒な事をする必要はありません。それよりも今は先を急ぎましょう。ここに留まっても事態は悪化するだけに思えますわ」 ファティマ・イスの言葉は常人より理路整然としている。だがそれは感情と切り離された論理の展開を常に行なっているからであろう。時折、私に気を使うその様子もそれが最善だと彼女が判断しているからだと思えた。 私は自らの目的の為に自分が彼女のように冷酷になれるのかどうか判らなかった。 今回はサクっと書きました。なので、余計に訂正箇所の嵐の予感です…Σ(=д=ノ)ノ アゥーン!!タイトルを【神湖】【聖湖】【死湖】のどれにしようか悩みました。
2007/07/31

人物紹介【リュズレイ】名前ラグナ・リュズレイ特徴アダマストル公国第一王子代々、女子しか生まれる事のない【リュズレイ】の血筋に生まれた忌み子。実母の死後、屍族狩りに身を投じる事になる。種族人間性別♂年齢21覚醒×名前シャルロット・リュズレイ特徴アダマストル公国第一王女(正統王位継承者)【リュズレイ】の古き慣わしにより成人するまでの間、『籠姫』として育てられる。物腰の柔らかい娘だが、思い込んだら一直線な芯の強さもある。種族人間性別♀年齢17覚醒×名前プルミエール・リュズレイ特徴アダマストル公国第二王女実態は一言で言えば歩く『お馬鹿』。極度の男嫌いでもある。小生意気な性格で周りに敵を作るタイプだがあしらわれる事が多い種族人間性別♀年齢12覚醒×名前ユイリーン・リュズレイ特徴アダマストル公国第三王女(ルクサーが後妻との間にもうけた子)天真爛漫でとにかくよく喋る。『カラクリ』に魂を捧げた銃器マニアでもある。種族人間性別♀年齢10覚醒×NOWPRINTING名前ウィルホード・リュズレイ特徴シャルロット達の祖父ルクサーの死後、シャルロットの意向を汲み公王の座に座る。種族人間性別♂年齢78覚醒×NOWPRINTING名前ルクサー・リュズレイ特徴シャルロット達の実父エレシアムの死後、幼いシャルロットの後見人としてその摂政として国政を司るが何者かに殺害される。種族人間性別♂年齢死亡覚醒×NOWPRINTING名前エレシアム・リュズレイ特徴シャルロット達の実母先代の正統王位継承者である。不慮の事故で若くして亡くなる。種族人間性別♀年齢死亡覚醒×
2007/07/31
『†Curse of blood†』 大幅改訂1-1-01-----------------------------------選公会議の部分でシャルロットがルクサーを後見人として公王の座に就いていたという描写に改訂-----------------------------------ルクサー殺害は何者かによるものとされ、特定されずに改訂-----------------------------------その後シャルロットの意向にそってウィルホードがアダマストル公王になる描写の追加-----------------------------------リュズレイの血脈には女子しかうまれないという描写の追加ラグナの忌み子としての設定の追加ラグナが行方を晦ますという描写の追加(↑ルクサーの件が別描写となったので尊属殺は消失)-----------------------------------1-1-02-----------------------------------行方不明のラグナがアレシャイムの何処かの牢獄に投獄されているという噂の追加それに伴うシャルロットの心理描写の追加-----------------------------------1-1-05-----------------------------------この時点で『贖罪の牢獄』の存在が不確かな為描写の変更を少々。-----------------------------------1-1-06-----------------------------------ここは一番の大幅改稿部分です。ラグナが囚われているのが『贖罪の牢獄』だとファティマから告げられるシャルロット。ファティマ自身はラグナの収監に無関係という描写に伴う大幅改稿。------------------------------------1-1-07------------------------------------『贖罪の牢獄』の在り処をファティマから教えられる描写の追加------------------------------------読んでくださっている方にはご迷惑をおかけしますorz きっと、ストーリーが変わるような大幅改稿はもうないと思われますが…ないとも…いえなく…実は既に追加要素があったりしますが、冒頭に葬歌の部分を追加するだけなので大きな変更にはなりませんです(汗どうしても書くたびに直したくなるのです…急いで直したので、不手際があるかもしれませんが…
2007/07/30
今日この頃な今日この頃(ぉちょっと前に買出し中に倒れて以来体調不良を訴え続けていましたらこの忙しい時期に今日を含めて3日間、お休みを貰らうという荒業を成し遂げたので改変中の『†Curse of blood†』の方を整備したいと思います。営業日誌とHPのちょっとした仕様変更を頼まれましたけど…そこら辺は適当に済ませます。トリプルパンチ!(*゚□゚)ノ*゚□゚)ノ*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!とりあえず、緊急召喚対策で携帯の電源を切って外界との接触手段を絶っておきます(ぇ【人物紹介】【世界設定】【用語辞典】【補足設定】などが改稿前のモノなのでそれらをまず訂正致します。もしかしたら、日記の更新率が著しく上がるかもしれませんが土に還る前の最期の輝きとかではないので悪しからず。天に召される可能性もゼロとはいえませんけどね(笑
2007/07/30
27時間TVを見ながらまったり葬歌の歌詞を考えていたら物理的変化が生じた今日この頃(汗古事記の方で忙しかったのですが息抜きで『†Curse of blood†』です。-----------------------------------夜が選びし 我らの母は扉を求め 紡ぎだす満ちし闇夜に 生を受け命を閉ざして 繰り返す-----------------------------------夜が愛でる 我らの母は扉となりて 紡ぎだす消えることなき 烙印に命を宿し 繰り返す-----------------------------------夜が呪いし 我らの母は扉を開き 紡ぎだすひとつにとけて 月の鍵命を絡め 繰り返す-----------------------------------腕に抱かれし 落とし子は 纏いし夜を 紡ぎだす降りし帳が 闇の底神を降ろして 照らし出す-----------------------------------【リュズレイ】に伝わる『神を降ろす謳』を創ってみました。同一にして別の者を表す詩になっているのですが上の3つは既に登場している人物に当てはまっています。誰に当てはまるかは薄々わかりますが…結構、予想外かもしれませんね(笑それぞれが【生贄】【扉】【鍵】【神】となってます。葬歌を創ろうとしたら深夜のノリでこんなブツが…
2007/07/28
手持ちの古事記系の資料を引っ張り出して四苦八苦している今日この頃古事記との繋がりは私の中でも捨てられない絆のひとつです。他で古事記系のサイトを運営しているので当たり前ではあるのですけどね。現代では触れる事の出来ない『想い』がとても心地よく私の心を惹きつけます。と、上記はここでの領分ではないので\(^-^\) (/^-^)/ソレハコッチニオイトイテ...---------------------------------置いておいてなんですが、古事記系の資料で大葬【ミハブリ】の和歌に触れていたら『†Curse of blood†』の冒頭に葬歌の設定を創りたくなりました。シャルロットやその他の巫女系の家系の女性陣4人に4大葬歌と称して冒頭で歌わせようかなと考えています。ただ、和歌形式にするかどうかを悩んでいますが…その形式にすると…和歌を4つも創らないといけないわけで(汗どちらにしても、改変しすぎですね(笑商用や同人じゃないので最終的に自分が納得できるカタチに落ち着けば良いと感じてはいますが読んでくださっているかたには多大なご迷惑をお掛けしているのかもしれません。ただ、それは、うささがより良いものを求めている証でもあるのでお付き合いしてくだされば幸いです。本人はそうしている時が一番幸せなので(笑関係ないけど今日の『電脳コイル』面白かったですね…
2007/07/28

曖昧な回答を繰り返す度に、次第に選択の幅が狭まっていく今日この頃。【デアゴスティーニ・ジャパン】から継続購読の特典が届きました。『ヒエログリフスタンプ』です(*゜∀゜*)丿写真が曲がっていますが訂正する気力もありません(汗そんな中、私の別種の趣味の方で座談会というものが開催されるので楽しみです。座談会といっても同種の趣味を持つ人間が集まってお話するだけの空間なのですけどね。同じ趣味を持つ人間が年齢性別関係なく集まれるのは貴重だと感じます。さて、寝るか、ひと頑張りするか迷いどころ…
2007/07/26

第1章 1-07【籠姫】 シャルロットSIDE コツコツコツ… 聖霊音祭が催されている宮殿とは別に、その裏手に在る古い神殿へと繋がる石畳に靴音が響く。 宮内に取り付けられた蛍石の光源に2つの影が照らし出される。自然蛍石に青白く浮かび上がる魔術文字からそれらに恒久処理が施されているのがわかる。 ―聖神殿エンシェントガーデン そう呼称される古き神殿こそが、この聖地に建築された最初の大聖堂でもあった。そしてその地下には『贖罪の牢獄』と呼ばれる大陸でも最も古き牢獄が展開している。現在、神殿都市セラディムの市街地に建築されているレムギサロス大聖堂は第12代大教皇と伝えられるアルフォンヌが己の権威の象徴として建造させたものだとされている。『双貌の使徒』と称されたアルフォンヌは自らの性を男と偽って教皇の座についた最初の女教皇でもある。とても才覚のある人物で、アレシャイムに蔓延していた卑しき風習や凝り固まった慣わしの殆どを廃絶した人物として名高いが、彼女が聖座についていたという記録は不完全で、現在では彼女の存在自体の信憑性も疑われている。格言う私自身のアルフォンヌ大教皇に関する知識も口承で伝わったものを人伝えに聞いただけなのだが。 コツコツコツ… …それにしても、もう随分長い間、床を叩く硬質な音を聞いている気がする。 半歩前を黙々と歩く美女の横顔を軽く覗き見る。殆どの人間は彼女の死に化粧のような奇異な風貌に目を奪われがちだが、彼女にとってそれらは自らの感情を覆い隠す為の仮面なのかもしれない。ファティマ・イスの出生については謎に包まれていたが、噂ではどこぞの没落した名家の出身だとも言われていた。幼い頃に預けられた修道院で目覚しい学業の成果をあげ、聖都の聖堂学院に特待生として招かれたらしい。学院に於いても聖書の知識で彼女を越える者は存在しなかったという。ファティマ・イスはその類稀なる才気によって多くの尊敬と権威を獲得して今の枢機卿という地位についている。 (以前の私と同じなのかもしれない…) 「でも、正直驚きだわ」 ファティマ・イスは真っ直ぐと前を向いたまま話しかけてきた。 「何がですか?」 「お気を悪くなさらないでね。巧くいえないけれど、貴女はもっと淑やかで慎重な人間だと聞いていたから。ラグナ様の存在が貴女をそうさせるのかしら?」 彼女の視線が僅かだがコチラに向けられたのを確認し、それに応えるようにゆっくりと首を横に振る。 私は周りが思っているような、冷静で穏和な人柄などではない。幼い頃から自らの心を硬い殻で覆って生きてきた。そうしなければ私の心はとおの昔に壊れてしまっていただろうから。 「これが本当の私です」 柔らかく微笑みながら様々な感情の入り混じった視線を投げかける。そこにこの冷徹な女性は何をみたのだろうか?私は初めてファティマ・イスに自らの素顔を見せた気がした。 生まれ落ちたその瞬間から、リュズレイのしきたりに呪縛され『籠姫』として育てられた私は、周りから一人取り残されるような恐怖心に常に蝕まれていた。物心がついた時にはただ一人を除き、他の誰にも心を許さずに生きている自分がいた。そんな私にとって唯一の心の拠り所はお母様の存在だった。私と同じ境遇で育てられたお母様は私の心の内を誰よりも、私自身さえよりも良く理解してくださっていたのだろう。私をそのぬくもりで常に包み込んでくれていた。 だが、私にとって唯一の安らぎの場は程なくして失われる事になる。まだ7歳だった私にとってお母様の死は受け入れがたい事実だった。自らの全てが失われたかのような衝撃に私は以前にまして心を閉ざしていく。 ―私は全てを拒絶する事により自らの感情を閉じ込める牢獄を創りだした。 夜になると、与えられた豪奢な籠の中で押しつぶされそうな心細さに一人声を殺して泣いていた。自らの境遇に憂いてはならない嘆いてもならない、不満を抱くことも許されてはいなかった。そう教え込まれた私にとってそれは当たりまえの事だった。ただただ不可視な不安感に襲われ続け、それが何処から来るのかも幼い私にはわからなかった。そして、私は自らが闇の中、一人泣いている事を誰にも知られてはならないと思っていた。 私にとって自分以外の人間は全て異質だった。教えられた礼節に則った機械的な反応しか示さない私に好んで近づこうとするものはいなかった。 ―私は人間とは同種の存在から異質なモノを探し出しそれを排除する生き物だという事を学んだ。 お母様の死から半年が経つ頃には、身内とすら最低限の礼節を保つ為の会話しか交わさなくなっていた。私にはそれ以上の事を望まれていないように思われたからだ。大人達はそれでも積極的に語りかけてきたが、すぐにそれが無駄な努力だと気づいたようで、まるで腫れ物に触るかのようにだんだんと距離をとっていった。 ―私は壊れかけた人形のように振舞う事で鬱陶しい大人達を遠ざける術を心得ていく。 生きながらにして人形に成り果てた私にも兄妹というものがいた。だが、その存在を意識した事はなかった。妹は話し相手としては幼過ぎたし、お兄様はとても利発で活発な性格だったらしく、幼くして王立学院の寄宿舎に入って英才教育を受けていたからだ。王城内で時折お見かけしたお兄様の周りには常に人の輪が出来ていた。 でも、ある時、不意に合ってしまったその視線に私は激しい動揺を覚えることになる。そこにお母様の面影を見出してしまったからであった。 その頃からだ。お兄様が学院の合間に城を訪れる機会が次第に増えていったのは。私の私室にも度々訪れるようになり、その度にお兄様は私が聞いていようといまいと関係なく他愛もない話をするようになっていた。 私は最初、それをとても鬱陶しく感じていた。身近に他人がいる事により常に感情を抑えこまなければならなかったからだ。でも私がどんなにそっけない態度を取ろうともお兄様の心は変わらなかった。 大人達とは違い、無感情な私から離れていくどころか不可侵だった場所にまで踏み込んでくるその様子に私は一種の苛立ちさえ感じ始めていた。 『私に構わないでくださいっ…!!』 ある日、閉ざしたはずの心に踏み込まれることを恐れた私の不安や恐怖が一気にあふれ出した。私は無我夢中でお兄様に自らの激情をぶつけていた。 でも、それは今思うと怒りでも不安でもなかったのかもしれない。 ―私は泣いていたのだから… そんな私に最初に気づいてくれたのはお兄様だった…私は自分が泣いている事にさえ気づいていなかった。 お兄様の腕の中で私は始めて他人に涙を見せる心地よさを知ることとなった。 『シャルはもう少しワガママを言えるようになったほうがいいかもな』 『…でも、私は誰にも迷惑をかけたくはないのです…お兄様はそんな私でも良いのですか?』 『そうだね。ワガママを言えるって事はシャルがその相手に心を開いているって証だから』 …お兄様の胸に顔を埋めたまま私はもう少しこのままでいたいと掠れるような声で呟いた。 ―私は想いを伝える事の大切さを始めて教えて貰った。 それからのお兄様は毎日私の私室に訪れるようになった。話に聞くと周囲の反対を押し切り王立学院を辞めてしまったらしい。 次第に私にとってお兄様と過ごす時間は当たり前の時となっていった。 嘗て、お母様がそうしてくれたように、夜、ベッドの中で子供向けの童話を読んでくれるお兄様の声を聞きながら、そのぬくもりに包まれて眠る事に安心感を感じるている自分に気づくことになる。 それからは、お兄様の隣が私にとって唯一の安住の場となる。 お兄様は泣いている私をいつも最初に気づいてくれる存在だった。私は初めて他の誰かの為に自分には何ができるのだろうと考えるようになった。 ―私は人を想う心の大切さを感じることが出来た。 母から兄へと繋がれたその想いは今も尚、私の心を心地よく縛りつける大切な絆だった。 ある日、お兄様は人が変わったように、心を閉ざしてしまわれた。もしお兄様が一人では抱えきれない何かを背負っておられるのならば今度は私が側にいて抱きしめてあげる番だと思う。 遠いあの日々に生まれたこの感情も、そうやって紡がれていくのだろう。 (今の私をお母様は褒めてくださるかしら…) いや、考えるまでもない。あの人はいつも私の気持ちを一番に考えてくれていた。もし、生きていらっしゃったらきっと『頑張りなさい』と背中を押してくれるはずだ。 私は瞳を閉じると幼心に鮮明に染みついたお母様の笑顔を思いおこし、その歩みに力を込めた。 いつも通り、誤字脱字・訂正箇所がたくさんありそうです。小説には小説でしか表現できないものって確かにありますよね。いつの日かそういったものを表現できるようになりたいと感じます。
2007/07/24
創作物には、作り手の人間性が少なからず反映されると感じる今日この頃まぁ、こんな事を書くと創作の幅を狭めそうですが(笑どちらにしても、本人が嫌いなモノは創りませんしね。そう考えると少しむず痒いような気持ちにもなりますが何かを創るとは自分自身を表現する方法のひとつなので致し方ないのかもしれませんね。---------------------------------------------今日の深夜に『籠姫』をUPします…はず。【寝オチしていないことが前提です(ぉ】殆どが心理描写で埋め尽くされています。そろそろ用語集の追加と人物紹介の訂正もやらないといけませんね。---------------------------------------------先ほど予約録画しておいた【ディーグレイマン】を拝見ルル=ベル様がご活躍なさっていますね(*゜∀゜*)丿でも、ルルベルって…別の存在を連想します…(笑私もルルベルって名前のキャラ創ろうかな…---------------------------------------------ネコ板URLを01の方に戻しました。度々スイマセンΣ(=д=ノ)ノ
2007/07/24
天災やら人災やら暗いニュースが飛び交う今日この頃新潟県中越沖地震のニュースを見る機会が多いです。そんな中、震災にもめげず頑張る親子のBACKで日吉真澄さん作曲・編曲の【Distance】がかかっていました。私が大好きなピアニストのお一人なのでちょっと感慨深げです。【Masumi Hiyoshi Official Home Page】「人が好きだから、人の笑顔が好きだから、音楽を届けていきたい」とても良い言葉ですよね。この方を見ていると自分自身の考え方の幼さや定義の破綻などが良くわかります。元々、ヒトサマに褒められる生き方をしようとは考えてもいませんが、それでも崇高な思考を持てる人間にはなりたいです。『周りに合わせたり』『人に優しく生きる』事が一人の人間として優れた有り様である事もよくわかります。でも、海馬と側頭葉で担う記憶の領分が違うように表層部分だけで、いつかは消えてしまうものにはどうしても興味が持てません。ただ、『不確か』でも『永久不変』であってもそれらの求めどころを自分の生き様として心の中に置く事が出来る人間が本当に優れた人物なのかなと感じます。私は何事に於いても自分の欲求に素直な人間なのでそういう生き方は中々出来そうにありませんけどね。その内、自分なりの答えが見つかる日もくるのでしょうか…
2007/07/23

第1章 1-06【焦燥】 シャルロットSIDE 繊細な絵柄の施された白銀製のカップからハーブの豊かな香りが心地よく漂っていた。 「シャルロット様の想い人はラグナ様でしょう?」 「なっ!?」 ファティマ・イスの余りにも唐突な問い掛けに私は言葉を失う。口に含んでいた水分を思わず吐き出しそうになる。 その後、彼女の言葉に含まれる意味に気づくと、羞恥心で一気に頭に血が上る。傍から見れば目に見えて頬に朱がさしていることだろう。私は自らの狼狽を隠すように不躾な言葉を発したファティマ・イスをきつく睨む。 「どのような意味があってそのような事を仰られるのですか?」 「うふふ、肯定も否定もしてはいただけないかしら?これから話す事に大変関わりが深い事なのよ」 ファティマ・イスはまったく怯むこともなく話を続ける。 私とラグナお兄様の関係はベルムーテス大公国内ではいろいろな意味で有名だった。 お兄様は私を誰よりも大切にしてくださっていたし、私もそんなお兄様をお慕いしていた。2人の必要以上に親密な関係に良からぬ噂がたったのも一度や二度ではない。不謹慎だったけれど私はそんな噂がたつのが少し可笑しくもあり、嬉しくもあった。勿論、私もお兄様もその類の話をまったく意に介してはいない。一番過敏に反応していたのは第三者のプルミエールだったぐらいだ。面と向かって部外者と言ったら物凄い剣幕で怒り出すか泣き出すかでしょう…けど。 「そうですわね、少し意地悪だったかしら…では、答えやすい質問に致しましょう」 ファティマ・イスは手にもった杯を口元で傾け芳しい香りを漂わせる液体を喉に流し込むと、視線をこちらに合わせてくる。 「シャルロット様はなぜこのアレシャイムに?」 (また、その質問…) 「私が教皇様の死を悼んでは可笑しいですか?」 私は抑えた声で反論した。今日は本当に同じような質問を幾度もされる日だと思う。そんなに私がアレシャイムに来たことが不思議に思えるのだろうか? …いや、誰の目にも他の目的があるように見えてしまうのかもしれない。 「可笑しくはないわ。でも、そうね…私も、シャルロット様と同じ人物に興味があるといったら質問の意味がおわかりになるかしら?」 「・・・」 それが誰かなど聞くまでもない。ファティマ・イスが指す人物はお兄様の事だろう。 ここにきて、解けなかった疑問の輪郭が薄っすらとだが浮き彫りにされてきていた。罪人とはいえ公国の法で裁かれるべき人間を何の理由もなく教皇庁に収監することなど、明らかに聖職特権の範囲を超えた越権行為である。教皇庁が持つ特異な権力は信念や信仰に基づいた宗教的要素の含まれるものに限定されているからだ。どのような方法を用いたのかはわからないが、お兄様がこの教皇庁で投獄されたのは目の前の女性の差し金であるのかもしれない。 「ファティマ様がお兄様を『贖罪の牢獄』に収監せしめたのですか?」 「そのように怖いお顔はおよしくださいませ。放っておけば送還先のニクネヴェンで有無を言わせず裁かれていた『貴女の大切な』お兄様でもあるラグナ様を救い出したのは私ですよ。公国や王国とは違いアレシャイムではどのような重罪者にも死罪を禁止しています。故に暫くはラグナ様の命の安全も保障はされています」 『貴女の大切な』という部分を殊更に強調した物言いに再び羞恥心を煽られる。 そんな私の様子に彼女は口元を僅かに緩めると話を続ける。 「勿論、何事もなくそのような行為に及べば教皇庁への不満や猜疑の目はさけられません。私個人の感情では不本意ではありましたが、ラグナ様には然るべき罪を負って戴いてはいます」 「まさかっ…!!お兄様に接触する機会を得るが為だけに異端者の容疑をかけたのですかっ!?」 私は怒りのあまり奥歯を噛み締める。 異端者として投獄されたのならば尊属殺の罪の軽減など端から不可能だった。 死罪がないとは良くいったものだ。異端審問にかけられた人間の殆どは聖審と称した拷問の中で命を落としているのだ。形式的に死刑がないのもその必要がないからだとも言えた。 「そう思われても致し方ないわね。あのままラグナ様が罪人としてニクネベェンの牢獄に投獄されていたら私には何も出来なくなっていたわ。こうする事がラグナ様の為でもあったのよ」 「お兄様が聖審にかけられているのなら今すぐに辞めさせてくださいっ!!」 自らの激情を隠すことを忘れ机越しにファティマ・イスに掴みかかる。彼女は私の両手を振りほどく事もなく苦々しげな調子で瞳を閉じていた。 目の前のこの女が許せなかった。だがそれ以上に憎悪の対象であるこの人物の力を借りなければ何も出来ない自分が情けなかった… 「残念だけどラグナ様の異端審問に関しての権利は既に私にはないの…どうやら裏で取引していた事を誰かに嗅ぎつけられたようだわ」 言葉がみつからない… 「…それで、お兄様は今何処に?」 ファティマ・イスに伸ばした腕を引き寄せると血が滲むほどにこぶしを握り締める。 彼女は私がアレシャイムに訪れた真の理由を感づいているのだろう。このような話を持ちかけてきたのもそれを利用する為であろうから。 「それをお教えするにはまず、貴女の協力が約束されていなければなりません。これは私にとっても危険な賭けなのよ」 「最初の質問にならお答えする必要はありません。ここに来た理由についてなら、既に察しはついていらっしゃるのでしょう?そして私は全てを捨てる覚悟でここにいます」 自分の持つ手ごまが十分な取引材料となることを確信したのか静かに頷くファティマ・イス。 「…いいでしょう。それを質問の答えとして受け取っておきます。私と貴女の利害はラグナ様の無事を望むという点に於いて対立する事はありません。それだけは覚えておいてください。…貴女のお兄様は『贖罪の牢獄』の最下層に位置する屍血の間に収監されいるはずです」 長いレース状のカーテンが吹きつけた風に揺られ、窓から差し込んできた月の光が赤い絨毯の上に落ちる。月明かりと室内の光源、双方に照らされたファティマ・イスに2つの影が現れた。そしてその2つが同時に胸元でメナディエルの聖印をきると私によって乱された胸元を整える。 「これ以上、聖審が長引けば命の保障は私にも出来ないところです。最下層は一部の特権を持つ者とそこに収監される罪人、そして拷問を執行する処刑人のみが立ちいれる場所です。私自ら牢獄の最下層に赴き、隙を見てラグナ様を連れ出しましょう。シャルロット様は聖宮を脱出する準備を済ませておいてください」 「私も連れて行ってください。お兄様の為にならどのような事でもいたしますから…」 暫く何事か思案していたファティマ・イスだったが迷った挙句に、私の決意を汲み取ってくれたのか、ゆっくりとだが頷いてくれた。 「お気遣い感謝致します」 「断っても、無理にでもついて来る気だったのでしょう?でも条件があるわ。この聖宮内では例え相手が誰であろうと油断だけはしないようにお願いします」 「それはファティマ様にも言えるのでしょうか?」 私の皮肉に僅かに小首をかしげたが、その後、楽しそうに笑みをつくると、ぞっとするほど淑やかな口調で肯定の言葉が聞こえてきた。 今回はちょっとお話が短いのですが、それには理由があります。次のお話がほぼ全て幼少期のシャルロットの心理描写と生い立ち、そして死んだ母親と兄であるラグナへの想いになる予定だからです。ちょうどここが区切りが良かったのです。次回のお話のタイトルは『籠姫』です(*゜∀゜*)丿結構早めにUPします…はず…かも…きっと…
2007/07/22
セブンイレブンでお弁当を買ったらクリスタルガイザーandトイレットペーパーの束がお供で付いてきた今日この頃。超嵩張るのですが…Σ(=д=ノ)ノ アゥーン!!そして野球の夏の祭典でもある某行事!!交流戦があるせいで【オールスター】の存在意義も疑わしくなっていましたが…やっぱり面白いですね(*゜∀゜*)丿公式戦だと、どうしても贔屓目や穿った視線で勝敗重視のそんな重苦しい観戦しかできなくなっていました。純粋な目で野球を見れる機会の大切さを感じました。勝ち負けに一喜一憂するのも良いけど【オールスター】みたいな空間があるから私は野球を好きになったのだなと改めて実感です。何事に於いても初心って大事です。私は怠惰的で流されやすい性格だから尚更です。私が唯一流されないのは何かを好きになるときだけですね。なった後は流されますけどね(笑--------------------------------私も真琴さんを見習って2日前にタイムリープをして記事を消してきました(ぇ関係者に記憶が残っているのが難点ですけど(笑うささはカイロスの時計内臓型なので不都合な記事は消えてしまう仕組みなのでした(*゜∀゜*)丿--------------------------------さて、今からリネ2がてら小説もどきの続きを書くので深夜頃には続きをUPします…予定?段々、怪しさに拍車がかかっていきます(笑
2007/07/22

修羅場中、無理矢理に会得させられたうささの新スキルでもある【超ハイスピードぬりぬり】で仕上げました(笑感覚塗りのスピードが全てを左右する世界です。(↑感覚というよりも経験の数って気もしますけど…)かな~り雑ですが\(・д\)ソレハ(/д・)/オイトイテ彩色は無駄な要素を省けばかなり素早く塗れるようになります。時間を掛けて巧く塗れるのは当たり前ですしね。彩色に関して云々書いてもいいのですが他人様にお聞かせできるほど巧くないのが現状です。彩色スキルも上げないといけませんねΣ(=д=ノ)ノ アゥーン!!------------------------------------------ミュミュがちょっと怖くなった気が…
2007/07/19

自分よりスキルの高いお方と接触出来る機会の大切さをシミジミ感じる今日この頃CMでもお馴染みの、もうすぐ秘密が解禁される(?)ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団時間があったら観に行く予定です…が、『ピアノの森』もちょっぴり気になってます。私的にハリーポッターと言えば…『ナルニア』『指輪』等とは違い残念ながら幼少期に出会わなかった作品です。私は周りが騒いでいる作品に触れる事に対し拒否感を感じてしまうタイプの人間なので小説の方も買ったはいいのですが読んでません(汗良い作品なら触れる事に躊躇う必要はないのですけどね…そこら辺りが私の人間としての未熟な部分なのでしょう。素直じゃないのです…名前ネタはNGらしいのでこれぐらいにして(ぇ---------------------------------ぷる&ぷりんのイラストを今から寝オチするまで彩色してみます(笑小説モドキを書く時間が…Σ(=д=ノ)ノ アゥーン!!---------------------------------※相互リンクをお望みの方でURLが記載されていないメッセがありました。お気づきの方はご連絡を
2007/07/17

『†Curse of blood†』 1-05【月兎】の挿絵でプル&プリンです。久しぶりにコチラ用にイラストを描いてみました。↓ちなみに参考にしたのはこの方あっという間に原型がなくなりましたが、モジャモジャにしただけという噂も…それ以前に兎に見えなくなっています…トリプルパンチ!(*゚□゚)ノ*゚□゚)ノ*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!プリンは幼体のミュミュという設定なので生体の方もその内、描かないといけませんね。彩色しても良いように原画を描いたのですが塗るのに時間かかりそうで…逃げ腰です(笑どうしようかな…
2007/07/17
所謂、修羅場のような時期は脱した今日この頃これも一重に応援して頂けたお方たちのお陰ですと、ここでお礼しても仕方がないのですけど(笑かといってやることが変わっただけで減ったわけではないのです(汗近頃、身辺でバンド関連で不穏な動きがあるようです。バンドの思い出…・・・拉致→占拠→騒音→謝罪→orz中等部の時、ウチの学校には選択教科というものがあって私は部活がブラスバンドだったこともあり『音楽』を選択していたのですが、その時、ちょっぴり不良チックなお人たちから「楽譜読める?」から始まり、有無を言わせない展開へ…その後、強制連行されてキーボードを担当させられた思い出があります(汗拉致された事自体は楽しかったのですが、ウチのガレージを占拠して練習を始めた事により大変な事態に陥った苦い記憶が今でも鮮明に思い出されます(汗そういえば、ブラスバンドの練習サボって美術部のお人たちに匿われていた時期もありましたね(笑美術部にも所属してましたしね…似たような日記を書いた覚えも…
2007/07/15

「S先輩、お元気ですか? 私はFFTの最終面のアルマ状態です」な今日この頃(ぉ瀕死状態な自分に回復ではなく補助魔法をかけるあの娘の根性が好きです(*゜∀゜*)丿今日(昨日?)は、『ラピュタ』に続き『魔女の宅急便』も見てしまいました。『魔女の宅急便』に関しては作品自体はそんなに好きではありませんが、BGMは結構好きです。この日記を書きながらもBACKでジブリの懐かしい作品を続けて見ています。話が変わるようで変わりませんが(ぇBGMの良し悪しによって作品への感情移入度はカナリ変わりますよね。それだけ物語には演出効果が大事だという事でもあるのかな?良作には必ず質の高いBGMが付属していますしね。BGMかー(*゜∀゜*)ウフフフフやはり、そっちにも手を出すべきなのかな…結構、自信はありますが死ねる予感もします(ぉとりあえず、時間があったら玉砕してみましょう(笑
2007/07/13

第1章 1-05【月兎】 シャルロットSIDE 招かれた場所は、教皇庁でも高位聖職者にのみに割り当てられた執務室だった。居室・寝室も完備されているが、居住空間というよりは、任じられた実務や来客との交際の場として、半公的な用途として使用されているようだ。 私の左横では来客用に備え付けられたアンティーク調のソファーに埋もれるように身を沈めているプルミエールが、執務室の壁沿いに整然と陳列されている古代王国期の調度品に興味深々な様子だった。悪びれる様子もなく物珍しげに辺りを見回し、笑顔で微笑んでいた。 (…?) 妹の動作が不意に止まった事に気づき、その視線を追ってみると、南向きに取り付けられた大きな出窓の棚状部分で、伸びをしながらくつろいでいる真っ白な球体の位置で釘付けになっていた。良く観察してみると球体からは赤く小さな角のようなものが生えている。 (野生のミュミュ!?) 色素欠乏症の赤い瞳と真っ白な長毛、なにより小さく尖る赤い角を持つ目の前の個体。 それは野生のミュミュの持つ典型的な特徴であった。 ミュミュはウサギ科に属する草食哺乳類であり、女神メナディエルが人間を創造した際に、神の使いとして生贄の器となったとされる神秘的な生物でもある。現在は人為的交配が進み主に好事家の間で愛玩用のペットとして飼われていることが多いが、野生のミュミュは非常に珍しく、その宗教的神聖視や希少さから通所では値段がつかないほどの価値がある。異国で好事家として名を馳せた大貴族が全財産を投げ打ってまで手に入れたという逸話があるほどだ。 そしてこの生物の神秘性をより強めているのはその寿命である。野性のミュミュは500年以上生きるものだとされていた。数字が不確かなのはその生態研究が始まって数百年、被験体に選ばれた野性のミュミュが未だに健在だからである。現在進行形でその生態は研究対象とされていた。一方、人為的につくりだされたミュミュの寿命は長くて30年程度だと云われている。 核言う私も野生のミュミュをこの目で見たのは初めてだった。 「みゅーみゅーっ!!」 「ええ、アレは私が枢機卿位に任じられた時に、ダスティーヌ・ラダ・アンジェリーの有力者から頂いたものです」 その声に反応したように白い球体からぴょこんと大きな耳が2つ飛び出てきた。深い白毛の中からこちらを窺うように黒くて太いアイラインに縁取りされた、丸くて大きい瞳がキョロキョロと動いている。短い後ろ足でちょこちょこと歩く…這いずる様子は愛玩動物の鏡とでもいうべき愛らしさだった。 「あ、あのあの…あのっ!! さ、さわってもいいですかっ?」 プルミエールはソファーから身を乗り出すように立ち上がるが、勢い余ってテーブルに膝をぶつけてしまう。その音に驚いた白毛のミュミュはビクンと震えると毛並みを逆立てていた。 「ふふふ、少し落ち着いてくださいな」 侍女に飲み物を用意させていたファティマ・イスがその様子を微笑しながら嗜める。 周囲の人間から聞き及んでいたファティマに関する不穏な噂がであったせいで警戒もしていたが、実際、話してみると思ったより穏和で人当たりのよい人柄に内心驚いていた。 勿論、それなりの人心掌握術が伴わなければ枢機卿などという地位に就けるはずもない。故に緊張の糸を解く事はしなかった。 「ミュミュは警戒心のとても強い動物だから、なかなか人に心を許さないのよ。その子はまだ赤ん坊だから尚更よ。ここに来て既に2年、私も含めて他の誰にも懐こうとしないのは困ったものだわ」 その言葉は私自身にも向けられているのだろう。ファティマ・イスは明らかに私の心の内を探るような眼差しをこちら向けている。 しかし、それもドタバタと大きな音をたてながら接近するプルミエールに気づき、よたよたと窓際に歩きだしたミュミュの様子に苦笑へと変わっていた。 ―コロン・・・スカッ・・・ 「むにゅっ!?」 ―スカッ・・・コロン・・・ 「なぬっ!?」 今にも掴みかかろうとしていた少女の手を、ミュミュはでんぐり返しをしながら…避ける? ただ、転んだようにも見えるけど…確かに避けていた。 プルミエールの様子を窺いながら、軽く肩を窄めるファティマ・イス。 ―コロン・・・スカッ・・・ 「だいじょーぶですよーこわくないよー・・・にゅふふ」 頬を伝う一筋の汗… 避けられた事に多少怒っているのか、口調は優しいげだが横から見る限り目が笑っていないので異様な雰囲気を醸し出している。左右で結ったツインテールが心持逆立って見える。 ミュミュのほうもそれを敏感に察知しているのだろう。後ずさるようにジリジリと後退している。 だが、暫し続いた緊迫感は不意に訪れた事態にあっけなく消失してしまう。 「あっ危ないっ!?」 「うにゃっ…!?わっわっわっ…あああああああぁぁー」 窓際に追い詰められ、飛び掛るように踊りかかったきた少女の姿に驚いたミュミュが僅かに開いていた窓の隙間からテラスに落下してそのまま転がるように夜の闇の中に消えてしまったからだった。 当のプルミエールもバランスを崩し突っ伏した上半身ごと窓の外に乗り出してしまったいた。 フリルやリボンが可愛くあしらわれているドレスがめくれて、白く眩しい太腿が、半分くらい剥き出しになっていた、ばたばたと細脚が大きく揺れるたびに奥の子供っぽいショーツまで時折、垣間見えている。 思わず窓際に走りよろうとした私にファティマ・イスは軽く首を振り、この事態に応じる。 素早く駆け寄った侍女が後ろからプルミエールの体を支えると、そのまま倒れこむように部屋の中に引きずり込んでいた。 「お怪我はありませんか?」 「イタタ…」 落ちたときにうったのであろう。少し涙目でお尻をさすってはいるが、大丈夫そうなので安心する。 「うー…、シャル姉様ー」 甘えるように擦り寄ってきた妹の頭を撫でると、猫のように私の胸に小さな頬をすり寄せてくる。 その様子を見たファティマ・イスの顔から一瞬だが絶やすことのなかった妖艶な微笑が消えた。 「お怪我がなくてなりよりでしたわ」 「ファティマ様、自業自得なこの子よりも、下に落ちてしまったミュミュが心配です。私も微力ながらお手伝いします。すぐにでも探しに行ったほうが良いのではありませんか?」 「ぶぅー」 「ご心配には及びません。プリンはいつもあんな様子なの、それに、これぐらいの高さから落ちても怪我など致しませんわ」 (これぐらいって…聖宮の3階にありますよね…ここ) 夜闇に消えたミュミュをまるで気にしたそぶりも見せないファティマ・イスの、飼い主としてはあまりに軽薄な態度に眉根をひそめていると、流れるような黒髪を両手で軽くすくいあげながら彼女は微笑した。 「その優しさは貴女の美徳のひとつですわね」 ファティマ・イスは、不安げな私とその腕の中であたふたと落ち着かない様子でミュミュの消えた暗闇を見つめるプルミエールの姿に、軽く頬に指を当てながら何事かを思案し、一種の期待をこめてプルミエールを見つめる。 「でも、そうですわね。プリンは臆病なミュミュだから、こんな夜中に外に出ては迷子になってしまうかも…。宜しければプルミエール様がお探しになって頂けると安心だわ。今頃は聖宮の中庭にいるのではないかしら?」 「ぷりんちゃん、さがしてきますーっ!!」 我その意を得たりとはこの事だろう。ミュミュの消えた辺りを名残おしげに見つめていたプルミエールだったが、その言葉に、うれしそうな笑顔になるとぴょこっと立ち上がって部屋を飛び出してしまった。 ただし、彼女と妹の『意』の内容はかなり違うだろう。ファティマ・イスはこれから始める会話の妨げになるであろう少女を体よく追い払う為にそれを言ったに過ぎないように思えた。 「申し訳ありません…」 「うふふ…、子供はあれぐらい元気があったほうが可愛らしく良いと思われますわ」 彼女の真意の程は定かではないが、妹の失態に対してその非礼を詫びる。私にとって今日何度目かの謝罪は柔らかな気遣いの言葉に受け止められた。 ファティマ・イスは部屋付の侍女を下がらせると、私と丁度向き合う位置に座り直し、親しみに満ちた眼差しを向けてきた。 「リュズレイに関しては興味深い噂をたくさん聞き及んでいたから、シャルロット様とは一度こうしてお話してみたかったの」 「こちらこそ光栄です。私も近々、ファティマ卿にお目通りを願いでるつもりでいましたわ」 枢機卿位にはあるがファティマ・イスはまだ比較的に若く20代後半、その声には力が満ち溢れていた。普通にしていれば長い黒髪に整った顔立ちの理知的な美人に見えるのだが、白蝋色に塗りこめられた肌と真っ赤な唇が、彼女の印象を違ったものにみせている。 正式な手続きを踏んで地下牢に囚われているお兄様に面会を望むなら目の前の人物に頼むのが最適ではある。なにしろここに囚われている咎人は全て宗教犯罪者であるからだ。メナディエル側の異端審問の長とされるファティマ・イスならば面会許可を出す事も容易であろう。出来るなら、お兄様をここに収容した教皇庁の真意が分からないまま彼女に接触する事は避けたかったのだが、こうなってしまっては今の状況を有意義に利用するだけだった。さて、今回も修正する所がたくさんありそうですね(汗未熟者は未熟者なりに頑張らないとorzそ・し・て(*゜∀゜*)丿我慢できなくなって兎系生物を登場させちゃいましたー生物をひとつ創っただけで1話分書けちゃうところがファンタジー系の良い【大変な(汗】所でしょうね。しかも、このプリンちゃんは結構、重要な役どころ(笑上記までで9937…なのでこれ以上書けませんorz
2007/07/13
いつの間にかバイト先で正社員扱いな今日この頃(マテ下手にPC系スキルがあると仕事が増えますorzお陰で本当に時間がないです。仕事やサークルで時間がほぼ潰れて残りはMMOに…でも、バイトをやっていないと「父親の仕事を継げ」と五月蝿い…orzレビューサイトもあるので積みゲを増やすのも得策ではないですし。アニメもじっくり見たいです…しかも現在ペナントレース中なプロ野球…神社仏閣巡りもしたい…個人でもいろいろやりたい…時間さえあれば、もっと出来そうな事もたくさんありそうなのに…
2007/07/11

「相関図の一つや二つ自分で創りなさい」と注意された今日この頃。最初、【Excel】系で創っていたのですが、完成間際で「【Photoshop 】で創れよ( `Д´)/」とご無体な突っ込みを頂いてせっせと創り直していました。オマケに出来上がったらマゾイと一言(笑相関図って創るのムズイですorz血縁、感情、社会関係の相互を一つのMAPで表現するのは無理っぽいですねΣ(=д=ノ)ノ 相関図は創る人のセンスがモロにでる気がします…あと、改めて見てみると描かなければいけないキャラが結構多いですね(笑とりあえず私的に相関図の創り方は…1.物語の全体像【初期設定】を頭に入れる。2.使用予定の人物アイコンを作成3.相関図のベースとなる系統を1つ決める。【血縁】【感情】【社会】4.MAP上に、決めた系統ごとにキャラアイコンを大まかに配置。5.出来るだけ主人公がMAPの中央付近にくるように調整。6.全ての相互関係を記述するのは物理的に不可能だと悟る。7.ある程度、構想したら、それに合わせ関係を示す線を大まかに引いていく。8.7を基準に【矢印】などの部品を本作成する。9.あとはパズルの世界です(笑出来るだけ個々のレイヤーを結合しない事をオススメします。「無駄と思うこといっぱいしている人は輝いている」らしいです。明日の空はきっと晴れドキドキ?(笑こんな私って結構好きです(*゜∀゜*)丿
2007/07/09
絶対的幸福よりも相対的幸福に生きがいを感じる修行者に有るまじき今日この頃。リネ2の方では懐かしいイベントがありました。前回の経験値2倍イベントはOβ時のGWでしたね。その時はクルマ周辺で蛙スポってました。アノ当時はクルマ全盛期でしたね…しみじみ。ウチの妹の1stが家出【脱退】して某クランに入ったのもアノ頃かな…1年後に戻ってきましたけど(笑------------------------------------そして、何がガ━━Σ(゚□゚*川━━ン!かというと仕事を押し付けられましたorz「断れないと知っての狼藉か~!!ヽ(*`Д´)ノ」システム系は私の領分じゃないのに…私はドンジャラのオールマイティじゃありません(古純白の心の持ち主である私はあの予備の白い牌です(ぉがっかりと安心が織り交ぜあったあの恍惚感…トリプルパンチ!(*゚□゚)ノ*゚□゚)ノ*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!ε-(;ーωーA フゥ…━━連絡1━━ウチの猫さんが首輪を何処かで無くしてきました。拾った人はご連絡を(ぇお魚のアクセと可愛い鈴がついてる首輪です。━━連絡2━━私の先輩が『優しさ』を何処かで落としてきました。見つけた方はご連絡を(ぉ真っ黒でトゲが生えてるブツです。━━連絡3━━兎球団が勝ち星を何処かで落としてきました。見かけた方はご連絡をorz神宮周辺で火達磨な先発陣が目印です。寝る前に相関図をUPする予定です。レイヤー状態で先輩にお見せしたらマゾイって謂われたブツです(ぇだって、いつも心は萌え燃えてますからー(*゜∀゜*)丿
2007/07/09
洒涙雨が降ることにちょっぴり風情を感じる今日この頃。私の住んでいる所からではアルタイルもベガも見えなそうです。7月7日に雨が降ると『天の川』の水かさが増し、織姫が川を渡れなくなってしまい、哀しむ2人は洒涙雨という名の涙を流すといいます。しかし、2人の惹かれあうその想いがどこからか無数のカササギを呼び寄せて天の川に橋を掛けるそうです。雨が降ったほうが情緒があってよい感じですよね。それにしてもカササギは何処から飛んでくるのでしょうね?2人の流した涙は地上に降り注ぐからもしかしたら、私たちの住むこの大地からかもしれませんね。私としては【古事記】絡みで【棚機女の伝説】の方に親近感があります。収穫祭にあわせ天から降り立つ『たなばた』様の為に美しい衣を織る棚機女が行なった禊が中国から伝来した【七夕伝説】と融合して今のカタチになったと云われています。どちらにしても、織姫と彦星が天上で逢えることは2000年前から永久不変な出来事なので私たちが無駄な心配をする必要はないのです。だから今日はいつも良い日なのです(*゜∀゜*)丿でも、「さーさーのーはさーらさらー」という歌詞は『魂振り』の意味があるのかな?ササ振りで神の御霊も賑わす儀式と通じるものがありますから…-------------------------------------------地球の地軸は、円を描くように少しだけ傾いています。約2万5800年周期で北極星と呼ばれる星は変わってゆき。この現象を『歳差』と云うそうです。西暦1万3700年頃には、こと座 α星【ベガ】が北極星になるそうですね。織姫が北極星ってなにか凄いですよね…古事記ブログの方で喋る事がなくなってしまったかも(笑
2007/07/07
用語解説ver. 1.00(※旧『†Curse of blood†』未対応)物語進行に伴い増えていきます。【あ行】アアル=セナートル古き創造の神。アレシャイム教皇領教皇の名の下に【法】【混沌】すべての神の頂点にたつ古代神アアル=セナートルを崇める独立領。大教皇を頂点とする『12賢人集会』が統治する聖地。異端審問メナディエル聖十字教において、正統信仰に反する教えを持つ疑いを受けた者を裁判するために設けられた制度。エルダー『血統アルカナ』の力を継承した大屍族の総称。エルダー領教皇庁との契約の下に不可侵の独立領を大陸各地に持つ大屍族の領土。お馬鹿この世界でもつける薬は存在しない。大陸では主にプルミエール・リュズレイを指す(笑【か行】渇きの継承別名『夜の継承』とも呼ばれる。『血統アルカナ』を力を継ぐ為の儀式・試練。血壊-[ケッカイ]屍族固有の死病。血統アルカナ『古きモノ』の血を引く由緒正しい屍族に脈々と継がれてきた力。[0.愚者 ] [I.魔術師] [II.女教皇] [III.女帝] [IV.皇帝] [V.教皇] [VI.恋人] [VII.戦車][VIII.力] [IX.隠者] [X.運命の輪] [XI .正義] [XII.吊された男] [XIII.死神] [XIV.節制] [XV.悪魔] [XVI.塔] [XVII.星] [XVIII.月] [XIX.太陽] [XX.審判] [XXI.世界]からなる『夜の意志』。血名-[ケツメイ]ブラッドネームとも呼ばれ。屍族がその力に覚醒した時に授かる御名。『血名』を知る者の命令には強制力が働き、それにあがらう術はない。公会議世界の教会から司教ならびに枢機卿団、場合によっては諸修道会の代表や信徒の代表者を集め、教義の決定や教会法の制定などのために議論を行う教会の最高会議。【さ行】屍姫-[シキ]『屍血姫』の片割れ。自らの心臓を太古の秘法で絡めとり半恒久的な不死を得た闇姫。屍族-[シゾク]吸血鬼の総称。屍血姫-[シケツキ]エルダーに永遠の忠誠と隷属を誓う2人の巫女姫。その特質・役割により『屍姫』・『血姫』と呼ばれる。(※女性である必要はない)12賢人集会大公国と王国の双方に発言権を持つ審査機関。大教皇とその他の枢機卿で構成されている。祝福のキスメナディエル聖十字教の信者が高位聖職者の手の甲に接吻する行為。聖霊音祭-[セイレイオンサイ]教皇崩御後、その御遺体が大聖堂安置時にのみ催される鎮魂祭。戦車のアルカナ-[Der Wagen]『血統アルカナ』のひとつ。夜の7番目の意志。軍神の力を宿し黒炎の車輪。継承者は紅黒炎と蒼黒炎、2つの炎を操る力を得る。【た行】ダスティーヌ・ラダ・アンジェリー自由都市連合市民に選定された6人の有力者からなる評議会が治める商業都市。血姫-[チヒメ]『屍血姫』の片割れ。その生涯を通じ常に主人の傍らにあり自らの血を捧げる呪約と共に不老を得た闇姫。【な行】ノヴェム・ディアリス死去された教皇を埋葬後、喪に服す9日間を指す。【は行】バールペオル大陸古来種である屍族・鬼族・巨人族等と、新種とされる人間が混在するこの物語の舞台。ベルムーテス大公国『ガザロフオード公国』・『アダマストル公国』・『アルルモア公国』・『サリナハーム公国』・『クロスメイデン公国』の5公国からなる連合公国。5つの公国の代表者の内、3名以上の支持の下に選公された大公が他の4つの公国を従属する中央支配体制から成る。【ま行】メナディエル法の最高神でもある光の女神。メナディエル聖十字教法の最高神である女神メナディエルを崇める唯一神教。女神が神代に生み出したとされる人間以外の古来種を邪悪な存在だと定義している。ベルムーテス大公国の国教。【や行】ヤガ=カルプフェルト王国バールペオル大陸で最も古き王国。ヤ・フリファス・レディ混沌神の一柱。豊穣の女神でもある。夜の意志『古きモノ』が滅びへの過程で紡いだとされる22の意志を有する戯曲。【ら行】リエルローザン神教混沌の一柱であるヤ・フリファス・レディとその兄弟神を崇める多神教。力を持って行なうすべての行為に対しての平等を説いている。ヤガ=カルプフェルト王国の国教。【わ行】【その他】
2007/07/06
たまにはこういうのもいいかなと思ってみた今日この頃。カテゴリ分けをキチンとしてブログを書いてみよう強化月間として、7月は頑張ってみます(笑と、いうわけでアニメカテゴリを追加したので、今日は、あまり触れないアニメの話題で日記を書いてみます。アニメ自体は人一倍鑑賞しているのですけど日記には殆ど書きませんよね(汗印象に残っているアニメといえば、【岩窟王】【LAST EXILE】【フルーツバスケット】【交響詩篇エウレカセブン】【西の良き魔女】【トリニティ・ブラッド】ああ、【藍より青し】もアニメは面白かったかな…私的に好きなアニメはそんなところです(*゜∀゜*)丿ゲームが原作で良いアニメ作品は今回、外しておきました。他にもあった気もしますが思い出せなかったので仕方ないです(笑
2007/07/06
「伊勢へ七度、熊野へ三度」と徒然してみたい今日この頃ふむーΣ(=д=ノ)ノ なかなか文章スキルがあがりませんorz(↑4回目?)熟考して練りあげて、それを形にする。そんな作業を繰り返す。どれか一つが欠けても良いものは生まれそうにないです。類稀なる感性の持ち主ならそうでもないのでしょうが凡人たる私はそうもいきません。欠如した部分は他の何かで補わないと…人間全般で最も平等に与えられる確率が高い『時間』という概念を犠牲にしないと無理なのかもしれませんね。もっと根を詰めてやれば変わるのかな…でも、書き出してから2ヶ月ぐらいですし未熟で当たり前なのかな…近頃は集中力も欠け気味なので意識して書くこともあまりできていませんけどorz熊野古道をマッタリと歩きたい気分ですε-(;ーωーA フゥ…
2007/07/06

第1章 1-04【仮面】 シャルロットSIDE アルストファー・ファージの顔に一瞬、怒りの色が燈るがそれは直ぐに柔和な笑みにとって変わった。 「ははははっ!噂通り元気の良い姫君であらせられる」 先程の言葉は巧く私の腕の中から抜け出したプルミエールの間髪居れずのお馬鹿発言だったようだ。 よく見るとドレスの袖口部分が彼女の涎でべっとりと濡れていた。 暫く静かにしていると思ったら唾液を染み込ませてすり抜ける機を見計らっていたらしい…我が妹ながら何か怖い。この子の存在はリュズレイ王族にとっては頭痛の種であるが、民衆には非常に人気があった。アルストファーの耳に入った噂がどのようなものかは容易に想像が出来た。 だが、今はそれどころではない。アルストファーは曲りなりにもベルムーテス大公の地位に在る者である。その存在を連合国家のひとつでもあるアダマストルの王族が否定したともとれる発言である。 なんとか騒ぎになる前に取り繕っておかないと、後に必要以上の遺恨を残すわけにもいかない。 案の定、こちらの様子を遠巻きに窺っていた聴衆から不穏なざわめきが漏れ始める。 「申し訳ありません、妹は屍族に対する偏見が強いので、個が全ではないと良く教えているのですが…」 「でもっ!シャル姉様っ…!!コイツは…ふふが…ががぁ~むぐぅ」 再度、プルミエールの顔面を両腕で抱え込む私。 ―ふぅ…憂鬱な気分 軽く息を吐き謝罪の言葉を述べる私に、アルストファーは温和な笑みを崩さぬまま片手を挙げて周囲の騒音を制す。 「致し方ないことです。ベルムーテス大公国でそう考える事は、メナディエルの教えからも間違いではないのだから。本来なら私の半身でもある屍族としての性は異端として裁かれるもの。だが、ここに人間としての良心がある限り私は永遠に女神メナディエルの信徒であるのだよ」 アルストファーは自らの左胸を指しながらぞっとするほど低い声でそう告げてくる。 もとからこの男と信仰の深さで争うつもりはない。私は腕の中で暴れる妹を押さえつけながら神妙に相槌を打つ。 「国内の規範を重んじるウィルホード公は行為と結果から生じる因果律において、全ての咎人は平等公平に裁かれるものだとお聞きしましたが如何かな?」 「ええ…」 私は突然、叔父様の話しを持ち出してきたアルストファーの真意を測り損ね怪訝に眉根をよせた。 「勿論、諸外国で共通となる普遍的倫理や普遍的道徳といったものは存在しないが、ここアレシャイムでは聖職位にあるものを不埒に貶める行為が『神を冒涜』する行いに通じる事は博識な貴女ならご存知でしょう?」 その言葉に含まれる意図を察し、背筋を針で突き刺されたかのような悪寒が走る。痛みとも寒気ともとれる不気味な感覚だった。 「まっ、待ってくださいっ!!」 私はただただアルストファーの次に発するであろう言葉を妨げる為だけに声を張りあげていた。 だが、アルストファーはそんな私の心中をあざ笑うかのように淡々と言葉を続けていく。 「先ほどの妹君の狂言は一国の王族とは到底思えぬ暴言。だが、大公としての私であれば子供の戯言と許容することも出来ましょう…。しかし、ここアレシャイムでメナディエル聖十字教の大司教位を任されている私に対する暴礼不遜はさすがに捨て置くわけにはいきませんな。それは強いて言えば私を司教位に任じた亡きフォン=ヴァレル大教皇への反抗の意志ともとれます」 私は自分の思慮の浅はかさ呪った。アルストファーは最初からこの場を巧く治めようとする気は更々なかったのである。私には聖宮内部、しかもこの時期にベルムーテス大公国内での不祥事ともとられる恐れがある話を殊更、荒立てようとするとは思えなかった。最初からアルストファーの思惑を推察できていたのなら、もっと別の展開に持ち込む事も出来たはずだが、私はみすみすその機会を逸してしまっていた。 初めにプルミエールの発言を許容したように見せたのも大公としての度量の深さを一時的にでも示そうとしただけであったのだろう。 この場は直接プルミール謝罪をさせることが一番であることは理解できるが、それが無理な事はアルストファーの言葉に逐一反応し腕の中でもがき続けているその様子で明らかだ。 「貴女の妹君は、本来なら審問会にかけられてもおかしくない」 「ふがーがぅがうぅぅー」 その言葉のひとつひとつが私の精神の安定を蝕んでいくようだ、ここで正常な判断力を失えば、それこそこの男の思う壺だと分かってはいたが心中は掻き乱されるばかりだった。 アルストファーが審議する異端審問会は常軌を逸するものだ。そこに徴集する理由も真偽もあったものではない。この男にとって罪人とは自らの意に反するもの全てであり、罪状など尋問と称する苛烈な拷問の中でつくりあげる虚実の塊だった。 徴集すべき理由さえあれば後は如何様にも真理を捻じ曲げて処断を下すだろう。 アルストファーもそれを承知で話しているのだろう。その顔に張り付いた下卑た笑みから読み取れる感情は私を絶望させるに十分なものだった。 アルストファーが常人とは違った異趣な嗜虐性を持っているとの噂を耳にしていた私は、その嘗め回すような視線から妹の姿を出来るだけ遮ろうと必死に試みた。 「さて、如何致しましょうかな?」 「プルミエールはまだ子供です。世情に多少疎いのも…」 「体面に固執する振る舞いは滑稽で醜い行ないです。御2人ともそのぐらいになさいませ」 私が苦し紛れに発した言葉を遮るように会話に割って入る妖艶な声。 そこには遅れてやってきたファティマ・イスの姿があった。 「ここアレシャイム教皇領は『メナディエル』『リエルローザン』双方の教義が交わる地。生まれも育ちもここでは関係ありません。全ての人間、そして屍族ですら。平等に扱われます」 そこで言葉を切るとメナディルの印を結び双方を諌める調子で続ける。 「リュズレイの幼姫様も以後、お気をつけなさいませ。アルストファー大公様もこの場は私にお預けくださいますね?」 「うぐぅー」 ファティマ・イスは私の腕の中で擬音を発するプルミエールを真っ直ぐに見つめ、続けて継ぐ言葉の終止と共にアルストファーに向き直ると賛同を促す。 「はい、ファティマ卿、妹には良く言ってきかせます」 「だがっ…!こやつ等は私の…」 思わぬ救済者に安堵の息を漏らす私とは対称に、あからさまな不満の色を表情に滲ませるアルストファー ファティマ・イスから発せられるいいしれぬ圧力に屈したようにその白蝋色の額に汗の粒が浮きだす。 「!?」 一瞬だがアルストファーの纏う真っ黒な長衣の腹部が波打つように揺れ、不自然に膨らんだかのように見えた。 「ぎぃぃ…」 身体を九の字に折り曲げると食いしばった歯の間から軋むような苦鳴を響かせるアルストファー。 「くっ…わかり申した。ここは枢機卿のお顔を立てておきましょう」 アルストファーは前のめりになった身体を起こすと苦々しげに呟いた。 私は長衣の腹部をもう一度観察したが、そこに怪しい部分は確認できなかった。 メナディルの異端審問の象徴とも称されるファティマ・イスとアルストファー・ファージ、両者の間には、強い友好関係が築かれているものとばかり考えていたが、どうやらそれは早合点であったようだ。この2人の醸し出す空気は明らかに互いに溶け込みあうことを拒んでいた。もちろん友好ではないにしろ密接な関係があるのは言葉の端々から推察できる。 アルストファーは緩慢な動きで踵を返すと傍らで棒立ちのディールを蹴突くように歩き出す。 その様子に居た堪れなくなり批難の声をあげかけたが、それを発する前、数歩遠のいた位置で不意に静止する。アルストファー・ファージの、その両肩が怒りで微かに震えていることがここからでも見て取れた。 「…いずれ、貴女の見ている目前でその娘にはそれ相応の対価を払って貰うとしよう」 アルストファーは自らを必死に自制するかのような抑揚のない声を不気味に響かせると大股で広間を退出した。 そう遠くない未来にこの男と様々な形で戦う事になるのかもしれない。それは不安ではあったが、アダマストルの王族としての誇りが私を支えていた。…勿論負けるつもりはなかった。 「順序がばらばらになってしまいましたわね。貴女があのシャルロット様?」 アルストファーから視線を戻したファティマ・イスがあらためて私の全身を値踏みするように凝視する。 今回は久々に後書きを書ける文字スペースがあります(笑『†Curse of blood†』1-04は『仮面』という題名ですが、其々の登場人物が自らの真意を隠すための『仮面』を被っているという意味でこんなタイトルにしてみました。あっ!、プルミエールは被ってませんけどね(笑
2007/07/04
サプリメントとお友達な今日この頃【DHC】パーフェクト野菜カルシウム/マグマルチミネラルマルチビタミンあたりは常用して久しいですね…栄養補助食品に命を繋いでもらってるのかも(汗アルナミンEX PLUSも結構飲んでいますね…眼球痛いこと多いですしねorz最近、時間が空くと何もせずに( ̄◇ ̄)ポケーとしていることが多いです。でも、暫くボケボケしていたせいか英気もちょっとだけ回復しました。私はどちらかというと内に溜め込むタイプなので何もしない時間って結構貴重です。----------------------------------------ε=(。・д・。)フーシャルロット篇のフラグ立てでもしようかな…『1-04』あたりからストーリーの流れが変わります。今日の『スーパーナチュラル』怖い…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルカカシよりも街の人が(汗
2007/07/03
1ヶ月ほど前になりますが従姉妹に不幸がありました。自殺でした。なんとなく、それを普通の出来事のように日記に書く事が嫌だったので書きませんでした。発見された翌日の晩に通夜、 2日後に葬儀・告別式が身内だけで静かに執り行われました。人って自分の大切な人の為にどれだけの事が出来るのでしょうね?そこにあるのが当たり前だと思えるものの価値を知るのはとても難しいですよね。その人の為に泣いてくれる人達がこれだけいたのにどうして救われなかったのだろうと今でも思っています。私も自殺する人の気持ちは不本意ですが分かる立場です。「自殺する気になったのなら何でも出来るだろ?」というなんの価値もない言葉も貰ったことがあります。何かが出来ると思えるのなら最初から自殺なんてしないのにね。ただ、運が良かったのでしょうね。私は死ぬ前に誰が自分の為に泣いてくれたのかを知ることが出来ました。それがなかったら今の私はいないでしょう。想いは伝えてこそ価値があるものだと私は考えています。少なくとも相手にとってはね。この系統の日記はもう書かないと決めたはずだったのですけどね。
2007/07/01
異界の扉を開けてしまったかのような異音がサブPCから響いてきた今日この頃。【↑サブの方が高性能ですけどね(笑】日課のリネ2をやっていたら異音がΣ(=д=ノ)ノ ハコを空けたらファンが埃で詰まってました(ぇまさに塵が積もって山になった感じ…昨日UPした1-03【異質】タグを含めると、ぴったり半角1万文字だったのですよね…修正とか日記上では一切できない始末Σ(=д=ノ)ノ フリーページで直すしかないですね。-----------------------------------ふぅ…先ほどNCの方で既に書いた記事を含む日記を10秒ほどUPしてました(笑
2007/07/01
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