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抱え込んでいる仕事がなかなか進まなくて、今日もまた「おはようございます」の時間になってしまった。細部にこだわったところで、結局自己満足で終わるのかもしれないけれど、一つ一つが自分の作品だと思うと、納得がいくまできちんとしたカタチに仕上げたいと思う。私が忙しそうにしていると、夫は料理を作らせるのが悪いなあと言うけれど、どんなに忙しくても料理だけはきちんと作りたいと思うのは、料理が好きなこともあるけれど、私にとってはある意味で、料理が息抜きになっているからだろうと思う。自分ではあまり食べないくせに、夜中に急にお菓子を焼きだしたりするのも、同じ理由かな。今日の夕食はあり合わせの食材で天ぷら。天ぷらを作るのは久しぶり。以前、仕事で撮影のための料理をお願いしたM先生が「こうやってね、きれいに花を咲かせるのが難しいのよ‥‥」と言いながら、何度も何度も衣を散らせながら海老を揚げていた時の様子をイメージしながら揚げたけれど、今日の仕上がりは今ひとつ。うちでは天ぷらを作った時には、衣を散らして天かすを多めに作っておきます。夫は、それを味噌汁の中に入れて飲むのが好きなのです。深夜、夫からお夜食のリクエストがあったので、稲庭うどんを作ってできたての天かすを添えました。■天ぷら(海老、かぼちゃ、ピーマン、椎茸、なす)■胡麻和え(いんげん、人参)
2005/01/31
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携帯が鳴ったので確認すると、父の携帯の番号だった。父が私の携帯に電話してくることは稀なので、何かあったのかと気になりながら電話に出た。電話に出るなり父が「ちょっと僕の携帯に電話をしてみてくれないか」と言うので、一旦電話を切ってからかけ直した。父は待ち合わせのために、友人に携帯番号を教えたらしいのだが、その後着信がなく、「もしかしたら、プリペイド携帯というのは、同じ携帯会社同士じゃないと繋がらないのかもしれない!」と思い込んでしまったらしい。父はau、私はDocomo、プリペイド携帯の仕組みはよくわからないけれど、他社携帯との通話ができない携帯なんて普通考えられない。私からの着信を確認すると、父は安心して電話を切った。うちの父は結構そそっかしくて、大きな企業で総務部を切り盛りしていた人間とはとても信じ難いのだが、私もそのDNAを受け継いでいるのかと思うと、自分のそそっかしさも後生治らないのだと観念せざるを得ない気がする。月末から実家に行く予定だったけれど、仕事が片付かないので、2月に入ってから行くことにした。1月25日で67歳を迎えた父の誕生会を家族で祝う予定。【今日の夕食】■三色ごはん(鶏そぼろ、炒り玉子、いんげん‥‥きぬさやがなかったので)■味噌汁(じゃがいも、玉ねぎ)■なすの豚肉巻き揚げ(からし醤油でいただきます)■白菜の漬物食後、「今日のごはんは美味しかった?」と聞くと、「旨かったよ。でも‥‥」と夫が言う。夫は料理を褒めた後で時折「でも‥‥」を付け沿え、さりげなく自分の好みを主張する。「でも、この白菜の漬物、少し醤油をたらしたくなるから、もっとコクのある味にしてみたら?」とか、「でも、このケーキ、全粒粉より普通の粉の方がいいんじゃないの?」など、そのコメントは日々変わる。「それで?今日の"でも‥‥"は何ですか?」と聞くと、「こんなに綺麗に盛り付けてあると京都のチラシ寿司を食べている気分になるから、それだったらいっそのこと、ご飯は酢飯の方が僕はいいなあ」ということだった。そういえば、この間も夫が「いなり寿司」が食べたいと言っていたのを思い出した。そうか夫は今、酢飯モードなのだ!近いうちに作ってみようかな。
2005/01/30
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ウィリアム・ソノマは大好きなお店の一つで、日本に進出してきた時には嬉しくて、東急東横店によく通っていた。撤退が決まった時には悲しくて、待ち合わせやウィンドウショッピングだけじゃなく、もっとたくさん買っておけば撤退は免れたのかと、ウィリアム・ソノマを背負って立つようなことまで考えてしまった。その昔、ウィリアム・ソノマで購入したテラコッタのお気に入りの鍋は今でもお気に入り。内側には釉薬がかかっていて、そのぽっこりしたディティールが何とも可愛い。割れたら悲しいだろうなと思う器はたくさんあるけれど、これもその一つ。高価な鍋ではないけれど、もう手に入らないと思うと、大切に使わなければと思う。今日の夕食はウィリアム・ソノマの土鍋で、味噌煮込みうどん。うちで味噌煮込みうどんを作る時は、人数分を大きめの土鍋でまとめて作って、鍋を食べるみたいな感じで食べることある(保守的な義母はそのやり方に驚いていた!)けれど、1人分ずつ作る時はこの鍋を使う。味噌文化が根づくこの地に来た当時、初めて食べた味噌見込みうどんの味は結構インパクトがあった。いつしかそれが「寒くなると食べたくなる味」となった妻と、あれほど嫌いだった納豆が好物と言えるまでになった夫。長年一緒に暮らしていると、味の好みまで近づいてくるのが面白い。■ピグ535さんから、私が昨日の日記で紹介した「にらだれ」を作ってみたとのお知らせがありました。ピグ535さん、ありがとう!とっても嬉しいです(*^_^*)。追伸:1月29日にニックネームを変更しました。
2005/01/29
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夕方、妹から燃えた声で電話があり、何事かと思ったら、"Y's for living"のファミリーセールの報告だった。「お姉ちゃんには、ベージュのセットアップパジャマとカーディガンを買ったからね!」と言うので、「ありがとう!ところで、定番の前ボタンのワンピースタイプのはなかった?」と言ったら、「やっぱりそれも欲しかった?会場を出たばかりだから、今からもう一度行ってくる!」と言って、止めるのも聞かずに、再びセール会場へ向かって行った。セールの時なんて、自分の分をセレクトするだけで大変なのに‥‥と思うけれど、妹はどこのセールに出かけても、私が気に入りそうなものを必ず探してくる。これに限ったことではないけど、「君達ほど絆の深い姉妹もめずらしい」と、いつも夫が言う。一人っ子の夫にとっても、彼女は唯一のきょうだいになるわけで、以前夫に、「もし妹が私達の人生からいなくなったらどうしよう」と言ったら、「哀しいよな‥‥」と言って涙ぐんでいた。こんな私達って、ちょっとヘンかしら‥‥。今日の夕食は、豚しゃぶ鍋!夫は鍋が食べたいというよりも、「にらだれ」が食べたくて鍋をリクエストするらしい。このにらだれ、母方の親戚周りではデフォルトになっているもので、ポン酢の中にちょっと入れると、体がぽかぽか温まる美味しいたれ。風邪引きさんにはおすすめです!■豚しゃぶ鍋白菜、水菜、ねぎは義父母の畑の収穫物■うちのにらだれにら(1把)をみじん切りにして、すり鉢ですりながら、日本酒(大さじ2)、ごま油(大さじ2)、おろししょうが(親指位を1片)を入れる。どろどろした感じになるまでよく擂ります。3日くらい経つとまろやかな味と香りになるので、その頃から使う方が美味しいです。保存期間は冷蔵庫で一ヶ月くらい‥‥たぶん。ぜんざいを食べつくしてしまったので、食後に全粒粉を使ってバナナティーケーキを作る。ちょっと焼きすぎました。少し食べてから撮影したので、食べかけの写真でごめんなさい。
2005/01/28
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今日はYさんの月命日。早いものでもう2ヶ月経ったことになる。私がこうして日記を書き始めたのは、Yさんの死がきっかけだった。Yさんが亡くなり、目の前で起こった「人間はいつか死ぬ」という当たり前のことを現実を受け止めるのに必死で、死ぬことと生きることについてばかり考えていた。そして、気持ちがだんだん落ち着いた頃、私は、良い人生だったなあと言える最期を迎えるために、毎日丁寧に暮らしていこうと思った。そして、ささやかな幸せが詰まった毎日の暮らしを記録したくなったのが、日記を書くきっかけとなった。日記はいつも三日坊主の私だったけれど、この日記は今日で38日間続いています(まさに奇跡的!)。こうして続けられるのは、私の日記を見守ってくれる方々のおかげだなあと感謝。楽天広場の方も、他の日記サイトの方も、いつもケータイで読んで下さっている方も、皆さん、ありがとうございます。さてさて‥‥昨日、楽天市場の店で購入した商品が届いたのだが、商品が微妙に違っていた。届いた商品でも問題がなかったので、そのまま受け取ることにして、店には念のためその旨伝え、もし差額があるのだったら知らせて欲しいとメールを送っておいた。今日になって店側から発送間違えの詫びと、改めて商品を送るという内容のご丁寧なメールが届いた。もちろん既に開けてしまっている商品はそのままでよいという話。なんだか申し訳ないなあと、どうしたもんかと悩んでいたら、「美味しかったし、せっかくだからいただいておいたら?」という夫の助言で、結局、その申し出を受けることにした。庭の小屋においてある予備の冷凍庫がなかったら、その申し出は受けられなかったと思うので、私としては幸いだった。人間だもの‥‥、間違えは気をつけていても起こるもの。でも、大切なのはトラブルそのものより、トラブルに対する対応の仕方ですよね‥‥。トラブルがあっても、その対応さえ良ければ、すんなり取引ができた時よりも、かえって記憶に残ったりする。こうしてネットを通して出会う方々にしても、ネットショップにしても、お互い相手のことを思いやれる素敵なおつきあいができれば良いなと思う。今日の夕食は、かぼちゃのそぼろ煮、わけぎと鶏のささ身の酢味噌和え、ブロッコリーといんげんとトマトのサラダ(粒マスタードたっぷり!)、納豆の献立。このところ、味噌汁の具は豆腐というリクエストが多いです。最近は小粒納豆の方が好まれるのか、スーパーで見かけるのは小粒タイプが多い。でも、私は大粒の昔ながらの納豆が好き。いつも同じ納豆を買うのだが、その包み紙にこんな提案が書いてあるのが、ずっと気になっている私‥‥。■納豆とマヨネーズ(食パン用)納豆にマヨネーズと野菜などを刻んで加え、食塩で味付してから、パンに挟んだサンドイッチは如何ですか。以前たまたま、マヨネーズで和えたスパゲティサラダと納豆を並べた時に、「納豆を食べた後、スパゲティサラダを食べるのは、あまり良くないね。」と夫が言い、私もまったく同じ感想だったことがある。口の中が何ともいえない粘り感になり、味の混ざり具合もよろしくない。納豆のメーカーのご提案とはいえ、納豆とマヨネーズのマリアージュはいかがなものか‥‥。
2005/01/27
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義母が鰻を買ってきたので、久しぶりに鰻釜飯を作ってみた。そのまま鰻丼にして食べれば良さそうなものだけど、私は蒸さずに焼き上げるこの地方の鰻が苦手で、そのままだと何となく生臭い気がして食べられない。夫も鰻は好物だけど、養殖鰻はそのままでは食べられない。そこで、時々食べに行く鰻釜飯の店の味を真似て、家で私流に作るようになったら、これがいつしか夫の好物になった。「美味しそうに炊き上がりましたよ!」と、夫を呼びに行くと、「トッピングはみんな揃ってるかな?」とウキウキご機嫌な様子。夫のこういう顔を見ると、今度はどんな料理を作って喜ばせようかと考えてしまう。こんな感じに炊き上がりました!トッピングは、青のり、わさび、ねぎを用意。茶碗に盛り付けて、まずは青のりをかけて一膳‥‥、最後に全部をトッピングして、だしをかけていただきます。‥‥ということで今日の夕食は、鰻釜飯、味噌汁、ほうれん草の胡麻和え、風呂吹き大根、昨夜の残りの酢のものでした。
2005/01/26
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「ウラブリ‥‥なんだったけ?」と、夫が訳のわからないを言いだした。私「なあにそれ?」」夫「ほら、君の好きなイタリアのお酒、あれ、なんだったけ?」私「もしかして、ブラウリオのこと?」夫「そうそう!」私「‥‥で、ブラウリオがどうしたの?」夫「あれってどこの店でも売っているもの?」私「あんまり売っていないと思う。前に浜松の酒屋まで買いに行ったこともあるし。」夫「そうか‥‥。」私「どうしてそんなことを聞くの?」夫「いや、さ‥‥。君に気兼ねなく飲めるように、自分用のブラウリオが欲しいなあと思って‥‥。」うちの夫は下戸で、アルコールを分解する酵素をまったく持たないだろうと思われる人間で、今まで自分からお酒が飲みたいと言ったことは一度もない。ビールやワインですら自ら進んで飲まない夫が、アルコール度数21%のリキュールのマイボトルが欲しいと言っている‥‥。風邪気味の時などに、飲ませていたところ、いつの間にかお気に入りになっていたようだ。夫の嗜好はちょっと変わっていて、ある部分私と似ているところがあって、ドクターペッパーとか、リコリスとか、ちょっと薬草臭いものが好きなのだ。最近、めっきり遠ざかってしまったけれど、私がシングルモルトしか飲まなかった頃も、ピートの効いたアイレイのモルトを気に入って、いつも少しだけ飲みたいと言っていた。ともかく、夫がお酒に目覚めるのは嬉しいことなので、「今度は2本買っておくから、好きなだけ飲んでね」と言っておいた。律儀な夫はお財布から3,000円を出そうとしたので、届いてからでいいからとご遠慮申し上げた。今日の夕食は、肉団子と野菜の甘酢あんかけ、きゅうりと若布と竹輪の酢の物、あとは残り物です。作り終わって気付いたけれど、酢を使った料理が二つも並んで、何となくバランスの悪い献立になってしまった。夕食後、「ぜんざいが食べたいなあ」と夫が言うので、また小豆を煮始めた。あくまでも甘く‥‥夫好みのぜんざいに仕上げ、今回は一口で「うまいっ!」と言ってもらえたので嬉しかった。
2005/01/25
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「夕食、何か食べやすいものをここに運んでくれる?」と、夫からリクエスト。プレゼンテーションの準備で机の前から離れられない様子。今日予定していた献立は吹っ飛び、何を作ろうかとぐるぐる考えながらキッチンに行ったら、ちょうど義母が牡蠣フライを揚げているところだった。牡蠣フライ‥‥また牡蠣フライ。つい最近も見たばかりなので、前回はいつだっただろうかと日記を調べてみたら、前回牡蠣フライを食べたのは、先週の木曜日。違っていたところは、いつも牡蠣フライの時に必ず一緒に揚げるイカの天ぷらが、今日は玉ねぎのかき揚げだったというところ。嫁の立場としては楽な姑といえるかもしれないけれど、義母は料理が大の苦手で、レパートリーがきわめて少ない。本当は私に料理の全てを任せたいらしいが、規則正しい義父母の生活ペースと著しくかけ離れた生活をしている嫁なので、たまにおでんや鍋物など、大勢で食べた方が美味しいメニューの時だけ一緒に食事をするようになった。それぞれが料理の準備をする夕方が、義母とのコミュニケーションの時間となっているが、義母は料理となると結構緊張するらしく、買ってきた食材を前に並べ、ため息をつきながら「これで何ができるんだろう‥‥」と、肩を落とす姿もしばしば。「お義母さん、これ私が煮てみようかな」などと言おうものなら、目を輝かせて、「本当?悪いねえ」と、あっさり引き下がる。義母はそのまま居間でテレビを観たいのだが、義父は、食事の支度をしないで義母が遊んでいるのが何故か気に食わないらしいので、義母はそのままキッチンの椅子に座って、私が料理しているのをずっと眺めている。義母は本当は家庭のことをしているより、好きだった洋裁で身を立てる人生を選びたかったのだと、前に夫から聞いたことがある。義父は気の良い人間だが、つれあいのそんな気持ちに理解を示せる人でなかったことが、義母にとっては不幸だっただろうなと思う。「おにぎりを作るから白米を使わせてね」と、義母の炊いた白米でおにぎりを握り始める。義母は「おにぎりって面倒くさくない?」と言うので、「全然」と私が答えると、義母はため息をつき、出し巻き玉子を作るのを見ては、またため息をついていた。電気釜で白米を炊く義母と、鍋で発芽玄米を炊く嫁。インスタントのだしを使う義母と、昆布とかつおぶしでだしを取る嫁。もちろん調味料もそれぞれに買う。そんな二人が共有のキッチンを使うのは結構大変なことだけど、同居を始めた初期の頃のぶつかり合いもすっかり忘れ、最近はそんな違いを楽しめるようになった。年月というのはすごいものだとつくづく思う。おにぎりと、夫の好物の野菜入りの出し巻き玉子、ウィンナー炒め、そして義母の作った牡蠣フライを添えて仕事部屋に届ける。最後に、「義母の漬けるたくあんはとても美味しい!」と、義母の名誉のために声を大にして言っておきたい。
2005/01/24
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映画の宣伝を見ていて「ねえ、この映画の主演女優って、マトリックスで”あの人にするように私にキスをして”ってネロに迫った女優じゃない?」と夫に聞くと、「そうだったかな?女は化けるからわからない」と言うので、「私がものすごいお化粧して出かけたら、外で会ってもわからない?」と聞いてみた。夫の良いところは、妻のこういう馬鹿げた質問にもちゃんと考えて答えてくれるところ。夫はしばらく考えて、「そしそれが今日だったらわかるかもしれないけど、5年後だったらわからないかもしれない」と答えた。5年間か‥‥と、思わず考え込む私‥‥。食事時になって、映画「タイムライン」を見たいから、「映画を観ながら食事をしたい」と夫が言う。マイケル・クライトン原作の映画で、既に本も読んでいる夫は、どんな映像に仕上がっているのか観てみたかったらしい。そういうことなら簡単に食べられるものがいいと思い、今日の夕食は親子どんぶりに決定。あさりの味噌汁と白菜の漬物を添えて、バンブートレイにセッティング。このバンブートレイはタイ製で、作りが綺麗過ぎないところが使いやすい。迷った末に大小2種類の大きさを購入したのですが、大きいトレイは食事用、小さいトレイはデザート用と使い分けて、どちらもうちで大活躍中。私は途中からしか観なかったので、観終わってから夫に映画の感想を聞くと、「やっぱり原作の方がストーリーの組み立てがうまくできていて面白い」とのこと。マイケル・クライトン原作の映画を観るたびに、がっかりしてそう言っているような気がするんですけど‥‥。
2005/01/23
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「雪やこんこ、あられやこんこ‥‥♪」。今日も夕方にBGMを流してゆっくり走る車が通った。何を売っているのかはわからないのだけれど‥‥。「なんだか寂しい曲だよね」と、夫がぽつりと言うので、私はその言葉で一瞬フリーズ。「雪やこんこ、あられやこんこ‥‥♪」は決して寂しい曲ではないような気がする。そういえば、いつもはよく話す夫が、今日は静かだ。夫の身に何が‥‥!「寂しいのはあの曲じゃなくて、夫なんじゃないの?何か寂しいことがあったの?」と思わず聞いた。夫はこういう時に「何でもない」と流すことはなく、きちんとその理由を整理して話してくれるタイプ。夫の寂しい気持ちは、古くからのクライアントの理解力のない新任担当者との間に起こった小さなトラブルが原因だった。客観的に観ても夫に非はなく、幸いクライアントのトップも夫の主張を理解してくれているらしい。理由を聞いてあげることができたのは良かったけれど、仕事上のトラブルでそんなにも寂しい気持ちになっている夫のことが気にかかる。最近、韓国ドラマばかり見ているから、感情がもろくなってきているのでないかと、真剣に心配してしまう。明日には元気になっていると思うけれど‥‥。今日はチキンとポテトのローズマリー風味、にんじんとレンズ豆のサラダ、ロゼッタパンのシンプルなディナーです。もちもちのロゼッタパンに、夏にバジル漬け込んだオイルをつけて食べたらとっても美味しかった!「気分を変えてまあ一杯飲りましょう!」と、飲めない夫にワインを勧めると、「じゃあ少しだけ」とうなずいた。■チキンとポテトのローズマリー風味鶏もも肉、ポテト、玉ねぎ、オリーブオイル、塩、胡椒を混ぜあわせ、キャセロールなどに入れてローズマリーの枝を乗せて1時間くらい置く。焼く前にさっとバルサミコ酢をかけて、230℃くらいのオーブンで30分くらい焼く。■にんじんとレンズ豆のサラダ千切りしたにんじんに、おろしにんにく、おろし玉ねぎ、オリーブオイル、ビネガー、塩、胡椒を入れて混ぜる。4時間後以降が食べ頃。いつもはこれにオリーブを入れますが、切らしてしまったので、レンズ豆を入れてみました。■IBAHのレシピのキャロットケーキ昨年のクリスマスに焼いたのを冷凍して少しずつ食べていました。これが最後の一個です。
2005/01/22
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航空券の予約を終えたので、気分はやっと落ち着き、仕事に没頭した一日。これから月末まではちょっと忙しい。夕食はカレーうどん。「これってスープカレーうどんって感じだよね」と言われた前回の汚名を返上すべく、美味しいカレーうどんを目指して仕込みにかかる。「これからうどんを作ります」と言うと、「汁は多めにね!」といつも必ずそう応える。夫は汁のたくさん入った麺類が好きで、最後に残った汁の中にごはんを入れて食べるのが愉しみなのだ。でも、自分が美味しいと思った汁の時しかそれをやらないので、私にとってはそれが一種のバロメーターにもなっている。結婚して最初にそれを見たときにはちょっと驚いたけど、「うまいよ、君もやってみたら?」と言われて真似してやってみたら、なるほど夫がやりたがるのもわかるような気がした。でも、お行儀的にはどうかと思い、「決してお外ではやらないように」とお願いしたので、これはおうちごはんの時だけの夫の愉しみとなっている。カレーうどんを食べ終わった後、夫は残った汁の中にごはんを入れたいと言ってくれた。めでたし、めでたし‥‥♪台北の故宮博物院のミュージアムショップで購入したキッチュな箸置を使ってみました。
2005/01/21
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ANAの特典予約デスクに電話して、スターアライアンスの航空券を予約した。日本国内の移動も含めた8フライトの合計12,685マイル分の航空券を、ANAで貯めた60,000マイルと交換。去年のファーストクラスの豪華な旅から一転して、今回は全てエコノミーな旅です。頻繁に飛行機に乗るわけではないのに、ANAカードでお買物しているだけで、いつの間にか貯まってしまうマイレージポイントに感謝です。今回の日程は約1ヶ月。Budapest 14泊→Vienna 3泊→Venezia 3泊→Firenze 6泊→Milan 3泊→Vienna1泊で、途中から参加の妹とは、Budapestで合流する予定。ここ数日、散々世話になった二つのサイトを記しておきます。個人旅行を計画するのにとても便利です。■フライトスケジュール検索サイト■マイル数計算サイトホテルのセレクトもそろそろ始めました。私が好むのは小さなホテルばかりで、早めに予約を入れないとすぐに満室になってしまうので、結構焦り気味。ミラノとフィレンツェだけは確保しました。まだまだ先の話ですが、旅の報告もこの日記でさせていただきますので、どうぞ見てやってくださいね。今日はだいぶ冷え込んだので、夫からリクエストされたカレーうどんを作ろうと、キッチンに行ったら、義母が「よかったら食べて」と、ちょうど牡蠣フライを揚げているところだった。牡蠣フライも夫の好物なので、おすそ分けさせてもらうことにした。長年の疑問なのだが、義母は牡蠣フライをする時に、何故か必ずイカを一緒に揚げる。しかもそれは、イカのフライではなく、イカの天ぷらなのだ。‥‥ということで今日の夕食は、発芽玄米、野菜スープ、牡蠣フライ&イカの天ぷら、一昨日の残りのひじきの煮物、納豆、白菜の漬物。白菜はざくざく切ってガラスの漬物器で漬けたのだけど、案外美味しく漬かっていた。
2005/01/20
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3日に1本だった深夜のワインが、このところ3日で2本のペースになっている。キッチンドランカーはキッチンで飲んでこその称号(?)だけど、私はPCの前なので、これってPCドランカーということになるの?連日、ヨーロッパ旅行の計画を立てているおかげで、すっかり寝不足の毎日。今月末までに予約を入れないと、既に12月で期限を迎えたANAのマイルが消えてしまうので、旅行の調整は、最後の追い込み。途中から合流する予定の妹が日程の都合からフランス行きをあきらめたので、ハンガリーで合流することになり、結局、ハンガリー&オーストリア&イタリアの旅になりそう。ブダペストの友人宅に11泊、ウィーンに4泊、イタリアはヴェネチア3泊、フィレンツェ6泊、ミラノ3泊‥‥どう考えても慌しい日程。でも、どの都市も再訪の土地ばかりなので気持ちは楽かな。フライトスケジュールを考えながら、イタリア国鉄やハンガリー国鉄、ホテルサイトと、ついつい寄り道が多くなる。K子さんのローマ行きが確定したら、これに数日間のローマが追加されるかもしれないけれど、変更を覚悟しつつ、明日はいよいよ予約を入れるぞっ‥‥と。最近の日課(ちょっとオーバーかも?)になっている楽天ラッキーくじ。昨日今日と連続して1ポイントずつ当たりました。いつか10,000ポイント当ててみたいです。妹から「デンマークのダイエットというのをやってみようと思うんだけど」との電話。「ゆで卵とグレープフルーツを食べるダイエット?」と確認すると、素直にYESの返事。確かに実家に行くたびに、妹には少しダイエットが必要だと言い続けてきたけど、まさかひと昔前に流行った、この「デンマーク国立病院ダイエット」に走るとは‥‥。私は○○式ダイエットというのを信用していない。エネルギーの消費量以上に摂取量が増えるから太るのだと、シンプルに考えている。○○式ダイエットではなく、日常的に食べる量を減らせばそれで良いような気がするけど‥‥と妹に伝えた。学生時代に数個の卵を数日間食べ続けて鼻血をだらだら流したことがあるという夫は、「鼻血が出なきゃいいけどなあ」と心配していた。ちなみに、この「デンマーク国立病院ダイエット」の信憑性は定かではありません。デンマークには王立病院はあるけれど、国立病院はないし、王立病院もこのダイエットを否定しているとのこと。夕食は、春雨と野菜と海老の炒め煮、きゅうりと若布の酢の物、昨夜の残りのひじきの煮物、常備菜の大根の漬物&佃煮。春雨と野菜と海老の炒め煮は思いつきで作りたくなったもので、紹興酒、醤油、XO醤、塩、胡椒で味付け。作ってから気がついたけれど、夫はこういう汁気の多いぐちゃぐちゃした料理が好きではない。結構美味しかったんだけどな‥‥。
2005/01/19
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ここに日記を書き始めてからそろそろ一ヶ月。時折ログを確認して、今日もいろいろな方に読んで頂いたんだなあと、アクセスが少しずつ増えるたびに嬉しさを実感する。訪問してくださった皆さま、ありがとうございました。友人K子さんから哀しげなメールが届いたので、気になって電話をかけた。つれあいを亡くした哀しみから立ち直るのには時間がかかる。心から愛し合っていた夫婦ならなおのこと‥‥。いろいろな整理が済んだらしばらく、夫婦の思い出が溢れるイタリアで暮らしたいというK子さんに、私の春の旅行計画を話し、予定が合えばローマで合流しましょうと誘った。私の旅行のプランニングはいよいよ大詰めに。4月出発の予定だったけれど、スケジュールの都合で丸々一ヶ月延期になって、5月から6月の旅行になった。期間も最初は2週間程度の予定だっけれど、結局1ヶ月近くの予定になってしまいそう。この日記のURLを教えた友達T代から久しぶりのメールが届く。「やっぱり写真あったほうが全然いいね。」というコメントをもらい、頑張って写真を撮るようにしないといけないかなあと思う。夕食は、里芋と鶏肉の煮物、ひじきの煮物、チンゲン菜の煮びたし、じゃこおろし。お味噌汁は、玉ねぎ、大根、薄揚げでした。今日は、発芽玄米を炊くタイミングを逃したので、久しぶりに義母の炊いた白米を頂いた。チンゲン菜、大根は義父母が育てたもの。家族が作った土のついた野菜を洗うのって、本当に幸せなことだなあとつくづく思う。
2005/01/18
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「ちょいとマーケティングにでも出かけませんか?」との誘いかけに、「マーケティング‥‥ああ、お買い物ね」と、夫は素直にうなずき、二人で車で40分程のところにあるアウトレットに遊びに行った。最初に、アラモアナSCのマカイマーケットみたいなところで、「江南」のラーメンと餃子を食べる。JRセントラルタワーズ店より、更に味が落ちるのが悲しいけれど、支店というのはそんなものかと納得。昔の本店の味が懐かしい‥‥。 腹ごしらえが済んだところで、いよいよお買い物‥‥といっても、夫と一緒の時は、あまり長居ができないのが辛いところ。こういう場所には女友達と行くのが正解だとわかりつつ、またもや夫と来てしまった。「Franc franc」で、クイックルワイパーもどきの掃除道具(1,500yen)を見つけ、赤・黄・緑のどれを買うか悩んだ挙句、赤いのを購入。クイックルワイパーの本体が壊れて買い直そうと思っていた矢先のことだったので調度良かった。スーパーで1,500yenの商品をカートに入れるのって、何となく高く感じてしまって、今まで何度となく買いそびれていたけれど、雑貨屋では気安く買えてしまうのって、なんかヘン?我ながら消費者の心理って面白いなあと思う。その他に、定番の調味料入れ(通称:ウフビン)を6個追加購入。その後「MAX&Co.」に寄ったら、ほとんどの商品が70%OFFになっていたので、最初に目を惹いたグレーのクロップドパンツを購入。帰宅後、さっそくクイックルワイパーもどきの掃除道具にシート(クイックルワイパー用)をはさみ、さっそく使い勝手を確認。三分割されている持ち手の部分の構造が、クイックルワイパーはネジ式になっているので安定しているが、こっちのは伸縮式の突っ張り棒みたいな構造なので、よっぽどキツく締めないと、ズルズルと下がってしまう点がちょっと難点かも。でも、しっかり締めれば、クイックルワイパーより使いやすいと夫は言った。夕食は、昨夜のおでんの残り、じゃがいもとピーマンの線切炒め、漬物でした。じゃがいもとピーマンの線切炒めは、いつもはじゃがいもとピーマンしか入れないけど、使ってしまいたい豚肉があったので、それを醤油、酒、砂糖ちょっこっとで別に炒めて、最後に入れてみたら、これもなかなか美味しかった。 いつものことだけど、夜中になってお腹が空いてきた。非常食用に買っておいた中村屋のキーマカレーを具にしてカレーパンを作ろうと、急に思い立ったものの、カレーパンを作ったことがなかったので、レシピを検索していたら、「梅林かつカレーパン」なるものを偶然発見!「梅林」といえば私の大好きな銀座の老舗のとんかつ屋。店のメニューにかつカレーパンはなかったように思うけれど、カレーパンモードになっていた私は、「梅林かつカレーパン」の写真を何度も眺めて、いつの間にかポチしていました。肝心のカレーパンのレシピですが、作ってみたいカレーパンのレシピには、どれもスキムミルクを使うことになっていて、あいにくうちにはスキムミルクがないので、あっさりあきらめました。
2005/01/17
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「別冊天然生活」の大川雅子さんのページの写真に写っていた、ル・クルーゼのスチーマーが気になってしょうがない。私が持っているル・クルーゼの鍋は、オーバル型、ココットロンド(18cm)の二つ。調べてみたら、このスチーマーは、ココットロンド22cm専用ということなので、スチーマーを使うためには、ココットロンド(22cm)を買わなくてはならない。ご丁寧なことに、ちゃんとココットロンド22cm&スチーマーセットなる商品も用意されているのが心憎い。私の愛用している蒸し器は、中華なべの上に乗せて使う昔風の蒸篭で、それはそれで結婚以来のお気に入りだけど、ル・クルーゼのスチーマーで作る蒸し野菜は、とても美味しそうな気がして、久しぶりに(でもないかもしれないけど)、所有欲がムクムクと沸き起こる。今日はピッツァを焼こうと思って、ピッツァ用に作ったトマトソースを解凍してスタンバイしていたら、義母が大量の練り製品を抱えて買物から帰ってきたので、急遽、夕食はおでんに変更。以前のうちのおでんは、義母が作る味噌だれで食べるおでんだったが、私が関東風のおでんを作ってからは、義父がそれをたいそう気に入ったこともあって、以来ずっと関東風のおでんが続いている。おでんのお供は、広島「酔心」の純米酒。その時に開いている日本酒を料理に使うことにしているので、今日のおでんもこれで味付け。以前は義母が料理に使っている「松竹梅」を料理に使っていたけれど、純米酒を調理に使うようになってから、くせのない味になったと夫が言う。結構楽しみにしていた「キル・ビル」が全然面白くない映画だったので、夫は早々に読書の世界に入ってしまった。タランティーノの映画は好きなものもあるけど、これはどうも好きになれなかった。夜半に小腹が空いたので、胚芽トーストにピッツァ用のトマトソースを塗り、モッツァレラ、アンチョビ、オレガノを乗せて食べた。今日のお供は、グランタラパカ・カベルネソーヴィニヨン。
2005/01/16
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今日はYさんの四十九日。人は亡くなると、49日の間、この世とあの世を行き来しながら、自分が亡くなったことを悟るのだという。志半ばで逝ってしまったYさんが、無事に天国に落ち着けたことを願い、心から冥福を祈る。今日もまた、夫は近くに住むカメラマンの友人のスタジオに遊びに出かけていった。数年前、高校時代の同窓会で再会し、それ以来、お互いにフリーでクリエイティブな仕事をしている仲間意識もあってか、よく気が合うようで、何やらとっても楽しそう。結婚でこの土地に来た私から見ると、近くに昔からの友人が住んでいるのって、本当にうらやましい。お昼は1人でスパゲティ・ペペロンチーノを食べてから、このところ気に入って使っているガラスの漬物鉢で、きゅうり、大根、人参、セロリ、柚子を漬け込む。夕食前に夫が帰宅。「ちょっと見てくれない?」と、ジャケットを片手にキッチンにやってきた。夫が1人で服を買ってくるのは珍しい。「ね、これいくらだと思う?」と言うので、しげしげとそのジャケットをチェック。悪くない生地だと思いつつ、値段は検討がつかないので降参して尋ねると、「なっ、なんと3,000円!」と、夫が嬉しそうに言う。それも、スーツでの値段だという!夫は友人から「A山より安くて上質なスーツを売っている場所がある」という情報を得て、その店に行ったらしい。その店ではほとんどのスーツが5,000円で販売されていて、夫が気に入ったそのスーツは、小さな傷(ほとんどわからない程度)があるということで、3,000円だったらしい。「女性用のスーツもあるの?」と聞くと、「君のテイストに合いそうなものはなかった」と、あっさり言われた。」既に近くのテーラーにパンツの裾直しを依頼してきた夫。テーラーのおじさんにも、「結構良い生地だよね」と言われたらしく、たいそうにご満悦の様子だが、1500円の裾直しが、とても高く感じたとひと言‥‥。ANAのマイレージが11万マイル貯まったので、春にヨーロッパ旅行は、このマイルを使うことにした。ハンガリーの友人宅に2週間程滞在した後、ちょっぴり仕事も兼ねてイタリアに10日間程度滞在、後はウィーンの友達に会う予定。途中で合流予定の妹に電話をすると、カルトナージュの材料を探しにフランスにも行きたいし、アムステルダムの友人宅にも寄りたいと言いだした。それでも全旅程でスターアライアンス特典航空券の必要マイル6万マイルで収まりそう。今月までに航空券の予約を入れなくては‥‥。
2005/01/15
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うちの食生活はブランチ&夕食と一日二食が基本で、更に「小腹が空いた」と夫のリクエストがあった時に夜食がプラスされるという感じ。夜食のリクエストがあると、「ごはん系?パン系?」とその時の気分を確認し、それに応える。夜食はほとんど毎日リクエストがあるのだが、私はそれに工夫するのが結構好き。昨夜は散々ぜんざいを食べた後だというのに、パン系のリクエストがあり、たまたまストックにオイルサーディンがあったので、胚芽パンにマイユの粒マスタードをたっぷり塗ったオイルサーディントーストを作ってみた。作り方はいたって簡単。食パンに粒マスタードをたっぷりと塗り、オイルサーディン(このタイプだとちょうどトースト1枚分)を並べ、余熱していないトースターに入れ、じっくり熱を通して焼き上げ、仕上げにレモンをキュッと絞るだけ。これを半分ずつ食べて「小腹」は満足。一口食べてこれはワインに合いそうとグラスを取りに行く私‥‥。おかげでワインを飲みだす時間が早くなってしまった。「塩加減はちょうどいいけど、ちょっと辛味が欲しいところ」と夫がコメント。確かに‥‥、これにペペロンチーノを入れたオリーブオイルをかけたら、ちょうど良い辛味加減かもしれない。レモンも絞るだけじゃなくて、小さくスライスしたものを乗せても良さそう。うちの夫は料理は作れないものの、トッピングに関してのアドバイスはなかなか参考になるものが多い。「冷奴にわさびを混ぜたら旨いと思う」のコメントがあり、豆腐には絶対しょうがだと思っていた私だけど、試してみたら意外に美味しかった。風邪を引いて今日で5日目に突入。未だ微熱と咳が続いているけど、寝込むほどではない。‥‥というより「寝てないから治らないんだ」と言う、夫の言葉が正しいかも。そういう夫も咳だけがまだ止まない。うちで風邪が完治したのは義父だけ。さすが、若い時分に海軍で鍛えられた義父は、基本的に体のデキが違うのかもしれない。今日の夕食は、天使の海老を使ったトマトソーススパゲティと、いろいろ野菜&卵にアツアツのアンチョビソースをかけたシンプルなサラダ。こんなメニューだとやっぱりワインが欲しくなり、仕事が気になりつつも、パスタを茹でながらワインをあける。今日のお供は、リトル・ジェームスNVバケット・プレスというフレンチワイン。エチケットに書いてあるイラストがなんだか可愛い。食後、しばらくしてぜんざいを食べる。味が馴染んで昨日より美味しくなってる。そろそろ、遅れている仕事を片付けなくては‥‥。
2005/01/14
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「おはよう!」と、既に仕事を始めている夫に声をかけると、「先に口を洗ってきたら?」と夫が言う。私は寝る前にワインを飲むので、翌朝はたいてい下唇が薄黒くなってしまう。恐るべしアントシアニン!鏡を見ると案の定、あまり人に見られたくない唇が写っている。「君を惚れ直させて見せる」と言った夫の決意が吹っ飛んでしまうと困るので、慌てて唇を洗う。午後、スーパーへ買出しに行く。急にミートソースが食べたくなって、牛挽肉を探すが、ニュージーランド産ばかりで国産の牛挽肉が見当たらない。そういえば、前もそんなことがあったと思い出す。ついでに合挽きをチェックしてみると豚は国産だけど、牛はニュージーランド産。国産の牛挽肉ってそんなに貴重なものになってしまったの?うちの近くのS友だけのことなの?ぐるぐる考えながら帰途に着く。「ぜんざいが食いたいなあ」と夫が言うので、夕食を作りながら小豆を煮る。白砂糖は避けたかったので、フランス産のブランシュガーカソナードを使って煮てみた。夕食後、ぜんざいを食べた夫が、「これって酒飲みのぜんざいだなあ。僕はもっと甘い方がいいなだけど」とひと言。250gの小豆に対して200gの砂糖。これでも私には充分甘く感じたのだけれど‥‥。「このぜんざいはとても上品で、何杯でも食べられそうだけれど、僕は一杯食べればもう充分というぜんざいが欲しい。」と言い、更に「美味しんぼにも、何杯も食べられるぜんざいは甘党の人間を満足させられないと書いてあった」と言う。たくさんの本の中からぜんざいについて語られている話を探し出すのは大変なので、ネットで調べてみたら、「美味しんぼ検索サイト」なるものを発見。そこで調べてみると、42巻第3話に「恋とお汁粉」というテーマを見つけ、夫に42巻を持ってきてもらって読む。‥‥すると確かにそこには「ぜんざい(汁粉)一杯で満足させる力」について、山岡さんが切々と語っていた。ぜんざいについてそこまで語る山岡さんも山岡さんだが、とうの昔に読んだ「美味しんぼ」の内容を覚えている夫も夫だ。急いでキッチンに行き、更にカソナードを加えてしばらく煮込み、夫の元へ届ける。「今度はいかがでしょうか?」。気分はまるで、スラッカンの女官長に試食を願い出るチャングムである。夫は一口食べて「うん、美味しい。これなら合格じゃ」と、女官長のトーンで応えてくれた。料理は食べてくれる人のために作るものだと思いつつ、自然と自分が食べたい献立や味付けになってしまうんだなあと、いろいろな意味で発見があった有意義な一日。夜中に、コートのポケットに携帯を入れたままだったことに気付いて取りに言った。不在着信履歴一件。こんな時、ワンギリサーチが役に立つ。着信履歴に残った番号を入力すると、その類の番号かを検索できる仕組み。ちなみに着信履歴の番号は135件の被害があったことが検索結果に表示されていた。うっかりかけずにいてよかった。
2005/01/13
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気がつけば家中が皆んな風邪を引いていた。珍しく義父が風邪で寝込み、義母も病院に診察に行ったと思ったら、余計ひどくなって帰ってきて、マスクで顔が隠れていた。今日は食事は別々‥‥ということになり、私と夫は、湯豆腐、納豆、しば漬け、じゃこおろし‥‥という地味な献立。「こんなに喉をやられても高熱が出ないなんて、私って結構たくましくなったのかな?」と夫に自慢気に言ったら、「今年の風邪の特徴じゃない?油断しないように‥‥」と釘を刺された。客観的な夫の意見は大抵当たっている。夜になって風邪の具合が少しばかり良くなってきたので、お風呂上りにワインを飲みだす。今日のお供はチリワインのコノスル・ピノノワール・ヴァラエタル。ベリー系の軽快な香りだけれど、飲むと結構厚味がある。ゴムで封されているチープなワインだけれど、コストパフォーマンスは良いワイン。久しぶりにハンガリーの友人O嬢からメールが届く。書きたいことがたくさんあるのに英文法が苦手な私は、翻訳ソフトでスペルミスをチェックしながら、長い長いメールを返信。ANAのマイレージが11万マイル貯まったので、春に再びヨーロッパに行くことを伝える。今回はブダペストの滞在が長くなりそう‥‥。「君は海外のあちこちに友達がいていいなあ」と夫が言うので、「夫はどの国に友達がいるのが理想的?」と聞くと、夫はロシアにほど近い小さな国の名前をあげた。どうやら、その国は絶世の美女がたくさんいる国らしい。きっと1人でその国に旅に出たいと言い出すだろう夫の先手を打って、「行きたいんだったら、一緒に行ってあげるね。」と言うと「どうして?」と聞くので、「夫が1人だと美女に怪しまれるかもしれないけど、妻と一緒だったら、きっと安心してお友達になってもらえるかもしれないよ」と言っておいた。「そうだな、そうかもしれないな」と素直に納得する夫。妻が1人で旅に出ることは過去にも未来にもたくさんあるが、夫が1人で旅に出ることは、まず‥‥ないだろうと思う。WOWOWで放映していたロバート・キャパのドキュメンタリー映画を夫が見ていたので、ちらりちらりと横目で見る。「やっぱりライカだよなあ‥‥」と夫がつぶやく。うちの夫はPCを使って仕事をしているくせに、実はアナログ嗜好なので、カメラももちろんアナログの人。でもカメラはライカではなくニコンである。ロバート・キャパって、ずっとアメリカ人だと思っていたけれど、実はハンガリー人だった。自分を売り込むためにロバート・キャパと名乗って、その人物像を作り上げていったのだ。たとえそれが戦場だったとしても、異国の人々の暮らしだったにしても、彼の視点はとても温かい。ロバート・キャパという人物の成功は、やはりその人柄の上だからこそ成り立ったものなんだなあと思った。
2005/01/12
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相変わらずの体調が続く。体調を崩した時に私が必ず作っておくのは、チキンと野菜の煮込みスープ。ガーリックと骨付きチキンをオリーブオイルで炒め、ローリエを加えて柔らかくなるまで煮込み、更にキャベツ、人参、セロリ、ポテト、レンズ豆、コンソメを加えて煮込むだけ。うちではこれを「ベルサイユの貧民スープ」と呼んでいる。私は、何となく寝込みそうな予感を感じると、ル・クルーゼの鍋いっぱいにこのスープを作っておくのだが、最近は、夫がこの作り方をマスターしてくれたので、寝込んだ時には素直にお願いすることにしている。夫が作ると、更にトマトが入り、仕上げにバターを落としたものになる。「どうやっても君が作る味にはならない。」としょげる夫だが、病気の時に家族が作ってくれたものを味わえるだけでも幸せだと思う。夜、妹から電話。4cmの卵巣脳腫がピクノジェノールを飲み続けたら、いつの間にか消えてなくなったとのこと。私も別のサプリメントを飲み続けているものの、未だに効果はない。体質的な問題なのかサプリメントの違いなのかはわからない。
2005/01/11
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案の定‥‥というか、風邪で寝込んだ夫に「うつるといけないから、あっち行け!」と散々言われておきながら、命令を守りきれなかった私。今度は私が寝込む番になった。体の節々が痛くのどが痛いが熱はない。でも、起き上がるとふらふらするので、一日中ベッドで過ごす。夕方、打ち合わせから帰ってきた夫は私の姿を見て、「やっぱりうつったか!」と一言。「しょうが湯は?みかんは?ビタミンCは飲んだか?」と、いきなりチャングムと化した夫に矢継ぎ早に質問をされ、まだどれも飲んでいないことを確認した夫は、急いでしょうが湯を作ってくれた。ゆっくりお風呂に浸かり、ブラウリオをコップ1杯飲んで、早めに休む。
2005/01/10
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昨日から熱を出していた夫。朝目覚めて具合を伺うと、「もう治ったみたい」と、表情も明るい。そして、「ありがとうね」と言うので、「えっ、何が?」と聞くと、「いろいろ看病してくれてさ‥‥。」と言う。いつもはじゃんけんで決める「飲み物を用意する係」を私が率先してやっただけのことで、その他特別だと思えることは何もしていないのに‥‥。うちの夫の良いところをあげるとすると、「ありがとう」という言葉が自然に出るところかもしれない。食事の後にも「ごちそうさま、ありがとう。」と言ってくれるし、お風呂の後「うちの夫は歳をとってきて、身も心もパッサパサなんだよねー♪」とでたらめな歌を口ずさみながら、背中にオロナイン軟膏を塗った後も、必ず「ありがとう」と言ってくれる。私も一日に何回か言う言葉だけれど、よく考えてみると、夫から「ありがとう」と言われることの方がずっと多いような気がする。夕食に「とろろ汁」を作った。義父は自分の大好物だということで、すり鉢で擂る作業を手伝ってくれた。自然薯も大和芋もなかったので山芋で作ったけれど、出汁をしっかりとったせいか、とても美味しかった。夕食後、突然ドドドドッと、どこからか不気味に走ってくる気配がしたと思ったら、久しぶりの地震だった。いつか来るであろう大地震のために、義母と非常用品のチェックを始める。オイルショックを経験している義母の生活用品の買い置きはまさに圧巻としか言いようがない。トイレットペーパーのストックは10パックを超えているし、離れの小屋の冷蔵庫にある味噌のストックは10パック、引き出し一杯の冷凍肉、義父母の好きなインスタントコーヒーのストック12本、その他、ケチャップ、オイル、麺類等々‥‥。おかげで何が切れても急いで買いに走るという経験がないのはありがたい。義父母の趣味の野菜作りのアイテムも充実しているので、いつ大地震が来ても、食べるものには当面困らないように思える。でもその後、阪神淡路震災被災者の番組を見ていて、冬の大地震に備えるには、電力いらずの石油ストーブが絶対必要だと思い、それだけは確保しておこうと決めた。
2005/01/09
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「ねえ、しょうが湯を作ってくれない?」と、夫に起こされたのは、もうお昼をまわった時間だった。ふと見ると、夫は赤い顔をして寝汗をかいていた。どうやらめずらしく夫が熱を出したらしい。慌ててキッチンに行き、しょうが、レモン、ハチミツたっぷりの特製ドリンクを作って夫に飲ませ、鳥雑炊を用意し、ついでにビタミンCとビタミンEも補給する。若い頃は、滅多に風邪を引くことなどなかった夫だが、ここ数年は年に1度は必ず風邪を引くようになっている。私が風邪や腰痛で寝込むのは慣れているし何とも思わないけれど、夫がたまに寝込む姿は、なんだか元気がなくて寂しい。「病気の時にはウィルスが栄養を食べてしまうから、粗食にするべきだ」という説を結構信じているのだけど、あまり実行には至らない。それどころか、私は高熱が出ると必ずお寿司が食べたくなるので、買いに走る夫は大変だが、夫は病気でも普通の食事を好むので、私は楽。夕食は夫のリクエストに応えてカレーうどんを作った。野菜をたっぷり入れなければと冷蔵庫を覗き、豚ばら肉、玉ねぎ、薄揚げ、たけのこ、大根など具沢山‥‥。風邪が吹っ飛んでいくようにと、いろいろなスパイスを入れて作ったので、「うどん屋さんのカレーうどんというより、薬膳カレースープって感じだな。」と言われた。確かにおっしゃる通りで‥‥。夜更けになって、だいぶ楽になったという夫。「ブラウリオでもクッと飲んで熟睡したら?」と言うと、「そうだな‥‥」と答えたかと思ったら、次の瞬間、もういびきをかいて寝ていた。
2005/01/08
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友人A子さんの夫の葬儀に出席するために、昔の仕事仲間だったH美ちゃんと共に京都へ向かう。10年以上会っていなかったH美ちゃんは、中学生になる二人の娘の母親となり、昔、職場で振りまいていた愛らしい優しい雰囲気は、当時の雰囲気のままだった。お互いの近況を話しているうちに、あっという間に京都に到着。少し早目に到着できたので、告別式の前にA子さんと話す時間が持てた。元々しっかりしている彼女だったけれど、保育園と小学校に通う3人の子どもの前で気丈に振舞う姿に心を打たれた。友人の弔辞では、無骨で優しい性格だったという故人のエピソードが語られ、バブル崩壊後、作品が売れなくなってからは、彼女のパート収入で暮らしを支えてきたことなど、厳しかった彼らの現実を知った。そんな生活の中で、神戸淡路大震災の時には、被災した友人達に、段ボール箱一杯の自作の陶器を送っていたという。そんな温かい人柄の夫との暮らしは、A子さんにとって、きっと幸せだったのだと思う。葬儀は1時間ほどで終了し、H美ちゃんと会場を後に駅へ向かう。念のためと、知人のプランナーM氏が手がけたという店のDMを持参していた私は、その駅と嵯峨野がそう離れていないのがわかり、ランチの予約を入れた。阪急嵐山駅からタクシーで10分足らずのその店は、住宅地の中にあり、すぐ裏手には竹林の密生した山が迫る、隠れ家的な店だった。でも、ナンだか妙‥‥。DMには昨年の夏に開店したと書いてあるのに、その店はどう見ても老舗の佇まい。手入れのゆき届いた庭が眺められる広い座敷に通され、お品書きを見つつ、手元のDMに印刷された写真のモダンな雰囲気と、実際の店のイメージにギャップがあるのを感じた私は、店のスタッフにDMを見せながら尋ねた。すると、DMの店は敷地内にあるデセール専門店で、庭から訪れることができるという。何故か京料理&フレンチの店だと、勝手に勘違いしていた私だが、実際には京料理&デセールとDMにもちゃんと書いてあり、母屋で京料理を堪能した後、場所を移してデセールを‥‥ということだったみたい。久しぶりに会ったM美ちゃんに、相変わらずのおちょこちょいぶりを披露する羽目になってしまい、ちょっと照れ笑い。ともかく事情がわかり、違う店に入ったのではないことに安心し、湯葉御膳を注文。奇をてらわない素朴な京料理で、しゃぶしゃぶで頂いた湯葉が絶品だった。全部で11品、これで4,000円というのは良心的だと思う。食後、店が用意してくれた草履をお借りして、同じ敷地にあるデセールの店に行く。お腹の具合を考えると、4品盛り合わせのセットは食べられそうになかったので、2種類を盛り合わせてもらった。渋皮の栗を使ったというモンブランが絶品だった。M氏が手がけたインテリアデザインも素敵。限られた空間を広く見せる手法も自然に仕上がっていた。時間の流れが止まったような、静かなお昼のひと時を過ごしていたが、気がつけばもう3時過ぎ。子どもを新体操のトレーニングクラブに送るという大事な用事を思い出したH美ちゃんと、ばたばたと京都駅に向かう。いつもはめったにお土産を買わない私だが、新幹線の待ち時間があったので、土産物店を物色。さば寿司、生八橋‥‥どれを見ても、今日同じ京都に別のツアーに参加している義母とバッティングしそうだと考え、結局、赤唐辛子を使わないで作るという祇園七味と、しば漬けを購入。帰宅してしばらくして、義母が予想通り、さば寿司の包みを2つも抱えて帰ってきたので、昨夜仕込んでおいたカレーは明日に回すことにして、家族でさば寿司を堪能した。
2005/01/07
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久しぶりにスーパーに買物に行った。食品売り場を歩いていたら、美味しそうな銀杏を見つけた。そして、その横にはゆり根が!‥‥ということで、まんまとスーパーのもくろみにハマり、今日の夕食はすんなり茶碗蒸しに決まり。銀杏の殻を割るのに、ヘンケルのキッチンハサミについているギザギザが、とても役に立ってくれた。茶碗蒸しの具は、この銀杏と、ゆり根、海老、鶏肉、かまぼこ、小さな梅型で抜いたにんじん、三つ葉。極々普通の茶碗蒸しでした。義母が煮たかぼちゃの煮物があったので、もう一品‥‥と思い、ちくわ麩と竹輪を輪切りに切って煮てみた。初めての組み合わせだったけれど、仕上がりのディティールが可愛くて、家族にも好評。私の暮らしている地域では、生麩といえば、ギザギザが入った角麩が一般的。でも、東京で生まれ育った私にとっては、生麩といえばちくわ麩なのだ。最近、近くのスーパーで紀文のちくわ麩がドフォルトになってくれたのが密かに嬉しい。でも、上質の材料で作った茶碗蒸しなのに、最後の「蒸す」工程で、少しだけ失敗してしまった。NHK-BSの「チャングムの誓い」を欠かさず観ている夫と私。思わず夫に「こんなことでは、スラッカンの女官長になれないぞっ!」と笑われた。明日は友達の夫の告別式で京都へ行く予定。偶然、義母も伏見稲荷のお参りで、日帰りで京都に行くので、帰宅が遅くなった時のためにと、夕食を作りながら明日のカレーも一緒に作っておいた。義父にそのことを伝えると、「ふうん‥‥」とだけ言った。こっそり買い置きしているカップ麺の「どん兵衛」を、誰もいない日に食べるのを楽しみにしている義父の、小さな楽しみを奪ってしまったような気がして、なんだか複雑な思い。
2005/01/06
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夫が高校時代の友人M氏に会いに行った。帰宅後、夕食を食べながら、「楽しかった?Mさんは元気だった?」と聞くと、夫はいつになく深く考え込んだ後、「今年は頑張って仕事をする。君が惚れ直すような男になりたい」と、いきなり宣言したので驚いた。夫と私は同じ部屋で机を並べていながら、それぞれ自分の事務所を立ち上げて仕事をしている。ここ数年、インカムは完全に別々で、私は夫の年収を知らない。それでも、夫の経済が低迷していることは、一緒に暮らしていればすぐにわかる。夫はどちらかといえばおっとりしたタイプで、大それた野望を秘めるようなタイプではない。収入が減ってきても、営業が苦手だと言って自分からは動かない夫。こんな時、世の妻たちはどうするのだろうか‥‥。私は夫の尻を叩いて働くことを促さなかった代わりに、いつの頃からか経済的に頼ることも期待もしなくなって、自分の仕事に熱中するようになっていた。義父が管理している借家と駐車場の収入は、いつかは自動的に1人息子の夫のものになる。今は親父のものだから‥‥と、夫はまったく興味がなさそうだが、無意識にでもそういうものをあてにしているから、夫は全力で働くことをしないのだと、そのことを寂しく思いながらも、そう思って私は自分を納得させるしかなかった。当然のことながら、夫は夫でいろいろ考えていたらしい。「M氏に元気をもらってきた」と話す夫。「僕はすぐに投げ出してしまうから、そんな時は尻を叩いて欲しい」と言う夫。夫を傷つけまいと叱咤激励することを避け、なるべくその話題に触れないように、明るく振舞って暮らしてきたつもりだった私。でも、夫は私の心のもやもやをちゃんと感じ取っていたのだ。そして、夫は本当はもっといろいろ言ってもらいたかったのかもしれないなと、私もかなり反省した。ここのところ何かにつけて、「かっこいい男になりたい」と言っていた夫だが、その真意が、「君が惚れ直すような男になりたい」という思いだったということは、まったく気付きもしなかった。ごめん!てっきり好きなお姉ちゃんでもできたのかと思ってました。
2005/01/05
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昔、家具メーカーに勤務していた時の友人A子さんのご主人が亡くなったと、共通の友人F君から電話があった。A子さんのご主人は陶芸家で、一家は京都で暮らしている。年末からA子さんの実家に滞在していたらしいが、外出先で急性心不全で亡くなったとのこと。正月休みでなかなか連絡が取れないというので、昔の仕事仲間に電話で知らせる。昨年からそんな話ばかりで、つくづく自分がそんな年齢になっていることを痛感。連絡をくれたF君ともそんな話をしていた。「お互い、健康には気をつけようね‥‥」と電話を切った後、最近、友達と会うと、そんな話ばかりしているなあと思う。昔、義父母との同居が始まる前、毎年のように自宅で行っていたクリスマス会に必ず参加してくれていたA子さん。今では年賀状だけの付き合いになってしまっているけれど、ふとその頃のことを思い出す。何不自由のない家に育った彼女が、良縁といわれる縁談を断り、自分で選んだその道は、必ずしも平穏ではなかったように思う。夫にそのことを伝え、「どっちかが必ず先に亡くなってしまうのよね」と言うと、「僕は親父の子で頑丈だからなあ。君を見送ることになりそうな気がするよ」と、ぽつりと言った。祖母が生きていた頃、「私は絶対に夫より先に死んで、夫に看取られて死にたい」と言ったら、「何を言っているの。夫をきちんと見送ってあげるのが妻の務め」と諭された。一人取り残される自分の姿を想像して、既に涙ぐんでいる夫を見ていると、やっぱりそれを目標にしないといけないのかなあと思う。でも辛いなあ‥‥。タイに移住した友人Mさん。インドネシア沖地震の影響で被害に遭っていないか心配で、年末にメールを出したのだが、今日になってやっと「元気だよー!」とメールが届いた。年末年始は日本で過ごしていたとのこと。無事でよかった。
2005/01/04
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妹から電話。彼とそのお母様と一緒に、紀尾井町にあるホテルで会食したとのこと。彼が夫になる日が近いのか遠いのか、私にはわからないが、たった一人の妹だから、幸せになって欲しいと思う。幸せのカタチは人それぞれ違うかもしれないけれど、妹が幸せな結婚を願っている以上、やっぱりそれが妹の幸せのカタチなのだ。友人I子の年賀状に小さく、K氏が亡くなったことが記されていた。K氏が社長を務める会社は、I子の長年の取引先で、私も数年前にI子を通じて仕事を紹介してもらったことがあった。最近、連絡がないので、どうしたのかなと気になっていた矢先のことだった。そういえば、私が最初に会った時も、顔色がさえず、胃腸の調子が悪いと言っていた。知っている人が亡くなるのは辛い。K氏の冥福を心から祈る。深夜、ワインとブラウリオを用意して、PCの前に座ると、夫が目ざとくブラウリオを見つけ、飲みたそうな顔をするので、少しだけ飲ませてあげた。うちの夫はお酒を飲まない人だけど、不思議なことに、このブラウリオと、シングルモルトだけは気に入っているようで、私が飲んでいると必ず少し飲みたいと言う。最近、すっかり韓流ドラマにハマっている夫、WOWOWで3時から放映する「秋の童話」が観たいと言っているが、きっとこのまま寝てしまいそうな気配‥‥。
2005/01/03
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今日の夕食はすき焼き。年末、義母がとびきりの和牛を用意し、元旦か2日の夕食にすき焼きをするというのが、うちの毎年の慣わし。最近、あまりお肉を食べたいと思わなくなってきている夫と私だけれど、あまりの美味しいお肉に感動し、二人で思わず義母に深謝する。最近、自分でも忘れっぽくなってきていると言っている義母だけれど、80歳を過ぎてなお、まったく老いを感じさせない活発な日々を過ごしている。お茶とお花の稽古、カラオケ教室、仏教の勉強会、みのもんたの番組で長生きの秘訣を学び、先祖のお参りを欠かさない信心深い義母。義母は自他共に認める料理ベタであるが、何故かいろいろな調味料を買うのが好き。先日、一緒に買物に行った時のこと、急に「何とかっていう酢が欲しい」と言い出し、名前を忘れたというので、いろいろ特徴を聞き出してみると、義母が欲しかったのは「バルサミコ酢」だった。バルサミコ酢だったら、私が持っているのを使えばいいと勧めたが、それでも自分で買って使ってみたかったらしい。帰宅後、オリーブオイルとバルサミコ酢で和えたサラダと、バルサミコ酢を煮詰めて作るステーキソースの作り方を伝授。義母が「ちょっと試してみた‥‥」という料理は、大抵義父と夫のブーイングを呼ぶことになるのだが、それでも、あの年齢になっても、常に新しいメニューにトライする気持ちってすごいことだと思う。そんな義母だが、最近私は彼女に小さな異変が起こっていることに気付いている。料理に使ったレードル類が洗わずに定位置に戻されていたり、使ったフライパンを汚れたまま棚に戻されていたりするのだ。元々面倒くさがり屋の義母なので、最初は気にも留めず、気付くたびにこっそり洗っていたのだが、このところ、そういうことが多くなってきたのだ。夫にそのことを話すと、「もしかして、ボケてきたのかな」と言うので、私は慌てて、「まだそんな段階ではないと思う」と打ち消す。でも、義母の小さな変化に気付いてから、私はなるべく義母を誘って買物に出かけたり、一緒に台所に立つ時間を増やすように意識している。義母のことが心配ということももちろんあるが、一緒に暮らしている家族の変化に気付けないような自分になりたくないと気持ちも強い。もし早期の発見で良い治療が望めるとしたら、そのサインを見逃したくない。もしかしたら、こんな風に思うのも、昨年亡くなったYさんの家族のあり方が、反面教師になっているのかもしれないとも思う。
2005/01/02
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大晦日に届いたばかりの「天使の海老」を、早速お雑煮に使ってみた。フランス政府のプロジェクトの元、ニューカレドニアで、酸化防止剤や抗生剤など一切の添加物を使わずに自然食のみで育てられたという海老。過去の共同購入であまりにも評判が良さそうだったので、試しに30匹買ってみたのですが、これがとっても美味しかった♪よっぽど美味しい魚介類でないと満足しないうちの夫も、「これはうまい!」と大絶賛。あまりの家人の評判の良さに気を良くして、夕食は丸ごとフライにしてみたけれど、ソースをかけてしまうともったいないので、「岩塩とレモンだけで食べたい!」という感じでした。頭と尾もパリパリ食べられて、これも美味しい。お刺身でもいいし、グリルも良さそう‥‥。残りの20匹をどう調理しようか思案中。私が買ったのは共同購入だったけれど、こちらでも同じものが購入できるようなので、興味のある方は、是非ポチっとしてみてください。昔、隣の家に住んでいたJ君が、突然千葉から沖縄に移住したと、メールの賀状で知らせてきたので、驚いて電話をかけてみた。沖縄への移住は以前から考えていて、勤めながら整体の免許を取得して、今は失業保険で暮らしているそうだが、のんびりしてから仕事を探すと言っていた。3人目の子どもが生まれたばかりだと嬉しそうに話すJ君。メールに添付された写真には、沖縄の美しい海で遊ぶ子ども達の笑顔が溢れていた。いろいろな人生があるんだなと思う。夫が「俺ってまだかっこいいと思う?」と突然聞いてきた。もう20年以上も一緒に暮らしていると、顔がどうだのということは意識しなくなってくる。そう言われて改めて夫を見ると、そう不細工というわけでもないし、ウィンドサーフィンをやっていた頃より、胸の厚さは劣っているけれど、歳の割にはお腹も出ていない。でも、お休みで前髪を立てていない夫は少し間が抜けているように思えて、「ディップで前髪を上げたら、もうちょっとかっこいいと思うけどね」と答えた。よくよく話を聞いてみると、夫は「色香の漂うおじいさん」というのを目指しているらしい。「具体的な目標は?」と問うと、「ショーン・コネリーみたいな‥‥」と、ちょっと自信なさ気に答える。「ショーン・コネリーみたいになるには、いつも女性に囲まれていて、ドキドキするような恋をしていないとダメなんじゃないかな」と言うと、ますます自信を無くした様子。「夫の場合は、取引先の女の子や、サティのレジ打ちの女の子に、可愛いねっ!とか何とか言って、妻に肘鉄を食らう‥‥というシチュエーションが一番合いそうな気がする」と言っておいた。
2005/01/01
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