2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全16件 (16件中 1-16件目)
1
日曜日の晩、突然マコトがうちに来た。 時間も遅かったし、全般的にテンションが低かったから「そんなに忙しいん?」と聞いたら「うん。最近ずっと忙しいな」と云われた。 忙しいのなら、来なきゃいいのに。 というと、どうせ冷たいだのこれだから理系人間はしかもバケ(化学系)は(←イヤミ。昔云われたから。云うてもマコトも理系なのだけど)だのと云われるので黙っていたけど。 忙しいのなら、うちになんて来てセックスせずに自分の家に帰って大人しく寝ておくれと思うのね。別にあたしが「疲れていてもウチに来てくれ」と懇願している訳でもないし。あたしの身体ではなくマコトの身体なのだから。 それでも結局マコトはあたしを抱き締め、服を脱がし、首筋に唇を当てはじめた。声が漏れる。そこからまた始まった。 マコトとセックスしている時の極初期に、いつも思う。 普通に、性欲の解放とか放熱とかの意味でのセックスするだけなら、人間として好きな相手である限り誰でも大体同じなのにね(当然「あたしは」ですが)。マコトに対してセフレとして以外の余剰の感情をあたしが持つから、しかもそれがかなり捻れたものだからセックスの後におセンチな俺様になってしまう。捻れた感情が存在するが故に他の男とならサラリと出来た事がマコトとはどうしても出来ない。 おセンチな俺様という状態は本当は好きではない。というか大嫌いだ。嗚呼悲劇的なあたくしと自分を自分で抱き締める事は酷く不様で且つ反吐が出るのでしたくない。結局自業自得なので早くマコトと終わってしまえばいい。それが出来ないのは自分の駄目さ加減の賜な訳で。不様なナリを(日記以外の場所では)他人に晒す事は殆ど無いのだけど、兎に角独りでおセンチになった瞬間自分を不様だと思う。その循環を止めたければマコトと終われば良いだけ。でもそれが中中できない。莫迦だ。 だけど。 この台風が来ている最中に洗濯しなければならないシーツ類や。 痴態を繰り広げて大声を出してしまった後で、キッチンの小窓が開いていた事を知った時の屈辱や(隣りの人本当に御免なさい)。 スカートを選ばなければならい程度には派手に付いたふくらはぎや太腿の噛み痕や。 翌日に到来する顎や脚の筋肉痛を目の当たりにすると、奴に対する捻れた感情故に暫くはどうしてもおセンチになってしまうのな。厭。 いつか、また奴と其の辺りについて語り合う日が来るのだろうか。来ないだろうな(乾いた嗤い)。
2002.09.29
コメント(0)
姉が無事退院致しました。 といってもまだ組織検査の結果を待たなければならないのですが、本人はかなり元気です。「もし姉ちゃんのヤツが珍しくてアレ(アレって何と訊かないで)だったりすると、培養されて継代されて、姉ちゃんが死んでも細胞は世界中で生き残るかもしれないにょ」等と悪態を吐いたら気色悪いから組織提供を辞めようかと云い始めました。気色悪いけど良くある話さ。そして医学は発展していくのだ(謎)。 一週間振りに両親と再会したこたろうは嬉しさの余り大泣きするのではないかと云う大方の予想を裏切って、再会した瞬間両親にではなく祖父母に抱き着いた(というかちょっと他人行儀な感じね)という有り得ない反応を示したらしい。2年も一緒に居たのにたった一週間でコレかよ! と姉上涙に暮れたらしい。ちびっこの脳味噌ってそんなものなのかしらね。 あたし自身はというと、土曜日は実験が合ったので取り敢えず学校には行ったのですが、どうにも頭が痛くて大人しく早めに切り上げて帰宅しました。おかしいわ等と思いながら熱を測ったら低温動物のあたしには有り得ない程熱が上がっていました。可笑しなもので、自分の体温の実測値を目の当たりにすると余計ダメージが大きくなるようで、こりゃあたし駄目だと早々に昼寝モードになりました。 彼氏さんからの電話で目が醒めたのですが、久々に喧嘩しました。というか。 本人達は真剣なのですが、第三者に話すとそれはノロケだそうで。 要はプロ野球球団の好みが異なるので、両チームが対戦したりすると必ずどちらかが不機嫌になるし、負けている方は試合を最後まで見たくないのだけど、勝っている方としてはその日のスポーツニュースを総浚いしたい程度には見たいのね。そこが合わないと。ついでにどちらかが優勝したら激面白くなかったりする訳で。それで「こんなんじゃ一緒に暮らせん。お前が阪神に鞍替えすればええ話やろが」「できるか阿呆。あんたが乗り換えろ」みたいな。ハイ、お莫迦です。でも本人達は真剣なのね。深くて暗い溝なのね。 結局その日の晩散々迷った挙げ句マコトに自宅生終了の旨を伝えるメェルを出しました。そんなの報告する義理も糞も無いわ、でも前にドイツに出張していた時、帰国日を伝えなかったら物凄い勢いで怒られたしなで迷っていたのね。んで、8割方連絡する義理は無いもんね~的な方向に走って居た癖に、突如としてメェルを送ってしまいました。この行動は自分でも謎です。 奴は何をやっているのか、この日も夜中まで仕事をしていてへろへろだそうで、また連絡するね♪ と云ってきました。はいお疲れさん。 本当に良く解らないな。
2002.09.28
コメント(0)
今日、廊下を歩いていた時すれ違った名前も所属も知らない人から、昔マコトが使っていた香水と同じ匂いがして、小さく胸が痛んだ。今だってマコトと逢っているので別に心が痛む理由が無いような気がしたけど、学部生の頃のあたし達と今のあたし達は異質な物になってしまっているようなので、多分その頃の自分が懐かしくて痛かったのだろう。兎に角心が痛かった。学部校舎というシチュエーションも拙いのかもしれない。 奴の今の匂いはそれはそれで覚えているのだけど、いつか全く異なる場所で唐突にその匂いに出会ったら、やっぱり胸が痛むのだろうか。 匂いは記憶とすぐ連結する。それは嗅覚神経と海馬が隣接しているからだと昔誰かから聞いた。解剖学は正直余り学んで居ないので自信は無いけど。でもここらで大脳辺縁系だの大脳古皮質だのというハナシをしても色気が無いから構わないや。兎に角匂いは直ぐに記憶に結びつく。譬えば金木犀やら山梔子やら沈丁花の匂いが漂うとあたしは幼い頃を思い出す。実家の近所にこれらの木を持つ家があったり、我が家の庭に咲いていたりするから。 いつか全く関係ない場所で、大腸菌を培養した後の培地の匂いだの動物小屋の匂いだの、ピリジンやSMe体の某化合物の匂いに出会ったら(ちなみにこれらは総て激悪臭。特にSMe体のがね。腐った漬け物みたいな強烈な匂いなの。漬け物を腐らせた事はないけど)、大学時代を懐かしく思い出すのだろうか。・・・懐かしいだろうな、多分。 実験系の「懐かしさ」は大丈夫だけど、マコトに繋がる懐かしさと何年か後に出会ったら、その頃にはあたしは大丈夫になっているのだろうか。なっていないど駄目なんだろうけどね。 あああ己の手で己を沈めてしまった。
2002.09.27
コメント(0)
あっという間に木曜日になってしまいました。危険。 見事に風邪を引きました。前日まで元気だったのですが、ある朝目覚めたら心地よく扁桃腺が腫れていたのね。あたしの扁桃腺はでかいので(或る病院に行ったら「僕が見た中でベスト3に入る位でかいね君!」と医者に爆笑された程度にはでかいらしい)暫くは食べるのにも苦労していました。今ではその腫れは収まったらしいですが、その代わり咳嚔鼻水鼻詰まりに苦しんでいます。 親がくれた某処方薬を飲んでいるのですが、こいつがまた凄い。飲むと必ず眠くなるのです。実は眠剤なのではないかと思える程度には凄い。どうせ非ピリン系の抗ヒスタミン剤なんだろうけど、動いている時は大丈夫でも、ちょっとでも気を抜くとオチる。オチずに頑張ろうとすると怠くて亀並の速度でしか動かなくなる(含む頭)。出来れば飲みたくないのですが飲まなければそれはそれで色々辛い。今日のお昼も悩んだのですが頭がどうしようもなく痛くて、でも今日はロキソニンもソレトンも手許に無いので飲んでしまいました。睡魔の襲来が怖い。 薬と云えば、あたしは麻酔やら何やらが酷く効く難い体質になっているのね。そりゃ小さい頃から比較的薬をよく飲んでいた人だし、有機溶媒が常備されている今の生活環境も酷いからね。有機合成の部屋の人は麻酔が効きにくいらしいわね。バファリンも最近では2錠じゃ効かないし。後輩が最近親不知を抜いたのですが、麻酔は効かないし貰った鎮痛剤も効きが悪くてキレてました。曰く何もしたくない程度には痛くて仕方が無いのに実験せなならん自分が憎らしいらしいのね。最近、あたしの下の歯茎に親不知らしき姿が垣間見えてます。歯茎痛いし。となると歯医者に行かなければならないのかしら。歯医者、すっっっごい嫌いなのね。嫌いすぎてここ12年位通ってないもん(虫歯はあるのかもしれないけど痛くもなかったから通わなかったのね)。 別に親不知って抜かなくても良いのよな?なら歯医者は避けておこう。そう思うのだけど、かれこれ12年も歯医者に通っていないのだから、当然あたしのカルテは廃棄されているので万一あたしが白骨死体で見つかっても(できれば白骨死体にはなりたくないし、なる予定もないのですが)歯形鑑定に回して貰えやんのんな、と思うとここら辺で一度通ってカルテをどこかで作っておこうかな等とどうしようも無い事を思う今日この頃で御座居ます。
2002.09.26
コメント(0)
今日は9月の二回目の三連休な訳ですが、学校に来ちゃっています。 先週は忙しかったのね。プライベェトが。 うちの姉ちゃんが入院致しまして。命に(多分)別状は無いのでその辺は安心していますが、何しろ入院ですから、彼女の子供のこたろう(二歳)はうちの実家の方で預かっていまして。旦那は仕事があるしね。しかしうちのおかんもまたトシな訳なので、有り余るチビッコパワーの前に敗北寸前なので、あたしが急遽自宅生になって、実家から一時間ちょいかけて通学しているのね。 でも、あたしが夜遅く帰って朝いちで学校に行ってもあまり意味が無いので、このD論も差し迫った今日この頃、実験のペースを落としてきています。自分が不安ですマジで。 こたろうはかわいいのよ。実家好きだし。でもねえ。実験は進まないし黒山羊さんから相変わらずお返事が来ないし。 彼氏さんとは仲良しです。えぇ普通に。でもここ最近、より「結婚後」に関する話題が多くて嬉しいのやら何やらで複雑です。具体的なハナシになると、ねえ。ちょっとねえ。 マコトとも連絡を取っています。忘れていてくれていないのね。奴は「早く自宅生を終了しろ」と命令してきました。が、貴方に指図される覚えも筋合いも無いので構いませんよ、みたいな。そういえば、前にタカユキさんと終わった事をハナシのついでに奴に云ったのだけど、あの人「別に俺は(あたしがタカユキさんと続けていても)構わないのに・・・」みたいな事を云ったのね。その時はその言葉に対して深くは考えなかったのだけど、ちょっとニュアンスがおかしく無い? その受け答え、と思えたの。ていうか。別に君の為に終わった訳では無いのよ!気の所為?でも確かに奴はそう答えたのね。奴の話しの筋道もそんな感じ(「俺の為に」終わってくれたのだろ? みたいな)だったと思うのね。構わないのに、てどういう意味よ全く日本語が不自由なのかしら。おかしいったらありゃしない。ソコに気付いてちょっと不機嫌になってみました。てな訳でもう暫く変則的な毎日が続きそうです。
2002.09.23
コメント(0)
三連休は、彼氏さんとずっと一緒でした。 あたしは前日の晩にマコトに微妙に凹まされて、独り暗澹としていたのですが、それは自分の身の不甲斐無さ故であるので彼氏さんを其れに巻き込む訳にはいきません。それで無くても彼氏さんはあたしの為に遙々関東方面から車を飛ばして来てくださるので。故に彼氏さんに逢う頃には微妙に復活させていました。 彼氏さんは「なごみたい」というあたしの希望のまま、温泉と食い倒れツアーを企画してくれました。 この三日間、ずっと、手を繋いでいました。 彼氏さんとはきっとこのまま結婚するのでしょう。そう思えたし何しろ向こうはその気らしくて。でも其れでも良いのではと小さく思いつつ。 あたしは一応夢見る未婚女性なので、最初から不倫をする積もりで結婚するのでは無く、この男で打ち止めだと決めて結婚する積もりなので。 覚悟を。 覚悟、と云うと少しニュアンスがずれているのですが。 例えば、この日久々にあたしは彼氏さんに抱かれた訳ですが、最後にセックスした時と全くと云って良い程変わらず何も感じないものでした。恐らく彼氏さんは歴代の彼氏数の多い割にはこの女は喘ぎはしないし何しろセックスに対して淡泊でしかも偶に拒否しやがる、実はこいつセックスは嫌いなのかと思っているのではないのでしょうか。実際彼氏さんの前のあたしは喘ぎもせず感じている様子も無く、抱かれるのを拒否するのですから。 でも本当のあたしは淫乱で例えばあなたと逢う前日にも男に抱かれて隣りが気になる程度には声を漏らして、更にその上そんなに苛めないで、だの意地悪しないで挿れて頂戴、だのあぁぁ矢張りマコトが一番なのよ、という今思い返しても恥ずかしい言葉を口に出来て仕舞いには自分が解らなくなる程には乱されるし乱されたい訳で。 そんな自分が、この人と結婚後、一生出ないように、思い出さず要求しない為の覚悟を。 前はセックスが無くても、その人さえ居て幸せだったら生きていけると思えました。でも今はマコトが居るので逡巡の挙げ句結局はそこまで思い切れず執着して微妙にマコトに依存していました。 でも、手を繋い居て。 普通に「ていうか、俺らって流石に9年の付き合いだから今更超ラブラブって訳でもないけど、ベストパートナーだわな」等と照れ屋で素直では無いあたし等には素面ではとても云えないような事を平気で云える彼氏さんが、莫迦だとは思いつつもあたしには太陽のようで(ちょい頼りないのですが)、とても得難いものだと思えました。 故に、覚悟を。 其れは今直ぐには実行できないけど。 覚悟を、独り入る露天風呂で小さくしてみました。 ちょっと普通の人(普通、の定義は良く解りませんが)とは違うのは自覚しているのですが。
2002.09.16
コメント(0)
金曜日。マコトと逢った。 いきなり電話があって、「今から行っていい?」と訊かれ、一瞬躊躇したけど諒承した。 翌日の朝から彼氏さんと遊びに行く人が、何やっているんだろう。 うちにやって来たマコトは結構呑んで来ているらしかった。抱きしめられた時に焼肉臭(笑)がした。酒が強くないマコトは酷く眠そうで疲れていそうだったので「えっちせんと帰ったら?」 と云ってみたけどあっさり拒否された。抱きしめられキスされる。あっと云う間に着ていたものを脱がされる。正直そういう気分では無かった筈なのにあっさり濡れた。 その後奴がシャワーを浴びに行った。爪切りを持って。 ふうん。前あたしとシてからシてないのな、なんて思う。そんな自分に反吐が出て仕方が無かった。それは安心しているのか独占欲なのか只の観察なのかは既に自分でも良く解っていないのね。仕方ないので独りテレビを見ていた。 シャワーを終えたマコトが素っ裸のまま部屋に戻る。当然の様に自分から仁王立ちしている奴のを跪いて銜えこむ自分ってどうよ、と今ならツっこめるけどその時はそれが至極当然だった。いつの間にこんな風に教育されたのだろう。 それからはもう何が何だか解らなくなった。恥ずかしい位声をあげて奴にしがみついていた。繰り返されるキスと「俺が一番でしょ?それでもってお前が一番よろしい」的な、確認を更に強要するような発言の数々。何だってセックスの最中って素面の時には口走れないような事を平気で吐けるのだろう。 でもね。 別にセフレなんだから、内面を徒に攻撃するような事は口走らないで欲しいのね。 あたしはマコトには勝てないのだから、更に勝てなくなるような言葉や行動は避けて欲しいのね。 だから、妙な独占欲を示さないで欲しいし、あたしにあなたに対する独占欲を抱かせるような事はしないで欲しいのね。あと半年位セフレをやっていくのなら、感情が絡まない関係で居て欲しいのよ。 じゃないと崩れていくんだよ、あたしが。 今は永遠に終わるのは怖くないけど、今よりもっと「終わりの日」が近付いた時、崩壊しそうな自分が居て厭だ。だから。 感情を絡ませないで欲しいのね。
2002.09.13
コメント(0)
9/10は結局翌日の朝5時に実験が終了して、後片づけだの何だのとやっていたら結局おうち到着は6時でした。本当はこのまま爆睡したい所だけどやるべき事があったので我慢。朝ご飯なのか晩ご飯なのか微妙に解らない物を食べてお風呂に入ったら、気が緩んだらしくそのままソファでオチていた。目が覚めたのが9時前ね。許可。 もよよんとしたまま学校に行って実験。でもその前にチオビタ一本。おっさんです済みません。 今日は久々に先輩らしい事をしたのね。 うちのチームはカテゴリは一緒でも、サブクラスが酷く違う。特に今年の4回生の子の研究テーマは10分の3位は指導できるけど、残りは余所の先生に聞いて頂戴な内容なので実験には殆どタッチできないのね。だけど今日はAさんをモル計算(苦笑)からデータの解釈まで結構一日構う事になったり、Bくんがやるアミノ酸シークエンスのサンプル調製の指導とか、Cくんのカラムに付き合ったりしていた。それは自分の実験の合間を縫って行われたので、結局居眠りも出来なかったし(←するつもりだったのね)、帰りも遅くなってしまいました。 尊敬する先輩が昔「きちんと翌日もきっちり仕事をしてこそ『徹夜』なんだ」と仰っていた。それならこの日はオッケーでしょう。 翌日の12日もなんか妙に忙しくて結局御飯を食べ損ねた。朝も食べていなかったので夜の9時頃にはちょっとおかしくなっていたわ。物忘れが酷くてね、自分でも面白かった。 こんな事しているから身体を壊すのだろうなあと思いつつ、こういう事もあと何回できるか(本当はしたくないのけどさ)なんて思うと感慨深いなあ。実験も佳境に差し掛かっているので、そのうち一つの答えが得られる段階に達するものと思われるのね。そうすると実験はストップして論文執筆モードになるの。そうなったらきっとあたしは大きな実験を二度としなくなってしまうのだろう。プラ抽だの継代だのはするけど、あたし的にその辺は実験に入らないから。 普通に学部で卒業する子達は専攻実験を1年で終了して大学を出ていく。あたしはそれを6年もやってきたので、「終わり」という概念がどこかに行ってしまっていたのね。ゼミ当番も実験も永遠に続くみたいな感じだった。だけどあと一回で永遠に終わりなのよねえなんて思うと、あんなにうざかったゼミ当番も愛おしいわ(きっと直前になったらやっぱりうざいのだろうけど)。あ、そういえば当番のお題を探していないわ。探そう。 いやあねえ最近ちょっとおセンチね。
2002.09.11
コメント(0)
午前2時現在、実験がまだ終わりません。自業自得なんだけど。 あまり深く考えないで、思いつきのまま実験を組んだらこうなったのね。 んなので(という訳でもないのですが)半年振り位に煙草を吸いました。あたしのは「喫煙家」という物では無く、何かでストレスを発散しないと測定系の実験は長続きしないから吸うとか、そんな程度な理由で吸うだけなので、あまり長期間は喫煙シーズンは続きません。煙草吸っていると集中できますよ、という後輩の言葉を鵜呑みにして自己暗示でもかけているのかもしれません。あ、でも飲むと吸いたくなるな。きっとこれは別口な理由ね。 とにかく、今の実験系だとサンプルをセットして、煙草一本吸い終わってから測定を開始すると調子が良いのね。でも此の調子で行くと、あと9本は吸う事になる。急にそのペースじゃあかんやろ、と思う。 突発的喫煙家な癖に、超軽い奴は駄目です。 いつもはマルボロメンソールなのですが、今回はちょっと健康に気を配って新発売のメンソールの5mgの奴。別に悪くもなく良くもなく。今、本当は医者に煙草を禁じられています。でも今日だけ(多分)だから許してセンセイ★ そういえば、あたしの周りにはあまり喫煙者はいない。同じ専攻だった同期に至っては、40人中5人位しか吸ってなかったと思う。ちなみに彼氏さんもマコトも吸わない。というか、毛嫌いしている。「苦労ザエモン。喫煙シーズン」には偶に面倒を覚えるのね。 夜明けが見えない。まだ幾つか測定しないといけない。4時までには帰りたいな。というか、それ以上遅くなると「じゃあこのまま徹夜でゴー! よ(with おかしなテンションそして壊れた微笑)」とか、おかしな思考をし始めるので、まだ「家に帰りたいにょ」と思えているうちに終わりたいのね。明日は明日で朝いちから実験組んでるし。 あたしの携帯には「アナタの今日の運勢!」みたいなのが表示されるのだけど、9/11の健康運が星5つだった。ありえねえ。今の段階で顔が土気色だった。トイレの鏡見てビクーリよ。 ていうか色気ないなあ。正直今週は色気どころではないのだけど。 実験に戻ろう。
2002.09.10
コメント(0)
だぁぁ黒山羊ィ!仕事してくれ! この給料泥棒!ヲレの論文のお返事くれぇ!・・・あああすっきりした。本当は本人にいってやりたいけど。済みません、最近色々蓄積されているので、ガス抜きしたいのね。大体あの助手ったらまだ若いのにすっかりサイエンスに対する情熱を失っているのよな。御大な世代ならともかく、まだ自分の手を動かして仕事せなあかんような年齢なのにすっかりネットと趣味に走りよった。別にあたしはこのまま意地でも逃げさせて頂くので構わないけど後に残る後輩達が心配だわ。あんたがそんなのだから、「うちって苦労ザエモン。が卒業したら潰れるんちゃう?」なんて先輩方からさえ心配されるのよ。お願い、早くお返事頂戴。・・・・喰ったのか?俺の論文(泣
2002.09.09
コメント(0)
彼氏さんとの関係。すでに姉弟のような関係なのかもしれないわ。 夜、彼氏さんから電話がありました。連休のおハナシね。 前は、あたしが関東方面に出立する予定だったのですが、どうも雲行きが妖しくなりつつあったのね、諸般の事情で(怒)。 んで、電話している中で「つうか今日も学校やったんか」「明日もかよ、お前休みないやん」と云い出しました。再認識させるような事云わなくてもええのに・・・(泣) そしたらいつの間にかに「じゃあ俺がそっち帰るわ。その方が(あたしが移動しないくて良いので)楽やろ」という事になってしまいました。済みませんねえ>彼氏さん。 あぁすっかり甘えてしまいました。どうでも良いのですが、あたしが散々悪いことをしている割には最近うちらは妙に仲がよろしいのです。といっても週に2回位しか電話しないし、メェルもあまりしないのだけど。何と云って良いのか解りませんが、一時期に比べたら落ち着いたよなあとオノレが感心してしまう位です。多分付き合いも長いのもあるのでしょう。あたしは彼氏さんに激しい恋愛感情を抱いてはいないのですが、きっとこのまま結婚するんだろうねえ、と最近特に思います。 が、偶に「ああなんか家族と接しているみたいだわ」等と思える事もあるのね。恋愛じゃなくて家族愛に近いのね。どうよ、コレ。 このまったりのままでイってしまってよいのだろうか、という疑問は相変わらず存在しているのですがね。どうなんだろう。2002/09/08 15:23:54終幕 ドタキャンでやらしいよなとは思うものの、いつかは云わなあきまへんわなと己を奮い立たせて(苦笑)、タカユキさんに電話をしてみました。んで、まぁ紆余曲折を経て終わる事になりました。 電話の内容は、・・・なんかもう思い出すのも苦しいようなものだったのですが。「久々に恋愛したと思ったのに」みたいな事を云われた時にはひっくり返りそうになりました。あたしは今まで一度もタカユキさんからそういった感情を示す言葉を頂いていなかったもので。「愛している」と大安売りに連呼され続けても厭なものですが、あたし達の場合、シチュエーションがシチュエーションなのでいまいち掴み損ねていたのね。そうか、恋愛だったのね。いや、あたしだってタカユキさんの事は好きだったんだけど、人間的に好きなのであって、恋愛では無かったね。て事に気付いたらちょっと抱かれるのにも抵抗が出てきたし。だからこれ以上は無理だと思えたんだ。あー厭な女だな。自分の都合ばかり押しつけてさ。とは思うけど、どちらかに感情が存在しなくなったら恋愛関係(片思いを覗く)は破綻しているという信条故に仕方なし(含む開き直り)。 また電話するから、メシでも食いに行こう、と云われた時にはさすがにクラリと来ましたが(だって、いきなり別れを告げた身勝手を自覚しているが故に)、恐らく彼からの電話を取る事は無いでしょう。オトモダチとして、というのはあたし的には勘弁だから。 この旨を件のツレに報告したら、やっと解決できて良かったわね、でも自分が苦労ザエモン。にタカユキさんを出会わせてしまったので申し訳ないわ的な内容のメェルを貰った。別に気を遣って頂かなくても良いのにね。選んだのはあたしなんだから。てな訳でツレに感謝。 自分で決めた癖に、小さく凹むのは何故なんだろう。2002/09/08 13:35:16厭厭ばかりで申し訳ないけど、今はタカユキさんとこれ以上続くのは厭なんです。 昨日はあまりの眠さに意識を飛ばしたりしだしたので、適当に実験を切り上げて早々に帰宅しました。んで御飯食べてお風呂に入ったら油断したのか、テレビを見ながらオチていました。格好悪。 今日は出勤なのですが、朝から雨が降っているわ思いっきりは眠れなかったわでいきなりスタートが遅れました。しかも、腹の立つ事に自転車がパンクしてしまって、最寄りの自転車屋さんに預けた後、よろよろと20分ほど歩いて学校に行きました。修理が終わるのを待っていても良かったのですが、菌体培養を少しでも早く始めないと帰りが遅くなるというショボい理由で昼に自転車を取りに行く事にしたのね。もうこの時点で一日の半分はエネルギー消耗したわ(弱)。 ちなみに今日のあたしの格好赤いピタTにブーツカット、黄色いビーサン(雨降ってるし)に斜めがけのカバン(だから雨降ってたし)というやる気が微塵も感じられないものだったのですが、皆に「やっぱ若いよな」と云われまくった。色的に信号機みたいだしさ。でも、幾ら外見を取り繕った(訳では無いけど)所で実年齢27歳のワタクシには、朝から長距離を歩いた上に実験するのは体力的にキツいものがありました。なので昼には既に8割方死亡しました。御飯食べたら異常に眠くなってしまったし。ていうか今日のメインイベントは午後なのですが、こんなので大丈夫なんでしょうか。やべえ、バッファー作らないと。 本当は今日、久々にタカユキさんと逢う事になっていたのですが(先々週はドタキャンしてしまいました。厭な奴なのでね)厭だな。彼に会いたくないというか、このまま続くのもどうよ、と思うのもあるのだけど今日はとにかく眠いのね。だから厭。明日も実験だしさ。 タカユキさんは、あたしに「もっと電話して」と云うけど、家庭のある人に電話を掛けるのは非常に苦痛をあたしは感じるし、元々電話はあまり好きではないし、別に電話で話す事もないし、と思えるので殆ど掛けません。なので、毎回なのですが予め「今度何日に逢いましょう」と約束した当日の夕方とかに電話が掛かってきたりするのね。それも物凄く厭なんだけど。というか、今は居心地は良いけど愛もミソもクソも無いと思えてしまった人とセックスするのも、わざわざ電車に乗って会いに行くのも厭。んんん今は何でも厭だな、タカユキさん絡みの事は。 終わりたいんだけど、なんか面倒だしな。面倒というのは終わりの言葉を最初に放つ行為もそうなのだけど、タカユキさんのツレがあたしのツレの不倫相手、という人間関係上の事を考えると面倒なのね。彼女はあたしがタカユキさんと終わりたい事を知っているので(あとはタイミングだけなんでしょ?いいんじゃない?と云われた)別に良いのですが、でもね。 あああああどうしよう。面倒だな畜生。自分で蒔いた種やねんけどな。糞やわ俺。2002/09/07 14:08:59
2002.09.07
コメント(0)
ここ最近、眠りが浅いんです。2,3時間毎に起きてみたりしています。今日なんかは夜中の1時に寝たのに何度か目が覚めて、朝の4時半には再び眠る事に完全に失敗していました(なので仕方なく、うちの地方で再放送している『遠山の金さん』なぞ見てしまいました。結構面白かったし)。 で、変な夢ばかり見るのな。アポトーシス系とかマイクロアレイ系とか、とにかく業界マニアック系の変な奴ばかり。 何かに追いつめられているのでしょうか。 思い当たらないな。最近は目に見えない量にしかならないシークエンスサンプルが本当に出来ているのかどうかが心配で夜も眠れなかったりしてたけど(シークエンス1サンプル辺り1200円掛かるのね。極貧ラボにはちょいキツかったのよ当時)今は自分で自由にできる研究費も有るし、腕も上がったから眠れない程ではないのね。この間壊れたシークエンサーは2日程前に復活していて、無事シークエンスも読めたし、ここ最近ずっと上手くいっていなかった事が上手く回りだしたので、少なくともオフィシャル方面ではそんなに心配事はないのだけど。 ついでにプライベートにしたって、以前と何ら変化も無ければ問題も生じていないし(何も解決されていないのだけど、問題が増えてもいないのね)。何でだろう。 でもね。 今ね。 凄い勢いで眠いです。まだ実験途中なんだけど、泥のように眠い。 今頃眠いなんて、不眠症じゃなくて、只の生活リズムの乱れかよ! みたいな。 んでも、あたし的には自分で不眠症よりは色情狂の方が近いわねなんて感心してみたりした。インソムニアとニンファマニアって、何となくオトが似てるやん、なんちゃって、くす(にっこり とにかく早く帰って、今日こそ普通に沢山寝たい。
2002.09.06
コメント(0)
で。 二日酔になりました(爆)。 あたしは人と呑む時は、人前で意識を飛ばしたりするのが厭だったり、介抱役を長年務めてきたからか、余程でないと二日酔いにはならないのですが、独り呑みの時は大概二日酔いになります。独り呑みの時は精神的なセーブが効かないし、ついでに酔うほどアルコールに対する感覚が無くなってくるし。多分、色々マコトの事とか己の反省ばかりの人生しかもここ数年に嫌気がさしていたのでしょうね。比較的遅くまでTVを見ながら何とは無しにずっと呑んでいたようです。呑んだ所で何も解決しないのですがね。 結果、水曜は二日酔いになりました。しかし朝から戻す程ではなく、かなり気持ち悪くて頭が痛い位だったので、まあマシかと。それでも午前中は仕事になりませんでした。実験は大概机に向かって行う事が多いのですが、下を向くと目が回るので(笑)。そのうちアセトアルデヒドの所為でこんな目に遭うんだ、アルデヒドなんて不安定な癖に毒性高いのが生意気だ、カルボニル基をnucleophilicに攻撃したらすぐ酢酸になるやん、早く酸化しろやアルデヒドオキシダーゼ、という一連の思想をぐるぐるしながら意味不明なキレ方をしてしまっていた。ごめんなさいねマニアックで。でも、オノレの持つ酵素の能力以上に呑んでしまった自分が悪いので反省。暫くはイタ呑みしません、と、いつも思うのにすぐ呑んでしまうのは何故だろう。反省が足りないのね、お馬鹿ちゃんだから。 午後にはほぼ回復したので鬼のように実験を仕込んだ。前進。 ちなみにこの日はお昼御飯はとてもじゃないけど食べられる状態では無かったのでC1000タ○ダで済ませていた。御陰様で夜は物凄くお腹が空いたので久々に晩ご飯をしょぼいながらに作った。前にスーパーの納豆売り場で見かけたレシピが気になっていたので、それを実行する。ぶっかけの蕎麦に納豆と大葉を載せてたもの。久々のヒットだったので又作ろう。あとは適当に野菜を切ったサラダ(予測が外れて大量)。凄い組み合わせだけど独りなので許せ。 平和な夜。
2002.09.04
コメント(0)
この間のトカゲかヤモリかその辺の生き物との遭遇について、奴らは壁なんかをよじ登る事を或る方から教えて頂きました。トカゲっていっても道端をちょろちょろっとダッシュしていく奴しか知らなかったの。凄いねぇ君、はるばるこんな所まで(しかも来た所で何も無いのに)、とちょい感心。 火曜日は普通に実験(こればっかり)。しかし夜に助手とのMS/MSとNMRの結果に関する討論に疲れ果てた後輩に誘われるまま学校で呑んだ。この助手、最近仕事していない上にいきなり変な事口走るのよねぇ。頭涌いているのではという噂(というか、ほぼ決定;毒)。 んで、ちょいご機嫌さんになったまま家に帰ってNステを見ている時、マコトから電話があった。今から逢えないかと。 奴がかなり疲れているのだけど、みたいな事を云うから、つい「じゃあ逢うのは今度にして今日は帰って寝たら?」と云ってしまった。が、結局奴が来る事になってしまった。 やっぱりただいま、と云うマコトに「仕事、そんなに忙しいん?」と訊くと「馬鹿が多いから。昨日だって夜の12時迄仕事していた」と答えられた。奴も大概お馬鹿ちゃんなのだけど、奴に云われるとは余程の事なのだろう。大体、この人の勤務先的に午前様という事は有り得ない筈なんだけど。なので可哀想になって、「うちに来ている場合違うやん」と云ったら「またそういう事云うし」と怒られた。だってまだ火曜だしさ、今週乗り切らなければならないのに大変だと思った上での発言だったのだけど、奴的には気に入らなかったらしい。その後いちゃつきながら酒なんか呑んで、世間話して、まぁいつものようにセックスした。しんどいのなら大人しくしてくれたら良いのに、奴は結局とてもサービスしてきた。当然その分こちらもお返しするのだけど、「自分が解らなくなる」状態にされてからは一方的に攻撃されていたな(笑)。 んで思ったのね。例えばタカユキさんとしている時でもここまでヨくは無い訳で、結局あたしの中の「いちばん」はマコトのままなのね。しかも、一方的にあたしは奴に「愛」というよりは「情」に近いものを抱いているから尚更「いちばん」だと思えるのね、多分。だからなのかはよく解らないけど、放出した後本当にくたばったらしく、素っ裸のままベッドに大の字になって即寝てしまったマコトの横顔を見て、ああタカユキさんと終わろう、と普通に思えた。 でもこのままではいけないのね。彼氏さんに悪いと思うのには変わりはないし、いつか、というかあたしが卒業する頃までには解決しないといけないし(今はそこにエネルギィを使う余裕は無いのね)。その時にはあたしはちゃんとマコトと終われるのかしら、と。 シャワーを浴び終わって、シャツだけ着た状態で再びぱたんと仰向けに倒れ込んで暫く動かなくなってしまった、マコトの見慣れたアレ(だけじゃないけどさ)をまじまじと見ながら愛おしいと思えてしまった自分がイタくて、奴が「行ってきます」と云い残してよろよろと部屋を出ていった後に独りで酒を飲んでしまった。本当に痛いぜ, yeah!(謎
2002.09.03
コメント(0)
うちの大学は、一応県庁所在地に存在するのですが、恐ろしい程田舎です。 思い返せば9年ほど前、初めてこの大学に来た時、最寄り駅のあまりの寂れぶりに「詐欺だ!」と思った位です。 でね。 学内もやっぱり田舎なの。一応理系の学部もあったりするし国の管轄だったりするからかもしれないけど雑木林があったり謎の丘があったりもするのね。緑地が多いのよ。ちなみに池っぽいのもあるわ。かつて死体が浮いた事があるという噂もあるのだけど。 なのでとても自然が豊かです。狸は住み着いているし、鳩はベランダで子育てしているし犬も偶にさまよっているし。虫なんか、この間クワガタを発見した位だし。あ、山羊とか羊とかも居るわね。これは研究用だけど。でも、時々「んめ゛ぇええええええ~」とキレ気味に啼いていても別に変じゃないのね。素敵←嘘。 今日ね。 実験をしていて、やっぱり7階の本拠地と5階の出張所を行ったり来たりしていたら、6階あたりの階段で。 トカゲかイモリかヤモリかよく解らないけど、そんなのに遭遇しました。 上記三種の区別はあたしにはできません。多分イモリでは無いと思うのだけど(だってぬるぬるしていないし、水辺でもないしさ>校舎)。とにかくああいう形態の奴がちょろちょろしていたのね。 つうか、ここ6階だし。 どうやってここまで到着したのだろう?階段かなエレベーターかな。 幾ら何でも、ココ6階だしなあ。階段は無えべ。そう思ったけどは虫類とか苦手なあたしは、それ以上直視できないまま彼と別れました。 ちゃんと家に帰れるといいね、なんて偽善者ぶってみたりする、やさぐれちゃんの今日の光景でした(謎。
2002.09.02
コメント(0)
これまで、あたしの日記の中には「兄ちゃん」が何度か登場している。 この「兄ちゃん」に、あたしは逢った事が無い。 兄ちゃんは、苦労ザエモン。家の長男としてうちの母の胎に宿ったけど、結局死産だった。それがあたしが生まれる4年も前の話だから、あたし的な感覚では兄ちゃんは仏壇だった。 比較的オトナになるまであたしは兄ちゃんが何故死産だったのかとか、そういった複雑な話は知らなかったし家族の話題にも上らなかった。(こうおおっぴろに云ってしまうのには抵抗やら羞恥やら、複雑な心境があるのだけど)両親還暦を目前にして子供が目も当てられない程度にはラブラブで、経済的にも金持ちでは無くてもそれなりには余裕があって、家族仲良しで大きな問題も無さそうな天真爛漫、家族が揃うと五月蠅くて近所迷惑な我が家では、兄ちゃんの死因は多分唯一の禁句領域らしい。母ちゃんがTVでやっていた「医療事故」の特集を見ながら、「お兄ちゃんも時が時なら訴えられたのだけどね……」というちょい悲しそうな呟きと、父方の祖母の法事の際に兄ちゃんの話になった時、父ちゃんが「いや、あれは俺が悪いんだ」という言葉でもってその会話を止めた内容から察すると、どうも初産だった母ちゃんに陣痛促進剤を投与したのが原因で兄ちゃんは死産という結果になったらしい。何で陣痛促進剤を投与するに至ったかとか、その辺は未だに解らない。 兄ちゃんには戒名はあっても名前は無い。だから敢えて「兄ちゃん」と呼んでいる。ていうか他に呼びようが無いし。 兄ちゃんには13回忌を迎える位まで墓が無かった。うちは分家だし兄ちゃんは死産だし。だから仏壇に金糸銀糸で飾られたご立派な紫の布で隠された骨箱がこっそり置いてあって、義務教育の頃は多分毎朝兄ちゃんに向かってナムナムしてから朝食を摂ってた。んで13回忌の頃、西本願寺か何処かに永代供養を頼んで、お骨を其処に収めた。仏壇にお骨が存在しなくなっても、大学に入学して独り暮らしを始める迄兄ちゃんにナムナムするのは習慣だった。ナムナム(=南無南無ね)と云ってもご飯さんを上げて線香と蝋燭を付けて、ちーんと鐘を鳴らして只手を合わせるだけなんだけど。何たって熱心な真宗門徒だから、それ以上の技の出ようが無い(爆)。それから暫くして姉ちゃんが嫁に行って、何かのきっかけで今の実家の近所に墓を購入した。そこは結局今は空なのだけど一応兄ちゃんが居る事になっている。あたしが昔月一位で実家に帰っていたのは家族揃っての墓参りが有るからだ。んで坊主を呼んで仏壇への月命日の供養もしているのね未だに。 うちの母ちゃんは、骨太で肉襦袢を羽織っていて一部筋肉の浮き出るようないかつい父似のあたしとは対照的に細くて小さい。その母が「多分3人も子供は育てられなかったわ」と何気なく云った言葉が引っかかっていたのだろう、幼い頃は特に兄ちゃんに対する憧憬とか妄想とかが酷かった。何にしろあたしにとって兄ちゃんは想像でしか無かったから。もし兄ちゃんが生きていたら、きっとあたしは居なかったのだろうとか(そう宣告された訳では無いけど)。もし兄ちゃんが生きていたらどんな家庭になっていたのだろうかとか、兄ちゃんは父ちゃんの会社を継ぐような人生を選ぶのだろうかとか。んであたしは兄ちゃんの代わりに父ちゃんの会社(ちょっと女の子には敷居の高そうな会社なんだけど)を継ごうかと一瞬考えたり(そしてあっさり諦めたけど)。結局、父ちゃんの会社は会社の若い衆のイキもデキも良い人に継いで貰うという非常に穏便な形で収まっているのでその面はオッケーだけど、娘に「○○太郎」という呼びかけをしたり、犬(♀)にまで「ぽち太郎」と呼びかけているのを目の当たりにすると、ああ父ちゃん男の子が欲しかったのね、とちょい悲しくなる。 んで。 もし、兄ちゃんが生きていて、今までの生活の中で沢山の会話を交わす事が出来たら、あたしももうちょいまともな人生を歩んでいたのかな、なんて思うのよ。それは只の責任逃れなのだけど。何にしろ実在を知らない兄ちゃんだから、其処まで妄想が膨らむのね。救いようの無いお莫迦ちゃんなあたしを諭してくれたかもしれないとかさ。 兄ちゃん。それなりにあたしはもうちょい生きて行けそうなので大丈夫なの、多分ね。だから兄ちゃんも不出来な妹には気兼ねなく極楽浄土へレッツゴーな訳よ。本当は今年31になる筈の兄ちゃんと話してみたいけど、それは無理だからね。
2002.09.01
コメント(0)
全16件 (16件中 1-16件目)
1