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昨日と今日の週末は、来週の月曜と火曜の振り替え授業をして、 いよいよ中国の秋のゴールデン・ウィークが明日から始まります。 土曜と日曜に授業を振り替えた分、明日から一週間、ずっと休み。 この期間を利用して、久し振りに旅行に行きます。 行き先は湖北省の武漢、そして襄樊。 武漢は大都市ですし、三国志に関連した遺跡も数多くあるようです。 襄樊は諸葛孔明が隠遁していた地で、劉備が三度訪ねていった、三顧の礼の舞台です。 勿論、一人旅です。 中国語もまだ上手ではないので、出発前はいつも何がしかの不安はあるのですが、 これまでに一人旅を何回か経験したことがあるので、 まあ、今回も結局、何とかなるだろうという楽観的に考えています。 問題は列車の切符。 行きの切符は旅行会社に頼んで手に入れたのですが、 帰りの切符があるかどうか、わかりません。 このシーズン、旅行客が多くて、切符が売り切れることが多いのです。 切符が手に入らず、故郷に帰ることを諦めた学生もたくさんいます。 旅行に行ったはいいが、帰ってこられないということもありえます。 まあ、無事に戻れたら、また日記を更新します。
2008年09月28日
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2日間にわたって行われた『日本語スピーチ・コンテスト』が終わった。 昨夜の決勝大会は、前日の予選を勝ち抜いた12人で行われ、上位2名が省の大会に出場する。 (私にとっての)異国で、異国の人たちの日本語を聞くのは、 なんとも表現しがたい感動がある。 決勝大会のルールは、まず第1部として、 各人が昨夜のスピーチ『中日友好を進めるためにはどうすればいいか』を再度、話し、 第2部は、その場でテーマを与えられ、3分間、考えてから舞台に立ち、 3分間の即席スピーチを行うというもの。 このルール、特に即席スピーチは、日本語学習歴が僅か1年間の2年生にとっては、過酷。 それでも皆、緊張しながらも、詰まったり、単語を間違えたりすることなく、話し終えた。 それだけでも、涙が出そうなほど、感動した。 心から、拍手を送りたいと思った。 優勝は、昨年の大会も優勝した彼女(4年生)。 実は今回の大会では4年生の出場がとても少なかった。 4年生にしてみれば、もし下級生に負けたら恥ずかしい、という気持ちもあったのだろう。 彼女も、参加する時点で、誰もが「優勝は彼女に決まり」と思われていた。 優勝して当たり前というプレッシャーの中で、よく頑張ったと思う。 内容も発音も断トツだった。 2位は3年生の彼。 2年生の時から、コンテストの常連。 彼に授業をしたことはないが、いつも慕ってくれて、部屋をよく訪ねてくれる。 実は、去年の大会で、彼は即席スピーチの時に、何も話せず、舞台で立ち往生してしまった。 しかし、今回は笑顔で、しかも客席を笑わせながら、しっかりと話をした。 素晴らしい成長だ! 私の教え子(2年生)は4位。 前日の予選で、上級生を抑えてトップに立ったのが、彼女。 即席スピーチでの得点が伸びず、結果は4位だったが、誇っていい。 コンテストが終わった後で、夜の校内を、彼女と散歩した。 コンテスト、授業、休日の過ごし方など、話しているうちに11時半になっていた。 6位はもう1人の2年生。 去年、私が扁桃腺が腫れてダウンした時、すぐに見舞いに来てくれたのが彼女。 私の部屋の常連だが、他の先生の部屋にも顔を出して、会話をしている。 昨夜は、即席スピーチの途中に、日本語の歌を歌って、聴衆を驚かせた。 最後は、決勝大会の出場者と審査員全員で、記念写真。 学年など関係なく、学生の皆さん、本当にご苦労様でした。 みんなとっても素晴らしかったよ。
2008年09月26日
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今夜、日本語スピーチ・コンテストが行われた。 今年は去年に比べて参加者が多いため、今日が予選で、明日が決勝大会という形をとった。 予選は3つの会場に分かれて行われ、それぞれの上位4名が、明日の決勝大会に臨む。 私は去年1年生の授業を担当した。 その学生たちは、この9月から2年生。 2年生になったばかりの今の段階では、日本語でスピーチすることは簡単ではない。 まして、3年生や4年生に混じって、同じ土俵で戦うなんて無謀とも言える。 だが、今回のスピーチ大会には多数の2年生が参加した。 個人個人でレベルの差はあるが、共通していることは、 「日本語が好き」「日本語を話すことが好き」ということ。 そして、今夜のスピーチ大会……。 なんと、2年生たちが、3年生、4年生を破って、上位を占めてしまったのだ。 決勝大会に進めなかった2年生たちも、次点のあたりにひしめいていた。 話している時の態度も、実に堂々としたものだった。 勉強した単語や文法は、上級生には及ばないが、 スピーチとは「日本語の知識」だけで決まるものではないということを、 2年生たちは教えてくれた。 明日は決勝大会。 また明日、頑張れ、2年生たち!
2008年09月24日
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中国は小麦が豊富だから、麺料理の種類もとても多い。 他の先生方は、朝昼晩といつも外事弁の食堂で食べておられるが、 私は時に一人で、時に学生たちと一緒に、外で食べることが多い。 私は学生と一緒に食事をする機会が多い。 学生にしてみれば、普段は学生食堂で食事をしているので、 私を誘えば、外食する理由付けになる、という意味もあるのだろう。 学生と食事をすれば、話をする時間は格段に増え、 緊張感のないくつろいだ雰囲気で会話を楽しむことができる。 しかも、学生たちの好みや性格まで垣間見えることもある。 外で食べる時は3人以上なら、ご飯と何皿かの中華料理というパターンだが、 私一人、または学生と二人の時は、たいていの場合、麺を食べる。 私が一番気に入っているのが、これ。 「鶏蛋麺」……直訳すれば「タマゴ麺」。 トマトスープ味のラーメンで、トマトの甘酸っぱさと、とろりとしたスープが絶品! この味に近いインスタント・ラーメンを日本に持ち帰って、家族にご馳走したが、 好評だった。 一度食べると、また食べたくなるというのが、これ。 「羊肉板麺」……羊の骨から取ったスープと、無骨なきしめんといった組み合わせ。 表面に茶色く見えるのは、ラー油(のような油)で、これが辛い。 そして、この辛さがくせになる。 食べた後に、またすぐに食べたくなるほど、 辛いといえば、これ。 「砂鍋鶏肉麺」……「砂鍋」とは、この料理の器のこと。 上に載っている唐辛子ダレが、ひりひりするぐらい、辛い。 食べている最中に汗が流れ、鼻水も出てくる。 時々、思い出したように食べたくなる一品。 特に寒い冬には、食べる機会が多くなる。 これも、中国ではお馴染みの麺。 「米線」……その名の通り米の麺。 正確に言えば「麺(面)」とは小麦粉のことだから、米の場合は麺ではない。 南方の料理のようで、ベトナムのフォーにも似ている。 写真は「鶏丁米線」だが、他にも「酸菜米線」「麻辣米線」など種類は豊富。 夏休み前に学生に教えられて、食べ、その後ハマったのが、これ。 「ガンバン」(漢字はわからない)。 これも無骨なきしめん風で、牛肉のたれ(「牛肉缶詰」のたれに似ている)がかかっている。 それを混ぜながら、食べるという野趣あふれた麺。 学生たち何人かを連れて行ったことがあるが、誰もが「美味しい」と絶賛していた。 これは学生食堂で食べた「牛肉麺」。 こちらは「香辣麺」。 インスタント・ラーメンにも「香辣麺」があるほど、ポピュラーな味。 八町味噌を使った味噌ラーメンといった感じで、この麺も札幌ラーメンっぽかった。 ただ、麺はいろいろな麺の中から、自分が好きな麺を選べるのだけど。 その他にも、まだいろいろな麺料理がある。 焼きソバ風のものも、焼きビーフンのようなものも。 それも、店によって味が様々。 上に紹介した麺料理は、味も勿論おいしいのだが、 私が行くと、主人がいつも気軽に声をかけてくれる。 むしろ、それが外食の楽しみ。 他の先生がたにも、もっと中国の庶民の食文化を知ってもらいたいのだが、 皆さん、その方面にはあまり興味をお持ちではないようで、 それがちょっと残念。
2008年09月23日
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手前味噌の話です。 先週の金曜日から昨日まで、本当に忙しかった。 学生が入れ代わり立ち代わり、私の部屋を訪ねてきたからだ。 毎日、朝の8時に最初の学生を迎え、最後の学生を見送るのは、夜の11時。 部屋に学生がいない時間がないほど。 今週の水曜日と木曜日に『日本語スピーチ・コンテスト』があり、 その原稿を直してもらいたくて、やって来たのだ。 実は、今年のスピーチ・コンテストでは異変が起こっている。 2年生の出場が多いのだ。 去年の2年生は7人、一昨年の2年生が2人の出場だったのに対し、 今年の2年生は38人も出場する。 しかも、例年なら12月に行われる省内のスピーチ・コンテストが、今年は今月行われる。 2年生のレベルではスピーチをすることさえ難しい。 今年は更に準備期間が短いという過酷な条件にもかかわらず、この大量の出場者である。 ちなみに今年の3年生の出場者は9人、4年生は5人だから、 2年生の38人という数字が、いかに多いか、わかる。 その2年生たちは、全員、去年1年生の時、私が教えた学生たち。 1年生の時から、彼女たちは話すことが好きだった。 授業ちゅうは、先を争うように発言し、 授業が終われば、毎晩、私の部屋にやって来て、会話を楽しんでいた。 上手だ、下手だというのは、今の時点では関係ない。 今は下手でも、話しているうちに、上手になるからだ。 大事なのは、話す楽しみを知ること。 そういう方針で、去年、1年間教えてきた。 去年、蒔いた種が、今、芽を出し始めているかな、という感じ。 来年の6月には、花が咲き、実がなっているよう、 2年生たちを見守りたい。 今の2年生たちは、私の誇りです!
2008年09月21日
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私たち日本人教師(外国人教師)の宿舎は外事弁公室(通称「外事弁」)の庭の中にある。 私がこちらへ来てから、ほぼ毎晩、学生たちが私の部屋を訪ねてくる。 休みの日には朝、昼、夕方、夜、とそれぞれ別の学生がやってくる。 中には、忙しさを理由に、学生と話をすることを拒む教師もいるが、 私は学生たちが話たいと言えば、まず断らない。 昨夜は4人の学生たちがやってきた。 その中の2人は、日本語の能力が他の学生に比べて劣っている。 聞けば、昨年の後期になって、他の学部から日本語学部へ転部してきたのだという。 1年間が過ぎた時点での、半年間の差はやはり大きい。 そんな彼女らが、私の部屋を訪ねてくれたことが、まず嬉しかった。 日本語があまり聞き取れないにもかかわらず、日本人教師の部屋を訪ねるということは、 大きな勇気がいることだからだ。 しかも、彼女らは友達の助けを借りながらも、一生懸命に話そうとしていた。 間違えた時は、時に照れたように笑い、或いはちょっとだけ悔しそうな顔を見せながら、 正しく言えて、私が誉めた時は、やはり嬉しそうに照れ笑いを返してくれた。 そして、そういう表情は、普段の彼女らからは見ることができないものだった。 そういう彼女たちを見て、私も心が暖かくなっていくのを感じた。 私が中国に来た意義は、これだ! とも思った。 彼女らは2年生だが、今学期は2年生の授業を受けながら、 1年生の私のクラスにも参加すると言っていた。 そして、部屋を出る時、大きな声で「先生、お休みなさい!」と言ってくれた。 教師のスタンスについては、一人ひとり考え方が違うのだろうが、 私は、異国にいる日本人教師として、生活のすべてを学生のために使いたいと思っている。 もし私が「授業だけやっていればいい」という考え方なら、 昨夜のような嬉しさを感じることもなかっただろう。 去年は、私の部屋と、もう一人の先生の部屋に、毎晩、学生たちが押しかけていた。 今年は、その先生が日本に帰ってしまったために、 夜、学生たちの声が聞こえるのは、私の部屋だけになってしまった。 学生の声が聞こえてこない、夜の外事弁は、 やはりとても寂しい。
2008年09月19日
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去年ぐらいから、中国国内からのアクセスが増えてきた。 学生たちにはブログのことは教えていないのだが、 或いは学生たちがこのブログを見つけて、見ているのかもしれない。 それはいっこうに構わないし、日本語を読む勉強として役立ててもらえばいい。 ただ気になっているのが、毎日、何件もの無関係の書き込みがあること。 「せぶん」だの「クァバ星人」だの、品性を疑うような書き込みが後を絶たない。 その都度、削除してはいるのだが、まるでいたちごっこ。 問題なのは、そういう書き込みを、 私のブログにアクセスしてきた中国の人たちも目にするということ。 これでは、日本人とはなんと下品な国民なのだろうと、誤解されても仕方がない。 どうか、無関係で下品な書き込みをやめてください。
2008年09月18日
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今日は入学式。 他の大学は知らないが、ここではいつも青空の下で、入学式を行う。 今年は新入生の数が増えて、列が去年より更に伸びた。 先頭はこんな感じ。 教師にとっては、毎年の恒例行事だが、 学生一人ひとりにとっては、記念すべき大学生活のスタート。 この大勢の新入生たちの中に、日本語学部の学生が100人混じっている。 大きな期待と、それと同じくらいの不安を、今、抱えている彼らと 早く出会って、一緒に授業をしたい。 多くの学生にとって私は、初めて出会う外国人、初めて出会う日本人だから、 こちらも大きな期待と、(不安ではなく)大きな責任を今から感じている。
2008年09月16日
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昨日は中国の「中秋節」。 去年は雨模様で、雲に隠れて見えなかった月が、今年はくっきり。 この夏、日本にいた2か月間、毎晩、奥さんと二人で月を見ながら散歩をしていた。 今は中国で、学生と一緒に、空を眺めている。 中国では「中秋節」には月餅を食べるという習慣がある。 去年はたくさんの学生たちから、抱えきれないほどの月餅をもらい、 来る日も来る日も、朝、昼、夜と月餅を食べていたものだ。 今年は4年生の男子学生たちと一緒に食事をした。 女子学生と食事をすると、心がときめくが、 男子学生との食事では、教師と学生という枠を超えて、男同士の友情を感じる。 食事の場所は学生食堂で、メニューは以下の通り。 まずはビール(新郷の地元メーカーのビールで、切れの良い味で飲みやすい)。 つまみのピーナッツは、中国ではお馴染みのおつまみ。 他には「麻辣豆腐」「木耳(きくらげ)と香菜」「インゲンと海草」 そして、日本でもお馴染みの「回鍋肉(ホイコーロー)」。 学生食堂で、手軽にこういう中華料理を食べることができるのも、中国ならでは。 そして、学生とビールを酌み交わしながら、話ができるのも、やはり中国ならでは。 食べ終わった後で、しばらく一緒に散歩をし、部屋に帰ると、 「中秋節」を祝うメールが次々に届き、 その合間を縫うように、月餅を持った学生が入れ替わり訪ねて来てくれた。 そんな学生たちと部屋の中でしばし話をして、外に出た時は、夜の10時。 夜空にはぽっかりまん丸のお月様。 その時間、学生たちは、校内の公園で、夜遅くまで、歌い、語らい、酒を飲みあっていた。 勉強に追われる毎日の中で、中秋の夜は、ささやかな息抜きの一日なのだ。 そんな秋の夜長だった。 明日から、またせっせと月餅を食べようと思っている。
2008年09月14日
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新学期が始まってしばらくすると、新入生が学校にやってくる時期になる。 今年も昨日ぐらいから新入生の姿が見えるようになり、 今日と明日とでピークを迎える。 新入生を迎えるための飾りつけも、こんなふうに。 中国の大学生はほとんどが、学内の寮で4年間を過ごす。 大学だけでなく、中学校や高校も寮暮らしの学生も多い。 今年の新入生は約7000人。 彼らの父親や母親も合わせると、2万人ほどが、一気にやってくる。 学部ごとに寮の受付けをするのだが、 ピークを前にして、受付け所は、既にこの混雑。 私のクラスの学生(2年生)もそれぞれ役割を分担して、 新入生を迎える手伝いをする。 ある学生は、新入生の荷物を持って、寮に案内したり、 またある学生は駅で、新入生を迎え、大学までのバスに乗車させる。 夜10時から朝8時まで、駅で新入生を出迎えるという役目の学生もいた。 夜行列車で到着する新入生もいるからだ。 4年間の寮生活を控えているから、荷物も多い。 それを担ぐのはお父さんの役目。 ちなみに、多くの学生とその家族は、こういう荷物とともに列車でやってくる。 中国の春節の時などに列車に乗ると、人も多いが、こういう荷物が多くて、 まるで身動きが取れなくなる。 新入生たちは入寮を済ませたら、入学式に参列し、その後2週間程度の軍事教練を受ける。 そして、10月の連休が終われば、いよいよ授業が始まる。 私は今年も1年生の担当。 どんな学生に会えるか、今からとても楽しみだ。
2008年09月13日
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昨日は中国では「教師節」。 教師を尊敬する日で、その前日からたくさんのメールが届いていた。 中にはプレゼントをくれる学生もいたり、食事に誘ってもらったりもした。 食事に誘ってくれたのは3年生の学生二人。 私は彼女たちに授業をしたことはないが、彼女らが1年生の時に知り合って、 何かと話をしているうちに慕ってくれるようになった。 実は、去年の「教師節」も彼女ら二人と一緒に食事をした。 年が変わっても、同じ店の同じテーブルを囲んで食事をするというのも、 なんだか嬉しいことだ。 今日、食べたのは次の3品。 チンジャオロースに似ているが、こちらは肉が大きいので、名前は「青椒肉片」。 肉がもっと細く切ってあれば、「青椒肉糸(チンジャオロース)」になる。 きくらげと卵、ねぎの炒め物。 油が少なく、あっさりした塩味なので、日本人にも食べやすい料理。 メニューを見て、どんな料理か想像がつかないまま注文したのがこれ。 インゲンのオイスターソースと豆板醤炒め。 メニューでは「豆角」と書いてあったが、それがインゲンのこと。 どれも四川省の家庭料理で、唐辛子のピリピリした辛さが特徴。 それが実に美味しい。 この店は、大学の近くの汚い(といっては失礼だが)市場通り、通称「破街」の食堂。 安いが、しかし、並みの高級レストランの料理の味には引けを取らない。 来年、彼女らはいよいよ4年生。 私はその時には、日本。 彼女らが、来年の「教師節」に、どの先生を誘って食事に行くのか、 今から、ちょっと気になる(笑)。
2008年09月11日
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今夜も学生が部屋を訪ねてきてくれた。 今夜、来てくれたのは4年生の女性。 以前、このブログで書いたことがあるが、 去年の冬、交換留学生として日本に留学する夢が破れ、 夜、私の部屋のドアをノックして、何も言わずに、泣きじゃくっていたことがある。 しかし、その後、校内の日本語スピーチコンテストに優勝し、 その後の中部地区大会でも優秀賞に選ばれ、 この夏休み、日本で行われた中国人スピーチ大会に参加する栄誉を受けた。 つまり、日本へ行くという夢を、自分の実力で叶えた学生だ。 彼女は、7月の僅か1週間の滞在の思い出を、今夜は、目を輝かせながら聞かせてくれた。 刺身を食べて「美味しい!」と思ったこと、 わさびの味が刺身に合うということを理解したこと。 道路沿いの街路樹の色がきれいで、青い空の色に映えていたこと。 海面が太陽の光に眩しく反射して、心を奪われるような美しさだったこと。 緑色に育った稲の色が綺麗だったこと。 その田んぼの向こうに見える日本家屋に日本の風情を感じたこと。 自分で電車に乗り、有楽町に行って、夜の繁華街を歩いたこと。 会社帰りのサラリーマンや酒に酔った人を見て、ドラマや映画で得た場面に遭遇したこと。 日本人が着ているものが白か黒、或いは灰色で、 日本の自然の風景や夜の派手な明かりに比べて、とても地味に感じられたこと。 日本は本当にきれいな国だ! と彼女は満面の笑みで語っていた。 その他、2時間あまり、日本での体験をずっと聞かせてくれた。 実際に日本を見て、日本がもっと好きになり、もっと興味を持ったという。 そして、自分がこれまで得た知識は、ほんの些細なものでしかなく、 これからは、これまで以上に、勉強しなければならないという決意を固めたという。 最近、森鴎外の『雁』と夏目漱石の『こころ』を読んで、 日本語という語学や日本の文化だけでなく、日本文学にも興味を持ったとも言っていた。 こんなに日本を気に入ってもらえると、日本人としても嬉しい。 さすがに「納豆」だけは味と臭いに馴染めなかったそうだが(笑)。。
2008年09月09日
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中国では9月が新学年の開始。 そして我が校では今日が、その初日。 授業時間は1コマが45分×2で、間に休憩時間が10分間。 私の場合は休憩時間を取らないので、授業の始まりから終わりまで100分間。 今日は新しい先生方もそれぞれ初授業に臨まれた。 心配性のT先生は、教える課を丸暗記するほどの入念な準備を終えたうえで、 臨機応変がモットーのT先生は、自然体で、 それぞれ3年生と4年生の授業をされた。 いずれの先生もベテランだけに、授業が始まれば、実に落ち着いたもの。 今日の私の授業は2年生の「会話」で、学生たちとは去年から顔馴染み。 学生たちの顔、名前、性格、能力などすべて承知しているので、 去年や一昨年のような、初授業に臨むに当たっての緊張感はまったくなかった。 いつも心掛けていることは、学生たちが話しやすい雰囲気を作ること。 笑ったり、誉めあったり、教えあったり、真面目にノートを取ったり。 間違えることを気にせず、友達の前で堂々と発言ができ、 授業が終わって、教室から出る時には、たくさんの知識と度胸と満足感を身に付けて帰る。 いつもそういう授業をしたいと思っている。
2008年09月08日
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今晩は外事弁(外交業務担当事務所)スタッフによる歓迎会が開かれた。 招待されたのは日本人教師4人。 我が校の外事弁には英語を話すスタッフやロシア語、ドイツ語を話すスタッフはいるが、 日本語を話せる人はいない。 いつもは院生や日本語の先生(中国人)が通訳してくれるのだが、 今日は、日本語の先生が風邪で出席できなかったので、私に通訳せよとの指示があった。 ところどころ分からないところはあったが、まあ何とか通訳をした。 これもいい経験。 歓迎会の場所は、大学の中のレストラン。 出てきた料理はこんな感じ。 初めは涼菜(冷たい料理)。 細工の繊細さが中国的な料理。 「水煮肉片」……字から受ける印象とは違って、唐辛子と油の中に肉があるという、辛い料理。 私が好きな料理で、実は昨日、学生と一緒にこの料理を食べた。 外事弁のスタッフの女性。 彼女が手に持っているのは唐辛子の細工。 内陸部にある河南省では、魚料理は、ほとんどこういう感じの餡かけ料理。 魚は鱸のように淡白であっさりして美味しかった。 こういう歓迎を受けながら、いつも故郷に帰ったような感じになる。 こういう歓迎を受け、いよいよ明日から授業が始まる。 準備は全部終わっているが、授業は生き物。 予定した通りにはいかない。 まあ、その都度、脱線したり、学生の話しに乗ったりして、楽しく進めようと思っている。
2008年09月07日
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今年の我が大学の日本人教師が勢揃いした。 人数は毎年4人で、今年は全員が男性。 去年は女1:男3、一昨年は女3:男1(私)だった。 そういうことも考慮して、去年の女性の先生がやっておられたことを、 今年は、私がやろうと思っている。 一つはカレーや巻き寿司などの「和食(?)」を学生と一緒に作って食べること。 もう一つは、学生は女が圧倒的に多いので、男性教師相手では気後れしたり、 緊張する学生との会話の機会を増やしたいということ。 それでは、今年の4人の日本人教師を紹介します。 T先生(男:60歳、3年生の「総合日本語」担当) 真面目、慎重の上に「とても」が4つつくぐらいの方です。 細かいことまで質問され、100%聞いてもまだ不安を抱えておられます。 旅行に行って、何か事故があるといけないので、旅行には行かないとおっしゃる方です。 T先生(男:60歳、4年生の「総合日本語」「会話」「作文」担当) 過去に1年間、北京の大学で日本語を教えた経験あり。 またご自身が大学生の時の専攻が「中国文学」とのことで、中国語は堪能。 中国国内を一人旅された経験も数多く、実に落ち着いたものです。 O先生(男:42歳、3年生「会話」「作文」、1年生「発音」担当) 去年から引き続いて、今年が2年目。 去年の経験を活かして、いい授業をされることでしょう。 私 (男:?歳、2年生「会話」「作文」、1年生「発音」担当) 過去2年間担当した3年生から、今年は2年生の担当を希望しました。 日本語学部の学生はほぼ全員と顔見知りなので、自分の担当学年以外にも 気を配ったり、校内だけでなく、他の大学との交流など、幅を広げたいと思っています。 ちなみに、私以外の3人の先生方は日本で「国語」の教師でした。 どなたも20~40年間の教員歴をお持ちです。
2008年09月05日
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異国で暮らす際に「食」は避けて通れません。 この大学では、外国人教師と留学生には専属の料理人がいて、毎日の食事を準備してくれます。 メニューは朝はパン、果物、牛乳、ゆで卵……以上で3元。 昼と夜は白米を主食に、4皿から5皿の料理と1つのスープ……で6元(90円)。 だいたい、こんな感じです。 おかずのうち、肉を使った料理は一品で、後は野菜料理。 この写真の料理はなかなか充実していますが、 時にはきゅうりを切っただけ、ニンジンを炒めただけといった、 ウサギの餌のような(手抜き?)料理が1品か2品混じることがあります。 そして、朝昼晩の三食を1か月食べれば、15元×30日で450元(7000円)になります。 私の場合は、朝は自分の部屋でパンとバナナ、豆乳を食べ、 夜は大学の外に出て食べることが多いので、大学に払う食費は200元ぐらい。 外事弁(外国人の世話をするオフィス)の食事に、味や値段の不満は特にないのですが、 いつもほとんど同じようなメニューなので、 毎日、食べていると、やはり飽きます。 それに、外に出て、自分で美味しい料理を探したり、露店の食べ物を食べたりした方が、 異国の食文化を味わえますし、顔馴染みもできて、生活が楽しくなります。 今年、新しく赴任してこられた先生は、二人とも、 朝昼晩の3食を外事弁の食堂で食べるのだそうです。 そのうち飽きたら、外で食事をする機会も増えるでしょう。 外事弁の食事のいいところは、味が濃くなく、油も控えめで、野菜中心だということ。 中国人にとっては物足らない内容ですが、日本人には向いているといえます。
2008年09月04日
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授業が始まるのは来週の月曜日。 そんなわけで(どんなわけだ?)、中国での日本人教師事情を話題にしたいと思います。 ただ、私は他の大学についてはまったく知らないので、 あくまでも、この大学はこうだという程度のことです。 最初に困ったのが「印刷」「コピー」。 手製の資料を授業で学生に配るため、人数分をコピーしようと思ったのだが、 コピー機がない。 それ以前に職員室のようなものがない。 どうするかといえば、校内の印刷センターに行って、そこでコピーをしてもらう。 この中にはたくさんコンピュータとコピー機が並んでいる。 1枚当たり、コピーなら2毛(3円)、USBなどからの印刷なら3毛。 30人の学生に一枚ずつ資料を配るとすれば、30枚で6元(90円)をそこで払う。 私の場合は、毎時間、資料を作り、それを学生に配っていたが、 そのコピー代金は全部、自分で負担した。 中には学生に払わせる教師もいる。 ある日本人教師は学生たちから2毛(3円)ずつコピー代を徴収して、 「ケチ!」と陰口を叩かれていた。 それでも枚数が重なり、学生の数が多い時などは、塵が積もって山になることもある。 そこで重宝するのが、大学の印刷センターではなく、 個人経営の印刷屋さん。 1坪程度の狭い部屋の中にコンピューターやコピー機を置いている。 ここでなら料金は半額以下で、しかも 私の場合、割引をしてもらったり、タダで印刷をしてもらったり、 いろいろとサービスをしてもらっている。 ただ日本人教師で、私以外にこの店を利用する者はいない。 多少なりとも言葉が通じないと、店の人と親しくなることは難しいからだ。 この店の隣は、服の修繕、靴の修理、家庭教師の紹介など、 いろいろな職種の店が並んでいる。 私もファスナーが壊れた時は、こういう店で直してもらった。 修理して繰り返し使う、これが基本なのだ。
2008年09月03日
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日本を発つ前夜、日本での最後の食事に選んだのは「手打ちうどん」。 中国に旅立つ日が近づいてから、慌ててカップ焼きそばを買って食べたりしたけど、 最後は日本ならではの「手打ちうどん」にこだわりたかった。 今日、大学の外の破街で食べたのが「鶏蛋炒麺」。 博多ラーメンのような細い麺をニンニクの芽や卵と一緒に炒めたもの。 日本の焼きソバとは全然違うが、これも言ってみれば「焼きソバ」。 違う国で、それぞれの料理を美味しく食べることができるって、贅沢だな。 昼ごはんは、新しく赴任してこられた先生の買い物を、学生と一緒に手伝いながら、 学生二人と、私たち日本人教師二人の、四人で中華料理を食べた。 「酸辣白菜」「家常豆腐」「西紅柿炒鶏蛋」の3品。 新しい先生は「辛い料理はダメ」「肉は食べない」「油っこい料理はダメ」 という嗜好をお持ちだから、上記のメニューはその先生のために選んだもの。 食事は生きる基本だから、中華料理を食べられないとなると、 中国で暮らすのは大変かもしれない。 早く慣れることができればいいのだが。
2008年09月01日
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